JP6166667B2 - 換気装置および空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、室内の換気を行う換気装置、および、それを備えた空気調和機に関する。
従来より、室内へ供給される室外空気と室外へ排出される室内空気とを熱交換させながら室内の換気を行う換気装置が知られている。例えば、特許文献1には、給気通路を流れる室外空気と排気通路を流れる室内空気とを全熱交換させる全熱交換器を備えた換気装置が記載されている。また、特許文献1の換気装置では、熱交換器を迂回するためのバイパス通路が排気通路に設けられ、全熱交換器における熱交換を伴う換気(熱交換換気)と、全熱交換器における熱交換を伴わない換気(普通換気)とが行われる。
さらに、特許文献1の換気装置では、給気通路において全熱交換器の下流側に加湿装置が設けられている。そして、室内空気の温度に影響を与えることなく室外空気の取り入れのみにより室内の加湿量が満たされる場合(具体的には、室外空気の温度が室内空気の温度よりも高く、且つ、室外空気の相対湿度が室内空気の相対湿度よりも十分に高い場合)に、熱交換換気から普通換気への切換とともに加湿装置の運転停止が行われる。
特開平10−47736号公報
しかしながら、特許文献1の換気装置では、室内空気が過剰に加湿されて室内や全熱交換器に結露が発生してしまうおそれがある。例えば、特許文献1の換気装置では、室外空気の温度が室内空気の温度よりも低くなっている場合、加湿装置は、運転を停止せずに運転を継続した状態となっている。この場合、加湿装置で加湿された空気が室内に供給されることになるので、室内空気に含まれる水分の量が増加して室内において結露が発生するおそれがある。さらに、室外から供給された低温の室外空気によって全熱交換器が冷却され、その冷却された全熱交換器を室内から排出された高湿の室内空気が通過することになるので、全熱交換器において結露が発生するおそれがある。このように、特許文献1の換気装置では、室内空気が過剰に加湿される場合であっても加湿装置が停止しない場合があるので、室内や全熱交換器における結露の発生を抑制することが困難であった。
そこで、この発明は、室内や全熱交換器における結露の発生を抑制することが可能な換気装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、室外空気(OA)を室内へ供給するための給気通路(11)と、室内空気(RA)を室外へ排出するための排気通路(12)と、上記給気通路(11)を流れる空気と上記排気通路(12)を流れる空気とを全熱交換させる全熱交換器(15)と、上記給気通路(11)において上記全熱交換器(15)の下流側に設けられ、該全熱交換器(15)を通過した空気を加熱可能な加熱器(51)と、該加熱器(51)を通過した空気に水分を放出可能な加湿器(52)とを有する加湿ユニット(50)と、上記加湿器(52)に水を供給可能な給水器(55)と、上記室内空気(RA)の相対湿度(Rr)を検知する室内湿度センサ(42)と、上記加湿器(52)の給水過剰を検知する給水センサ(56)と、上記加熱器(52)および上記給水器(55)の状態を、該加熱器(51)および該給水器(55)が駆動状態に設定される加湿運転状態(S1)と、該加熱器(51)および該給水器(55)が停止状態に設定される加湿停止状態(S2)と、該加熱器(51)が駆動状態に設定されるとともに該給水器(55)が停止状態に設定される給水制限状態(S3)とに切り換えるように構成された制御部(60)とを備え、上記制御部(60)が、上記加湿運転状態(S1)において上記室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が予め定められた過剰加湿閾値(Rth1)を上回ると、該加湿運転状態(S1)から上記加湿停止状態(S2)へ切り換え、上記加湿運転状態(S1)において上記室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が上記過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに上記給水センサ(56)によって上記加湿器(52)の給水過剰が検知されると、該加湿運転状態(S1)から上記給水制限状態(S3)へ切り換え、上記給水制限状態(S3)において上記室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が上記過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに上記加湿器(52)の給水過剰が解除されるという第1条件および該室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が該過剰加湿閾値(Rth1)を上回るという第2条件のどちらかが成立するまで、該給水制限状態(S3)を継続させることを特徴とする換気装置である。
上記第1の発明では、室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)を上回る場合に、加湿ユニット(50)における空気の加湿を抑制することができるので、室内空気(RA)の過剰な加湿を防止することができる。
なお、加湿ユニット(50)による加湿が必要とされていない場合であっても、加湿ユニット(50)を通過して室内に供給される空気の温度を高くするために、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)のみを停止させることが考えられる。しかしながら、このように制御した場合、加湿器(52)から空気中に放出される水分の量が次第に少なくなり、加熱器(51)を通過して加熱された空気の熱が加湿器(52)において水分の気化熱として利用されなくなってしまう。すなわち、加湿ユニット(50)を通過する空気は、加熱器(51)において過剰に加熱されることになる。そのため、加湿ユニット(50)を通過して室内に供給される空気の温度が過剰に上昇し、その結果、室内空気(RA)の温度も過剰に上昇してしまう。
一方、上記第1の発明では、加湿器(52)と給水器(55)とを連動させて停止させるので、加湿ユニット(50)を通過する空気が加熱器(51)において過剰に加熱されることを防止することができる。
また、上記第1の発明では、給水器(55)を停止させる一方で加熱器(51)を駆動させたままにすることにより、加湿器(52)を通過する空気の飽和水蒸気量を増加させることができるので、加湿器(52)への給水を停止した状態で加湿器(52)から空気中への水分の放出を促進させることができる。これにより、加湿器(52)に蓄えられた水分を減少させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記加湿器(52)が、上記給水器(55)から供給された水を貯留する貯水槽(52a)と、該貯水槽(52a)に貯留された水を吸い上げて上記加熱器(51)を通過した空気に水分を放出する吸水部材(52b)とを有し、上記給水センサ(56)が、上記貯水槽(52a)の貯水量が予め定められた上限水量に到達したことを検知することを特徴とする換気装置である。
上記第2の発明では、貯水槽(52a)の貯水量が上限水量に到達した場合に、給水器(55)を停止させて貯水槽(52a)への給水を停止させることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記加熱器(51)が、冷媒と上記全熱交換器(15)を通過した空気とを熱交換させる熱交換器(51a)と、該熱交換器(51a)を流れる冷媒の流量を調節可能な制御弁(51b)とを有し、上記制御部(60)が、上記制御弁(51b)の開度を全閉にすることにより上記加熱器(51)を停止させることを特徴とする換気装置である。
上記第3の発明では、制御弁(51b)の開度を全閉に設定することにより、熱交換器(51a)における熱交換を停止させることができる。また、制御弁(51b)の開度を調節することにより、熱交換器(51a)の加熱能力を制御することができる。
第4の発明は、上記第3の発明である換気装置(10)と、圧縮機(2a)と室外熱交換器(2b)とを有する室外機(2)と、室内熱交換器(3a)を有する室内機(3)とを備え、上記圧縮機(2a)と上記室外熱交換器(2b)と上記室内熱交換器(3a)と上記熱交換器(51a)と上記制御弁(51b)とが接続されて冷媒回路(5)が構成されていることを特徴とする空気調和機である。
上記第4の発明では、加熱器(51)を構成する熱交換器(51a)および制御弁(51b)は、空気調和機(1)の冷媒回路(5)に組み込まれている。
第1の発明によれば、室内空気(RA)の過剰な加湿を防止することができるので、室内や全熱交換器(15)における結露の発生を抑制することができる。また、加湿器(52)と給水器(55)とを連動させて停止させることにより、加湿ユニット(50)を通過する空気が加熱器(51)において過剰に加熱されることを防止することができるので、加熱器(51)の単独駆動による室内空気(RA)の過剰な温度上昇を抑制することができる。
また、第1の発明によれば、加湿器(52)の給水過剰(飽和)の進行を防止することができる。また、加湿器(52)に蓄えられた水分を減少させることができるので、加湿器(52)の給水過剰を解除することができる。
第2の発明によれば、貯水槽(52a)の貯水量が上限水量に到達した場合に、給水器(55)を停止させて貯水槽(52a)への給水を停止させることができるので、貯水槽(52a)から水が溢れ出すことを防止することができる。
第3の発明によれば、制御弁(51b)の開度を全閉に設定することにより、熱交換器(51a)における熱交換を停止させて加熱器(51)を停止させることができる。また、制御弁(51b)の開度を調節することにより、熱交換器(51a)の加熱能力を制御して加熱器(51)を通過する空気の温度を適切に制御することができる。
第4の発明によれば、加熱器(51)を構成する熱交換器(51a)および制御弁(51b)は、空気調和機(1)の冷媒回路(5)に組み込まれているので、熱交換器(51a)および制御弁(51b)に冷媒を供給するための構成(例えば、圧縮機など)を別途設ける場合よりも、空気調和機(1)の省スペース化を図ることができる。
空気調和機の構成例を示した配管系統図。 換気装置の構成例を示した概略図。 全熱交換器の構成例を示した斜視図。 加湿ユニットの構成例を示した概略図。 換気運転における加湿ユニットの制御について説明するための状態遷移図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
〔空気調和機〕
図1は、実施形態による空気調和機(1)の構成例を示している。この空気調和機(1)は、室内の空気調和と室内の換気を行うものであり、所謂、ビル用マルチ式の空気調和機を構成している。具体的には、空気調和機(1)は、室外に設置された室外機(2)と、室内に設置された複数の室内機(3)および換気装置(10)と、操作者によって操作されるコントローラ(4)とを備えている。空気調和機(1)では、室外機(2)に二つの冷媒管(ガス側連絡管(5a)および液側連絡管(5b))が接続され、その二つの冷媒管(5a,5b)に複数の室内機(3)および換気装置(10)が並列に接続されている。これにより、冷媒を循環させて蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路(5)が構成されている。
〈室外機〉
室外機(2)には、圧縮機(2a)と室外熱交換器(2b)と室外膨張弁(2c)と四方切換弁(2d)と室外ファン(2e)と室外制御部(2f)とが設けられている。四方切換弁(2d)は、圧縮機(2a)の吐出側に接続された第1ポートと、圧縮機(2a)の吸入側に接続された第2ポートと、室外熱交換器(2b)のガス側に接続された第3ポートと、ガス側連絡管(5a)に接続された第4ポートとを有している。また、四方切換弁(2d)は、第1ポートと第4ポートとを連通させて第2ポートと第3ポートとを連通させる第1状態(図1の実線で示した状態)と、第1ポートと第3ポートとを連通させて第2ポートと第4ポートとを連通させる第2状態(図1の破線で示した状態)とに切換可能に構成されている。室外熱交換器(2b)の液側は、室外膨張弁(2c)を介して液側連絡管(5b)に接続されている。室外制御部(2f)は、コントローラ(4)との間で通信可能に構成され、圧縮機(2a)と四方切換弁(2d)と室外ファン(2e)とを制御する。
〈室内機〉
各室内機(3)には、室内熱交換器(3a)と室内膨張弁(3b)と室内ファン(3c)と室内制御部(3d)とが設けられている。室内熱交換器(3a)は、その液側が室内膨張弁(3b)を介して液側連絡管(5b)に接続され、そのガス側がガス側連絡管(5a)に接続されている。室内制御部(3d)は、コントローラ(4)との間で通信可能に構成され、室内膨張弁(3b)と室内ファン(3c)とを制御する。
〈換気装置〉
換気装置(10)には、給気ファン(13)と排気ファン(14)と全熱交換器(15)と熱交換器(51a)と制御弁(51b)と加湿器(52)と給水器(55)と換気制御部(60)とが設けられている。熱交換器(51a)は、その液側が制御弁(51b)を介して液側連絡管(5b)に接続され、そのガス側がガス側連絡管(5a)に接続されている。換気制御部(60)は、コントローラ(4)との間で通信可能に構成され、給気ファン(13)と排気ファン(14)と制御弁(51b)と給水器(55)とを制御する。なお、換気装置(10)の構成については、後で詳しく説明する。
〈コントローラ〉
コントローラ(4)は、室外制御部(2f)と室内制御部(3d)と換気制御部(60)との間で通信可能に構成され、操作者による操作(例えば、運転モードの選択や設定温度の入力など)に応答して室内の空気調和および室内の換気のための制御信号を送受信する。
〈空気調和機の運転動作〉
上記のように、空気調和機(1)では、圧縮機(2a)と室外熱交換器(2b)と室外膨張弁(2c)と四方切換弁(2d)と室内熱交換器(3a)と室内膨張弁(3b)と熱交換器(51a)と制御弁(51b)とが接続されて冷媒回路(5)が構成されている。そして、空気調和機(1)では、暖房運転と冷房運転とが行われる。なお、この例では、全室内機(3)が同一の空気調和運転(暖房運転または冷房運転)を行う。すなわち、空気調和機(1)は、全室内機(3)が暖房運転または冷房運転を行う冷暖切換機を構成している。また、空気調和機(1)では、換気装置(10)において換気運転が行われる。
《暖房運転》
暖房運転では、四方切換弁(2d)が第1状態に設定され、液冷媒を所定の圧力まで減圧するように室外膨張弁(2c)の開度が調節され、各室内機(3)において室内膨張弁(3b)の開度が所定の開度に調節され、圧縮機(2a)と室外ファン(2e)と室内ファン(3c)とが駆動する。これにより、冷媒回路(5)では、各室内機(3)において室内熱交換器(3a)が凝縮器となり室外熱交換器(2b)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。このようにして室内の暖房が行われる。
また、暖房運転とともに換気運転が行われる場合、換気装置(10)では、給気ファン(13)と排気ファン(14)とが駆動する。ここで、制御弁(51b)の開度が所定の開度に調節されると、圧縮機(2a)から吐出された冷媒は、その一部が換気装置(10)の熱交換器(51a)に流入し、その残部が各室内機(3)の室内熱交換器(3a)に流入する。換気装置(10)の熱交換器(51a)に流入した冷媒は、熱交換器(51a)を通過する間に空気に放熱して凝縮する。これにより、熱交換器(51a)を通過する空気は、熱交換器(51a)を通過する冷媒の放熱作用によって加熱される。
《冷房運転》
冷房運転では、四方切換弁(2d)が第2状態に設定され、室外膨張弁(2c)の開度が全開に設定され、各室内機(3)において室内膨張弁(3b)の開度が所定の開度に調節され、圧縮機(2a)と室外ファン(2e)と室内ファン(3c)とが駆動する。これにより、冷媒回路(5)では、室外熱交換器(2b)が凝縮器となり各室内機(3)において室内熱交換器(3a)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。このようにして室内の冷房が行われる。
また、冷房運転とともに換気運転が行われる場合、換気装置(10)では、給気ファン(13)と排気ファン(14)とが駆動し、制御弁(51b)の開度が全閉に設定される。これにより、圧縮機(2a)から吐出された冷媒は、その全部が各室内機(3)の室内膨張弁(3b)を介して室内熱交換器(3a)に流入する。このように、換気装置(10)の熱交換器(51a)には、圧縮機(2a)から吐出された冷媒が流れなくなる。したがって、熱交換器(51a)に流入した空気は、加熱されることなく熱交換器(51a)を通過する。
〈換気装置の構成〉
次に、図2を参照して、換気装置(10)の構成について説明する。図2に示すように、換気装置(10)は、給気通路(11)および排気通路(12)が形成されたケーシング(20)と、給気ファン(13)と、排気ファン(14)と、全熱交換器(15)と、室内湿度センサ(42)と、加湿ユニット(50)と、給水器(55)と、給水センサ(56)と、換気制御部(60)とを備えている。
《ケーシング》
ケーシング(20)は、直方体型の箱状に形成され、給気ファン(13)と排気ファン(14)と全熱交換器(15)とが収容されている。また、ケーシング(20)には、外気吸込口(21)と給気口(22)と内気吸込口(23)と排気口(24)とが形成されている。外気吸込口(21)と排気口(24)は、ケーシング(20)の室外側に形成され、給気口(22)と内気吸込口(23)は、ケーシング(20)の室内側に形成されている。
給気通路(11)は、室外空気(OA)を室内へ供給するための空気通路であり、室外側の外気吸込口(21)において室外に開口し、室内側の給気口(22)において室内に開口している。このように、給気通路(11)は、外気吸込口(21)と給気口(22)とを連通している。給気通路(11)を通過した室外空気(OA)は、供給空気(SA)として室内に供給される。
排気通路(12)は、室内空気(RA)を室外へ排出するための空気通路であり、室内側の内気吸込口(23)において室内に開口し、室外側の排気口(24)において室外に開口している。このように、排気通路(12)は、内気吸込口(23)と排気口(24)とを連通している。排気通路(12)を通過した室内空気(RA)は、排出空気(EA)として室外に排出される。
また、ケーシング(20)では、給気通路(11)と排気通路(12)は、全熱交換器(15)で交差するように形成されている。
《給気ファン,排気ファン》
給気ファン(13)は、給気通路(11)において室外から室内へ空気を搬送する。この例では、給気ファン(13)は、給気通路(11)において全熱交換器(15)よりも室内側(すなわち、全熱交換器(15)の下流側)に設けられている。
排気ファン(14)は、排気通路(12)において室内から室外へ空気を搬送する。この例では、排気ファン(14)は、排気通路(12)において全熱交換器(15)よりも室外側(すなわち、全熱交換器(15)の下流側)に設けられている。
《全熱交換器》
全熱交換器(15)は、給気通路(11)を流れる空気と排気通路(12)を流れる空気とを全熱交換させる。すなわち、全熱交換器(15)では、給気通路(11)の空気と排気通路(12)の空気との間で全熱(顕熱および潜熱)が交換される。
例えば、図3に示すように、全熱交換器(15)は、四角柱状に形成されている。全熱交換器(15)では、隣り合う側面の一方に給気通路(11)の空気を流すための給気用流路(15a)が形成され、隣り合う側面の他方に排気通路(12)の空気を流すための排気用流路(15b)が形成されるように、平板部材と波状部材とが交互に積層されている。なお、平板部材および波状部材は、透湿性を有した材料(例えば、紙)で構成されており、給気用流路(15a)内の空気と排気用流路(15b)内の空気との間で水分の移動が可能となっている。これにより、全熱交換器(15)では、顕熱の交換に加え、潜熱の交換が可能になる。
そして、全熱交換器(15)は、給気用流路(15a)が開口する側面が給気通路(11)に臨み、排気用流路(15b)が開口する側面が排気通路(12)に臨むように配置されている。すなわち、全熱交換器(15)は、給気用流路(15a)の伸長方向と排気用流路(15b)の伸長方向とが互いに直交する直交流型の熱交換器を構成している。
《室内湿度センサ》
室内湿度センサ(42)は、室内空気(RA)の相対湿度(Rr)を検知する。この例では、室内湿度センサ(42)は、排気通路(12)において全熱交換器(15)よりも室内側(すなわち、全熱交換器(15)の上流側)に設置され、設定場所における空気の相対湿度を室内空気(RA)の相対湿度(Rr)として検知する。
《加湿ユニット》
加湿ユニット(50)は、給気通路(11)において全熱交換器(15)よりも室内側(すなわち、全熱交換器(15)の下流側)に設けられ、加熱器(51)と加湿器(52)とを有している。加熱器(51)は、給気通路(11)において全熱交換器(15)の下流側に設けられ、全熱交換器(15)を通過した空気を加熱可能に構成されている。加湿器(52)は、給気通路(11)において加熱器(51)の下流側に設けられ、加熱器(51)を通過した空気に水分を放出可能に構成されている。このような構成により、給気通路(11)では、全熱交換器(15)を通過した空気は、加熱器(51)と加湿器(52)とを順に通過した後に供給空気(SA)として室内に供給される。
−加熱器の構成例−
この例では、図4に示すように、加熱器(51)は、熱交換器(51a)と制御弁(51b)とによって構成されている。熱交換器(51a)は、冷媒と全熱交換器(15)を通過した空気とを熱交換させる。例えば、熱交換器(51a)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器によって構成されていてもよい。制御弁(51b)は、熱交換器(51a)を流れる冷媒の流量を調節可能に構成されている。例えば、制御弁(51b)は、開度を調節可能な電動弁によって構成されていてもよいし、開閉を切換可能な電磁弁(すなわち、開度を全開と全閉の二段階に調節可能な電磁弁)によって構成されていてもよい。
−加湿器の構成例−
また、この例では、図4に示すように、加湿器(52)は、貯水槽(52a)と吸水部材(52b)とドレンパン(52c)とによって構成されている。貯水槽(52a)は、給水器(55)から供給された水を貯留する。吸水部材(52b)は、吸水性を有する材料(例えば、紙)で構成され、毛細管現象を利用して貯水槽(52a)に貯留された水を吸い上げて空気中に水分を放出する。ドレンパン(52c)は、熱交換器(51a)および吸水部材(52b)の下方に設けられ、熱交換器(51a)で発生した凝縮水を貯留する。
この例では、吸水部材(52b)は、その下端面が風上側から風下側へ向けて上方に傾斜する直角台形柱状に形成されている。具体的には、吸水部材(52b)は、その下辺が風上側から風下側へ向けて上方に傾斜する直角台形状の複数の平板部材を、所定の配列方向(空気流れ方向および上下方向と直交する方向)に所定の間隔を置いて配列することによって構成されている。また、吸水部材(52b)の上部には、吸水部材(52b)の風下側から斜め上方に延びる切り込みが形成されている。これにより、吸水部材(52b)の上部には、下方に垂れた垂下片が形成されている。貯水槽(52a)は、その内部に吸水部材(52b)の垂下片が収容されて垂下片が貯留水(貯水槽(52a)に貯留された水)に浸水するように、吸水部材(52b)の上部に形成された切り込みに挿入された状態で設置されている。このような構成により、吸水部材(52b)は、その垂下片から貯水槽(52a)に貯留された水を吸い上げて空気中に水分を放出することが可能となっている。
また、この例では、ドレンパン(52c)は、その内部に熱交換器(51a)の下端部および吸水部材(52b)の下端部を収容した状態で設置されている。このような構成により、吸水部材(52b)は、ドレンパン(52c)に貯留された凝縮水を吸い上げて空気中に水分を放出することが可能となっている。
《給水器》
給水器(55)は、加湿器(52)に水を供給可能に構成されている。この例では、給水器(55)は、給水管(55a)と給水弁(55b)とによって構成されている。給水管(55a)は、給水源(例えば、水道管など、図示を省略)から加湿器(52)へ水を導入する。給水弁(55b)は、給水管(55a)を流れる水の流量を調節可能に構成されている。例えば、給水弁(55b)は、開度を調節可能な電動弁によって構成されていてもよいし、開閉を切換可能な電磁弁(すなわち、開度を全開と全閉の二段階に調節可能な電磁弁)によって構成されていてもよい。
《給水センサ》
給水センサ(56)は、加湿器(52)の給水過剰(飽和)を検知する。この例では、図4に示すように、給水センサ(56)は、貯水槽(52a)の貯水量が予め定められた上限水量に到達したことを検知する。例えば、給水センサ(56)は、貯水槽(52a)の水位が上限水位に到達したことを検知するフロートスイッチによって構成されていてもよい。すなわち、貯水槽(52a)の貯水量が上限水量に到達している状態(または、貯水槽(52a)の水位が上限水位に到達している状態)を、「加湿器(52)の給水過剰(飽和)」とみなしてもよい。
《換気制御部(制御部)》
換気制御部(60)は、給気ファン(13)および排気ファン(14)を制御して換気装置(10)による換気運転(室内の換気)を制御する。また、換気制御部(60)は、室内湿度センサ(42)の検知値と給水センサ(56)の検知結果とに基づいて、加湿ユニット(50)の加熱器(51)および給水器(55)を制御する。この例では、換気制御部(60)は、制御弁(51b)の開度を調節することにより加熱器(51)の駆動/停止を制御し、給水弁(55b)の開度を調節することにより給水器(55)の駆動/停止を制御する。
なお、換気制御部(60)には、過剰加湿閾値(Rth1)と加湿不足閾値(Rth2)が予め設定されている。過剰加湿閾値(Rth1)は、室内空気(RA)が過剰に加湿されているか否かを判定するための閾値である。加湿不足閾値(Rth2)は、室内空気(RA)の加湿が不足しているか否かを判定するための閾値である。この例では、加湿不足閾値(Rth2)は、過剰加湿閾値(Rth1)よりも低い値に設定されている。例えば、換気制御部(60)は、CPUやメモリなどによって構成されていてもよい。
〈換気運転における加湿ユニットの制御〉
次に、図5を参照して、換気装置(10)の換気運転における加湿ユニット(50)の制御について説明する。換気装置(10)の換気運転(この例では、暖房運転とともに行われる換気運転)では、給気ファン(13)と排気ファン(14)とが駆動する。そして、加湿ユニット(50)は、次のように制御される。
《加湿運転状態》
換気運転の開始において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)以下であり、且つ、給水センサ(56)によって加湿器(52)の給水過剰が検知されていない場合、換気制御部(60)は、加熱器(51)および給水器(55)を駆動状態に設定する。具体的には、制御弁(51b)の開度が所定の開度に調節され、給水弁(55b)の開度が所定の開度に調節される。これにより、加湿ユニット(50)は、加湿運転状態(S1)となる。
加湿運転状態(S1)では、加熱器(51)を駆動させることにより、加熱器(51)を通過する空気が加熱される。これにより、加湿器(52)を通過する空気の温度を上昇させることができるので、加湿器(52)を通過する空気の飽和水蒸気量を増加させることができる。また、給水器(55)を駆動させることにより、加湿器(52)に水が供給される。これにより、加湿器(52)から空気中への水分の放出を継続させることができる。このように、加熱器(51)と給水器(55)とを連動させて駆動させることにより、加湿器(52)を通過する空気の飽和水蒸気量を増加させつつ加湿器(52)から空気中への水分の放出を継続させることができるので、加湿ユニット(50)における空気の加湿を促進させることができる。したがって、室内空気(RA)の加湿を素速く行うことができる。
また、加熱器(51)を駆動させて加熱器(51)を通過する空気を加熱することにより、加熱器(51)と加湿器(52)とを順に通過して室内に供給される空気(すなわち、供給空気(SA))の温度を上昇させることができる。これにより、室内の暖房を補助することができる。
《加湿停止状態》
換気運転の開始において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)を上回っている場合、換気制御部(60)は、加熱器(51)および給水器(55)を停止状態に設定する。具体的には、制御弁(51b)の開度が全閉に設定され、給水弁(55b)の開度が全閉に設定される。これにより、加湿ユニット(50)は、加湿停止状態(S2)となる。
加湿停止状態(S2)では、加熱器(51)を停止させることにより、加湿器(52)を通過する空気が加熱されなくなる。これにより、加湿器(52)を通過する空気の飽和水蒸気量の増加を抑制することができる。また、給水器(55)を停止させることにより、加湿器(52)に水が供給されなくなる。これにより、加湿器(52)から空気中への水分の放出を抑制することができる。すなわち、加湿器(52)から空気中へ放出される水分の量が次第に少なくなっていく。このように、加湿器(52)と通過する空気の飽和水蒸気量の増加を抑制しつつ加湿器(52)から空気中への水分の放出を抑制することができるので、加湿ユニット(50)における空気の加湿を抑制することができる。したがって、室内空気(RA)の相対湿度(Rr)の上昇を抑制することができる。
《給水制限状態》
換気運転の開始において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)以下であり、且つ、給水センサ(56)によって加湿器(52)の給水過剰が検知されている場合、換気制御部(60)は、加熱器(51)を駆動状態に設定するとともに給水器(55)を停止状態に設定する。具体的には、制御弁(51b)の開度が所定の開度に調節され、給水弁(55b)の開度が全閉に設定される。これにより、加湿ユニット(50)は、給水制限状態(S3)となる。
給水制限状態(S3)では、給水器(55)を停止させることにより、加湿器(52)の給水過剰(飽和)の進行を防止することができる。また、給水器(55)を停止させる一方で加熱器(51)を駆動させたままにすることにより、加湿器(52)を通過する空気の飽和水蒸気量を増加させることができるので、加湿器(52)への給水を停止した状態で加湿器(52)から空気中への水分の放出を促進させることができる。これにより、加湿器(52)に蓄えられた水分を減少させることができるので、加湿器(52)の給水過剰を解除することができる。
《加湿運転状態から加湿停止状態への遷移》
加湿ユニット(50)が加湿運転状態(S1)である場合において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)を上回ると、換気制御部(60)は、加湿器(52)および給水器(55)を停止させる。すなわち、加湿ユニット(50)は、加湿運転状態(S1)から加湿停止状態(S2)へ遷移する。これにより、加湿ユニット(50)における空気の加湿を抑制して室内空気(RA)の相対湿度(Rr)の上昇を抑制することができる。
《加湿停止状態から加湿運転状態への遷移》
加湿ユニット(50)が加湿停止状態(S2)である場合において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が加湿不足閾値(Rth2)を下回ると、換気制御部(60)は、加湿器(52)および給水器(55)を駆動させる。すなわち、加湿ユニット(50)は、加湿停止状態(S2)から加湿運転状態(S1)へ遷移する。これにより、加湿ユニット(50)における空気の加湿を促進させて室内空気(RA)の加湿を素速く行うことができる。
《加湿運転状態から給水制限状態への遷移》
加湿ユニット(50)が加湿運転状態(S1)である場合において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに、給水センサ(56)によって加湿器(52)の給水過剰が検知されると、換気制御部(60)は、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)を停止させる。すなわち、加湿ユニット(50)は、加湿運転状態(S1)から給水制限状態(S3)へ遷移する。これにより、加湿器(52)への給水を停止して加湿器(52)の給水過剰(飽和)の進行を防止することができる。また、給水制限状態(S3)を継続させることにより、加湿器(52)の給水過剰(飽和)を解除することができる。
《給水制限状態から加湿運転状態への遷移》
加湿ユニット(50)が給水制限状態(S3)である場合において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに、加湿器(52)の給水過剰が解除されると、換気制御部(60)は、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)を駆動させる。すなわち、加湿ユニット(50)は、給水制限状態(S3)から加湿運転状態(S1)へ遷移する。これにより、加湿器(52)への給水が行われて加湿ユニット(50)における空気の加湿を促進させることができる。
なお、換気制御部(60)は、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)を停止させた時点(すなわち、給水制限状態(S3)へ遷移した時点)からの経過時間を計測し、その経過時間が予め定められた待機時間に到達した場合に、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)を駆動させてもよい。すなわち、給水制限状態(S3)へ遷移した時点から待機時間が経過した状態を「加湿器(52)の給水過剰の解除」とみなしてもよい。
《給水制限状態から加湿停止状態への遷移》
加湿ユニット(50)が給水制限状態(S3)である場合において、室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)を上回ると、換気制御部(60)は、給水器(55)の停止を継続したまま加熱器(51)を停止させる。すなわち、加湿ユニット(50)は、給水制限状態(S3)から加湿停止状態(S2)へ遷移する。これにより、室内空気(RA)の加湿を停止して室内空気(RA)の相対湿度(Rr)の上昇を抑制することができる。
〈実施形態による効果〉
この実施形態による換気装置(10)では、換気制御部(60)は、室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)を上回る場合に、加熱器(51)および給水器(55)を停止させるように構成されている。これにより、室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)を上回る場合に、加湿ユニット(50)における空気の加湿を抑制することができるので、室内空気(RA)の過剰な加湿を防止することができる。したがって、室内や全熱交換器(15)における結露の発生を抑制することができる。
なお、加湿ユニット(50)による加湿が必要とされていない場合であっても、加湿ユニット(50)を通過して室内に供給される空気の温度を高くするために(例えば、暖房運転において室内空気(RA)の温度が低下しないようにするために)、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)のみを停止させることが考えられる。しかしながら、このように制御した場合、加湿器(52)から空気中に放出される水分の量が次第に少なくなり、加熱器(51)を通過して加熱された空気の熱が加湿器(52)において水分の気化熱として利用されなくなってしまう。すなわち、加湿ユニット(50)を通過する空気は、加熱器(51)において過剰に加熱されることになる。そのため、加湿ユニット(50)を通過して室内に供給される空気(すなわち、供給空気(SA))の温度が過剰に上昇し、その結果、室内空気(RA)の温度も過剰に上昇してしまう。
一方、この実施形態による換気装置(10)では、加湿器(52)と給水器(55)とを連動させて停止させるので、加湿ユニット(50)を通過する空気が加熱器(51)において過剰に加熱されることを防止することができる。これにより、加熱器(51)の単独駆動による室内空気(RA)の過剰な温度上昇を抑制することができる。
また、換気制御部(60)は、加熱器(51)および給水器(55)が駆動している場合(すなわち、加湿運転状態(S1))において、室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに、給水センサ(56)による検知があると、加熱器(51)の駆動を継続させたまま給水器(55)を停止させるように構成されている。これにより、加湿器(52)の給水過剰(飽和)の進行を防止することができる。また、給水器(55)を停止させる一方で加熱器(51)を駆動させたままにすることにより、加湿器(52)を通過する空気の飽和水蒸気量を増加させることができるので、加湿器(52)への給水を停止した状態で加湿器(52)から空気中への水分の放出を促進させることができる。これにより、加湿器(52)に蓄えられた水分を減少させることができるので、加湿器(52)の給水過剰(飽和)を解除することができる。
また、給水センサ(56)は、貯水槽(52a)の貯水量が上限水量に到達したことを検知するように構成されている。したがって、貯水槽(52a)の貯水量が上限水量に到達した場合に、給水器(55)を停止させて貯水槽(52a)への給水を停止させることができる。これにより、貯水槽(52a)から水が溢れ出すことを防止することができる。
また、加熱器(51)は、熱交換器(51a)と制御弁(51b)とによって構成されている。したがって、制御弁(51b)の開度を全閉に設定することにより、熱交換器(51a)における熱交換を停止させることができる。これにより、加熱器(51)を停止させることができる。また、制御弁(51b)の開度を調節することにより、熱交換器(51a)の加熱能力を制御することができる。これにより、加熱器(51)を通過する空気の温度を適切に制御することができる。
また、加熱器(51)を構成する熱交換器(51a)および制御弁(51b)は、空気調和機(1)の冷媒回路(5)に組み込まれている。これにより、熱交換器(51a)および制御弁(51b)に冷媒を供給するための構成(例えば、圧縮機など)を別途設ける場合よりも、空気調和機(1)の省スペース化を図ることができる。
〔その他の実施形態〕
以上の説明では、空気調和機(1)が全室内機(3)が暖房運転または冷房運転を行う冷暖切換機を構成している場合を例に挙げたが、空気調和機(1)は、全室内機(3)が暖房運転のみを行う暖房専用機を構成していてもよいし、各室内機(3)が暖房運転または冷房運転を個別に行う冷暖フリー機を構成していてもよい。
また、加湿不足閾値(Rth2)が過剰加湿閾値(Rth1)よりも低い値に設定されている場合を例に挙げたが、加湿不足閾値(Rth2)は、過剰加湿閾値(Rth1)と同一の値に設定されていてもよい。
また、加熱器(51)が熱交換器(51a)と制御弁(51b)とによって構成されている場合を例に挙げたが、加熱器(51)は、加熱容量を調節可能な電気ヒータによって構成されていてもよいし、その他のタイプの加熱器によって構成されていてもよい。
また、加湿器(52)が貯水槽(52a)と吸水部材(52b)とドレンパン(52c)とによって構成されている場合を例に挙げたが、加湿器(52)は、吸水部材の上方から水を滴下する滴下式加湿器によって構成されていてもよいし、その他のタイプの加湿器によって構成されていてもよい。
以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の換気装置(10)は、室内の換気を行う換気装置として有用である。
1 空気調和機
2 室外機
3 室内機
4 コントローラ
5 冷媒回路
10 換気装置
11 給気通路
12 排気通路
13 給気ファン
14 排気ファン
15 全熱交換器
20 ケーシング
42 室内湿度センサ
50 加湿ユニット
51 加熱器
51a 熱交換器
51b 制御弁
52 加湿器
52a 貯水槽
52b 吸水部材
52c ドレンパン
55 給水器
56 給水センサ
60 換気制御部(制御部)

Claims (4)

  1. 室外空気(OA)を室内へ供給するための給気通路(11)と、
    室内空気(RA)を室外へ排出するための排気通路(12)と、
    上記給気通路(11)を流れる空気と上記排気通路(12)を流れる空気とを全熱交換させる全熱交換器(15)と、
    上記給気通路(11)において上記全熱交換器(15)の下流側に設けられ、該全熱交換器(15)を通過した空気を加熱可能な加熱器(51)と、該加熱器(51)を通過した空気に水分を放出可能な加湿器(52)とを有する加湿ユニット(50)と、
    上記加湿器(52)に水を供給可能な給水器(55)と、
    上記室内空気(RA)の相対湿度(Rr)を検知する室内湿度センサ(42)と、
    上記加湿器(52)の給水過剰を検知する給水センサ(56)と、
    上記加熱器(52)および上記給水器(55)の状態を、該加熱器(51)および該給水器(55)が駆動状態に設定される加湿運転状態(S1)と、該加熱器(51)および該給水器(55)が停止状態に設定される加湿停止状態(S2)と、該加熱器(51)が駆動状態に設定されるとともに該給水器(55)が停止状態に設定される給水制限状態(S3)とに切り換えるように構成された制御部(60)とを備え
    上記制御部(60)は、
    上記加湿運転状態(S1)において上記室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が予め定められた過剰加湿閾値(Rth1)を上回ると、該加湿運転状態(S1)から上記加湿停止状態(S2)へ切り換え、
    上記加湿運転状態(S1)において上記室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が上記過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに上記給水センサ(56)によって上記加湿器(52)の給水過剰が検知されると、該加湿運転状態(S1)から上記給水制限状態(S3)へ切り換え、
    上記給水制限状態(S3)において上記室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が上記過剰加湿閾値(Rth1)以下であるときに上記加湿器(52)の給水過剰が解除されるという第1条件および該室内湿度センサ(42)によって検知された室内空気(RA)の相対湿度(Rr)が該過剰加湿閾値(Rth1)を上回るという第2条件のどちらかが成立するまで、該給水制限状態(S3)を継続させる
    ことを特徴とする換気装置。
  2. 請求項1において、
    上記加湿器(52)は、上記給水器(55)から供給された水を貯留する貯水槽(52a)と、該貯水槽(52a)に貯留された水を吸い上げて上記加熱器(51)を通過した空気に水分を放出する吸水部材(52b)とを有し、
    上記給水センサ(56)は、上記貯水槽(52a)の貯水量が予め定められた上限水量に到達したことを検知する
    ことを特徴とする換気装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記加熱器(51)は、冷媒と上記全熱交換器(15)を通過した空気とを熱交換させる熱交換器(51a)と、該熱交換器(51a)を流れる冷媒の流量を調節可能な制御弁(51b)とを有し、
    上記制御部(60)は、上記制御弁(51b)の開度を全閉にすることにより上記加熱器(51)を停止させる
    ことを特徴とする換気装置。
  4. 請求項3に記載の換気装置(10)と、
    圧縮機(2a)と室外熱交換器(2b)とを有する室外機(2)と、
    室内熱交換器(3a)を有する室内機(3)とを備え、
    上記圧縮機(2a)と上記室外熱交換器(2b)と上記室内熱交換器(3a)と上記熱交換器(51a)と上記制御弁(51b)とが接続されて冷媒回路(5)が構成されている
    ことを特徴とする空気調和機。
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