JP6171185B2 - スポット溶接機の下部電極装置 - Google Patents
スポット溶接機の下部電極装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6171185B2 JP6171185B2 JP2013169334A JP2013169334A JP6171185B2 JP 6171185 B2 JP6171185 B2 JP 6171185B2 JP 2013169334 A JP2013169334 A JP 2013169334A JP 2013169334 A JP2013169334 A JP 2013169334A JP 6171185 B2 JP6171185 B2 JP 6171185B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- lower electrode
- bolt
- mounting member
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Resistance Welding (AREA)
Description
しかしながら、特許文献1〜3に記載のセット不良検出装置では、センターピンをナットの孔部に挿通することで正確なセット状態か否かを測定するため、中心に孔部のないボルトに適用することはできなかった。従って、軸部の長さが規格外のボルトがセットされた場合に、その不良を的確に検出することができる電極装置の開発が必要であった。
また、前記軸部載置部材は、電極ボディの孔部内を上下動する小径筒部と、ストレートホルダー内を上下動する大径筒部からなり、前記小径筒部の長さの異なる軸部載置部材を選択することで、軸部の長さが多種類のボルトに対応できるように構成されているので、軸部載置部材を交換するだけで多種類のボルトに対応することができる。
図1は、本発明に係るスポット溶接機の下部電極装置の概略説明図で、図中、1は下部電極、2は上部電極(図4を参照)であり、上部電極2と下部電極1の間に鋼板(W1)とボルト(W2)を挟持し、加圧・通電して溶接を行うものである。また、図において、3は下部電極1のストレートホルダー、4はポテンショメータ(後述する)のケース、5は下部電極支持用のステッキで、これらは直線状に連結されている。
この良否の判定は、前記電極ボディ6に正規のボルトをセットして加圧した時の位置を基準点とし、ポテンショメータ8の測定値がこの基準点から閾値を超えるか否かを判定することにより行う。
なお、図において、7cは小径筒部7aと大径筒部7bの段部、11は軸部載置部材7と電極ボディ6との気密性を保持するためのパッキンである。
また、電極ボディ6の孔部6a内には窒化珪素からなり絶縁性を有する筒状のスリーブ14が嵌入されている。
この不良検出手段16は、被溶接物を正規の状態でセットして加圧したときの下部電極1の位置を基準点(ゼロ点)とした場合に、この基準点(ゼロ点)から所定の閾値を超えるか否かを判定し、ポテンショメータ8の測定値が基準点から閾値を超えるか否かを判定し、閾値を超えたときに不良信号を発するよう構成されている。この点については、後で説明する。
一方、溶接終了後は、軸部載置部材7がスプリング9により弾発されて上方向に付勢された状態となり、かつパッキン11により軸部載置部材7と電極ボディ6との気密性が保持されることとなる。なお、18はストレートホルダー3の下端部を密封して、前記エアが下部より流出するのを防止するためのパッキンである。
図3は、鋼板(W1)と正規の軸部21の長さを有するボルト(W2)を下部電極1にセットした状態を示している。この状態では、上部電極2は下降しておらず、また軸部載置部材7は上方向に付勢された状態となっており、ボルトの軸部21が軸部載置部材7の先端に乗っているだけである。この状態で、ボルトの頭部が鋼板表面より所定の隙間d(例えば、約4mm)が生じるように、小径筒部7aの長さを特定した軸部載置部材7を用いる。
この測定値は、不良検出手段16で閾値と比較される。この場合は、hが閾値よりも大きい値であるので、閾値を超えるとして即座に不良信号が発信され、溶接処理は行われずに不良品の排出信号が発信されることとなる。
また、溶接時に軸部載置部材が下降した際、エアが電極ボディの孔部内に流出される構造となっているので、塵やスパッタが吹き飛ばされてボルトの軸部に付着することがなく、また、電極も冷却されて寿命を長くすることができる。更に、軸部載置部材を変更すれば種々の軸部長さのボルトに対応することができ、また上部のチップ交換のみ行えば電極を新品の状態に保持することができるという種々の効果を奏する。
2 上部電極
3 ストレートホルダー
4 ケース
5 ステッキ
6 電極ボディ
6a 孔部
7 軸部載置部材
7a 小径筒部
7b 大径筒部
7c 段部
8 ポテンショメータ
8a 検出用シャフト
9 スプリング
10 ロッド
11 パッキン
12 チップ
13 キャップ
14 スリーブ
15 ケーブルグランド
16 不良検出手段
17 エア供給口
18 パッキン
21 軸部
d 所定の隙間
W1 鋼板
W2 ボルト
Claims (4)
- 上部電極と下部電極の間に鋼板とボルトを挟持し、加圧・通電して溶接を行うようにしたスポット溶接機の下部電極装置であって、前記下部電極のストレートホルダー上端部には、ボルトの軸部を挿通する孔部を設けた電極ボディと、この電極ボディの下部で前記孔部に案内されて上下動する軸部載置部材を装着するとともに、この軸部載置部材を電極ボディの孔部内を上下動する小径筒部と、ストレートホルダー内を上下動する大径筒部からなり、前記小径筒部の長さの異なる軸部載置部材を選択することで、軸部の長さが多種類のボルトに対応できるように構成し、また、前記ストレートホルダー下端部には、前記軸部載置部材の移動量を検出するポテンショメータを直線状に連設して、ポテンショメータの検出用シャフトを軸部載置部材と直線状に配置し、前記電極ボディに正規のボルトをセットして加圧した時の位置を基準点とし、ポテンショメータの測定値が基準点から閾値を超えるか否かを判定することにより、セットされたボルトの良否を判定するようにしたことを特徴とするスポット溶接機の下部電極装置。
- 軸部載置部材は、スプリングにより弾発されて常に上方向に付勢されている請求項1に記載のスポット溶接機の下部電極装置。
- 電極ボディの上面は、中央に孔部を設けた円板状のチップで覆われており、このチップがキャップにより固定されている請求項1または2に記載のスポット溶接機の下部電極装置。
- ストレートホルダー内にはエア供給口より常時エアが流入されており、溶接時に軸部載置部材が下降した際、前記エアが電極ボディの孔部内に流出されて塵やスパッタを吹き飛ばし、ボルトの軸部に付着しないように構成されている請求項1〜3のいずれかに記載のスポット溶接機の下部電極装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013169334A JP6171185B2 (ja) | 2013-08-19 | 2013-08-19 | スポット溶接機の下部電極装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013169334A JP6171185B2 (ja) | 2013-08-19 | 2013-08-19 | スポット溶接機の下部電極装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015037797A JP2015037797A (ja) | 2015-02-26 |
JP6171185B2 true JP6171185B2 (ja) | 2017-08-02 |
Family
ID=52631250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013169334A Active JP6171185B2 (ja) | 2013-08-19 | 2013-08-19 | スポット溶接機の下部電極装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6171185B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6034461Y2 (ja) * | 1982-03-18 | 1985-10-14 | ポツプリベツト・フアスナ−株式会社 | スタツド溶接銃のスタツド保持構造 |
JP3148669U (ja) * | 2008-11-26 | 2009-02-26 | 新光機器株式会社 | 電気抵抗スポット溶接機用電極、電気抵抗スポット溶接機用電極装置 |
JP2011161502A (ja) * | 2010-02-15 | 2011-08-25 | Shinko Kiki Kk | セット不良検出装置 |
-
2013
- 2013-08-19 JP JP2013169334A patent/JP6171185B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015037797A (ja) | 2015-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101442300B1 (ko) | 용접용 하부전극장치 | |
CN103228389B (zh) | 具有力传感器、弹簧以及调整元件的焊头 | |
JP5196642B2 (ja) | 抵抗溶接法の監視方法およびその方法を実施するための装置 | |
KR20080075545A (ko) | 스폿 용접 방법 | |
KR101278543B1 (ko) | 스폿용접건의 팁 정렬상태 검사장치 및 이를 구비한 팁 드레서 | |
JP2015128787A5 (ja) | ||
JP5801169B2 (ja) | 片側スポット溶接装置 | |
KR20180130173A (ko) | 전기저항용접의 실시간 모니터링 시스템 및 방법 | |
JP6171185B2 (ja) | スポット溶接機の下部電極装置 | |
KR101603646B1 (ko) | 용접 프로세스 동안 불활성 가스를 감시하는 방법 및 장치 | |
JP6259341B2 (ja) | 接合装置 | |
JP2014223662A (ja) | プロジェクション溶接装置 | |
JP5861199B2 (ja) | セット不良検知機能付下部電極装置 | |
KR20200063207A (ko) | 용접 장치 및 용접 방법 | |
KR20200063206A (ko) | 용접 장치 및 용접 방법 | |
KR100903641B1 (ko) | 스터드 용접 장치 및 이를 이용한 스터드 용접 방법 | |
EP3016774B1 (en) | Welder with indirect sensing of weld fastener position | |
JP5942192B2 (ja) | 抵抗溶接機用電極 | |
JP5101466B2 (ja) | チップ角度測定方法及びチップ角度測定装置 | |
JP3691251B2 (ja) | 工具ホルダーの密着状態検知装置 | |
JP3143309U (ja) | セット不良検出機能付き下部電極ユニット | |
CN111751234A (zh) | 硬度检测装置 | |
JP6627094B2 (ja) | ボルトのセット不良検出機能付き電極装置 | |
JP2006349458A (ja) | 面粗さ測定方法およびその装置 | |
JP2015027680A (ja) | スポット溶接機の上部電極装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160607 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6171185 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |