JP6163390B2 - 恒温型圧電発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動子機能を備えた恒温型圧電発振器に関する。
GPS周波数発生装置や携帯端末用基地局等の基準用信号源として使用される各種圧電発振器は、周囲温度変化や高温多湿等の劣悪環境下においても安定した発振出力を確保することが求められる。このような要求を満たすため、加熱素子(ヒータ又はパワートランジスタ)を恒温槽内に有する恒温槽圧電発振器(OCXO:Oven Controlled Xtal Oscillator)が多用されている。
特に高安定な発振出力を得る恒温槽圧電発振器は、インナーカバーとアウターカバーから構成された二重恒温槽を用いている。特許文献1は、圧電振動子及び発振回路部品を実装したインナープリント基板を備えた発振回路ユニットと、発振回路ユニットを収容するインナーカバーと、インナーカバーを収容しアウタープリント基板を有するアウターカバーと、を有する。そしてアウターカバーを支持するベースプリント基板が外側金属ケースで覆われている。インナーカバーには発熱部品122が配置されている。また、アウターカバーには発熱部品126が配置されている。
特開2006−295570公報
しかしながら、二重恒温槽の構造を有する恒温型圧電発振器は、周波数の安定性に優れるものの、2つのカバーを一定温度に維持するために大きな電力が必要になる。さらに、インナーカバーを収容するアウターカバーの体積は大きくなる。また、アウターカバーが大きくなると恒温型圧電発振器の立ち上がり時間(電源を入れてから規格の周波数安定度に達するまでの時間)が長くなるという問題もあった。
そこで、カバーの体積が同じであっても表面積を小さくし、小さな電力であっても一定温度に維持できる恒温型圧電発振器を提供する。
第1観点の恒温型圧電発振器は、所定の周波数で振動する圧電振動子及び該圧電振動子を発振させる発振用の発振素子を実装するプリント基板と、圧電振動子を所定の温度に維持する恒温素子と、上蓋カバーと該上蓋カバーに嵌合する下蓋カバーとからなり、圧電振動子、発振素子及びプリント基板を覆う球体又は楕円球体の第1カバーと、第1カバーの外側からプリント基板に導通する少なくとも一対のリード端子と、を備える。
第2観点の恒温型圧電発振器は、第1観点において、少なくとも発振素子を覆いプリント基板と接合する第2カバーを有する。
第3観点の恒温型圧電発振器は、第2観点において、恒温素子が発熱素子を含み、該発熱素子が第2カバーの外側に取り付けられる。
第4観点の恒温型圧電発振器は、第1観点において、少なくともプリント基板の一部を覆う第2カバーを有し、恒温素子が発熱素子を含み、該発熱素子が第2カバーの内側に取り付けられ、第2カバーの内壁が該発熱素子からの熱を反射する材料からなる。
第5観点の恒温型圧電発振器は、第1観点から第4観点において、恒温素子がパワートランジスタ又はヒータ線である。
第6観点の恒温型圧電発振器は、第1観点から第5観点において、リード端子が下蓋カバーに形成された貫通孔に配置された絶縁材を介して貫通する。
第7観点の恒温型圧電発振器は、第2観点において、第2カバーを固定する固定板を有し、少なくとも一対のリード端子が固定板に接続され、さらに固定板から第1カバーを貫通する少なくとも一対の接続ピンが配置され、該接続ピンがプリント基板に導通する。
第8観点の恒温型圧電発振器は、第1観点から第7観点において、プリント基板上には複数の電子部品が形成され、少なくとも一部の電子部品を覆うように絶縁塗料が形成され、絶縁塗料を覆うように遮熱塗料が形成され、絶縁塗料の上面が平面状に形成されている。
本発明によれば、少ない電力で一定温度に維持できる恒温型圧電発振器を提供することができる。
恒温型圧電発振器100の分解斜視図である。 第2カバー120の分解斜視図である。 恒温型圧電発振器100の断面図である。 (a)は、下蓋カバー110bの部分断面図である。 (b)は、絶縁材137の断面図である。 (a)は、恒温型圧電発振器200の断面図である。 (b)は、プリント基板241の概略断面図である。 (a)は、恒温型圧電発振器300の概略断面図である。 (b)は、第2カバー320が形成されたプリント基板241の概略断面図である。 (a)は、恒温型圧電発振器400の概略断面図である。 (b)は、絶縁塗料421及び遮熱塗料422が形成されたプリント基板241の概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
<恒温型圧電発振器100の構成>
図1は、恒温型圧電発振器100の分解斜視図である。恒温型圧電発振器100は、恒温型圧電発振器100の表面を覆う球殻状の第1カバー110と、第1カバー110内に設置される第2カバー120と、第2カバー120を固定する固定板140と、を有している。第2カバー120内には圧電振動子130等の電子部品が載置されたプリント基板141が配置されている(図2参照)。以下の説明では、固定板140の主面内における一方向をX軸方向、固定板140の主面内においてX軸方向に垂直な方向をZ軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向に垂直な方向をY軸方向として説明する。
第1カバー110は、第1カバー110の+Y軸側を形成する半球状の上蓋カバー110aと、第1カバー110の−Y軸側を形成する半球状の下蓋カバー110bと、により構成されている。下蓋カバー110bの−Y軸側には複数の貫通孔111(図4(a)参照)が形成されており、貫通孔111には絶縁材137がはめ込まれている。また、下蓋カバー110bの内側には固定板140が載置される。固定板140には複数のリード端子136が接続され、各リード端子136は絶縁材137を介して下蓋カバー110bの外側に引き出される。例えば、恒温型圧電発振器100では、6つのリード端子136が固定板140に固定されている。
第2カバー120は筐体120a及びリッド120bにより構成されており、筐体120aの側面には発熱素子131が取り付けられている。発熱素子131はキャビティ121に載置される圧電振動子130等を所定の温度に維持するための恒温素子であり、筐体120aを加熱することによってキャビティ121の温度を調整し、圧電振動子130の温度維持を行っている。第2カバー120は、固定板140の+Y軸側の主面に載置される。第2カバー120からは例えば6本の接続ピン135がキャビティ121から−Y軸方向に突き出ており、固定板140に形成されている貫通孔140aに接続されて固定される。
図2は、第2カバー120の分解斜視図である。第2カバー120は、−Y軸側の底が塞がれた円筒形に近い形状の筐体120aと、円盤形状のリッド120bと、により構成されている。第2カバー120の内側に形成されるキャビティ121にはプリント基板141が配置される。プリント基板141は、接続ピン135が筐体120aの底面に形成された貫通孔120cに貫通されることによりキャビティ121に配置される。また、第2カバー120と接続ピン135との間には後述される図4(b)で示される絶縁材137と同様の構成の絶縁材(不図示)が配置され、第2カバー120と接続ピン135との間の電気的絶縁が保たれている。プリント基板141には、圧電振動子130及び圧電振動子130を発振させる発振用の発振素子134等を含む電子部品が形成されている。プリント基板には多数の電子部品が載置されるが、以降の図面において示されるプリント基板では説明に必要である電子部品のみが示されている。
圧電振動子130は、例えば圧電振動子130の外郭を形成するパッケージ内に1回回転水晶振動片であるATカットの水晶振動片(不図示)が密封されることにより形成される。また、ATカットの水晶振動片の代わりに2回回転水晶振動片であるSCカット及びITカット等の水晶振動片が用いられても良い。さらに、水晶材のみならず圧電セラミック等の振動片が用いられても良い。
図3は、恒温型圧電発振器100の断面図である。図3は、図1及び図2のA−A断面を含んだ図である。恒温型圧電発振器100は最外面が球形の第1カバー110により覆われている。第1カバー110は、例えばアルミニウム等の金属により形成されることができる。そのため、第1カバー110とリード端子136との間に絶縁材137が配置されることにより、リード端子136と第1カバー110とが互いに電気的に絶縁される。接続ピン135は、固定板140を介してリード端子136とプリント基板141とを電気的に接続している。接続ピン135及びリード端子136は、少なくともプリント基板141に電力を供給する端子になるため、少なくとも一対形成される。
プリント基板141の−Y軸側の面には所定の周波数で振動する圧電振動子130が取り付けられ、プリント基板141の+Y軸側の面には圧電振動子130を発振させる発振用の発振素子134等を構成する電子部品が取り付けられる。また、第2カバー120の筐体120aの側面には発熱素子131及びサーミスタ等の温度センサー132が取り付けられており、固定板140の−Y軸側の面には温度制御回路133が取り付けられている。キャビティ121内の温度は、発熱素子131が発熱してキャビティ121内を加熱し、温度センサー132がキャビティ121内の温度を測定し、温度制御回路133がパッケージ120aの側面に形成される発熱素子131及び温度センサー132に接続されてキャビティ121内の温度が制御されている。発熱素子131は例えばパワートランジスタ又はヒータ線などにより構成され、第2カバー120の筐体120aは発熱素子132の熱を伝えるために熱伝導性の良い材料で形成されている。
図4(a)は、下蓋カバー110bの部分断面図である。図4(a)は、例えば図3の点線内の下蓋カバー110bの部分断面図である。下蓋カバー110bには、下蓋カバー110bを貫通する貫通孔111が形成されている。貫通孔111により、第1カバー110の内側の空間と第1カバー110の外側の空間とが空間的に繋がっている。
図4(b)は、貫通孔111に取り付けられた絶縁材137の断面図である。図4(b)は、図3の点線の拡大図である。下蓋カバー110bの貫通孔111には、リード端子136が通される。リード端子136は下蓋カバー110bに接触して電気的に短絡しないようにリード端子136の周りに絶縁材137が形成されている。絶縁材137は、下蓋カバー110bに接触して固定され円筒状に形成される外側部137bと、外側部137bの内側に形成されリード端子136を固定する絶縁ガラス137aと、により形成されている。下蓋カバー110bは、金属等により形成されるため、リード端子136と下蓋カバー110bとが直接接触した場合には電気的な短絡等の問題が起こる。恒温型圧電発振器100では、リード端子136を電気的な絶縁性のある絶縁ガラス137aで固定することにより、リード端子136が下蓋カバー110bに電気的に接触しないようにされている。また、恒温型圧電発振器100が基板などに実装される場合に安定するように、外側部137bの−Y軸側には円盤状のヘッダ137cが形成されている。
<第1カバー110の表面積について>
圧電振動子の振動周波数は高い安定性を有するものの、圧電材料に固有の振動周波数特性は温度に応じてわずかに変化する。そのため、恒温型圧電発振器では、振動周波数のより高い安定性を確保するために、圧電振動子を一定の温度に保たれた恒温槽の中に載置している。設定される恒温槽の温度は、例えばSCカットの水晶振動片であれば約85度、ITカットの水晶振動片であれば約100度に設定される。このような圧電振動子の温度保持のため、恒温型圧電発振器では恒温型以外の圧電発振器に比べて多くの電力が消費される。恒温型圧電発振器100は、このような電力の消費を減らすものである。
恒温型圧電発振器は、圧電発振子、発熱素子、発振素子等の多数の電子部品を含んでいる。また、これらの電子部品は所定の体積を有しているため、恒温型圧電発振器内の空間は電子部品が配置されるためにこれら所定の体積以上の体積を有していなければならない。一方、恒温型圧電発振器では、恒温型圧電発振器の外側表面に接する空気の対流により放熱がなされている。このような空気の対流により恒温型圧電発振器から流れ出す熱量の流量である熱流量は、恒温型圧電発振器の表面積に比例する。すなわち、このような所定の体積を有する恒温型圧電発振器では、表面積が小さく形成されることにより恒温型圧電発振器から流れ出す熱量が少なくなり、結果として温度を一定に保つための電力の消費を減らすことができて好ましい。
従来の恒温型圧電発振器は直方体の第1カバーで覆われている。例えば、直方体の一形態である一辺の長さがaである立方体の体積V1及び表面積S1を考えると、a=10のときにV1=1000、S1=6a=600となる。一方、球体状の第1カバー110で覆われている恒温型圧電発振器100の体積V2を1000とした場合の第1カバー110の表面積S2を考えると、表面積S2は約484となる。この表面積S2は、V2=4πr/3の計算式により第1カバー110の半径rを導き、半径rをS2=4πrの計算式に代入することにより導かれる。すなわち、球体状の第1カバー110を有する恒温型圧電発振器100が立方体の第1カバーと同じ体積を有する場合には、立方体の表面積よりも表面積を狭く形成することができる。そのため、恒温型圧電発振器100では直方体の体積を有する従来の恒温型圧電発振器よりも熱量の流出が抑えられ、電力の消費を減らすことができる。また、球体状の第1カバー110には角が形成されないため、従来の直方体の第1カバーに比べて破損に強い。
恒温型圧電発振器100では、図3では示されていないがキャビティ121の+Y軸側及び−Y軸側の端にもキャビティ121内に無駄な空間が作られないように電子部品等が配置されることが好ましい。また、電子部品等が球体型に配置されることでキャビティ121内の体積が最小にされることで、第1カバーの表面積が最小となるように形成にされることが好ましい。
(第2実施形態)
第1カバーは、楕円球体として形成されても良い。以下に、第2実施形態として楕円球体の第1カバーを有する恒温型圧電発振器200について説明する。また以下の説明では、第1実施形態と同じ部分に関しては第1実施形態と同じ番号を付してその説明を省略する。
<恒温型圧電発振器200の構成>
図5(a)は、恒温型圧電発振器200の断面図である。恒温型圧電発振器200は、外側が第1カバー210により覆われている。第1カバー210は、+Y軸側の上蓋カバー210aと、−Y軸側の下蓋カバー210bと、により形成されている。また、第1カバー210は、XZ平面内で円形の断面を有しており、Y軸方向の高さLYがZ軸方向の最大径LZよりも小さく形成されている。第1カバー210内には、圧電振動子130と、圧電振動子130が取り付けられるプリント基板241と、プリント基板241が取り付けられる固定板240と、が載置されている。固定板240には、絶縁材137により固定されて第1カバー210の外側に引き出されているリード端子136、及びプリント基板241に電気的に接続される接続ピン135が接続されている。プリント基板241には、圧電振動子130と共に、複数の電子部品が形成されている。図5(a)には、一部の電子部品のみが示されている。
図5(b)は、プリント基板241の概略断面図である。プリント基板241の−Y軸側の面には圧電振動子130が形成されており、+Y軸側の面には発振素子134、及び温度制御回路133が配置されている。また、圧電振動子130には発熱素子131及び温度センサー132が取り付けられている。恒温型圧電発振器200では、発熱素子131が圧電振動子130を加温し、温度センサー132が圧電振動子130の温度を検出し、温度制御回路133が発熱素子131及び温度センサー132を制御することで、圧電振動子130の温度を一定に保っている。圧電振動子130は、放熱シート130b及び金具130aを介してプリント基板241に取り付けられている。
<第1カバー210の表面積について>
中心からX軸方向に半径a、Y軸方向に半径b、Z軸方向に半径cを有する楕円球体の体積V3は、V3=4πabc/3の数式で表される。また、表面積S3は、S3=2π(c+abxE(x,k)+bcF(x,k)/ax)で表される。ここで、x=√(1−(c/b))、k=((√(1−(c/b)))/x)、a≧b≧cである。また、F(x,k)は第1種不完全楕円積分、E(x,k)は第2種不完全楕円積分である。例えば、a=8、b=c=5.5のとき、体積V3は1013.69となり、表面積S3は499.48となる。すなわち、体積V3が1000のとき表面積S3は約500と考えられ、この表面積S3は表面積S1に比べて狭くなっている。すなわち、恒温型圧電発振器200では直方体の体積を有する従来の恒温型圧電発振器よりも熱量の流出が抑えられ、電力の消費を減らすことができる。
また、恒温型圧電発振器100では、例えば図3のキャビティ121の+Y軸側及び−Y軸側の端にも様々な電子部品等が配置されるが(図3では不図示)、何も形成されない空間が形成されてしまう場合もある。このような空間の存在は第1カバーの体積を増やすことにつながり、表面積が増えるため好ましくはない。恒温型圧電発振器200の第1カバー210は、+Y軸側及び−Y軸側の端付近の曲率半径が大きく形成されることにより、これによりキャビティ221内に何も形成されない空間が形成されることが防がれている。
第1カバー210は、XZ平面内で円形の断面を有するとしたが、楕円型の断面を有していても良い。また、XY平面又はYZ平面内に円形の断面が形成されても良い。
(第3実施形態)
恒温型圧電発振器では、プリント基板上の電子部品を覆うように第2カバーが形成されても良い。以下に、第3実施形態としてプリント基板上の電子部品を覆うように第2カバーが形成された恒温型圧電発振器300について説明する。また以下の説明では、第1実施形態及び第2実施形態と同じ部分に関しては第1実施形態及び第2実施形態と同じ番号を付してその説明を省略する。
<恒温型圧電発振器300の構成>
図6(a)は、恒温型圧電発振器300の概略断面図である。恒温型圧電発振器300は、図5(a)に示された恒温型圧電発振器200のプリント基板241上に第2カバー320が配置されている。プリント基板241の+Y軸側の面には多数の電子部品が載置されており(図6(a)では発熱素子131、温度制御回路133のみ図示、その他の電子部品は不図示)、第2カバー320はこれらの電子部品を覆うように配置される。第2カバー320は、例えばアルミニウム等の輻射を反射しやすい材料により形成されている。
図6(b)は、第2カバー320が形成されたプリント基板241の概略断面図である。プリント基板241上には様々の高さ、形状を有する電子部品138が形成されている。圧電振動子130はプリント基板241に接合されるため、圧電振動子130を保温するためにかけられた熱は、プリント基板241を介して放熱される。プリント基板241の+Y軸側の面上にはプリント基板241と熱的に接続される多数の電子部品138が載置されているため、プリント基板241はこれらの電子部品138により+Y軸側の面に凹凸が形成され、プリント基板241の+Y軸側の面の表面積が増えるとみなすことができる。すなわち、プリント基板241は+Y軸側の面の表面積が増えることにより輻射による放熱がされやすくなる。
恒温型圧電発振器300では、プリント基板241に配置される第2カバー320によりプリント基板241の+Y軸側の面から出される輻射が遮られて遮熱されると共に、第2カバー320における輻射の反射により電子部品138等の熱源に輻射熱が戻される。そのため、プリント基板241から流出する熱量が少なくなり、発熱素子131の稼働量を減らすことができる。これにより、電力の使用量を少なくすることができる。
(第4実施形態)
恒温型圧電発振器では、プリント基板上の電子部品を覆うように絶縁塗料が形成され、さらに絶縁塗料を覆うように遮熱塗料が形成されることによりプリント基板及び電子部品等からの輻射等による放熱が防がれても良い。以下に、第4実施形態としてプリント基板上の電子部品を覆うように絶縁塗料及び遮熱塗料が形成された恒温型圧電発振器400について説明する。また以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態と同じ部分に関しては第1実施形態から第3実施形態と同じ番号を付してその説明を省略する。
<恒温型圧電発振器400の構成>
図7(a)は、恒温型圧電発振器400の概略断面図である。恒温型圧電発振器400は、図5(a)に示された恒温型圧電発振器200のプリント基板241上に絶縁塗料421及び遮熱塗料422が形成されている。プリント基板241の+Y軸側の面には多数の電子部品が載置されており(図7(a)では発熱素子131、温度制御回路133のみ図示、その他の電子部品は不図示)、絶縁塗料421はこれらの電子部品を覆うように形成されている。絶縁塗料421には例えばアクリル系樹脂等が用いられる。また、遮熱塗料422は絶縁塗料421を覆うように形成されている。遮熱塗料422には、例えばシリコーンアクリル系樹脂にアルミニウム顔料を混ぜたもの等が用いられる。
図7(b)は、絶縁塗料421及び遮熱塗料422が形成されたプリント基板241の概略断面図である。プリント基板241上には様々な高さ、形状を有する電子部品138が形成されているため表面積が大きくなり、空気の対流による放熱及び輻射による放熱の影響を受けやすい。恒温型圧電発振器400では、電子部品138を覆うように絶縁塗料421が形成されることでプリント基板241の表面積が小さくされ、これらの放熱の影響が小さくされている。また、絶縁塗料421を覆うように遮熱塗料422が形成されることで電子部品138から発せられる輻射熱が遮熱塗料422で反射され、プリント基板241からの輻射による放熱が防がれている。そのため恒温型圧電発振器400では、絶縁塗料421及び遮熱塗料422の形成によりプリント基板241から流出する熱量が少なくなり、発熱素子131の稼働量を減らすことができる。これにより、電力の使用量を少なくすることができる。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
例えば、第1実施形態から第4実施形態の恒温型圧電発振器は様々に組み合わせられて用いられることができる。
100、200、300、400 … 恒温型圧電発振器
110、210 … 第1カバー
110a、210a … 上蓋カバー
110b、210b … 下蓋カバー
111、120c、140a … 貫通孔
120、320 … 第2カバー
120a … 筐体
120b … リッド
121 … キャビティ
130 … 圧電振動子
130a … 金具
130b … 放熱シート
131 … 発熱素子
132 … 温度センサー
133 … 温度制御回路
134 … 発振素子
135 … 接続ピン
136 … リード端子
137 … 絶縁材
138 … 電子部品
140 … 固定板
141、241 … プリント基板
421 … 絶縁塗料
422 … 遮熱塗料

Claims (8)

  1. 所定の周波数で振動する圧電振動子と、該圧電振動子を発振させる発振用の発振素子と、を実装するプリント基板と、
    前記圧電振動子を所定の温度に維持する恒温素子と、
    上蓋カバーと該上蓋カバーに嵌合する下蓋カバーとからなり、前記圧電振動子、前記発振素子及び前記プリント基板を覆う球体又は楕円球体の第1カバーと、
    前記第1カバーの外側から前記プリント基板に導通する少なくとも一対のリード端子と、
    を備える恒温型圧電発振器。
  2. 少なくとも前記発振素子を覆い前記プリント基板と接合する第2カバーを有する請求項1に記載の恒温型圧電発振器。
  3. 前記恒温素子は発熱素子を含み、該発熱素子が前記第2カバーの外側に取り付けられる請求項2に記載の恒温型圧電発振器。
  4. 少なくとも前記プリント基板の一部を覆う第2カバーを有し、
    前記恒温素子は発熱素子を含み、該発熱素子が前記第2カバーの内側に取り付けられ、前記第2カバーの内壁は該発熱素子からの熱を反射する材料からなる請求項1に記載の恒温型圧電発振器。
  5. 前記恒温素子がパワートランジスタ又はヒータ線である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の恒温型圧電発振器。
  6. 前記リード端子は、前記下蓋カバーに形成された貫通孔に配置された絶縁材を介して貫通する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の恒温型圧電発振器。
  7. 前記第2カバーを固定する固定板を有し、前記少なくとも一対のリード端子は前記固定板に接続され、さらに前記固定板から前記第2カバーを貫通する少なくとも一対の接続ピンが配置され、該接続ピンが前記プリント基板に導通する請求項2に記載の恒温型圧電発振器。
  8. 前記プリント基板上には複数の電子部品が形成され、少なくとも一部の前記電子部品を覆うように絶縁塗料が形成され、前記絶縁塗料を覆うように遮熱塗料が形成され、前記絶縁塗料の上面が平面状に形成されている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の恒温型圧電発振器。
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