JP6163817B2 - 不揮発性メモリセルおよび不揮発性メモリ - Google Patents

不揮発性メモリセルおよび不揮発性メモリ Download PDF

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Description

この発明は、抵抗変化型素子を利用した不揮発性メモリセルと、この不揮発性メモリセルを備えた不揮発性メモリに関する。
微細化に限界が見えてきたフラッシュメモリあるいはDRAMに代わり、近年、次世代不揮発性メモリとして抵抗変化型素子を利用してデータを記憶する抵抗変化型メモリが注目されている。この抵抗変化型素子としては、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory;磁気抵抗RAM)、PRAM(Phase change Random Access Memory;相変化RAM)、ReRAM(Resistance Random Access Memory;抵抗変化型RAM)等に用いられているものが挙げられる。このような抵抗変化型素子を利用したメモリは、フラッシュメモリのような複雑なプロセスを必要とせず、標準ロジックプロセスと相性が良く、微細化に向いていること、低電圧で動作することより、将来性を有望視されている。この種の抵抗変化型素子を利用したメモリの素子構成、特性およびアレイ構成は、例えば特許文献1または非特許文献1に開示されている。
図14(a)および(b)は、抵抗変化型素子として代表的なMTJ(Magnetic Tunnel Junction;磁気トンネル接合)素子を利用した不揮発性メモリセルの構成と動作を示す図である。また、図14(c)は、図14(a)および(b)に示す回路を利用した不揮発性メモリセルの等価回路を示す図である。
図14(a)および(b)に示すように、MTJ素子は、磁気の方向が一定のピン層と、トンネルバリア膜(絶縁膜)と、磁気の方向が変化するフリー層とからなる。図14(a)に示すように、フリー層からピン層に向かう方向の電流を流すと、フリー層の磁化方向がピン層と同一となり、MTJ素子は低抵抗となり、データ“0”を記憶した状態となる。逆に、図14(b)に示すように、ピン層からフリー層に向かう方向の電流を流すと、フリー層の磁化方向がピン層と反対になり、MTJ素子は高抵抗となり、データ“1”を記憶した状態になる。
このようなMTJ素子により不揮発性メモリセルを構成する場合には、図14(a)および(b)に例示するように、MTJ素子を選択するためのスイッチとして、Nチャネル選択トランジスタT1がMTJ素子に直列接続される。図14(c)に示す不揮発性メモリセルは、抵抗変化型素子R1とNチャネル選択トランジスタT1とにより構成されている。ここで、抵抗変化型素子R1は、図14(a)および(b)のMTJ素子である。この抵抗変化型素子R1では、矢印の先端側にフリー層があり、後端側はピン層がある。従って、図14(c)において矢印と逆方向の電流を抵抗変化型素子R1に流すと、抵抗変化型素子R1は低抵抗化し、矢印と同方向の電流を抵抗変化型素子R1に流すと、抵抗変化型素子R1は高抵抗化する。
図14(c)に示す例では、MTJ素子である抵抗変化型素子R1のフリー層にビット線BLが接続され、Nチャネル選択トランジスタT1のソースにソース線SLが接続されている。そして、ビット線BLおよびソース線SL間に書き込みデータに対応した電圧を印加し、かつ、Nチャネル選択トランジスタT1にワード線WLを介して所定の行選択電圧を与え、Nチャネル選択トランジスタT1をONさせることにより、抵抗変化型素子R1に電流を流し、抵抗変化型素子R1に対するデータ“1”または“0”の書き込みが行われる。このような不揮発性メモリセルの構成は、例えば特許文献1に開示されている。
図15は、図14(a)および(b)に示すような不揮発性メモリセルにより構成された従来の不揮発性メモリセルアレイの断面構造を例示する図である。図15に示す例では、半導体基板に図14(a)および(b)に示すNチャネル選択トランジスタT1が2個形成されている。そして、1不揮発性メモリセルを構成する2つのNチャネル選択トランジスタT1のゲートがワード線WLとなっている。これらのNチャネル選択トランジスタT1のソースは、コンタクトホールCSと第1メタル層1Mと第1層および第2層間のビアV1を介して第2メタル層2Mによるソース線SLに接続されている。また、2つのNチャネル選択トランジスタT1の共用のドレインは、コンタクトホールCSを介してMTJ素子のピン層に接続され、このMTJ素子のフリー層はビアV1を介して第2メタル層2Mによるビット線BLに接続されている。
図16は、図14および図15に示す不揮発性メモリセルの動作例を示している。MTJ素子に“0”を書き込む場合、その不揮発性メモリセルのNチャネル選択トランジスタのゲートにワード線WLを介して1.2Vの選択電圧を与え、ビット線BLに1.2Vを、ソース線SLに0Vを与える。この結果、不揮発性メモリセルのMTJ素子にフリー層からピン層に向かう方向の約49μAの電流が流れ、MTJ素子が低抵抗となり、“0”を記憶した状態となる。一方、所望の不揮発性メモリセルのMTJ素子に“1”を書き込む場合、その不揮発性メモリセルのNチャネルトランジスタのゲートに1.2Vの選択電圧WLを与え、ビット線BLに0Vを、ソース線SLに1.2Vを与える。この結果、不揮発性メモリセルのMTJ素子にピン層からフリー層に向かう方向の約49μAの電流が流れ、MTJ素子が高抵抗となり、“1”を記憶した状態となる。
所望の不揮発性メモリセルからデータを読み出す場合は、その不揮発性メモリセルのNチャネルトランジスタのゲートに1.2Vの選択電圧WLを与え、ビット線BLに0.15Vを、ソース線SLに0Vを与える。そして、ビット線BLから不揮発性メモリセルのMTJ素子に流れ込む電流を検出する。MTJ素子が“0”を記憶しており、低抵抗となっている場合、MTJ素子には15μA程度の電流が流れる。一方、MTJ素子が“1”を記憶しており、高抵抗となっている場合、MTJ素子には10μA程度の電流が流れる。従って、MTJ素子に流れ込む電流を検出して閾値と比較することにより、MTJ素子が“0”を記憶しているか“1”を記憶しているかを判定することができる。
なお、このような不揮発性メモリセルアレイの構成および不揮発性メモリセルアレイを構成する不揮発性メモリセルの動作条件は例えば非特許文献2に開示されている。
特開2009−187631号公報 特開2002−8369号公報 特表2007−536680号公報
ISSCC Digest of Technical Papers,pp.258、Feb.2010. 電子情報通信学会 信学技報ICICE Technical Report ICD2010−7 p35〜p40
さて、メモリ容量を増大させるためには、不揮発性メモリセルの素子数を減らすのが効果的である。そこで、特許文献2は、面積を縮小するために、選択用のトランジスタを省略して1個の抵抗のみでメモリセルを構成したクロスポイント型メモリを提案している(特許文献2の図3(a)(b)(c)参照)。また、特許文献3も、同様なクロスポイント型メモリを提案している(特許文献3の図46〜図48参照)。しかし、特許文献2に記載の構成は、不揮発性メモリセルへのアクセス時に、不必要な回り込みの電流が他の不揮発性メモリセルに流れ、消費電流が多くなるという問題がある。また、不揮発性メモリセルの記憶素子としてMTJ素子のようなバイポーラ型抵抗素子を使用した場合、書き込み時に不揮発性メモリセルに対して双方向電流を流す必要があるが、このような書き込み方法を実現するための技術が特許文献2には開示されていない。特許文献3も同様であり、不揮発性メモリセルの記憶素子としてバイポーラ型抵抗素子を使用することを可能にする技術を開示していない。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、選択用のトランジスタが不要であって占有面積が少なくて済み、MTJ素子のようなバイポーラ型抵抗素子により構成可能な不揮発性メモリセルおよび不揮発性メモリを提供することを目的とする。
この発明は、通電方向により異なった方向に抵抗値が変化する抵抗変化型素子と、絶対値が閾値電圧以上である電圧が印加された場合に該電圧と同一極性の電流を通過させる双方向の閾素子とを直列接続してなることを特徴とする不揮発性メモリセルを提供する。
この不揮発性メモリセルおよびこの不揮発性メモリセルを利用した不揮発性メモリによれば、直列接続された抵抗変化型素子および閾素子に印加する電圧の絶対値を閾素子の閾電圧以上であり、かつ、閾電圧の2倍以下に選ぶことにより、不揮発性メモリ内の所望の不揮発性メモリセル以外の不揮発性メモリへの電流の回り込みを回避し、所望の不揮発性メモリセルのみに対するデータ書き込みおよびデータ読み出しを実現することができる。
この発明の第1実施形態である不揮発性メモリセルの構成を示す回路図である。 同不揮発性メモリセルの閾素子の電圧−電流特性を例示する図である。 同不揮発性メモリセルの動作条件を示す図である。 この発明の第2実施形態である不揮発性メモリセルの構成を示す回路図である。 この発明の第3実施形態である不揮発性メモリセルアレイの構成および動作を示す回路図である。 同実施形態の“0”書き込みの動作条件を示す図である。 同実施形態の“1”書き込みの動作条件を示す図である。 この発明の第4実施形態である不揮発性メモリセルアレイの構成および動作を示す回路図である。 同実施形態の“0”書き込みの動作条件を示す図である。 同実施形態の“1”書き込みの動作条件を示す図である。 この発明の第5実施形態である不揮発性メモリの構成を示す回路図である。 同実施形態における行デコーダの構成を示す回路図である。 この発明の第6実施形態である不揮発性メモリの構成を示す回路図である。 MTJ素子の構成および動作を示す図である。 MTJ素子を利用した不揮発性メモリセルの断面構造を例示する図である。 同不揮発性メモリセルの動作条件を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、トランジスタはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;金属−酸化膜−半導体構造の電界効果トランジスタ)を指す。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態である不揮発性メモリセルの構成を示す回路図である。この不揮発性メモリセルは、不揮発性メモリの不揮発性メモリセルアレイに行列状に配列されるものであり、行列の各行に沿って各々配線されたソース線SLと各列に沿って各々配線されたビット線BLとの交点に配置される。図1に示すように、不揮発性メモリセルは、抵抗変化型素子Rと、互いに逆並列接続されたダイオードD1およびD2からなる閾素子とをビット線BLおよびソース線SL間に直列接続してなるものである。抵抗変化型素子Rとしては、MRAM、PRAM、ReRAM等に用いられるものと同様なバイポーラ型抵抗変化型素子を使用することができる。図示の例において、抵抗変化型素子RはMRAMに使用されるMTJ素子である。そして、抵抗変化型素子RであるMTJ素子のフリー層はビット線BLに接続され、ピン層はダイオードD1のカソードおよびダイオードD2のアノードの共通接続点に接続されている。そして、ダイオードD1のアノードおよびダイオードD2のカソードがソース線SLに共通接続されている。
図2はダイオードD1およびD2からなる閾素子の電圧−電流特性を示す図である。この図2において、横軸は抵抗変化型素子Rおよび閾素子間のノードNの電位VNからソース線SLの電位VSLを減算した電圧VN−VSLを示しており、縦軸はノードNからソース線SLに向けて流れる電流を示している。この例では、ダイオードD1およびD2の順方向電圧が閾素子の閾値電圧となる。電圧VN−VSLの絶対値がこの閾値電圧(図示の例では約0.6V)以下の領域では、電流Iは0である。しかし、電圧VN−VSLが正であり、かつ、閾値電圧(この場合、ダイオードD2の順方向電圧)よりも大きい領域では、閾素子にダイオードD2の順方向電流が流れる。また、電圧VN−VSLが負であり、かつ、その絶対値が閾値電圧(この場合、ダイオードD1の順方向電圧)よりも大きい領域では、閾素子にダイオードD1の順方向電流が流れる。
図3は本実施形態による不揮発性メモリセルの動作条件を示す図である。図3に示すように、“0”書き込みの場合は、ビット線BLに1.2V、ソース線SLに0Vを印加する。この場合、ダイオードD2がオンし、ノードNおよびソース線SL間に略0.7Vの電圧が印加され、ビット線BLおよびノードN間の抵抗変化型素子Rには略0.5Vの電圧が印加される。この結果、抵抗変化型素子Rにフリー層からピン層に向かう順方向の電流が流れて低抵抗となり、“0”が書き込まれた状態となる。一方、“1”書き込みの場合は、ビット線BLに0V、ソース線SLに1.2Vを印加する。この場合、ダイオードD1がオンし、ノードNおよびソース線SL間に略−0.7Vの電圧が印加され、ビット線BLおよびノードN間の抵抗変化型素子Rに略−0.5Vの電圧が印加される。この結果、抵抗変化型素子Rにピン層からフリー層に向かう逆方向の電流が流れ、高抵抗化し、“1”が書き込まれた状態となる。
データ読み出しを行う場合には、ビット線BLに0.7V、ソース線SLに0Vを印加する。この場合、ダイオードD2がオンし、ノードNおよびソース線SL間に略0.7Vの電圧が印加され、ビット線BLおよびノードN間の抵抗変化型素子Rには略0.1Vの電圧が印加される。このときビット線BLおよびソース線SL間に流れる電流を検出し、所定の閾値と比較することにより抵抗変化型素子Rに記憶されたデータを判定する。すなわち、ビット線BLおよびソース線SL間に流れる電流が閾値よりも大きい場合は、抵抗変化型素子Rの抵抗が低く、データ“0”を記憶した状態であると判定し、ビット線BLおよびソース線SL間に流れる電流が閾値よりも小さい場合は、抵抗変化型素子Rの抵抗が高く、データ“1”を記憶した状態であると判定する。
図3において、“0”非書き込み、“1”非書き込みとは、不揮発性メモリセルアレイ内の当該不揮発性メモリセル以外の不揮発性メモリセルが例えば書き込み対象となっている場合の当該不揮発性メモリセルの動作条件である。“0”非書き込みでは“0”書き込みの場合と同じ極性の電圧がビット線BLおよびソース線SL間に印加されるが、印加電圧の絶対値が閾素子の閾値電圧を越えないため、当該不揮発性メモリセルに電流が流れず、“0”書き込みが行われない。“1”非書き込みも同様である。なお、この“0”非書き込みおよび“1”非書き込みについては、後述する第3実施形態において、その詳細を明らかにする。
以上のように、本実施形態によればトランジスタ等の選択用のスイッチング素子を用いなくても、抵抗変化型素子Rに対するデータの書き込み、抵抗変化型素子Rからのデータの読み出しを行うことが可能である。
<第2実施形態>
図4はこの発明の第2実施形態である不揮発性メモリセルの構成を示す回路図である。上記第1実施形態では、ダイオードD1およびD2を逆並列接続したものにより閾素子を構成したが、本実施形態ではツェナーダイオードDZにより閾素子を構成した。本実施形態においても、ツェナーダイオードDZの降伏電圧をダイオードの順方向電圧である0.6V程度にすることにより上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
<第3実施形態>
図5は、この発明の第3実施形態である不揮発性メモリセルアレイの構成および動作を示す回路図である。この不揮発性メモリセルアレイは、上記第1実施形態の不揮発性メモリセル(図1)により構成されている。ここでは、説明を簡略化するために、4ビットの不揮発性メモリセルM00、M01、M10およびM11により構成された不揮発性メモリセルアレイを例に説明する。この不揮発性メモリセルアレイには、ビット線BL0、BL1、ソース線SL0、SL1が配線されている。不揮発性メモリセルM00はソース線SL0とビット線BL0の交差部に、不揮発性メモリセルM01はソース線SL0とビット線BL1の交差部に、不揮発性メモリセルM10はソース線SL1とビット線BL0の交差部に、不揮発性メモリセルM11はソース線SL1とビット線BL1の交差部に各々配置されている。
図5(a)は、不揮発性メモリセルM00に“0”を書き込む場合、図5(b)は不揮発性メモリセルM00に“1”を書き込む場合、図5(c)は不揮発性メモリセルM00からデータを読み出す場合の各部の状態を示している。また、図6は“0”書き込みの動作条件を、図7は“1”書き込みの動作条件を各々示している。
不揮発性メモリセルM00に“0”を書き込む場合は、次のような電圧印加を行う。
a.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0およびソース線SL0間に不揮発性メモリセルの閾素子の閾値電圧VF以上であり、かつ、閾値電圧VFの2倍以下の正の電圧を印加する。
b.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたソース線SL0以外のソース線SL1には書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0に与えるものと同じ電圧を印加する。
c.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0以外のビット線BL1はオープンとし、あるいは書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0の電圧およびソース線SL0の電圧の中間の電圧であって、当該ビット線BL0の電圧との電圧差が閾値電圧VF以下であり、かつ、当該ソース線SL0の電圧との電圧差が閾値電圧VF以下である電圧を印加する。
具体的には、図5(a)および図6に示すように、不揮発性メモリセルM00に“0”を書き込む場合は、ビット線BL0を1.2V、ビット線BL1をオープンまたは0.6Vとし、ソース線SL0を0V、ソース線SL1を1.2Vとする。
ここで、不揮発性メモリセルM00に注目すると、BL0=1.2V、SL0=0Vなので、実線矢印により示すようにビット線BL0→抵抗変化型素子R→ダイオードD2→ソース線SL0という電流パスに沿って電流が流れ、抵抗変化型素子Rには正の電圧0.5Vが印加される。この結果、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rは、フリー層からピン層に順方向に電流が流れて低抵抗となり、“0”が書き込まれた状態となる。
一方、不揮発性メモリセルM01、M11に注目すると、SL1=1.2V、SL0=0Vなので、破線矢印によって示すように、ソース線SL1→不揮発性メモリセルM11のダイオードD1および抵抗変化型素子R→ビット線BL1→不揮発性メモリセルM01の抵抗変化型素子RおよびダイオードD2→ソース線SL0という電流パスを電流が流れようとする。
しかし、ビット線BL1がオープンである場合、この電流パスにおける不揮発性メモリセルM11のダイオードD1の順方向電圧VF=0.6Vと不揮発性メモリセルM01のダイオードD2の順方向電圧VF=0.6Vの和がソース線SL1およびSL0間の電圧1.2Vと一致するので、不揮発性メモリセルM11のダイオードD1および不揮発性メモリセルM01のダイオードD2はいずれもオフとなり、この電流パスに電流は流れない。
この場合、不揮発性メモリセルM11は、“1”書き込みの場合と同様にソース線SL1の電圧がビット線BL1の電圧よりも高くなっているにも拘わらず、ソース線SL1およびビット線BL1間の電圧が不足するために“1”の書き込みが行われない。これを“1”の非書き込みという。また、不揮発性メモリセルM01は、“0”書き込みの場合と同様にビット線BL1の電圧がソース線SL0の電圧よりも高くなっているにも拘わらず、ビット線BL1およびソース線SL0間の電圧が不足するために“0”の書き込みが行われない。これを“0”の非書き込みという。
不揮発性メモリセルM10については、SL1=1.2V、BL0=1.2Vであるため、ダイオードD1およびD2がオフとなり、非選択となる。
以上の例では、書き込み対象である不揮発性メモリセルのビット線BLおよびソース線SL間に与える電圧V(BL−SL)を1.2Vとして“0”書き込みを行った。しかし、書き込み対象でない不揮発性メモリセルへの回り込み電流の発生を回避し、書き込み対象の不揮発性メモリセルのみに“0”書き込みを行うためには、VF≦V(BL−SL)≦2VFとなるように電圧V(BL−SL)を定めればよい。
不揮発性メモリセルM00に“1”を書き込む場合は、次のような電圧印加を行う。
a.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0およびソース線SL0間に不揮発性メモリセルの閾素子の閾値電圧VF以上であり、かつ、閾値電圧VFの2倍以下の絶対値を持った負の電圧を印加する。
b.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたソース線SL0以外のソース線SL1には書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0に与えるものと同じ電圧を印加する。
c.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0以外のビット線BL1はオープンとし、あるいは書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0の電圧およびソース線SL0の電圧の中間の電圧であって、当該ビット線BL0の電圧との電圧差が閾値電圧VF以下であり、かつ、当該ソース線SL0の電圧との電圧差が閾値電圧VF以下である電圧を印加する。
具体的には、図5(b)および図7に示すように、ビット線BL0を0V、ソース線SL0を1.2V、ビット線BL1をオープン、ソース線SL1を0Vとする。この場合、不揮発性メモリセルM00には電流が流れ、その抵抗変化型素子Rには−0.5Vの電圧が印加されるので、“1”書き込みが行われる。
一方、不揮発性メモリセルM01に注目すると、SL0=1.2V、SL1=0Vなので、破線矢印によって示すように、不揮発性メモリセルM01およびM11を経由した電流パスがソース線SL0およびSL1間に生じるが、この電流パスにおける不揮発性メモリセルM01のダイオードD1の順方向電圧と不揮発性メモリセルM11のダイオードD2の順方向電圧の和がソース線SL0およびSL1間の電圧1.2Vと一致するため、両ダイオードD1およびD2がオフとなる。このため、不揮発性メモリセルM01およびM11に電流が流れず、不揮発性メモリセルM01は“1”の非書き込み、不揮発性メモリセルM11は“0”の非書き込みとなる。
また、不揮発性メモリセルM10については、BL0=0V、SL1=0Vであるため、非選択となる。
以上の例では、“1”書き込みの対象である不揮発性メモリセルのソース線SLおよびビット線BL間に与える電圧V(SL−BL)を1.2Vとして“0”書き込みを行った。しかし、書き込み対象でない不揮発性メモリセルへの誤書き込みを行うことなく、書き込み対象の不揮発性メモリセルのみに“1”書き込みを行うためには、VF≦V(SL−BL)≦2VFとなるように電圧V(SL−BL)を定めればよい。
不揮発性メモリセルM00からのデータ読み出しを行う場合は、次のような電圧印加を行う。
a.読み出し対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0およびソース線SL0間に不揮発性メモリセルの閾素子の閾値電圧VF以上であり、かつ、閾値電圧VFの2倍以下の絶対値を持った正の電圧を印加する。
b.読み出し対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたソース線SL0以外のソース線SL1には、読み出し対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0の電圧およびソース線SL0の電圧の中間の電圧であって、当該ビット線BL0の電圧との電圧差が閾値電圧VF以下であり、かつ、当該ソース線SL0の電圧との電圧差が閾値電圧VF以下である電圧を印加する。
c.書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0以外のビット線BL1はオープンとする。
具体的には図5(c)に示すように、ビット線BL0を0.7V、ソース線SL0を0V、ビット線BL1をオープン、ソース線SL1を0.6Vとする。この場合、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rの両端に印加される電圧は、略0.1Vとなり、抵抗変化型素子の“0”、“1”の記憶状態に対応した電流が流れる。
この例では、読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線BLおよびソース線SL間の電圧V(BL−SL)を0.7Vとしたが、読み出し対象でない不揮発性メモリセルのダイオードをオンさせず、読み出し対象である不揮発性メモリセルに流れる電流のみを正確に検知するためには、VF≦V(BL−SL)≦2VFを満たすように電圧V(BL−SL)を定めればよい。
なお、以上の説明では非選択の不揮発性メモリセルに接続されたビット線(以上の例ではビット線BL1)をオープンにしたが、オープンにする代わりに、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線BLおよびソース線SL間の電圧V(BL−SL)の1/2に相当するバイアス電圧(書き込みの例では0.6V)を非選択のビット線に与えても同様の動作が得られる。また、ビット線BL1を0.6Vに固定した場合、オープンにするよりも電圧が安定するので不揮発性メモリセルアレイを高速化することができる利点がある。
以上のように、本実施形態によれば、MRAMのような双方向の抵抗変化型素子を用いた不揮発性メモリでも、ダイオードを用いたクロスポイントメモリを提供することができる。
<第4実施形態>
図8は、この発明の第4実施形態である不揮発性メモリセルアレイの構成および動作を示す回路図である。さらに詳述すると、図8(a)は、不揮発性メモリセルM00に“0”を書き込む場合、図8(b)は不揮発性メモリセルM00に“1”を書き込む場合、図8(c)は不揮発性メモリセルM00からデータを読み出す場合の各部の状態を示している。また、図9は“0”書き込みの動作条件を、図10は“1”書き込みの動作条件を各々示している。
上記第3実施形態では、書き込みデータ“0”と“1”とで、非選択のソース線をそれぞれ1.2Vあるいは0Vに充放電する必要があり、このソース線の充放電の電力消費が大きい。この発明の第4実施形態では、このソース線の充放電の電力消費を削減する。
上記第3実施形態とこの第4実施形態との相違はデータ書き込み時に非選択のソース線SL1に印加するバイアス電圧にある。本実施形態では、不揮発性メモリセルM00に“0”を書き込む場合は、不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0に与える電圧およびソース線SL0に与える電圧の中間の電圧を非選択のソース線に与える。具体的には、書き込み対象である不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0に与える電圧をVBL、ソース線SL0に与える電圧をVSLとした場合、バイアス電圧VCOM=(VBL+VSL)/2を非選択のソース線に与える。そして、例えば図8(a)および図9に示すようにBL0=1.2V、BL1=0.6V、SL0=0V、SL1=0.6Vとする。
この場合、不揮発性メモリセルM00には、実線矢印で示す電流パスに沿ってビット線BL0からソース線SL0へ電流が流れ、不揮発性メモリセルM00に“0”が書き込まれる。
非選択の不揮発性メモリセルM01、M10、M11については、破線矢印で示す電流パスに沿って電流が流れようとするが、いずれも不揮発性メモリセルに0.6Vしか印加されないので、各不揮発性メモリセルのダイオードD1およびD2がオフとなり、不揮発性メモリセルM01、M10については“0”の非書き込み、不揮発性メモリセルM11については、“1”の非書き込みとなる。
次に、不揮発性メモリセルM00に“1”を書き込む場合は、VF≦VCOM≦2VFなる条件を満たす範囲で、非選択のソース線を固定する電圧を定め、例えば図8(b)および図10に示すようにBL0=0V、BL1=0.6V、SL0=1.2V、SL1=0.6Vとする。この場合、不揮発性メモリセルM00には、実線矢印で示す電流パスに沿ってソース線SL0からビット線BL0へ電流が流れ、不揮発性メモリセルM00に“1”が書き込まれる。
不揮発性メモリセルM01、M10、M11については、破線矢印に沿った電流パスに沿って電流が流れようとするが、いずれも各不揮発性メモリセルに0.6Vしか電圧が印加されないので、各不揮発性メモリセルのダイオードD1およびD2がオフとなる。この結果、不揮発性メモリセルM01およびM10は“1”の非書き込み、不揮発性メモリセルM11は“0”の非書き込みとなる。
次に不揮発性メモリセルM00からデータを読み出す場合は、BL0=0.7V、SL0=0V、BL1=0.6V、SL1=0.6Vとする。この場合、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rの両端に印加される電圧は、略0.1Vとなり、抵抗変化型素子Rに記憶された“0”または“1”に対応した電流が不揮発性メモリセルM00に流れる。
この例では、不揮発性メモリセルM00に接続されたビット線BL0およびソース線SL0間の電圧V(BL−SL)を0.6Vとしたが、電圧V(BL−SL)は、VF≦V(BL−SL)≦2VFという条件を満たす範囲内で決定すればよい。
以上のように、本実施形態によれば、非選択のソース線、非選択のビット線を常時0.6Vの定電圧にバイアスすることで、1つの不揮発性メモリセルに対する選択的な書き込みおよび選択的な読み出しが可能であり、かつ、非選択のソース線の充放電電流を大幅に削減することができる。
<第5実施形態>
図11はこの発明の第5実施形態である不揮発性メモリの構成例を示す回路図である。図11において、不揮発性メモリセルアレイ100は、上記第1実施形態による不揮発性メモリセルにより構成されたメモリアレイである。この不揮発性メモリセルアレイ100は、m+1行からなるソース線SLj(j=0〜m)と、n+1列からなるビット線BLk(k=0〜n)と、これらのソース線およびビット線の各交点に対応させて配置された不揮発性メモリセルMjk(j=0〜m、k=0〜n)により構成されている。
行デコーダ200は、行アドレスに基づき、不揮発性メモリセルアレイ100の各ソース線SLj(j=0〜m)に対応した行選択信号SELjおよび行選択反転信号SELjB(j=0〜m)を出力する回路である。
図12は、行デコーダ200の1行分の回路構成を示す図である。図12に示すように、行デコーダ200における1つの行jに対応した回路は、行アドレスが行jを示す場合にLレベル、それ以外の場合にHレベルの信号を出力する一致検出回路201と、この一致検出回路201の出力信号を反転して出力するインバータ202によって構成されている。そして、一致検出回路201の出力信号が行選択反転信号SELjB、インバータ202の出力信号が行選択信号SELjとなる。
選択スイッチ300は、行デコーダ200が出力する行選択信号SELjおよび行選択反転信号SELjB(j=0〜m)に従ってソース線SLjを選択するスイッチである。この選択スイッチ300は、各ソース線SLj(j=0〜m)に各々接続されたソース線選択トランジスタSSjおよびSSjB(j=0〜m)を有している。これらのソース線選択トランジスタSSjおよびSSjB(j=0〜m)は、Nチャネルトランジスタであり、行選択信号SELjおよび行選択反転信号SELjB(j=0〜m)が各々のゲートに与えられる。ある行jに対応したソース線選択トランジスタSSjは、選択信号SELjがHレベルである場合にオンとなって当該行jに対応したソース線SLjに書き込み電圧VDINを与える。また、ある行jに対応したソース線選択トランジスタSSjBは、行選択反転信号SELjBがHレベルである場合にオンとなって当該行jに対応したソース線SLjにバイアス電圧VCOMを与える。
列デコーダ400は、列アドレスに基づき、不揮発性メモリセルアレイ100の各列k(k=0〜n)に対応した列選択信号COLkおよび列選択反転信号COLkB(k=0〜n)を出力する。
カラムゲートスイッチ500は、ビット線BLk(k=0〜n)に各々接続されたビット線選択トランジスタCGNkおよびCGPk(k=0〜n)により構成される。ここで、ビット線選択トランジスタCGNk(k=0〜n)は、Nチャネルトランジスタであり、それらの各ゲートには、列選択信号COLk(k=0〜n)が与えられる。また、ビット線選択トランジスタCGPk(k=0〜n)は、Pチャネルトランジスタであり、それらの各ゲートには列選択反転信号COLkB(k=0〜n)が与えられる。
列デコーダ400は、列アドレスが示す列kに対応した列選択信号COLkをHレベル、選択反転信号COLkBをLレベルとし、その列kに対応したビット線選択トランジスタCGNkおよびPチャネルトランジスタCGPkをオンとし、その列kに対応したビット線BLkをデータ線DLに接続する。また、列デコーダ400は、列アドレスに対応した列k以外の列k’(≠k)については、列選択信号COLj’をLレベル、列選択反転信号COLk’BをHレベルとし、その列k’に対応したビット線選択トランジスタCGNk’およびCGPk’をオフにする。
バイアス回路600は、ビット線をバイアスするバイアス回路である。このバイアス回路600は、ビット線BLk(k=0〜n)に各々接続されたNチャネルトランジスタPRk(k=0〜n)と、インバータ502およびレベルシフト機能を有するインバータ503とを含む。NチャネルトランジスタPRk(k=0〜n)の各ゲートには、インバータ502および503を介してプリチャージ信号PREが与えられる。NチャネルトランジスタPRk(k=0〜n)は、プリチャージ信号PREがHレベルとなることによりオンとなり、バイアス電圧VCOM(0.6V)をビット線BLk(k=0〜n)に供給する。電源回路700は、このバイアス電圧VCOM(=0.6V)を発生する回路である。
書き込み制御回路800は、書き込み制御信号WEと入力データDinを受けて、この不揮発性メモリの書き込みおよび読み出し制御を行う回路である。書き込みドライバ900は、書き込みデータDinに応じた電圧をデータ線DLおよびこれに接続されたビット線に供給する回路である。この書き込みドライバ900は、出力ディセーブル機能を備えた3ステートドライバである。データ読み出し時、この書き込みドライバ900は、出力ディセーブル状態とされ、データ線DLから切り離される。ソースドライバ1000は、ソース線SLj(j=0〜m)に書き込みデータDinに対応した書き込み電圧VINを供給するための回路である。センスアンプ1100は、読み出し時にデータ線DLの微小な電流差を検知し増幅するアンプである。出力回路1200は、センスアンプ1100の出力信号に基づいて、チップの外部に出力データDoutを出力する回路である。
以上が本実施形態の構成である。
次に本実施形態の動作を説明する。
まず、不揮発性メモリセルM00に“0”を書き込む場合の動作を説明する。初期状態では、WE=Lとなっている。また、プリチャージ信号PRがHレベルとなっており、NチャネルトランジスタPRk(k=0〜n)が全てオンとなり、全てのビット線BLk(k=0〜n)が略0.6Vにプリチャージされている。また、初期状態では、行デコーダ200は、全ての選択信号SELj(j=0〜m)をLレベル、全ての選択反転信号SELjB(j=0〜m)をHレベルとしている。このため、全てのソース線SLj(j=0〜m)にはバイアス電圧VCOM(=0.6V)が印加される。
書き込みモードになると、書き込み制御信号WEがHレベルとされる。また、“0”書き込みの場合は、書き込みデータDin=“0”が書き込み制御回路800に与えられる。書き込み制御回路800は、書き込みデータDin=“0”に基づき、ソースドライバSDから書き込み電圧VDIN=0Vを出力させ、書き込みドライバWDから電圧1.2Vをデータ線DLに出力させる。
行アドレスおよび列アドレスにより不揮発性メモリセルM00が選択された場合、行デコーダ200は、行選択信号SEL0をHレベル、行選択反転信号SEL0BをLレベルとする。これによりソース線SL0に書き込み電圧VDINが与えられ、SL0=0Vとなる。また、行デコーダ200は、非選択の行j=1〜mについて、行選択信号SELjをLレベル、行選択反転信号SELjBをHレベルとする。これにより非選択の行のソース線SLj(j=1〜m)にバイアス電圧VCOM=0.6Vが印加される。
一方、列デコーダ400は列選択信号COL0をHレベル、列選択反転信号COL0BをLレベルとする。これにより、ビット線BL0が選択されてデータ線DLに接続され、ビット線BL0に1.2Vが供給される。
このようにして不揮発性メモリセルM00が接続されたビット線BL0に1.2V、ソース線SL0に0Vが供給され、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rに電流が流れる。この結果、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rが低抵抗となり、“0”が書き込まれた状態となる。
このとき、非選択のソース線SLk(k=1〜m)には、0.6Vが印加され、非選択のビット線BLk(k=1〜n)に接続されたビット線選択トランジスタCGNkおよびCGPk(k=1〜n)はオフしている。ここで、書き込みモードとなる前、全てのビット線はプリチャージ電圧VCOM=0.6Vが印加されている。そして、書き込みモードにおいて、不揮発性メモリセルM00以外の不揮発性メモリセルに接続された各ビット線はオープンとされる。このため、書き込みモードにおいて、不揮発性メモリセルM00以外の不揮発性メモリセルは非書き込み状態となる。
不揮発性メモリセルM00に“1”を書き込む場合、書き込み制御回路800は、書き込みデータDin=“1”に基づき、ソースドライバSDから書き込み電圧VDIN=1.2Vを出力させ、書き込みドライバWDから電圧0Vをデータ線DLに出力させる。このため、不揮発性メモリセルM00の接続されたビット線BL0が0V、ソース線SL0が1.2Vとなる。この結果、不揮発性メモリセルM00に“1”が書き込まれる。
次に、不揮発性メモリセルM00からのデータ読み出しの動作を説明する。読み出しモードでは、書き込み制御WEがLレベルとなる。書き込み制御回路800は、この書き込み制御WEがLレベルとなるのに応じて、ソースドライバSDから0Vを出力させ、書き込みドライバWDをデータ線DLから切り離す。
読み出し対象が不揮発性メモリセルM00である場合、ソースドライバSDの出力する電圧0Vがソース線SL0に与えられ、ビット線BL0がデータ線DLに接続される。このデータ線DLには、センスアンプ1100内にある図示しないバイアス回路により、0.7Vが供給される。
ここで、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rが“0”を記憶している場合、すなわち、低抵抗である場合は、不揮発性メモリセルM00に流れる電流が多く、センスアンプ1100は読み出しデータが“0”であると判断する。また、不揮発性メモリセルM00の抵抗変化型素子Rが“1”を記憶しており、高抵抗の場合は、流れる電流が少ないので、センスアンプ1100は読み出しデータが“1”であると判断する。出力回路1200は、このセンスアンプ1100の判断結果を読み出しデータDoutとして出力する。
以上の書き込み動作および読み出し動作において、非選択のソース線は0.6V、非選択のビット線は0.6Vに設定されるので、非選択の不揮発性メモリセルM01〜MmnのダイオードD1およびD2はオフとなり、不揮発性メモリセルM01〜Mmnは非書き込み状態となる。
以上のように、本実施形態によれば、非選択のソース線、ビット線は常に0.6Vが印加されているので、アドレスを切り替える都度の充放電電流をなくすことができ、低消費電力を実現することができる。
<第6実施形態>
図13はこの発明の第6実施形態である不揮発性メモリの構成を示す回路図である。本実施形態による不揮発性メモリは、上記第5実施形態(図11)において、プリチャージ回路600を削除して、カラムゲートスイッチ550から非選択ビット線にバイアス0.6Vを供給するようにしたものである。
カラムゲートスイッチ550は、ビット線BLk(k=0〜n)とデータ線DLとの間に各々介挿されたNチャネルトランジスタCGk(k=0〜n)と、ビット線BLk(k=0〜n)と電源回路700の出力端との間に各々介挿されたNチャネルトランジスタCGkB(k=0〜n)とを有している。ここで、NチャネルトランジスタCGk(k=0〜n)の各ゲートには列デコーダ400が出力する列選択信号COLk(k=0〜n)が各々与えられる。また、NチャネルトランジスタCGkB(k=0〜n)の各ゲートには列デコーダ400が出力する列選択反転信号COLkB(k=0〜n)が各々与えられる。
初期状態において、列デコーダ400は、全ての列選択信号COLk(k=0〜n)をLレベル、全ての列選択反転信号COLkB(k=0〜n)をHレベルとする。これによりNチャネルトランジスタCGk(k=0〜n)がオフ、NチャネルトランジスタCGkB(k=0〜n)がオンとなり、電源回路700の出力するバイアス電圧VCOM=0.6VがNチャネルトランジスタCGkB(k=0〜n)を介してビット線BLk(k=0〜n)に印加される。
例えば不揮発性メモリセルM00に対する書き込み動作時、列デコーダ400は、列選択信号COL0をHレベル、列選択信号COLk(k=1〜n)をLレベル、列選択反転信号COL0BをLレベル、列選択反転信号COLkB(k=1〜n)をHレベルとする。これによりビット線選択トランジスタCG0がオン、ビット線選択トランジスタCGk(k=1〜n)がオフ、ビット線選択トランジスタCG0Bがオフ、NチャネルトランジスタCGkB(k=1〜n)がオンとなる。この結果、ビット線BL0がデータ線DLに接続され、ビット線BLk(k=1〜n)に電源回路700の出力するバイアス電圧VCOM=0.6Vが印加され、不揮発性メモリセルM00に対するデータ書き込みが行われる。
上記第5実施形態(図11)では、非選択のビット線にプリチャージ回路からバイアス電圧を供給したが、書き込み動作中、読み出し動作中は非選択のビット線をフローティングとした。ここで、不揮発性メモリセルMjk内のダイオードD1およびD2がメタル配線上に製造したダイオード(ショットキーダイオードやアモルファスダイオード等)である場合、この種のダイオードは欠陥も多く、図2に示すようなしっかりしたダイオード特性が得られず、印加電圧が順方向電圧VF以下である場合でもリーク電流が流れる可能性がある。従って、第5実施形態のように、ビット線のプリチャージを行い、書き込み動作時および読み出し動作時には非選択ビット線をオープンにする方式では、ダイオードD1およびD2のリーク電流により0.6Vにバイアスされたビット線の電圧が下がる懸念もある。しかしながら、本実施形態では、書き込み動作時および読み出し動作時に非選択のビット線にバイアス電圧VCOMを印加する。従って、書き込み動作時および読み出し動作時にダイオードD1およびD2のリーク電流が発生したとしても、このリーク電流により非選択のビット線の電圧が低下することはなく、動作上の問題は生じない。
なお、第6実施形態(図13)では、デコーダ300およびカラムスイッチ550をNチャネルトランジスタからなるアナログスイッチにより構成したが、第5実施形態(図11)のカラムゲートスイッチ500のようにNチャネルトランジスタおよびPチャネルトランジスタからなるCMOSアナログスイッチにより構成してもよい。この場合、Nチャネルトランジスタの閾値による電圧降下が生じない利点がある。
R……抵抗変化型素子、D1,D2……ダイオード、DZ……ツェナーダイオード、Mjk(j=0〜m、k=0〜n)……不揮発性メモリセル、SLj(j=0〜m)……ソース線、BLk(k=0〜n)……ビット線、100……不揮発性メモリセルアレイ、200……行デコーダ、300……選択スイッチ、SSjおよびSSjB(j=0〜m)……ソース線選択トランジスタ、400……列デコーダ、500,550……カラムゲートスイッチ、CGNk(k=0〜n),CGk(k=0〜n),CGkB(k=0〜n)……Nチャネルトランジスタ、CGPk(k=0〜n)……Pチャネルトランジスタ、600……プリチャージ回路、700……電源回路、800……書込制御回路、900……書き込みドライバ、1000……ソースドライバ、1100……センスアンプ、1200……出力回路。

Claims (1)

  1. 不揮発性メモリセルアレイと、制御手段と、プリチャージ回路とを具備し、
    前記不揮発性メモリセルアレイは、
    複数のソース線と、
    前記複数のソース線と交差する複数のビット線と、
    前記複数のソース線と前記複数のビット線との各交差部に各々対応して設けられた複数の不揮発性メモリセルであって、各々、通電方向により異なった方向に抵抗値が変化する抵抗変化型素子と、絶対値が閾値電圧以上である電圧が印加された場合に該電圧と同一極性の電流を通過させる双方向の閾素子とを有し、当該交差部において交差するビット線およびソース線間に前記抵抗変化型素子および前記閾素子を直列接続してなる複数の不揮発性メモリセルとを有し、
    前記制御手段は、前記不揮発性メモリセルアレイ内の1つの不揮発性メモリセルにデータを書き込む場合、書き込み対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線およびソース線間に、書き込みデータに対応した極性を有し、かつ、前記閾素子の閾値電圧をVFとした場合にVF≦|V(BL−SL)|≦2VFなる条件を満たす絶対値を有する電圧V(BL−SL)を設定し、前記不揮発性メモリセルアレイ内の1つの不揮発性メモリセルからデータを読み出す場合、読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線およびソース線間に、所定の極性を有し、かつ、VF≦|V(BL−SL)|≦2VFなる条件を満たす絶対値を有する電圧V(BL−SL)を設定し、書き込み時または読み出し時において、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリに接続されたソース線およびビット線以外のソース線およびビット線を、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線の電圧とソース線の電圧との中間のバイアス電圧であって、当該ビット線の電圧との電圧差が前記閾値電圧VF以下であり、かつ、当該ソース線の電圧との電圧差が前記閾値電圧VF以下である電圧に固定し、
    前記プリチャージ回路は、書き込み動作または読み出し動作が行われない期間、前記不揮発性メモリセルアレイの全てのビット線に前記バイアス電圧を印加し、
    前記制御手段は、書き込み動作時または読み出し動作時において、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線以外の全てのビット線をオープン状態にすることにより、それらのビット線を前記バイアス電圧に固定する不揮発性メモリであって
    前記複数のビット線に各々接続された複数のビット線選択スイッチを有し、
    前記プリチャージ回路は、前記複数のビット線に各々接続された複数のプリチャージスイッチを含み、
    前記制御手段は、書き込み動作または読み出し動作が行われない期間、前記複数のプリチャージスイッチを全てオンにして前記不揮発性メモリセルアレイの全てのビット線に前記バイアス電圧を印加し、書き込み動作時または読み出し動作時において、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線に接続されたビット線選択スイッチをオンとし、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線以外のビット線に接続されたビット線選択スイッチをオフとし、その状態で全てのプリチャージスイッチをオフとし、書き込み対象または読み出し対象である不揮発性メモリセルに接続されたビット線以外の全てのビット線をオープン状態にすることにより、それらのビット線を前記バイアス電圧に固定することを特徴とする不揮発性メモリ。
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