JP6166553B2 - 電池収容構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電池式の電気錠に好適に用いられる電池収容構造に関する。
近年、商業施設、集合住宅等の出入口や一般住宅の玄関等では、ICカード等をリーダにかざすことによりデッドボルトを電気的に駆動させて施解錠を行う電気錠が設置されている。このような電気錠の電源として電池を用いたものが、一般的に知られている。
例えば、特許文献1には、電気錠等に電力を供給する複数の電池(単三乾電池6本)を保持する電池ボックスを内側錠ケースの内部に装着する技術が開示されている。なお、内側錠ケースは、電池ボックスを設ける部分が室内側に突出して形成されている。
特開平10−184130号公報
しかしながら、従来の技術では、電池ボックスの装着するためのスペースを確保するために、内側錠ケースの一部を不自然に突出させた形状としなければならなかった。ここで、仮に、内側錠ケースを自然な形状とするために傾斜(湾曲)させた場合、電池ボックスの装着に利用されないスペースが多くなり、せっかく確保したスペースが無駄になる虞があった。特に、複数の電池を室内外方向に重ねて保持する電池ボックスを用いた場合には、自然な形状としつつ有効な装着スペースを確保することが非常に困難であった。また、重ねられた奥側の電池の交換を容易に行うことができないという問題もあった。
本発明は、台座内の空間を有効に利用することができると共に、複数の電池の交換作業を容易に行うことができる電池収容構造を提供することを目的とする。
本発明の電池収容構造は、扉の壁面に取り付けられるハンドルに設けられる電池式の電気錠の電池収容構造であって、前記ハンドルは、一方から他方に向かうに従って前記壁面に近接するように形成された傾斜面を有し、該傾斜面と前記壁面との間に形成された空間に収容されるカートリッジを備え、該カートリッジは、前記傾斜面から前記壁面に向かう奥行方向に並設される電池を保持する複数の電池保持部を備え、手前側に形成される電池保持部が、その奥側に形成される電池保持部より前記一方側に位置ずれして配置されるように構成されていることを特徴とする。
この構成では、傾斜面は一方から他方に向かって扉の壁面側に傾いているため、壁面と傾斜面と間の距離、すなわち奥行方向の長さは、一方側で長く、他方に向かうほど短くなるように形成されている。したがって、空間は、一方側が広く、他方に向かうに従って狭くなるように形成されている。この構成によれば、手前側の電池保持部は、奥側の電池保持部に対し、空間が広くなる一方へ位置ずれしている。このため、空間が狭くなる他方側には奥側の電池保持部のみが臨み、空間が広くなる一方側には奥側の電池保持部の手前側に位置する電池保持部が臨むこととなる。すなわち、カートリッジは、扉の壁面と傾斜面とが互いに平行ではなく、一方から他方に向かって奥行方向に窄まるような空間形状に合わせるように構成されている。これにより、カートリッジを配設する空間を確保するために台座を不自然に変形させたり大きくしたりする必要が無く、台座内の空間を有効に利用することができる。
また、この構成によれば、例えば、手前側から電池を着脱する場合、手前側の電池保持部に保持された電池を取り出した後に、奥側の電池保持部に保持された電池を取り出し、この逆の手順により電池が装着される。この場合、各保持部は互いに位置ずれして設けられているため、奥側の電池保持部の手前側には電池の交換作業を行うスペースが十分に確保される。これにより、各保持部の位置に関わらず、電池の交換作業を容易に行うことができる。
この場合、前記カートリッジを収容する空間は、前記ハンドルを前記壁面に固定する台座に形成され、該台座は前記空間を開閉可能なカバーを有し、該カバーは前記台座に着脱可能に設けられ、前記電池保持部は、前記各電池を縦向きに保持し、前記空間は、前記カバーが前記台座から取り外された開放状態で、前記電池保持部に保持された電池を上下方向および前記奥行方向に直交する左右両側からそれぞれ着脱可能なように、前記傾斜面から前記壁面の近傍まで前記台座を切り欠いて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、カバーを開放することにより、複数の電池保持部にそれぞれ保持された電池を左右両側方から容易に着脱することができる。また、各保持部に対する電池の着脱方向が側方であるため、電池の着脱時に伴うカートリッジの動きを少なくすることができる。これにより、例えば、カートリッジから延出する電源ケーブル等にかかる負荷が抑制され、電源ケーブルの損傷や、この電源ケーブルに接続されるコネクタの離脱等を防止することができる。
また、この場合、前記カートリッジは、奥側および手前側に2つの前記電池保持部を有し、該各電池保持部は前記電池を左右2個ずつ保持するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、カバーを開放して両側面にそれぞれ2つの電池を露出させることができるため、各電池の交換を容易且つ迅速に行うことができる。
本発明によれば、台座内の空間を有効に利用することができると共に、複数の電池の交換作業を容易に行うことができる電池収容構造を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る電気錠システムを示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る電気錠システムの室内側ハンドルおよび室外側ハンドルを示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る電池収容構造を示しており、(a)は側面図、(b)は側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る電力供給装置を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る電池収容構造を示す側面図であり、(a)はカバーを取り付けた状態を示し、(b)はカバーを取り外した状態を示している。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るカートリッジおよび電池収容構造を備えた電気錠システムについて説明する。ここで、図1は第1実施形態に係る電気錠システムを示す概略図、図2は室内側ハンドルおよび室外側ハンドルを示す側断面図である。図3は電池収容構造を示しており、(a)は側面図、(b)は側断面図である。なお、以降、説明の便宜のため、特に指定のない限り、図2において、扉の室外側である左側を正面(前)とし、扉の室内側である右側を背面(後)と規定する。
図1および図2に示すように、電気錠システム1は、扉2の室内外の両壁面にそれぞれ固定される室内側ハンドル3および室外側ハンドル4と、各ハンドル3,4にそれぞれ回転可能に支持される室内側操作レバー5および室外側操作レバー6と、各操作レバー5,6の回転に伴って扉2の木口2aに対してラッチボルト7aが進退可能に設けられるラッチ錠7と、室外側ハンドル4に設置される施解錠操作装置8と、施解錠操作装置8から送られる信号に基づいてデッドボルト9a,10aをそれぞれ駆動させる主電気錠9および副電気錠10と、扉2の内部に設けられる制御装置11と、施解錠操作装置8、各電気錠9,10および制御装置11に電力を供給する電力供給装置12と、を備えて概略構成されている。
図2に良く示されるように、室内側ハンドル3は、扉2の内壁面2bに上下に離間して固定される室内上側台座13および室内下側台座14と、各台座13,14を連結するように延設される室内側連結部15と、を有し、全体として背面側(室内側)に僅かに湾曲したアーチ状に形成されている。
室内上側台座13から室内側連結部15の上下方向中央に亘る部分の正面側(前側)には、室内側操作レバー5が設けられる操作レバー挿入部16が凹状に形成されている。
室内上側台座13は、側面視で上方に向かって内壁面2b側に傾斜(正確には湾曲)するように形成されている。また、室内上側台座13の下側は中空状を成し、配設空間S1が形成されている。この配設空間S1の上部に設けられた回転軸部17には、捩りコイルバネ18によって前方に付勢された状態で室内側操作レバー5が前後方向に回動可能に支持されている。室内側操作レバー5の上部には室内側ラッチバー19が固定され、その先端の突起部19aが、ラッチ錠7を作動させる作動片(図示せず)に当接するように扉2内に延設されている。
室内下側台座14は、側面視で下方に向かって内壁面2b側に傾斜(正確には湾曲)するように形成されている。また、室内下側台座14の上側には、電源空間S2を形成する凹部14aが前側に窪んで設けられている。凹部14aの開口部14bは、室内下側台座14の背面側が開放されると共に、左右両側壁14cが前後方向略中央まで切り込まれて形成されている(図3(a)参照)。詳細には、開口部14bは、背面視で上下方向に長い矩形状に、側面視で略三角形状に形成されている。なお、詳細は後述するが、凹部14aの底面14eには、扉2の内壁面2bと平行に形成されており、電力供給装置12が据え付けられている。
また、室内下側台座14は、電源空間S2を開閉可能なカバー20を有しており、カバー20は、室内下側台座14(の凹部14a)に対して着脱可能に取り付けられている。室内下側台座14は、カバー20が電源空間S2(開口部14b)を閉塞した状態で、室内上側台座13を上下反転させたような外観を成すようになっている。
図3(a)に示すように、カバー20は、室内下側台座14の外観を成すように湾曲する傾斜面部20aと、傾斜面部20aから前方に延出する左右一対の側面部20bと、を有し、開口部14bの縁部に当接して開口部14bを閉塞できるように一体形成されている。詳細には、カバー20は、背面視で上下方向に長い矩形状に、側面視で略三角形状に、上下方向から見て略U字状に形成されている。また、各側面部20bの前端部には、室内下側台座14の左右両側壁14cに設けられたスナップフィット部14dに係合するフック部(図示せず)が前方に向かって延設されている。
カバー20の傾斜面部20aは下方に向かって扉2の内壁面2b近接するように傾斜(湾曲)しているため、カバー20で開口部14bを閉塞した状態では、傾斜面部20aと、凹部14aの底面14e(或いは扉2の内壁面2b)との間の距離(すなわち奥行方向の長さ)は、上端側で長く、下方に向かうほど短くなるように形成されている。したがって、電源空間S2は、上側が前後方向に広く形成され、下方に向かうに従って前後方向に狭くなるように形成されている。なお、カバー20の傾斜面部20aが請求項にいう「傾斜面」の具体例である。
なお、図2および図3(b)に示すように、凹部14aの下部には、電源空間S2と扉2内部とを連通させる配線孔14fが開口している。また、室内上側台座13の上部および室内下側台座14の下部には、それぞれサムターン開口部3aが貫通形成されている。また、室内上側台座13の下端部および配設空間S1とサムターン開口部3aとの間には、上下一対のネジ挿通孔3bが開口している。同様に、室内下側台座14の上下両端部にも上下一対のネジ挿通孔3bが開口している。
続いて、図2に示すように、室外側ハンドル4は、上記した室内側ハンドル3と同様に構成されており、扉2の室外側壁面に上下に離間して固定される室外上側台座23および室外下側台座24と、各台座23,24を連結するように延設される室外側連結部25と、を有し、全体として正面側(室外側)に僅かに湾曲したアーチ状に形成されている。
室外上側台座23から室外側連結部25の上下方向中央に亘る部分の背面側(後側)には、室外側操作レバー6が設けられる操作レバー挿入部26が凹状に形成されている。
室外上側台座23の下側に形成された配設空間S3内には、室外側操作レバー6が、捩りコイルバネ28により後方に付勢された状態で回転軸部27に回動可能に支持されている。室外側操作レバー6の上部には、扉2内に延設された突起部29aを有する室外側ラッチバー29が固定されている。
なお、室外下側台座24の下側は中空状に形成されている。室内上側台座13の上部および室内下側台座14の下部には、それぞれシリンダ開口部4aが貫通形成されている。
また、各台座23,24には、各ネジ挿通孔3bに対応する位置に、それぞれ上下一対のネジ孔4bが設けられている。室外上側台座23および室外下側台座24は、それぞれ上記した室内上側台座13および室内下側台座14との間に扉2を挟むように配置され、各ネジ挿通孔3bに挿入して扉2を貫通させたネジB2の先端部を各ネジ孔4bに螺合させることで扉2に固定される。
上記の構成おいて室外から扉2を開放するには、室外側ハンドル4を把持して、室外側操作レバー6を前方に押圧する(室外側に引く)と、室外側操作レバー6と共に室外側ラッチバー29が回転軸部27を中心に前方に回動し、室外側ラッチバー29の突起部29aが下方に移動する。そして、突起部29aが作動片を押下げることにより、ラッチボルト7aの係止が解除され、ラッチボルト7aが扉2の木口2aから退避可能となる。なお、室内側ハンドル3の室内側操作レバー5を押圧操作した場合の作用は、上記した作用と同様であるため、その説明を省略する。
施解錠操作装置8は、例えば、非接触型ICカード、キーヘッド、タグ若しくは指等で接触するタッチキー、テンキーまたは指紋等の生体認証式等のリーダ(図示せず)を備えている。
図1および図2に示すように、主電気錠9は、室内上側台座13および室外上側台座23の上部において木口2aに沿うように扉2の内部に設けられている。主電気錠9には、扉2の木口2aに対してデッドボルト9a進退させるモータやソレノイド等の駆動手段や駆動手段を制御する電気基板(いずれも図示せず)等が内設されている。主電気錠9には、手動でデッドボルト9aを進退操作するためのサムターン(図示せず)が、室内上側台座13のサムターン開口部3aから室内に露出するように設けられている。さらに、主電気錠9には、機械的キーが挿入されて施解錠が行われるシリンダ錠(図示せず)が、室外上側台座23のシリンダ開口部4aから室外に露出するように設けられている。
副電気錠10は、主電気錠9と同様に、室内下側台座14および室外下側台座24の下部において木口2aに沿うように扉2の内部に設けられ、デッドボルト10aを進退させる駆動手段や電気基板等(図示せず)を備えている。また、副電気錠10には、室内下側台座14のサムターン開口部3aから室内に露出するサムターンと、室外下側台座24のシリンダ開口部4aから室外に露出するシリンダ錠と、が設けられている(いずれも図示せず)。
図1に示すように、制御装置11は、主電気錠9の上方において扉2の内部に設けられており、CPU、ROMおよびRAM等を有するマイクロコンピュータ(図示せず)により構成されている。制御装置11は、施解錠操作装置8(のリーダ)で読み取って送信された認証情報が正しい認証情報であるか否かを判別する機能等を有している。また、制御装置11は、主電気錠9を施錠した場合に副電気錠10も同時に施錠する施錠追従機能や、2つの電気錠9,10のうち一方のみを解錠し、一定時間内に他方の電気錠を解錠しない場合に解錠した一方の電気錠を再び自動で施錠する施錠復帰機能を有している。
上記した制御装置11による各種機能を実現するために、制御装置11は、施解錠操作装置8と、主電気錠9と、副電気錠10とに対し、それぞれケーブル30を介して電気的に接続されている。すなわち、ケーブル30を通じて制御情報等の伝送が行われている。
次に、上記した電気錠システム1の動作について簡単に説明する。なお、施解錠操作装置8、各電気錠9,10、制御装置11には、電力供給装置12から電力が供給されているものとする。
先ず、室外側から入室しようとする者がICカード等を施解錠操作装置8にかざすと、認証情報が制御装置11に送信される。制御装置11では、受信した認証情報が予め記憶された特定の認証情報と合致するか否かが判別される。この結果、合致すると判別された場合、制御装置11から主電気錠9に解錠信号が出力され、主電気錠9が解錠される。また、主電気錠9の解錠に連動して、制御装置11から解錠信号が出力され、副電気錠10が解錠される。一方、合致せずと判別された場合には、主電気錠9の解錠は行われない。
次に、図3および図4を参照して、第1実施形態に係る電池収容構造について詳細に説明する。図4は、電力供給装置12を示す斜視図である。なお、以降の説明では、前後方向、換言すれば、カバー20の傾斜面部20aから内壁面2bに向かう方向を「奥行方向」とも呼ぶこととし、正面側を「奥側」とも呼び、背面側を「手前側」とも呼ぶこととする。
電池収容構造31は、扉2の内壁面2bに取り付けられる室内側ハンドル3に設けられるものであり、電力供給装置12と、室内下側台座14およびカバー20と、を含んで構成されている。
図3および図4に示すように、電力供給装置12は、上記した室内側ハンドル3の室内下側台座14に形成された電源空間S2(凹部14a内)に配設されており、複数の電池32と、各電池32を縦向きに保持するカートリッジ33と、を備えて構成されている。なお、第1実施形態では複数の電池32として、円筒型の乾電池を4本使用している。
カートリッジ33は、主要な外観を成すカートリッジ本体34と、カートリッジ本体34の内部に形成され、前後左右にそれぞれ2本ずつ並ぶように電池32が保持される複数の電池保持部35と、を備えて電源空間S2に収容されていている。
カートリッジ本体34は、絶縁性の樹脂材料により、手前側(室内側)が開放された略箱状に一体形成されている。カートリッジ本体34の下部には、前後方向略中間に段部34aが形成され、奥側が下方に向かって延設されている。また、カートリッジ本体34は、凹部14aの底面14eに当接し、底面14eに対してネジや接着剤等の固定手段(図示せず)を用いて据え付けられている。なお、カートリッジ本体34の左右両外側面には、それぞれリード金具42が上下方向に延設されている。
第1実施形態に係るカートリッジ33では、奥行方向に2つの電池保持部35が並設されている。なお、以下、説明の便宜のため、奥側に形成される電池保持部35を第1保持部36と呼び、第1保持部36の手前側に隣接して形成される電池保持部35を第2保持部37と呼ぶこととする。
第1保持部36および第2保持部37には、それぞれ2本の電池32が左右に並んで保持されるようになっている。すなわち。電池保持部35には、4本の電池32が、平面視で前後左右に2行2列の格子状に配置されることとなる。
また、第1保持部36と第2保持部37との間の上部および下部には、それぞれ段差部38が形成されている。第1保持部36の手前側に設けられた段差部38によって、第2保持部37は、第1保持部36に対して上方(一方)にずれた位置に設けられている。第1実施形態では、例えば、電池32の軸方向の長さの1/3程度の長さだけ位置ずれしている。なお、下側の段差部38は、カートリッジ本体34の段部34aと表裏の位置関係となっている。
上記したように、電源空間S2は上方から下方に向かって前後方向(奥行方向)に窄められるように形成されている。この電源空間S2の形状に対応させるために、カートリッジ33(カートリッジ本体34)は、各保持部36,37を互いに位置ずれさせ、下端側が前後方向に短く(狭く)なるように形成されている。
第1保持部36および第2保持部37の下端には、それぞれ金属等の導電材料から成るコイル状の2つの第1接続端子40が左右方向に並設されている。各第1接続端子40は、各保持部36,37に保持された各電池32の軸方向一端(下端)側に設けられた第1電極32a(第1実施形態では負極)に接触するようになっている。同様に、第1保持部36および第2保持部37の上端には、それぞれ金属等の導電材料から成る板バネ状の2つの第2接続端子41が左右方向に並設されている。各第2接続端子41は、各保持部36,37に保持された各電池32の軸方向他端(上端)側に設けられた第2電極32a(第1実施形態では正極)に接触するようになっている。
奥側の各第2接続端子41は、図4において右側のリード金具42を介して手前側の各第1接続端子40に接続され、手前側の各第2接続端子41は、図4において左側のリード金具42を介して電源ケーブル43に接続されている。なお、電源ケーブル43の負極側は手前側の各第1接続端子40に接続されている。すなわち、各リード金具42、各第1接続端子40および各第2接続端子41は、適正な電気回路を形成するように電気的に接続されている。
電源ケーブル43は、電源空間S2から配線孔14fを通って扉2内に延出し、その先端にはレセプタクルコネクタ44が取り付けられている。レセプタクルコネクタ44は、ケーブル30に取り付けられたプラグコネクタ30aに接続されている。これにより、電力供給装置12は、電源ケーブル43およびケーブル30を介して、施解錠操作装置8、主電気錠9、副電気錠10、制御装置11等に電源を供給するようになっている(図1参照)。なお、ケーブル30は制御線の他に電力線等を含んで構成されている。
次に、上記した電池収容構造31における電池32の交換作業手順について説明する。
まず、作業者は、スナップフィット部14dに対するフック部の係合を解除し、室内下側台座14からカバー20を取り外して、電源空間S2内の電力供給装置12を露出させる。
次に、作業者は、背面側に露出した第2保持部37に保持された各電池32をやや下方に押下げながら、各電池32を奥側から手前側に向かって取り外し、第1保持部36の奥側(底面14e側)の第2保持部37に保持された2本の電池32を露出させる。
続いて、作業者は、第1保持部36に保持された各電池32をやや下方に押下げながら、各電池32を奥側から手前側に向かって取り外す。そして、新しい電池32(2本)を、第1保持部36に対し、手前側上方から奥側下方に向かって押下げながら取り付ける。このとき、上部に設けられた段差部38により第1保持部36の手前側にスペースが形成されているため、作業者は、奥側の第1保持部36に対する各電池32の着脱を効率良く行うことができる。続いて、同様に、第2保持部37に新しい電池32(2本)を取り付けることにより、全ての電池32の交換がなされる。
最後に、作業者は、再び、カバー20により電源空間S2を閉塞し、フック部をスナップフィット部14dに係合させることで、カバー20が室内下側台座14に取り付けられ、電池の交換作業が完了する。
以上のように、電源空間S2は上方(一方)から下方(他方)に向かって奥行方向に窄められるように形成されている。そして、第1実施形態に係る電池収容構造31のカートリッジ33では、第2保持部37は、第1保持部36に対し、電池32の軸方向に沿って上方へ位置ずれしているため、第1保持部36は窄められた電源空間S2の下方側に臨み、第1保持部の手前側に位置する第2保持部は、広げられた電源空間S2の上方側に臨むこととなる。すなわち、カートリッジ33は、底面14e(或いは扉2の内壁面2b)と、カバー20の傾斜面部20aとが互いに平行しておらず、上方から下方に向かって奥行方向に窄まるような電源空間S2形状に合わせるように構成されている。これにより、カートリッジ33を配設する電源空間S2を確保するために室内下側台座14を不自然に変形させたり大きくしたりする必要が無く、室内下側台座14内の電源空間S2を有効に利用することができる。
また、第1実施形態に係る電池収容構造31のカートリッジ33では、手前側から各電池32を着脱するため、第2保持部37に保持された各電池32を取り出した後に、奥側の第1保持部36に保持された各電池32を取り出し、この逆の手順により各電池32が装着されることとなる。この場合、各保持部36,37の間には段差部38が設けられているため、奥側にある第1保持部36の手前側には電池32の交換作業を行うスペースが十分に確保される。これにより、各保持部36,37の位置に関わらず、電池32の交換作業を容易に行うことができる。
さらに、カートリッジ33は電源空間S2内に固定される所謂据付け型であるため、電池32の交換時に、カートリッジ33が移動することにより電源ケーブル43に負荷がかかることがない。これにより、電源ケーブル43の損傷や、レセプタクルコネクタ44の離脱等を有効に抑制することができる。
なお、第1実施形態に係る電池収容構造31では、カバー20を開放すると左右両側面も開放されるが、第1実施形態に係るものでは手前側から電池32が着脱されるため、開口部14bおよびカバー20は、少なくとも手前側のみが開放可能に構成されていればよい。
<第2実施形態>
次に、図5を参照し、本発明の第2実施形態に係る電池収容構造について説明する。図5は電池収容構造を示す側面図であり、(a)はカバーを取り付けた状態を示し、(b)はカバーを取り外した状態を示している。なお、以降、上記した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記した第1実施形態に係る電池収容構造31では、手前側から各電池32の着脱が行われていた。これに対し、第2実施形態に係る電池収容構造50では、電源空間S2は、カバー52が室内下側台座14から取り外された開放状態で、各保持部36,37に保持された各電池32を左右両側からそれぞれ着脱可能なように、カバー52の傾斜面部20aが臨む位置から内壁面2bの近傍まで室内下側台座14を切り欠いて形成されている。
具体的には、室内下側台座14に凹設された凹部14aの開口部51は、室内下側台座14の手前側が開放されると共に、左右両側壁14cが底面14e(扉2の内壁面2b)の近傍まで切り込まれて形成されている。開口部51は、側面視で、上方に向かって手前側に傾斜した辺を上部に有する五角形状に形成されている。また、カバー52は、この開口部51を閉塞可能な形状に形成されている。したがって、カバー52を開放すると、カートリッジ33の各保持部36,37(電池保持部35)の全体が、開口部51の左右両側面から露出するようになっている。
第2実施形態に係る電池収容構造50において、電池32の交換作業は、カバー52を取り外した開放状態で、第1保持部36および第2保持部37に保持された各電池32を左右両側方から着脱することで行われる。すなわち、左側に露出した前後2本の電池32は、左方向に向かって取り外され、右側に露出した前後2本の電池32は、右方向に向かって取り外される。
以上の第2実施形態に係る電池収容構造50のカートリッジ33によれば、カバー52を開放して左右両側面にそれぞれ2本の電池32を露出させることができるため、各電池の交換を容易且つ迅速に行うことができる。また、各保持部36,37に対する各電池32の着脱方向が側方であるため、電池32の着脱時に伴うカートリッジ33の動きを少なくすることができる。これにより、例えば、カートリッジ33から延出する電源ケーブル43等にかかる負荷が抑制され、電源ケーブル43の損傷やレセプタクルコネクタ44の離脱等を防止することができる。
なお、例えば、第1保持部36および第2保持部37に1本ずつの電池32を保持させた場合には、一方の側面のみを開放可能なように、開口部51およびカバー52を形成すればよい。この場合でも、カバー52を開放することにより、各保持部36,37にそれぞれ保持された電池32を側方から容易に着脱することができる。
また、図示は省略するが、第1保持部36および第2保持部37に保持される2本の電池32を結束部材により一体に束ねてもよい。この場合、結束部材により束ねられた状態の2本の電池32が、各保持部36,37に対して一体に着脱される。
なお、上記した第1および第2実施形態に係る電池収容構造31,50では、室内下側台座14(或いはカバー20,52の傾斜面部20a)が湾曲形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、傾斜面部20aが直線的に傾斜するように形成されていてもよい。
なお、上記した第1および第2実施形態に係る電力供給装置12では、4本の円筒型の電池32を用いたが、電池32の個数(本数)は1個(本)以上であればよいし、例えば直方体型や平型の電池32を用いてもよい。また、電池32は、1次電池であってもよいし、2次電池であってもよい。さらに、電池32の各電極32a,32bの向きも上記に限定されるものではない。また、電池保持部35の形成数は、電池32の保持数に応じて設定すればよい。例えば、奥行方向に2以上の電池保持部35が並設されていてもよいし、1つの電池保持部35に対し2本以上の電池32を左右に並べて保持するようにしてもよい。
また、上記した第1および第2実施形態に係る電力供給装置12は、室内下側台座14に内設されていたが、これに代えて、室内上側台座13や室内側連結部15、或いは室外側ハンドル4のいずれかに内設するようにしてもよい。
なお、上記した本発明の各実施形態の説明は、本発明に係る電池収容構造31,50のカートリッジ33における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の各実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の各実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
2 扉
2b 内壁面(壁面)
3 室内側ハンドル(ハンドル)
9 主電気錠
10 副電気錠
14 室内下側台座(台座)
20,52 カバー
20a 傾斜面部(傾斜面)
31,50 電池収容構造
32 電池
33 カートリッジ
35 電池保持部
36 第1保持部
37 第2保持部
S2 電源空間(空間)

Claims (3)

  1. 扉の壁面に取り付けられるハンドルに設けられる電池式の電気錠の電池収容構造であって、
    前記ハンドルは、一方から他方に向かうに従って前記壁面に近接するように形成された傾斜面を有し、該傾斜面と前記壁面との間に形成された空間に収容されるカートリッジを備え、
    該カートリッジは、前記傾斜面から前記壁面に向かう奥行方向に並設される電池を保持する複数の電池保持部を備え、手前側に形成される電池保持部が、その奥側に形成される電池保持部より前記一方側に位置ずれして配置されるように構成されていることを特徴とする電池収容構造。
  2. 前記カートリッジを収容する空間は、前記ハンドルを前記壁面に固定する台座に形成され、該台座は前記空間を開閉可能なカバーを有し、該カバーは前記台座に着脱可能に設けられ、
    前記電池保持部は、前記各電池を縦向きに保持し、
    前記空間は、前記カバーが前記台座から取り外された開放状態で、前記電池保持部に保持された電池を上下方向および前記奥行方向に直交する左右両側からそれぞれ着脱可能なように、前記傾斜面から前記壁面の近傍まで前記台座を切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電池収容体構造。
  3. 前記カートリッジは、奥側および手前側に2つの前記電池保持部を有し、該各電池保持部は前記電池を左右2個ずつ保持するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電池収容体構造。
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