JP6171679B2 - レンズ部品および光モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、光素子が搭載された回路基板上に実装されるレンズ部品およびこのレンズ部品を有する光モジュールに関する。
電気信号を光信号に変換する、あるいは、光信号を電気信号に変換する光モジュールが知られている。このような光モジュールは、光電変換素子と、光電変換素子と通信可能な光ファイバと、光電変換素子と光ファイバとを光結合可能な光結合素子とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−163212号公報
ところで、特許文献1に記載の光モジュールにおいては、光結合素子にレーザ位置決め用凹部が設けられ、光電変換素子の搭載される基板にレーザ位置決め用凸部が設けられている。レーザ位置決め用凹部とレーザ位置決め用凸部とを嵌合することにより、光電変換素子と光結合素子のレンズとの位置を合わせて、光結合素子を基板に搭載している。
光結合素子を基板に搭載する際には、ピックアップツールにより光結合素子を吸着して、基板上の所定の位置まで移動させ、当該位置において光結合素子をピックアップツールから外すことにより、基板上への光結合素子の搭載が行われる。
しかしながら、特許文献1の光モジュールにおいては、ピックアップツールにより吸着される光結合素子の吸着面が均一な平坦面から構成されているため、光結合素子がピックアップツールから外れにくく、所定の搭載位置からずれてしまうことがある。そのため、光結合素子の吸着面を粗い面とすることが考えられるが、この場合、基板上に光結合素子を搭載した後で光結合素子の内部を顕微鏡等で確認することが困難となる。
本発明は、実装精度を維持しながら、内部が視認可能なレンズ部品およびこのレンズ部品を備えた光モジュールを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のレンズ部品は、
基板に対向する第1の面に設けられた第1レンズ列と、
前記第1レンズ列とは異なる位置に設けられた第2レンズ列と、
前記第1の面とは反対側の第2の面に設けられ、前記第1レンズ列と前記第2レンズ列とを光接続する反射面と、
を備え、
前記第2の面は、素通し状態で前記第1の面側を視認可能な平坦面と前記平坦面よりも表面粗さの大きい吸着面とを有する。
上記の目的を達成するために、本発明の光モジュールは、
基板と、
前記基板上に搭載された電子部品と、
前記電子部品の上部に配置された上記レンズ部品と、
を備え、
前記レンズ部品の前記平坦面が、前記電子部品の端部の真上に配置されている。
本発明によれば、実装精度を維持しながら、内部が視認可能なレンズ部品を提供することができる。
本実施形態に係る光モジュールを示す斜視図である。 樹脂ハウジングを外した状態を示す斜視図である。 ハウジングを外した状態を示す図である。 本実施形態に係るレンズ部品の側面図である。 ピックアップ工程を示す図である。 接着剤塗布工程を示す図である。 反転工程を示す図である。 第二支持部の吸着工程および回路基板への配置工程を示す図である。 接着剤硬化工程を示す図である。 変形例1に係るレンズ部品の側面図である。 変形例2に係るレンズ部品の側面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係るレンズ部品は、
(1)基板に対向する第1の面に設けられた第1レンズ列と、
前記第1レンズ列とは異なる位置に設けられた第2レンズ列と、
前記第1の面とは反対側の第2の面に設けられ、前記第1レンズ列と前記第2レンズ列とを光接続する反射面と、
を備え、
前記第2の面は、素通し状態で前記第1の面側を視認可能な平坦面と前記平坦面よりも表面粗さの大きい吸着面とを有する。
この構成によれば、平坦面を介してレンズ部品の内部が視認可能であるとともに、表面粗さの大きい吸着面をピックアップツール等により吸着することで、所定位置でのレンズ部品の吸着の解除を適切に行うことができる。そのため、搭載位置ずれの発生を防止できるレンズ部品を提供することができる。
(2)前記吸着面の周囲に前記平坦面が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、レンズ部品の内部を視認可能な領域を確保しながらも、レンズ部品の回路基板等への実装をより適切に行うことができる。
(3)前記吸着面の内側に前記平坦面が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、レンズ部品の内部をより容易に視認することができる。
(4)前記吸着面が前記平坦面よりも高く形成されることで、前記吸着面と前記平坦面との間に段差部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、過剰な吸着力を抑制してレンズ部品の実装精度を向上させることができるとともに、吸着面を縮小させることができる。
また、本願発明の実施形態に係る光モジュールは、
(5)基板と、
前記基板上に搭載された電子部品と、
前記電子部品の上部に配置された(1)〜(4)のレンズ部品と、
を備え、
前記レンズ部品の前記平坦面が、前記電子部品の端部の真上に配置されている。
この構成によれば、レンズ部品を基板上の所定の位置へ実装できるとともに、レンズ部品が搭載された後でも回路基板上の電子部品の実装状態をレンズ部品の外部から確認することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示す光モジュール1は、光通信技術などにおいて信号(データ)の伝送に用いられるものであり、接続先のパソコンなどといった電子機器に電気的に接続され、入出力される電気信号を光信号に変換して光信号を伝送するものである。
図1に示すように、光モジュール1は、光ケーブル3と、コネクタモジュール5とを備えている。光モジュール1では、単芯或いは多芯の光ケーブル3の末端がコネクタモジュール5に取り付けられて構成されている。以下、必要に応じて、電気コネクタ22側を光モジュール1の前方側とし、光ケーブル3側を後方側として説明する。
光ケーブル3は、図1および図2に示されるように、複数本(ここでは4本)の光ファイバ心線7と、この光ファイバ心線7を被覆する樹脂製の外被9と、光ファイバ心線7と外被9との間に介在された極細径の抗張力繊維11と、外被9と抗張力繊維11との間に介在された金属編組13とを有している。光ケーブル3では、光ファイバ心線7、抗張力繊維11、金属編組13及び外被9が、その中心から径方向の外側に向けてこの順に配置されている。
光ファイバ心線7は、コアとクラッドが石英ガラスである光ファイバ(AGF:All Glass Fiber)、クラッドが硬質プラスチックからなる光ファイバ(HPCF:Hard Plastic Clad Fiber)等を用いることができる。ガラスのコア径が80μmの細径HPCFを用いると、光ファイバ心線7が小径に曲げられても破断しにくい。外被9は、ノンハロゲン難燃性樹脂である例えばPVC(polyvinylchloride)から形成されている。外被9の外径は、4.2mm程度である。抗張力繊維11は、例えばアラミド繊維であり、束状に集合された状態で光ケーブル3に内蔵されている。
金属編組13は、例えば平角線の錫めっき導線から形成されており、編組密度が70%以上、編み角度が45°〜60°である。金属編組13の外径は、0.05mm程度である。
コネクタモジュール5は、ハウジング20と、ハウジング20の前端(先端)側に設けられる電気コネクタ22と、ハウジング20に収容される回路基板24(図3参照、基板の一例)とを備えている。
ハウジング20は、金属ハウジング26と、樹脂ハウジング28とから構成されている。金属ハウジング26は、収容部材30と、収容部材30の後端部に連結され、光ケーブル3を固定する固定部材32とから構成されている。
収容部材30は、断面が略矩形形状を呈する筒状の中空部材であり、その内部に回路基板24等が収容されている。収容部材30の前端側には、電気コネクタ22が設けられ、収容部材30の後端側には、固定部材32が連結される。外被9を剥いだ後、光ケーブル3の光ファイバ心線7を収容部材30の内部に挿通させるとともに、固定部材32と金属編組13とがはんだにより接合されることにより、収容部材30に光ケーブル3が保持固定される。
樹脂ハウジング28は、例えばポリカーボネートなどの樹脂材料から形成されており、金属ハウジング26を覆っている。樹脂ハウジング28は、外装ハウジング44と、外装ハウジング44と連結するブーツ46とを有している。外装ハウジング44は、収容部材30の外面を覆うように設けられている。ブーツ46は、外装ハウジング44の後端部に連結され、金属ハウジング26の固定部材32を覆っている。
電気コネクタ22は、接続対象(パソコンなど)に挿入され、接続対象と電気的に接続される部分である。電気コネクタ22は、ハウジング20の前端側に配置されており、ハウジング20から前方に突出している。図3に示すように、電気コネクタ22は、接触子22aにより回路基板24に電気的に接続されている。
回路基板24は、金属ハウジング26(収容部材30)の内部に収容されている。回路基板24は、平面視で略矩形形状を呈しており、所定の厚みを有している。回路基板24は、例えば、ガラスエポキシ基板、セラミック基板などの絶縁基板であり、その表面又は内部には、金(Au)、アルミ(Al)又は銅(Cu)などにより回路配線が形成されている。回路基板24の上面には、制御用半導体50(電子部品の一例)と、受発光素子52(図4参照)とがそれぞれ搭載されている。回路基板24は、制御用半導体50と受発光素子52とを電気的に接続している。
制御用半導体50は、駆動IC(Integrated Circuit)50a(図4参照)や波形整形器であるCDR(Clock Data Recovery)装置50bなどを含んでいる。駆動IC50aおよびCDR装置50bは、回路基板24の上面に配置され、電気コネクタ22と電気的に接続されている。
受発光素子52は、図4に示すように、回路基板24の上面において駆動IC50aと並列して配置されている。受発光素子52は、発光素子と、受光素子とを含む。発光素子としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、レーザダイオード(LD:Laser Diode)、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)などを用いることができる。受光素子としては、例えば、フォトダイオード(PD:Photo Diode)などを用いることができる。
受発光素子52は、光ケーブル3の光ファイバ心線7と光学的に接続されている。回路基板24の上面には、受発光素子52及び駆動IC50aを覆うようにレンズ部品60が配置されている。レンズ部品60の詳細な構成は後述する。
光ファイバ心線7の末端(前端側)には不図示のコネクタ部品が取り付けられている。このコネクタ部品がレンズ部品60の後端側に設けられたガイドピン61(図3参照)と結合されることにより、光ファイバ心線7とレンズ部品60とが結合される。これにより、光ファイバ心線7と受発光素子52とが光学的に接続される。
上記構成を有する光モジュール1では、電気コネクタ22から電気信号を入力し、回路基板24の配線を介して制御用半導体50に電気信号が入力される。制御用半導体50に入力された電気信号は、レベルの調整やCDR装置50bにより波形整形などが行われた後に、制御用半導体50から回路基板24の配線を介して受発光素子52に出力される。電気信号を入力した受発光素子52では、電気信号を光信号に変換し、発光素子から光ファイバ心線7に光信号を出射する。
また、光ケーブル3で伝送された光信号は、受光素子に入射される。受光素子では、入射された光信号を電気信号に変換し、この電気信号を回路基板24の配線を介して制御用半導体50に出力する。制御用半導体50では、電気信号に所定の処理を施した後、電気コネクタ22にその電気信号を出力する。
図3および図4を用いて、レンズ部品60について説明する。図4は、レンズ部品60の側断面図である。
レンズ部品60は、例えば、透明樹脂を樹脂成形することにより形成される部品である。図4に側断面図を示すように、レンズ部品60は、回路基板24と対向する下面62(第1の面の一例)と、下面62とは反対側の上面63(第2の面の一例)とを有する。レンズ部品60の下面62の外周には、脚部64が形成されている。この脚部64は回路基板24側に突出するように形成されている。この脚部64の下面が回路基板24と当接して、レンズ部品60が回路基板24に固定されている。脚部64により、レンズ部品60の内部に配置された駆動IC50aおよび受発光素子52を外部から保護している。
レンズ部品60は、素子側レンズ65(第1レンズ列の一例)と、ファイバ側レンズ66(第2レンズ列の一例)と、反射面67と、を備えている。素子側レンズ65は、レンズ部品60の下面62に設けられた素子側レンズ列である。ファイバ側レンズ66は、レンズ部品60の後端側の側面に設けられたファイバ側レンズ列である。反射面67は、レンズ部品60の上面63に設けられて、素子側レンズ65とファイバ側レンズ66とを光接続する。すなわち、反射面67は、発光素子52から出射されて素子側レンズ65を透過した光をファイバ側レンズ66側へ反射させるとともに、光ファイバ心線7から出射されてファイバ側レンズ66を透過した光を素子側レンズ65側へ反射させることができる。レンズ部品60の上面63には、下方に凹んだ凹部68が形成されている。この凹部68の一面が反射面67とされている。
なお、脚部64により、回路基板24と素子側レンズ65との間において、素子側レンズ65の焦点距離が確保されている。
図3および図4に示すように、レンズ部品60の上面63は、平坦面63Aと、吸着面63Bとから構成されている。本例においては、吸着面63Bの周囲に平坦面63Aが設けられている。平坦面63Aは、その表面が平坦とされていて、素通し状態でレンズ部品60の下面62側を視認可能である。吸着面63Bは、平坦面63Aよりも表面粗さの大きい面である。吸着面63Bの表面処理は、例えば、金型成型時に行うこともでき、金型成形後にブラスト処理等を施すことにより行うこともできる。
図3に示すように、上面視において、吸着面63Bは、その外縁が回路基板24上に搭載されている駆動IC50aの端部よりも内側に配置されるように形成されている。すなわち、図4に示すように、駆動IC50aの端部の真上には平坦面63Aが位置している。
<光モジュールの製造方法>
次に、上述した光モジュール1の製造方法を図5から図9を用いて説明する。
図5は、ピックアップ工程を示す図である。図6は、接着剤塗布工程を示す図である。図7は、ピックアップ工程および反転工程を示す図である。図8は、第二支持部の吸着工程および回路基板への配置工程を示す図である。図9は、接着剤硬化工程を示す図である。
<ピックアップ工程>
まず、図5に示す実装機90を用いて、レンズ部品60を回路基板24に実装する。実装機90は、第一支持部91と、第二支持部92と、接着剤塗布部97(図6参照)と、ピックアップトレー93と、接着剤付与ステージ(載置台)94と、反転ステージ95と、支持ステージ96と、を備えている。第一支持部91は、下方に設けられた吸着盤91aを上下方向に移動可能とされている。第二支持部92は、下方に設けられた吸着盤92aを上下方向に移動可能とされている。吸着盤91a,92aは、真空吸着によりレンズ部品60の上面63および下面62に吸着可能とされている。
まず、レンズ部品60を、下面62が上方の第一支持部91を向く姿勢でピックアップトレー93上に配置する。次に、第一支持部91の吸着盤91aを下降させ、レンズ部品60の下面62に吸着させる。
次に、第一支持部91でレンズ部品60を持ち上げ、第一支持部91を移動させてレンズ部品60を接着剤付与ステージ94まで運搬し、レンズ部品60をそのままの状態で接着剤付与ステージ94に置く。これにより、接着剤付与ステージ94には、下面62が上方を向いた状態でレンズ部品60が置かれる。
<接着剤付与工程>
次に、図6に示すように、接着剤塗布部97により、接着剤Zを上方からレンズ部品60の下面62側に設けられた脚部64に塗布する。接着剤塗布部97は、ディスペンサであり、下端部に設けられた開口部から接着剤Zを下方に向かって押し出す。
<反転工程>
次に、図7に示すように、接着剤付与ステージ94で下面62が上方を向いていたレンズ部品60を、上面63が上方の第二支持部92を向く姿勢となるよう反転させる。具体的には、反転ステージ95の当接面95aをレンズ部品60の下面62に当接させ、反転ステージ95と接着剤付与ステージ94とでレンズ部品60を挟み、この状態で反転ステージ95と接着剤付与ステージ94をその上下が入れ替わるように反転させる。なお、レンズ部品60の姿勢を変える手法は、本例に限られない。
<第二支持部による吸着工程>
次に図8に示したように、第二支持部92によって、レンズ部品60の上面63の吸着面63Bを吸着する。本例においては、第二支持部92の吸着盤92aは、レンズ部品60の吸着面63Bのみを吸着し、その周囲の平坦面63Aを吸着しない寸法に設計されている。
図8に示したように、第二支持部92の吸着盤92aを吸着面63Bに吸着させる際には、レンズ部品60を下方から第一カメラ98で観察する。なお、第一カメラ98が反転ステージ95越しにレンズ部品60を観察できるように、反転ステージ95は透明であることが好ましい。
まず、第一カメラ98で得られた画像を基に、レンズ部品60の素子側レンズ65の位置を特定する。実装機90の制御部(図示せず)は、制御部に予め入力されている吸着面63Bと素子側レンズ65との位置関係と、素子側レンズ65の位置から、吸着面63Bの位置を推定し、第二支持部92の吸着位置を特定する。これにより、第二支持部92の吸着盤92aが平坦面63Aを吸着しないように吸着面63Bのみを吸着することができる。
このように、素子側レンズ65の位置を用いて、第二支持部92の吸着位置を設定することが好ましい。レンズ65,66の形状は認識しやすく、またレンズ部品60においてレンズ65,66は位置決め精度および寸法精度がとりわけ高く設定されているためである。
<回路基板への配置工程>
このようにして第二支持部92によってレンズ部品60の吸着面63Bを吸着したら、第二支持部92を動かし、図9に示すように、レンズ部品60を支持ステージ96上に配置された回路基板24の上まで運搬する。さらに、レンズ部品60の素子側レンズ65の光軸が回路基板24上の受発光素子52の光軸と一致するように、レンズ部品60を回路基板24上の所定位置に搭載する。
レンズ部品60を回路基板24上の所定位置に搭載する際には、次のようにして搭載位置を認識する。回路基板24に搭載されている受発光素子52も、素子側レンズ65と同様に列状に配列されている。そこで、受発光素子52を撮影する第二カメラ99で得られた画像から、素子側レンズ65と受発光素子52との位置関係が一致するように第二支持部92を動かし、レンズ部品60を回路基板24に配置する。その後、第二支持部92によるレンズ部品60の吸着を解除し(レンズ部品60を外し)、レンズ部品60を回路基板24上に搭載する。これにより、受発光素子52の光軸と素子側レンズ65の光軸とが一致するように、レンズ部品60を回路基板24に配置することができる。
<接着剤硬化工程>
最後に、図9に示すように、紫外線照射ランプ100により紫外線を接着剤Zに照射して接着剤Zを硬化させ、レンズ部品60を回路基板24に固定する。これにより、光モジュール1が完成する。
レンズ部品60の回路基板24に対する搭載位置の精度は、光モジュール1の光結合効率に大きく影響する。受発光素子52と素子側レンズ65との位置がずれていると、光結合効率が低くなるためである。
以上説明したように、本実施形態では、吸着面63Bは、平坦面63Aよりも表面粗さの大きい面であるため、確実に安定した姿勢で第二支持部92によってレンズ部品60を吸着できるとともに、回路基板24上の搭載位置においてレンズ部品60の吸着を解除する際に、レンズ部品60を吸着盤92aから容易に外すことができる。これにより、レンズ部品60の搭載位置ずれの発生を防ぎ、回路基板24の任意の位置にレンズ部品60を精度良く配置することができる。
また、レンズ部品60の上面63には、素通し状態で下面62側を視認可能な平坦面63Aが設けられているため、平坦面63Aを介してレンズ部品60の内部を視認可能とすることができる。
また、本実施形態のレンズ部品60においては、吸着面63Bの周囲に平坦面63Aが設けられている。そのため、レンズ部品60の内部を視認可能な領域である平坦面63Aを確保しながらも、第二支持部92により吸着面63Bを吸着することで、レンズ部品60の回路基板24への実装を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る光モジュール1においては、レンズ部品60の平坦面63Aが、回路基板24上に配置された駆動IC50aの端部の真上に配置されている。すなわち、平坦面63Aの内側に設けられる吸着面63Bは、その外縁が回路基板24上に搭載されている駆動IC50aの端部よりも内側に配置されている。
この構成によれば、レンズ部品60が回路基板24上に搭載された後でも、レンズ部品60の内部に収容された駆動IC50aの実装状態をレンズ部品60の外部から顕微鏡等により容易に確認することができる。
[変形例1]
図10は、変形例1のレンズ部品160の側断面図である。この変形例1では、レンズ部品160の上面163に形成される吸着面163Bがその周囲の平坦面163Aよりも僅かに高く形成されている。すなわち、吸着面163Bと平坦面163Aとの間に段差部163Cが設けられている。上記の実施形態と同様に、レンズ部品160は、例えば、樹脂成形等により平坦面163Aと平坦面163Aより突出した吸着面163Bとが一体的に構成される。
なお、上記の実施形態と同様に、平坦面163Aの内側に設けられる吸着面163Bは、その外縁が回路基板24上に搭載されている駆動IC50aの端部よりも内側に配置されている。
この構成によれば、第二支持部92の吸着盤92aによりレンズ部品160を吸着する際に、平坦面163Aを吸着してしまうことがない。また、たとえ吸着盤92aによる吸着位置のずれが発生して、吸着面163Bの周囲の平坦面163Aまで吸着されたとしても、第二支持部92による平坦面163Aの吸着力を段差部163Cにより適切に防止あるいは低減させることができる。そのため、レンズ部品60を過剰な吸着力により吸着してしまうことが無く、レンズ部品60の実装精度を向上させることができる。また、第二支持部92の吸着位置のずれによる搭載位置精度の低下を考慮する必要がないため、吸着面163Bの面積を最小限に縮小させることができる。
[変形例2]
図11は、変形例2のレンズ部品260の側断面図である。この変形例2では、レンズ部品260の上面263の中央部に平坦面263Aが形成され、その周囲に吸着面263Bが形成されている。すなわち、本変形例においては、上面263において吸着面263Bの内側に平坦面263Aが設けられている。そして、内側の平坦面263Aは、周囲の吸着面263Bよりも僅かに低く形成されている。すなわち、平坦面263Aと吸着面263Bとの間には段差部263Cが設けられている。本例において、吸着面263Bの内側に設けられる平坦面263Aは、その外縁が回路基板24上に搭載されている駆動IC50aの端部よりも外側に配置されている。このようなレンズ部品260を吸着する場合には、第二支持部の吸着盤は、外側の吸着面263B全体を吸着できるように、上記の実施形態で用いられる吸着盤92aよりも幅広に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、平坦面263Aは吸着面263Bよりも一段低く形成されているため、第二支持部の吸着盤が平坦面263Aを含むレンズ部品260の上面263全体を覆う形状であったとしても、平坦面263Aが吸着されることはなく、レンズ部品60の搭載位置ずれの発生を防ぐことができる。また、吸着面263Bの内側に平坦面263Aが設けられているため、レンズ部品260の内部をより容易に視認することができる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
1:光モジュール
3:光ケーブル
5:コネクタモジュール
7:光ファイバ心線
9:外被
11:抗張力繊維
13:金属編組
20:ハウジング
22:電気コネクタ
24:回路基板(基板の一例)
26:金属ハウジング
28:樹脂ハウジング
30:収容部材
32:固定部材
50:制御用半導体(電子部品の一例)
50a:駆動IC
50b:CDR装置
52:受発光素子
60:レンズ部品
61:ガイドピン
62:下面(第1の面の一例)
63:上面(第2の面の一例)
63A:平坦面
63B:吸着面
64:脚部
65:素子側レンズ(第1レンズ列の一例)
66:光ファイバ側レンズ(第2レンズ列の一例)
67:反射面
68:凹部

Claims (5)

  1. 第1の面に設けられた第1レンズ列と、
    前記第1レンズ列とは異なる位置に設けられた第2レンズ列と、
    前記第1の面とは反対側の第2の面に設けられ、前記第1レンズ列と前記第2レンズ列とを光接続する反射面と、
    を備え、
    前記第2の面は、素通し状態で前記第1の面側を視認可能な平坦面と前記平坦面よりも表面粗さの大きい吸着面とを有する、レンズ部品。
  2. 前記吸着面の周囲に前記平坦面が設けられている、請求項1に記載のレンズ部品。
  3. 前記吸着面の内側に前記平坦面が設けられている、請求項1に記載のレンズ部品。
  4. 前記吸着面が前記平坦面よりも高く形成されることで、前記吸着面と前記平坦面との間に段差部が設けられている、請求項2または請求項3に記載のレンズ部品。
  5. 基板と、
    前記基板上に搭載された電子部品と、
    前記電子部品の上部に配置された請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のレンズ部品と、
    を備え、
    前記レンズ部品の前記平坦面が、前記電子部品の端部の真上に配置されている、光モジュール。
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