JP5861199B2 - セット不良検知機能付下部電極装置 - Google Patents
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円筒形状のストレートホルダーと、
前記ストレートホルダーの上端に取り付けられた下部電極と、
前記ストレートホルダー内に配設されたシャフトと、
前記シャフトの上端に配設され、ウェルドナット又はウェルドボルトを保持する保持部材と、
前記シャフトに取り付けられた検知ブロックと、
前記検知ブロックを検知する第1近接センサー及び第2近接センサーを有し、
加圧時において、前記第1近接センサーは前記検知ブロックが検知される上限に配置され、前記第2近接センサーは前記検知ブロックが検知される下限に配置されていて、
前記第1近接センサー及び第2近接センサーの両方が検知ブロックを検知している場合には、スポット溶接のシーケンスが進行し、
第1近接センサー及び第2近接センサーの少なくとも一方が検知ブロックを検知しない場合には、スポット溶接のシーケンスが中止するように制御されていることを特徴とする。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。図1に示されるように、スポット溶接機100は、本体10、加圧機構20、上部電極30、下部電極装置50から構成されている。スポット溶接機100には制御部200が取り付けられている。加圧機構20は、本体10の上部に取り付けられている。加圧機構20は、上下方向に摺動するシリンダー20aを有している。加圧機構20には、電動式及びエア式の両方が含まれる。加圧機構20には上部電極30が取り付けられている。上部電極30は円柱形状であり、図4の(B)に示されるように、上部電極30の下端には、センターピン侵入穴30aが上下方向に形成されている。加圧時にはセンターピン53の先端がセンターピン侵入穴30aに侵入する。
下部電極装置50(ストレートホルダー51)は、本体10から延出するアーム11に取り付けられ、上部電極20の下側に対向して配設されている。
ネジ穴挿通部53dの外径は、ウェルドナット999のネジ穴999bの内径よりも僅かに小さくなっている。導入部53eは、上方に向かって徐々に外径が小さくなっている。図4の(A)に示されるように、プロジェクション999aが下側に向けられ、ネジ穴999bにネジ穴挿通部53dが挿通されて、ウェルドナット999がセンターピン53にセットされる。この状態では、図4の(A)に示されるように、プロジェクション999aとワーク998上面とは、正規寸法aだけ離間している。ウェルドナット999がセンターピン53にセットされた状態では、ネジ穴999bの下端は、ナット保持部53cと当接している。ネジ穴999の下端が、ナット保持部53cと当接しているので、溶接時には、ウェルドナット999が上部電極30に押圧されて、センターピン53の軸心にセンタリングされる。ウェルドナット999が上部電極30に押圧されると、センターピン53、シャフト54、及び、検知ブロック56が正規寸法aだけ降下する。
図5を用いて本発明のセット不良検知の構造を説明する。図4の(A)に示されるように、ワーク998が下部電極52上に載置され、ウェルドナット999がセンターピン53にセットされ、上部電極30が下部電極52に対して離間した加圧前の状態では、図5の(A)に示されるように、第1近接センサー61の検知部61aは検知ブロック56の上部に対向している。一方で、第2近接センサー62の検知部62aは、検知ブロック56に対向しておらず、上下方向に関し、検知ブロック56の下方に位置している。
図8を用いて回路図の説明をする。なお、リレーコイルに電流が印加された時に閉じる接点をA接点とし、リレーコイルに電流が印加された時に開く接点をB接点とする。
図6の(A)に示されるように、作業者はワーク998を下部電極52上に載置する。作業者がフットスイッチ301を踏むと、リレーコイルR3に電流が印加し、A接点R3−2が閉じる(図8の(1))。すると、接点90a及び接点90bが直結状態となり、溶接制御部90により、スポット溶接のシーケンスが開始される。また、リレーコイルR3に電流が印加すると、A接点R3−1が閉じ(図8の(2))、タイマーT1が作動する。本実施形態では、フィーダー装置300によりウェルドナット999が供給され、ウェルドナット999がセンターピン53にセットされる(図6の(B))。スポットのシーケンスが開始されると、溶接制御部90により加圧機構20が作動し、上部電極30が降下して、ウェルドナット999がワーク998に加圧される(図6の(C))。
図9を用いて、セット不良となる場合について説明する。なお、図9の(A)は、正常にワーク998及びウェルドナット999がセットされている状態であり、この場合には、加圧時に検知ブロック56が正規寸法aだけ降下し、図5の(B)に示されるように、第1近接センサー61及び第2近接センサー62の両方で検知ブロック56が検知され、スポット溶接のシーケンスが進行する。
図10を用いて、ウェルドボルト溶接用の下部電極装置90について、ウェルドナットをスポット溶接する下部電極装置50と異なる点について説明する。図10に示されるように、ストレートホルダー51の上端には、ウェルドボルト溶接用の下部電極91が取り付けられている。図10に示されるように、下部電極91の中心には、挿通穴91aが連通形成されている。挿通穴91a内には、円筒形状の絶縁部材92が配設されている。この絶縁部材92は、ベークライト、KCF、セラミックス等の絶縁体でできている。絶縁部材92は、スポット溶接時に、ウェルドボルト997のネジ部997aを保護するためのものである。
20 加圧機構
20a シリンダー
30 上部電極
50 下部電極装置
51 ストレートホルダー
52 下部電極
52a センターピン挿通穴
53 センターピン(保持部材)
53a フランジ部
53b 軸部
53c ナット保持部
53d ネジ穴挿通部
53e 導入部
53f 当接部
54 シャフト
55 ケース
56 検知ブロック
57 コイルスプリング
58 ノブ
58a 係合溝
59 ボールプランジャー
61 第1近接センサー
61a 検知部
62 第2近接センサー
62a 検知部
100 スポット溶接機
200 制御部
300 フィーダー装置
301 フットペダル
999 ウェルドナット
Claims (1)
- 円筒形状のストレートホルダーと、
前記ストレートホルダーの上端に取り付けられた下部電極と、
前記ストレートホルダー内に配設されたシャフトと、
前記シャフトの上端に配設され、ウェルドナット又はウェルドボルトを保持する保持部材と、
前記シャフトに取り付けられた検知ブロックと、
前記検知ブロックを検知する第1近接センサー及び第2近接センサーを有し、
加圧時において、前記第1近接センサーは前記検知ブロックが検知される上限に配置され、前記第2近接センサーは前記検知ブロックが検知される下限に配置されていて、
前記第1近接センサー及び第2近接センサーの両方が検知ブロックを検知している場合には、スポット溶接のシーケンスが進行し、
第1近接センサー及び第2近接センサーの少なくとも一方が検知ブロックを検知しない場合には、スポット溶接のシーケンスが中止するように制御されていることを特徴とするセット不良検知機能付下部電極装置。
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JP2011139695A JP5861199B2 (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | セット不良検知機能付下部電極装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011139695A JP5861199B2 (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | セット不良検知機能付下部電極装置 |
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