JP6164277B2 - 無線機器、入出力ユニット、無線ユニット、及び無線機器の設定方法 - Google Patents

無線機器、入出力ユニット、無線ユニット、及び無線機器の設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線機器、入出力ユニット、無線ユニット、及び無線機器の設定方法に関する。
従来から、プラントや工場等においては、高度な自動操業を実現すべく、フィールド機器と呼ばれる現場機器(測定器、操作器)と、これらの制御を行う制御装置とが通信手段を介して接続された分散制御システム(DCS:Distributed Control System)が構築されている。このような分散制御システムを構成するフィールド機器は、有線通信を行うものが殆どであったが、近年においてはISA100.11aやWirelessHART(登録商標)等の産業用無線通信規格に準拠した無線通信を行うもの(無線フィールド機器)も実現されている。
上記の無線フィールド機器は、概して工業プロセスにおける状態量(例えば、圧力、温度、流量等)の測定又は操作を行う入出力部と、上記の産業用無線通信規格に準拠した無線通信を行う無線通信部と、無線フィールド機器の動作を統括して制御する制御部とが筐体内に組み込まれており、単一の電源から供給される電力によって各部が動作する。ここで、無線フィールド機器は、通信線又は通信バスに接続する必要がなく、基本的に単独でプラント等に設置されることから、上記の単一の電源として電池を内蔵するものが殆どである。
このような無線フィールド機器では、電池の消耗を極力少なくするために省電力動作が行われる。具体的には、無線通信を行う必要が無い場合には、非動作状態(少なくとも、電力消費を極力少なくするために無線信号の送信及び受信を行わない状態)になっており、無線通信を行う必要が生じた場合にのみ動作状態(無線信号の送信又は受信が可能な状態)に移行して無線信号を送信又は受信する動作が行われる。尚、以下の非特許文献1には、このような従来の無線フィールド機器であって、入出力部(センサ)と無線通信部とが一体となったものが開示されている。
山本周二,他3名,「世界初ISA100.11a準拠無線フィールド機器」,横河技報,Vol.53,No.2,2010
ところで、従来の無線フィールド機器は、上述した通り、工業プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力部及び無線通信を行う無線通信部等が筐体内に組み込まれており、これらが単一の電源(電池)から供給される電力によって動作する。このため、従来の無線フィールド機器は、以下の(1)〜(3)に示す問題があった。
(1)無線フィールド機器の種類毎に機器認証が必要
無線フィールド機器に限らず、無線で通信を行う無線機器は、一般的に各国の法令に適合していることの認証(無線規格認証)を受ける必要がある。この無線規格認証は、基本的に無線機器の機種毎に受ける必要があるため、例えば無線通信部は同じであっても入出力部(センサやアクチュエータを含む)の種類や形状が異なる無線フィールド機器は、それぞれ無線規格認証を受ける必要がある。
また、プラント等に設置される無線フィールド機器のように、可燃性のガスが用いられる環境で使用される無線機器は、上記の無線規格認証に加えて防爆規格に適合していることの認証(防爆認証)を受ける必要がある。この防爆認証は、上述の無線規格認証に比べて煩雑な手続が必要になり、認証を得るのに長時間を要する。これら無線規格認証や防爆認証は、国や地域により個別に受ける必要があるため、無線フィールド機器のメーカーやベンダが世界規模で事業を展開しようとすると、膨大な時間、費用、人員が必要になるという問題がある。
(2)電池交換時にオフラインになってしまう
無線フィールド機器は、上述した通り、内蔵されている電池から供給される電力によって動作する。このような無線フィールド機器は、センサやアクチュエータを含む入出力部の寿命よりも内蔵された電池の寿命が短いものが殆どであるため、電池の残容量が少なくなった場合には電池を交換する必要がある。電池の交換時には、無線通信部への電力供給のみならず入出力部への電力供給も停止するため、電池交換中は入出力部が状態量の測定や操作を行うことができない状態(オフライン)になってしまうという問題がある。
(3)プラント稼働中に電池交換ができない
防爆の必要がある場所(防爆エリア)に設置されている無線フィールド機器は、無線フィールド機器及び電池が共に防爆規格を満たしていない限り、プラント稼働中に電池の交換を行うことができない。このため、無線フィールド機器及び電池の少なくとも一方が防爆規格を満たしていない場合に電池を交換する方法としては、点検等のためにプラントが停止していて可燃性のガスが用いられていないときに防爆エリアにて一斉に電池交換を行う方法と、無線フィールド機器を取り外して非防爆エリアにて電池交換を行ってから元の場所に再びフィールド機器を設置する方法とが考えられる。
前者の方法は、電池を交換する機会が、プラントが停止しているときに制限されてしまうとともに、短時間で多数の電池を機械的に交換する必要があることから、残容量が十分な電池であっても交換しなくてはならないという問題がある。また、後者の方法は、無線フィールド機器の取り外し及び設置を行わなければならないため、多くの時間とコストが必要になるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、機器認証を極力少なくすることができるとともに、プラント稼働中であってもオンライン状態を維持しつつ電池交換を容易に行うことが可能な無線機器、入出力ユニット、及び無線ユニット、並びに無線機器の設定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線機器は、プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力部(11a、11c)と、該入出力部の測定結果の送信又は該入出力部に対する操作指示の受信を行う無線通信部(21)とを備える無線機器(1)において、前記入出力部と、局所的な通信を行って前記入出力部の測定結果又は前記入出力部に対する操作指示を授受する第1局所通信部(13)と、前記入出力部及び前記第1局所通信部に電力を供給する第1供給部(15、16)とを備える入出力ユニット(10)と、前記無線通信部と、前記第1局所通信部との間で局所的な通信を行って前記入出力部の測定結果又は前記入出力部に対する操作指示を授受する第2局所通信部(23)と、前記無線通信部及び前記第2局所通信部に電力を供給する第2供給部(25、26、28)とを備える無線ユニット(20)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、入出力ユニットの入出力部で測定されたプロセスにおける状態量は、第1,第2局所通信部を介して無線ユニットに出力されて、無線ユニットの無線通信部から無線ネットワークに送信される一方、無線ネットワーク介して送信されてきたプロセスにおける状態量の操作指示は、無線ユニットの無線通信部で受信された後に、第2,第1局所通信部を介して入出力ユニットに出力され、入出力ユニットの入出力部において、操作指示に基づいた操作が行われる。
また、本発明の無線機器は、前記第1,第2局所通信部が、非接触で前記局所的な通信を行うことを特徴としている。
また、本発明の無線機器は、前記入出力ユニットが、少なくとも前記入出力部及び前記第1供給部を収容する第1筐体(C1)を備えており、前記無線ユニットが、少なくとも前記無線通信部及び前記第2供給部を収容する第2筐体(C2)を備えていることを特徴としている。
ここで、本発明の無線機器は、前記第1,第2筐体には、前記第1筐体に収容された前記第1局所通信部と前記第2筐体に収容された前記第2局所通信部との間で授受される信号を通過させる第1,第2信号通過部(W1、W2)がそれぞれ形成されており、前記入出力ユニット及び前記無線ユニットは、前記第1筐体に形成された前記第1信号通過部と前記第2筐体に形成された前記第2信号通過部とが前記信号を授受可能なように結合されることを特徴としている。
或いは、本発明の無線機器は、前記第1,第2筐体の何れか一方には、前記第1筐体に収容された前記第1局所通信部からの信号を通過させる第1信号通過部(W1)、或いは前記第2筐体に収容された前記第2局所通信部からの信号を通過させる第2信号通過部(W2)が形成されており、前記第1,第2筐体の何れか他方には、前記第1筐体の外部であって前記第2筐体に形成された前記第2信号通過部の近傍に配置された前記第1局所通信部、或いは前記第2筐体の外部であって前記第1筐体に形成された前記第1信号通過部の近傍に配置された前記第2局所通信部がケーブル(CB)を介して接続されていることを特徴としている。
また、本発明の無線機器は、前記入出力ユニット及び前記無線ユニットが、前記入出力ユニットに設定される第1設定情報(Q1)と前記無線ユニットに設定される第2設定情報(Q2)との少なくとも一方を記憶する記憶部(14、24)を備えることを特徴としている。
また、本発明の無線機器は、前記第1,第2局所通信部が、前記入出力部の測定結果又は前記入出力部に対する操作指示に加えて、前記第1,第2設定情報の授受が可能であることを特徴としている。
ここで、本発明の無線機器は、前記第1供給部が、前記入出力部及び前記第1局所通信部に供給される電力の給電を行う第1電源(PS1)を備え、前記第2供給部が、前記無線通信部及び前記第2局所通信部に供給される電力の給電を行う第2電源(PS2)を備えることを特徴としている。
或いは、本発明の無線機器は、前記第1供給部が、前記入出力部及び前記第1局所通信部に供給される電力の給電を行う第1電源(PS1)を備え、前記第2供給部が、前記第1電源から給電される電力を受電して前記無線通信部及び前記第2局所通信部に供給することを特徴としている。
或いは、本発明の無線機器は、前記第2供給部が、前記無線通信部及び前記第2局所通信部に供給される電力の給電を行う第2電源(PS2)を備え、前記第1供給部が、前記第2電源から給電される電力を受電して前記入出力部及び前記第1局所通信部に供給することを特徴としている。
或いは、本発明の無線機器は、前記第1,第2供給部が、外部電源(PS0)から給電される電力を、前記入出力部及び前記第1局所通信部と前記無線通信部及び前記第2局所通信部とにそれぞれ供給することを特徴としている。
ここで、本発明の無線機器は、前記外部電源が、前記第1,第2供給部の双方に給電を行うことを特徴としている。
若しくは、本発明の無線機器は、前記外部電源が、前記第1,第2供給部の何れか一方に給電を行い、前記外部電源からの給電が行われない前記第1,第2供給部の何れか他方は、前記外部電源からの給電が行われる前記第1,第2供給部の何れか一方からの電力を受電することを特徴としている。
また、本発明の無線機器は、前記入出力ユニット及び前記無線ユニットが、前記第1,第2供給部間における電力の伝送を非接触で行う第1電力伝送部(17、27)及び前記外部電源からの受電を非接触で行う第2電力伝送部の少なくとも何れか一方を備えることを特徴としている。
ここで、本発明の無線機器は、前記第1電力伝送部が、前記第1,第2局所通信部と一体化されていることを特徴としている。
若しくは、本発明の無線機器は、前記入出力ユニット或いは前記無線ユニットが、前記第1供給部或いは前記第2供給部で受電された電力を蓄える蓄電部(29)を備えることを特徴としている。
本発明の入出力ユニットは、プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力ユニット(10)であって、前記プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力部(11a、11c)と、局所的な通信を行って前記入出力部の測定結果又は前記入出力部に対する操作指示の授受が可能な局所通信部(13)と、内部に設けられた電源からの電力又は外部からの電力を前記入出力部及び前記局所通信部に供給する第1供給部(15)とを備えることを特徴としている。
本発明の無線ユニットは、無線ネットワークを介した無線通信を行う無線ユニット(20)において、前記無線ネットワークを介した無線通信を行う無線通信部(21)と、局所的な通信を行って、前記無線通信部から送信すべき信号又は前記無線通信部で受信した信号の授受が可能な局所通信部(23)と、内部に設けられた電源からの電力又は外部からの電力を前記無線通信部及び前記局所通信部に供給する第2供給部(25)とを備えることを特徴としている。
本発明の第1の態様による無線機器の設定方法は、プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力ユニット(10)と、無線ネットワークを介した無線通信を行う無線ユニット(20)とを備える無線機器(1)の設定方法であって、前記入出力ユニットに設定すべき情報であって前記無線ユニットに予め保存されている第1設定情報(Q1)を、前記無線ユニットと前記入出力ユニットとの間で局所的な通信を行って、前記無線ユニットから前記入出力ユニットに送信して設定するステップ(S16)を有することを特徴としている。
また、本発明の第2の態様による無線機器の設定方法は、プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力ユニット(10)と、無線ネットワークを介した無線通信を行う無線ユニット(20)とを備える無線機器(1)の設定方法であって、前記入出力ユニットに設定すべき第1設定情報(Q1)及び前記無線ユニットに設定すべき第2設定情報(Q2)を前記無線ユニットに登録する第1ステップ(S51、S52)と、前記無線ユニットに登録された前記第1,第2設定情報を前記入出力ユニットに登録する第2ステップ(S55、S58)と、前記無線ユニットの交換が行われた場合に、前記入出力ユニットに登録された前記第2設定情報を交換後の新たな無線ユニットに設定する第3ステップ(S62)とを有することを特徴としている。
本発明によれば、無線機器を、プロセスにおける状態量の測定又は操作を行う入出力ユニットと、無線ネットワークを介した無線通信を行う無線ユニットとに分けて構成し、入出力ユニットに設けられた第1局所通信部と無線ユニットに設けられた第2局所通信部との間で局所的な通信を行うことによって、入出力ユニットと無線ユニットとの間で各種情報の授受を行うようにしている。このため、機器認証を極力少なくすることができるとともに、プラント稼働中であってもオンライン状態を維持しつつ電池交換を容易に行うことが可能であるという効果がある。
本発明の一実施形態による無線機器の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による無線機器を模式的に示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態における無線機器の取付時動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態における無線機器の交換時動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態における無線機器の他の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による無線機器の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態による無線機器の他の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態による無線機器の他の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態による無線機器の他の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態による無線機器の他の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による無線機器、入出力ユニット、無線ユニット、及び無線機器の設定方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による無線機器の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の無線機器1は、センサユニット10(入出力ユニット)と無線ユニット20とを備えており、工業プロセスにおける状態量の測定を行い、その測定結果を無線ネットワーク(図示省略)に送信する。尚、本実施形態では、理解を容易にするために、無線機器1は、工業プロセスにおける状態量として流体の流量を測定し、ISA100.11aに準拠した無線通信を行うフィールド機器であるとする。
センサユニット10は、内部センサ11a(入出力部)、外部センサ11b、センサインターフェイス(センサI/F)11c(入出力部)、制御部12、ローカル通信部13(局所通信部、第1局所通信部)、不揮発性メモリ14(記憶部)、及び電源部15(第1供給部)を備えており、流体の流量を測定するとともに、その測定結果を無線ユニット20に出力する。このセンサユニット10は、上記の構成のうち外部センサ11b以外の構成(内部センサ11a、センサインターフェイス11c、制御部12、ローカル通信部13、不揮発性メモリ14、及び電源部15)が防爆規格を満たす箱形形状の筐体C1に収容されたものである。
内部センサ11a及び外部センサ11bは、制御部12の制御の下で、測定対象である流体の流量を測定する。例えば、測定対象である流体に対して超音波信号を送信し、流体を介した超音波信号を受信して得られる受信信号から流体の流量を求める。尚、これら内部センサ11a及び外部センサ11bは、測定対象に応じて何れか一方が省略される場合もある。センサインターフェイス11cは、内部センサ11a及び外部センサ11bと制御部12との間に介在し、内部センサ11a及び外部センサ11bを制御部12に接続するためのインターフェイスである。
制御部12は、センサユニット10の動作を統括して制御する。具体的に、制御部12は、上述した内部センサ11a及び外部センサ11bを制御して予め規定された周期で流体の流量を測定させて、その測定結果を示す情報と測定を行った時刻を示す情報とを対応付けたセンサデータDを不揮発性メモリ14或いは揮発性メモリ(図示省略)に記憶させる。尚、時刻を示す情報は、後述する無線センサ交換後に利用するのに有効である。また、制御部12は、ローカル通信部13を制御して、予め規定されたタイミングで不揮発性メモリ14に記憶されたセンサデータDを無線ユニット20に出力させる。尚、制御部12は、ローカル通信部13を制御して、無線ユニット20との間でセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2(詳細は後述する)を送受信することも可能である。
また、制御部12は、電源部15における電力の消耗を少なくするために、センサユニット10の各部を制御して省電力動作を行わせる。例えば、流体の流量の測定を行う必要がある場合に、内部センサ11a及び外部センサ11bをアクティブ状態(動作状態)にし、それ以外の場合には基本的に内部センサ11a及び外部センサ11bをスリープ状態(非動作状態)にする制御を行う。尚、この場合、制御部12自体が省電力状態(スタンバイ状態等)になることもある。また、制御部12は、無線ユニット20の取り付け時或いは交換時以外の通常の動作時において、センサデータDを無線ユニット20に出力する必要がある場合にローカル通信部13をアクティブ状態にし、それ以外の場合には基本的にローカル通信部13をスリープ状態にする制御を行う。
ローカル通信部13は、制御部12の制御の下で、無線ユニット20に設けられたローカル通信部23と局所的な通信(例えば、半径十数メートル程度の以内の通信)を行う。具体的に、ローカル通信部13は、赤外線を用いて通信を行う赤外線通信回路、可視光を用いて通信を行う可視光通信回路、或いは近距離無線通信(Near Field Communication)を行う無線通信回路を備えており、ローカル通信部23との間の局所的な通信を非接触で行う。無線ユニット20との間で非接触での通信が可能であれば、通信端子等が外部に露出することがないため、無線機器1が防爆エリアに設置される場合に有利である。尚、本実施形態では、理解を容易にするために、ローカル通信部13は、赤外線を用いて局所的な通信を行うものであるとする。
不揮発性メモリ14は、フラッシュROM(Read Only Memory)或いはEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等のメモリであり、内部センサ11a及び外部センサ11bの測定結果であるセンサデータD、及びセンサユニット10に設定されるセンサユニット設定情報Q1(第1設定情報)を記憶する。ここで、センサユニット設定情報Q1は、センサユニット10の動作を規定する情報であって、例えば流体の流量を測定する間隔や条件等を示す情報が含まれる。尚、図1では、1つの不揮発性メモリ14のみを図示しているが、複数の不揮発性メモリを設けてセンサデータDとセンサユニット設定情報Q1とを異なる不揮発性メモリにそれぞれ記憶するようにしても良い。
電源部15は、給電を行う電源PS1(第1電源)と、電源PS1からの電力をセンサユニット10で用いる電力に適したものに変換する電源回路(図示省略)とを備えており、制御部12の制御の下で、センサユニット10の各部に電力を供給する。ここで、上記の電源PS1は、電池(例えば、塩化チオニルリチウム電池等の自己放電が極めて少ない一次電池)、或いは環境発電(所謂、太陽電池等のエナジーハーベスト)を行う発電回路等である。
無線ユニット20は、無線通信部21、制御部22、ローカル通信部23(局所通信部、第2局所通信部)、不揮発性メモリ24(記憶部)、及び電源部25(第2供給部)を備えており、センサユニット10からのセンサデータDを不図示の無線ネットワークに送信する。この無線ユニット20は、上記の構成(無線通信部21、制御部22、ローカル通信部23、不揮発性メモリ24、及び電源部25)が防爆規格を満たす箱形形状の筐体C2に収容されたものである。
無線通信部21は、制御部22の制御の下で、不図示の無線ネットワークを介した無線通信を行う。具体的に、無線通信部21は、ISA100.11aに準拠した無線通信を行う。尚、本実施形態では、無線通信部21が、専らセンサユニット10からのセンサデータDを無線ネットワークに送信するものとして説明するが、無線通信部21は、無線ネットワークを介して送信されてくる各種データを受信することも可能である。
制御部22は、無線ユニット20の動作を統括して制御する。具体的に、制御部22は、上記の無線通信部21を制御して、センサユニット10からのセンサデータDを無線ネットワークに送信させる。また、制御部22は、ローカル通信部23を制御して、センサユニット10のローカル通信部13から出力されるセンサデータDを受信させる。尚、制御部22は、ローカル通信部23を制御して、センサユニット10との間でセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2(詳細は後述する)を送受信することも可能である。
また、制御部22は、センサユニット10に設けられた制御部12と同様に、電源部25における電力の消耗を少なくするために、無線ユニット20の各部を制御して省電力動作を行わせる。例えば、無線ユニット20の取り付け時或いは交換時以外の通常の動作時において、センサデータDを送信する必要がある場合に、無線通信部21及びローカル通信部23をアクティブ状態(動作状態)にし、それ以外の場合には基本的に無線通信部21及びローカル通信部23をスリープ状態(非動作状態)にする制御を行う。尚、この場合、制御部22自体が省電力状態(スタンバイ状態等)になることもある。
ローカル通信部23は、制御部22の制御の下で、センサユニット10に設けられたローカル通信部13と局所的な通信を行う。具体的に、ローカル通信部23は、ローカル通信部13と同様に、赤外線を用いて通信を行う赤外線通信回路、可視光を用いて通信を行う可視光通信回路、或いは近距離無線通信(Near Field Communication)を行う無線通信回路を備えており、ローカル通信部13との間の局所的な通信を非接触で行う。尚、ローカル通信部23は、ローカル通信部13と同様に、赤外線を用いて局所的な通信を行うものであるとする。
不揮発性メモリ24は、センサユニット10に設けられた不揮発性メモリ14と同様のメモリであり、センサユニット10に設定されるセンサユニット設定情報Q1、及び無線ユニット20に設定される無線ユニット設定情報Q2(第2設定情報)を記憶する。ここで、無線ユニット設定情報Q2は、無線ユニット20の動作を規定する情報であって、例えば無線通信を行うタイミングや通信相手等を示す情報が含まれる。
電源部25は、給電を行う電源PS2(第2電源)と、電源PS2からの電力を無線ユニット20で用いる電力に適したものに変換する電源回路(図示省略)とを備えており、制御部22の制御の下で、無線ユニット20の各部に電力を供給する。ここで、上記の電源PS2は、電池(例えば、塩化チオニルリチウム電池等の自己放電が極めて少ない一次電池)、或いは環境発電(所謂、太陽電池等のエナジーハーベスト)を行う発電回路等である。
図2は、本発明の一実施形態による無線機器を模式的に示す外観斜視図であって、(a)はセンサユニット10と無線ユニット20とが結合している状態を示す外観斜視図であり、(b)はセンサユニット10の平面斜視図であり、(c)は無線ユニット20の底面斜視図である。図2(a)に示す通り、無線機器1は、センサユニット10の上方に無線ユニット20が積層された状態で結合されて一体化されたものである。尚、ここでは、センサユニット10及び無線ユニット20の積層方向が上下方向である例について説明するが、センサユニット10及び無線ユニット20の積層方向は任意である。
図2(b)に示す通り、センサユニット10の一部をなす筐体C1の上面P1には、その中央部に矩形形状の窓部W1(第1信号通過部)が形成されている。同様に、図2(c)に示す通り、無線ユニット20の一部をなす筐体C2の底面P2には、その中央部に矩形形状の窓部W2(第2信号通過部)が形成されている。これら窓部W1,W2は、筐体C1に収容されたローカル通信部13と筐体C2に収容されたローカル通信部23との間で送受信される赤外線を通過させるために設けられる。
具体的に、窓部W1は、筐体C1の上面P1の中央部に形成された矩形形状の開口内に、赤外線を通過させる透明部材(例えば、ガラスや強化プラスチック等)を設けたものである。同様に、窓部W2は、筐体C2の底面P2の中央部に形成された矩形形状の開口内に、同様の透明部材を設けたものである。このように、筐体C1の上面P1及び筐体C2の底面に形成された開口内に透明部材を設けることで筐体C1,C2の内部が密閉されるため、防爆規格が満たされる。
図2(b)に示すセンサユニット10と図2(c)に示す無線ユニット20とは、筐体C1の上面P1と筐体C2の底面P2とを向かい合わせ、筐体C1の上面P1に形成された窓部W1と、筐体C2の底面P2に形成された窓部W2とが対向するように結合される。これにより、筐体C1に収容されたローカル通信部13から射出された赤外線は、窓部W1,W2を順に介して筐体C2に収容されたローカル通信部23で受光され、筐体C2に収容されたローカル通信部23から射出された赤外線は窓部W2,W1を順に介して筐体C1に収容されたローカル通信部13で受光される。また、外部からの赤外光が窓部W1,W2に入射することを防止することもできる。
ここで、センサユニット10は、外気温等を測定する簡易なものを除いて、測定対象である設備(例えば、流体が流れる配管)に取り付けられ、或いは設備と一体化構造にされる。このため、センサユニット10の取り付けは、設備導入時或いは改修時にプラントが停止している状態で行われるのが殆どであると考えられる。これに対し、無線ユニット20は、図2を用いて説明した通り、センサユニット10に結合されるものであり、センサユニット10及び無線ユニット20は共に防爆規格を満たすものであるため、プラントの稼働中でも無線ユニット20の取り付けや交換を自由に行うことが可能である。
次に、上記構成における無線機器の動作について説明する。尚、以下では、設備への取り付けが行われたセンサユニット10に対して新たに無線ユニット20が取り付けられる場合の動作(取付時動作)と、センサユニット10に取り付けられている無線ユニット20の交換が行われる場合の動作(交換時動作)とを順に説明する。
〈取付時動作〉
図3は、本発明の一実施形態における無線機器の取付時動作を説明するためのタイミングチャートである。尚、図3中の管理制御システム30は、不図示の無線ネットワークを管理するとともに無線機器1の動作を制御するシステムであって、例えばISA100.11aで規定されるシステムマネージャ及び分散制御システムの制御装置等を備えるシステムである。ここで、センサユニット10の不揮発性メモリ14には、図1に示すセンサユニット設定情報Q1が記憶されていないが、無線ユニット20の不揮発性メモリ24には、図1に示すセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2の双方が予め記憶されているものとする。また、センサユニット10は、初期状態においては、スリープになっているものとする。
スリープ状態にあるセンサユニット10に対して新たな無線ユニット20の取り付けが行われると、まず、無線ユニット20からセンサユニット10に対し、センサユニット10のスリープ状態を解除させるための起床要求が送信される(ステップS11)。無線ユニット20からの起床要求を受信すると、センサユニット10では、スリープ状態を解除してアクティブ状態に移行する制御が制御部12によって行われる(ステップS12)。そして、アクティブ状態への移行が完了すると、センサユニット10から無線ユニット20に対し、アクティブ状態へ移行した旨を示す起床通知が送信される(ステップS13)。尚、上記の起床要求及び起床通知の送受信は、センサユニット10のローカル通信部13と無線ユニット20のローカル通信部23との間で行われる。
次に、無線ユニット20からセンサユニット10に対し、センサユニット10を特定する情報(センサユニット情報)を得るためのセンサユニット情報照会が送信される(ステップS14)。ここで、上記のセンサユニット情報は、例えばセンサユニット10の型番、名称、識別子等を示す情報である。このセンサユニット情報照会がセンサユニット10で受信されると、センサユニット10から無線ユニット20に対し、上記のセンサユニット情報が含まれるセンサユニット情報通知が送信される(ステップS15)。尚、上記のセンサユニット情報照会及びセンサユニット情報通知の送受信は、センサユニット10のローカル通信部13と無線ユニット20のローカル通信部23との間で行われる。
センサユニット情報通知を受信すると、無線ユニット20では、不揮発性メモリ24に記憶されたセンサユニット設定情報Q1が、センサユニット10に適したものであるか否かが制御部22で判断される。具体的には、上記のセンサユニット情報通知に含まれるセンサユニット情報(センサユニット10の型番、名称、識別子等を示す情報)に基づいて、センサユニット設定情報Q1がセンサユニット10に適したものであるか否かが判断される。センサユニット設定情報Q1がセンサユニット10に適したものであると判断された場合には、不揮発性メモリ24に記憶されたセンサユニット設定情報Q1がセンサユニット10に送信されて不揮発性メモリ14に記憶され、これによりセンサユニット10にセンサユニット設定情報Q1が設定される(ステップS16)。尚、センサユニット設定情報Q1の送信は、無線ユニット20のローカル通信部23によって行われる。また、センサユニット設定情報Q1がセンサユニット10の型番等別に複数記憶されている場合には、型番等と一致する何れかのセンサユニット設定情報Q1が送信される。
センサユニット設定情報Q1の設定が完了すると、無線ユニット20から管理制御システム30に対し、無線ネットワークへの参加要求(ジョイン要求)が送信される(ステップS17)。このジョイン要求が管理制御システム30で受信されると、ジョイン要求を行った無線機器1(無線ユニット20)の無線ネットワークへの参加を許可するか否かが判断される。そして、無線ネットワークへの参加を許可すると判断された場合には、管理制御システム30から無線ユニット20に対し、参加通知が送信される(ステップS18)。この参加通知によって、無線機器1(無線ユニット20)は、無線ネットワークを介した無線通信が可能になる。尚、上記のジョイン要求の送信及び参加通知の受信は、無線ユニット20の無線通信部21によって行われる。
以上の処理が完了すると、無線ユニット20からセンサユニット10に対し、流体の流量の測定を開始させるための測定開始要求が送信される(ステップS19)。この測定開始要求を受信すると、センサユニット10は、ステップS16で設定されたセンサユニット設定情報Q1で規定される周期でアクティブ状態になって流体の流量を測定し(ステップS20)、測定によって得られたセンサデータDを、ローカル通信部13を介して無線ユニット20に出力する(ステップS21)。センサユニット10からのセンサデータDが入力されると、無線ユニット20は、無線通信部21を介してセンサデータDを管理制御システム30に送信する(ステップS22)。
以上の通り、設備への取り付けが行われたセンサユニット10に無線ユニット20を取り付ける場合には、センサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2が記憶された無線ユニット20を取り付けるだけで、センサユニット10に対するセンサユニット設定情報Q1の設定及び無線ネットワークへの参加が自動的に行われた上で、流体の流量の測定が自動的に開始される。これにより、従来必要であった現場での設定作業が不要になるため、設定作業に要していた時間やコストを大幅に削減することができる。
〈交換時動作〉
図4は、本発明の一実施形態における無線機器の交換時動作を説明するためのタイミングチャートである。尚、センサユニット10に取り付けられている無線ユニット20の交換は、例えば無線ユニット20に故障が生じた場合、無線ユニット20の電源部25に設けられている電池の残容量が低下した場合、或いは無線ユニット20の脱離等によってセンサユニット10と無線ユニット20との間の通信(ローカル通信部13,23間の通信)ができなくなった場合等に行われる。以下では、電池の残容量の低下によって無線ユニット20が交換される場合を例に挙げて説明する。
まず、無線ユニット20の交換が行われる前の通常状態においては、予め規定された周期でセンサユニット10がアクティブ状態になり、流体の流量を測定(ステップS30)するとともに、測定によって得られたセンサデータDを、ローカル通信部13を介して無線ユニット20に出力する動作が行われている(ステップS31)。尚、センサユニット10から無線ユニット20に出力されたセンサデータDは、無線ユニット20の無線通信部21から管理制御システム30に送信される(ステップS32)。
無線ユニット20の電源部25に設けられた電池の残容量の低下のため、無線ユニット20の交換が必要であると判断されると、作業者によって無線ユニット20をセンサユニット10から取り外す作業が行われる(ステップS33)。センサユニット10は、無線ユニット20が取り外された後も予め規定された周期でアクティブ状態になり、流体の流量を測定して得られたセンサデータDを、ローカル通信部13を介して無線ユニット20に出力する(ステップS34)。
ここでは、センサユニット10から無線ユニット20が取り外されており、ローカル通信部13から出力されたセンサデータDは、無線ユニット20で受信されない。これにより、センサユニット10では無線ユニット20との間の通信エラーが検出され(ステップS35)、センサユニット10の制御部12は、ローカル通信部13を介した通信を停止する(ステップS36)。尚、無線ユニット20の取り外しが行われた場合には、取り外された無線ユニット20を無線ネットワークから離脱させる処理が管理制御システム30で行われる(ステップS37)。
ここで、センサユニット10は、無線ユニット20との間の通信を停止した後も、予め規定された周期でアクティブ状態になり、流体の流量を測定してセンサデータDを得る動作を継続する。但し、無線ユニット20が取り外されているため、センサユニット10の制御部12は、取得したセンサデータDを不揮発性メモリ14に記憶させて保存する(ステップS38)。このセンサデータDは、流体の流量の測定結果を示す情報と測定を行った時刻を示す情報とが対応付けられたものである。尚、無線ユニット20との間の通信を停止した後は、流体の流量を測定せずにスリープ状態を維持しても良い。
以上の動作(予め規定された周期で流体の流量を測定してセンサデータDを不揮発性メモリ14に記憶させる動作)がセンサユニット10によって行われている間に、作業者によって新たな無線ユニット20を取り付ける作業が行われたとする(ステップS39)。尚、新たな無線ユニット20の不揮発性メモリ24には、図1に示すセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2の双方が予め記憶されているものとする。また、新たな無線ユニット20の取り付けが行われたときには、センサユニット10は、スリープになっているものとする。
スリープ状態にあるセンサユニット10に対して新たな無線ユニット20の取り付けが行われると、前述した取付時動作と同様の動作が行われる。つまり、無線ユニット20からセンサユニット10に対して起床要求が送信されてセンサユニット10がアクティブ状態に移行し(ステップS11〜S13)、センサユニット情報の照会(ステップS14,S15)及びセンサユニット10に対するセンサユニット設定情報Q1の設定が行われる(ステップS16)。そして、これらの処理が終了すると、無線ネットワークへの参加が行われる(ステップS17,S18)。
無線ネットワークへの参加が完了すると、無線ユニット20からセンサユニット10に対し、流体の流量の測定を開始させるための測定開始要求が送信される(ステップS19)。この測定開始要求を受信すると、センサユニット10の制御部12は、不揮発性メモリ14に記憶されているセンサデータD(無線ユニット20の交換が行われている最中に得られたセンサデータD)を読み出し、ローカル通信部13を制御して無線ユニット20に出力する(ステップS41)。尚、センサユニット10から無線ユニット20に出力されたセンサデータDは、無線ユニット20の無線通信部21から管理制御システム30に送信される(ステップS42)。
不揮発性メモリ14に記憶されているセンサデータDの出力が完了すると、センサユニット10は、ステップS16で設定されたセンサユニット設定情報Q1で規定される周期でアクティブ状態になって流体の流量を測定し(ステップS20)、測定によって得られたセンサデータDを、ローカル通信部13を介して無線ユニット20に出力する(ステップS21)。尚、センサユニット10から無線ユニット20に出力されたセンサデータDは、無線ユニット20の無線通信部21から管理制御システム30に送信される(ステップS22)。
以上の通り、センサユニット10に取り付けられている無線ユニット20を交換する場合にも、センサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2が記憶された無線ユニット20を取り付けるだけで、センサユニット10に対するセンサユニット設定情報Q1の設定及び無線ネットワークへの参入が自動的に行われた上で、流体の流量の測定が自動的に開始される。これにより、従来必要であった現場での設定作業が不要になるため、設定作業に要していた時間やコストを大幅に削減することができる。
ここで、上述した取付時動作及び交換時動作では何れも、新たに取り付けられる無線ユニット20に記憶されたセンサユニット設定情報Q1をセンサユニット10に設定する動作が行われていた(図3,図4中のステップS16)。しかしながら、これとは逆に、センサユニット10に記憶された無線ユニット設定情報Q2を無線ユニット20に設定することも可能である。
図5は、本発明の一実施形態における無線機器の他の動作例を示すタイミングチャートである。尚、図5中の登録システム40は、無線ユニット20に対する各種登録(例えば、センサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2の登録)を行うためのシステムである。この登録システム40は、無線ユニット20との間で、無線通信部21を介した無線通信、或いはローカル通信部23及び内部の通信ポート(図示省略)を介した局所的な通信が可能であり、例えばパーソナルコンピュータ等で実現される。
まず、各種登録を行うための無線ユニット20が登録システム40の設置場所(例えば、プラントの管理室)に搬入され、登録システム40による各種登録が行われる。具体的には、作業者によって登録システム40が操作され、無線ユニット設定情報Q2が無線ユニット20に登録される(ステップS51:第1ステップ)とともに、センサユニット設定情報Q1が無線ユニット20に登録される(ステップS52:第1ステップ)。尚、登録されたセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2は、無線ユニット20の不揮発性メモリ24に記憶される。
以上の登録が完了すると、登録が行われた無線ユニット20が、登録システム40の設置場所から現場(センサユニット10の設置場所)に搬送されてセンサユニット10に取り付けられる(ステップS53)。センサユニット10に対する無線ユニット20の取り付けが行われると、無線ユニット20からセンサユニット10に対してセンサユニット設定情報Q1が送信される(ステップS54)。尚、センサユニット設定情報Q1の送信は、無線ユニット20のローカル通信部23によって行われる。
無線ユニット20からのセンサユニット設定情報Q1を受信すると、センサユニット10の制御部12は、受信したセンサユニット設定情報Q1を不揮発性メモリ14に記憶させて、センサユニット設定情報Q1に基づいた設定処理を行う(ステップS55:第2ステップ)。この設定処理が完了すると、センサユニット10の制御部12は、ローカル通信部13を制御して、設定が完了した旨を示す設定完了通知を無線ユニット20に送信する(ステップS56)。
センサユニット10からの設定完了通知を受信すると、無線ユニット20の制御部22は、不揮発性メモリ24から無線ユニット設定情報Q2を読み出し、ローカル通信部23を制御してセンサユニット10に送信する(ステップS57)。無線ユニット20からの無線ユニット設定情報Q2を受信すると、センサユニット10の制御部12は、受信した無線ユニット設定情報Q2を不揮発性メモリ14に記憶させて保存する(ステップS58:第2ステップ)。この設定処理が完了すると、センサユニット10の制御部12は、ローカル通信部13を制御して、保存が完了した旨を示す保存完了通知を無線ユニット20に送信する(ステップS59)。
以上の処理が終了すると、無線機器1では、センサユニット10に設けられた制御部12及び無線ユニット20に設けられた制御部22の制御の下で通常の動作が行われる。つまり、予め規定された周期でアクティブ状態になって、センサユニット10で流体の流量が測定され、測定によって得られたセンサデータDがセンサユニット10から無線ユニット20に出力されて不図示の無線ネットワークに送信される動作が行われる。
以上の動作が行われている最中に、例えば無線ユニット20の電源部25に設けられた電池の残容量の低下のため、無線ユニット20が新たな無線ユニット20に交換されたとする(ステップS60)。尚、新たな無線ユニット20の不揮発性メモリ24には、図1に示すセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2の何れも記憶されていないものとする。
無線ユニット20の交換行われると、センサユニット10の制御部12は、上記のステップS53の処理で不揮発性メモリ14に保存した無線ユニット設定情報Q2を読み出し、ローカル通信部13を制御して無線ユニット20に送信する(ステップS61)。センサユニット10からの無線ユニット設定情報Q2を受信すると、無線ユニット20の制御部22は、受信した無線ユニット設定情報Q2を不揮発性メモリ24に記憶させて、無線ユニット設定情報Q2に基づいた設定処理を行う(ステップS62:第3ステップ)。この設定処理が完了すると、無線ユニット20は、無線ユニット設定情報Q2で規定される動作を行うことが可能になる。
このように、図5に示す例では、無線ユニット20に登録されたセンサユニット設定情報Q1に基づいてセンサユニット10の設定が行われるとともに、無線ユニット20に登録された無線ユニット設定情報Q2がセンサユニット10の不揮発性メモリ14に保存される。そして、無線ユニット20の交換が行われた際に、センサユニット10に保存された無線ユニット設定情報Q2が無線ユニット20に送信されて、無線ユニット設定情報Q2に基づいた無線ユニット20の設定が行われる。このため、無線ユニット20の交換を行う場合には、センサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2の設定や登録が行われない無線ユニット20を取り付けるだけで良いため、無線ユニット20の交換に要する手間、時間、及びコストを大幅に削減することができる。
以上の通り、本実施形態では、無線機器1を、流体の流量を測定するセンサユニット10と無線ネットワークを介した無線通信を行う無線ユニット20とに分けて構成し、センサユニット10に設けられたローカル通信部13と無線ユニット20に設けられたローカル通信部23との間で局所的な通信を行うことによって、センサユニット10と無線ユニット20との間で各種情報の授受を行うようにしている。これにより、種々のセンサユニット10に対して無線ユニット20を共通化することができ、各国で無線機器認証を一度だけ受ければ良くなるため、無線機器1の機器認証を極力少なくすることができる。加えて、無線ユニット20が共通化されるため、量産効果による低コスト化が可能である。
また、センサユニット10及び無線ユニット20は、個別の電源(電源部15,25)からの電力によって動作するため、無線ユニット20を交換する場合に、センサユニット10をオフラインにすることなく流体の流量の測定を継続することが可能である。また、センサユニット10と無線ユニット20との間の局所的な通信は、ローカル通信部13,23によって非接触で行われるため、防爆規格を満たす上で有利である上に、プラント稼働中であるか否かに拘わらず無線ユニット20の交換を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、センサユニット10と無線ユニット20との間で、ローカル通信部13,23を介して、センサユニット10の設定に必要となるセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット20の設定に必要となる無線ユニット設定値情報Q2の送受信を行うようにしている。これにより、従来必要であった現場での設定作業が不要になるため、設定作業に要していた時間やコストを大幅に削減することができる。
以上、本発明の一実施形態による無線機器、入出力ユニット、無線ユニット、及び無線機器の設定方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態で説明した無線機器1は、センサユニット10の筐体C1と無線ユニット20の筐体C2とが結合されて一体化されたものであったが、センサユニット10と無線ユニット20との間で局所的な通信が可能であれば、必ずしもセンサユニット10と無線ユニット20とは結合されていなくとも良い。
図6は、本発明の一実施形態による無線機器の変形例を示す図である。図6(a)に示す無線機器は、センサユニット10と無線ユニット20とが、筐体C1に形成された窓部W1と筐体C2に形成された窓部W2とを対向した状態で、ある距離(ローカル通信部13とローカル通信部23との間の局所的な通信が可能な範囲内の距離)だけ離間して配置されている。このような配置は、センサユニット10と無線ユニット20との間に、障害物Zが配置されて、センサユニット10の筐体C1と無線ユニット20の筐体C2とを結合させることができない場合に有用である。
図6(b)に示す無線機器は、無線ユニット20が、筐体C2と補助筐体C3とを有しており、図1に示す無線通信部21、制御部22、ローカル通信部23、不揮発性メモリ24、及び電源部25のうちのローカル通信部23のみが補助筐体C3に収容されており、補助筐体C3がケーブルCBを介して筐体C2に接続されたものである。尚、補助筐体C3には、図6(a)に示す筐体C2に形成された窓部W2と同様の窓部W3が形成されており、補助筐体C3は、窓部W3を筐体C1に形成された窓部W1に対向させた状態で筐体C1の近傍に配置されている。このような、無線機器は、例えば無線ユニット20をセンサユニット10の上方(例えば、管理制御システム30と無線通信可能な位置であるプラントの最上位部付近)に配置する場合に有用である。
つまり、図6(b)に示す無線機器は、筐体C1,C2のうちの何れか一方の筐体(筐体C1)には、筐体C1に収容されたローカル通信部13からの信号を通過させる窓部W1が形成されており、筐体C1,C2のうちの何れか他方の筐体(筐体C2)には、筐体C2の外部であって筐体C1に形成された窓部W1の近傍に配置されたローカル通信部23がケーブルCBを介して接続されたものである。
尚、図6(b)に示す例とは逆に、センサユニット10が、筐体C1と補助筐体とを有しており、図1に示す内部センサ11a、外部センサ11b、センサインターフェイス11c、制御部12、ローカル通信部13、不揮発性メモリ14、及び電源部15のうちのローカル通信部13のみが補助筐体に収容されており、補助筐体がケーブルを介して筐体C1に接続されたものであっても良い。つまり、筐体C1,C2のうちの何れか一方の筐体(筐体C2)には、筐体C2に収容されたローカル通信部23からの信号を通過させる窓部W2が形成されており、筐体C1,C2のうちの何れか他方の筐体(筐体C1)には、筐体C1の外部であって筐体C2に形成された窓部W2の近傍に配置されたローカル通信部13がケーブルCBを介して接続されたものであっても良い。
図6(c)に示す無線機器は、センサユニット10に設けられたローカル通信部13及び無線ユニット20に設けられたローカル通信部23が共に有線通信を行うものであり、これらがケーブルCBを介して接続されたものである。このような、無線機器は、無線ユニット20の交換を行う際に、ケーブルCBの取り外しが必要になるが、防爆規格が満たされるのであれば、このような形態であっても良い。
また、上記実施形態では、センサユニット10を動作させる電力を給電する電源PS1がセンサユニット10の電源部15に設けられているとともに、無線ユニット20を動作させる電力を給電する電源PS2が無線ユニット20の電源部25に設けられていた。しかしながら、このような電源は、センサユニット10及び無線ユニット20の外部に設けられていても良く、センサユニット10と無線ユニット20との何れか一方にのみ設けられていても良い。
図7〜図10は、本発明の一実施形態による無線機器の他の変形例を示す図である。尚、これら図7〜図10においては、図1中のブロックと同一のブロック(或いは、相当するブロック)については同一の符号を付してある。図7に示す無線機器は、センサユニット10が、電源部15に代えて電源接続部16(第1供給部)を備えるとともに、無線ユニット20が、電源部25に代えて電源接続部26(第2供給部)を備えており、これら電源接続部16,26に外部電源PS0が接続されたものである。ここで、上記の外部電源PS0としては、一次電池或いは二次電池等の電池、直流電源、環境発電(所謂、太陽電池等のエナジーハーベスト)を行う発電回路等を用いることができる。
電源接続部16,26は、外部電源PS0からの電力を受ける受電回路、及び受電回路で受けた電力をセンサユニット10で用いる電力に適したものに変換する変換回路(何れも図示省略)を備える。電源接続部16は、制御部12の制御の下で外部電源PS0からの電力をセンサユニット10の各部に供給し、電源接続部26は、制御部22の制御の下で外部電源PS0からの電力を無線ユニット20の各部に供給する。つまり、センサユニット10及び無線ユニット20の双方は、センサユニット10及び無線ユニット20の外部に設けられた外部電源PS0から給電される電力によって動作する。
図7に示す無線機器では、外部電源PS0がセンサユニット10及び無線ユニット20の双方に接続されており、外部電源PS0からの電力がセンサユニット10及び無線ユニット20の双方に供給されるため、無線ユニット20を交換する場合であっても、外部電源PS0からセンサユニット10への電力供給は継続される。このため、図7に示す無線機器では、センサユニット10をオフラインにすることなく流体の流量の測定を継続することが可能である。尚、外部電源PS0を2つ設けて、各外部電源PS0からそれぞれセンサユニット10及び無線ユニット20に電力を給電しても良い。
図8に示す無線機器は、図7に示す無線機器と同様に、センサユニット10が電源接続部16を備えており、無線ユニット20が電源接続部26を備えている。但し、図8に示す無線機器では、外部電源PS0がセンサユニット10の電源接続部16にのみ接続されており、センサユニット10の電源接続部16と無線ユニット20の電源接続部26とが電源線PLによって別途接続されている。
かかる構成の無線機器において、外部電源PS0からの電力は、電源接続部16に入力されてセンサユニット10で用いる電力に適したものに変換されてからセンサユニット10の各部に供給される。また、電源接続部16に入力された電力(外部電源PS0からの電力)の一部は、電源線PLを介して電源接続部26に入力されて無線ユニット20で用いる電力に適したものに変換されてから無線ユニット20の各部に供給される。
このように、図8に示す無線機器では、外部電源PS0からの電力がセンサユニット10を介して無線ユニット20に供給されるため、無線ユニット20を交換する場合であっても、外部電源PS0からセンサユニット10への電力供給は継続される。このため、図8に示す無線機器でも、センサユニット10をオフラインにすることなく流体の流量の測定を継続することが可能である。
ここで、図8に示す無線機器では、外部電源PS0からの電力がセンサユニット10を介して無線ユニット20に供給されるため、電源接続部26の変換回路(電源接続部26の受電回路で受けた電力を無線ユニット20で用いる電力に適したものに変換する回路)を、センサユニット10に設けることができる。このようにすることで、交換が行われないセンサユニット10のコストは若干上昇するものの、交換が行われる無線ユニット20のコストを低減することができる。尚、図8に示す例とは逆に、外部電源PS0を電源接続部26に接続して、外部電源PS0からの電力が無線ユニット20を介してセンサユニット10に供給されるようにしても良い。
図9に示す無線機器は、センサユニット10が、電源部15(第1供給部)に加えて電源接続端TMを備えており、センサユニット10の電源接続端TMと無線ユニット20の電源接続部26とが電源線PLによって接続されている。尚、無線ユニット20は、図7,図8に示すものと同様の構成である。電源接続端TMは、電源部15に設けられた電源PS1(第1電源)から給電される電力を、外部(電源線PLにより接続された無線ユニット20)へ供給するための端子である。
かかる構成の無線機器において、電源部15に設けられた電源PS1の電力は、図1に示すセンサユニット10と同様に、電源部15に設けられた不図示の電源回路によってセンサユニット10で用いる電力に適したものに変換されてからセンサユニット10の各部に供給される。また、この電源PS1の電力の一部は、電源接続端TM及び電源線PLを介して電源接続部26に入力されて無線ユニット20で用いる電力に適したものに変換されてから無線ユニット20の各部に供給される。
このように、図9に示す無線機器では、センサユニット10に設けられた電源PS1の電力がセンサユニット10に供給されるとともに、電源接続端TM及び電源線PLを介して無線ユニット20に供給されるため、無線ユニット20を交換する場合であっても、電源PS1からセンサユニット10への電力供給は継続される。このため、図9に示す無線機器でも、センサユニット10をオフラインにすることなく流体の流量の測定を継続することが可能である。
ここで、図9に示す無線機器では、センサユニット10に設けられた電源PS1の電力が電源接続端TM及び電源線PLを介して無線ユニット20に供給されるため、図8に示す無線機器と同様に、電源接続部26の変換回路をセンサユニット10に設けることができる。これにより無線ユニット20のコストを低減することができる。尚、図9に示す例とは逆に、無線ユニット20に電源部25(第2供給部:図1参照)及び電源接続端TMを設けて、無線ユニット20の電源接続端TMとセンサユニット10(図7,図8に示すセンサユニット10)とを電源線PLによって接続した構成にしても良い。かかる構成の場合には、無線ユニット20に設けられた電源PS2(第2電源)の電力が無線ユニット20に供給されるとともに、電源接続端TM及び電源線PLを介してセンサユニット10に供給される。
図10に示す無線機器は、センサユニット10が、電源部15(第1供給部)に加えて非接触電力伝送ユニット17(電力伝送部)を備えており、無線ユニット20が、電源部25に代えて非接触電力伝送ユニット27(電力伝送部)、電力供給部28(第2供給部)、及び蓄電部29を備えている。かかる構成の無線機器は、センサユニット10から無線ユニット20への電力伝送を非接触で行うものである。
非接触電力伝送ユニット17は、例えば直流電力を交流電力に変換するインバータ及びインバータに接続された送電コイル(何れも図示省略)を備えており、電源PS1からの電力(直流電力)を交流電力に変換して送電する。非接触電力伝送ユニット27は、例えば受電コイル及び受電コイルで受電された電力(交流電力)を直流電力に変換するコンバータ(何れも図示省略)を備えており、非接触電力伝送ユニット17から送電された電力を受電して直流電力に変換する。
これら非接触電力伝送ユニット17,27は、電力の伝送効率を高めるため、送電コイルと受電コイルとが近接するように配置される。尚、センサユニット10の筐体C1及び無線ユニット20の筐体C2が、鉄合金等の磁性材料によって形成されている場合には、図2に示す窓部W1,W2と同様の窓部を形成し、送電コイルと受電コイルとの間に磁性材料が配置されないようにする。
電力供給部28は、非接触電力伝送ユニット27からの電力(直流電力)を、無線ユニット20で用いる電力に適したものに変換する変換回路(図示省略)を備えており、制御部22の制御の下で、上記の変換回路で変換した電力を無線ユニット20の各部に供給する。蓄電部29は、例えばコンデンサを備えており、非接触電力伝送ユニット27からの電力を充電し、或いは蓄えた電力を放電する。この蓄電部29は、センサユニット10からの電力供給が一時的に停止した場合に、無線ユニット20の動作が即座に停止するのを防止するために設けられる。
かかる構成の無線機器において、電源部15に設けられた電源PS1の電力は、図1に示すセンサユニット10と同様に、電源部15に設けられた不図示の電源回路によってセンサユニット10で用いる電力に適したものに変換されてからセンサユニット10の各部に供給される。また、この電源PS1の電力の一部は、非接触電力伝送ユニット17から非接触電力伝送ユニット27に非接触で伝送されて、電力供給部28において無線ユニット20で用いる電力に適したものに変換されてから無線ユニット20の各部に供給される。
このように、図10に示す無線機器では、図9に示す無線機器と同様に、センサユニット10に設けられた電源PS1の電力がセンサユニット10に供給されるとともに、非接触電力伝送ユニット17,27を介して無線ユニット20に供給されるため、無線ユニット20を交換する場合であっても、電源PS1からセンサユニット10への電力供給は継続される。このため、図10に示す無線機器でも、センサユニット10をオフラインにすることなく流体の流量の測定を継続することが可能である。
尚、図10に示す例とは逆に、無線ユニット20に電源部25(第2供給部:図1参照)を設けるとともに、センサユニット10に電力供給部28及び蓄電部29に相当するものを設け、センサユニット10と無線ユニット20との間で非接触電力伝送ユニット17,27を入れ換えた構成にしても良い。かかる構成の場合には、無線ユニット20に設けられた電源PS2(第2電源)の電力が非接触電力伝送ユニット17,27を介してセンサユニット10に供給される。
また、センサユニット10と無線ユニット20との間の電力伝送を非接触で行うのみならず、外部電源からセンサユニット10及び無線ユニット20の双方への電力伝送、或いは外部電源からセンサユニット10及び無線ユニット20の何れか一方への電力伝送を非接触で行うようにしても良い。外部電源からの電力伝送を非接触で行う場合には、外部電源から非接触で送電されてくる電力を受電する受電ユニット(第2電力伝送部)を、センサユニット10及び無線ユニット20の双方、或いはセンサユニット10及び無線ユニット20の何れか一方に設ければ良い。
また、図10に示す無線機器では、センサユニット10内において、ローカル通信部13と非接触電力伝送ユニット17とが別体として設けられるとともに、無線ユニット20内において、ローカル通信部23と非接触電力伝送ユニット27とが別体として設けられていた。しかしながら、ローカル通信部13と非接触電力伝送ユニット17とがセンサユニット10内において一体化されて1つのコンポーネントとされていても良く、ローカル通信部23と非接触電力伝送ユニット27とが無線ユニット20内において一体化されて1つのコンポーネントとされていても良い。
また、上記実施形態では、無線ユニット20に対してセンサユニット設定情報Q1及び無線ユニット設定情報Q2を登録(記憶)させる例について説明したが、例えばセンサユニット10のファームウェア或いはセンサ自身のファームウェアを記憶させるようにしても良い。このファームウェアを記憶させることで、例えばセンサユニット10に対して無線ユニット20が取り付けられたときに、無線ユニット20がセンサユニット10のファームウェアの更新が必要か否かを判断し、更新が必要であると判断した場合に、自動更新させることができる。
ファームウェアは、センサデータDに比べてデータ量が大きいため無線ネットワークを介して送信すると、無線ネットワークの負荷が大きくなり、稼働中のシステムに影響を与える虞が考えられる。上述のように、無線ユニット20に記憶させれば、ファームウェアがローカル通信部23,13を介してセンサユニット10に送信されるため、稼働中のシステムに影響を与えることなくファームウェアを更新することができる。
また、上記実施形態では、無線機器1が、工業プロセスにおける状態量として流体の流量を測定するものであるとして説明したが、本発明は、他の状態量(例えば、圧力、温度等)を測定する無線機器にも適用することができる。また、上記実施形態では、ISA100.11aに準拠した無線通信を行う無線機器を例に挙げて説明したが、本発明はWirelessHART(登録商標)に準拠した無線通信を行う無線機器、或いはZigBee(登録商標)に準拠した無線通信を行う無線機器にも適用することができる。
尚、上述した実施形態で説明した無線機器1は、工業プロセスにおける状態量の測定を行うセンサユニット10と無線通信を行う無線ユニット20とを備えるものであったが、本発明は、センサユニット10に代えて工業プロセスにおける状態量の操作を行うアクチュエータユニット(図示省略)を備える無線機器にも適用することができる。この無線機器は、上述した無線機器1とは異なり、無線ネットワークを介して送信されてくる操作指示(アクチュエータユニットに対する指示)を無線ユニット20の無線通信部21で受信してローカル通信部23でアクチュエータユニットに送り、無線ユニット20から送られてきた操作指示に基づいてアクチュエータユニットが工業プロセスにおける状態量の操作を行う。
また、本発明は、工業プロセス以外のプロセスにおける状態量の測定又は操作を行う場合にも適用することができる。工業プロセス以外のプロセスとしては、例えば電力、ビル、水、農業等に関連する制御(オートメーション)等が挙げられる。
1 無線機器
10 センサユニット
11a 内部センサ
11b 外部センサ
11c センサインターフェイス
13 ローカル通信部
14 不揮発性メモリ
15 電源部
16 電源接続部
17 非接触電力伝送ユニット
20 無線ユニット
21 無線通信部
23 ローカル通信部
24 不揮発性メモリ
25 電源部
26 電源接続部
27 非接触電力伝送ユニット
29 蓄電部
C1,C2 筐体
CB ケーブル
Q1 センサユニット設定情報
Q2 無線ユニット設定情報
W1,W2 窓部

Claims (20)

  1. 状態量の測定又は操作を行う入出力部と、該入出力部の測定結果の送信又は該入出力部に対する操作指示の受信を行う無線通信部とを備える無線機器において、
    前記入出力部と、局所的な通信を行って前記入出力部から得られる測定結果を送信し又は前記入出力部に対する操作指示を受信して前記入出力部に出力する第1局所通信部と、前記入出力部及び前記第1局所通信部に電力を供給する第1供給部と、前記入出力部及び前記第1局所通信部の少なくとも一方をスリープ状態にする制御を行って省電力動作を行わせる制御部とを備える入出力ユニットと、
    前記無線通信部と、前記第1局所通信部との間で局所的な通信を行って前記入出力部の測定結果を受信して前記無線通信部に出力し又は前記無線通信部から得られる前記入出力部に対する操作指示を前記第1局所通信部に送信する第2局所通信部と、前記無線通信部及び前記第2局所通信部に電力を供給する第2供給部とを備える無線ユニットと
    を備えており、
    前記無線ユニットは、前記第2局所通信部を介して前記入出力ユニットのスリープ状態を解除させるための起床要求を前記入出力ユニットに送信し、前記第2局所通信部を介して前記入出力ユニットに設定すべき設定情報を前記入出力ユニットに送信し、
    前記入出力ユニットは、前記第1局所通信部で受信される前記起床要求に基づいて前記制御部の制御により前記スリープ状態を解除し、前記第1局所通信部で受信される前記設定情報の設定を行う
    ことを特徴とする無線機器。
  2. 前記第1,第2局所通信部は、非接触で前記局所的な通信を行うことを特徴とする請求項1記載の無線機器。
  3. 前記入出力ユニットは、少なくとも前記入出力部及び前記第1供給部を収容する第1筐体を備えており、
    前記無線ユニットは、少なくとも前記無線通信部及び前記第2供給部を収容する第2筐体を備えている
    ことを特徴とする請求項2記載の無線機器。
  4. 前記第1,第2筐体には、前記第1筐体に収容された前記第1局所通信部と前記第2筐体に収容された前記第2局所通信部との間で送受信される信号を通過させる第1,第2信号通過部がそれぞれ形成されており、
    前記入出力ユニット及び前記無線ユニットは、前記第1筐体に形成された前記第1信号通過部と前記第2筐体に形成された前記第2信号通過部とが前記信号を送受信可能なように結合される
    ことを特徴とする請求項3記載の無線機器。
  5. 前記第1,第2筐体の何れか一方には、前記第1筐体に収容された前記第1局所通信部からの信号を通過させる第1信号通過部、或いは前記第2筐体に収容された前記第2局所通信部からの信号を通過させる第2信号通過部が形成されており、
    前記第1,第2筐体の何れか他方には、前記第1筐体の外部であって前記第2筐体に形成された前記第2信号通過部の近傍に配置された前記第1局所通信部、或いは前記第2筐体の外部であって前記第1筐体に形成された前記第1信号通過部の近傍に配置された前記第2局所通信部がケーブルを介して接続されている
    ことを特徴とする請求項3記載の無線機器。
  6. 前記入出力ユニット及び前記無線ユニットは、前記入出力ユニットに設定される第1設定情報と前記無線ユニットに設定される第2設定情報との少なくとも一方を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の無線機器。
  7. 前記第1,第2局所通信部は、前記入出力部の測定結果又は前記入出力部に対する操作指示に加えて、前記第1,第2設定情報の送受信が可能であることを特徴とする請求項6記載の無線機器。
  8. 前記第1供給部は、前記入出力部及び前記第1局所通信部に供給される電力の給電を行う第1電源を備え、
    前記第2供給部は、前記無線通信部及び前記第2局所通信部に供給される電力の給電を行う第2電源を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の無線機器。
  9. 前記第1供給部は、前記入出力部及び前記第1局所通信部に供給される電力の給電を行う第1電源を備え、
    前記第2供給部は、前記第1電源から給電される電力を受電して前記無線通信部及び前記第2局所通信部に供給する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の無線機器。
  10. 前記第2供給部は、前記無線通信部及び前記第2局所通信部に供給される電力の給電を行う第2電源を備え、
    前記第1供給部は、前記第2電源から給電される電力を受電して前記入出力部及び前記第1局所通信部に供給する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の無線機器。
  11. 前記第1,第2供給部は、外部電源から給電される電力を、前記入出力部及び前記第1局所通信部と前記無線通信部及び前記第2局所通信部とにそれぞれ供給することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の無線機器。
  12. 前記外部電源は、前記第1,第2供給部の双方に給電を行うことを特徴とする請求項11記載の無線機器。
  13. 前記外部電源は、前記第1,第2供給部の何れか一方に給電を行い、
    前記外部電源からの給電が行われない前記第1,第2供給部の何れか他方は、前記外部電源からの給電が行われる前記第1,第2供給部の何れか一方からの電力を受電する
    ことを特徴とする請求項11記載の無線機器。
  14. 前記入出力ユニット及び前記無線ユニットは、前記第1,第2供給部間における電力の伝送を非接触で行う第1電力伝送部を備えることを特徴とする請求項9から請求項13の何れか一項に記載の無線機器。
  15. 前記第1電力伝送部は、前記第1,第2局所通信部と一体化されていることを特徴とする請求項14記載の無線機器。
  16. 前記入出力ユニット或いは前記無線ユニットは、前記第1供給部或いは前記第2供給部で受電された電力を蓄える蓄電部を備えることを特徴とする請求項14又は請求項15記載の無線機器。
  17. 前記入出力ユニット及び前記無線ユニットは、前記外部電源からの受電を非接触で行う第2電力伝送部を備えることを特徴とする請求項11から請求項13の何れか一項に記載の無線機器。
  18. 状態量の測定又は操作を行う入出力ユニットであって、
    前記状態量の測定又は操作を行う入出力部と、
    局所的な通信を行って、前記入出力部から得られる測定結果を送信し又は前記入出力部に対する操作指示を受信して前記入出力部に出力する局所通信部と、
    内部に設けられた電源からの電力又は外部からの電力を前記入出力部及び前記局所通信部に供給する第1供給部と
    前記入出力部及び前記局所通信部の少なくとも一方をスリープ状態にする制御を行って省電力動作を行わせる制御部と
    を備えており、
    前記局所通信部で受信される起床要求に基づいて前記制御部の制御により前記スリープ状態を解除し、前記局所通信部で受信される設定情報の設定を行う
    ことを特徴とする入出力ユニット。
  19. 無線ネットワークを介した無線通信を行う無線ユニットにおいて、
    前記無線ネットワークを介した無線通信を行う無線通信部と、
    局所的な通信を行って、前記無線通信部から送信すべき信号を受信して前記無線通信部に出力し又は前記無線通信部で受信された信号を送信する局所通信部と、
    内部に設けられた電源からの電力又は外部からの電力を前記無線通信部及び前記局所通信部に供給する第2供給部と
    を備えており、
    前記局所通信部を介して請求項18記載の入出力ユニットのスリープ状態を解除させるための起床要求を送信し、前記局所通信部を介して前記入出力ユニットに設定すべき設定情報を送信する
    ことを特徴とする無線ユニット。
  20. 請求項18記載の入出力ユニットと、請求項19記載の無線ユニットとを備える無線機器の設定方法であって、
    前記入出力ユニットに設定すべき情報であって前記無線ユニットに予め保存されている第1設定情報を、前記無線ユニットの前記局所通信部と前記入出力ユニットの前記局所通信部との間で局所的な通信を行って、前記無線ユニットから前記入出力ユニットに送信して設定するステップを有することを特徴とする無線機器の設定方法。
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