JP6163825B2 - ケーブル装置、電子装置、およびケーブル長調整方法 - Google Patents

ケーブル装置、電子装置、およびケーブル長調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、コネクタ同士の接続にケーブルを用いるケーブル装置、電子装置およびケーブル長調整方法に関する。
電子装置は、複数の基板を内蔵するものや多数の機能部品が設置されるものがあり、これらの基板間や機能部品間でデータ信号や指示信号を送受信させるために、コネクタを備えたケーブルが利用される。このケーブルは、たとえば電子装置の小型化や多機能化による実装部品数の増加によって、設置スペースが狭小化したことにより、折曲げたり、巻回させるなど、変形させて設置されるものがある。
このような実装部品の接続状態に関し、電子部品が実装される回路基板を変形可能な部材で形成し、その一部を折曲げて実装部品を接続させて電子装置に設置するものが知られている(たとえば、特許文献1)。また、複数の信号線が配線されたフレキシブル基板に対し、利用する機能に応じて信号線を切断するものが知られている(たとえば、特許文献2)。また、束線部状に複数の配線をヘアピン状に形成するとともに、その境界部分を分離可能にすることで、配線長さに応じて束線部を分離展開させることで、長さ調整を行うものが知られている(たとえば、特許文献3)。
特開2004−133909号公報 特開2001−148549号公報 特開平5−327136号公報
ところで、電子装置では、同一の機能を備えるものであっても製造時期や機種の相違などにより内蔵される機能部品の配置位置や基板上の実装位置およびコネクタの向きなどが異なるものがある。そのため、基板と機能部品、または複数の基板同士をケーブルで接続する電子装置では、機種毎に長さを調整した専用ケーブルを設計する必要があった。しかし、機種毎に専用ケーブルを用いるのでは、その設計負荷が増加するほか、専用ケーブルの製造作業が必要となり、利便性に欠けるという課題がある。
また、電子装置は、内部に配置させるケーブルの余長調整に対し、折曲げ位置や配線形状などを設定することで効率よく実装させることが図られている。しかしケーブルは、たとえば外装側に弾性力を持った絶縁性の樹脂などのコーティングが施されるため、配線作業時に復元してしまう場合や、電子装置を携帯した場合などに折曲げ状態が解除してしまう場合がある。また、小型化し、かつ多数の部品が搭載された電子装置では、ケーブルの折曲げ作業や配置作業が複雑化し、設定された位置への配置や余長調整に手間がかかるという課題がある。
しかし、ケーブルの折曲げ処理では、過大な力がかけられることによる断線などを防止するために、折り目を形成するように加工することはできない。そして、電子装置は、振動などによって変動したケーブルが基板や他の機能部品などに接触した場合、故障の原因になるおそれがある。また、折曲げ状態が解除されたケーブルの余長部が電子装置内で変位した場合、接続されたコネクタ同士に強い遠心力などが作用することでコネクタの分離などが生じるおそれがある。
そこで、本開示のケーブル装置、電子装置およびケーブル長調整方法の目的は、電子装置の組立てにおけるケーブル配線の作業性の向上を図ることにある。
また、本開示のケーブル装置、電子装置およびケーブル長調整方法の他の目的は、電子装置内部におけるケーブルの配線状態を維持させて、電子装置の機能が損なわれるのを阻止することにある。
上記目的を達成するため、本開示の構成の一側面は、ケーブルと、接触支持部とを備える。ケーブルは、コネクタ間に連結される。接触支持部は、配線方向に沿った折り返しにより形成された前記ケーブルの積層部分を覆い、該積層部分への接触により前記ケーブルを支持する。そして、前記接触支持部は、一端側に開口部が形成され、該開口部内に挿通された前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを内部に収納する第1の収納部と、前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して挿入させる折返し挿入部および挿入させた前記ケーブルを配線方向に挿通させる挿通孔を備える第2の収納部と、前記第1の収納部の他端側の開口に対向して配置され、前記ケーブルの折り返し部分が前記第1の収納部から離脱するのを阻止するストッパ壁とを備え、前記ケーブルの折返し位置を前記第1の収納部内で変位可能に支持することで前記ケーブルの配線長さを調整させる。



本開示のケーブル装置、電子装置またはケーブル長調整方法によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 接触支持部がケーブルの折返しによる積層部分を覆い、その積層部分に接触することで、折り返したケーブルが復元状態になるのを阻止し、組立て作業効率の向上および作業の容易化を図ることができる。
(2) 接触支持部の接触により折返し形状を維持させ、この折返し位置を変位させることで配線長さを調整でき、狭小な配置スペースの場合に対しても組立て品質の向上を図れる。
(3) 接触支持部によって折曲げ位置および積層状態を維持させることで、反力などによるケーブルの配置位置の変位やコネクタの分離などを阻止し、電子装置の信頼性の向上が図れる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示す図である。 基板にケーブル装置が設置された電子装置の構成例を示す図である。 基板にケーブル装置が設置される他の電子装置の構成例を示す図である。 ケーブル長が設定された電子装置の構成例を示す図である。 ケーブル長調整処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示す図である。 支持ホルダの外観構成例を示す図である。 支持ホルダを利用したケーブル長調整構造例を示す図である。 ケーブル長調整処理の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示す図である。 支持ホルダの構成例を示す図である。 ケーブルの折返し状態例を示す図である。 支持ホルダの外観構成例を示す図である。 支持ホルダおよびガイドホルダ内に挿通させるケーブルの状態例を示す図である。 ケーブルに生じる反力の状態例を示す図である。 電子装置の構成例を示す分解図である。 ケーブル装置を備える第1の基板の構成例を示す図である。 ケーブル装置を備える第2の基板の構成例を示す図である。 ケーブル長の調整状態例を示す図である。 ケーブル設置処理の一例を示すフローチャートである。 その他の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図1に示すケーブル装置2は、本開示のケーブル装置の一例であり、設置距離が異なるコネクタA、コネクタBまたはコネクタCに対して連結させるケーブル4の配線距離を調整可能に支持する手段である。コネクタA、コネクタB、コネクタCは、たとえば単一または異なる基板上に設置された端子部品であり、ケーブル4によって電気的に接続されることで連動して動作する機能部品に接続されている。
ケーブル4は、たとえば単数または複数の信号線が同軸上に結束され、または平板上に連結されており、屈曲または折曲げにより変形可能に形成されている。またケーブル4の両端側には、コネクタA、コネクタB、コネクタCと接続可能な端子部品がそれぞれ設置または形成されている。そして端子部品は、コネクタA、コネクタBまたはコネクタCの接続部に向けて挿入されることで、コネクタA、コネクタBまたはコネクタCと連結される。
ケーブル装置2は、配線方向に沿って折り返されることで積層されたケーブル4の積層部分8に対して設置される接触支持部6を備えている。接触支持部6は、たとえば、複数層で形成されたケーブル4の積層部分8の最上面または、少なくとも下から2層目以上の上面を覆い、下層側のケーブル4に接触して支持する。この接触支持部6は、たとえば図示しない基板や、この基板が設置される電子装置の筐体の一部に対し、接着などの手段によって固定してもよい。
<ケーブル装置2による配線距離の調整について>
接触支持部6は、たとえば少なくともケーブル4の配線方向に沿って形成される第1の折返し部10または第2の折返し部12の折返し位置を変位可能に支持しており、この折返し位置の変位によりケーブル4の配線長さを変位させ、余長調整を可能にしている。ケーブル装置2は、たとえば図1のAに示すように、コネクタAとコネクタBとをケーブル接続している。このときケーブル4は、配線長さがコネクタAとコネクタBとの間の距離L1になるように、第1の折返し部10と第2の折返し部12との間を距離L2となるように設定されている。
また図1のBに示すように、このケーブル装置2は、コネクタAとコネクタCとをケーブル接続させる場合、積層部分8を利用した余長調整によりケーブル4の配線距離が調整される。コネクタAからコネクタCまでの配線の距離L3は、たとえばコネクタAからコネクタBとの間の配線の距離L1よりも長く設定されている。
ケーブル装置2は、たとえば接触支持部6によってケーブル4の積層部分8の位置を維持させている。そして接触支持部6は、たとえば積層されたケーブル4の一部がコネクタCの方向に向けて配線方向に沿ってスライドされるのに対し、積層部分8の上面側に接触して積層形状を維持させる。このとき、ケーブル4は、たとえばコネクタC側に向けたスライドに対し、第1の折返し部10が接触支持部6の一部に形成されたストッパ14に接触する。ストッパ14は、たとえば接触支持部6側に向けて変位する第1の折返し部10に接触して、第1の折返し部10の変位を制限する手段であり、たとえば第1の折返し部10に対する接触リブなどを形成してもよく、またはケーブル4の積層間を仕切る仕切板を形成してもよい。
ケーブル4は、第2の折返し部12が第1の折返し部10側に向けて変位する。そして、ケーブル4は、第1の折返し部10と第2の折返し部12との間の距離L4にすることで、ケーブル4の端部がコネクタCに接続可能な位置に配置される。この距離L4は、距離L2よりも短い状態となる。
すなわち、ケーブル装置2によるケーブル4の配線長さ設定では、コネクタ間の距離が増大するほどケーブル4の積層部分8の折返し部分の距離を減少させ、またはコネクタ間の距離が減少するほどケーブル4の積層部分8の折返し部分の距離を増大させる。ケーブル装置2は、たとえばコネクタAと接触支持部6の距離を一定に維持させ、長さ調整の基準位置に設定する。そしてコネクタCに対してケーブルの一端を配線方向に沿って引張り、または押し込むことで、第1の折返し部10または第2の折返し部12を変位させて余長を調整する。
なお、この実施の形態では、ケーブル装置2を接続対象として、コネクタAを基準に一方の端子をコネクタBとコネクタCとの間で切替える場合を示したが、コネクタA側を他のコネクタに切替えてもよい。その場合、ケーブル装置2は、たとえば一端側のコネクタへの接続位置を基準に接触支持部6の配置位置や折返し部の位置を設定すればよい。
斯かる構成によれば、接触支持部6は、長さ調整処理において、たとえばケーブル4の上面に接触させることで、たとえばケーブル4の一部が撓みなどを生じることで積層状態が崩れるのを阻止している。また、接触支持部6は、ケーブル4の折返しによる積層部分8を覆い、その積層部分8に接触することで、折り返したケーブルが復元状態になるのを阻止し、ケーブル配線作業の効率性の向上および作業の容易化を図ることができる。接触支持部6の接触により、ケーブル4の折返し形状を維持させることで、狭小な配置スペースの場合に対しても組立て品質の向上を図れる。接触支持部6によって折曲げ位置および積層状態を維持させることで、コネクタからケーブル4が分離するのを阻止し、ケーブル装置2が搭載される電子装置の信頼性の向上が図れる。
〔第2の実施の形態〕
図2は、第2の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示している。図2に示す構成は一例である。
図2に示すケーブル装置20は、本開示のケーブル装置の一例であり、たとえばケーブル4の端部にコネクタ部22が接続されている。また、ケーブル装置20は、ケーブル4の配線方向に対して変位可能に設置されたケーブル支持部24を備えている。
ケーブル支持部24は、ケーブル4の配線長さ調整において、折曲げて積層されたケーブル4を結束させるとともに、折曲げ位置およびその形状を維持させる接触支持部の一例である。ケーブル支持部24は、たとえばケーブル4の一部を包囲する支持本体部26と、この支持本体部26に連結され、図示しない基板などに対して固定される固定部28を備えている。
支持本体部26は、たとえば弾性力を持った樹脂材料で平板状に形成され、ケーブル4の一部の側面側から一定の開口径でケーブル4を包囲して設置されている。そして支持本体部26は、ケーブル4の対向側において両端面を接合させて固定されている。支持本体部26の開口径は、少なくともケーブル4が2枚以上嵌合可能に設定されており、後述するように積層された複数本のケーブル4を結束して支持する。支持本体部26を、包囲したケーブル4に沿って変位させることで、ケーブル4の折曲げ位置や固定位置が設定される。支持本体部26がケーブル4を包囲して接合された固定部分にケーブル支持部24の固定部28が複数個設置される。固定部28は、たとえば基板に対し、はんだ付けされることでケーブル支持部24を固定設置させる。
<ケーブル装置20が設置される電子装置について>
図3は、基板にケーブル装置が設置された電子装置の構成例を示している。図3に示す構成は一例である。
図3に示す電子装置30は、ケーブル装置2を利用したケーブル接続によりデータ通信などを行う基板Aを備えている。基板Aには、たとえばケーブル4の一端側に設置されたコネクタ部22が係止される。またケーブル4の他端側は、たとえば電子装置30内に設置される図示しない他の基板や、他の機能部品などに接続される。この電子装置30では、たとえば接続されるケーブル4が予め長さ設定が施されることなどにより、ケーブル4の他端側の機能部品に対してケーブル4に余長が発生しない状態となっている。
このとき、電子装置30に設置されたケーブル装置20のケーブル支持部24は、たとえば基板A上に対し所定の設置位置が設定されている。そこで、ケーブル支持部24は、たとえばケーブル4を貫通させた支持本体部26をケーブル4に沿ってケーブル配線方向にスライドさせる。そして、ケーブル装置20は、支持本体部26が所定の設置位置に達すると、たとえば固定部28が基板Aの一部に密着され、基板Aとの間に接着部材やはんだ付けなどによって固定させる。
なお、ケーブル装置20の固定位置は、基板Aの一部に限られず、たとえば電子装置の筐体の一部や他の機能部品の外装部分などに接着してもよい。
<他の電子装置に対するケーブル装置20の設置について>
図4は、基板にケーブル装置20が設置される他の電子装置の構成例を示す図である。図4に示す内容および構造は一例である。
図4に示す電子装置40は、本開示の電子装置の一例であり、たとえばケーブル4の一端側に形成されたコネクタ部22を接続させるコネクタ44が設置された基板Bを備えている。この電子装置40は、たとえば電子装置30と同一の機能を備えたものであってもよく、たとえば搭載される基板Bについて、少なくとも図示しない他のコネクタに対するコネクタ44との配線距離が異なる。そのため、電子装置40は、電子装置30と同一のケーブル装置20を利用してケーブル接続を行う場合、ケーブル4の配線長さ調整を行う。
この実施の形態では、ケーブル装置20は、電子装置30に対して予め長さ調整がされており、基板Bのコネクタ44は、基板Aのコネクタ34よりも配線距離が短い場合を示す。そこで、ケーブル装置20は、たとえばコネクタ部22をコネクタ44の位置に合わせるほか、図示しない他端側のコネクタ部を他のコネクタの位置に配置させて基準の設置位置を設定すればよい。
ケーブル装置20は、たとえばケーブル4のコネクタ部22が基板Bのコネクタ44に接続可能な位置に配置されると、ケーブル4の一部に生じる余長部分を配線方向に沿って折返して積層部分を形成する。ケーブル4の折返し処理では、たとえば少なくとも2回折返すことで、第1の折返し部46と第2の折返し部48を形成して積層させる。そして、ケーブル4は、たとえば第2の折返し部48をコネクタ部22側に向けて変位させることで積層部分が厚さ方向に圧縮され、余長が調整される。
ケーブル支持部24は、ケーブル4の積層部分の形成位置に配置され、たとえばケーブル4の第1の折返し部46と第2の折返し部48との間に支持本体部26を介在させる。ケーブル支持部24は、固定部28が基板B上の設定された位置に対して固定されることで、支持本体部26によりケーブル4の積層部分の一部を基板Bとの間に押し付ける。
このようにケーブル4は、折返し処理、余長調整処理およびケーブル支持部24の設置処理が行われることで、図5に示すように基板Bに設置され、コネクタ部22がコネクタ44に接続される。ケーブル支持部24およびケーブル4は、基板Bに設定されたケーブル配置領域に固定されることで、基板Bに実装される他の機能部品との接触などの干渉が阻止される。
<ケーブル長調整処理について>
図6は、ケーブル長調整処理の一例を示している。図6に示す処理手順、処理内容は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
図6に示すケーブル長調整処理は、本開示のケーブル長調整方法の一例であり、ケーブル装置20の配置、ケーブル4の配線、折返し位置の設定、ケーブル支持部24の配置、折返し処理およびケーブル余長調整処理などが含まれる。
コネクタ44の位置に合わせてケーブル4の配置位置を設定する(S1)。ケーブル4は、コネクタ部22をコネクタ44に合わせることで配線距離に対するケーブル4の余長が明確化される。このとき、ケーブル4のコネクタ部22は、基板Bのコネクタ44に接続させてもよい。ケーブル4を折曲げて折返し部46、48を形成し、その折返し部46、48に応じてケーブル支持部24を配置させる(S2)。ケーブル支持部24は、たとえば折返し部46、48の間であるとともに、基板Bに設定された領域内に合わせて配置される。
ケーブル4の折返しでは、たとえばコネクタ部22側から一定の長さの部分でケーブル4をコネクタ部22の方向に向けて下層側に折り、第1の折返し部46を形成する。折返し後に一定の長さをとり、配線先の図示しない他のコネクタ側に向けて下層側に折返して第2の折返し部48を形成する。
なお、ケーブル4の折返しとケーブル支持部24の配置処理は、同時に行ってもよく、またはケーブル4上において、基板Bに設定される領域に応じた位置にケーブル支持部24を配置させた後にケーブル4を折返してもよい。
折返しによりケーブル4の積層形状が形成されると、ケーブル4の余長調整が行われる(S3)。ケーブル4は、たとえば第2の折返し部48側の配線方向への変位により積層部分を圧縮させ、撓みなどを解消させることで、余長が調整される。
ケーブル支持部24の固定部28を基板Bの設定位置に固定して(S4)、ケーブル長調整処理が完了する。
なお、上記のケーブル支持部24は、支持本体部26をケーブル4の積層部分に対し、第1の折返し部46と第2の折返し部48との間の中段部分に配置したがこれに限られない。ケーブル支持部24は、たとえば支持本体部26を積層部分の最上段に配置させて、ケーブル4の積層位置を固定させてもよい。また、ケーブル支持部24によるケーブル4の固定位置は、基板B上に限られず、たとえば電子装置40の他の機能部品、または筐体の一部であってもよい。また、ケーブル4の余長調整では、第2の折返し部48を変位させる場合に限られず、第1の折返し部46を変位させてもよい。
斯かる構成によれば、ケーブル支持部24は、ケーブル4に沿って変位可能に設置されることで、ケーブル装置20を利用する機器に設定された固定位置に応じて、ケーブル4の積層位置の調整が可能になり、ケーブル装置20の利便性が高められる。支持本体部26がケーブル4の折返し形状を維持させるとともに、折返し部46、48を変位させることで配線長さを調整でき、電子装置40の組立て品質の向上を図れる。基板に固定された支持本体部26によってケーブル4の積層部分の少なくとも2層以上に接触することで、ケーブル4の反力などに対してケーブルの配置位置の変位やコネクタの分離などを阻止できる。
〔第3の実施の形態〕
図7は、第3の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示している。図7に示す構成は一例である。
図7に示すケーブル装置50は、本開示のケーブル装置の一例であり、複数回の折り返しによって積層されるケーブル4を収納する支持ホルダ52を備えている。支持ホルダ52は、本開示の接触支持部の一例であり、たとえば折り返したケーブル4を内部に収納する第1の収納部54、第2の収納部56を備えている。第1の収納部54は、たとえば第2の収納部56に対し上部側または下部側に形成されることで、支持ホルダ52の内部においてケーブル4を長さ調整のための積層状態に支持することができる。
<支持ホルダ52の構成例について>
第1の収納部54は、折返し部12が形成された積層状態のケーブル4の一部を収納して支持する手段であり、たとえば内部側に折返し部12を配置させる。この収納部54には、一端側に開口部58が形成されており、この開口部58を通じて折返し部12からケーブル4の一部が収納部54に挿通される。折返し部12は、第1の収納部54の内部において変位可能な状態で収納されており、ケーブル長調整処理では、ケーブル4の配線長さの調整または余長を吸収させるのに応じて、配置位置が変位される。
第1の収納部54は、内部に折返し部12を配置させることで、ケーブル4が少なくとも2段以上収納される。収納されたケーブル4は、たとえば積層状態の下層側が収納部54の底面に沿って配置されるとともに、上層側が収納部54の天井部分に沿って配置される。これにより、ケーブル4は、収納部54の内部において、積層状態が維持される。
そのほか、支持ホルダ52は、たとえば開口部58に対して対向側に、第1の収納部54から第1の折返し部12を離脱させないために、ストッパ壁62が形成される。ストッパ壁62は、たとえば第2の収納部56を形成する筐体外装の一部を下げ、第1の収納部54の突き当り部分で折返し部12に接触可能に形成されている。
第2の収納部56は、第1の収納部54の開口部58と同方向に折返し挿入部60が形成され、開口部58から突出したケーブル4の一層を取り込んで接続先のコネクタ側に導く手段の一例である。第1の収納部54内の上層側に沿って配置され、開口部58から突出したケーブル4は、たとえば、折返し挿入部60の前面側で折り返されることで、折返し部10が形成される。第2の収納部56には、折返し部10によって方向転換したケーブル4が取り込まれる。そして、第2の収納部56に取り込まれたケーブル4は、折返し挿入部60の対向側の挿通孔64から外部に配線される。
また、支持ホルダ52は、図8に示すように、開口部58と折返し挿入部60との間に折返し部10が支持ホルダ52側にスライドするのを阻止するストッパ面65が備えられている。このストッパ面65は、たとえば第1の収納部54と第2の収納部56とを仕切る仕切板の一部で形成されている。このストッパ面65により、ケーブル4は、第1の折返し部10のスライド範囲が制限されることで、折り畳みによる積層形状を維持させることができる。すなわち、ストッパ面65は、たとえばケーブル長調整において、ケーブル4の一端側のみが引張られた場合に、第1の折返し部10に接触して変位量を制限することで、折返し部10が延ばされ、ケーブル4の折返し状態が解除されるのを阻止する。
支持ホルダ52は、たとえば第1の収納部54および第2の収納部56に対し、それぞれの側面側に沿ってスリット70、74が形成されている。そしてこのスリット70、74には、それぞれ爪部72、76が形成される。スリット70、74は、支持ホルダ52内に対するケーブル4の挿入手段の一例である。ケーブル4は、たとえば第1の収納部54または第2の収納部56側から順に開口部58および折返し挿入部60を通じ、挿通孔64に向けて配線させる場合に限られない。ケーブル4は、たとえば予め折返し部10、12を形成した後に、スリット70、74から収納部54、56に対してスライド挿入させてもよい。爪部72、76は、収納部54、56に配置されたケーブル4をスリット70、74から外部に離脱させないように係止させる。
<支持ホルダ52を利用したケーブル長調整について>
図9は、支持ホルダを利用したケーブル長調整構造例を示している。図9に示す構成は一例である。
ケーブル装置50は、図9のAに示すように第1の収納部54内に第2の折返し部12を開口部58から深い位置に配置させることで、ケーブル4の配線距離を短くする。ケーブル4は、第1の折返し部10と第2の折返し部12との距離L5を長く取ることで、ケーブル4の全長に対する積層される部分が多くなり、配線距離が短くなる。すなわち、ケーブル装置50は、積層距離L5を長くすることで、コネクタ間の距離が短い場合に対応してケーブル4の余長を吸収させることができる。
また、ケーブル装置50は、図9のBに示すように、第1の収納部54内に第2の折り返し部12を開口部58から浅い位置に配置させることで、ケーブル4の配線距離を長くする。ケーブル4は、第1の折返し部10と第2の折返し部12との距離L6で積層させている。ケーブル4の距離L6は、上記の積層距離L5に対して距離L7分だけ短い。これによりケーブル装置50は、距離L7分の積層部分が無くなることで、略距離L7の2倍分長く配線距離を取ることができる。
なお、図9は、第1の折返し部10の配置位置を固定した場合のケーブル装置50の配線距離の比較例であり、ケーブル装置50の配置位置や配線経路などに応じて、ケーブル4の長さ調整状態は異なる。
<ケーブル長調整処理について>
図10は、支持ホルダを利用した場合のケーブル長調整処理例を示すフローチャートである。図10に示す処理内容、処理手順等は一例である。
この処理は、本開示のケーブル長調整方法の一例であり、支持ホルダ52へのケーブル4の設置処理、コネクタの配置処理、ケーブル長の調整処理が含まれる。支持ホルダ52を基板や電子装置の筐体など、設定された位置に配置させる(S11)。支持ホルダ52は、たとえば基板などに固定してもよい。次に、支持ホルダ52に対しケーブル4を設置させる(S12)。ケーブル4は、支持ホルダ52の第1の収納部54および第2の収納部56に対して、折返し部10、12を形成して挿通される。ケーブル4は、たとえば予め折返し加工が施されてから、スリット70、74を通じて支持ホルダ52内に設置させればよい。
ケーブル4の両端のコネクタ部を接続先のコネクタに合わせて配置させる(S13)。この配置処理によりケーブル装置50は、ケーブル4の配線長さが設定される。そして、ケーブル装置50は、ケーブル長の調整処理を行う(S14)。ケーブル装置50は、たとえば設定されたケーブル4の配線長さに基づき、ケーブル4の一部に形成される余長または配線長さの不足分に対し、支持ホルダ52内の折返し部10、12を変位させて長さ調整を行う。
斯かる構成によれば、ケーブル4の折返しによる積層部分を覆う支持ホルダ52によって収納して保持させることで、電子装置の携帯などによる振動に対し、ケーブル4や他の実装部品などの損傷を防止できる。変位させない折返し部10を第1の収納部54と第2の収納部56とに跨らせて配置させ、ストッパ面65を介在させることで、ケーブル4の積層形状を維持でき、ケーブルの長さ調整の容易化および長さの維持が図れる。各収納部54、56に配線方向に沿ってスリット70、74を設けることで、支持ホルダ52に対するケーブル4の設置作業の容易化を図ることができる。
〔第4の実施の形態〕
図11は、第4の実施の形態に係るケーブル装置の構成例を示している。図11に示す構成は一例である。
図11に示すケーブル装置80は、たとえば既述の支持ホルダ52を備えるとともに、ケーブル4の一部をコネクタ方向に折曲げて支持するガイドホルダ82を備えている。ガイドホルダ82は、コネクタに対するケーブル4の配線方向に対し、折返し処理が施されたケーブル4の支持固定を行う変位支持部の一例である。
ガイドホルダ82は、たとえば支持ホルダ52の挿通孔64側に設置され、支持ホルダ52と載置部84を介して連結させてもよく、または支持ホルダ52から離れて設置してもよい。載置部84は、ケーブル4をガイドホルダ82側に向けて方向転換させる折返しエリアとして機能させており、ケーブル4の折返し部86を載置させている。この載置部84は、たとえば支持ホルダ52による配線方向線と、ガイドホルダ82による配線方向線との交点上に形成されることで、折返し部86に対して過大な負荷や折返し状態の解除、ケーブル4の撓みの発生などを阻止する。
<ガイドホルダ82の形状について>
ガイドホルダ82は、たとえば図12に示すように、中空状に形成され、内部にケーブル4を挿通させる収納部88が形成される。また収納部88には、たとえば側面側にケーブル4の配線方向に沿って、スリット90およびそのスリット90の端部側に係止爪92が形成される。
支持ホルダ52およびガイドホルダ82によって配線されるケーブル4は、たとえば図13に示すように、図示しない接続先のコネクタ間を繋ぐ配線経路に沿って支持される。そして、ケーブル4は、支持ホルダ52により折返し部10、12が形成されて長さ調整を可能にしている。また、支持ホルダ52から一方のコネクタ側に向けて折返し部86を形成し、指向されたケーブル4は、折返し部86の近傍でガイドホルダ82に収納されることで、折返し形状の維持や配線方向が一定に維持される。
折返し部86の成形は、たとえば支持ホルダ52によるケーブル4の配線方向に対し、ケーブル4の一端側を下方側に向けて折り、さらに接続先のコネクタの方向に向けて折る。これによりケーブル4は、折返し部86を境にしてコネクタ方向に指向されたケーブル4同士が積層状態となる。また、折返し部86の成形では、たとえばガイドホルダ82に支持されたケーブル4を上方に向けて折り、さらに支持ホルダ52側に向けて折り返してもよい。この折返し手順によっても、ケーブル4は、折返し部86において積層状態となる。
ガイドホルダ82は、例えば図14のAに示すように、ケーブル4の配線方向に応じて支持ホルダ52に対する接続角度が設定され、その接続角度に応じて載置部84の載置面積が設定される。ガイドホルダ84は、たとえば収納部88から載置部84側に対して、ケーブル4を導く開口部94や、ケーブルの配線方向に向けて開口され、ケーブル4を通過させる開口部96が形成されている。ガイドホルダ82は、たとえば図14のBに示すように、収納部88の天井部分が支持ホルダ52の天井部分と同等の高さに設定されており、挿通孔64を通じて配線されるケーブル4を開口部94に対して取り込み易く形成されている。
また、ガイドホルダ82の底部側および載置部84は、たとえば図14のCに示すように、第2の収納部56よりも低く設定されることで、ケーブル4の載置高さが第2の収納部56よりも下げられる。これによりガイドホルダ82は、図15に示すように開口部94を通過するケーブル4の配線高さを変えずに、下方側に向けて折り返された折返し部86を収納可能な配置高さに設定されている。
このような配置高さに設定することで、ガイドホルダ82は、たとえば図16に示すように、下方側に向けて折り返されたケーブル4の一部に生じるガイドホルダ82の底面側に向けた反力を受け止める。この反力は、たとえばケーブル4の折返し部86による復元力が含まれる。また、支持ホルダ52は、たとえば第1の収納部54内において、底面側に向けたケーブル4の反力に対抗して支持するとともに、第2の収納部56において、上方に向けて生じる反力に対抗している。この反力は、たとえば第1の折返し部10および第2の折返し部12の形成によって生じる復元力およびケーブル4の配線長さ調整において、引張りまたは押し込み方向の力に対する復元力などが含まれる。支持ホルダ52およびガイドホルダ82は、これらのケーブル4に生じる反力を受け止めて、ケーブル4に対して接触することで積層部分の形状、位置を維持させる。
<電子装置の構成例について>
図17は、ケーブル装置80を含む電子装置の構成例を示している。図17に示す構成は一例である。
図17に示す電子装置100は、本開示の電子装置の一例であり、たとえば内部に電子部品を収納する筐体として、前面ケース102、背面ケース108および背面パネル112を備えている。この筐体の内部には、たとえばケーブル装置80や基板104、電池110のほか、図示しない機能部品が設置される。基板104には、少なくともケーブル装置80の一端側のコネクタ部120と接続するコネクタ106が実装されている。そして、ケーブル装置80の他端側のコネクタは、たとえば電池110や前面ケース102側に設置されるLCD(Liquid Crystal Display)表示器114やタッチパネルなどの機能部品に接続される。
<基板104に対するケーブル装置80の実装状態例について>
図18および図19は、コネクタの実装位置が異なる基板に応じてケーブル4の長さを調整するケーブル装置の実装状態例を示している。
図18に示すコネクタ106Aは、たとえば基板104Aの一端側の中央付近に実装されている。そしてケーブル4の配線経路は、たとえば基板104Aの下端側の中央付近から上方に向けて直線状に挿通された後、基板104Aの中心付近でコネクタ106A側に向けて折り返されるように設定されている。このときのケーブル4の基板104Aの端部からの配線経路は、たとえば図20のAに示すように縦方向の長さをY1、横方向の長さをX1とする。
また図19に示すコネクタ106Bは、たとえば基板104Bの一端側の上方に実装されている。そしてケーブル4の配線経路は、たとえば基板104Aと同等の位置から直線状に挿通された後、コネクタ106B側に向けて折り返されて配線されている。このときのケーブル4の基板104Bの端部からの配線経路は、たとえば図20のBに示すように縦方向の長さをY2、横方向の長さをX2とする。
ケーブル4の配線長さは、たとえば縦方向に関して基板104Bの方が長く設定されており、Y2>Y1の関係になっている。また、横方向に関する配線長さは、基板104Aの方が長く設定され、X1>X2の関係になっている。このような配線経路の設定に対し、ケーブル装置80は、支持ホルダ52内の折返し部12を基準として第1の収納部54側からのケーブル4の配線長さを変えることで、縦方向および横方向に対する長さを調整する。
また、ケーブル4の長さ調整として、たとえば基板104Aの配線長さ(X1+Y1)と基板104Bの配線長さ(X2+Y2)を異ならせる場合、ケーブル装置80は、支持ホルダ52内の折返し部12の位置を変位させることで、ケーブル4の全長を増減させる。これにより、ケーブル装置80は、基板104Aまたは基板104Bに対するケーブル配線処理において、余長または不足分を調整する。
<支持ホルダ52およびガイドホルダ82を利用したケーブル設置処理について>
図21は、ケーブル設置処理の一例を示すフローチャートである。図21に示す処理内容、処理手順は一例である。
図21に示すケーブル設置処理は、本開示のケーブル長調整方法の一例であり、ガイドホルダ82および支持ホルダ52へのケーブル4の設置処理、ケーブル長の調整処理が含まれる。そこで、所定位置に配置されたガイドホルダ82に対し、ケーブル4の一部を挿通させる(S21)。次にガイドホルダ82の近傍で、ケーブル4の一部を支持ホルダ52側に向けて折曲げる(S22)。ケーブル4は、たとえばガイドホルダ82の開口部94から載置部84側に配置された部分を基準に上方側に折られた後に、支持ホルダ52側に向けて折り返えされることで配線方向に指向させる。
折り返されたケーブル4は、支持ホルダ52内に挿通させた後、支持ホルダ52側で折返しが行われ、第1の折返し部10および第2の折返し部12を形成する(S23)。ケーブル4は、たとえば支持ホルダ52に対し第2の収納部56内に挿通されたのち、折返し挿入部60側に配置させる。そして、ケーブル4は、たとえば第1の折返し部10を形成して、第1の収納部54内に挿入されればよい。
ケーブル4は、両端側に設置されたコネクタ部を接続先のコネクタと接続可能な位置に配置させる(S24)。このとき、各コネクタ部は、接続先のコネクタに接続させてもよい。このコネクタ部の配置処理によって、ケーブル4の配線長さや余長長さ、または不足分の長さを明確化させる。そして、ケーブル装置80は、コネクタ部の配置位置を基準とし、支持ホルダ52内でケーブル4の折返し部12を変位させることで、余長などに対するケーブル長さを調整する(S25)。
なお、この実施の形態では、異なる基板間において、コネクタが同方向に実装された場合を示したがこれに限られない。ガイドホルダ82は、支持ホルダ52に対する配置位置を変更させることで、ケーブル4の指向方向を変更させてもよい。
斯かる構成によれば、ガイドホルダ82を利用することで、ケーブル4を折返して、コネクタの接続方向に指向させることができ、ケーブル4の配線距離とともにケーブル4の適用範囲を拡大させることができる。また、予めガイドホルダ82によるケーブル4の指向と支持ホルダ52によるケーブル長の調整を行ったケーブル4を基板104に実装させることで、ケーブル設置処理の簡易化および信頼性の向上が図れる。
〔その他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態において、ケーブル装置80は、支持ホルダ52とガイドホルダ82とが載置部84を介して接続された場合を示したがこれに限られない。ガイドホルダ82は、たとえば支持ホルダ52と分離可能に形成してもよい。そしてケーブル装置80は、たとえばケーブル4によって接続させるコネクタ同士の方向に応じて、支持ホルダ52の設置位置やガイドホルダ82の設置方向を設定すればよい。また、ケーブル装置80は、たとえば基板上におけるケーブル4の配線経路に応じて、支持ホルダ52とガイドホルダ82とを離間させて設置してもよい。
(2) 上記実施の形態では、支持ホルダ52は、第1の収納部54のスリット70と第2の収納部56のスリット74の形成方向を異ならせた場合を示したがこれに限られない。図22に示すケーブル装置130は、たとえば第1の収納部54と第2の収納部56とで同一方向のスリット74、134が形成された支持ホルダ132を備えている。この支持ホルダ132は、たとえばケーブル4の配線処理において、第1の収納部54および第2の収納部56に対し同一方向からケーブル4を挿通させることができる。スリット74、130は、たとえばケーブル装置130が基板などに実装される場合の支持ホルダ132の向きなどに基づいて開口方向を設定してもよい。
(3) 上記実施の形態では、支持ホルダ52およびガイドホルダ82に対し、ケーブル4の配線方向に沿ったスリット70、74、134が形成される場合を示したが、これに限られず、スリットを備えないものであってもよい。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)コネクタ間に連結されるケーブルと、
配線方向に沿った折り返しにより形成された前記ケーブルの積層部分を覆い、該積層部分への接触により前記ケーブルを支持する接触支持部を備え、
前記接触支持部は、前記ケーブルの折返し位置を変位可能に支持することで前記ケーブルの配線長さを調整させることを特徴とする、ケーブル装置。
(付記2)前記接触支持部は、前記ケーブルの配線方向に沿って移動可能に設置され、前記ケーブルの余長調整により形成される前記積層部分に配置される、ことを特徴とする、付記1に記載のケーブル装置。
(付記3)前記接触支持部は、
一端側に開口部が形成され、該開口部内に挿通された前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを内部に収納する第1の収納部と、
前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して挿入させる折返し挿入部および挿入させた前記ケーブルを配線方向に挿通させる挿通孔を備える第2の収納部と、
を備えることを特徴とする、付記1または付記2に記載のケーブル装置。
(付記4)前記第2の収納部は、前記第1の収納部の上部または下部側に積層して形成されることを特徴とする、付記3に記載のケーブル装置。
(付記5)前記第1の収納部は、内部に収納された前記ケーブルの折返し部分を変位させて前記積層部分の長さを増減させることで、前記ケーブルの配線長さが調整されることを特徴とする、付記3または付記4に記載のケーブル装置。
(付記6)前記接触支持部は、前記開口部から前記折返し挿入部に対する前記ケーブルの突出量を変えることで、前記ケーブルの配線長さが調整されることを特徴とする、付記3ないし付記5のいずれかに記載のケーブル装置。
(付記7)さらに、前記接触支持部のケーブル配線方向に対して所定の角度方向に配置され、前記接触支持部を通過して前記角度方向に折り返した前記ケーブルを取り込んで支持する変位支持部と、
を備えることを特徴とする、付記1ないし付記6のいずれかに記載のケーブル装置。
(付記8)前記第1の収納部、前記第2の収納部および前記変位支持部は、ケーブル配線方向に沿って側面側の一部または全部に、前記ケーブルを挿抜させるスリットが形成されることを特徴とする、付記3ないし付記7のいずれかに記載のケーブル装置。
(付記9)前記第1の収納部、前記第2の収納部および前記変位支持部は、前記スリットの開口端面に沿って、前記ケーブルを係止する係止爪が形成されることを特徴とする、付記8に記載のケーブル装置。
(付記10)前記接触支持部は、前記ケーブルの設置対象に対して固定する固定手段を備えることを特徴とする、付記1ないし付記9のいずれかに記載のケーブル装置。
(付記11)コネクタを備える基板と、
前記コネクタに接続されるケーブルと、
配線方向に沿った折り返しにより形成される前記ケーブルの積層部分を覆い、該積層部分に接触により前記ケーブルを支持する接触支持部と、
を備え、
前記接触支持部は、前記ケーブルの折返し位置を変位可能に支持することで前記ケーブルの配線長さを調整させることを特徴とする、電子装置。
(付記12)前記接触支持部は、
一端側に開口部が形成され、該開口部内に挿通された前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを内部に収納する第1の収納部と、
前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して挿入させる折返し挿入部および挿入させた前記ケーブルを配線方向に挿通させる挿通孔を備える第2の収納部と、
を備えることを特徴とする、付記11に記載の電子装置。
(付記13)さらに、前記接触支持部のケーブル配線方向に対して所定の角度方向に配置され、前記接触支持部を通過して前記角度方向に折り返した前記ケーブルを取り込んで支持する変位支持部と、
を備えることを特徴とする、付記11または付記12に記載の電子装置。
(付記14)コネクタ間に連結されたケーブルに対するケーブル長調整方法であって、
配線方向に沿った折り返しにより前記ケーブルに積層部分を形成し、
接触により前記ケーブルを支持する接触支持部で前記積層部分を覆い、
前記接触支持部が設置された前記ケーブルの折返し位置を変位させることで前記ケーブルの配線長さを調整させる、
処理を含むことを特徴とする、ケーブル長調整方法。
(付記15)前記ケーブルの配線方向に沿って前記接触支持部を移動させて、前記積層部分に配置させる処理を含むことを特徴とする、付記14に記載のケーブル長調整方法。
(付記16)前記接触支持部には、
一端側に開口部が形成された第1の収納部内に、前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを収納させ、
前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して折返し挿入部から第2の収納部内に挿入させ、
挿入させた前記ケーブルを挿通孔から前記第2の収納部を通じて配線方向に配線させる、
処理を含むことを特徴とする、付記14または付記15に記載のケーブル長調整方法。
(付記17)さらに、前記接触支持部のケーブル配線方向に対して所定の角度方向に変位支持部を配置させ、
前記接触支持部を通過した前記ケーブルを前記角度方向に折り返し、
前記ケーブルを前記変位支持部に取り込ませて支持させる、
処理を含むことを特徴とする、付記14ないし付記16のいずれかに記載のケーブル長調整方法。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2、20、50、80、130 ケーブル装置
4 ケーブル
6 接触支持部
8 積層部分
10、46 第1の折返し部
12、48 第2の折返し部
14 ストッパ
22、120 コネクタ部
24 ケーブル支持部
26 支持本体部
28 固定部
30、40、100 電子装置
34、44、106 コネクタ
52、132 支持ホルダ
54 第1の収納部
56 第2の収納部
58、94 開口部
60 折返し挿入部
62 ストッパ壁
64 挿通孔
65 ストッパ面
70、74、90、134 スリット
72、76 爪部
82 ガイドホルダ
84 載置部
86 折返し部
88 収納部
92 係止爪
104 基板

Claims (5)

  1. コネクタ間に連結されるケーブルと、
    配線方向に沿った折り返しにより形成された前記ケーブルの積層部分を覆い、該積層部分への接触により前記ケーブルを支持する接触支持部を備え、
    前記接触支持部は、
    一端側に開口部が形成され、該開口部内に挿通された前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを内部に収納する第1の収納部と、
    前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して挿入させる折返し挿入部および挿入させた前記ケーブルを配線方向に挿通させる挿通孔を備える第2の収納部と、
    前記第1の収納部の他端側の開口に対向して配置され、前記ケーブルの折り返し部分が前記第1の収納部から離脱するのを阻止するストッパ壁と、
    を備え、前記ケーブルの折返し位置を前記第1の収納部内で変位可能に支持することで前記ケーブルの配線長さを調整させることを特徴とする、ケーブル装置
  2. 前記第1の収納部は、内部に収納された前記ケーブルの折返し部分を変位させて前記積層部分の長さを増減させることで、前記ケーブルの配線長さが調整されることを特徴とする、請求項に記載のケーブル装置。
  3. さらに、前記接触支持部のケーブル配線方向に対して所定の角度方向に配置され、前記接触支持部を通過して前記角度方向に折り返した前記ケーブルを取り込んで支持する変位支持部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のケーブル装置。
  4. コネクタを備える基板と、
    前記コネクタに接続されるケーブルと、
    配線方向に沿った折り返しにより形成される前記ケーブルの積層部分を覆い、該積層部分への接触により前記ケーブルを支持する接触支持部と、
    を備え、
    前記接触支持部は、一端側に開口部が形成され、該開口部内に挿通された前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを内部に収納する第1の収納部と、
    前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して挿入させる折返し挿入部および挿入させた前記ケーブルを配線方向に挿通させる挿通孔を備える第2の収納部と、
    前記第1の収納部の他端側の開口に対向して配置され、前記ケーブルの折り返し部分が前記第1の収納部から離脱するのを阻止するストッパ壁と、
    を備え、前記ケーブルの折返し位置を前記第1の収納部内で変位可能に支持することで前記ケーブルの配線長さを調整させることを特徴とする、電子装置。
  5. コネクタ間に連結されたケーブルに対するケーブル長調整方法であって、
    配線方向に沿った折り返しにより前記ケーブルに積層部分を形成し、
    接触により前記ケーブルを支持する接触支持部で前記積層部分を覆い、
    前記接触指示部の第1の収納部の一端側にある開口部内に前記ケーブルの折返し部分と前記積層部分とを収納し、
    前記開口部から突出した前記ケーブルの一部を折り返して前記接触指示部の第2の収納部の折り返し挿入部から挿通孔を通じて配線方向に挿通させ、
    前記第1の収納部の他端側の開口に対向して配置され、前記ケーブルの折り返し部分が前記第1の収納部から離脱するのを阻止するストッパ壁により前記接触支持部が設置された前記ケーブルの折返し位置を前記第1の収納部内で変位させることで前記ケーブルの配線長さを調整させる、
    処理を含むことを特徴とする、ケーブル長調整方法。
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