JP6168786B2 - 計測用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、計測用治具、より詳しくは、内視鏡と組み合わせることにより被検物内部を好適に計測することができる計測用治具に関する。
長尺な挿入部の先端部に撮像機構を備えた内視鏡装置は、細長いアクセス経路の先にある被検物の観察や、被検物の内部観察等に広く用いられている。
内視鏡装置を用いた被検物等の内部観察では、内面形状の詳細、例えば凹部の有無やその深さ等を計測する必要が生じることがある。
特許文献1には、このような計測に関して、予め一端部から他端部までの長さを測定したゲージを用いて計測を行う方法が開示されている。この方法では、ゲージを被検体内部の測定対象部位まで挿入し、測定対象部位の一端にゲージの一端部を当接させるとともに、測定対象部位の他端に向かうようにゲージの向きを調整する。その後、ゲージの他端部から測定対象部位の他端までの距離を被検体に挿入した内視鏡でステレオ計測により測定することで測定対象部位全体の寸法を計測する。
特開2009−282274号公報
特許文献1に記載の計測方法では、内視鏡によるステレオ計測が利用されている。しかし、例えば、内視鏡の挿入部がぎりぎり挿通可能な程度の狭い被検体の内壁面に形成されたあまり深くない微小な凹部や、底面が平坦でない不整な凹部等の凹部等の深さ計測が求められる使用環境においては、ステレオ計測で正確に計測できなかったり、ステレオ計測自体が不能になったりする場合がある。この場合は、特許文献1に記載の方法で当該凹部の計測を行うことが困難となるため、問題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、内視鏡と組み合わせることで、簡便に被検物内部の形状を計測することができる計測用治具を提供することを目的とする。
本発明は、管状の本体と、先端が前記本体の外周面上に突出した位置と前記外周面上または前記外周面の延長面上の位置との間で移動可能に、前記本体に取り付けられた突没部材と、前記突没部材の前記外周面からの突出量を示す指標部とを備え、前記指標部は、前記本体に挿入した内視鏡装置で観察可能な位置に設けられていることを特徴とする計測用治具である。
このとき、前記突没部材は、弾性部材により前記外周面上に突出する方向に付勢されてもよい。
前記本体は、外筒と、前記外筒に進退可能に挿入された内筒とを有し、前記突没部材が前記内筒に固定されてもよい。
本発明の計測用治具によれば、内視鏡と組み合わせることで、簡便に被検物内部の形状を計測することができる。
本発明の第一実施形態に係る計測用治具に内視鏡が挿入された状態を示す斜視図である。 同計測用治具を用いて被検物の内面形状を測定している状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る計測用治具に内視鏡が挿入された状態を示す斜視図である。 同計測用治具の進退機構の断面図である。 同計測用治具を用いて被検物の内面形状を測定している状態を示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係る計測用治具に内視鏡が挿入された状態を示す斜視図である。 同計測用治具を本体の先端側から見た図である。 本発明の第四実施形態に係る計測用治具を示す斜視図である。 同計測用治具の変形例におけるガイドパイプの基端側を示す斜視図である。
本発明の第一実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態の計測用治具1に内視鏡100が挿入された状態を一部透視して示す斜視図である。計測用治具1は、管状の本体10と、本体10の第一の端部に設けられたピン(突没部材)20と、ピン20の突出量を示す指標部30とを備えている。
本体10は樹脂やコイル等により円筒状に形成されている。本体10は、第一の端部側が所定の長さ(例えば50mm)にわたって可撓性を有さない硬質の構造となっている。残りの部分は可撓性を有してもよい。
ピン20は、金属や樹脂等で一定の剛性を有するように形成されており、本体10の径方向に沿うように本体10に固定された支持管21に収容されている。ピン20は、バネ等の弾性部材22によって、支持管21から突出するように付勢されており、支持管21の開口21aに連通するように本体10に形成された孔10a(図2参照)から突出可能である。
ピン20の基端部には、ピン10の突出量を確認するための突起20aが形成されている。支持管21には、長手方向に沿ってスロット21bが設けられており、ピン20は、突起20aがスロット21b内に進入するように支持管21に収容されている。スロット21bの両側には、図示しない目盛が設けられており、突起20aと目盛とによって指標部30が形成されている。目盛は、ピン20の先端が本体10の外周面と同じ高さ、すなわち本体10の外周面上または外周面の延長面上に位置するときにゼロを示し、ピン20が外周面よりも突出した状態で正の値を示すように設定されている。
上記のように構成された本実施形態の計測用治具1を用いた被検物内面計測の手順について説明する。
まず使用者は、内視鏡100の先端側を本体10の第二の端部から挿入し、本体10を内視鏡100に対して固定する。このとき、内視鏡100の先端位置は、指標部30を好適に観察可能な位置に設定する。また、ピン20の突没している位置の座標を把握できるよう、内視鏡100の先端とピン20との距離を予め測定しておいてもよい。
次に、使用者は、本体10の外周面と被検物の内面とが接触する位相(例えば被検物の下面に対応する位相)に孔10aが来るようにして計測用治具1を取り付けた内視鏡100を被検物の内部に挿入し、測定の対象部位付近まで進めていく。
例えば円筒状の内面形状を有する被検物において内面に不整な凹部が存在している場合、ピン20が当該凹部に差し掛かると、図2に断面で示すように、弾性部材22の付勢力によりピン20の先端部が本体10の外周面上に突出して、当該凹部の底面に当接する。ピン20の動きに伴い突起20aも移動して、ピン20の突出量に対応した目盛の位置まで移動する。使用者は、内視鏡100の画面で指標部30を確認することにより、ピン20の座標における凹部の深さを測定することができる。なお、ピン20と内視鏡100との距離をあらかじめ測定していない場合は、ステレオ計測や他の測距手段等を用いてピン20の座標を特定するようにしてもよい。
本実施形態の計測用治具1によれば、本体10の外周面上に突出可能な突没部材であるピン20と、ピン20の突出量を示す指標部30とを備えているため、内視鏡で指標部30を観察することで、ステレオ計測を用いずに、簡便に凹部等の内面形状の測定を行うことができる。
本実施形態では、突没部材が突出方向に付勢されている例を説明したが、突没部材は必ずしも付勢されなくてもよい。例えば、突起20aを内視鏡100の先端から突出させた処置具等で把持して凹部底面に当接するまでピン20をスライドさせてから指標部30を確認することも可能である。ただし、突出方向に付勢されていると、凹部があればほぼ自動的に突没部材が凹部底面に当接するまで突出するため、操作が著しく簡便となり、好ましい。
また、計測用治具1の使用時において、本体は必ずしも内視鏡に対して固定されなくてもよく、内視鏡が進退可能に本体に挿入されてもよい。この場合は、内視鏡を進退させると突没部材と内視鏡との位置関係が変化するため、上述のように、都度突没部材の座標を特定すればよい。
次に、本発明の第二実施形態について、図3から図5を参照して説明する。本実施形態と第一実施形態との異なるところは、本体が内筒と外筒とを備えている点、および突没部材を突没させる機構である。なお、以降の説明において、既に説明したものと共通する構成等については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図3は、本実施形態の計測用治具41に内視鏡100が挿入された状態を一部透視して示す斜視図である。計測用治具の本体42は、外筒42Aと、外筒42Aに対して基端側から挿入された内筒42Bとを備えている。
外筒42Aの先端側には、突没部材が挿通されるガイドパイプ43の基端部が固定されている。ガイドパイプ43は、図3および図5に示すように、外筒42Aの前方に直線状に突出してから円弧状に90度曲がり、先端部43aが外筒42Aの軸線に対して垂直に延びている。ガイドパイプ43は、先端部43aが外筒42Aの軸線に対して垂直な状態を保持できるよう、硬質または弾発性を有する材料で形成されている。図5に示すように、ガイドパイプ43の先端43bは、外筒42Aの外周面と同じ高さに位置している。すなわち、先端43bは、外筒42Aの外周面の延長面上に位置する。
ガイドパイプ43には、本実施形態における突没部材であるワイヤ44が挿通されている。ワイヤ44の基端部は内筒42Bに固定されており、内筒42Bを外筒42Aに対して進退させることで、ワイヤ44をガイドパイプ43から突没させることができる。外筒42Aおよび内筒42Bは、使用する内視鏡100の挿入部と同等の長さとされており、被検物に挿入した際に基端側は被検物の外に位置し、使用者が当該進退操作可能である。ワイヤ44は、一定の剛性および弾発性を有し、ガイドパイプ43内を変形しながら進退可能である。また、先端側の一定領域は直線状に形成されており、ガイドパイプ43外に突出すると、直線状に形状復帰する。ガイドパイプ43の先端部43aの長さをl1、ワイヤ44の先端側の直線状領域の長さをl2としたとき、l1はl2以上の値に設定されている。l2の値は、想定される凹部の深み等を考慮して適宜設定されてよい。
外筒42Aの基端から突出した内筒42Bの外周面には目盛(指標部)45が記載されている。目盛45は、ガイドパイプ43の先端からのワイヤ44の突出長に対応させて設けられており、目盛45のうちゼロを示す線が、ワイヤ44の先端とガイドパイプ43の先端43bとが同じ高さにあるときに外筒42Aの基端と同じ位置に来るように設定されている。すなわち、本実施形態では、外筒42Aの基端と目盛45とにより指標部が構成されている。外筒42Aの先端部には、ガイドパイプ43の先端43bおよび先端43bから突出するワイヤ44を内視鏡100で観察できるように、切欠き46が設けられている。切欠き46の形状は、ガイドパイプの先端43aおよびワイヤ44が観察可能であれば、特に限定されない。
外筒42Aには、スロット71が形成されており、内筒42Bには、スロット71に摺動自在に嵌合する凸部72が形成されている。これにより、内筒42Bが外筒42Aに対して相対回転することなく精度良く進退される。
内筒42Bと外筒42Aには、それぞれ保持部材73、74が設けられており、保持部材73、74間に、外筒42Aに対して内筒42Bを微量ずつかつ精度よく進退できる構造を有する進退機構80が設けられている。
図4は、進退機構80の断面図である。進退機構80は、本体81と、本体81に挿通された軸部材82とを備えている。
本体81は、フランジ81aを有し、フランジ81aと止め環83とで保持部材74を挟むようにして保持部材74に固定されている。本体81の内部にはネジ溝が切られており、軸部材82の外周面にもネジ山が形成されている。軸部材82は、本体81とネジ嵌合するように本体81に挿通されている。
軸部材81の先端側は、止めネジ84とピン85とにより保持部材73に対して回転可能に固定されている。軸部材81の基端側にはグリップ86が固定されている。
上記のように構成された本実施形態の計測用治具41を用いた被検物内面計測の手順について説明する。
まず使用者は、内筒42Bを外筒42Aに挿入した状態で内筒42Bの基端側から内視鏡100を挿入する。その後、内視鏡および計測用治具41を一緒に被検物の内部に挿入して測定の対象部位付近まで進めていく。
対象部位において、使用者はガイドパイプ43の先端43bを対象部位に移動させ、内筒42Bを外筒42Aに対して前進させる。すると、ワイヤ44がガイドパイプ43の先端43bから突出する。使用者は、内視鏡100でワイヤ44を観察しながら、ワイヤ44が対象部位と接触するまで内筒42Bを前進させる。ワイヤ44が対象部位と接触した状態で使用者が内筒42Bの目盛45を確認すると、ワイヤ44の突出量、すなわち対象部位の深さを知ることができる。
内筒42Bの進退操作は、進退機構80のグリップ85を操作して軸部材82を回転させることにより行う。軸部材82の先端側は保持部材73に固定されているため、軸部材82が回転すると、本体81が軸部材82に対して進退する。その結果、内筒42Bが外筒42Aに対して進退する。
本実施形態の計測用治具41においても、上述の第一実施形態と同様に、ステレオ計測を用いずに簡便に凹部等の内面形状の測定を行うことができる。
また、進退機構80を備えているため、内筒42Bを微量ずつかつ精度よく進退できる。その結果、ワイヤ44を勢い良く突出させて被検物の内面を傷める等の事態を好適に防止することができる。
さらに、まず凹部のない位置でワイヤ44の先端を被検物に接触させて基準位置とし、その後凹部に対して計測を行うことも容易となる。すなわち、凹部のある部位とない部位の深さの差を正確に計測することが可能となり、より精度の高い計測を行うことができる。
本実施形態では、ガイドパイプ43の先端部43aが外筒42Aの軸線と垂直に延び、ワイヤ44が外筒の外周面に対して直交する方向に突出する例を説明したが、これに代えて、先端部43aが外筒の軸線に対して角度をなすように斜め前方に延びるように形成してもよい。このようにすると、凹部の垂直深さとワイヤの突出量との対応関係が、例えば垂直深さ1mmに対して突出量3mmといったように変化するため、内筒42Bの基端に設ける目盛の間隔を開くことができ、使用者が確認しやすくすることができる。
次に本発明の第三実施形態について、図6および図7を参照して説明する。本実施形態の計測用治具51と、上述の各実施形態のものとの異なるところは、被検物内において本体の姿勢を安定させる安定部を備える点である。
図6は、本実施形態の計測用治具51に内視鏡100が挿入された状態を一部透視して示す斜視図である。計測用治具51の本体42は、第二実施形態同様、外筒42Aおよび内筒42Bを備えている。
外筒42Aには、3本のガイドパイプ52、53、54が固定されている。その形状や固定態様は概ね第二実施形態と同様であるが、各ガイドパイプの先端部の位置は、図7に示すように外筒42Aの軸線方向において互いにずれており、かつ外筒42Aの周方向に120度ずつずれて延びている。
3本のガイドパイプのうち、2本のガイドパイプ53、54にそれぞれ挿通されたワイヤ55および56の基端部は、第二実施形態同様、内筒42Bに固定されている。もう一本のガイドパイプ52に挿通されたワイヤ57は、内筒42Bの壁面に軸線方向にわたって設けられたチャンネル(不図示)に挿通され、基端部が内筒42Bの基端から突出している。すなわち、ワイヤ57は、内筒42Bに対して進退可能である。内筒42Bの基端側から突出したワイヤ57には、図示しない目盛が設けられており、当該目盛が指標部として機能する。
計測用治具51を用いた計測手順について説明する。
被検物の内径が本体42に対して大きい等の場合、使用者は内筒42Bを外筒42Aに対して前進させる。すると、ガイドパイプ53および54の先端からワイヤ55および56が同一量突出する。使用者が、ワイヤ55および56が被検物の内面に接触するまで内筒42Bを前進させると、計測用治具51は、ワイヤ55、56の各先端と外筒の外周面の1点との3点で被検物に対して支持され、本体42の被検物内における姿勢が安定する。
本体の姿勢を安定にした後で、使用者はワイヤ57を用いて対象部位の計測を行う。内筒42Bの外筒42Aに対する位置により、ワイヤ57に設けた目盛とワイヤ57の突出量との関係が変化するため、使用者は、まずワイヤ57を進退させてワイヤ57の先端とガイドパイプ52の先端とが同一となったところで内筒42Bの基端に位置するワイヤ57上の目盛にマーキングする。その後、ワイヤ57を突出させ、ワイヤ57が対象部位に接触したところで再度内筒42Bの基端に位置するワイヤ57上の目盛にマーキングする。2つのマーキングの距離を測ることで、ワイヤ57のガイドパイプ52からの突出量を把握することができる。
本実施形態の計測用治具51においても、上述の各実施形態と同様に、ステレオ計測を用いずに簡便に凹部等の内面形状の測定を行うことができる。
また、被検物の内部空間が本体に対して著しく大きい等の場合、本体が被検物に対して自身の軸線まわりに回転しやすく、回転すると、突没部材による正確な計測が困難となる。本実施形態では、2本のガイドパイプ53、54から突出するワイヤ55および56が本体42の視線を安定させる安定部として機能するため、このような場合でも確実に所定の方向にワイヤ57を突出させることができ、正確な計測を行うことができる。
本実施形態において、突没部材と安定部とは、必ずしも周方向に等間隔に配置されなくてもよく、その間隔は適宜設定することができる。
また、安定部のワイヤも内筒に対して固定されず、それぞれ独立した進退操作可能にしてもよい。ここで、上述のように安定部を内筒等の共通の機構に固定すると、安定部の各ワイヤの突出量を同一にすることができるため、操作が簡便となるというメリットがあるし、独立した進退操作が可能な構成とすれば、安定部として機能するワイヤと計測するためのワイヤとを状況に応じて切り替えられるというメリットがある。
また、計測するワイヤを一つに決める場合は、外筒の壁面に設けたチャンネルに挿通したり、ガイド等により外筒の内面に沿うように支持したりしてもよい。このようにすると、外筒の基端と目盛との相対位置関係にもとづいて、安定部の突出量に関係なくワイヤの突出量を把握することができ、計測動作が容易となる。
次に、本発明の第四実施形態について、図8および図9を参照して説明する。本実施形態の計測用治具61は突没部材の突出する向きを本体に対して変更可能に構成されている点で、他の実施形態と異なっている。
図8は、計測用治具61を示す斜視図である。計測用治具61の基本的構成は、概ね第二実施形態と共通しているが、ガイドパイプ63のうち本体62の内部に位置する部位は、本体62の内面に支持されているものの、自身の軸線まわりに回転可能である。
ガイドパイプ63の基端側は本体62の基端から突出している。ガイドパイプ63の基端部にはツマミ64が設けられており、使用者がツマミ64を保持してガイドパイプ63をひねると、ガイドパイプ63を軸線まわりに回転させることができる。ツマミ64は、本体62の周方向において、ガイドパイプ63の先端部63aと同じ方向に突出している。本体62の基端部の外周面には、ツマミ64の突出向きを把握する目安となる角度目盛65が略等間隔で設けられている。
本体62には切欠きが設けられていないが、先端側の一定範囲は透明性を有する材料66で形成されているため、ガイドパイプ63およびワイヤ44は、材料66越しに内視鏡で観察可能である。指標部は、ワイヤ44の基端側外周面に形成された図示しない目盛と、ガイドパイプ63の基端とで構成されている。
計測用治具61を用いて測定を行う際は、使用者がツマミ64を保持してガイドパイプ63を回転させることで、ワイヤ44が突出する方向を所望の向きに変更することができる。ガイドパイプ63が本体62に対して回転すると、ガイドパイプ63の先端63bとワイヤ44が突出する方向に位置する本体62の外周面との位置関係が変化する。したがって、ワイヤ44の突出量から当該変化量を減じることで、外周面からワイヤ44の先端までの距離を特定することができる。
各回転角度におけるガイドパイプ63の先端63bと本体62の外周面との位置関係については、使用者が演算部等を備えた内視鏡本体に都度入力してもよいし、内視鏡本体に都度計算させてもよい。さらに、テーブル等の形にして予め内視鏡本体に記憶させておいてもよい。このとき、ツマミの回転角度をエンコーダ等により検出し、検出値を内視鏡本体に送信可能に構成することで、自動的に対応する位置関係が選択されるように構成してもよい。
本実施形態の計測用治具61においても、上述の各実施形態と同様に、ステレオ計測を用いずに簡便に凹部等の内面形状の測定を行うことができる。
また、突没部材の突出向きを変化させることができるため、本体の周方向に離間した複数個所の計測を簡便に行うことができる。
本実施形態においては、ワイヤ44の基端側に、周方向にわたって目盛が形成され、ガイドパイプ63に進入可能な径を有する指標部が取り付けられてもよい。このようにすると、ワイヤの進退量をより見やすくすることができる。このような変更は第三実施形態においても有効である。
また、ガイドパイプ63を本体62に対して進退可能としてもよい。このようにすると、本体62を動かさずに計測用治具61の長手方向において複数の位置の計測を行うことができる。
このとき、図9に示す変形例のように、ガイドパイプ63の基端側に、周方向にわたって目盛が形成された補助パイプ163を設けてもよい。このようにすると、ガイドパイプ63が回転されても補助パイプ163の目盛を読み取ることでガイドパイプ63の進退量を容易に把握することができる。
さらに、透明性を有する材料で補助パイプ163を形成すると、ワイヤ44の基端に進退操作をしやすくするための持ち手164を付けた場合も、補助パイプ163内に進入した持ち手164の位置がわかりやすくなる。その結果、持ち手164の位置と補助パイプ163の目盛りとに基づいてワイヤ44の進退量を容易に把握することができる。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、複数の突没部材を、本体の周方向において同一かつ本体の軸線方向において異なる複数個所から突出するように構成すると、本体の周方向の所定の位相における被検物の二次元形状を比較的容易に計測することができる。このように組み付けられた複数の突没部材を、第四実施形態のごとく本体に対して回転可能に構成すれば、三次元形状の簡易計測も可能となる。
また、上述した各実施形態では、直視の内視鏡と組み合わせる場合を説明したが、本発明の計測用治具の用途はこれに限られない。すなわち、突没部材の突出態様を組み合わせる内視鏡の視野方向に合わせて適宜変更することにより側視の内視鏡用や斜視の内視鏡用の計測用治具とすることができる。
また、突没部材をワイヤ等で形成し、本体の基端側に引きだして突没部材の表面に指標部を形成する場合は、基端側のみ大径化して、指標部を見やすく構成してもよい。
さらに、上述の各実施形態では、主に凹部の計測を行う場合を例にとり説明したが、本体と被検物内面との距離を充分にとることにより、本発明の計測用治具を用いて凸部の計測を行うことも十分可能であるし、公知の演算等を組み合わせれば、配管の内径を計測することも可能である。
1、41、51、61 計測用治具
10、42、62 本体
20 ピン(突没部材)
22 弾性部材
44、57 ワイヤ(突没部材)
30 指標部
42A 外筒
42B 内筒
45 目盛(指標部)

Claims (3)

  1. 管状の本体と、
    先端が前記本体の外周面上に突出した位置と前記外周面上または前記外周面の延長面上の位置との間で移動可能に、前記本体に取り付けられた突没部材と、
    前記突没部材の前記外周面からの突出量を示す指標部と、
    備え、
    前記指標部は、前記本体に挿入した内視鏡装置で観察可能な位置に設けられていることを特徴とする計測用治具。
  2. 前記突没部材は、弾性部材により前記外周面上に突出する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の計測用治具。
  3. 前記本体は、外筒と、前記外筒に進退可能に挿入された内筒とを有し、
    前記突没部材が前記内筒に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の計測用治具。
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