JP6164063B2 - 振動体の固定構造、およびその固定構造を用いた自動変速機のシフト装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、振動体ではないが固定部材に相当する軸7を、被固定部材に相当するハウジング8a、8bに固定する固定構造が開示されている。軸7は、ハウジング8b側からハウジング8a、8bの貫通孔に挿入されている。軸7のハウジング8b側の端部は拡径されており、当該端部は、ハウジング8bに当接して、軸7の軸線方向における一方への移動を規制している。また、軸7のハウジング8b側の端部には全周に溝が刻設されている。そして、軸7のハウジング8b側の端面がハウジング8bに当接している状態で、溝にCリング様の止め輪1が周知の方法で係入されている。これにより、軸7の他方への移動が規制され、軸7はハウジング8a、8bに固定される。
また、特許文献3では、電磁アクチュエータの構造が開示されており、振動体ではないが固定部材に相当するボールベアリング83が、被固定部材であるロータ25とコア73との間に設けられた環状の嵌合孔に挿入されている。そして、嵌合孔の底面とボールベアリング83との間に配設された皿ばね407がボールベアリング83を嵌合孔の底面から離間する方向に付勢している。皿ばね407に付勢されたボールベアリング83は、嵌合孔の入り口部の内外周面にそれぞれ設けられたスナップリング85,87によって軸線方向の移動が規制され固定されている。
また、特許文献2に開示される技術では、軸7をハウジング8a、8bに固定するために、軸7の一方の端部を拡径している。このため、軸7の製作には拡径された端部の外径を有した素材が必要となり製作コストが上昇してしまう。また、軸7とハウジング8a、8bとの間には、周り止めがない。このため、軸7が振動体であった場合には、軸7はハウジング8a、8bの貫通孔内で、自在に回転してしまい、軸7とハウジング8a、8bとの接触部で磨耗が発生する虞がある。また、軸7は、軸線方向の微小なガタまで規制する構造とはなっていない。このため、軸7は振動が付与されると軸線方向に振動し、軸7とハウジング8a、8bとの接触部で磨耗が発生する虞がある。
また、特許文献3に開示される技術では、固定部材の軸線方向のガタを吸収する構造にはなっているが、被固定部材に対する固定部材の周り止めの構造は有していない。このため、固定部材が振動体であった場合には、振動体は環状の嵌合孔内で自在に回転してしまう虞がある。
また、振動体を振動体挿入深さ挿入した状態においては、皿バネが付勢する振動体付勢荷重によって突出部材が凹部に当接するよう押圧されて振動体の軸線方向(スラスト方向)のガタが吸収される。また、皿バネが廻り止め部材を軸線の直交方向(ラジアル方向)に押圧するので振動体はラジアル方向のガタが吸収される。このように、簡易な組み付け方法にもかかわらず振動体を被固定部材に廻り止めしながら強固に組み付けることができる。
以下、本発明に係る振動体の固定構造を適用した自動変速機のシフト装置を備えた実施形態について図面を参照して説明する。図1は、自動変速機が搭載される車両の構成を示す概要図である。車両Mは、図1に示すように、エンジン11、クラッチ12、自動変速機13(TM)、ディファレンシャル装置14、駆動輪(左右前輪)Wfl,Wfrを含んで構成されている。エンジン11は、燃料の燃焼によって駆動力を発生させるものである。エンジン11の駆動力は、クラッチ12、自動変速機13、およびディファレンシャル装置14を介して駆動輪Wfl,Wfrに伝達されるように構成されている、いわゆるFF車両である。
自動変速機13は、図2に示すように、ケーシング22(本発明のトランスミッションケースに相当するとともに、被固定部材に相当する)に収納されている。自動変速機13は、入力シャフト24(本発明の回転軸および入力軸に相当する)、第1入力ギヤ26、第2入力ギヤ28、第3クラッチリング30(第3入力ギヤ)、第4クラッチリング32(第4入力ギヤ)、クラッチハブ34、スリーブ36、ストロークセンサ38、軸動装置40、出力シャフト42(本発明の回転軸および出力軸に相当する)、第1クラッチリング44(第1出力ギヤ)、第2クラッチリング46(第2出力ギヤ)、第3出力ギヤ48および第4出力ギヤ50を含んで構成されている。
前述したように、第2のシフト装置17は、ケーシング22、入力シャフト24、第3クラッチリング30、第4クラッチリング32、クラッチハブ34、スリーブ36、ストロークセンサ38、軸動装置40、および制御装置10等により構成されている。
次に、振動体に相当する駆動装置40c(リニアアクチュエータ)の固定構造について詳細に説明する。なお、固定構造についての説明であるので、駆動装置40c(リニアアクチュエータ)の内部に関する詳細な説明は省略する。これにより、図4等の断面図においても、駆動装置40cは断面図として記載しないことを断っておく。駆動装置40c(リニアアクチュエータ)は、図2、図4A乃至図4Cに示すように、主にリニアアクチュエータの円筒状のコアを収容する本体部43aと、軸線方向に進退移動する可動シャフト43bと、を備えている。
制御装置10は、図6に示すように、記憶部16、演算部18および制御部20を有している。記憶部16は、入力部であるストロークセンサ38が検出したフォークシャフト41bの位置信号を取得し記憶する。
次に、第2のシフト装置17の駆動装置40c(リニアアクチュエータ)を第2壁22cの被嵌合部22c3に固定する場合について図4A〜図4Cに基づいて説明する。まず、組み付けの前提として、第2壁22cの被嵌合部22c3の嵌合孔62の開口が重力方向上方を向くよう第2壁22cを設置する。なお、図4A〜図4Cは、嵌合孔62の開口が重力方向上方を向く図とはなっていない。しかし、図の右方向が重力方向上方であるものとして説明を行なう。そして皿ばね64を、嵌合孔62の底面62a上に皿ばね64の外周線が底面62aに接するよう載置する(図4A参照)。ただし、この態様に限らず、皿ばね64の上下を入れ替えて嵌合孔62の底面62a上に載置してもよい。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、駆動装置40c(リニアアクチュエータ、振動体)の嵌合部43a1を第2壁22cの被嵌合部22c3(被固定部)の嵌合孔62に振動体挿入深さL1挿入するだけで、Cリング54(突出部材)が嵌合部43a1の外周面43cから突出し嵌合孔62の係合溝62d(凹部)に係合して組み付けが完了する。このように、簡易に組み付けを行なうことができる。また、リニアアクチュエータ40c(振動体)の外周には、従来技術1に示すようなボルト締結用のプレートを有していない。このため、従来技術のように、ボルトを締め付けるためのプレートを設けることにより占有されるスペースを低減でき、組立体である自動変速機13を小型化できる。また、ボルトを締め付ける工数、および工具を挿入するスペースも不要である。さらには、ケーシング22の被嵌合部22c3(被固定部材)にボルト用の雌ねじを加工する必要もない。
Claims (4)
- 嵌合部を有する振動体と、
有底の嵌合孔が設けられ前記振動体の嵌合部が軸線方向に挿入され嵌合される被固定部材と、
前記嵌合部が前記嵌合孔に予め設定された振動体挿入深さ挿入されると、前記嵌合部に埋設され、弾性力によって前記嵌合部の外周面から突出し前記被固定部材に設けられた凹部に係合して前記振動体の前記軸線方向の移動を規制する突出部材と、
前記嵌合孔の底面および当該底面と対向する前記嵌合部の端面の間に配設され、前記振動体が前記嵌合孔に前記振動体挿入深さ挿入された状態において、前記振動体を前記嵌合孔の底面から離間する方向に予め設定された振動体付勢荷重で付勢する皿バネと、
前記振動体の嵌合部の前記端面に突設され、前記嵌合孔の底面に設けられた係合孔部と係合して前記振動体の軸線周りの回転を規制するとともに、前記振動体が前記嵌合孔に前記振動体挿入深さ挿入された状態において、前記嵌合孔の内周面との間で前記皿バネを挟持するよう前記皿バネの外周に当接する廻り止め部材と、
を備える振動体の固定構造。 - 前記廻り止め部材は、前記皿バネの外周に対向して複数設けられている、請求項1に記載の振動体の固定構造。
- 前記突出部材は、Cリングであり、前記凹部は、前記嵌合孔の前記内周面全周に刻設された係合溝である、請求項1または2に記載の振動体の固定構造。
- 自動変速機を収納するトランスミッションケースと、前記自動変速機の入力軸および出力軸の一方に回転連結され軸線回りに回転可能に軸承された回転軸と、前記回転軸に回転可能に支承され前記入力軸および出力軸の他方に回転連結されたクラッチリングと、前記回転軸に前記クラッチリングと隣接して固定されたクラッチハブと、前記クラッチハブと前記軸線方向に移動可能に噛合されたスリーブと、前記スリーブを前記軸線方向に移動させる軸動装置と、前記クラッチリングに前記スリーブ側に突出して設けられ前記スリーブの軸動に応じて前記スリーブに形成されたスプラインと係脱可能に噛合するドグクラッチ部と、を備え、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動体の固定構造を適用した自動変速機のシフト装置であって、
前記振動体は、前記前記スリーブを前記軸線方向に進退移動させる前記軸動装置が備えるリニアアクチュエータであり、
前記被固定部材は、前記トランスミッションケースである自動変速機のシフト装置。
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