JP6166114B2 - 緊急要請システム - Google Patents

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Description

本発明は,対象となる職員などに対して緊急の要請を行う際の緊急要請システムに関する。
病院の救急部門では,当直担当医師が待機しており,救急患者の治療に対応している。しかし近年,救急部門の医師の不足などもあり,当直している医師も多くはない。そのような状況下において,たとえば大規模な事故や災害が発生した場合,当直担当医師だけでは人手が不足するため,ほかの医師にも招集をかける必要がある。
この場合,従来は,職員名簿や専用の名簿などを参照して,個別に各医師に架電をしたり,あるいは,たとえば非特許文献1に記載のような同報システムを用いて,電話により緊急招集をかけている。
また大規模な事故や災害ではなくても,治療内容に専門的知識を必要とする患者に応対する場合もある。そのような場合,救急部門の医師は,広範な分野の医学知識を有しているとはいえ,より専門的な知識を有する医師を呼び出す必要がある場合もある。
その場合にも,上述と同様,名簿などを参照して,当該医師に個別に架電をすることとなる。
また医療分野に限らず,官公庁,企業などでも非常時が発生した場合には,担当となる職員を呼び出す場合がある。この場合にも上述と同様に,個別に電話を架ける方法が採られている。
神田通信機株式会社,"一斉要請システム|ソリューション|神田通信機株式会社",インターネット<URL:http://www.kandt.co.jp/network/yobidashi_issei.html>
上述のように,従来の場合では,救急部門の看護師などが呼出の業務をすることがあったが,当直の時間帯では,もともと看護師などのスタッフも多くはない。また,電話は着信があっても相手が応答をしないと要件を伝えられず,仮に留守番電話などにメッセージを入れるにしても,それなりに時間を要してしまう。特に,多くの医師に電話を架ける場合には,それだけで多くの時間を費やしてしまい,本来の業務に支障が出る可能性もある。
非特許文献1の一斉呼出システムを用いることで,呼出をする際のスタッフの負担を軽減することはできる。しかし,緊急呼出があったことを着信先となる医師に知らせることはできるが,どのような状況であるのか,といった情報提供の面に劣ることが否めない。そのため,情報を知りたい場合には,改めて医師の側から架け直す必要があり,その場合,再度,看護師等のスタッフが電話応対しなければならなくなる。また,一斉呼出を行った後,その医師が呼出を確認したのか,どのくらいで到着できるのか,といった情報を病院側で把握することはできない。
また,従来の方法により特定の医師を呼び出す場合,その症状に応じて該当しそうな医師が誰であるかを,対応にあたっている医師が考えながら,架電をする看護師などのスタッフに指示をすることとなる。その場合,対応にあたっている医師の思考が分散するため,治療に対する注意力が散漫になる可能性も否定できない。また,病院内の医師の専門分野などの諸情報に習熟していなければ,そのような指示を出すことも容易ではない。
このような場合,非特許文献1のような一斉呼出を行うシステムを用いることができない。
医療以外の官公庁や企業であっても,上述の病院と同様,非特許文献1の一斉呼出システムを用いただけでは情報提供の面に劣るし,一斉呼出を行った後,その担当職員が呼出を確認したのか,どのくらいで到着できるのか,といった情報を官公庁や企業側で把握することはできない。また,発生した事案に対処するのに適切な特定の職員を呼び出すには,従来の方法によらなければならない。
そこで本発明者は上記課題に鑑み,本発明を行った。
緊急要請システムは,本発明のように,医療分野において用いると効果が高くなる。すなわち,医療従事者に対して緊急に要請を行う際に用いる緊急要請システムであって,前記緊急要請システムは,緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部と,病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部と,前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,要請通知の送り先となる医療従事者を前記対象者情報記憶部から特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部と,前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部と,を有しており,前記要請通知処理部は,病院までの到着予想時間ごとの所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,前記到着予想時間ごとの識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,前記応答受付処理部は,前記識別子における回答番号に基づいて,到着予定時刻を算出する,緊急要請システムである。
また,医療従事者に対して緊急に要請を行う際に用いる緊急要請システムであって,前記緊急要請システムは,緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部と,病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部と,前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,要請通知の送り先となる医療従事者を前記対象者情報記憶部から特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部と,前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部と,を有しており,前記要請通知処理部は,前記医療従事者の現在地の種別に応じた所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,その識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,前記応答受付処理部は,前記識別子における回答番号に基づいて,前記医療従事者が病院内にいるか病院外にいるかを判定し,病院外にいると判定した場合には,前記医療従事者の対象者端末に対して,病院までの到着予想時間の情報の入力を促し,前記対象者端末から受け付けた到着予想時間の情報に基づいて,到着予定時刻を算出する,緊急要請システムである。
本発明のように構成することで,たとえば救急医療の現場などで,医療従事者に対する要請を,誰でもが容易に行うことができる。そして医療では時間が極めて重要なところ,本発明のシステムを用いることによって,要請を行うスタッフの作業負担を減らすことができるので,時間を有効的に活用することができる。また,電話による呼出の場合とは異なり,多くの情報量を伝えられるので,要請を受け取った医療従事者側でも事前に多くの知識を入手した上で対応することが可能となる。
医療従事者を呼び出す場合には,いつ到着するのかが重要な情報となる。そこで,これらの発明のように構成することで,病院側は,呼出(要請)をした医療従事者がいつ到着するのかを把握することができる。
医療従事者の到着予定時刻の算出には,本発明のような処理を実行することで行える。このような処理によって,要請通知を受け取った医療従事者の側にとっても,簡単に到着に要する時間を病院側に伝えられるので,負担を軽減できる。
また医療従事者の到着予定時刻の算出には,本発明のような処理を用いてもよい。すなわち,医療従事者が病院内にいるか,病院外かの回答を受け付け,病院外にいる場合に限り,到着に要する時間を受け付ける。これによって,病院側は医療従事者の現在地の概略の情報を把握することができ,病院外にいる場合には,病院に到着するまでの時間を受け付けることで,到着予定時刻を知ることができる。
上述の発明において,前記緊急要請システムは,さらに,前記要請情報を受け付け後,あらかじめ定められた時間毎に,前記特定した医療従事者の対象者端末に対して応答状況を確認する通知を送り,前記要請情報を受け付けてから所定時間の経過後,前記要請を自動的に解除する事後状況処理部,を有する緊急要請システムのように構成することができる。
本発明のように構成することで,要請通知を行った医療従事者に対して定期的に状況を確認できるとともに,一定時間が経過すれば,要請自体を自動的に解除することができる。これによって,病院側の作業負担を減らすことができる。
上述の発明において,前記緊急要請システムは,さらに,医療従事者の位置情報を取得するよう制御指示を対象者端末に送信し,その位置情報を前記対象者端末から受け取ることで,病院とその医療従事者との距離および/または移動時間を算出する位置情報取得処理部,を有しており,前記要請通知処理部は,前記要請通知を送る対象となる医療従事者を特定する際に,前記位置情報取得処理部で特定した距離および/または移動時間を用いて,前記距離が近いおよび/または移動時間の短い医療従事者から優先的に特定し,前記要請通知を送る,緊急要請システムのように構成することができる。
本発明のように構成することで,病院に移動しやすい医療従事者から優先的に要請通知を送ることができる。そのため,要請に迅速に対処することができ,レスポンスタイムが向上する。
上述の発明において,前記緊急要請システムは,さらに,電子カルテの情報を記憶する案件情報記憶部と,前記要請情報に基づいて前記案件情報記憶部に記憶する電子カルテの情報を参照することで,その要請における症状と同種の症状を,過去に治療した医療従事者とその治療件数とを特定する案件情報参照処理部と,を有しており,前記要請通知処理部は,前記要請通知を送る対象となる医療従事者を特定する際に,前記案件情報参照処理部で特定した医療従事者のうち,治療件数の多い医療従事者から優先的に特定し,前記要請通知を送る,緊急要請システムのように構成することができる。
医療は専門性が高い業種である。しかしそこに運ばれる患者は千差万別である。従って,要請を行う場合には,手が空いている医療従事者を呼び出せばよいというものでもない場合がある。そこで,患者の症状と同種の症状を過去に治療した医療従事者を特定し,その件数に応じて,要請通知を行う優先度を変更する。これによって,クオリティの高い治療を望むことができる。
上述の緊急要請システムは,以下のプログラムをコンピュータ上で実行することで実現できる。すなわち,コンピュータを,病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部,前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部から,要請通知の送り先となる医療従事者を特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部,前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部,として機能させる緊急要請プログラムであって,前記要請通知処理部は,病院までの到着予想時間ごとの所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,前記到着予想時間ごとの識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,前記応答受付処理部は,前記識別子における回答番号に基づいて,到着予定時刻を算出する,緊急要請プログラムである。
また,コンピュータを,病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部,前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部から,要請通知の送り先となる医療従事者を特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部,前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部,として機能させる緊急要請プログラムであって,前記要請通知処理部は,前記医療従事者の現在地の種別に応じた所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,その識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,前記応答受付処理部は,前記識別子における回答番号に基づいて,前記医療従事者が病院内にいるか病院外にいるかを判定し,病院外にいると判定した場合には,前記医療従事者の対象者端末に対して,病院までの到着予想時間の情報の入力を促し,前記対象者端末から受け付けた到着予想時間の情報に基づいて,到着予定時刻を算出する,緊急要請プログラムである。
本発明のプログラムのように構成することで,上述の緊急要請システムを実現することができる。
本発明の緊急要請システムを用いることによって,緊急での集合要請など,緊急要請を行う看護師などのスタッフに過大な負担がかかることがなく,誰でもが簡単にその作業を行うことができる。また,要請の際に,さまざまな情報を付加して要請が行えるので,それを受け取る医師などの担当職員の側でも情報を入手することができる。さらに,緊急要請が確認されたか,どの程度の時間で到着できるのか,といった情報を,要請を行った病院や官公庁,企業などの側で把握することができる。
加えて,特定の医師などの担当職員を呼び出す場合には,カルテや報告書類などの従来の処理記録に基づいて,該当する症状や事案に経験ある医師などの担当職員を自動的に特定し,要請を行うこともできるので,治療などの対応にあたっている者に発生する負担を減らすことができる。
本発明の緊急要請システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。 本発明の緊急要請システムを実現するためのコンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。 要請処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 要請処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 要請処理における要請情報に含まれる応答URLの生成処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 応答処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 要請解除処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 応答状況確認処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 ユーザ登録の画面の一例を模式的に示す図である。 ユーザ情報記憶部の一例を模式的に示す概念図である。 対象者の登録の画面の一例を模式的に示す図である。 対象者情報記憶部の一例を模式的に示す概念図である。 要請ページの一例を模式的に示す図である。 要請情報記憶部の一例を模式的に示す概念図である。 集合要請の場合の要請通知の一例を模式的に示す図である。 災害要請の場合の要請通知の一例を模式的に示す図である。 助言・画像読影要請の場合の要請通知の一例を模式的に示す図である。 待機要請の場合の要請通知の一例を模式的に示す図である。 助言・画像読影要請に対する応答ページの一例を模式的に示す図である。 到着時刻の入力を受け付けるための応答ページの一例を模式的に示す図である。 集合応答,災害応答を示す画面の一例を模式的に示す図である。 応答情報記憶部の一例を模式的に示す図である。 ログインページの一例を模式的に示す図である。 要請内容確認ページの一例を模式的に示す図である。 要請完了ページの一例を模式的に示す図である。 回答内容確認ページの一例を模式的に示す図である。 回答完了ページの一例を模式的に示す図である。 要請中の情報を含めた要請ページの一例を模式的に示す図である。 要請解除確認ページの一例を模式的に示す図である。 要請解除完了ページの一例を模式的に示す図である。 要請解除通知の一例を模式的に示す図である。 応答状況確認通知の一例を模式的に示す図である。 緊急要請システムのほかの一例のシステム構成を模式的に示す概念図である。 対象者の登録画面のほかの一例を模式的に示す図である。 緊急要請システムのほかの一例のシステム構成を模式的に示す概念図である。
本発明の緊急要請システム1のシステム構成の一例の概念図を図1に示す。緊急要請システム1は,本システムを管理する企業等が利用する管理サーバ2と,病院や企業などの要請側でのシステム管理を行うシステム管理者が利用するコンピュータであるシステム管理者端末3と,病院や企業など,対象者に呼出などの要請を行う側が利用する要請側端末4と,要請の対象となる対象者が利用する対象者端末5とを有する。システム管理者端末3,要請側端末4,対象者端末5は,デスクトップ型コンピュータであってもよいし,タブレット型コンピュータ,携帯電話やPHSやPDAなどの通信端末,ラップトップ型コンピュータなどの可搬型のコンピュータであってもよい。これらを総称して単に「コンピュータ」という。
緊急要請システム1の管理サーバ2,システム管理者端末3,要請側端末4,対象者端末5は,各種のコンピュータにより実現される。図2にコンピュータのハードウェア構成の一例を示す。コンピュータには,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイなどの表示装置72と,キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。
なお,各図面では,管理サーバ2が一台のコンピュータで実現される場合を示したが,複数台のコンピュータにその機能が分散配置され,実現されても良い。また,本発明における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
本明細書の以下の説明では,本発明の緊急要請システム1で医師に対して呼出などの要請を行う場合を例に取り説明する。従って,システム管理者としては病院のシステム管理者,要請側としては病院の救急医療部門,対象者としては医師となる。
なお,本発明の緊急要請システム1を医師への要請以外にも適用でき,たとえば医療分野では医療従事者として,医師のほかに看護師や技術スタッフ,事務員などへの要請にも適用できる。また医療分野以外にも適用することができ,企業や官公庁で所定の担当者を緊急に呼び出す場合に適用することができる。
管理サーバ2は,ユーザ情報登録処理部20とユーザ情報記憶部21と対象者情報登録処理部22と対象者情報記憶部23とログイン処理部24と要請受付処理部25と要請情報記憶部26と要請通知処理部27と応答受付処理部28と応答情報記憶部29とを有する。
ユーザ情報登録処理部20は,緊急要請システム1を利用する病院のシステム管理者が,システム管理者端末3から入力したユーザ情報を受け付け,それを後述するユーザ情報記憶部21に記憶させることで,ユーザ情報の登録を行う。本明細書の場合,ユーザとしては要請の対象者となる医師のほか,要請側として操作する可能性のあるシステム管理者,看護師,事務員などがある。ユーザ情報としては,ユーザ識別情報やパスワードなどの認証情報,所属する病院名,氏名,権限(役職など)などがある。図9にユーザ登録の画面の一例を模式的に示す。
ユーザ情報記憶部21は,ユーザ情報登録処理部20で受け付けたユーザ情報を記憶する。図10にユーザ情報記憶部21の一例を模式的に示す。
対象者情報登録処理部22は,システム管理者がシステム管理者端末3から入力した,要請の対象となる対象者の情報,本明細書の場合には医師の情報を受け付け,それを後述する対象者情報記憶部23に記憶させる。対象者情報としては,組織体(たとえば病院名),氏名,電子メールアドレス,電話番号,条件(たとえば役職や専門性など),要請対象として有効とするか無効とするかを示す情報などがある。図11に対象者の登録画面の一例を模式的に示す。
対象者情報記憶部23は,対象者情報登録処理部22で受け付けた対象者の情報を記憶する。図12に対象者情報記憶部23の一例を模式的に示す。
ログイン処理部24は,緊急要請システム1を利用するにあたってのログイン処理を実行する。すなわち,システム管理者端末3や要請側端末4からユーザ識別情報(ID)やパスワードなどの認証情報を受け付け,それがユーザ情報記憶部21に記憶する認証情報と一致するかの判定を行うことで,ログイン処理を実行する。
要請受付処理部25は,要請側端末4で所定の操作が行われることで,対象者,たとえば医師に対する要請の情報を受け付ける。この場合,図13に示す要請ページに,要請の対象となる対象者の条件が入力され,それを受け付けることで,後述する要請通知処理部27における処理を行う。
要請情報記憶部26は,要請受付処理部25で受け付けた要請の情報を,それを識別する識別情報に対応付けて記憶する。図14に要請情報記憶部26の一例を模式的に示す。
要請通知処理部27は,要請受付処理部25で受け付けた要請の情報に基づいて,対象者情報記憶部23を参照して該当する対象者,たとえば医師を特定する。そして特定した対象者に対して,要請通知を生成し通知する。要請通知は電子メールであることが好ましいが,それに限られず,SNSのメッセージ機能などであってもよい。
本明細書の例のように,医師への要請通知の場合であって,その要請の種類が,集合要請,助言・画像読影要請,災害要請などの場合には,応答URLを生成する。応答URLの生成処理は,まず,対象者識別情報と要請日時と所定のハッシュ関数とに基づいてハッシュ値を算出し,そのハッシュ値をパラメータとして付加した対象者ごとの任意のURLを生成する。要請の種類が集合要請,災害要請の場合にはハッシュ値に,種別に応じた回答番号を付加したURLを生成する。
たとえば要請の種類が集合要請の場合,種別として「どのくらいの時間で集合できるか」を示す集合可能時間種別を設け,「1」が「10分以内に集合」,「2」が「30分以内に集合」,「3」が「1時間以内に集合」,「4」が「集合不可」として設定する。そして,ハッシュ値にこれらの種別に応じた回答番号「1」乃至「4」を付加したURLを生成する。
また,要請の種類が災害要請の場合,種別として「現在地の場所」を示す現在地種別を設け,「1」が「自宅」,「2」が「病院内災害対策本部」,「3」が「病院初療室」,「4」が「病院病棟」,「5」が「災害現場」,「6」が「移動中」として設定する。そして,ハッシュ値にこれらの種別に応じた回答番号「1」乃至「6」を付加したURLを生成する。
以上のようにして生成した要請通知の一例を図15乃至図18に示す。図15が要請の種類が集合要請の場合の要請通知であり,図16が要請の種類が災害要請の場合の要請通知であり,図17が要請の種類が助言・画像読影要請の場合の要請通知であり,図18が待機要請の場合の要請通知である。
応答受付処理部28は,対象者に対して送った要請通知に対する応答を受け付け,応答情報として後述する応答情報記憶部29に記憶させる。また受け付けた応答情報に対応する処理を実行する。
たとえば助言・画像読影要請に対する応答の場合,たとえば図19に示す応答ページを対象者端末5に表示させ,画像に対応する助言を受け付ける。また,災害要請に対する応答の場合,図20に示す到着までに要する時間の入力を受け付けるための応答ページを対象者端末5に表示させ,集合可能となる時間の入力を受け付ける。そして図21(a)乃至図23に示すように応答したことを示す応答ページを対象者端末5に表示させる。
応答情報としては,たとえば集合要請に対する応答の場合,集合可能種別に対する回答内容が応答情報となり,災害要請に対する応答の場合,現在地種別に対する回答内容が応答情報となり,助言・画像読影要請に対する応答の場合,助言の内容が応答情報になる。
応答情報記憶部29は,応答受付処理部28で受け付けた応答情報を記憶させる。この場合,応答情報を識別するため,一意に識別可能な応答識別情報に対応付けて記憶させる。図22に応答情報記憶部29の一例を模式的に示す。
事後状況処理部30は,要請情報記憶部26に記憶する要請情報のうち,要請が解除されていないものについて,あらかじめ定められた時間を経過した要請情報については自動解除の処理を実行し,その時間を経過していない要請情報については,定期的に応答状況を確認する応答状況確認通知を各対象者に送信する。
つぎに本発明の緊急要請システム1を用いた処理プロセスを図3乃至8を用いて説明する。
まず,図3の処理の事前の処理として,病院が緊急要請システム1を利用するにあたり,そのユーザ登録をシステム管理者端末3から行っておく必要がある。この場合,システム管理者が,システム管理者端末3において所定の操作を行うことで管理サーバ2にアクセスをする。このアクセスを受け付けるとユーザ情報登録処理部20は,図9に示すユーザ登録の画面をシステム管理者端末3に表示させる。
システム管理者端末3で表示したユーザ登録の画面に基づいて,ユーザ識別情報(ID)やパスワードなどの認証情報,名前などの入力を受け付ける。また,病院名,権限の選択を受け付ける。権限としては,システム管理者,医師,看護師,技術スタッフ,事務員などが一例としてある。図9の画面における「ユーザ新規登録」のボタンが押下されることで,入力を受け付けた各種の情報をユーザ情報としてシステム管理者端末3から管理サーバ2に送り,管理サーバ2のユーザ情報登録処理部20が,受け付けたユーザ情報をユーザ情報記憶部21に記憶させる。このような処理を実行することで,緊急要請システム1を利用するユーザを,逐次,登録することができる。
つぎに,要請を行う対象者の登録をシステム管理者端末3から行う。この場合,システム管理者がシステム管理者端末3において所定の操作を行うことで管理サーバ2にアクセスをする。このアクセスを受け付けると対象者情報登録処理部22は,図11に示す対象者登録の画面をシステム管理者端末3に表示させる。
システム管理者端末3で表示した対象者登録の画面に,要請対象となる医師の情報を記憶させる。たとえば病院名,医師の名前,医師の電子メールアドレス,医師の電話番号,医師の役職などの入力を受け付ける。役職としては,対象者となるかの条件を示すものであり,たとえば「若手」(医師になって浅い者),「近郊」(病院の近くに居住している),「ACS」(急性冠症候群(不安定狭心症,急性心筋梗塞,虚血性心臓性突然死の総称)に対応可能な医師),「脳外科」(脳外科所属の医師),「整形外科」(整形外科所属の医師)などがその一例としてある。なお,役職は,たとえば「産科」,「小児科」などのほか,「ベテラン」(経験豊富な医師),「科長」や「部長」(所属の責任者)など,任意に設定可能である。
図11の画面における「医師登録」のボタンが押下されることで,入力を受け付けた各種の情報を対象者情報としてシステム管理者端末3から管理サーバ2に送り,管理サーバ2の対象者情報登録処理部22が,受け付けた対象者情報を対象者情報記憶部23に記憶させる。このような処理を実行することで,緊急要請の対象となる医師を,逐次,登録することができる。
このような事前処理を行った後,実際に,緊急要請システム1による要請を医師に対して行うこととなる。
まず,要請を行う病院の担当者,たとえば看護師や事務員などは,要請側端末4で所定の操作を行うことで管理サーバ2のログインページへアクセスの要求を行う(S100)。この要求を受け付けた管理サーバ2のログイン処理部24は(S110),図23に示すログインページを要請側端末4に送信し(S120),表示させる(S130)。図23では,看護師の「鈴木花子」がログインをする場合とする。
ログインページが要請側端末4で表示されると,ログインの操作をする看護師「鈴木花子」は,自らに付与されたIDやパスワードなどの認証情報を入力し(S140),「ログイン」ボタンを押下することで,入力された認証情報が要請側端末4から管理サーバ2に送られる。そして管理サーバ2のログイン処理部24で認証情報を受け付けると(S150),受け付けた認証情報がユーザ情報記憶部21に記憶されているかを判定する(S160,S170)。そして一致しない場合には,ログイン処理部24は,再度,ログインページを要請側端末4に送信する。一方,一致した場合には,ログイン処理が正常に行えたので,要請受付処理部25が,図13に示すような要請ページを要請側端末4に送信する(S180)。
要請側端末4で要請ページを表示すると(S190),要請を行う看護師「鈴木花子」は,要請情報を入力する(S200)。すなわち,要請ページに従って,要請対象とする医師を特定する条件や状況などの情報を,対応にあたっている医師の指示,あるいは所定のルールなどに従って,要請情報として入力する。
たとえば,複数の疾病者が病院を訪れ,対応の限界であることから,若手医師の応援が一人欲しい場合,「要請」として「集合」,「理由」として「複数疾病者」,「要請対象」として「若手」,必要人数として「1人」を入力する。
また,脳のCT画像やMRI画像などの画像読影の助言が欲しい場合には,「要請」として「助言・画像読影」,「要請対象」として「脳外科」,「確認内容」として「脳のMRI画像の読影の助言をお願いします」といったメッセージ,「画像」として当該MRI画像の記憶場所(フォルダ名など),「備考」にMRI画像を撮るに至った経緯,たとえば「交通事故による外傷」等の付加的情報などを入力する。
また,大規模災害が発生したことにより,応援の医師が欲しい場合には「要請」として「災害」,「要請対象」として「若手,近郊」,「必要人数」として「指定なし」といった情報を入力する。
また,念のための待機となる医師が欲しい場合には,「要請」として「待機」,「要請対象」として「若手」,「必要人数」として「1人」といった情報を入力する。
このように要請ページで入力された要請情報は,「確認」を押下することで,要請側端末4から管理サーバ2に送られ,管理サーバ2の要請受付処理部25で受け付ける(S210)。そして要請情報において要請対象となる条件を充足する医師がいるか(S220),必要人数が足りるか(S230),などを判定し,条件を充足できなかった場合には,要請ページにエラー情報を表示させるため,要請受付処理部25が要請側端末4にその情報を送る(S240)。
一方,条件を充足できる場合には,要請受付処理部25は,図24に示す要請内容確認ページを要請側端末4に送信し(S250),要請側端末4で表示させる(S260)。看護師「鈴木花子」は,要請側端末4で要請内容確認ページに表示されている入力内容を確認して問題があれば(S270),「修正」ボタンを押下することで,要請ページを表示し,再度,要請情報の入力を行う。一方,入力内容に問題がなければ(S270),「送信」ボタンを押下する。これによって,内容が確定したことを示す情報が要請側端末4から管理サーバ2に送られる(S280)。この情報を管理サーバ2の要請受付処理部25で受け付けると(S290),要請受付処理部25は,図25に示す要請完了ページを要請側端末4に送信し(S300),要請側端末4はそれを表示する(S310)。
また,要請受付処理部25は,内容が確定したことを示す情報を要請側端末4から受け付けると,要請情報として要請情報記憶部26に記憶させる(S320)。この際に,要請情報を識別する要請識別情報と要請日時情報(要請情報を記憶した日時情報)とを対応付けて記憶させる。
要請情報が要請情報記憶部26に記憶されると,要請通知処理部27は,当該要請情報における要請の種類を判定し(S330),それが「待機要請」の場合,要請情報における条件に該当する医師を対象者情報記憶部23から特定する。そして特定した各医師の電子メールアドレスの情報を抽出し,その電子メールアドレスに対して,図18に示すような要請通知を生成し,送信する(S340)。
また,要請通知処理部27は,要請の種類が「集合要請」,「助言・画像読影要請」,「災害要請」の場合,要請情報における条件に該当する医師を対象者情報記憶部23から特定する。そしてこれらの医師に対応する応答URLの生成処理を実行する(S350)。
すなわち,要請通知処理部27は,特定した各医師のIDを対象者情報記憶部23から抽出し(S400),また要請日時情報を要請情報記憶部26から抽出する(S410)。そして,要請日時とIDとを,所定のハッシュ関数の引数とすることで,ハッシュ値を生成する(S420)。
生成したハッシュ値に対して,「集合要請」の場合には,集合可能時間種別の回答番号ごとに,あらかじめ定められたURLに付加することで,応答URLを生成する(S430)。集合可能時間種別としては,「1」が「10分以内に集合」,「2」が「30分以内に集合」,「3」が「1時間以内に集合」,「4」が「集合不可」として一例としてあげられる。また,生成したハッシュ値が「dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0」で,あらかじめ定められたURLが「http://example.jp/emc/receive/」であったとする。そうすると,回答番号1に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/1」,回答番号2に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/2」,回答番号3に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/3」,回答番号4に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/4」を生成する。このようにして,図15に示すような,応答URLを含む集合要請の要請通知を生成する。
また,要請の種類が「災害要請」の場合には,現在地種別の回答番号ごとに,あらかじめ定められたURLに付加することで,応答URLを生成する(S430)。現在地種別としては,その回答番号「1」が「自宅」,「2」が「病院内災害対策本部」,「3」が「病院初療室」,「4」が「病院病棟」,「5」が「災害現場」,「6」が「移動中」として設定されていたとすると,回答番号1に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/1」,回答番号2に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/2」,回答番号3に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/3」,回答番号4に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/4」,回答番号5に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/5」,回答番号6に対応する応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/6」を生成する。このようにして,図16に示すような,応答URLを含む災害要請の要請通知を生成する。
また,要請の種類が「助言・画像読影要請」の場合,そのハッシュ値のみをあらかじめ定められたURLに付加する。すなわち,応答URLとして「http://example.jp/emc/receive/dae1ff52385d585d555a3c24fa552de0/」を生成する。このようにして,図17に示すような,応答URLを含む助言・画像読影要請の要請通知を生成する。
そして要請通知処理部27は,上述で特定した各医師の電子メールアドレスの情報を抽出し,その電子メールアドレスに対して,図15乃至図17に示すような要請通知を送信する(S360)。
このようにして送られた要請通知は,特定された各医師の対象者端末5で受け取られる(S370,S380)。
以上のような処理によって,要請情報に該当する各医師に要請通知を,看護師「鈴木花子」は,容易に送ることができる。また,要請情報として,たとえば備考欄などにさまざまな情報を含めれば,従来よりも多くの情報を通知することもできるので,医師の側も多くの情報を把握することができる。
要請通知を受け取った医師は,図18に示す待機要請であれば,所定の場所で待機をする。
また,要請通知が集合要請,助言・画像読影要請,災害要請であれば,要請通知における応答URLを選択(クリックなど)する(S500)。ここで応答受付処理部28は,選択された応答URLを判定する(S510,S520)。
要請通知が助言・画像読影要請の場合,その応答URLにはハッシュ値が含まれているだけであるので,そのハッシュ値に基づいて,要請情報記憶部26における要請情報を特定する。そして特定した要請情報に基づいて,図19に示す,読影する画像を含む助言・画像読影要請応答ページを対象者端末5に送信し(S530),それを対象者端末5で表示する(S540)。
この画面を閲覧した対象者は,助言・画像読影要請応答ページに所定の箇所,たとえば「助言」の欄に読影した結果を回答内容として入力し,「確認」ボタンを押下することで,回答内容が対象者端末5から管理サーバ2に送られる(S550)。送られた回答内容は,管理サーバ2の応答受付処理部28で受け付け(S560),図26に示すように,回答内容確認ページを対象者端末5に送信する(S570)。
そして回答内容確認ページを対象者端末5で表示すると(S580),その内容を修正する場合には(S590),「修正」ボタンを押下することで,再度,S540における助言・画像読影要請応答ページが表示される。一方,修正がなければ(S590),「送信」ボタンを押下することで,内容が確定したことを示す情報が対象者端末5から管理サーバ2に送られる(S600)。この情報を管理サーバ2の応答受付処理部28で受け付けると(S610),応答受付処理部28は,図27に示す回答完了ページを対象者端末5に送信し(S620),対象者端末5はそれを表示する(S630)。
また,応答受付処理部28は,内容が確定したことを示す情報を対象者端末5から受け付けると,応答内容を応答情報記憶部29に記憶させる(S720)。この際に,応答情報を識別する応答識別情報に対応付けて記憶させる。また,応答日時情報を対応付けて記憶させる。画像の読影を要請した医師は,この応答情報を要請側端末4など,所定の方法で閲覧することで,その応答内容である助言を知ることができる。
S510,S520において,要請通知が災害要請の場合,その応答URLには,ハッシュ値のほか,現在地種別が含まれている。そこで,応答受付処理部28は,現在地種別に基づいて,病院内か病院外かを判定する(S640)。現在地種別が「2」(病院内対策本部),「3」(病院初療室),「4」(病院病棟)である場合には,病院内と判定し,現在地種別が「1」(自宅),「5」(災害現場),「6」(移動中)である場合には,病院外と判定する。
そして病院外と判定した場合,応答受付処理部28は,対象者端末5に対して,図20に示す到着時間応答ページを送信し(S650),これを対象者端末5で表示する(S660)。到着時間応答ページを閲覧した医師は,あとどのくらいの時間で病院に到着できそうかを考え,それに対応するボタン,たとえば「30分以内」のボタンを押下する。対象者端末5は,押下されたボタンに応じた時間の情報を回答内容として管理サーバ2に送信する(S670)。送られた回答内容は,管理サーバ2の応答受付処理部28で受け付け(S680),応答受付処理部28は,その回答内容に基づいて到着予定時刻を算出する(S690)。
たとえば,受け付けた回答内容が上述のように「30分以内」であり,回答を受け付けた日時が「2013年5月29日23時12分45秒」であった場合,受け付けた時間に回答内容の時刻を加算し,到着予定時刻を「2013年5月29日23時42分45秒」として算出する。
そして応答受付処理部28は,図21(a)に示す災害応答ページを対象者端末5に送信し(S700),対象者端末5ではそれを表示する(S710)。また,応答受付処理部28は,応答情報として,対象者端末5から受け付けた,現在地種別を示す情報,到着時刻応答ページにおける回答内容,到着予定時刻を応答内容として,応答情報記憶部29に記憶させる(S720)。この際に,応答情報を識別する応答識別情報に対応付けて記憶させる。また,応答日時情報を対応付けて記憶させる。そして病院側は所定の操作を行うことで,この応答情報を要請側端末4などで閲覧し,当該応答を行った医師の到着予定時刻を知ることができる。
またS640において,現在地種別が病院内であると判定した場合,すでに病院にいることから,図21(b)に示す災害応答ページを対象者端末5に送信し(S700),対象者端末5ではそれを表示する(S710)。また,応答受付処理部28は,応答情報として,対象者端末5から受け付けた,現在地種別を示す情報を応答内容として,応答情報記憶部29に記憶させる(S720)。この際に,応答情報を識別する応答識別情報に対応付けて記憶させる。また,応答日時情報を対応付けて記憶させる。
S510,S520において,要請通知が集合要請の場合,その応答URLには,ハッシュ値のほか,集合可能時間種別が含まれている。そこで,応答受付処理部28は,集合可能時間種別に基づいて,到着予定時刻を算出する(S690)。たとえば応答URLに含まれる集合可能種別が「2」であり,回答を受け付けた日時が「2013年5月29日23時12分45秒」であった場合,受け付けた時間に回答内容の時刻を加算し,到着予定時刻を「2013年5月29日23時42分45秒」として算出する。
そして応答受付処理部28は,図21(c)に示す集合応答ページを対象者端末5に送信し(S700),対象者端末5ではそれを表示する(S710)。また,応答受付処理部28は,応答情報として,対象者端末5から受け付けた,集合可能時間種別を示す情報,到着予定時刻を応答内容として,応答情報記憶部29に記憶させる(S720)。この際に,応答情報を識別する応答識別情報に対応付けて記憶させる。また,応答日時情報を対応付けて記憶させる。
以上のような処理を実行することで,管理サーバ2が対象者端末5に対して送信した要請通知に対する応答を取得することができる。また,その際に,必要に応じて,どのくらいで到着できるのかの情報も取得することができるので,病院側にとっては,いつどれだけの人数の医師が到着できるか,を認識することができる。
つぎに要請を解除する場合の処理を説明する。まず,要請を行った病院の担当者,たとえば看護師「鈴木花子」が,すでに行った要請を解除する場合には,要請側端末4から管理サーバ2に対してログイン処理を行う(S800)。
つまり,要請側端末4で所定の操作を行うことで管理サーバ2のログインページへアクセスの要求を行う。この要求を受け付けた管理サーバ2のログイン処理部24は,図23に示すログインページを要請側端末4に送信し,表示させる。
ログインページが要請側端末4で表示されると,看護師や事務員などは,自らに付与されたIDやパスワードなどの認証情報を入力し,「ログイン」ボタンを押下することで,入力された認証情報が要請側端末4から管理サーバ2に送られる。そして管理サーバ2のログイン処理部24で認証情報を受け付けると,受け付けた認証情報がユーザ情報記憶部21に記憶されているかを判定する。そして一致しない場合には,ログイン処理部24は,再度,ログインページを要請側端末4に送信する。
一致した場合には,ログイン処理が正常に行えたので,要請受付処理部25は,要請情報記憶部26を参照することで,要請中の情報があるかを判定し(S810),要請中の情報がない場合には,要請受付処理部25は,図13に示すような要請ページを要請側端末4に送信する(S820)。
一方,要請中の情報がある場合には,要請情報記憶部26からその情報を抽出し,図28に示すように,要請中の情報を含めた要請ページを要請側端末4に送信する(S830)。この要請ページを要請側端末4で表示する(S840)。
そして要請中の情報について,要請を解除する場合には,図28に示す要請中の情報の中から,解除する要請を選択し,「要請解除」のボタンを押下することで,要請解除の情報を要請側端末4から管理サーバ2に送信する(S850)。要請解除の情報は,管理サーバ2の要請受付処理部25で受け付ける(S860)。
要請解除の情報を受け付けた要請受付処理部25は,図29に示す要請解除確認ページを要請側端末4に送信し(S870),要請側端末4ではこれを表示する(S880)。要請解除を行わない場合には(S890),「キャンセル」ボタンを押下することで,図28に示す要請ページを再度表示する。
要請解除を行う場合には(S890),要請解除確認ページにおける「OK」ボタンを押下することで,要請解除の実行の情報が管理サーバ2に送信される(S900)。管理サーバ2の要請受付処理部25で要請解除の実行の情報を受け付けると(S910),解除の対象となる要請情報を要請情報記憶部26から削除する(S920)。なお,ここで削除とは,実際に要請情報を要請情報記憶部26から削除してもよいし,要請が解除されたことを示す情報を記憶させ,要請中の情報として表示されないようにする処理を実行するのでもよい。
このようにして要請情報が更新されると,要請受付処理部25は,図30に示す要請解除完了ページを要請側端末4に送信し(S930),要請側端末4ではそれを表示する(S940)。一方,要請通知処理部27は,S920で要請情報の削除を実行する際に,要請通知を送信した各医師に対して,図31に示す要請解除通知を送信する(S950)。送られた要請解除は,対象者端末5で受け取り(S960),それを閲覧することで当該医師は要請が解除されたことを認識する。
つぎに,要請の対象となった医師から応答を受け付けた後,その後の応答状況を通知する場合を説明する。
まず事後状況処理部30は,要請情報記憶部26を参照し,各要請情報について要請の種類とその状況(要請中か解除されたか)を判定する(S1000)。そして,要請がすでに解除されている要請情報については処理対象から除外する(S1010)。
要請中の情報のうち,要請の種類が「集合要請」,「助言・画像読影要請」,「災害要請」の要請情報については,要請情報を受け付けた日時(要請日時情報)から所定の時間が経過した場合,たとえば要請日時から5分後,10分後,20分後,30分後,45分後,60分後,75分後である場合,その要請情報の送信先として特定された医師に対して,図32に示すような応答状況確認通知を送信する(S1040)。そして対象者端末5で応答状況確認通知を受け取った医師は(S1050),それによって現在の状況を認識することができる。
一方,要請情報を受け付けた要請日時から所定の時間(たとえば90分)が経過した場合,事後状況処理部30は,その要請を自動的に解除する処理を実行する。すなわち,S1000で判定した要請情報について,その要請情報を解除にするため,要請情報記憶部26から削除する(要請情報を削除するほか,要請情報が解除されたことを示す情報を記憶させる)。そして,その要請情報の送信先として特定された医師に対して,図31に示す要請解除通知を送信する(S1070)。医師は,対象者端末5で要請解除通知を受け取り(S1080),それを閲覧することで,要請が解除されたことを認識する。
また,S1000乃至S1020で要請中と判定した要請情報のうち,要請の種類が「待機要請」であった場合には,その要請日時から所定の時間(たとえば90分)が経過した場合,事後状況処理部30は,その要請を自動的に解除する処理を実行する。すなわち,S1000で判定した要請情報について,その要請情報を解除にするため,要請情報記憶部26から削除する(要請情報を削除するほか,要請情報が解除されたことを示す情報を記憶させる)。そして,その要請情報の送信先として特定された医師に対して,図31に示す要請解除通知を送信する(S1070)。医師は,対象者端末5で要請解除通知を受け取り(S1080),それを閲覧することで,要請が解除されたことを認識する。
以上のような処理を実行することで,要請の対象となった医師から応答を受け付けた後,その後の応答状況を管理することができる。
上述の実施例において,対象となる医師を特定する場合に,その医師の現在地の情報をGPSにより取得し,それを対象となる医師を特定するための条件としてもよい。図33に本実施例における緊急要請システム1のシステム構成の概念図の一例を模式的に示す。本実施例の場合,図33に示すように,管理サーバ2では,位置情報取得処理部31を備える。
位置情報取得処理部31は,要請側端末4から位置情報を取得する要求を受け付けると,要請情報の条件を充足する対象者(医師など)の所持する対象者端末5に備えられたGPS機能を起動させてその位置情報(緯度,経度の情報)を取得して管理サーバ2に送るよう制御指示を送る。位置情報取得処理部31は,各対象者端末5から位置情報を取得すると,その位置情報と病院の位置情報とを用いて,病院までの距離を算出する。この場合,病院までの直線距離を算出してもよいし,地図情報を参照することで,実距離を算出してもよい。また,距離のほか,移動に要する時間を算出してもよい。
そして要請通知処理部27は,対象者端末5から受け付けた要請情報と,位置情報取得処理部31から取得した位置情報や距離や移動時間の情報に基づいて,対象者となる医師を特定する。
なお対象者となる医師を特定した後に,位置情報取得処理部31による処理を実行し,距離の近い医師,移動時間の短い医師に対して,優先的に要請通知を送るようにしても良い。
以上の機能を実行するためには,たとえば以下のような処理を実行するとよい。
まず,位置情報取得処理部31において位置情報を取得するためには,要請側端末4において,図34に示す対象者の登録画面から,「位置情報を取得」のボタンを押下することで,位置情報の取得要求が要請側端末4から管理サーバ2に送られる。
位置情報の取得要求を受け付けた位置情報取得処理部31は,要請情報の条件を充足する医師の対象者端末5に対して,GPS機能を起動してその位置情報を取得して管理サーバ2に送る旨の制御指示を送る。この制御指示を受け取った各対象者端末5では,GPS機能を起動し,その位置情報を取得し,管理サーバ2に送る。
各対象者端末5からその位置情報を受け取った位置情報取得処理部31は,各位置情報に基づいて,病院までの距離や移動時間を算出する。ここで算出した距離や移動時間を要請通知処理部27に渡すことで,要請通知処理部27は,要請通知を送る先となる対象者の医師をさらに絞り込んで特定する。また場合によっては,距離の近い医師,移動時間の短い医師から順番に要請通知を送る。つまり,対象先となった医師について,距離や移動時間に従って並び替え,要請情報における必要な人数に相当する医師に,まず要請通知を送る。たとえば3人必要であれば,距離や移動時間が短い医師3人を順番に特定し,その3人の医師だけに要請通知を送る。
そして所定時間が経過しても応答がなされない医師,あるいは集合不可の医師がいた場合には,上記並び替えた医師の順番に従って,応答がないまたは集合不可の医師に相当する人数分だけ,要請通知を送る。たとえば上記で送った3人のうち,1人が応答がなく,1人が集合不可の応答であった場合,上記で並び替えた医師のうち,3番目までの医師にはすでに要請通知を送っていることから,4番目と5番目の医師に要請通知を送る。
このようにすることで,医師の現状にあわせて要請通知を送ることができる。
本実施例においては,さらに,要請の対象者を特定するに際し,過去の案件を処理した情報を参照し,それに基づいて最適な対象者を特定する場合を説明する。この場合の緊急要請システム1のシステム構成の一例を図35に示す。
本実施例における緊急要請システム1ではさらに,案件情報参照処理部32と案件情報記憶部33とを有する。なお,図35では,実施例2の緊急要請システム1に上記構成を付加した場合を示しているが,図1に上記構成を付加してもよい。
案件情報参照処理部32は,要請受付処理部25で受け付けた要請情報に基づいて,案件情報記憶部33に記憶する案件情報のうち,過去に同種の案件を処理したことがあるか,その処理件数を特定する。そして同種の案件を処理した件数が多い対象者を要請通知処理部27に渡す。あるいは,要請通知処理部27で要請情報に基づいて特定した対象者について,案件情報記憶部33に記憶する案件情報のうち,過去の同種の案件の処理数を特定し,それに基づいて順位付けを行う。そしてその優先順位を要請通知処理部27に渡す。
案件情報記憶部33は,過去の案件情報を記憶している。案件情報としては,たとえば電子カルテの情報などがある。
本実施例における処理を実行するには,たとえば以下のような方法がある。
要請側端末4で要請ページを表示すると(S190),要請を行う看護師や事務員などは,要請情報を入力する(S200)。この際に入力する要請情報として,どのような症状なのか,どのような症状が疑われるのか,どの専門分野の医師を特定するのか,を,たとえば要請ページの備考欄に入力をする。
たとえばある疾病者が救急患者として搬送されてきた場合,検査の結果,ある特殊な病気が疑われる場合,その病名等を入力することとなる。
このように要請ページで入力された要請情報は,「確認」を押下することで,要請側端末4から管理サーバ2に送られ,管理サーバ2の要請受付処理部25で受け付ける(S210)。そして要請情報において要請対象となる条件を充足する医師がいるか(S220),必要人数が足りるか(S230),などを判定し,条件を充足できなかった場合には,要請ページにエラー情報を表示させるため,要請受付処理部25が要請側端末4にその情報を送る(S240)。
一方,条件を充足できる場合には,要請受付処理部25は,図24に示す要請内容確認ページを要請側端末4に送信し(S250),要請側端末4で表示させる(S260)。看護師または事務員などは,要請側端末4で要請内容確認ページに表示されている入力内容を確認して問題があれば(S270),「修正」ボタンを押下することで,要請ページを表示し,再度,要請情報の入力を行う。一方,入力内容に問題がなければ(S270),「送信」ボタンを押下することで,内容が確定したことを示す情報が要請側端末4から管理サーバ2に送られる(S280)。この情報を管理サーバ2の要請受付処理部25で受け付けると(S290),要請受付処理部25は,図25に示す要請完了ページを要請側端末4に送信し(S300),要請側端末4はそれを表示する(S310)。
また,要請受付処理部25は,内容が確定したことを示す情報を要請側端末4から受け付けると,要請情報として要請情報記憶部26に記憶させる(S320)。この際に,要請情報を識別する要請識別情報に対応付けて記憶させる。また,要請日時情報を対応付けて記憶させる。
要請情報が要請情報記憶部26に記憶されると,要請通知処理部27は,当該要請情報における要請の種類を判定する(S330)。それが「待機要請」の場合,要請情報における条件に該当する医師を対象者情報記憶部23から特定する。そして特定した各医師の電子メールアドレスの情報を抽出し,その電子メールアドレスに対して,図18に示すような要請通知を生成し,送信する(S340)。
また,要請通知処理部27は,要請の種類が「集合要請」,「助言・画像読影要請」,「災害要請」の場合,要請情報における条件に該当する医師を対象者情報記憶部23から特定する。そしてこれらの医師に対応する応答URLの生成処理を実行する(S350)。
なお,本実施例においては,該当する医師を特定する際に,実施例1のように,単に要請通知処理部27が要請情報に基づいて対象者情報記憶部23から該当する医師を特定するのみならず,案件情報参照処理部32が,要請情報における,たとえば備考欄に記入されている病名などの情報を抽出し,抽出した病名などの情報に基づいて,電子カルテである案件情報を案件情報記憶部33から検索する。この場合に各患者の電子カルテについて横断的に検索を行い,その病名が含まれているか,その処置を行った医師は誰であるか,を特定する。そして医師ごとにその病名に対する処置件数を算出する。
このようにして医師ごとの処置件数の情報を要請通知処理部27に渡し,要請通知処理部27は,処置件数の多い医師から順に,要請情報における条件に該当するかを判定し,必要な人数の医師に達した時点で,それら医師を対象者として特定する。
また,別の方法として,条件に該当する医師の情報を案件情報参照処理部32に渡す。そして案件情報処理部は,要請情報における,たとえば備考欄に記入されている病名などの情報を抽出する。そして該当する医師が,抽出した病名の疾病に対する処置の件数を,案件情報記憶部33から電子カルテを検索することで判定する。そして,条件に該当する医師ごとに,その病名に対する処置件数を算出する。
このように条件に該当する医師ごとの当該病名の処置件数を要請通知処理部27に渡し,要請通知処理部27は,処置件数の多い医師から順に,要請情報における条件に該当するかを判定し,必要な人数の医師に達した時点で,それら医師を対象者として特定する。
以上のような処理を実行することで,その病名に対して経験の多い医師を対象者として特定することができる。そしてこの特定については,深い知識は不要であり,要請情報として登録だけ行えば足りる。
そして以後の処理は上述の実施例1,実施例2と同様に実行する。
本発明の緊急要請システム1を用いることによって,緊急での集合要請など,緊急要請を行う看護師などのスタッフに過大な負担がかかることがなく,誰でもが簡単にその作業を行うことができる。また,一斉要請の際に,さまざまな情報を付加して要請が行えるので,それを受け取る医師などの担当職員の側でも情報を入手することができる。また,緊急要請が確認されたか,どの程度の時間で到着できるのか,といった情報を,要請を行った病院や官公庁,企業などの側で把握することができる。
さらに,特定の医師などの担当職員を呼び出す場合には,カルテや報告書類などの従来の処理記録に基づいて,該当する症状や事案に経験ある医師などの担当職員を自動的に特定し,要請を行うこともできるので,治療などにあたっている者に発生する負担を減らすことができる。
1:緊急要請システム
2:管理サーバ
3:システム管理者端末
4:要請側端末
5:対象者端末
20:ユーザ情報登録処理部
21:ユーザ情報記憶部
22:対象者情報登録処理部
23:対象者情報記憶部
24:ログイン処理部
25:要請受付処理部
26:要請情報記憶部
27:要請通知処理部
28:応答受付処理部
29:応答情報記憶部
30:事後状況処理部
31:位置情報取得処理部
32:案件情報参照処理部
33:案件情報記憶部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置

Claims (7)

  1. 医療従事者に対して緊急に要請を行う際に用いる緊急要請システムであって,
    前記緊急要請システムは,
    緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部と,
    病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部と,
    前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,要請通知の送り先となる医療従事者を前記対象者情報記憶部から特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部と,
    前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部と,を有しており,
    前記要請通知処理部は,
    病院までの到着予想時間ごとの所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,前記到着予想時間ごとの識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,
    前記応答受付処理部は,
    前記識別子における回答番号に基づいて,到着予定時刻を算出する,
    ことを特徴とする緊急要請システム。
  2. 医療従事者に対して緊急に要請を行う際に用いる緊急要請システムであって,
    前記緊急要請システムは,
    緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部と,
    病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部と,
    前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,要請通知の送り先となる医療従事者を前記対象者情報記憶部から特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部と,
    前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部と,を有しており,
    前記要請通知処理部は,
    前記医療従事者の現在地の種別に応じた所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,その識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,
    前記応答受付処理部は,
    前記識別子における回答番号に基づいて,前記医療従事者が病院内にいるか病院外にいるかを判定し,
    病院外にいると判定した場合には,前記医療従事者の対象者端末に対して,病院までの到着予想時間の情報の入力を促し,
    前記対象者端末から受け付けた到着予想時間の情報に基づいて,到着予定時刻を算出する,
    ことを特徴とする緊急要請システム。
  3. 前記緊急要請システムは,さらに,
    前記要請情報を受け付け後,あらかじめ定められた時間毎に,前記特定した医療従事者の対象者端末に対して応答状況を確認する通知を送り,前記要請情報を受け付けてから所定時間の経過後,前記要請を自動的に解除する事後状況処理部,
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の緊急要請システム。
  4. 前記緊急要請システムは,さらに,
    医療従事者の位置情報を取得するよう制御指示を対象者端末に送信し,その位置情報を前記対象者端末から受け取ることで,病院とその医療従事者との距離および/または移動時間を算出する位置情報取得処理部,を有しており,
    前記要請通知処理部は,
    前記要請通知を送る対象となる医療従事者を特定する際に,前記位置情報取得処理部で特定した距離および/または移動時間を用いて,前記距離が近いおよび/または移動時間の短い医療従事者から優先的に特定し,前記要請通知を送る,
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の緊急要請システム。
  5. 前記緊急要請システムは,さらに,
    電子カルテの情報を記憶する案件情報記憶部と,
    前記要請情報に基づいて前記案件情報記憶部に記憶する電子カルテの情報を参照することで,その要請における症状と同種の症状を,過去に治療した医療従事者とその治療件数とを特定する案件情報参照処理部と,を有しており,
    前記要請通知処理部は,
    前記要請通知を送る対象となる医療従事者を特定する際に,前記案件情報参照処理部で特定した医療従事者のうち,治療件数の多い医療従事者から優先的に特定し,前記要請通知を送る,
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の緊急要請システム。
  6. コンピュータを,
    病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部,
    前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部から,要請通知の送り先となる医療従事者を特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部,
    前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部,
    として機能させる緊急要請プログラムであって,
    前記要請通知処理部は,
    病院までの到着予想時間ごとの所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,前記到着予想時間ごとの識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,
    前記応答受付処理部は,
    前記識別子における回答番号に基づいて,到着予定時刻を算出する,
    ことを特徴とする緊急要請プログラム。
  7. コンピュータを,
    病院が利用する要請側端末から,要請対象となる医療従事者を特定するための条件を含む要請情報を受け付ける要請受付処理部,
    前記受け付けた要請情報における条件に基づいて,緊急要請の対象となる医療従事者の情報を記憶する対象者情報記憶部から,要請通知の送り先となる医療従事者を特定し,前記特定した医療従事者が利用する対象者端末に対して,要請通知を送る要請通知処理部,
    前記要請通知に対する応答情報を前記対象者端末から受け付ける応答受付処理部,
    として機能させる緊急要請プログラムであって,
    前記要請通知処理部は,
    前記医療従事者の現在地の種別に応じた所定の回答番号を含む一意の識別子を生成し,その識別子をあらかじめ定められたアクセス先の情報に付加した応答先となる情報を含む要請通知を送り,
    前記応答受付処理部は,
    前記識別子における回答番号に基づいて,前記医療従事者が病院内にいるか病院外にいるかを判定し,
    病院外にいると判定した場合には,前記医療従事者の対象者端末に対して,病院までの到着予想時間の情報の入力を促し,
    前記対象者端末から受け付けた到着予想時間の情報に基づいて,到着予定時刻を算出する,
    ことを特徴とする緊急要請プログラム。
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