JP6163866B2 - プーリユニットおよびオルタネータ - Google Patents

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Description

本発明は、プーリユニットおよびオルタネータに関する。
従来、プーリユニットとしては、特開2006−234008号公報(特許文献1)に記載されているものがある。図10は、そのプーリユニットの軸方向の断面図である。このプーリユニットは、環状の本体部材201と、環状の内側部材202と、二つの玉軸受203,204と、一方クラッチ205と、カバー部材206とを備え、内側部材は202、本体部材201の径方向の内方側に位置している。上記本体部材201は、ベルト係合溝211を外周面に有し、そのベルト係合溝211には、ベルトが掛け回されるようになっている。
上記本体部材201の軸方向の一方側の端面は、軸方向の一方側に開口する凹部215を有している。上記カバー部材206は、円板形状を有する。上記カバー部材206は、凹部215の内周面に内嵌されて固定されている。上記カバー部材206は、本体部材201の軸方向の一方側の開口を密封している。上記カバー部材206で、上記開口を密封することによって、外部からの泥水等の異物が、軸受203,204や一方クラッチ205を攻撃することを防止している。
また、上記本体部材201は、フランジ部230を有し、このフランジ部230は、ベルト係合溝211の軸方向の前方側に位置している。上記フランジ部230は、ベルト係合溝211の軸方向の凹部215側の縁250よりも大きな外径を有している。上記フランジ部230の外径と、ベルト係合溝211の軸方向の凹部215側の縁250の外径との差は、ベルトの厚さよりも大きくなっている。
このプーリユニットは、上記フランジ部230側の軸方向の外方からベルト係合溝211側を見たとき、ベルトが見えないことを確認する等して、ベルトがベルト係合溝211に正常に掛け回されていることを確認できるようになっている。上記内側部材202の内周面には、回転軸が固定されるようになっている。回転軸の動力を一方クラッチ205を介して内側部材202から本体部材201に伝え、その動力をベルトに伝達するようになっている。
上記従来のプーリユニットは、前方にあるフランジ部230が、外部に露出してむき出しになっているから、フランジ部230が錆び易い。したがって、錆びがはがれて、周辺部位を攻撃する虞があり、美観的にも好ましくない。
また、上記本体部材201は、例えば、熱間鍛造等でリングを製造した後、削って製造する方法がよく用いられるが、この場合、上記フランジ部230の存在により、削り量が多くなることを避けがたく、削り量が多くなることに起因して歩留まりが悪くなり、コスト増になる。
特開2006−234008号公報
そこで、本発明の課題は、錆びにくくて、歩留まりが良く、コストも抑制できるプーリユニットを提供することにあり、また、そのようなプーリユニットを備えるオルタネータを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のプーリユニットは、
ベルトを係合する環状の第1係合部と、上記第1係合部の軸方向の一方側に位置すると共に、上記第1係合部の最大外径と略同じ外径を有する円筒面部と、第2係合部とを有して、上記円筒面部が上記第1係合部につながるかまたは上記第2係合部を介して上記第1係合部に連なっている環状の本体部材と、
上記円筒面部を覆う内周面を有する筒状部と、上記筒状部の軸方向の上記第1係合部側とは反対側の開口を密閉する蓋部とを有し、上記内周面が、上記第2係合部と係合する被第2係合部を有する樹脂製かつ一体のカバー部材と
を備えることを特徴としている。
尚、「第1係合部の最大外径と略同じ外径」という文言は、第1係合部の最大外径と、円筒面部の外径との差の絶対値が、ベルト係合溝の深さの1/3以下であれば満たされることにする。
本発明によれば、第1係合部の軸方向の一方側に位置する円筒面部が、第1係合部の最大外径と略同じ外径であり、第1係合部の軸方向の一方側にフランジ部が存在しない。したがって、鍛造等で製造する削り加工前のリングを、より第1係合部の外径に近い外径の従来と比較して小さな筒形状とすることができる。したがって、削り量を少なくできて、歩留まりを高くできると共に、製造コストも抑制できる。
また、本発明によれば、第1係合部の軸方向の一方側の円筒面部が、樹脂製のカバー部材の筒状部に覆われ、露出部の多いベルトよりも前方(フロント)側が樹脂カバー部材で覆われているから、第1係合部の軸方向の前方側の防錆を行うことができて、第1係合部の周辺の部位の劣化を抑制でき、更に、美観も永続的に優れたものにできる。
また、一実施形態では、
上記第1係合部に係合されたベルトを備え、
上記ベルトにおいて上記第1係合部に接触している部分に上記径方向に重なる部分は、上記筒状部の外周面よりも上記径方向の内方側に位置している。
上記実施形態によれば、カバー部材が、筒状部を有して、この筒状部が、円筒面部を覆っているから、この筒状部に、ベルトの正しい係合の確認の役割を担わせることができる。詳しくは、手で、筒状部を覆って触ったときに、ベルトを認識できるか否かで、または、カバー部材の蓋部側の軸方向から軸方向に視認したときに、ベルトを確認できるか否かで、ベルトがベルト係合溝に正しく取り付けられているか否か、容易に確認することができる。
また、上記実施形態によれば、ベルトにおいて第1係合部に接触している部分に径方向に重なる部分が、筒状部の外周面よりも径方向の内方側に位置しているから、ベルトの正しい取り付けを容易に確認できる。
また、一実施形態では、
上記筒状部の軸方向の上記第1係合部側の端面は、上記軸方向の上記第1係合部側に行くにしたがって上記本体部材の中心軸との距離が小さくなる傾斜面となっている。
上記実施形態によれば、筒状部の軸方向の第1係合部側の端面が、軸方向の第1係合部側に行くにしたがって第1係合部の中心軸との距離が小さくなる傾斜面であるから、ベルトが筒状部の上記端面に接触したとしても、損傷しにくくなる。
また、本発明のオルタネータは、
本発明のプーリユニットを備え、
上記本体部材は、環状であり、
上記本体部材の径方向の内方側に位置するねじ回しのための工具を取り付ける工具取付部を上記軸方向の一方側の端面に有すると共に、回転軸が取り付けられる軸取付部を内周面に有する環状の内側部材と、
上記内側部材が上記本体部材に対して周方向の一方側に相対回転している一方側回転時に上記内側部材と上記本体部材との間で動力が伝達されないようにする一方、上記一方側回転時以外の運転時に上記内側部材と上記本体部材との間で動力を伝達させる一方向クラッチと、
上記一方側回転時に、上記本体部材に対して相対回転可能な状態で上記内側部材を上記本体部材に支持させるための転がり軸受と
を備え、
上記カバー部材は、上記内側部材の上記軸方向の一方側の端面を覆っていることを特徴としている。
尚、上記転がり軸受は、本体部材の内周面や内側部材の外周面に軌道面がある形態でも良いし、本体部材や内側部材とは別に軌道面を持つ内輪・外輪を持つ形態であっても良い。また、一方クラッチも、本体部材の内周面や内側部材の外周面に係合面がある形態でも良いし、本体部材や内側部材とは別に係合面を持つ内輪・外輪を持つ形態であっても良い。
本発明によれば、プーリの削り量を少なくできて、加工コストを低減できる。また、金属部分の露出を低減できて、防錆を効果的に行うことができる。したがって、好適なオルタネータを実現できる。
本発明によれば、錆びにくくて、歩留まりが良く、コストも抑制できるプーリユニットおよびオルタネータを実現できる。
本発明の第1実施形態のプーリユニットの軸方向の模式断面図である。 上記プーリユニットを、カバー部材の蓋部側から見たときの斜視図である。 上記プーリユニットを、カバー部材の蓋部側とは反対側から見たときの斜視図である。 上記カバー部材を、蓋部側とは反対側から見たときの斜視図である。 ベルトを正しく取り付けた状態の第1係合部の周辺を示すプーリユニットの模式断面図である。 本発明の第2実施形態のプーリユニットの軸方向の模式断面図である。 第2実施形態のプーリユニットを、カバー部材の蓋部側から見たときの斜視図である。 第2実施形態のプーリユニットを、カバー部材の蓋部側とは反対側から見たときの斜視図である。 第2実施形態のプーリユニットのカバー部材を、蓋部側とは反対側から見たときの斜視図である。 従来のプーリユニットの軸方向の断面図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のプーリユニットの軸方向の模式断面図である。尚、以下の実施形態で、軸方向の一方側は、プーリユニットの軸方向のカバー部材6の蓋部62側のことを意味し、軸方向の他方側は、プーリユニットの軸方向のカバー部材6の蓋部62側とは反対側のことを意味するものとする。
このプーリユニットは、オルタネータに含まれている。図1に示すように、このプーリユニットは、環状の本体部材1と、環状の内側部材2と、複数の円筒ころ3と、複数の係合ころ4と、複数の玉5と、カバー部材6とを備える。上記各円筒ころ3および各玉5は、転動体を構成する一方、各係合ころ4は、係合子を構成している。
上記本体部材は、鋼材等の金属材料からなっている。上記本体部材1は、複数のベルト係合溝11と、円筒面部12と、内周円筒軌道面15と、内周係合面16と、内周軌道溝17とを有し、複数のベルト係合溝11は、軸方向に等間隔で配置されている。軸方向の一端に位置するベルト係合溝11の軸方向の一端部から軸方向の他端に位置するベルト係合溝11の軸方向の他端部までの外周面部は、第1係合部28を構成している。
図1に示すように、上記円筒面部12は、第1係合部28の軸方向の一方側に位置し、第1係合部28の軸方向の一方側の端部につながっている。上記円筒面部12の外径は、ベルト係合溝11の側面の径方向の外方側の先端17の外径と略一致している。上記円筒面部12の外周面は、第2係合部としての複数の同一形状の係合溝18を有する。上記複数の係合溝18の軸方向の存在位置は、一致している。上記複数の係合溝18は、周方向に等間隔に配置されている。上記各係合溝18の開口は、円筒面部12につながっている。
上記カバー部材6は、一体の部材であり、例えば、ガラス繊維強化ナイロン66やフェノール樹脂等の樹脂からなる。上記カバー部材6は、如何なる樹脂材料で構成されても良い。上記カバー部材6は、筒状部61と、蓋部62とを有し、筒状部61は、円筒面部12を覆う円筒内周面65を有する。また、上記蓋部62は、筒状部61の軸方向の第1係合部28側とは反対側の開口を密封している。
上記筒状部61の軸方向の第1係合部28側の環状の端面は、軸方向の第1係合部28側に行くにしたがって本体部材1の中心軸との距離が小さくなる傾斜面74となっている。上記筒状部61は、被第2係合部の一例としての複数の係合爪70を有する。上記各係合爪70は、円筒内周面65から径方向の内方側に突出している。上記各係合爪70は、筒状部61の軸方向の第1係合部28側の先端よりも軸方向の蓋部62側に位置している。上記各係合爪70は、傾斜面74の軸方向の蓋部62側の端に径方向に重なる位置に存在している。上記複数の係合爪70は、軸方向の同じ位置に存在している。上記複数の係合爪70は、周方向に等間隔に配置されている。上記各係合爪70の周方向の寸法は、本体部材1の各係合溝18の周方向の寸法に略一致している。上記各係合爪70を、係合溝18に嵌入し、カバー部材6を、本体部材1に固定している。
上記内側部材2は、本体部材1の径方向の内方側に位置している。上記内側部材2の軸方向の蓋部62側の端面は、蓋部62によって完全に覆われている。上記内側部材2は、外周円筒軌道面21と、外周係合面22と、外周軌道溝23と、工具取付部24と、軸取付部としての雌ねじ部25とを有する。上記外周円筒軌道面21は、内側部材2の外周面の軸方向の蓋部62側に位置する一方、外周軌道溝23は、内側部材2の外周面の軸方向の蓋部62側とは反対側に位置している。また、上記外周係合面22は、外周円筒軌道面21と、外周軌道溝23との間に位置している。
上記工具取付部24は、内側部材2の軸方向の蓋部62側の端面の中央部に存在している。上記工具取付部24は、六角穴からなっており、工具取付部24に、六角レンチが係止可能になっている。上記工具取付部24は、環状の底面を有している。この環状の端面は、六角レンチの先端の端面に接触可能になっており、六角レンチの軸方向の自在な移動を規制している。
上記雌ねじ部25は、図示しない回転軸の雄ねじ部に螺合するようになっている。上記雌ねじ部25が、上記回転軸の雄ねじ部に螺合している状態で、六角レンチで内側部材2を軸方向の蓋部62側とは反対側に締め込んで、内側部材2を回転軸に対して静止している所定の部位(図示せず、フランジ等で構成)に締め付けて、内側部材2を上記回転軸に確実に固定している。
上記複数の円筒ころ3は、本体部材1の内周円筒軌道面15と、内側部材2の外周円筒軌道面21との間に保持器51によって保持された状態で周方向に互いに間隔をおいた状態で配置されている。また、上記複数の係合ころ4は、本体部材1の内周係合面16と、内側部材2の外周係合面22との間に保持器52によって保持された状態で周方向に互いに間隔をおいた状態で配置されている。また、上記複数の玉5は、本体部材1の内周軌道溝17と、内側部材2の外周軌道溝23との間に保持器53によって保持された状態で周方向に互いに間隔をおいた状態で配置されている。
上記各係合ころ4は、本体部材1に対して内側部材2が相対的に一方の回転方向に回転するとき、内周係合面16と、外周係合面22との間を遊転するようになっている。このようにして、本体部材1と内側部材2との間で動力を伝達しないようにしている。
一方、上記各係合ころ4は、本体部材1に対して内側部材2が相対的に他方の回転方向に回転しようとすると、内周係合面16と、外周係合面22との両方に噛み込むようになっている。このことから、外周係合面22が内周係合面16に対して相対移動できなくなり、本体部材1と内側部材2との間で動力が伝達されるようになっている。
尚、図1で56は、一方クラッチの周知のばね部材を示す。このばね部材56は、係合ころ4を一方向に付勢している。また、45〜47は、シール部材を示す。このシール部材45〜47は、円筒ころ3、係合ころ4および玉5の配置室に泥水等の異物が混入することを防止すると共に、その配置室の潤滑剤が、外部に漏れるのを抑制している。上記シール部材45および46は、上記配置室48の軸方向の蓋部62側の開口を二重にシールし、シール部材47は、配置室48の軸方向の蓋部62側とは反対側をシールしている。
図2は、上記プーリユニットを、軸方向のカバー部材6側から見たときの斜視図であり、図3は、上記プーリユニットを、軸方向のカバー部材6側とは反対側から見たときの斜視図である。また、図4は、上記カバー部材6を、軸方向の蓋部62側とは反対側から見たときの斜視図である。図2〜4に示すように、上記カバー部材6の筒状部61の軸方向の端面は、複数の切欠き68を有する。上記各切欠き68は、径方向に延在している。上記各切欠きは、筒状部61の外周面と内周面との間を連通している。上記複数の切欠き68は、周方向に等間隔に配置されている。この切欠き68により、カバー部材6の剛性を低下させて、変形し易くすることで、本体部材1に対するカバー部材6の取り付けを容易にしている。
図5は、ベルト80を正しく取り付けた状態の第1係合部28の周辺を示すプーリユニットの模式断面図である。
図5に示すように、第1係合部28にベルト80を正しく取り付けた状態で、ベルト80において第1係合部28に接触している部分に径方向に重なる部分は、筒状部61の外周面89よりも径方向の内方側に位置している。
図5に示すように、本体部材1は、第1係合部28の軸方向のカバー部材6側とは反対側にフランジ部67を有している。このフランジ部67は、第1係合部28よりも径方向の外方側に突出している。このフランジ部67の外径は、本体部材1に固定されたカバー部材6の筒状部61の外周面の外径と略同じになっている。
上記カバー部材6の筒状部61とフランジ部67とを手で触れたとき、ベルト80に接触しないことをもって、ベルト80が第1係合部28に正しく取り付けられていることを判断できるようになっている。尚、プーリユニットをカバー部材6の軸方向の外方側から略軸方向に見たときに、ベルトが視認できないことをもって、ベルトの正しい取付を判断できることは勿論である。
上記第1実施形態によれば、第1係合部28の軸方向の一方側に位置する円筒面部12が、第1係合部28の最大外径と略同じ外径であって、第1係合部28の軸方向の一方側にフランジ部が存在しない。したがって、従来と比較して、鍛造等で製造する削り工程前のリングを、より第1係合部28の外径に近い外径の筒形状とすることができる。したがって、削り量を少なくできて、歩留まりを高くでき、製造コストも抑制できる。
また、上記第1実施形態によれば、第1係合部28の軸方向の一方側の円筒面部12が、樹脂製のカバー部材6の筒状部61に覆われ、異物に攻撃され易いベルトよりもフロント側が樹脂のカバー部材で覆われているから、第1係合部28の軸方向の一方側の防錆を行うことができる。したがって、第1係合部28の周辺の部位の劣化を抑制でき、更に、美観も永続的に優れたものにできる。
また、上記第1実施形態によれば、カバー部材6が、筒状部61を有して、この筒状部61が、円筒面部12を覆っているから、この筒状部61に、ベルト80の正しい係合の確認の役割を担わせることができる。詳しくは、手で、筒状部を覆って触ったときに、ベルト80を認識できるか否かで、ベルト80をベルト係合溝11に正しく取り付けているか否か、容易に確認できる。また、上記カバー部材6の蓋部62側の軸方向から軸方向に視認したときに、ベルト80を確認できるか否かで、ベルト80がベルト係合溝11に正しく取り付けられているか否かを、容易に確認することもできる。
また、上記第1実施形態によれば、ベルト80において第1係合部28に接触している部分に径方向に重なる部分が、筒状部61の外周面89よりも径方向の内方側に位置しているから、ベルト80の正しい取り付けを容易に確認できる。
また、上記第1実施形態によれば、筒状部61の軸方向の第1係合部28側の端面が、軸方向の第1係合部28側に行くにしたがって本体部材1の中心軸との距離が小さくなる傾斜面74であるから、ベルト80が筒状部61の上記端面に接触したとしても、損傷しにくくなる。
また、上記第1実施形態によれば、プーリの削り量を少なくできて、加工コストを低減できる。また、金属部分の露出を低減できて、防錆を効果的に行うことができる。したがって、好適なオルタネータを実現できる。
尚、上記第1実施形態では、筒状部61の軸方向の第1係合部28側の端面が、傾斜面74であったが、この発明では、筒状部の軸方向の第1係合部側の端面は、如何なる形状であっても良く、例えば、軸方向が法線方向の平面形状や、軸方向の第1係合部側に凸の凸面形状等であっても良い。
また、上記第1実施形態では、上記被第2係合部としての複数の係合爪70が、筒状部61の軸方向の第1係合部28側の先端よりも軸方向の蓋部62側に位置していたが、この発明では、被第2係合部は、カバー部材の筒状部の軸方向の第1係合部側の先端に位置しても良い。この発明では、被第2係合部は、カバー部材の筒状部の軸方向の如何なる位置に存在しても良い。尚、被第2係合部が、カバー部材の筒状部の軸方向の第1係合部側の端部に存在すると、被第2係合部の本体部材に対する被第2係合部の係合力を大きくできて、好ましいことは言うまでもない。
また、上記第1実施形態では、被第2係合部を、周方向に等間隔に配置した複数の係合爪70で構成したが、この発明では、被第2係合部を、周方向に等間隔でない間隔で配置された複数の係合爪で構成しても良く、また、環状の係合爪で構成しても良い。尚、被第2係合部が、環状の係合爪である場合、カバー係合部が環状溝となることは言うまでもない。
また、上記第1実施形態では、カバー部材6の被第2係合部が、径方向の内方側に突出する突出部としての係合爪70である一方、本体部材1の第1係合部が、凹部である係合溝18であった。しかしながら、この発明では、カバー部材の被第2係合部が、径方向の外方側にくぼむ筒状部の内周面の凹部である一方、本体部材の第1係合部が、円筒面部から径方向の外方に突出する突出部であっても良い。
また、上記第1実施形態では、カバー部材6の筒状部61の軸方向の第1係合部28側の端面が、周方向に等間隔に位置する複数の切欠き68を有したが、この発明では、カバー部材の筒状部の軸方向の第1係合部側の端面は、周方向に等間隔でない間隔で一以上の切欠きを有しても良く、カバー部材の筒状部の軸方向の第1係合部側の端面は、一切切欠きを有さなくても良い。
また、上記第1実施形態では、係合子が、係合ころ4であって、円筒ころの形状をしていたが、この発明では、係合子は、スプラグ等であっても良く、円筒ころの形状をしていなくても良い。
また、上記第1実施形態では、転動体が、円筒ころ3と玉5とで構成されたが、この発明では、転動体は、円錐ころを含んでも良く、球面ころ(凸面ころ)を含んでも良い。この発明では、転動体は、玉、円筒ころ、円錐ころおよび球面ころのうちの一以上で構成されても良い。また、この発明では、転動体は、単列に配置されても良く、または、二以上の複列に配置されても良い。
また、上記第1実施形態では、本体部材1と、内側部材2との間に係合ころ4を配置して、本体部材1と内側部材2との間で動力を伝達する場合とそうでない場合とを使い分けたが、この発明では、本体部材と内側部材との間に係合子が存在しなくても、本体部材と内側部材との間で動力を伝達しなくても良い。
また、上記第1実施形態では、本体部材1が、円筒ころ3が転動する内周円筒軌道面15と、玉5が転動する内周軌道溝17とを有し、内側部材2が、円筒ころが転動する外周円筒軌道面21と、玉5が転動する外周軌道溝23とを有していた。しかしながら、この発明では、本体部材と、内側部材とのうちの少なくとも一方は、転動体が転動する軌道面を有さなくても良い。そして、プーリユニットが、本体部材の内周側に内嵌されると共に、内周軌道面を有する環状部材と、内側部材の外周側に外嵌されると共に、外周軌道面を有する環状部材とのうちの少なくとも一方を備えるようにしても良い。例えば、この発明では、本体部材と、内側部材との間の構造として、上記特許文献1の図1に記載されている構造を採用できて、本体部材と、内側部材との間に内外輪を有する転がり軸受を配置しても良い。
また、上記第1実施形態では、本体部材1の径方向の内方側に内側部材2が存在したが、この発明では、内側部材が存在しなくても良く、例えば、本体部材の内周軌道面と、軸部材の外周軌道面との間に転動体を配置する構成であっても良い。
また、上記第1実施形態では、工具取付部が、六角レンチを係止する六角穴であったが、この発明では、工具取付部を有する場合、その工具取付部は、ねじ回し、十字ねじ回し、トルクスレンチ、めがねレンチ等、ねじ回ができる公知の工具を係止できる構造であれば、如何なる構造であっても良い。
また、上記実施形態では、プーリユニットが、オルタネータに含まれていたが、この発明のプーリユニットは、オルタネータに無関係であっても良い。例えば、この発明のプーリユニットは、アイドラプーリや、テンショナプーリ等であっても良い。この発明のプーリユニットは、ベルト係合溝が存在しさえすれば良くて、如何なる用途で使用されるものであっても良い。
また、上記第1実施形態では、上記シール部材45および46で、上記配置室48の軸方向の蓋部62側の開口を二重にシールしたが、この発明では、転動体配置室の軸方向の蓋部側の開口を一つのみのシール部材で一重にシールしても良い。
また、上記第1実施形態では、第1係合部28の最も径方向の外方側に位置する部分の外径と、円筒面部12の外径とは、略同一であったが、第1係合部28の最も径方向の外方側に位置する部分の外径と、円筒面部12の外径との差は、1mm以下程度であれば良く、0.4mm以下であればより好ましい。尚、第1係合部28の最も径方向の外方側に位置する部分の外径と、円筒面部12の外径とは、近ければ近い程好ましいことは、言うまでもない。
図6は、本発明の第2実施形態のプーリユニットの軸方向の模式断面図である。また、図7は、第2実施形態のプーリユニットを、カバー部材106の蓋部側から見たときの斜視図であり、図8は、第2実施形態のプーリユニットを、カバー部材106の蓋部側とは反対側から見たときの斜視図である。また、図9は、第2実施形態のプーリユニットのカバー部材106を、蓋部側とは反対側から見たときの斜視図である。
第2実施形態では、第1実施形態と同一の構造については、同じ参照番号を伏して、説明を省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態と同一の作用効果については、説明を省略する。
図6〜9に示すように、第2実施形態のプーリユニットは、本体部材101の軸方向のベルト係合溝111側とは反対側の端部が、軸方向および径方向に開口する環状の凹部130を有し、カバー部材106が、その凹部130に沿うように延在している点が、第1実施形態のプーリユニットと異なる。
詳しくは、上記カバー部材106は、第1円筒外周面120と、第2円筒外周面121と、第1軸方向の端面122と、第2軸方向の端面123とを有し、第1円筒外周面120の外径は、第2円筒外周面121の外径よりも大きくなっている。上記第1円筒外周面120の中心軸は、第2円筒外周面121の中心軸と略一致している。上記第2円筒外周面121は、第1円筒外周面120の軸方向のベルト係合溝111側とは反対側に位置している。
また、上記第1軸方向の端面122は、環状の端面である。上記第1軸方向の端面122の法線方向は、略軸方向に一致している。上記第1軸方向の端面122は、第1円筒外周面120の軸方向のベルト係合溝111側とは反対側の端部と、第2円筒外周面121の軸方向のベルト係合溝111側の端部とを連結している。また、上記第2軸方向の端面123は、第2円筒外周面121の軸方向のベルト係合溝111側とは反対側の開口を完全に塞いでいる。
上記第1円筒外周面120は、カバー部材106の筒状部を構成する一方、第1軸方向の端面122、第2円筒外周面121および第2軸方向の端面123は、カバー部材106の蓋部を構成している。
上記第2実施形態によれば、本体部材101の軸方向のベルト係合溝111とは反対側の端部が、環状の凹部130を有するから、本体部材1の材料費を削減できると共に、プーリユニットをよりコンパクトに構成できる。
1,101 本体部材
2 内側部材
3 円筒ころ
4 係合ころ
5 玉
6,106 カバー部材
11,111 ベルト係合溝
12 円筒面部
18 係合溝
24 工具取付部
25 雌ねじ部
61 筒状部
62 蓋部
65 円筒内周面
70 係合爪
74 傾斜面
80 ベルト
89 筒状部の外周面

Claims (3)

  1. ベルトと、
    環状の本体部材であって、上記ベルトを係合する環状の第1係合部と、上記第1係合部における上記本体部材の軸方向の一方側に位置すると共に、上記第1係合部の最大外径と略同じ外径を有する円筒面部と、第2係合部とを有して、上記円筒面部が上記第1係合部につながるかまたは上記第2係合部を介して上記第1係合部に連なっているものと、
    上記円筒面部を覆う内周面を有する筒状部と、上記筒状部における上記軸方向の上記第1係合部側とは反対側の開口を密閉する蓋部とを有し、上記内周面が、上記第2係合部と係合する被第2係合部を有する樹脂製かつ一体のカバー部材と
    を備え、
    上記ベルトにおいて上記第1係合部に接触している部分に対して上記本体部材の径方向に重なる上記ベルトの部分は、上記筒状部の外周面よりも上記径方向の内方側に位置していることを特徴とするプーリユニット。
  2. 環状の本体部材であって、ベルトを係合する環状の第1係合部と、上記第1係合部における上記本体部材の軸方向の一方側に位置すると共に、上記第1係合部の最大外径と略同じ外径を有する円筒面部と、第2係合部とを有して、上記円筒面部が上記第1係合部につながるかまたは上記第2係合部を介して上記第1係合部に連なっているものと、
    上記円筒面部を覆う内周面を有する筒状部と、上記筒状部における上記軸方向の上記第1係合部側とは反対側の開口を密閉する蓋部とを有し、上記内周面が、上記第2係合部と係合する被第2係合部を有する樹脂製かつ一体のカバー部材と
    を備え
    上記筒状部において上記軸方向の上記第1係合部側の端面は、上記軸方向の上記第1係合部側に行くにしたがって上記本体部材の中心軸との距離が小さくなる傾斜面となっていることを特徴とするプーリユニット。
  3. 請求項1または2に記載のプーリユニットを備え、
    上記本体部材は、環状であり、
    上記本体部材の径方向の内方側に位置するねじ回しのための工具を取り付ける工具取付部を上記軸方向の一方側の端面に有すると共に、回転軸が取り付けられる軸取付部を内周面に有する環状の内側部材と、
    上記内側部材が上記本体部材に対して周方向の一方側に相対回転している一方側回転時に上記内側部材と上記本体部材との間で動力が伝達されないようにする一方、上記一方側回転時以外の運転時に上記内側部材と上記本体部材との間で動力を伝達させる一方向クラッチと、
    上記一方側回転時に、上記本体部材に対して相対回転可能な状態で上記内側部材を上記本体部材に支持させるための転がり軸受と
    を備え、
    上記カバー部材は、上記内側部材の上記軸方向の一方側の端面を覆っていることを特徴とするオルタネータ。
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