JP6171048B1 - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】面状態や研削屑・研削水に影響されずに板状ワークの厚みを非接触で測定できる非接触測定器を提供する。【解決手段】研削装置は、保持テーブル2の保持面2aの高さを測定する保持面測定手段30と保持テーブル2に保持される板状ワークWの上面高さを非接触で測定する非接触測定手段40と板状ワークWの厚みを算出する厚み算出手段50とを備え、非接触測定手段40は、非接触測定器41とコンタクタ42の延在方向に貫通する貫通孔に水を通水させ噴出口から水を噴出させ浮上したコンタクタ42の浮上量ΔHを算出する浮上量算出手段48とを備え、厚み算出手段50は、非接触測定手段40が測定した研削中の板状ワークWの上面高さh2と保持面測定手段30が測定した保持面高さh1との高さ差Hから浮上量ΔHを差し引いて板状ワークWの厚みTを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、板状ワークの上面の高さを測定する非接触測定器が搭載され板状ワークの厚みを測定することができる研削装置に関する。
板状ワークを研削する研削装置においては、板状ワークの厚みを監視する必要があり、例えば2つの接触式の測定器や非接触式で光学式の測定器を用いて被加工物の厚みを測定している(例えば、下記の特許文献1を参照)。2つの接触式の測定器は、板状ワークの上面の高さを測定する測定器と、板状ワークを保持するチャックテーブルの上面の高さを測定する測定器とにより構成され、それぞれの測定器で測定した測定値の差を板状ワークの厚みとして算出することができる。一方、光学式の測定器では、板状ワークに向けて測定光を照射し、板状ワークの上下の界面(上面と下面)において反射した反射光を受光した時間差から板状ワークの厚みを測定することができる。
特開2007−335458号公報
しかし、板状ワークの上面が凸凹面になっている場合、上記したような接触式の測定器の先端を板状ワークの上面に接触させると、測定器の先端が凸凹面で飛び跳ねてしまい、板状ワークの厚みを測定することができないし、測定器の先端によって板状ワークの上面を傷つけてしまう。
一方、光学式の測定器で板状ワークの厚みを測定する際には、研削水や研削屑によって測定光が遮断されて、板状ワークの厚みを測定することが困難となっている。また、板状ワークの上面が凸凹面となっていると、凸凹面で測定光が反射するため板状ワークの厚みを正確に測定できない。さらには、研削対象となる板状ワークの材質が変化すると、機器の調整が必要となるため、板状ワークの厚みを容易に測定することができないという問題もある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたもので、板状ワークの面状態や材質にかかわりなく板状ワークの厚みを測定できるようにするとともに、研削水や研削屑にも影響されることなく板状ワークの厚みを正確に測定できるようにすることを目的としている。
本発明は、板状ワークを保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルの該保持面の高さを測定する保持面測定手段と、該保持テーブルに保持される板状ワークの上面高さを非接触で測定する非接触測定手段と、該保持テーブルに保持される板状ワークを所定の厚みまで研削砥石で研削する研削手段と、研削される板状ワークの厚みを算出する厚み算出手段と、を備える研削装置であって、該非接触測定手段は、該保持テーブルに保持される板状ワークの上面高さを非接触で測定する非接触測定器を備え、該非接触測定器は、該保持テーブルに保持される板状ワークの上面に対し垂直方向に延在する棒状のコンタクタと、該コンタクタの中心を該コンタクタの延在方向に貫通する貫通孔と、該貫通孔に連通し該コンタクタの板状ワーク側の先端に形成された噴出口と、該貫通孔に水を通水させ該噴出口から該水を噴出させ板状ワークの上面と該コンタクタの先端との間に該水を介在させて板状ワークの上面から浮き上がらせた該コンタクタの高さを読み取る読み取り手段と、該コンタクタを上昇させる上昇手段とを備え、該非接触測定手段は、さらに、上記貫通孔に水を通水させ上記噴出口から該水を噴出させ浮上した上記コンタクタの浮上量を算出する浮上量算出手段と、を備え、該浮上量算出手段は、該噴出口から該水を噴出しないで該コンタクタの先端が該保持面に接しているときに上記読み取り手段が読み取った第1の読み取り値と、該噴出口から該水を噴出させ該コンタクタの先端が該保持面から浮上しているときに該読み取り手段が読み取った第2の読み取り値との差を浮上量として算出し、該厚み算出手段は、該非接触測定器が測定した研削加工中の板状ワークの上面高さと該保持面測定手段が測定した保持面高さとの高さ差から該浮上量算出手段が算出した該浮上量を差し引いて板状ワークの厚みを算出する。
本発明にかかる研削装置は、保持テーブルの保持面の高さを測定する保持面測定手段と、保持テーブルに保持される板状ワークの上面高さを非接触で測定する非接触測定手段と、保持テーブルに保持される板状ワークを所定の厚みまで研削砥石で研削する研削手段と、研削される板状ワークの厚みを算出する厚み算出手段とを備え、非接触測定手段は、保持テーブルに保持される板状ワークの上面高さを非接触で測定する非接触測定器を備え、非接触測定器は、保持テーブルに保持される板状ワークの上面に対し垂直方向に延在する棒状のコンタクタと、コンタクタの中心を該コンタクタの延在方向に貫通する貫通孔と、貫通孔に連通しコンタクタの板状ワーク側の先端に形成された噴出口と、貫通孔に水を通水させ噴出口から水を噴出させ板状ワークの上面とコンタクタの先端との間に該水を介在させて板状ワークの上面から浮き上がらせたコンタクタの高さを読み取る読み取り手段と、コンタクタを上昇させる上昇手段とを備え、非接触測定手段は、さらに、コンタクタの延在方向に貫通する上記貫通孔に水を通水させ噴出口から水を噴出させ浮上したコンタクタの浮上量を算出する浮上量算出手段とを備え、厚み算出手段が、非接触測定器が測定した研削加工中の板状ワークの上面高さと保持面測定手段が測定した保持面高さとの高さ差から浮上量算出手段が算出した浮上量を差し引いて板状ワークの厚みを算出する構成としたため、板状ワークの面状態にかかわりなく、上記同様にコンタクタが板状ワークの上面で飛び跳ねることがなく、板状ワークの厚みを正確に測定することができる。また、非接触で板状ワークの厚みを算出するため、研削水や研削屑に影響を受けることなく、板状ワークの厚みを正確に測定することができる。さらに、研削対象となる板状ワークの材質が変化しても、上記同様に非接触測定器を調整する必要もないため、板状ワークの厚みを容易に測定することができる。
研削装置の一例の構成を示す斜視図である。 非接触測定器の構成を示す斜視図である。 非接触測定手段の構成を示す断面図である。 非接触測定手段により第1の読み取り値を測定する状態を示す断面図である。 非接触測定手段により第2の読み取り値を測定する状態を示す断面図である。 非接触測定手段により板状ワークの厚みを測定する状態を示す断面図である。
図1に示す研削装置1は、被加工物の一例である板状ワークWに研削加工を施す研削装置の一例である。研削装置1は、Y軸方向に延在する装置ベース100を有している。装置ベース100の上面には、板状ワークWを保持する保持面2aを有する保持テーブル2が配設されている。保持テーブル2は、保持面2aを囲繞する枠体3を備えており、枠体3の上面が保持面2aと同じ高さを有する基準面2bとなっている。保持面2aには吸引源が接続されている。保持テーブル2の周囲はカバー部4によって覆われている。そして、保持テーブル2は、図示しない移動手段により±Y方向に移動することができる。
装置ベース100の+Y方向後部には、Z軸方向に延在するコラム101が立設されている。コラム101の前方には、保持テーブル2に保持される板状ワークWを所定の厚みに至るまで研削する研削手段10と、研削手段10と保持テーブル2とを相対的に接近及び離反する方向(±Z方向)に研削送りする研削送り手段20とを備えている。
研削手段10は、Z軸方向の軸心を有するスピンドル11と、スピンドル11の外周を囲繞するスピンドルハウジング12を保持するホルダ13と、スピンドル11の一端に接続されたモータ14と、マウント15を介してスピンドル11の下端に回転可能に装着された研削ホイール16と、研削ホイール16の下部に環状に固着された研削砥石17とを備えている。そして、モータ14がスピンドル11を回転させることにより、研削ホイール16を所定の回転速度で回転させることができる。
研削送り手段20は、Z軸方向に延在するボールネジ21と、ボールネジ21の一端に接続されたモータ22と、ボールネジ21と平行に延在する一対のガイドレール23と、一方の面が研削手段10に固定された昇降板24とを備えている。一対のガイドレール23には昇降板24の他方の面が摺接し、昇降板24の内部に形成されたナットにはボールネジ21が螺合している。モータ22によってボールネジ21を回動させることにより、昇降板24とともに研削手段10を±Z方向に昇降させることができる。
研削装置1は、保持テーブル2の保持面2aの高さを測定する保持面測定手段30と、保持テーブル2に保持される板状ワークWの上面高さを非接触で測定する非接触測定手段40とを備えている。
保持面測定手段30は、接触式のハイトゲージであり、先端を被測定物の表面に接触させる測定子31を備えている。保持面測定手段30は、接続部5の端部に接続され保持テーブル2の外周側に位置するブラケット6aに固定されており、保持テーブル2の基準面2b側に位置している。そして、保持面測定手段30では、測定子31が基準面2bに接触したときの高さを保持テーブル2の保持面2aの高さとして測定することができる。
非接触測定手段40は、板状ワークWの上面高さを非接触で測定する非接触測定器41と、非接触測定器41に接続される浮上量算出手段48とを備えている。非接触測定手段40は、接続部5の端部に接続され保持テーブル2の中央側に位置するブラケット6bに固定されており、保持テーブル2の保持面2a側に位置している。
図2に示す非接触測定器41は、図1に示した保持テーブル2に保持される板状ワークWの上面Waに対して垂直方向に延在する棒状のコンタクタ42と、一端がコンタクタ42に連結されるとともに他端が連結部材400に連結され軸方向(±Z方向)に延在するシャフト44と、シャフト44の側面44aを囲繞して支持しシャフト44の軸方向の昇降移動を可能にする昇降案内手段45と、コンタクタ42を上昇させる上昇手段46と、コンタクタ42の中心をコンタクタ42の延在方向に貫通する図3に示す貫通孔43と、貫通孔43に連通しコンタクタ42の板状ワークW側の先端に形成された噴出口421と、貫通孔43に水を通水させ噴出口421から水を噴出させ板状ワークWの上面Waとコンタクタ42の先端との間に水を介在させてコンタクタ42を板状ワークWの上面Waから浮き上がらせたコンタクタ42の高さを読み取る読み取り手段47と、を備えている。
非接触測定器41は、連結部材400と対向して連結部材400と平行な支持部材401を有している。支持部材401は、図3に示すブラケット6bによって下方から支持されている。シャフト44は、四角柱状に形成されており、支持部材401を貫通しており、シャフト44の一端に連結されたコンタクタ42が支持部材401の下面から下方に突出している。シャフト44の形状は、四角柱状に限られず、回転しない形状、すなわち円柱でない形状であればよい。したがって、多角柱でもよいし、楕円柱でもよい。また、シャフト44の側面44aのうち、一面のみが平らな面に形成され、他の面が曲面に形成された柱状でもよい。このように、シャフト44の側面44aのうち、少なくとも一面が平らな面で形成されていれば、シャフト44が回転方向に動くのを規制することができる。
コンタクタ42には、保持テーブル2に保持される板状ワークW側の先端において円盤状のツバ部420が形成されている。図3に示すように、ツバ部420の中央部に噴出口421が形成されている。貫通孔43は、コンタクタ42及びシャフト44の内部を連通してコンタクタ42及びシャフト44の延在方向に貫通しており、貫通孔43の一端側が噴出口421に連通しており、貫通孔43の他端側が水供給源7に接続されている。水供給源7が所定量の水を貫通孔43に通水させ噴出口421から水を噴出させることにより、被測定物である板状ワークWとコンタクタ42のツバ部420との間に水を介在させてコンタクタ42を板状ワークWの上面Waから浮き上がらせ、ツバ部420と板状ワークWの上面Waとが非接触となるようにすることができる。本実施形態に示すツバ部420は、保持テーブル2の保持面2aに対して水平方向に延在している。そのため、コンタクタ42の先端と板状ワークWとの間に介在する水の水面に対してツバ部420が平行となり、ツバ部420が水の表面張力を受けて水面上に浮きやすい構成となっている。なお、ツバ部420の形状や材質は特に限定されるものではない。
昇降案内手段45は、支持部材401の上面に配設されたケース450を有しており、ケース450の内部にシャフト44を挿通させてシャフト44の周囲を支持する構成となっている。ケース450は、シャフト44の形状に対応させて、シャフト44を収容するための横断面四角形状の穴が形成されており、この穴にシャフト44を挿通させてシャフト44の周囲を支持できる構成となっている。また、ケース450には、図3に示すように、シャフト44の側面44aから均等な間隔を設けて側面44aに対面させる内側の支持面451と、支持面451からシャフト44の側面44aに向けてエアを吹き付ける複数の吹付口452と、エア供給源8に接続された流入口453と、流入口453と各吹付口452とを連通させる流路454とを備えている。支持面451は、シャフト44の形状に対応して4つの平面状の面から構成されている。
昇降案内手段45では、ケース450の支持面451をシャフト44の側面44aに対面させた状態で、支持面451の各吹付口452からシャフト44の側面44aに向けてエアを吹き付けて側面44aと支持面451との間にエアを介在させシャフト44を支持することできるとともに、ケース450の上側排気口455と下側排気口456とからケース450内に流入したエアを排出させることにより、シャフト44を軸方向(±Z方向に移動させることができる。
上昇手段46は、シャフト44の近傍であって、支持部材401の上面に配設されている。上昇手段46は、シリンダ460と、シリンダ460の内部においてシャフト44を軸方向と平行な方向に移動するピストン461と、シリンダ460の内部にエアを流入させるための流入口462を少なくとも備えており、シャフト44を軸方向に直動させることができる。流入口462は、バルブ9を介してエア供給源8に連通している。
上昇手段46によって保持テーブル2に保持される板状ワークWから離反する方向にシャフト44を上昇させるときは、バルブ9を開いてエア供給源8から流入口462にエアを流入させてシリンダ460内にエアを供給することにより、シリンダ460の内部においてピストン461を上昇させ、連結部材400にピストン461を接触させてからさらにピストン461を上昇させて連結部材400を上昇させることにより、連結部材400に連結されたシャフト44を上昇させることができる。本実施形態に示す上昇手段46では、少なくともシャフト44を上昇させる機能を有していればよいが、シャフト44を下降させる機能を有していてもよい。
図3に示すように、読み取り手段47は、連結部材400の端部から垂下し、シャフト44の延在方向と平行に配設された目盛り470と、支持部材401の端部において立設されZ軸方向に延在する支持板471と、支持板471の先端に配設された検知部472とを備えており、目盛り470と検知部472とが対面している。このように構成される非接触測定器41では、コンタクタ42と板状ワークWとの間に介在する水の水面上にツバ部420が接触したときの目盛り470を検知部472が読み取り、その読み取った位置に基づいて、板状ワークWの上面高さを測定することができる。
浮上量算出手段48は、検知部472に接続されており、水供給源7から貫通孔43に水を通水させ噴出口421から水を噴出させ浮上した状態のコンタクタ42の浮上量を算出することが可能となっている。コンタクタ42の浮上量は、コンタクタ42のツバ部420が保持テーブル2の保持面2aに接触したときのコンタクタ42の高さとコンタクタ42のツバ部420が保持テーブル2の保持面2aから浮上しているときのコンタクタ42の高さとの差から算出される。
図1に示す研削装置1は、研削される板状ワークWの厚みを算出する厚み算出手段50を備えている。厚み算出手段50は、保持面測定手段30及び非接触測定手段40に接続されている。この厚み算出手段50では、非接触測定器41が測定した板状ワークWの上面高さと保持面測定手段30が測定した保持面高さとの高さ差から浮上量算出手段48が算出したコンタクタ42の浮上量を差し引くことにより、板状ワークWの厚みを算出することが可能となっている。
次に、研削装置1において板状ワークWを研削加工する動作及び研削加工中の板状ワークWの厚みを測定する動作について説明する。研削手段10で板状ワークWを研削加工する前には、浮上量算出手段48によって、研削加工中の板状ワークWの厚みを算出するためのコンタクタ42の浮上量をあらかじめ算出しておく。かかる浮上量の算出は、保持テーブル2で板状ワークWを保持しない状態で行われる。
まず、図4に示すように、保持テーブル2の上方に非接触測定器41を位置づける。次いで、シャフト44を保持テーブル2の保持面2aに接近する−Z方向に下降させ、コンタクタ42のツバ部420を保持面2aに接触させる。このとき、水供給源7がコンタクタ42の噴出口421から水を噴出しないでツバ部420が保持テーブル2の保持面2aに接触しているときに目盛り470の位置を検知部472が読み取って、この位置を第1の読み取り値として浮上量算出手段48に送る。
次いで、図5に示すように、水供給源7が水70を貫通孔43に通水させて噴出口421から水70を噴出させることにより、保持テーブル2とコンタクタ42の先端、すなわち、保持面2aとツバ部420との間に水70を介在させる。所定量の水70を噴出口421から噴出させると、ツバ部420が保持面2aから浮き上がり、ツバ部420が水面70aに接した状態となる。このようにしてコンタクタ42が保持テーブル2の保持面2aから浮上しているときに目盛り470の位置を検知部472が読み取って、この位置を第2の読み取り値として浮上量算出手段48に送る。そして、浮上量算出手段48は、第1の読み取り値と第2の読み取り値との差をコンタクタ42の浮上量ΔHとして算出し、この浮上量ΔHを厚み算出手段50に送る。
板状ワークWの研削加工を開始する場合は、図1に示す保持テーブル2の保持面2aに板状ワークWを載置し、図示しない吸引源の吸引力を作用させた保持面2aで板状ワークWを吸引保持したら、保持テーブル2を回転させながら研削手段10の下方に移動させる。続いて、研削送り手段20によって、研削手段10と保持テーブル2とを相対的に接近する方向に研削手段10を下降させる。研削手段10は、スピンドル11を回転させることにより、研削ホイール16を回転させながら、研削砥石17で板状ワークWを押圧しながら所望の厚みに至るまで研削する。
板状ワークWの研削加工中は、保持面測定手段30及び非接触測定手段40を用いて、板状ワークWの厚みを常に測定して厚みの変化を監視する。保持面測定手段30では、測定子31を−Z方向に下降させて基準面2bに接触させることにより、図6に示すように、保持テーブル2の保持面2aの保持面高さh1を測定し、この保持面高さh1を厚み算出手段50に送る。
次に、板状ワークWの研削加工を行いながら、保持テーブル2に保持された板状ワークWの上方に非接触測定器41を位置づける。続いて、シャフト44を保持テーブル2の保持面2aに接近する−Z方向に下降させる。このとき、昇降案内手段45の各吹付口452からシャフト44の側面44aに向けてエアを吹き付けることにより、シャフト44の側面44aとケース450の支持面451との間にエアを介在させシャフト44を支持するとともに、側面44aによってシャフト44の回転方向の動きを規制するとよい。
このとき、水供給源7が水70を貫通孔43に通水させて噴出口421から水70を噴出させることにより、保持面2aに保持された板状ワークWとコンタクタ42の先端、すなわち、板状ワークWの上面Waとツバ部420との間に水70を介在させる。所定量の水70を噴出口421から噴出させることでツバ部420を浮き上がらせて、コンタクタ42と板状ワークWとの非接触の状態が維持される。板状ワークWの上面Waにおいて水70が常に流れていることから、たとえ上面Waに凸凹があっても、水70が凸凹を吸収するため、コンタクタ42のツバ部420が板状ワークWの上面Waで飛び跳ねることはない。また、コンタクタ42が板状ワークWの上面Waに接触しないため板状ワークWの上面Waを傷つけることはない。なお、コンタクタ42の浮上量ΔHを算出する際に使用される水70の水量と、板状ワークWの研削加工中に使用される水70の水量とは同量に設定される。
このようにして、浮上したコンタクタ42と板状ワークWとの間に介在する水70の水面70a上にツバ部420が接触したときの目盛り470を検知部472が読み取り、その読み取った位置を板状ワークWの上面高さh2として測定し、この上面高さh2を厚み算出手段50に送る。このように、非接触測定器41では、研削対象となる板状ワークWの材質が変化しても、非接触測定器41の調整をする必要がなく、板状ワークWの上面高さh2を容易に測定することができる。なお、実際には板状ワークWの上面高さh2は水70を含んだ高さとなっている。
次いで、研削加工中の板状ワークWのみの厚みを正確に算出するために、厚み算出手段50は、非接触測定器41が測定した研削加工中の板状ワークWの上面高さh2と保持面測定手段30が測定した保持面高さh1との高さ差Hから浮上量算出手段48が算出したコンタクタ42の浮上量ΔHを差し引くことにより、研削加工中の板状ワークWの厚みTを算出する。
板状ワークWの厚みTが所定値に達すると、研削を終了するとともに、厚みTの測定を完了する。その後、上昇手段46は、シャフト44を板状ワークWから離反する方向(+Z方向)に上昇させる。具体的には、図2に示したバルブ9を開いてエア供給源8が流入口462に所定のエアを流入させてシリンダ460内にエアを供給することにより、シリンダ460の内部においてピストン461を+Z方向に上昇させる。ピストン461を上昇させることにより連結部材400に接触させてさらに連結部材400を押し上げてシャフト44を+Z方向に上昇させることにより、コンタクタ42のツバ部420を板状ワークWから退避させる。
以上のとおり、本発明にかかる研削装置1は、保持テーブル2の保持面2aの高さを測定する保持面測定手段30と、保持テーブル2に保持される板状ワークWの上面高さを非接触で測定する非接触測定手段40と、保持テーブル2に保持される板状ワークWを所定の厚みまで研削砥石17で研削する研削手段10と、研削される板状ワークの厚みを算出する厚み算出手段50とを備え、非接触測定手段40は、非接触測定器41と、コンタクタ42の延在方向に貫通する貫通孔43に水を通水させ噴出口421から水70を噴出させ浮上したコンタクタ42の浮上量ΔHを算出する浮上量算出手段48とを備え、厚み算出手段50が、非接触測定手段40が測定した研削加工中の板状ワークWの上面高さh2と保持面測定手段30が測定した保持面高さh1との高さ差Hから浮上量算出手段48が算出した浮上量ΔHを差し引いて板状ワークWの厚みTを算出する構成としたことから、板状ワークWの面状態にかかわりなく、コンタクタ42が板状ワークWの上面Waで飛び跳ねることがなく、板状ワークWの厚みTを正確に測定することができる。また、非接触で板状ワークWの厚みTを算出するため、研削水や研削屑に影響を受けることなく、板状ワークWの厚みTを正確に測定することができる。さらには、研削対象となる板状ワークWの材質が変化しても、上記同様に非接触測定器41を調整する必要もないため、板状ワークWの厚みTを容易に測定することができる。
なお、本実施形態に示した非接触測定器41は、直動式の測定器として構成したが、この構成に限定されるものではなく、テコ式の測定器で構成してもよい。また、本実施形態に示した非接触測定器41は、光学式の測定器に比べて安価に構成することができる。
1:研削装置 100:装置ベース 101:コラム 2:保持テーブル 2a:保持面
2b:基準面 3:枠体 4:カバー 5:接続部 6a,6b:ブラケット
7:水供給源 70:水 70a:水面 8:エア供給源 9:バルブ
10:研削手段 11:スピンドル 12:スピンドルハウジング 13:ホルダ
14:モータ 15:マウント 16:研削ホイール 17:研削砥石
20:研削送り手段 21:ボールネジ 22:モータ 23:ガイドレール
24:昇降板 30:保持面測定手段 31:測定子
40:非接触測定手段 400:連結部材 401:支持部材
41:非接触測定器 42:コンタクタ 420:ツバ部 421:噴出口
43:貫通孔 44:シャフト 44a:側面
45:昇降案内手段 450:ケース 451:支持面 452:吹付口
453:流入口 454:流路 455:上側排気口 456:下側排気口
46:上昇手段 460:シリンダ 461:ピストン 462:流入口
47:読み取り手段 470:目盛り 471:支持板 472:検知部
48:浮上量算出手段
50:厚み算出手段

Claims (1)

  1. 板状ワークを保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルの該保持面の高さを測定する保持面測定手段と、該保持テーブルに保持される板状ワークの上面高さを非接触で測定する非接触測定手段と、該保持テーブルに保持される板状ワークを所定の厚みまで研削砥石で研削する研削手段と、研削される板状ワークの厚みを算出する厚み算出手段と、を備える研削装置であって、
    該非接触測定手段は、該保持テーブルに保持される板状ワークの上面高さを非接触で測定する非接触測定器を備え、
    該非接触測定器は、該保持テーブルに保持される板状ワークの上面に対し垂直方向に延在する棒状のコンタクタと、該コンタクタの中心を該コンタクタの延在方向に貫通する貫通孔と、該貫通孔に連通し該コンタクタの板状ワーク側の先端に形成された噴出口と、該貫通孔に水を通水させ該噴出口から該水を噴出させ板状ワークの上面と該コンタクタの先端との間に該水を介在させて板状ワークの上面から浮き上がらせた該コンタクタの高さを読み取る読み取り手段と、該コンタクタを上昇させる上昇手段とを備え、
    該非接触測定手段は、さらに、該貫通孔に水を通水させ噴出口から該水を噴出させ浮上したコンタクタの浮上量を算出する浮上量算出手段を備え、
    該浮上量算出手段は、該噴出口から該水を噴出しないで該コンタクタの先端が該保持面に接しているときに読み取り手段が読み取った第1の読み取り値と、該噴出口から該水を噴出させ該コンタクタの先端が該保持面から浮上しているときに該読み取り手段が読
    み取った第2の読み取り値との差を浮上量として算出し、
    該厚み算出手段は、該非接触測定器が測定した研削加工中の板状ワークの上面高さと該保持面測定手段が測定した保持面高さとの高さ差から該浮上量算出手段が算出した該浮上量を差し引いて板状ワークの厚みを算出する研削装置。
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