JP6171736B2 - 紙幣整理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣を所定の枚数毎に整理する紙幣整理装置に関する。
例えば、銀行や郵便局等の金融機関、スーパーマーケットや量販店、ショッピングセンタ等の流通機関では、紙幣を所定の枚数毎に整理する紙幣整理装置が使用されている。その紙幣整理装置の一種として、例えば、紙幣を所定の枚数毎に施封(結束)する紙幣施封装置がある。
紙幣施封装置として構成された紙幣整理装置は、例えば、紙幣が投入される投入部と、紙幣を搬送する搬送部と、紙幣を投入部から搬送部に繰り出す繰出部と、紙幣の金種や正損等を鑑別する鑑別部と、紙幣が一時的に集積される複数の一時集積部と、紙幣を一時集積部から所定の場所に移送する移送機構と、紙幣を施封(結束)する施封部とを有している。
なお、紙幣整理装置は、さらに、各種の情報(例えば、紙幣を整理するための設定画面や、紙幣の搬送状態等)が表示される表示部と、オペレータ(装置の使用者)によって各種の操作情報(例えば、整理する紙幣の金種や枚数等)が入力される操作部と、オペレータが集積された紙幣を直接取り出すことが可能なポケットと、鑑別部で正常でないと鑑別された紙幣(例えば、偽券や、金種不明、鑑別不能等の理由で集積不可と鑑別された紙幣)等が集積されるリジェクト部とを有する。以下、鑑別部で正常でないと鑑別された結果、リジェクト部に集積された紙幣を「リジェクト紙幣」と称する。
係る構成において、移送機構は、例えば、一時集積部に集積された紙幣の枚数が施封を実行するために予め規定された枚数(以下、「施封枚数」と称する)に達した場合に、紙幣を一時集積部から施封部に移送する。施封部は、紙幣が一時集積部から移送されると、移送されたままの状態で紙幣を施封して装置の外部に排出する。
特開2011−123573号公報
しかしながら、従来の紙幣整理装置は、以下に説明するように、一時集積部が満杯状態になることによって発生する、待機状態の発生頻度を低減させることが望まれている、という課題があった。
一般に、紙幣整理装置は、移送機構による移送処理時間と施封部による紙幣(施封枚数分の紙幣)の施封処理時間との合計時間が、繰出部による紙幣(1枚の紙幣)の繰り出し時間と搬送部による紙幣の搬送時間との合計時間(つまり、繰出部が1枚の紙幣を投入部から搬送部に繰り出してから、搬送部がその紙幣を一時集積部に搬送して集積させるまでの時間)よりも長い。
そのため、従来の紙幣整理装置は、絶え間なく紙幣を投入部から搬送部に繰り出して一時集積部に搬送し続けると、施封部が施封処理を実行している最中に、搬送先の一時集積部が満杯状態になってしまう場合があった。
この場合に、従来の紙幣整理装置は、紙幣を搬送先の一時集積部から施封部に移送することができなくなる。そのため、従来の紙幣整理装置は、繰出部による紙幣の繰り出しを停止するように構成されている。このとき、従来の紙幣整理装置は、1乃至複数枚の紙幣がすでに投入部から搬送部に繰り出されていれば、繰り出されている紙幣をリジェクト部に搬送する。そして、従来の紙幣整理装置は、繰出部による紙幣の繰り出し及び搬送部による紙幣の搬送(以下、「紙幣の繰り出し及び搬送」と称する)を停止し、施封部による施封処理が完了して、搬送先の一時集積部が空の状態になるまで、待機状態(施封完了待ち状態)になる。
なお、このとき、紙幣が1枚も集積されていない状態の一時集積部(以下、「空の一時集積部」と称する)があれば、従来の紙幣整理装置は、搬送先を空の一時集積部に切り替えることによって、待機状態とならずに、紙幣の繰り出し及び搬送を継続することができる。
しかしながら、それでも、従来の紙幣整理装置は、絶え間なく紙幣を投入部から搬送部に繰り出して一時集積部に搬送し続けると、いずれかの時点で、施封部が施封処理を実行している最中に、全ての一時集積部が満杯状態になり、空の一時集積部が無くなってしまう場合があった。
この場合に、従来の紙幣整理装置は、紙幣をいずれの一時集積部にも搬送することができなくなる。そのため、従来の紙幣整理装置は、紙幣の繰り出し及び搬送を停止する。このとき、従来の紙幣整理装置は、1乃至複数枚の紙幣がすでに投入部から搬送部に繰り出されていれば、繰り出されている紙幣をリジェクト部に搬送する。そして、従来の紙幣整理装置は、紙幣の繰り出し及び搬送を停止し、施封部による施封処理が完了して、空の一時集積部が1つ以上できるまで、待機状態になる。
なお、このとき、従来の紙幣整理装置は、空の一時集積部が1つ以上できたら、すぐに、紙幣の繰り出し及び搬送を再開することができるように、繰出部及び搬送部の稼動を停止させずに、待機する。そして、従来の紙幣整理装置は、施封部による紙幣の施封処理が完了して、空の一時集積部が1つ以上できると、紙幣の繰り出し及び搬送を再開する。
このような従来の紙幣整理装置は、一時集積部が満杯状態になることによって、待機状態が発生し易いため、その発生頻度を低減させることが望まれていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、一時集積部が満杯状態になることにより発生する、待機状態の発生頻度を低減させる紙幣整理装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、紙幣が投入される投入部と、前記紙幣が一時的に集積される複数の一時集積部と、前記紙幣を前記一時集積部に搬送する搬送部と、前記紙幣を前記投入部から前記搬送部に繰り出す繰出部と、各部の動作を制御する制御部とを有する紙幣整理装置であって、前記搬送部によって搬送される前記紙幣の枚数を計数し、枚数を搬送先毎に管理する計数部を有し、前記制御部は、前記計数部によって管理されている前記一時集積部に集積されている前記紙幣の集積枚数を参照して、前記繰出部による前記紙幣の繰り出し及び前記搬送部による前記紙幣の搬送の実行中に、前記複数の一時集積部の全てに集積した前記紙幣の枚数が予め規定した規定枚数に達したときに、前記繰出部に前記紙幣の繰り出しを停止させ、前記規定枚数は、前記複数の一時集積部の全てに集積させるべき枚数よりも少ない枚数である構成とする。
本発明によれば、一時集積部が満杯状態になることによって発生する、待機状態の発生頻度を低減させる紙幣整理装置を提供することができる。
実施形態1に係る紙幣整理装置の構成を示す図(1)である。 実施形態1に係る紙幣整理装置の構成を示す図(2)である。 比較例に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(1)である。 比較例に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(2)である。 比較例に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(3)である。 実施形態1に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態1に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態2に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態2に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態2に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(3)である。 実施形態2に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(4)である。 実施形態2に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャート(5)である。 実施形態3に係る紙幣整理装置の動作を示すフローチャートである。 変形例で用いる停止枚数切替用テーブル情報の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<紙幣整理装置の構成>
本実施形態1に係る紙幣整理装置100は、紙幣を所定の枚数毎に整理する装置である。以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の構成につき説明する。図1及び図2は、それぞれ、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の構成を示す図である。図1は、主に紙幣整理装置100の内部の機構系の構成を示している。また、図2は、紙幣整理装置100の制御系の構成を示している。
ここでは、紙幣整理装置100は、紙幣を施封(結束)する施封部を有する紙幣施封装置として構成されている場合を想定して説明する。ただし、本発明は、紙幣を集積部に集積させる集積機構を有する構成であれば、施封部を持たない装置であっても適用することができる。
図1に示すように、紙幣整理装置100は、投入部1、鑑別部2、表裏反転部4、オープンポケット5、集積機構6、一時集積部7、リジェクト部8、移送機構9、施封部10、放出口11、操作部12、及び、表示操作部13を有している。
投入部1は、紙幣が投入される部位である。投入部1の周囲には、繰出部SOが設けられている。繰出部SOは、投入部1に投入された紙幣を1枚ずつに分離して投入部1から搬送部3に繰り出す機構である。
鑑別部2は、紙幣の金種(主に、紙幣の額面等の種類)や、表裏方向、真偽、正損等を鑑別する構成要素である。鑑別部2の下流側には、紙幣の搬送状態を監視する搬送監視センサSNが設けられている。紙幣整理装置100の制御部110(図2参照)は、鑑別部2による鑑別結果及び搬送監視センサSNによる検知結果に基づいて、紙幣の搬送先を決定し、搬送部3に紙幣を搬送先まで搬送させる。
搬送部3は、搬送路に沿って紙幣を搬送する構成要素である。
表裏反転部4は、紙幣の表裏を反転させる機構である。表裏反転部4は、鑑別部2の下流側に設けられている。
オープンポケット5は、任意の紙幣を集積させる部位である。本実施形態1では、紙幣整理装置100が、施封対象外の金種の紙幣を集積させる部位として、オープンポケット5を用いる場合を想定して説明する。本実施形態1では、オープンポケット5は、装置外部に露出する構成になっている。オペレータは、オープンポケット5に集積された紙幣を手で直接触ることができる。ただし、紙幣整理装置100は、オープンポケット5の代わりに、装置外部に露出しないポケット(例えば、扉等によって装置内部に隠されたポケット)を有する構成にすることができる。また、オープンポケット5やポケットは、1箇所に限らず、複数個所設けるようにしてもよい。
集積機構6は、紙幣を一時集積部7に集積する機構である。また、一時集積部7は、紙幣が一時的に集積される部位である。本実施形態1では、紙幣整理装置100は、一時集積部7として、5箇所の一時集積部7a〜7eを有しているものとして説明する。一時集積部7a〜7eは、それぞれ、予め規定された施封枚数(例えば、100枚)の紙幣が集積される。ただし、一時集積部7は、5箇所に限らず、5以外の複数箇所設けるようにしてもよい。
ここで、「施封枚数」とは、紙幣の施封を実行するために予め規定された枚数を意味している。この「施封枚数」は、紙幣を一時集積部7から施封部10に移送するために規定される枚数(移送枚数)でもある。以下、「施封枚数」を「移送枚数」と称する場合がある。
リジェクト部8は、鑑別部2で正常でないと鑑別されたリジェクト紙幣(例えば、偽券や、金種不明、鑑別不能等の理由で集積不可と鑑別された紙幣)等が集積される部位である。オペレータは、リジェクト部8に集積されたリジェクト紙幣を手で直接触ることができる。なお、紙幣整理装置100は、搬送監視センサSNによって搬送の異常が検知された紙幣も、リジェクト紙幣として、リジェクト部8に搬送して集積する。本実施形態1では、リジェクト部8は、投入部1の上方に設けられているものとして説明する。リジェクト部8は、1箇所に限らず、複数個所設けるようにしてもよい。
移送機構9は、一時集積部7に集積された紙幣を一時集積部7から所定の場所(本実施形態1では、施封部10)に移送する機構である。ここでは、移送機構9は、図1に示すように、爪状の部材で紙幣を挟み込んで保持し、その状態で紙幣を施封部10に移送する構成になっているものとして説明する。
施封部10は、紙テープ等の結束帯によって紙幣を施封する機構である。放出口11は、施封部10によって施封された紙幣(紙幣束)を装置外部に放出するための開口部である。
操作部12は、紙幣整理装置100を操作する構成要素である。本実施形態1では、操作部12は、紙幣整理装置100の上面のオープンポケット5の前方に設けられているものとして説明する。操作部12には、各種の操作ボタン(例えば、紙幣の計数及び施封処理の実行を紙幣整理装置100に指示する計数開始ボタンや、計数及び施封処理の完了を確認する完了ボタン、障害復旧時等に紙幣整理装置100に再稼動させるリセットボタン等)が設けられている。また、操作部12には、各種の表示ランプ(例えば、装置の稼動状態や、紙幣の搬送状態、紙幣の集積状態等を表す状態表示ランプ)も設けられている。状態表示ランプは、例えば、稼動時に緑色に発光し、アラーム時に赤色に発光する。
表示操作部13は、操作部12と同様に、紙幣整理装置100を操作する構成要素である。本実施形態1では、表示操作部13は、紙幣整理装置100の上面のオープンポケット5の後方に設けられているものとして説明する。表示操作部13は、例えば、LCDと、LCDの表面に配置されたタッチパネルとで構成される。
表示操作部13は、各種の情報(例えば、鑑別部2で鑑別された紙幣の金種や正損、後記する計数部116で計数された計数結果等の情報)を表示する。また、表示操作部13は、各種の設定情報の入力を受け付ける。オペレータは、表示操作部13を操作して、例えば、動作モードの指定や、各一時集積部7a〜7eに集積させる紙幣の金種(施封対象の紙幣の金種)、オープンポケット5に集積させる紙幣の金種(施封対象外の紙幣の金種)等を紙幣整理装置100に設定する。なお、紙幣整理装置100は、そのような情報の設定が無い場合に、施封対象外の金種の紙幣をリジェクト紙幣としてリジェクト部8に搬送する。
紙幣整理装置100は、さらに、図2に示すように、制御部110、カウンタ115、及び、記憶部120を有している。制御部110は、各部の動作を制御する機能手段であり、CPUが記憶部120に予め格納された制御プログラムを実行することによって構成される。カウンタ115は、搬送部3によって搬送される紙幣の枚数が格納される構成要素である。記憶部120は、制御プログラムや各種の情報(例えば、設定情報や動作履歴等)を記憶する記憶手段である。
本実施形態1では、紙幣整理装置100は、カウンタ115として、各一時集積部7a〜7eに対応するカウンタ115a〜115eと、オープンポケット5に対応するカウンタ115fと、リジェクト部8に対応するカウンタ115gとを有しているものとして説明する。
本実施形態1では、制御部110と搬送監視センサSNとカウンタ115は、計数部116を構成している。計数部116は、搬送部3によって搬送される紙幣の枚数を計数し、枚数を搬送先毎に管理する機能手段である。なお、計数部116は、搬送監視センサSNの検知結果に基づいて、紙幣の搬送の異常を検出する機能も有している。
計数部116は、鑑別部2による鑑別結果及び搬送監視センサSNによる検知結果に基づいて、搬送中の紙幣の枚数を搬送先毎に区分して、その枚数に応じて搬送先に対応する各カウンタ115a〜115gの値を更新する。例えば、計数部116は、1枚の紙幣が一時集積部7a〜7eとオープンポケット5とリジェクト部8とのいずれか1箇所に搬送される毎に、搬送先に対応するカウンタ115a〜115gの値を1つ繰り上げる。
また、計数部116は、一時集積部7a〜7eに集積された紙幣が移送機構9によって施封部10に移送されると、対応するカウンタ115の値をリセットする(「0」にする)。また、計数部116は、オペレータがオープンポケット5及びリジェクト部8のいずれか一方又は双方から紙幣を取り出した場合にも、対応するカウンタ115の値をリセットする(「0」にする)。
計数部116は、このようにカウンタ115の値を変更することによって、各部位(主に、一時集積部7)に搬送されて集積されている紙幣の集積枚数を管理する。なお、「紙幣の集積枚数」は、紙幣を搬送中の場合には、搬送路上に紙幣が存在するため、厳密には、集積させる予定の紙幣の枚数となる。制御部110は、紙幣を所定の枚数毎に整理する場合に、カウンタ115の値を参照して、つまり、各部位(主に、一時集積部7)に搬送されて集積されている紙幣の集積枚数を参照して、搬送部3や集積機構6、移送機構9、施封部10等を適宜駆動させる。これにより、制御部110は、例えば、搬送部3に紙幣を一時集積部7に搬送させて、集積機構6に紙幣を一時集積部7に集積させたり、また、移送機構9に一時集積部7に集積された紙幣(紙幣束)を施封部10に移送させて、施封部10に紙幣を施封させたりする。
<紙幣整理装置の動作>
以下、各図面を参照して、紙幣整理装置100の動作につき説明する。なお、紙幣整理装置100は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、紙幣整理装置100の一連の動作は、記憶部120に読み出し自在に予め格納された制御プログラムによって規定されている。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
ここでは、紙幣整理装置100の動作を分かり易く説明するために、まず、図3A〜図4Cを参照して、比較例に係る紙幣整理装置600(図示せず)の動作を説明し、次に、図4A及び図4Bを参照して、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作を説明し、その後に、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の運用に即した動作例を説明する。比較例に係る紙幣整理装置600(図示せず)は、従来の紙幣整理装置と同様の動作を行う装置である。なお、ここでは、対象金種が紙幣の種類(額面)となっている場合を想定して説明する。
(比較例に係る紙幣整理装置の動作)
まず、図3A〜図3Cを参照して、比較例に係る紙幣整理装置600(図示せず)の動作について説明する。図3A〜図3Cは、それぞれ、比較例に係る紙幣整理装置600の動作を示すフローチャートである。ここでは、比較例に係る紙幣整理装置600が本実施形態1に係る紙幣整理装置100と同様の構成要素(図1及び図2参照)を備えている場合を想定して説明する。以下に説明する紙幣整理装置600の動作は、制御部110が各種の判定を行ったり各部を駆動させたりすることによって実現される。
紙幣整理装置600は、例えば、オペレータが、整理させる予定の紙幣束を投入部1に投入し、表示操作部13を操作して、各紙幣をどこにどのように整理させるのか等の設定情報を紙幣整理装置600に入力し、操作部12に設けられた図示せぬ計数開始ボタンを押下することにより、紙幣の整理処理を開始する。
図3Aに示すように、紙幣整理装置600は、まず、繰出部SOが、投入部1に投入された紙幣束を1枚の紙幣ずつに分離して、分離された各紙幣を順次投入部1から搬送部3に繰り出す(S105)。すると、搬送部3が、繰り出された鑑別部2に搬送する。
このとき、鑑別部2が紙幣の金種を鑑別し、搬送監視センサSNが紙幣の搬送状態を検知し、制御部110が鑑別部2による鑑別結果及び搬送監視センサSNによる検知結果に基づいて搬送中の紙幣の搬送先を決定する(S110)。
S110の後、制御部110は、搬送先が一時集積部7であるか否かを判定する(S115)。S115の判定処理で、搬送先が一時集積部7であると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置600の処理は、符号「A1」を介して、S135(図3B参照)に進む。一方、S115の判定処理で、搬送先が一時集積部7でないと判定された場合(“No”の場合)に、制御部110は、搬送先がオープンポケット5であるか否かを判定する(S120)。
紙幣整理装置600は、S120の判定処理で、搬送先がオープンポケット5であると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣をオープンポケット5に搬送し(S125)、一方、搬送先がオープンポケット5でないと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣をリジェクト部8に搬送する(S130)。このとき、計数部116が、紙幣の搬送のタイミング(厳密には、紙幣が搬送監視センサSNを通過した直後のタイミング)に合わせて、紙幣が1枚ずつ搬送先に搬送される毎に、搬送先のオープンポケット5に対応するカウンタ115f又は搬送先のリジェクト部8に対応するカウンタ115gの値を1つ繰り上げる(以下、同様)。S125又はS130の後、紙幣整理装置600の処理は、符号「A2」を介して、S145(図3B参照)に進む。
図3Bに示すように、S115の判定処理で、搬送先が一時集積部7であると判定された場合(“Yes”の場合)に、制御部110は、カウンタ115を参照して、「使用中の一時集積部7」に集積されている紙幣の枚数が移送枚数(施封枚数)に達したか否かを判定する(S135)。
ここで、「使用中の一時集積部7」とは、S110の処理で決定された搬送中の紙幣の搬送先として使用する、一時集積部7a〜7eの中のいずれか1つの一時集積部7を意味している。
S135の判定処理で、使用中の一時集積部7に集積されている紙幣の枚数が移送枚数(施封枚数)に達していないと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置600は、紙幣を使用中の一時集積部7に搬送する(S140)。このとき、計数部116が、紙幣の搬送のタイミング(厳密には、紙幣が搬送監視センサSNを通過した直後のタイミング)に合わせて、紙幣が1枚ずつ搬送先の一時集積部7に搬送される毎に、カウンタ115a〜115eの中の、搬送先の一時集積部7に対応するいずれか1つのカウンタ115の値を1つ繰り上げる(以下、同様)。
S140の後、制御部110は、投入部1に設けられた図示せぬ紙幣検知センサの検知結果に基づいて、投入部1が「空(の状態)」になったか否かを判定する(S145)。ここでは、「空(の状態)」とは、紙幣が1枚も無い状態を意味している。
S145の判定処理で、投入部1が空になっていないと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置600の処理は、符号「A4」を介して、S105(図3A参照)に戻る。
一方、S145の判定処理で、投入部1が空になったと判定された場合(“Yes”の場合)に、制御部110は、オペレータによって操作部12の完了ボタン(図示せず)が押下されたか否かを判定する(S150)。
S150の判定処理で、完了ボタンが押下されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、一連のルーチンが終了する。一方、S150の判定処理で、完了ボタンが押下されていないと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置600の処理は、S145に戻る。その結果、紙幣整理装置600は、完了ボタンが押下されるまで、S145及びS150の判定処理を繰り返す。
その際に、紙幣整理装置600は、オペレータが、後記するS170でリジェクト部8に搬送された紙幣を投入部1に再投入したり、追加の紙幣を投入部1に投入したりする場合がある。この場合に、投入部1が空の状態でなくなる。そのため、制御部110は、S145の判定処理で、投入部1が空になっていない(“No”)と判定することになる。その結果、紙幣整理装置600の処理は、符号「A4」を介して、S105(図3A参照)に戻る。これにより、紙幣整理装置600は、紙幣の繰り出しを再開し、投入部1が空になるまで、一連のルーチンの処理を繰り返す。
前記したS135の判定処理で、使用中の一時集積部7に集積されている紙幣の枚数が移送枚数(施封枚数)に達したと判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置600は、使用中の一時集積部7に集積されている紙幣(施封枚数分の紙幣)を施封部10に移送し、移送された紙幣を施封する処理(以下、「紙幣の移送・施封処理」と称する)を開始する(S155)。そして、紙幣整理装置600は、施封された紙幣を放出口11から外部に放出する。
なお、計数部116は、施封が完了して、施封された紙幣が放出口11から外部に放出されると、そのタイミングに合わせて、カウンタ115a〜115eの中の、紙幣の移送元となった使用中の一時集積部7に対応するいずれか1つのカウンタ115の値をリセットする(以下、同様)。
ところで、紙幣整理装置600は、移送機構9による移送処理時間と施封部10による紙幣(施封枚数分の紙幣)の施封処理時間との合計時間が、繰出部SOによる紙幣(1枚の紙幣)の繰り出し時間と搬送部3による紙幣の搬送時間との合計時間(つまり、繰出部SOが1枚の紙幣を投入部1から搬送部3に繰り出してから、搬送部3がその紙幣を一時集積部7に搬送して集積させるまでの時間)よりも長い。
そのため、S155で紙幣の移送・施封処理を行う際に、紙幣の移送元となった使用中の一時集積部7に対応するカウンタ115の値が、すぐにはリセットされない。したがって、紙幣整理装置600は、そのカウンタ115の値がリセットされるまで、紙幣を紙幣の移送元となった使用中の一時集積部7にすぐには搬送することができない状態になる。
そのため、紙幣整理装置600は、使用中の一時集積部7に搬送すべき紙幣が投入部1の中又は搬送路上に存在する場合に、以下に説明する第1処理及び第2処理のいずれか一方の処理を行う必要がある。
(第1処理)搬送先として使用する一時集積部7を使用中の一時集積部7から他の空の一時集積部7に変更する処理。
(第2処理)紙幣の移送・施封処理が完了して、移送元となった一時集積部7が「空の状態」になるまで、繰出部SOによる紙幣の繰り出しを停止するとともに、紙幣の繰り出しを停止するまでにすでに搬送部3に繰り出された紙幣があれば、繰り出された紙幣をリジェクト部8に搬送する処理。
ここで、一時集積部7が「空の状態」とは、移送元となった一時集積部7に対応するカウンタ115の値がリセットされた状態(つまり、移送元となった一時集積部7が空の状態として制御部110に認識される状態)を意味している。
紙幣整理装置600は、S155の後の処理として、前記した第1処理及び第2処理のいずれか一方の処理を選択的に行う構成になっている。例えば、S155の後、紙幣整理装置600の処理は、符号「A3」を介して、S160(図3C参照)に進む。
図3Cに示すように、S155で紙幣の移送・施封処理が行われると、制御部110は、カウンタ115を参照して、使用中の一時集積部7以外の空の一時集積部7があるか否かを判定する(S160)。なお、S135で“Yes”と判定されてからS160の判定処理を行うまでの時間は、1ms以下である。
S160の判定処理で、使用中の一時集積部7以外の空の一時集積部7があると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置600は、前記した第1処理を行う。この場合に、まず、制御部110が、搬送先として使用する一時集積部7を、使用中の一時集積部7から空の一時集積部7に変更する(S185)。なお、空の一時集積部7に対応するカウンタ115の値は、「0」になっている(以下、同様)。
S185の後、紙幣整理装置600は、紙幣を、新たに搬送先となった空の一時集積部7に搬送する(S190)。このとき、計数部116が、新たに搬送先となった空の一時集積部7に対応するカウンタ115の値を1つ繰り上げる(以下、同様)。
S190の後、紙幣整理装置600の処理は、符号「A2」を介して、S145(図3B参照)に進む。その結果、紙幣整理装置600は、前記したS145及びS150の判定処理を行う。そして、S150の判定処理で、完了ボタンが押下されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、一連のルーチンが終了する。
また、S160の判定処理で、使用中の一時集積部7以外の空の一時集積部7が無いと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置600は、前記した第2処理を行う。この場合に、紙幣整理装置600は、繰出部SOによる紙幣の繰り出しを停止する(S165)。「紙幣の繰り出しの停止」処理は、S155で開始される紙幣の移送・施封処理(移送機構9による移送処理及び施封部10により施封処理)が完了して、移送元となった一時集積部7に対応するカウンタ115の値がリセットされた状態(つまり、移送元となった一時集積部7が空の状態として制御部110に認識される状態)になるまで、行われる。具体的には、「紙幣の繰り出しの停止」処理は、後記するS175の判定処理で“Yes”になるまで、行われる。
S165の後、紙幣整理装置600は、紙幣の繰り出しを停止するまでにすでに搬送部3に繰り出された紙幣があれば、繰り出された紙幣をリジェクト部8に搬送する(S170)。このとき、計数部116が、リジェクト部8に対応するカウンタ115gの値を1つ繰り上げる。
なお、S170の処理時において、リジェクト部8に搬送される、すでに繰り出された紙幣は、主に、繰出部SOから、鑑別部2の後のリジェクト部8と表裏反転部4とに分岐する箇所までの間の、搬送路上に存在する。
また、S170の処理を実行した結果、リジェクト部8に搬送された紙幣は、鑑別部2で正常でないと鑑別されたリジェクト紙幣ではなく、紙幣の繰り出し及び搬送中に、全ての一時集積部7が満杯状態になり、空の一時集積部7が無かったために、リジェクト部8に搬送された紙幣である。したがって、このときリジェクト部8に搬送された紙幣は、鑑別部2で再鑑別する必要がある。そのため、比較例に係る紙幣整理装置600は、このときリジェクト部8に搬送された紙幣を、オペレータに投入部1に再投入させることを強いる。
S170の後、制御部110は、カウンタ115を参照して、空の一時集積部7ができたか否かを判定し(S175)、空の一時集積部7ができたと判定されるまで(S175の判定処理で“Yes”となるまで)、待機状態になる。つまり、紙幣整理装置600は、空の一時集積部7ができるまで、紙幣の繰り出しを停止し続ける状態になる。
S175の判定処理で、空の一時集積部7ができたと判定された場合(“Yes”の場合)に、制御部110は、搬送先として使用する一時集積部7を使用中の一時集積部7から空の一時集積部7に変更する(S180)。S180の後、紙幣整理装置600の処理は、符号「A4」を介して、S105(図3A参照)に戻る。これにより、紙幣整理装置600は、紙幣の繰り出しを再開し、投入部1が空になるまで、一連のルーチンの処理を繰り返す。
(実施形態1に係る紙幣整理装置の動作)
次に、図4A及び図4Bを参照して、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作について説明する。図4A及び図4Bは、それぞれ、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作を示すフローチャートである。
ここでは、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作について、比較例に係る紙幣整理装置600と相違する動作を重点的に説明し、比較例に係る紙幣整理装置600と同様の動作(図3A〜図3C参照)については、前記した比較例に係る紙幣整理装置600の動作を本実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作に読み替えるものとして、重複した説明を省略する。
本実施形態1に係る紙幣整理装置100は、制御部110が以下のように動作する構成になっている。すなわち、制御部110は、カウンタ115a〜115eを参照して、繰出部SOによる紙幣の繰り出し及び搬送部3による紙幣の搬送の実行中に、一時集積部7a〜7eの全てに集積させる予定の紙幣のトータル枚数が予め規定された規定枚数に達したか否かを監視する。そして、制御部110は、紙幣のトータル枚数が規定枚数に達したときに、繰出部SOに紙幣の繰り出しを停止させる。その後、制御部110は、紙幣の集積枚数が移送枚数に達している一時集積部7に対して、移送機構9に紙幣の移送を行わせ、この移送によって、空の一時集積部7ができたときに、繰出部SOに紙幣の繰り出しを再開させる。
なお、「規定枚数」は、任意の処理(ここでは、紙幣の繰り出しの停止処理)の実行の起因とするために、予め設定された紙幣の集積枚数を意味している。本実施形態1では、紙幣整理装置100は、紙幣の移送に先駆けて、紙幣の繰り出しを停止させることにより、紙幣の移送が実行されたときに、紙幣が搬送路上に存在しないようにするために、「規定枚数」を用いている。
例えば、紙幣整理装置100は、仮に、繰出部1からの搬送距離が最も長い一時集積部7eで紙幣の移送が実行される場合で、かつ、繰出部1から一時集積部7eに紙幣を繰り出してから搬送するのに要する時間を「t1」とする場合に、紙幣の移送の実行に対して、時間「t1」よりも少しだけ長い時間「t2」前に、紙幣の繰り出しの停止を行うようにし、その時間「t2」を規定する枚数として、「規定枚数」を用いている。
つまり、紙幣整理装置100は、紙幣のトータル枚数が規定枚数に達した時点を、紙幣の移送の実行に対する時間「t2」前の時点と見なし、その時点で、紙幣の繰り出しの停止を行い、その後、時間「t2」が経過するまでの間に、搬送路上の紙幣の搬送を行う。これにより、紙幣整理装置100は、紙幣の移送が実行されるとき(すなわち、紙幣の繰り出しの停止を行ってから時間「t2」が経過したとき)に、紙幣が搬送路上に存在しないようにする。
したがって、「規定枚数」は、繰出部SOが時間「t2」で繰出部1から繰り出す紙幣の枚数を「時間「t2」分に相当する枚数」とする場合に、全ての一時集積部7で紙幣の集積枚数が移送枚数に達したと仮定した場合の移送枚数のトータル枚数から「時間「t2」分に相当する枚数」を減算した値となる。例えば、各一時集積部7における移送枚数(施封枚数)が100枚に設定されている場合に、5つの一時集積部7が紙幣整理装置100の内部にあるため、仮に、全ての一時集積部7で紙幣の集積枚数が移送枚数に達したと仮定したときの、移送枚数のトータル枚数は、500枚となる。「規定枚数」は、その500枚よりも、若干少ない値の枚数(例えば、490枚)に設定される。なお、「時間「t2」分に相当する枚数」は、繰出部SOが紙幣を繰り出す速度(単位時間当たりに繰り出す紙幣の枚数)に応じて変動する。
「規定枚数」は、繰出部1から繰り出された紙幣が最も搬送距離の長い一時集積部7eに到達する平均時間に影響される。例えば、「規定枚数」は、平均時間が長くなれば、490枚よりも少なくなり、平均時間が短くなれば、490枚よりも多くなるように設定される。
このような紙幣整理装置100は、一時集積部7が満杯状態(施封枚数に達した状態)になって、紙幣をどの一時集積部7にも搬送することができなくなる前に、紙幣の繰り出しを停止することができる。これにより、紙幣整理装置100は、一時集積部7が満杯状態になった時点では、紙幣が搬送路上に存在しないようにすることができる。
紙幣整理装置100は、例えば、図4A及び図4Bに示すフローに沿って動作することにより、このような構成を実現している。本実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作は、図4Bに示すように、比較例に係る紙幣整理装置600の動作と比較すると、(1)比較例のS135(図3B参照)の処理の代わりに、S136の処理が行われる点、(2)S155の処理(「移送・施封」の処理)よりも前に、S154の処理(「紙幣繰り出し停止」の処理)が行われる点、(3)比較例のS160、S165、S170、S185、及び、S190(図3C参照)の処理が無い点、並びに、(4)S180(図3C参照)の処理の代わりに、S181の処理が行われる点で、相違している。
具体的には、図4A及び図4Bに示すように、S115の判定処理で、搬送先が一時集積部7であると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100の処理は、符号「B1」を介して、S136に進む。
図4Bに示すように、S115の判定処理で、搬送先が一時集積部7であると判定された場合(“Yes”の場合)に、制御部110は、カウンタ115a〜115eを参照して、一時集積部7a〜7eの全てに集積させる予定の紙幣のトータル枚数が予め規定された規定枚数に達したか否かを判定する(S136)。
S136の判定処理で、一時集積部7a〜7eの全てに集積させる予定の紙幣のトータル枚数が規定枚数に達したと判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100は、紙幣の繰り出しを停止する(S154)。S154の後、紙幣整理装置100は、紙幣の移送・施封処理(使用中の一時集積部7に集積されている紙幣(施封枚数分の紙幣)を施封部10に移送し、移送された紙幣を施封する処理)を開始する(S155)。
S155の後、紙幣整理装置100の処理は、S175の判定処理(「空の一時集積部7ができたか否か」の判定処理)に進む。S175の判定処理で、空の一時集積部7ができたと判定された場合(“Yes”の場合)に、制御部110は、搬送先として使用する一時集積部7を、紙幣の繰り出しの停止前に搬送先として使用していた一時集積部(以下、「停止前の一時集積部」と称する)7に維持する(S181)。それは、仮に、S155の時点で、停止前の一時集積部7が満杯状態になっていなければ、紙幣を停止前の一時集積部7に集積させることができ、一方、S155の時点で、停止前の一時集積部7が満杯状態になっていれば、紙幣の移送・施封処理が行われることによって、停止前の一時集積部7が空の状態になり、その結果、紙幣を停止前の一時集積部7に集積させることができるようになるからである。
S181の後、紙幣整理装置100の処理は、符号「A4」を介して、S105(図4A参照)に戻る。これにより、紙幣整理装置100は、紙幣の繰り出しを再開し、投入部1が空になるまで、一連のルーチンの処理を繰り返す。
(運用に即した動作例)
以下、本実施形態1に係る紙幣整理装置100の運用に即した動作例を、比較例に係る紙幣整理装置600の動作と対比して、説明する。ここでは、オペレータが、事前に、本実施形態1に係る紙幣整理装置100に対して、表示操作部13を操作して、「施封枚数」や「処理実行枚数」を設定しているものとして説明する。ただし、「施封枚数」や「処理実行枚数」の設定は、紙幣整理装置100の制御部110が制御プログラムに基づいて自動的に行うようにしてもよい。
なお、「処理実行枚数」とは、前記した「規定枚数」に相当する枚数であり、「任意の処理」の実行の起因となる紙幣の集積枚数を意味している。ここでは、「任意の処理」が紙幣の繰り出し停止処理であるものとして説明する。また、オペレータが、各一時集積部7における施封枚数を「100枚」に設定し(すなわち、全ての一時集積部7で紙幣の集積枚数が移送枚数に達した場合の移送枚数のトータル枚数を「500枚」枚に設定し)、さらに、紙幣の繰り出し停止処理を実行するための「処理実行枚数」を「490枚」に設定しているものとして説明する。
図3Bに示すように、比較例に係る紙幣整理装置600は、S135の処理で、搬送中の紙幣の搬送先となる使用中の一時集積部7(一時集積部7a〜7eのいずれか1つ)に注目し、使用中の一時集積部7が施封枚数(例えば、100枚)に達したか否かを判定する。このとき、比較例に係る紙幣整理装置600は、搬送中の紙幣の搬送先となる使用中以外の一時集積部7(一時集積部7a〜7eのいずれか4つ)の紙幣の集積状態を把握しない。
一方、図4Bに示すように、本実施形態1に係る紙幣整理装置100は、S136の処理で、カウンタ115a〜115eを参照して、一時集積部7a〜7eの全てに集積させる予定の紙幣のトータル枚数が予め規定された規定枚数に達したか否かを判定する。このとき、本実施形態1に係る紙幣整理装置100は、搬送中の紙幣の搬送先となる使用中の一時集積部7に限らず、全ての一時集積部7の紙幣の集積状態を把握する。
そして、紙幣整理装置100は、S136の判定処理で、一時集積部7a〜7eの全てに集積させる予定の紙幣のトータル枚数が規定枚数に達したと判定された場合(“Yes”の場合)に、S155での紙幣の移送・施封処理の開始に先駆けて、紙幣の繰り出しを停止する(S154)。
つまり、紙幣整理装置100は、S155で紙幣を搬送先の一時集積部7から施封部10に移送することができなくなる前に、事前に、S154で紙幣の繰り出しを停止する。このとき、紙幣整理装置100は、S155で紙幣の移送・施封処理が開始されるまでに、1乃至複数枚の紙幣がすでに投入部1から搬送部3に繰り出されていれば、繰り出されている紙幣をリジェクト部8に搬送せずに、搬送先の一時集積部7に搬送する。
S154の後、紙幣整理装置100は、すぐに、1乃至複数の一時集積部7が満杯状態になる。そのため、紙幣整理装置100は、S155において、いずれかの満杯状態になっている1乃至複数の一時集積部7に対して、紙幣の移送・施封処理を開始する。このとき、紙幣整理装置100は、S175において、紙幣の移送・施封処理が完了して、移送元となった一時集積部7が空の状態(移送元となった一時集積部7に対応するカウンタ115の値がリセットされた状態)になるまで、待機状態(施封完了待ち状態)になる。
係る構成において、紙幣整理装置100は、紙幣の繰り出しの停止により、全ての一時集積部7が満杯状態(施封枚数に達した状態)になることにより発生する、待機状態の発生頻度を低減させることができる。また、リジェクト部8に搬送される紙幣が発生することを抑制することもできる。その結果、紙幣が投入部1に再投入される頻度が減少するため、オペレータの利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、紙幣の繰り出しの停止を解除する条件(紙幣の繰り出しを再開する条件)は、施封処理の完了によって、空の一時集積部7ができたことになっている。
また、紙幣の繰り出し再開時の搬送先の一時集積部7は、停止前の一時集積部7(紙幣の繰り出しの停止前に搬送先として使用していた一時集積部7)となる。それは、前記した通り、仮に、S155の時点で、停止前の一時集積部7が満杯状態になっていなければ、紙幣を停止前の一時集積部7に集積させることができ、一方、S155の時点で、停止前の一時集積部7が満杯状態になっていれば、紙幣の移送・施封処理が行われることによって、停止前の一時集積部7が空の状態になり、その結果、紙幣を停止前の一時集積部7に集積させることができるようになるからである。
以上の通り、本実施形態1に係る紙幣整理装置100によれば、一時集積部7a〜7eの全てに集積させる予定の紙幣のトータル枚数が予め規定された規定枚数(ここでは、処理実行枚数)に達したときに、紙幣の繰り出しを停止することで、一時集積部7が満杯状態になることにより発生する、待機状態の発生頻度を低減させることができる。また、リジェクト部8に搬送される紙幣が発生することを抑制することもできる。
[実施形態2]
実施形態1に係る紙幣整理装置100は、対象金種が紙幣の種類(額面)の1種類となっている場合に適した構成になっている。しかしながら、「対象金種」は、紙幣の種類(額面)のみでなく、方向や、年度、その他の、紙幣を区別して取り扱うことができる様々な種別を適用することができる。
実施形態1に係る紙幣整理装置100は、対象金種が複数ある場合に、その内訳が1金種とは限らないため、実施形態1で説明した単純な紙幣のトータル枚数に基づく動作だけでは、対象金種毎に紙幣を整理することが困難である。
そこで、本実施形態2では、対象金種が複数の種類(2種類以上)となっている場合でも、対象金種毎に紙幣を整理することができる紙幣整理装置100A(図示せず)を提供する。
本実施形態2に係る紙幣整理装置100A(図示せず)は、実施形態1に係る紙幣整理装置100に対し、構成が同じで、動作のみが異なる装置となっている。その紙幣整理装置100Aは、対象金種が複数ある場合に、対象金種毎に現在の搬送先として使用している一時集積部7に集積させる予定の紙幣の枚数に基づいて動作することにより、対象金種毎に紙幣を整理する。
以下、図5A〜図5Eを参照して、本実施形態2に係る紙幣整理装置100A(図示せず)の動作について説明し、その後に、本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aの運用に即した動作例を説明する。図5A〜図5Eは、それぞれ、本実施形態2に係る紙幣整理装置100Bの動作を示すフローチャートである。
ここでは、本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aの動作について、実施形態1に係る紙幣整理装置100及び比較例に係る紙幣整理装置600と相違する動作を重点的に説明し、実施形態1に係る紙幣整理装置100と同様の動作(図4A及び図4B参照)及び比較例に係る紙幣整理装置600と同様の動作(図3A〜図3C参照)については、前記した実施形態1に係る紙幣整理装置100の動作及び比較例に係る紙幣整理装置600の動作を本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aの動作に読み替えるものとして、重複した説明を省略する。
本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aは、図5Bに示すフローの処理を実行することによって、図5Cに示すように、実施形態1に係る紙幣整理装置100と同様の処理(図4B参照)を実行したり、又は、図5D及び図5Eに示すように、比較例に係る紙幣整理装置600と同様の処理(図3B及び図3C参照)を実行したりする構成になっている。
図5Aに示すように、S115の判定処理で、搬送先が一時集積部7であると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100Aの処理は、符号「C1」を介して、図5Bに示すS205に進む。
図5Bに示すように、紙幣整理装置100Aの制御部110は、対象金種数が複数(例えば、紙幣の種類(額面)、方向、年度、その他)であるか否かを判定する(S205)。
S205の判定処理で、対象金種数が複数でないと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置100Aの処理は、符号「C2」を介して、図5Cに示すS136(「集積紙幣のトータル枚数が規定枚数に達したか否か」の判定処理)に進む。以下、図5Cに示すように、紙幣整理装置100Aは、実施形態1に係る紙幣整理装置100と同様の処理(図4B参照)を実行する。
一方、S205の判定処理で、対象金種数が複数であると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100Aの制御部110は、搬送中の紙幣の対象金種に該当する金種(以下、「該当金種」と称する)の使用中の一時集積部7(すなわち、該当金種の紙幣の搬送先として使用している一時集積部7)が処理実行枚数(例えば、90枚)に達したか否かを判定する(S210)。
S210の判定処理で、該当金種の使用中の一時集積部7が処理実行枚数に達していないと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置100Aの処理は、符号「C4」を介して、図5Dに示すS140(「紙幣を一時集積部7に搬送」の処理)に進む。図5Dに示すフローは、比較例に係る紙幣整理装置600の動作フローと同様のフロー(図3B参照)となっている。
一方、S210の判定処理で、該当金種の使用中の一時集積部7が処理実行枚数に達していると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100Aの制御部110は、空の一時集積部7があるか否かを判定する(S215)。
S215の判定処理で、空の一時集積部7が無いと判定された場合(“No”の場合)に、制御部110は、移送枚数(例えば、100枚)に達している該当金種の一時集積部7があるか否かを判定する(S220)。換言すると、制御部110は、紙幣の集積枚数が移送枚数(例えば、100枚)に達している一時集積部7の中に、該当金種と同じ金種の紙幣を集積している一時集積部7があるか否かを判定する。
S220の判定処理で、移送枚数(例えば、100枚)に達している該当金種の一時集積部7が無いと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣整理装置100Aの処理は、符号「C3」を介して、図5Dに示すS135(「使用中の一時集積部7が移送枚数に達したか否か」の判定処理)に進む。
一方、S220の判定処理で、移送枚数(例えば、100枚)に達している該当金種の一時集積部7があると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100Aの処理は、符号「C5」を介して、図5Cに示すS154(「紙幣繰り出し停止」の処理)に進む。
前記したS215の判定処理で、空の一時集積部7があると判定された場合(“Yes”の場合)に、紙幣整理装置100Aの処理は、符号「C6」を介して、図5Eに示すS190)(「紙幣を一時集積部に搬送(カウントアップ」の処理)に進む。
(運用に即した動作例)
以下、本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aの運用に即した動作例を、説明する。ここでは、オペレータが、事前に、本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aに対して、表示操作部13を操作して、「処理実行枚数」を設定しているものとして説明する。
図5Bに示すように、紙幣整理装置100Aは、紙幣の集積枚数が施封枚数(例えば、100枚)よりも少ない処理実行枚数(例えば、90枚)に達していると判定された場合(S210の判定処理で“Yes”の場合)で、さらに、空の一時集積部7が無いとき(S215の判定処理で“No”の場合)に、S220の判定処理を実行する。
そして、S220の判定処理において、紙幣整理装置100Aの制御部110は、移送枚数(例えば、100枚)に達している該当金種の一時集積部7があるか否かを判定する。換言すると、制御部110は、紙幣の集積枚数が移送枚数(例えば、100枚)に達している一時集積部7の中に、該当金種と同じ金種の紙幣を集積している一時集積部7があるか否かを判定する。
S220の判定処理で、移送枚数(例えば、100枚)に達している該当金種の一時集積部7があると判定された場合(“Yes”の場合)に、その一時集積部7は、図5Cに示すS155で、紙幣の移送・施封処理が開始されることによって、空の状態となる。その結果、その一時集積部7は、搬送先として使用可能な状態になる。そこで、この場合に、紙幣整理装置100Aは、図5Cに示すS154で、紙幣の繰り出しを停止して、図5Cに示すS175の判定処理で、空の一時集積部7ができたと判定されるまで(S175の判定処理で“Yes”となるまで)、待機状態になる。つまり、紙幣整理装置600は、空の一時集積部7ができるまで、紙幣の繰り出しを停止し続ける状態になる。
一方、S220の判定処理で、移送枚数(例えば、100枚)に達している該当金種の一時集積部7が無いと判定された場合(“No”の場合)に、該当金種の使用中の一時集積部7は、現在90枚の紙幣を集積した状態であり、あと10枚の紙幣を集積したときに満杯状態になる。このとき、紙幣整理装置100Aは、次の搬送先が決まらない状態となる。そのため、このとき、紙幣整理装置100Aは、図5D及び図5Eに示すように、比較例に係る紙幣整理装置600と同様の処理を実行する。ただし、ここでいう、同様の処理とは、搬送先が無い場合に、紙幣をリジェクト部8に搬送し、空の一時集積部7ができるまで、待機状態になる処理を意味する。
以上の通り、実施形態2に係る紙幣整理装置100Aによれば、実施形態1に係る紙幣整理装置100と同様に、一時集積部7が満杯状態になることにより発生する、待機状態の発生頻度を低減させることができる。また、リジェクト部8に搬送される紙幣が発生することを抑制することもできる。
しかも、紙幣整理装置100Aによれば、対象金種数が複数ある場合であっても、対象金種毎に紙幣を整理することができる。
[実施形態3]
実施形態2では、紙幣整理装置100Aは、図5BのS220の判定処理(「移送枚数に達している該当金種の一時集積部7があるか否か」の判定処理)で、移送枚数に達している該当金種の一時集積部7が無いと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣をリジェクト部8に搬送してしまうことがある。具体的には、紙幣整理装置100Aの処理が、図5BのS220の判定処理で“No”となり、図5DのS135の判定処理で“Yes”となり、S155に進み、図5EのS160の判定処理で“No”となり、S165に進み、その結果、S170の処理に進む場合がある。
そこで、本実施形態3では、図5BのS220の判定処理(「移送枚数に達している該当金種の一時集積部7があるか否か」の判定処理)で、移送枚数に達している該当金種の一時集積部7が無いと判定された場合(“No”の場合)に、紙幣をリジェクト部8に搬送せずに、オープンポケット5に搬送する紙幣整理装置100B(図示せず)を提供する。
本実施形態3に係る紙幣整理装置100B(図示せず)は、本実施形態2に係る紙幣整理装置100Aに対し、構成が同じで、動作のみが異なる装置となっている。以下、図6を参照して、本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bの動作について説明する。図6は、本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bの動作を示すフローチャートである。
ここでは、本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bの動作について、実施形態2に係る紙幣整理装置100Aと相違する動作を重点的に説明し、実施形態2に係る紙幣整理装置100Aと同様の動作(図5A〜図5E参照)については、前記した実施形態2に係る紙幣整理装置100Aの動作を本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bの動作に読み替えるものとして、重複した説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bは、実施形態2に係る紙幣整理装置100Aと比較すると、図5Eに示すS170の処理(「搬送路上の紙幣をリジェクト部8に搬送」の処理)の代わりに、S171の処理を実行する点で、相違している。
S171において、紙幣整理装置100Bは、紙幣の繰り出しを停止するまでにすでに搬送部3に繰り出された紙幣があれば、繰り出された紙幣をオープンポケット5に搬送する。
このような紙幣整理装置100Bの制御部110は、鑑別の対象となる紙幣の金種が紙幣の種類及び方向を含む複数種類ある場合で、かつ、繰出部SOによる紙幣の繰り出し及び搬送部3による紙幣の搬送の実行中に、全ての一時集積部7が移送機構9による紙幣の移送の実行を待つ移送待ち状態になったときに、搬送部3に、その時点ですでに投入部1から繰り出されている紙幣をオープンポケット5まで搬送させる構成となっている。
(紙幣をオープンポケットに搬送することの意義)
以下、本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bにおける紙幣をオープンポケット5に搬送することの意義について説明する。
例えば、実施形態2に係る紙幣整理装置100Aは、リジェクト紙幣の搬送先としてリジェクト部8を使用している。ここで、「リジェクト紙幣」とは、鑑別部2によって正常でない紙幣(すなわち、金種不明や搬送異常、偽券、破損券等と鑑別された紙幣)を指す。なお、オープンポケット5を搬送先に設定しない場合の施封対象外金種の紙幣も、「リジェクト紙幣」となる。そのため、リジェクト部8には、様々な要因のリジェクト紙幣が混在して集積される。
通常、オペレータは、リジェクト部8から、リジェクト部8に集積された全てのリジェクト紙幣を取り出して、投入部1に投入し、紙幣整理装置100Aに再鑑別させる。しかしながら、明らかに破損している紙幣や施封対象外金種の紙幣等は、再鑑別しても、リジェクトされる。紙幣整理装置100Aは、このようなリジェクトされることが予め分かっている紙幣を再鑑別することになり、その分だけ不要な鑑別をすることになる。
このような不要な鑑別を避けたい場合は、オペレータが、リジェクト部8から取り出した紙幣の中から、再鑑別してもリジェクトされることが予め分かっている紙幣(破損している紙幣や施封対象外金種の紙幣)を除外し、残りの紙幣を投入部1に投入するしかない。
一方、オープンポケット5は、施封対象外金種の中から選択される特定の金種の紙幣(以下、「施封対象外の特定金種の紙幣」と称する)の搬送先として使用される。本実施形態3に係る紙幣整理装置100Bは、このオープンポケット5を、施封対象外の特定金種の紙幣の搬送先としてではなく、施封対象金種の紙幣であるものの、空の一時集積部7が無いことにより発生したリジェクト紙幣の搬送先として使用する。このような紙幣整理装置100Bは、オペレータが、オープンポケット5から紙幣を取り出して、取り出された紙幣をそのまま投入部1に投入するだけで、不要な鑑別をすることなく、空の一時集積部7が無いことにより発生したリジェクト紙幣を容易に再鑑別することができる。
さらに、紙幣整理装置100Bは、再鑑別した場合に、設定次第で正常券と鑑別される可能性が高い紙幣(例えば、折れ券や、重走券、搬送時に正常に搬送されなかったスキュ一券等の紙幣)の搬送先としてオープンポケット5を設定することも可能である。
オペレータは、このように設定したときも、オープンポケット5から紙幣を取り出して、取り出された紙幣をそのまま投入部1に投入すればよい。ただし、折れ券については、折れを直してから投入する必要がある。
以上の通り、第3実施形態に係る紙幣整理装置100Bによれば、実施形態1に係る紙幣整理装置100及び実施形態2に係る紙幣整理装置100Aと同様に、一時集積部7が満杯状態になることにより発生する、待機状態の発生頻度を低減させることができる。また、リジェクト部8に搬送される紙幣が発生することを抑制することもできる。
しかも、紙幣整理装置100Bによれば、実施形態2に係る紙幣整理装置100Aと同様に、対象金種数が複数ある場合であっても、対象金種毎に紙幣を整理することができる。
さらに、紙幣整理装置100Bによれば、施封対象金種の紙幣であるものの、空の一時集積部7が無いことにより発生したリジェクト紙幣の搬送先としてオープンポケット5を使用することにより、他のリジェクト要因のリジェクト紙幣と容易に区別することができる。
つまり、紙幣整理装置100Bによれば、オペレータが、一時集積部7が満杯状態になることにより発生するリジェクト紙幣を容易に再鑑別したい場合に、オープンポケット5に集積された紙幣をそのまま投入部1に投入することによって、このようなリジェクト紙幣の再鑑別を容易に実現することができる。そのため、オペレータによる選別作業を不要にすることができる。
さらに、紙幣整理装置100Bによれば、オペレータが、再鑑別した場合に正常券と鑑別される可能性が高い紙幣(例えば、折れ券や、重走券、搬送時に正常に搬送されなかったスキュ一券等の紙幣)の搬送先としてオープンポケット5を設定し、オープンポケット5に集積された紙幣をそのまま投入部1に投入することによって、選別作業をすることなく、このような紙幣の再鑑別を容易に実現することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態1〜実施形態3では、紙幣整理装置100の一例として施封部10を有する紙幣施封装置を用いて説明した。しかしながら、本発明は、施封部10を持たない紙幣整理装置にも適用することができる。このような紙幣整理装置としては、例えば、金融機関の営業店の窓口よりも後方に設置され、現金の出し入れを管理する元方現金処理装置等がある。
また、例えば、本発明は、施封部10を持たない代わりに、複数のオープンポケット5等を持つ紙幣整理装置で、かつ、オペレータが規定枚数に達した紙幣を一時集積部7から抜きとる構成の紙幣整理装置に対しても、適用することができる。例えば、本発明は、一時集積部7が満杯状態になる前に、紙幣の繰り出しを停止して、オペレータに集積状態を知らせる構成にすることによって、このような紙幣整理装置に適用することができる。
また、例えば、図1に示す例では、移送機構9は、爪状の部材で紙幣を挟み込んで保持し、その状態で紙幣を施封部10に移送する構成になっている。しかしながら、移送機構9は、他の機構(例えば、搬送ローラや搬送ベルト等)によって構成することができる。
また、例えば、紙幣整理装置100の制御部110は、繰出部SOに対して投入部1に投入された紙幣を繰り出させる速度モードを複数レベルで設定することができ、繰出部SOに対して紙幣の繰り出しを停止させる場合に、速度モードに応じて、停止されるまでに繰り出す紙幣の枚数を調整する構成にしてもよい。このような構成は、例えば、図7に示す停止枚数切替用テーブル情報130を記憶部120に予め格納しておき、制御部110が、稼動前又は稼動中に、停止枚数切替用テーブル情報130を参照し、紙幣の繰り出しの停止時に、速度モードに応じて、停止されるまでに繰り出す紙幣の枚数を調整することによって、実現される。なお、図7に示す停止枚数切替用テーブル情報130は、速度モードに対応する停止枚数を規定するテーブル情報である。「停止枚数」は、前記した時間「t2」分に相当する枚数である。前記した「規定枚数(すなわち、移送枚数)」は、全ての一時集積部7で紙幣の集積枚数が移送枚数に達したと仮定した場合の移送枚数のトータル枚数から、「停止枚数」を減算した値となる。例えば、移送枚数のトータル枚数が500枚で、かつ、現在運用中の速度モードに対応する「停止枚数」が「10枚」である場合に、前記した「規定枚数(すなわち、移送枚数)」は、移送枚数のトータル枚数(500枚)から停止枚数(10枚)を減算した値である「490枚」となる。
1 投入部
2 鑑別部
3 搬送部
4 表裏反転部
5 オープンポケット
6 集積機構
7 集積部
7a〜7e 一時集積部
8 リジェクト部
9 移送機構
10 施封部
11 放出口
12 操作部
13 表示操作部
100 紙幣整理装置
110 制御部
115(115a〜115g) カウンタ
116 計数部
120 記憶部
SN 搬送監視センサ
SO 繰出部

Claims (6)

  1. 紙幣が投入される投入部と、前記紙幣が一時的に集積される複数の一時集積部と、前記紙幣を前記一時集積部に搬送する搬送部と、前記紙幣を前記投入部から前記搬送部に繰り出す繰出部と、各部の動作を制御する制御部とを有する紙幣整理装置において、
    前記搬送部によって搬送される前記紙幣の枚数を計数し、枚数を搬送先毎に管理する計数部を有し、
    前記制御部は、
    前記計数部によって管理されている前記一時集積部に集積されている前記紙幣の集積枚数を参照して、前記繰出部による前記紙幣の繰り出し及び前記搬送部による前記紙幣の搬送の実行中に、前記複数の一時集積部の全てに集積した前記紙幣の枚数が予め規定した規定枚数に達したときに、前記繰出部に前記紙幣の繰り出しを停止させ
    前記規定枚数は、前記複数の一時集積部の全てに集積させるべき枚数よりも少ない枚数であ
    ことを特徴とする紙幣整理装置。
  2. 請求項1に記載の紙幣整理装置において、
    さらに、前記紙幣を前記一時集積部から所定の場所に移送する移送機構を有し、
    前記移送機構により前記一時集積部から前記所定の場所に前記紙幣を移送させるために設定された枚数を移送枚数とし、
    前記制御部は、
    前記紙幣の繰り出しを停止させた後に、集積枚数が前記移送枚数に達している前記一時集積部に対して、前記移送機構に前記紙幣の移送を行わせ、この移送によって、空の一時集積部ができたときに、前記繰出部に前記紙幣の繰り出しを再開させる
    ことを特徴とする紙幣整理装置。
  3. 紙幣が投入される投入部と、前記紙幣が一時的に集積される複数の一時集積部と、前記紙幣を前記一時集積部に搬送する搬送部と、前記紙幣を前記投入部から前記搬送部に繰り出す繰出部と、各部の動作を制御する制御部とを有する紙幣整理装置において、
    前記搬送部によって搬送される前記紙幣の枚数を計数し、枚数を搬送先毎に管理する計数部と、
    前記紙幣の金種を鑑別する鑑別部と、
    前記紙幣を前記一時集積部から所定の場所に移送する移送機構と、を有し、
    前記移送機構により前記一時集積部から前記所定の場所に前記紙幣を移送させるために設定された枚数を移送枚数とするとともに、
    任意の処理の実行の起因となる集積枚数で、かつ、前記移送枚数よりも少ない集積枚数を処理実行枚数とし、
    前記制御部は、
    紙幣の金種が複数で、紙幣の金種に対応する搬送先としての一時集積部の集積枚数が前記処理実行枚数に達しており、搬送中の紙幣と同じ金種の紙幣が集積されていて、その集積枚数が前記移送枚数に達している他の一時集積部がある場合に、紙幣の繰り出しを停止させ、繰り出しを停止させた後、該他の一時集積部に対して、前記移送機構に紙幣の移送を行わせ、空の一時集積部ができたときに、紙幣の繰り出しを再開させる
    ことを特徴とする紙幣整理装置。
  4. 請求項3に記載の紙幣整理装置において、
    さらに、オペレータによる前記紙幣の取り出しが自在なポケットを有し、
    前記制御部は、
    鑑別の対象となる前記紙幣の金種が前記紙幣の種類及び方向を含む複数種類ある場合で、かつ、前記繰出部による前記紙幣の繰り出し及び前記搬送部による前記紙幣の搬送の実行中に、前記複数の一時集積部の全てが前記移送機構による前記紙幣の移送の実行を待つ移送待ち状態になったときに、前記搬送部に、その時点ですでに前記投入部から繰り出されている前記紙幣を前記ポケットまで搬送させる
    ことを特徴とする紙幣整理装置。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の紙幣整理装置において、
    さらに、前記紙幣を施封する施封部を有し、
    前記移送枚数は、前記施封部による前記紙幣の施封を行うために規定された集積枚数でもあり
    前記制御部は、
    集積枚数が前記移送枚数に達している前記一時集積部に対して、前記移送機構に前記一時集積部から前記施封部への前記紙幣の移送を行わせる
    ことを特徴とする紙幣整理装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の紙幣整理装置において、
    前記制御部は、
    前記繰出部に対して前記紙幣を繰り出させる速度モードを複数レベルで設定することができ、
    前記繰出部に対して前記紙幣の繰り出しを停止させる場合に、前記速度モードのレベルに応じて、停止されるまでに繰り出す前記紙幣の枚数を調整する
    ことを特徴とする紙幣整理装置。
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