JP6171366B2 - ボトム衣類 - Google Patents

ボトム衣類 Download PDF

Info

Publication number
JP6171366B2
JP6171366B2 JP2013015607A JP2013015607A JP6171366B2 JP 6171366 B2 JP6171366 B2 JP 6171366B2 JP 2013015607 A JP2013015607 A JP 2013015607A JP 2013015607 A JP2013015607 A JP 2013015607A JP 6171366 B2 JP6171366 B2 JP 6171366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knee
pelvic
tightening
bottom garment
tightening portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013015607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014145144A (ja
Inventor
久保 貴裕
貴裕 久保
まき 角野
まき 角野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacoal Corp filed Critical Wacoal Corp
Priority to JP2013015607A priority Critical patent/JP6171366B2/ja
Priority to CN201420055990.4U priority patent/CN203723468U/zh
Publication of JP2014145144A publication Critical patent/JP2014145144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6171366B2 publication Critical patent/JP6171366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Corsets Or Brassieres (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

本発明は、歩行時の姿勢を矯正するボトム衣類に関するものである。
従来より、ガードル等のファンデーションの分野では、生地の一部に締め付ける力(生地のパワーとも表現できる。以下、簡単の為、適宜、パワーとも表現する)の大きいサポート部を設けてヒップアップ効果や姿勢矯正の効果を発揮するようにした衣類が提案されている(例えば、特許文献1又は2参照)。
一般的に、このような補整機能を有する衣類では、サポート部のパワーによって他の部分を構成する生地が破れないように、サポート部以外の生地部分についても破裂強度が高い生地が求められる。また、補正機能や筋肉に対してサポート力を適正に作用させるために、サポート部とその他の部分で生地のパワーに差を設ける必要もある。このため、部分的に編成方法を変更することによって上記パワーの差を設け易い生地であることが望ましい。
このような技術的課題が存在するため、サポート部を有する衣類を構成する編地としては経編地(立体縫製編地を除く)を用いることが多い。
特開平9−59805号公報 特許第4351422号公報
しかしながら、上記従来の経編地を前提としたサポート部の編成方法では、生地のパワーの大きい部分と、小さい部分の境目が目立ってしまうため、外部に露出しないような着用状態には適しているが、外部に露出するストッキング等の衣類に用いることは難しかった。
また、ストッキング等の衣類は、丸編み地で編成されるが、丸編み地は経編地に比較して生地の破裂強度が低く、また、多数の編糸で形成される経編地と比較すると編地全体を構成する糸の本数が圧倒的に少ないという特性もあるため生地のパワー差を経編地ほど大きくできないという問題もある。また、立体縫製編地の場合には、編組織の編成上、他の経編地と比較して生地の復元力が小さいため生地のパワーを充分得られないという問題もある。
このため、経編地等を前提として開発されたガードル等のボトム衣類のサポート部の構成を丸編み地や立体縫製編地にそのまま適用することは技術的に難しかった。
一方で、ヒールが高い靴(ハイヒール)を着用した状態では、踵の方が爪先よりも高い位置にある影響によって膝が曲がったぎこちなく不自然な歩行姿勢となり易かった。
本発明は、上記の技術的課題に鑑みて、ヒールが高い靴で歩行する際の姿勢を、膝が伸びた美しい歩行姿勢となるように改善する機能を有するストッキング等のボトム衣類を提案することを目的とする。
本発明は、丸編み又は立体縫製編地で編成され、少なくとも膝部分までを覆うように形成された脚部と、腰部及び臀部を覆う本体部を備えたボトム衣類であり、本体部は骨盤前傾用サポート部を有し、脚部は膝上サポート部と、膝下サポート部を有している。骨盤前傾用サポート部は、腸骨稜を覆うように後中心側から左右の脇側へ延び、脇側からそれぞれ斜め下方の前中心側へと延び、本体部よりも補整力が大きくなるように形成されている。膝上サポート部は、膝関節の上側を前後方向に延在するように設けられ、締め付け力が大きくなるように設定されている。膝下サポート部は、膝関節の下側を前後方向に延在するように設けられている。
この構成では、腸骨稜を覆う位置に設けられた骨盤前傾用サポート部によって立位姿勢時において骨盤を前傾させるとともに、膝上サポート部の膝関節を締め付ける力によって、歩行動作時において膝関節の折れ曲がりが抑制される。
さらに、膝下サポート部によって、脚部のずれ上がりが防止され、骨盤前傾用サポートと、膝下サポート部の着用位置が適切な位置に保持される。
本発明のボトム衣類は、ハイヒールを履いた際の姿勢を矯正し、歩行姿勢を美しくすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るボトム衣類を説明する図である。 図2は、人体の下半身の骨格を説明する図である。 図3は、ヒップ緊締部及び骨盤緊締部の形状を説明する図である。 図4は、図1のボトム衣類によって与えられる力を説明する図である。 図5は、図1のボトム衣類の編み方の変化を説明する図である。 図6は、従来のボトム衣類と本発明の実施形態に係るボトム衣類を着用時の歩行を比較する図である。 図7は、図6における各角度を説明する図である。 図8は、第1変形例に係るボトム衣類を説明する図である。 図9は、第2変形例に係るボトム衣類を説明する図である。 図10は、第3変形例に係るボトム衣類を説明する図である。 図11は、第4変形例に係るボトム衣類を説明する図である。 図12は、第5変形例に係るボトム衣類を説明する図である。 図13は、第6変形例に係るボトム衣類を説明する図である。
以下に、図面を用いて本発明の実施形態に係るボトム衣類について説明する。本発明の実施形態で説明するボトム衣類は、例えば、パンティストッキングやタイツのような腰から爪先まで脚全体を覆うように形成されるクロッチ付衣類である。
図1(a)に本発明の実施形態に係るボトム衣類1の正面図を示す。また、ボトム衣類1の背面図を図1(b)、右側面図を図1(c)、底面図を図1(d)にそれぞれ示す。なお、各図はボトム衣類1をユーザが着用した際の形状を表しており、図1(d)に示す底面図は、ボトム衣類1を着用した着用者の足底部分である。また、左側面図については、図1(c)を逆にすればよいため、図示を省略する。
図2に、以下の説明で使用する人体の骨格を示す。具体的には、図2(a)は、人体の骨格の正面図であり、大転子200、膝関節中心201、外果202、母趾の先端203、上前腸骨棘205及び腸骨陵206の位置を示す。また、図2(b)は、人体の骨格の背面図であり、大転子200、膝関節中心201、外果202、母趾の先端203、上後腸骨棘204及び腸骨陵206の位置を示す。
ヒールが高い靴を履いて歩行する時には、膝と足首とをできるだけ曲げないように歩いたほうが美しく見える。具体的には、膝の角度と足首の角度が大きいほうが、歩行姿勢が美しく見える。ここで、膝の角度は、大転子200、外側の膝関節中心201及び外果202によって特定される後膝部側の角度である。また、足首の角度は、外側の膝関節中心201、外果202及び母趾の先端203によって特定される甲側の角度である。なお。ヒールの高い靴とは、ヒール部分の高さが3cm以上爪先側よりも高い靴を言うものとする。
図3に、以下の説明で使用する人体の部位を示す。具体的には、図3(a)は、臀裂301、臀溝302及び腸骨陵206の一部である骨盤側部の上部210の位置と、後述するボトム衣類のヒップ緊締部(ヒップサポート部)11及び骨盤緊締部(骨盤前傾用サポート部)12の位置関係を表す背面図である。また、図3(b)は、骨盤側部の上部210と、ボトム衣類の骨盤緊締部12の位置関係を表す正面図である。
図1及び図3に示すように、ボトム衣類1は、着用者の両脚を挿通自在であって、腰及び臀部を覆う本体部10Aと、本体部10Aに連続して着用者の両足を別々に挿通する一対の脚部10Bとを有している。ボトム衣類1の本体部10A及び脚部10Bは、丸編地またはダブルラッセル等の立体縫製経編地で形成されている。
このボトム衣類1は、本体部10Aの着用者の後中心から腸骨陵を覆い左右の脇側部分を経由し、脇側から前中心側に向かって斜め下方に延びた帯状部分に、本体部10Aの全体的な締め付け力(緊締力)よりもより強力な締め付け力(なお、生地のパワーとも表現できる)を与える帯状の骨盤緊締部12を備えている。また、ボトム衣類1は、2本の脚部10Bの着用者の膝関節の上下部分に、脚部10Bと連続して丸編で形成され、脚部10Bの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を周囲から与える環状の膝緊締部(膝サポート部)20を備えている。
図3に示すように、骨盤緊締部12は、後ろ中心から左右の脇側部分に向かって腸骨陵を覆うように形成されており、左右の両脇側から斜め前方にそれぞれ向かい、腹部の下側部分を覆う位置で合流するように形成されている。より具体的には、骨盤緊締部12の前側部分は、図1(a)及び図3(b)に示すように、着用者の腹部部分でV字形(逆ハの字形)を呈しており、後側部分は、図1(b)に示すように、後中心周辺から下方に向かって仙骨を覆うように延在し、略T字形を呈している。そして、骨盤緊締部12を形成する前側部分のV字形(逆ハの字形)の上部分と後側部分のT字形の左右両側は連続している。したがって、骨盤緊締部12は、後側部分においては水平方向に締め付けるように作用し、前側部分においては着用者の腹部下部の左右両側が左右下方に締め付けるように作用し、歩行動作時において骨盤に対して前傾させるようなサポート力が作用する。
なお、本実施形態では、前中心側において骨盤緊締部12が覆う位置はクロッチ部分よりもやや上側に位置するように形成した例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。骨盤緊締部12の前中心側部分の位置は、骨盤緊締部12の脇側部分よりも低い位置であれば良く、例えば、商品の仕様に応じて、骨盤緊締部12が、クロッチ部分周辺に至るように設けてもよいし、また、臍周辺に至るように設けてもてもよい。
さらに、ボトム衣類1は、脚部10Bの足首部分に、脚部10Bと連続して丸編で形成され、前後方向に延在するように設けられ、脚部10Bの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を周囲から与える足首緊締部(足首サポート部)30を備えている。また、ボトム衣類1は、脚部10Bに、着用者の足底部の爪先側から踵側に至る範囲に脚部10Bの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を与える足底緊締部(足底サポート部)40を備えている。加えて、ボトム衣類1は、本体部10Aの着用者の臀溝302から左右の骨盤側部の上部210に沿った帯状部分に、ヒップを包み込むように形成され、本体部10Aの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を後側部分に与えるヒップ緊締部11を備えている。
ヒップ緊締部11は、着用時には着用者にフィットして締め付け力を与える。具体的には、ヒップ緊締部11は、着用者の臀部において臀溝302に沿って左右それぞれの骨盤側部の上部210まで湾曲した帯状に形成され、骨盤緊締部12に接続されている。このヒップ緊締部11の幅は、例えば、図3(a)に概念的に示すように、臀溝302を覆う幅に形成される。
ヒップ緊締部11は、図4(a)に示すように、帯状の長手方向に補整力が強く(伸び難く)作用するように形成されている。ボトム衣類1を着用した場合、臀溝302に沿ったヒップ緊締部11によって、着用者の大殿筋は矢印方向に持ち上げられ、ヒップアップによって美しいボディラインが造形される。
骨盤緊締部12は、着用時には着用者にフィットして締め付け力を作用させる。具体的には、骨盤緊締部12は、着用者の臀裂301から臀部上方の腸骨陵206に沿って左右の骨盤側部の上部210を経由して、左右の脇側からそれぞれ斜め下方向に伸びて腹部下部に至るまで湾曲した帯状に形成されている。
骨盤緊締部12は、図4(a)に示すように、帯状の長手方向に補整力が強く作用するように形成されている。ボトム衣類1を着用した場合、着用者の臀裂301の上方から左右の骨盤側部の上部210に至る帯状の部分において、骨盤緊締部12によって、後傾であった骨盤が矢印方向に前傾させられる。このように骨盤が前傾させられることで、着用者は、膝を伸ばしやすくなる。
骨盤緊締部12は、図1(a)に示すように、前側部分はV字形状(逆ハの字形状)に形成されているが、前中心側の腹部を覆う部分では、強い締め付け力を有していなくてもよい。
なお、図1及び図3では、ヒップ緊締部11と骨盤緊締部12とは、別々に示されているが、着用者の同一部分に締め付け力を与えることができれば、一体であってもよい。例えば、ヒップ緊締部11と骨盤緊締部12とが連続して編まれている場合や同一の布地で形成される場合、ヒップ緊締部11と骨盤緊締部12との境界は存在しない。
膝緊締部20は、着用時に着用者にフィットして軸心(中心)に向かって周囲から締め付けるように締め付け力を与える。具体的には、膝緊締部20は、着用者の膝より上部側に帯状で環状に形成される膝上緊締部(膝上サポート部)21と、着用者の膝より下部側に帯状で環状に形成される膝下緊締部(膝下サポート部)22とを有している。例えば、図1に示すように、膝上緊締部21及び膝下緊締部22は、互いに並行に形成されている。また、膝上緊締部21の幅は、図1に示すように、膝下緊締部22の幅よりも広く形成されていてもよい。
なお、本実施形態では、膝上緊締部21及び膝下緊締部22が、互いに並行を成すように形成される例を挙げているが、例えば、仕様に応じて、膝上緊締部21及び膝下緊締部22が前側部分で互いに接近し、後側部分で互いに離間するように形成してもよいし、反対に前側で離間し、後側で接近するように形成してもよい。
膝上緊締部21は、図4(a)に示すように、略一定幅の帯状で環状の長手方向(矢印方向:環状に沿う方向)に締め付け力がより強く作用するように形成されている。また、膝上緊締部21は、膝関節から離れる(上がる)につれて締め付け力が徐々に弱く作用するように形成されている。換言すれば、膝上緊締部21は、下部側の締め付け力よりも上部側の締め付け力が次第に弱くなるように形成されている。
ここで、一般に、ヒールが高い靴を履いた状態で歩行する場合には、ヒールが低い靴を履いた状態で歩行する場合と比較して、歩行姿勢が不安定であるため、前に踏み出した足が接地してから足が地面を蹴り上げるまでのタイミングで、膝関節が折れ曲がり易い。また、膝が折れ曲がるのに伴って、大腿部前面の周径が大きくなることが知られている。
これに対し、膝上緊締部21は、膝関節の上部を締め付けように形成されているため、膝の折れ曲がった状態では、膝を真っ直ぐな状態にさせるような復元力を大腿部前面に作用させ、膝関節が折れ曲がり難くしている。
膝下緊締部22は、略一定幅の帯状で環状の長手方向(矢印方向:環状に沿う方向)に締め付け力が強く作用するように形成され、帯状の幅方向において弱く形成されている。また、膝下緊締部22は、膝関節から離れる(下がる)につれて締め付け力が徐々に弱く作用するように形成されている。換言すれば、膝下緊締部22は、上部側の締め付け力よりも下部側の締め付け力が次第に弱くなるように形成されている。このように、膝下部分を締め付けることによって、脚部10Bのずり上がりを防止している。
本発明に係るボトム衣類1を着用した場合、図4(a)に示すように、着用者の膝が曲がると、膝上緊締部21及び膝下緊締部22は、膝が曲がっていない状態よりも膝が曲がった状態において大きな締め付け力を大腿部の前面側に作用させる。これにより、歩行時の膝の曲がり具合を低減している。
このように、膝緊締部20により、着用者の膝が曲がると、これに反発して伸ばす締め付け力が与えられるため、着用者は膝が伸ばしやすくなり、歩行姿勢が美しくなる。また、膝を曲げた際に、締め付け力で膝を伸ばしやすくなることで、歩行がサポートされる。したがって、着用者は、歩行姿勢が美しくなるばかりでなく、歩行がサポートされることで歩きやすくなる。
足首緊締部30は、着用時には着用者の足首に帯状にフィットして軸心(中心)に向かって周囲から締め付けるように締め付け力を与える。具体的には、図4(a)に示すように、足首緊締部30は、略一定幅の帯状で環状の長手方向(環状に沿う方向)に締め付け力が弱く作用するように形成され、帯状の幅方向において下側(足底に近い側)の締め付け力を強くし、足底から離れるにつれて締め付け力が徐々に弱く作用するように形成されている。換言すれば、足首緊締部30は、下部側の締め付け力よりも上部側の締め付け力が次第に弱くなるように形成してある。
ボトム衣類1を着用した場合、図4(a)に示すように、着用者の足首周りに締め付け力が与えられて足首周りの筋肉をサポートしている。
また、ボトム衣類1が着用者の足首部分で強い力によりフィットすることにより、着用の際のボトム衣類1のずれを防止することができる。一般的には、人体の足首部分は脚全体で最も細くなっていることが多いため、ボトム衣類1の着用時に長時間歩行していると足首部分が上下にずれやすい傾向にある。また、足首部分のずれに伴い、膝緊締部20もずれるおそれがある。したがって、ボトム衣類1の足首部分を強い力でフィットさせることにより、足首部分(足首緊締部30)のずれを防止し、膝緊締部20の位置のずれも防止することができる。
足底緊締部40は、足底の爪先から踵までの長手方向に伸び難く形成されている。
ボトム衣類1の着用時には、足底部分が足首の締付部分に近接する、足底緊締部40によって、着用者は爪先を踵側へ引き付ける力を受け、矢印方向に足首が伸びやすくなる。したがって、歩行姿勢を美しくすることができる。
また、ボトム衣類1においては、着用時に、外観上、アウターから露出する可能性の高い膝緊締部20については外観上、目立ち難い、あるいは見えないことが好ましい。
一方、丸編み地や立体縫製編地では、締め付け力の大きさを変化させる場合には、単位面積当たりの編み目の数を変化させることで調整している。そして、その変化の度合いが大きいと境界部分が際立ち易くなり、反対に、締め付け力の変化が小さいと目立ち難くなるという特性を有する。
そこで、本実施形態に係るボトム衣類1では、図5に示す一例のように、脚部10Bと膝緊締部20との境界、及び、脚部10Bと足首緊締部30との境界周辺で、段階的に単位面積当たりの編目の数を変化せている。なお、図5では、グラデーションを利用して、編み目の変化を表しており、色の濃い部分ほど単位面積当たりの編み目の数が大きく、締め付け力の大きい部分を示し、反対に、糸の薄い部分ほど単位面積あたり編み目の数が少なく、締め付け力の弱い部分を示している。さらに、ボトム衣類は、例えば、ナイロン、ポリウレタン、又はそれらの混合素材で形成される。
丸編で脚部10Bよりも締め付け力の高い膝緊締部20及び足首緊締部30を構成し、膝部分と足首部分に締め付け力を与えたとしても、歩行時の膝と足首を曲げないようにするために十分な圧力を与えることは困難である。したがって、ボトム衣類1は、膝部分に締め付け力を与える膝緊締部20と足首部分に締め付け力を与える足首緊締部30とともに、ヒップアップ効果のあるヒップ緊締部11と、骨盤の傾きを調整する骨盤緊締部12と、足底部分に締め付け力を与える足底緊締部40を利用した相乗効果により、姿勢の矯正をより効果的にサポートすることができる。
ここで、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12及び足底緊締部40は、脚部10Bと連続して丸編または立体縫製縦編地で構成される必要はない。例えば、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12及び足底緊締部40は、当て布を本体部10Aまたは脚部10Bに接着または縫着して構成してもよい。
例えば、ボトム衣類1の着用時に、膝丈又は膝上丈の衣類を着用し、ボトム衣類1の足首部分や、膝部分が衣類から露出している場合であっても、外部からはヒップ緊締部11、骨盤緊締部12や足底緊締部40は衣類または靴によって隠されているため、第三者からは視認されない。したがって、仮に、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12及び足底緊締部40が当て布を貼り付け又は縫い付けされていた場合であっても、第三者の視点からは違和感がないと考えられる。
なお、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12、膝緊締部20及び足底緊締部40のパワーは、編地の弾性糸の量を調整して編地のパワーを他の部分よりも大きくすること、当て布を取り付けて伸び難くすること等の方法によって、他の部分よりも生地のパワーが大きくなるように形成されている。このため、他の部分よりも補整力や締め付け力が大きくなっている。
また、ヒップ緊締部11及び骨盤緊締部12が存在する腰周り部分及び足底緊締部40が存在する足底部分は、膝部分や足首部分と比較して、別布が張り付け又は縫い付けされていたとしても、着用者も違和感を覚えにくい場所である。したがって、着用者にとっても、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12及び足底緊締部40については、上記のように当て布を貼り付け又は縫い付けされていた場合であっても、履き心地が悪くなりにくい。
上述したように、本発明に係るボトム衣類は、着用者の骨盤の傾きをサポートし、膝と足首が曲がらないようにサポートするとともに、ヒップアップにより美しいボディラインを造形することで、歩行姿勢を美しくすることができる。特に、ハイヒールの着用時であっても、骨盤の傾きや膝及び足首の角度を矯正し、歩行姿勢を美しくすることができる。
また、少なくとも衣類から露出する膝緊締部20及び足首緊締部30については、目立たないように丸編又は立体縫製経編地で編成されている。したがって、第三者の視点からは分からず、歩行姿勢の美観を損なうこともない。
さらに、腰、膝、足首及び足底等、下肢の広い範囲に分けて歩行姿勢をサポートすることができる。したがって、下肢の局部に強い力がかからず、着用感がよい。
(実施例)
以下に、本発明に係るボトム衣類を着用した例の分析結果を説明する。図6は、同一のユーザが、従来のボトム衣類を着用して歩行した側面図(図6(a))と、本発明に係るボトム衣類を着用して歩行した側面図(図6(b))を示している。歩行時に地面から離れていた足が前方向へ移動して接地する状態を表している。
一般的には、ハイヒールを履くことで踵の位置が高くなり、膝や腰の位置も高くなる。したがって、ハイヒールを履いた場合、脚を長く見せることができる。また、ハイヒールを履くことで足首が伸び、脹脛の筋肉が縮んで持ち上がる。したがって、ハイヒールを履いた場合、脚を細く見せることができる。しかしながら、ハイヒールを履いて歩く場合、膝が曲がり、図6(a)に示すように、脚が細長く見えないこともある。
ヒールの高い靴を履いている場合でも、脚全体の筋肉をバランスよく使えば、腰が上がり、膝が伸び、足首も伸びた美しい姿勢を保ちながら歩くことができる。しかし、膝下の筋肉が弱い場合や、長時間歩くことによって膝下の筋肉に疲れが生じた場合には、図6(a)に示すように、腰が落ちて、膝が曲り、足首も曲がった姿勢をとって、膝下の筋肉をなるべく使わないように太腿の大きな筋肉に頼って歩くことになる。このため、歩行姿勢が美しく見えない。
これに対し、本実施形態に係るボトム衣類1の着用によって、腰が上がり、膝が伸び、足首も伸びた姿勢を保って歩きやすいようにサポートされえる。このため、膝下の筋肉が弱い場合や、長時間歩くことによって膝下の筋肉に疲れが生じた場合であっても、歩行姿勢を美しく見せることができる。
骨盤の傾きについては、「骨盤傾斜角度」を使用する。「骨盤傾斜角度」は、「上後腸骨棘204を通る水平線」と「上後腸骨棘204と上前腸骨棘205を結ぶ線」がなす角度をいう。この骨盤傾斜角度は、骨盤が後傾すると小さくなり、骨盤が前傾すると大きくなる傾向にある。図6に示すように、従来のボトム衣類を着用した際の歩行時の骨盤傾斜角度α1と、本発明に係るボトム衣類を着用した際の歩行時の骨盤傾斜角度α2とを比較すると、α2の方が大きい。したがって、本発明に係るボトム衣類を着用した方が、骨盤が前傾し、膝が曲がりにくく、美しく歩行できることが分かる。
膝の角度については、「膝関節角度」を使用する。「膝関節角度」は、「大転子200と外側の膝関節中心201を結ぶ線」と「外側の膝関節中心201と外果202を結ぶ線」が成す後膝部側の角度をいう。図6に示すように、従来のボトム衣類を着用した際の歩行時の膝関節角度β1と、本発明に係るボトム衣類を着用した際の歩行時の膝関節角度β2とを比較すると、β2の方が大きい。したがって、本発明に係るボトム衣類を着用した方が、膝が伸び、美しく歩行できることが分かる。
足首の角度については、「足関節角度」を使用する。「足関節角度」は、「外側の膝関節中心201と外果202を結ぶ線」と「外果202と母趾の先端203を結ぶ線」が成す足の甲側の角度をいう。図6に示すように、従来のボトム衣類を着用した際の歩行時の足関節角度γ1と、本発明に係るボトム衣類を着用した際の歩行時の足関節角度γ2とを比較すると、γ2の方が大きい。したがって、本発明に係るボトム衣類を着用した方が、足首が伸び、美しく歩行できることが分かる。
図7に、従来のボトム衣類を着用した際の歩行時と、本発明に係るボトム衣類を着用した際の歩行時の骨盤傾斜角度(図7(a))、膝関節角度(図7(b))、足関節角度(図7(c))を比較するグラフを示す。ここで、図7におけるA及びBは従来のボトム衣類であって、Cが本発明に係るボトム衣類である。なお、Bは従来のボトム衣類であるが、むくみの防止を目的として一部分の締め付け力が他の部分よりも強くなっている。
ここでは、11名の被験者について、A、B、Cの各ボトム衣類について、3回ずつ歩行し、立脚期に膝関節の屈曲角度が最大となる瞬間の骨盤傾斜角度、膝関節角度、足関節角度の平均値を求め、さらに各被験者の3回の平均値から各ボトム衣類について被験者全員の平均値を求めている。図7(a)から、本発明のボトム衣類の着用時の骨盤傾斜角度が最も大きいことが分かる。また、図7(b)から、本発明のボトム衣類の着用時の膝関節角度が最も大きいことが分かる。さらに、図7(c)から、本発明のボトム衣類の着用時の足関節角度が最も大きいことが分かる。
図7の結果から、A及びBの従来のボトム衣類を着用した場合と比較して、本発明に係るボトム衣類を着用した場合の方が、歩行姿勢が美しくなることが分かる。T検定の結果からも、骨盤傾斜角度、膝関節角度及び足関節角度のいずれにおいても、統計的に有意な差が認められた(危険率5%未満)。
また、同時に行った被験者のアンケートによると、「綺麗に歩ける感じがするボトム衣類」として、11名が本発明に係るボトム衣類を選択した。また、「歩きやすいボトム衣類」として、10名が本発明に係るボトム衣類を選択した。
さらに、本発明に係るボトム衣類に関し、「ヒップアップされている感じがする」、「膝が支えられている感じで、膝が曲がらずに歩ける」、「膝周りに圧がかかっていて安定するので、歩きやすい」、「膝がスムーズに前にでる」、「適度なサポート感はあるが、通常の着圧のものより楽に感じる。きつくない。」等のコメントが被験者からあげられた。
以下に、本発明のボトム衣類1の変形例について説明する。以下の説明において、図1乃至図5を用いて上述したボトム衣類1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(第1変形例)
図8を用いて、本発明の第1変形例に係るボトム衣類1Aの一例について説明する。ボトム衣類1Aを、図1を用いて上述したボトム衣類1と比較すると、ボトム衣類1Aには、足首より下の部分が存在せず、足底緊締部40が存在しない点で異なる。具体的には、ボトム衣類1Aは、腰から足首までを覆うレギンス等の衣類である。
ボトム衣類1Aの着用時には、足底部分には締め付け力が与えられないが、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12、膝緊締部20及び足首緊締部30によって着用者に締め付け力が与えられ、歩行時の姿勢を美しくすることができる。
なお、足首部分に折り返しのあるレギンスの場合、折り返しによって、足首部分に締め付け力を与えてもよい。
(第2変形例)
図9を用いて、本発明の第2変形例に係るボトム衣類1Bの一例について説明する。ボトム衣類1Bを図1を用いて上述したボトム衣類1と比較すると、ボトム衣類1Bには、脹脛部分より下が存在せず、足首緊締部30及び足底緊締部40が存在しない点で異なる。具体的には、ボトム衣類1Bは、ボトム衣類1Aと同様に腰から少なくとも膝下までを覆うレギンス等の衣類である。なお、膝より下かつ足首より上であれば、ボトム衣類1Bの丈は限定されない。
ボトム衣類1Bの着用時には、足首部分及び足底部分には締め付け力が与えられないが、ヒップ緊締部11、骨盤緊締部12及び膝緊締部20によって着用者に締め付け力が与えられ、歩行時の姿勢を美しくすることができる。
(第3変形例)
図10を用いて、本発明の第3変形例に係るボトム衣類1Cの一例について説明する。図10では、ボトム衣類1Cの背面図一例を示している。ボトム衣類1Cと図1を用いて上述したボトム衣類1とを比較すると、ボトム衣類1では、骨盤緊締部12が臀裂の下方から開始しているが、ボトム衣類1Cは、骨盤緊締部12が臀裂の上方から開始している点で異なる。なお、ボトム衣類1Cの前面については、図1を用いて上述したボトム衣類1と同一である。
図10に示すように、骨盤緊締部12の開始位置が図1と異なる場合であっても、骨盤を前傾させることで膝を伸ばし、歩行時の姿勢を美しくすることができる。
なお、ヒップ緊締部11はヒップアップ効果を得ることができ、骨盤緊締部12は骨盤の前傾効果を得ることができれば、図1や図10に示す形状や幅に限られない。また、骨盤緊締部12の形状が図10に示す例の場合にも、図8または図9に示すように、足先まで覆われていないレギンスに応用することもできる。
(第4変形例)
図11は、第4変形例に係るボトム衣類1Dの本体部10Aを背面から見た斜視図である。ボトム衣類1Dを、図1を用いて上述したボトム衣類1と比較すると、ボトム衣類1Dは、ヒップ緊締部11を有しておらず、骨盤緊締部12に代えて、第1骨盤緊締部(第1骨盤前傾用サポート部)12D及び第2骨盤緊締部(第2骨盤前傾用サポート部)13Dを有する点で異なる。具体的には、第1骨盤緊締部12Dは、本体部10Aにおいて着用者の後中心である臀裂上方からヒップの膨らみに沿うように上方に凸となるカーブを描くように左右の脇方向へ延び、脇部から下方へ延びる大転子200付近までの範囲に相当する帯状部分に、本体部10Aの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を与えるように帯状に形成されている。また、第2骨盤緊締部13Dは、本体部10Aにおいて第1骨盤緊締部12Dより左右の前面側に配置され、骨盤側部の上部210からそれぞれ大転子200付近までの範囲に相当する帯状部分に、本体部10Aの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を与えるように上下方向を長手方向とする帯状に形成されている。なお、本例では、ボトム衣類1Dは、第2骨盤緊締部13Dを備えた例を挙げて説明したが、第2骨盤緊締部13Dは、第1骨盤緊締部12Dを補助するものであるため、第1骨盤緊締部12Dのサポート力で骨盤を前傾させることができる場合には特に設けないものとしてもよい。
図1を用いて上述した骨盤緊締部12は、腸骨稜を覆って骨盤の背面から前面に影響を与えて骨盤を前傾させるよう作用していた。これに対し、第4変形例に係るボトム衣類1Dの第1骨盤緊締部12D及び第2骨盤緊締部13Dは、骨盤の背面側において梨状筋401の通る部分を覆って骨盤を前傾させるように作用する。
図11(a)のボトム衣類1Dでは、第1骨盤緊締部12Dは、臀裂の上方からそれぞれヒップ上部の膨らみに沿うように臀部の左右の上方を通り梨状筋401付近で下方に伸びている。また、第2骨盤緊締部13Dは、本体部10Aにおける第1骨盤緊締部12Dの左右の前面側の骨盤側部の上部210から下方に伸びている。図11(a)に示す例では、第1骨盤緊締部12Dは、臀裂の上方から骨盤側部の下方の大転子200付近に至るまで概ね同一の幅に形成されている。また、第2骨盤緊締部13Dも骨盤側部の上部210から下方の大転子200付近に至るまで概ね同一の幅で形成されている。
なお、図11(b)の第1骨盤緊締部12Dで示すように、臀裂上方の近傍で幅狭に構成されていたり、図11(c)の第1骨盤緊締部12Dに示すように、臀裂上方で幅狭に構成されていてもよい。また、図11では、ボトム衣類1Dの本体部10Aのみを示しているが、これに限られない。例えば、ボトム衣類1Dの脚部10Bについては、図1を用いて上述したように爪先までが存在し、膝緊締部20、足首緊締部30及び足底緊締部40を有してもよい。または、ボトム衣類1Dが図8及び図9を用いて上述したように、少なくとも膝下までが存在するレギンスである場合、膝緊締部20を有し、足首緊締部30や足底緊締部40を有していなくてもよい。
このように、第4変形例に係るボトム衣類1によっても、骨盤を前傾させ、膝を伸ばす効果を得ることができる。また、第1骨盤緊締部12Dと第2骨盤緊締部13Dとを別の素材で構成することができる。
(第5変形例)
図12は、第5変形例に係るボトム衣類1Eの本体部10Aを背面から見た斜視図である。ボトム衣類1Eを図1を用いて上述したボトム衣類1と比較すると、ボトム衣類1Eは、ヒップ緊締部11を有しておらず、骨盤緊締部12に代えて、第1骨盤緊締部(第1骨盤前傾用サポート部)12E及び第2骨盤緊締部(第2骨盤前傾用サポート部)13Eを有する点で異なる。また、ボトム衣類1Eを図11を用いて上述したボトム衣類1Dと比較すると、ボトム衣類1Eでは、第1骨盤緊締部12E及び第2骨盤緊締部13Eが連続して一体に形成されている点で異なる。
具体的には、第1骨盤緊締部12Eは、本体部10Aにおいて着用者の後中心である臀裂上方からヒップ上部の膨らみに沿うように左右の臀部の上方を脇方向へ経由して梨状筋401付近で下方に伸びて大転子200付近に至るまでの範囲に相当する帯状部分に、本体部10Aの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を与えるように帯状に形成されている。また、第2骨盤緊締部13Eは、本体部10Aの第1骨盤緊締部12Eより左右の前面側に配置され、骨盤側部の上部210からそれぞれ大転子200付近までの範囲に相当する帯状部分に、本体部10Aの全体的な締め付け力よりもより強力な締め付け力を与えるように帯状に形成されている。
図1を用いて上述した骨盤緊締部12は、腸骨稜を覆って骨盤の背面から前面に影響を与えて骨盤を前傾させるよう作用していた。これに対し、第5変形例に係るボトム衣類1Eの第1骨盤緊締部12E及び第2骨盤緊締部13Eは、骨盤の背面側において梨状筋401の通る部分を覆って骨盤を前傾させるように作用する。
具体的には、図12(a)に示すように、第1骨盤緊締部12Eと第2骨盤緊締部13Eは大転子200近傍(裾側)で一体化している。図12(a)のボトム衣類1では左右一対の第1骨盤緊締部12Eは、臀裂上方から骨盤側部の下方に至るまで概ね同一の幅に構成されている。また、第2骨盤緊締部13Eも骨盤側部の上部210から下方に至るまで概ね同一の幅で形成されている。
なお、図12(b)の第1骨盤緊締部12Eに示すように、臀裂上方の近傍で幅狭に構成されていたり、図12(c)の第1骨盤緊締部12Eに示すように、臀裂上方で幅狭に構成されていてもよい。また、図12では、ボトム衣類1Eの本体部10Aのみを示しているが、ボトム衣類1Eの脚部10Bについては、図1を用いて上述したように爪先までが存在していてもよいし、図8及び図9を用いて上述したように、少なくとも膝下までが存在するものであってもよい。
第5変形例に係るボトム衣類1によっても、骨盤を前傾させ、膝を伸ばす効果を得ることができる。
(第6変形例)
図13は、第6変形例に係るボトム衣類1Fの本体部10Aを背面から見た斜視図である。図13(a)に示すボトム衣類1Fを、図1を用いて上述したボトム衣類1と比較すると、ボトム衣類1Fは、ヒップ緊締部11を有しておらず、骨盤緊締部12に代えて、第1骨盤緊締部(第1骨盤前傾用サポート部)12F及び第2骨盤緊締部(第2骨盤前傾用サポート部)13Fを有する点で異なる。また、ボトム衣類1Fを、図12を用いて上述したボトム衣類1Eと比較すると、本体部10Aが右本体部10A’と左本体部10A’’とに分割されている点で異なる。
図1を用いて上述した骨盤緊締部12は、腸骨稜を覆って骨盤の背面から前面に影響を与えて骨盤を前傾させるよう作用していた。これに対し、第6変形例に係るボトム衣類1Fの第1骨盤緊締部12F及び第2骨盤緊締部13Fは、骨盤の背面側において梨状筋401の通る部分を覆って骨盤を前傾させるように作用する。
図13(a)に示すボトム衣類1Fでは、左右一対の第1骨盤緊締部12Fは上側に凸形状となるように滑らかに湾曲され、後中心である臀裂上方からヒップ上部の膨らみに沿うように左右の骨盤側部の下方の大転子200付近に至るまで概ね同一の幅で形成されている。また、第1骨盤緊締部12Fは、図13(b)に示すように、臀裂上方から骨盤側部の下方の大転子付近に至るまで概ね同一の幅で、略直線状に構成されていてもよい。さらに、第1骨盤緊締部12Fは、図13(c)に示すように、臀裂上方の付近で幅広に構成され、着用者の臀部の上部を幅広く覆うように構成されていてもよい。なお、図13では、ボトム衣類1Fの本体部10Aのみを示しているが、ボトム衣類1Fの脚部10Bについては、図1を用いて上述したように爪先までが存在していてもよいし、図8及び図9を用いて上述したように、少なくとも膝下までが存在するものであってもよい。
第6変形例に係るボトム衣類1によっても、骨盤を前傾させ、膝を伸ばす効果を得ることができる。
以上、実施形態及び変形例を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
1,1A〜1F…ボトム衣類
10A…本体部
10A’…右本体部
10A’’…左本体部
10B…脚部
11…ヒップ緊締部(ヒップサポート部)
12…骨盤緊締部(骨盤前傾用サポート部)
12D〜12F…第1骨盤緊締部(第1骨盤前傾用サポート部)
13D〜13F…第2骨盤緊締部(第2骨盤前傾用サポート部)
20…膝緊締部
21…膝上緊締部(膝上サポート部)
22…膝下緊締部(膝下サポート部)
30…足首緊締部(足首サポート部)
40…足底緊締部(足底サポート部)
200…大転子
201…膝関節中心
202…外果
203…先端
204…上後腸骨棘
205…上前腸骨棘
206…腸骨稜
210…骨盤側部の上部
301…臀裂
302…臀溝
401…梨状筋
α1,α2…骨盤傾斜角度
β1,β2…膝関節角度
γ1,γ2…足関節角度

Claims (7)

  1. 丸編み又は立体縫製経編地で編成され、少なくとも膝部分までを覆うように形成された脚部と、腰部及び臀部を覆う本体部を備えたボトム衣類であって、
    前記本体部は、腸骨稜を覆うように後中心側から左右の脇側へ延び、前記脇側からそれぞれ斜め下方の前中心側へと延びて着用者の腹部の下側部分を覆う位置で合流し、前記本体部よりも補整力が大きくなるように形成された骨盤前傾用サポート部を有し、
    前記脚部は、膝関節より上部側に帯状で環状に形成され、前記脚部よりも締め付け力が大きい膝上サポート部と、膝関節より下部側に帯状で環状に形成され、前記脚部よりも締め付け力が大きい膝下サポート部とを有していることを特徴とするボトム衣類。
  2. 前記骨盤前傾用サポート部は、後中心周辺から下方に向かって延在し仙骨を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボトム衣類。
  3. 丸編み又は立体縫製経編地で編成され、少なくとも膝部分までを覆うように形成された脚部と、腰部及び臀部を覆う本体部を備えたボトム衣類であって、
    前記本体部は、後中心側の臀裂上方から左右の臀部上方を通って左右の大転子近傍部分に至るように形成され、前記本体部よりも補整力が大きくなるように形成された第1骨盤前傾用サポート部を有し、
    前記脚部は、膝関節より上部側に帯状で環状に形成され、前記脚部よりも締め付け力が大きい膝上サポート部と、膝関節より下部側に帯状で環状に形成され、前記脚部よりも締め付け力が大きい膝下サポート部とを有していることを特徴とするボトム衣類。
  4. 前記本体部は、大転子近傍から前記大腿部の外側に沿って上方に延び、前記第1骨盤前傾用サポート部を補助する第2骨盤前傾用サポート部が設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のボトム衣類。
  5. 前記本体部は、着用者の臀溝を覆うとともに、左右の脇側部分に向かって斜め上方に延在し、前記本体部の他の部分よりも大きな補整力を有するヒップサポート部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のボトム衣類。
  6. 前記脚部は、少なくとも足首部分までを覆うように形成され、
    前記足首部分を包み込むように形成された締め付け力が大きい足首サポート部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のボトム衣類。
  7. 前記脚部は、爪先まで包み込むように形成されており、
    前記脚部の足底側部分には、爪先側から踵側に至るように形成された足底サポート部が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のボトム衣類。
JP2013015607A 2013-01-30 2013-01-30 ボトム衣類 Active JP6171366B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015607A JP6171366B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 ボトム衣類
CN201420055990.4U CN203723468U (zh) 2013-01-30 2014-01-28 下半身衣物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015607A JP6171366B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 ボトム衣類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014145144A JP2014145144A (ja) 2014-08-14
JP6171366B2 true JP6171366B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=51193592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013015607A Active JP6171366B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 ボトム衣類

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6171366B2 (ja)
CN (1) CN203723468U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI774913B (zh) * 2018-03-07 2022-08-21 日商美津濃股份有限公司 運動用褲

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58169501A (ja) * 1982-03-25 1983-10-06 鷲尾 邦夫 下衣ニツト製品の製造方法
IT1307843B1 (it) * 1999-02-26 2001-11-19 Filodoro Calze Spa Capo di vestiario a calza con fascia intermedia ad elasticita'maggiorata.
JP4351422B2 (ja) * 2002-06-06 2009-10-28 株式会社ワコール 股付き矯正衣類
WO2005051110A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Wacoal Corp. 股つき矯正衣類
JP5682942B2 (ja) * 2009-04-14 2015-03-11 株式会社 アドヴァンシング 被服
KR101064031B1 (ko) * 2009-05-15 2011-09-08 조종대 체형교정용 바지
JP6151478B2 (ja) * 2012-03-23 2017-06-21 株式会社ワコール 下半身衣類
JP5099800B1 (ja) * 2012-05-31 2012-12-19 マキクリエイション株式会社 姿勢改善ガードル
JP5081329B1 (ja) * 2012-06-06 2012-11-28 有限会社ユニバーサルライフ ガードル

Also Published As

Publication number Publication date
CN203723468U (zh) 2014-07-23
JP2014145144A (ja) 2014-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5836265B2 (ja) 体形矯正用ズボン
WO2004096105A1 (ja) 股付き衣類
JP4755322B2 (ja) 股付き衣類
KR101287899B1 (ko) 하지 교정 피복
CN100466924C (zh) 带裆部的矫正衣
JP2013139662A (ja) 運動用衣服
US20110119807A1 (en) Article for alleviating bunion deformity and pain
JP4660630B1 (ja) 姿勢改善の効果が期待できるウエア
JP2009114589A (ja) ガードル及び2wayアップガードル
JP6100426B1 (ja) 下肢用衣類
JP6543186B2 (ja) レッグウェア
JP6171366B2 (ja) ボトム衣類
JP7217912B2 (ja) 靴下型サポーター
WO2010050539A1 (ja) 衣類
JP2013204191A (ja) 姿勢補整衣類
JP6150876B2 (ja) 運動用パンツ
JP6270800B2 (ja) タイツ
JP2004300619A (ja) 股付き衣類
JP5333974B2 (ja) テーピング機能を有する下半身用衣料
JP2019081986A (ja) 衣服
WO2018079676A1 (ja) 被服
JP2016069764A (ja) 運動用衣服
KR101987964B1 (ko) 컴프레션 팬츠
JP3161697U (ja) トレンカ
JP2012127038A (ja) 運動用衣服

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6171366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250