JP6162494B2 - 照明装置、およびスペア部品 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載される照明装置に関する。また本発明は、車両に搭載される照明装置のスペア部品に関する。
この種の照明装置は、ハウジングと透光カバーにより区画形成された灯室内に、光源を備える灯具ユニットが配置されている。光源から出射された光は、リフレクタや投射レンズ等を備えて構成される光学系により所定の方向に導かれ、透光カバーを通じて所定の領域を照明する。このような灯具ユニットを灯室内に配置するにあたり、ハウジングの内側から組み付ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−81968号公報
上記のような灯具ユニットは、光学系の構成や光源の動作を制御するための制御部品を備えている。制御部品の一例として、光学系の一部を変位させて光軸の向きを変化させるアクチュエータが挙げられる。
灯具ユニットがハウジングの内側から組み付けられる構成の場合、故障等した制御部品を交換するためには、透光部材をハウジングから取り外す必要がある。しかしながら透光部材は、ハウジングに対して封止接着されているのが一般的であり、取り外しには多大な労力を要する。透光部材を取り外さなくても済むように、交換作業用の扉などをハウジングに設けることが考えられるが、コストの上昇を伴う。
よって本発明は、灯具ユニットがハウジングの内側から組み付けられる照明装置において、コスト上昇を抑制しつつ、制御部品の交換を容易に行ないうる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、車両に搭載される照明装置であって、
灯室の少なくとも一部を区画するハウジングと、
前記灯室内に配置され、光源を含む光学系と、
前記灯室内に配置され、前記光学系の光軸の向きを変えるアクチュエータと、
前記アクチュエータの位置を調節する調節機構とを備え、
前記調節機構は、前記ハウジングの壁を貫通して延びる第1部分、前記アクチュエータに連結された第2部分、および前記壁の外側で調節のために操作される第3部分を含み、
前記壁の外面には、第1突条が形成されており、
前記第1部分は、前記第1突条の内側に配置されており、
前記第1突条に沿って前記壁に開口が形成されることにより、前記アクチュエータおよび前記調節機構とともに前記壁の一部が除去可能とされている。
このような構成によれば、アクチュエータに修理や交換の必要が生じた場合において、第1突条に沿って壁に開口を形成するのみで、灯室からアクチュエータを取り出し、メンテナンス作業を行なうことができる。
アクチュエータのような制御部品は、照明装置の製品寿命中に交換や修理が必要になるとは限らない。確実に到来するとは限らない機会のためにメンテナンス用の構成(必要な時に開閉可能な扉部材など)を予め設けておくことは、コストの上昇を伴う上、投じたコストが無駄になるおそれがある。
しかしながら上記の構成のように、形成されるべき開口の位置と形状を示す第1突条を設けることにより、必要が生じた場合にのみ、容易かつ確実に開口を形成できる。したがって製品・製造コストの上昇を極力抑えることが可能である。
前記第1突条は、ループを形成している構成としてもよい。この場合、第1突条に沿って冶具を移動させるのみで、確実に窓状の開口を形成することができ、メンテナンス作業性が向上する。
前記壁の外面には、前記第1突条と平行に延びる第2突条が形成されている構成としてもよい。これにより、第1突条と第2突条の間に溝を区画することができる。溝は、後にスペア部品が装着されて開口が塞がれる際に、ガスケット等の封止部材を嵌入する部分として使用できる。この場合、スペア部品を装着した後に水や埃が灯室の内部に侵入することを防止できる。また溝を切断冶具の案内溝として利用する構成としてもよい。この場合、メンテナンス作業性が向上する。
前記第2部分と係合し、前記第3部分の操作に基づく前記アクチュエータの変位をガイドするガイド部材が、前記壁の一部の内面に設けられている構成としてもよい。これにより、調節機構の操作に基づくアクチュエータの変位が円滑に行なわれる。さらに壁の一部が除去される際には、第2部分を介して同時にアクチュエータを灯室の内部から引き出すことができる。よってメンテナンス作業性が向上する。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、車両に搭載される照明装置用のスペア部品であって、
灯室の少なくとも一部を区画するハウジングの壁に形成された開口を、当該壁の外側から塞ぐ寸法を有する閉塞部と、
前記閉塞部の第1の側に配置されたアクチュエータと、
前記アクチュエータの前記閉塞部に対する位置を調節する調節機構とを備え、
前記調節機構は、前記閉塞部を貫通して延びる第1部分、前記アクチュエータに連結された第2部分、および前記閉塞部の第2の側に配置されて調節のために操作される第3部分を含み、
前記閉塞部が前記開口を塞いだ状態において、前記アクチュエータは、前記灯室の内部に位置するように配置されている。
このような構成によれば、閉塞部で開口を塞ぐようにスペア部品をハウジングの壁に装着するのみで、正常動作が可能なアクチュエータを灯室の内部に配置することができる。
前記第2部分と係合し、前記第3部分の操作に基づく前記アクチュエータの変位をガイドするガイド部材が、前記閉塞部の前記第1の側に設けられている構成としてもよい。これにより、調節機構の操作に基づくアクチュエータの変位が円滑に行なわれる。さらに第2部分を介してアクチュエータが閉塞部に対して固定されるため、スペア部品をハウジングに装着する作業時におけるアクチュエータの姿勢を安定させることができる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第3の態様は、車両に搭載される照明装置であって、
灯室の少なくとも一部を区画する壁の一部に開口が形成されたハウジングと、
前記開口を前記壁の外側から塞ぐ閉塞部を有する支持体と、
前記灯室内に配置され、光源を含む光学系と、
前記閉塞部の第1の側かつ前記灯室内に配置され、前記光学系の光軸の向きを変えるアクチュエータと、
前記アクチュエータの前記閉塞部に対する位置を調節する調節機構とを備え、
前記調節機構は、前記閉塞部を貫通して延びる第1部分、前記アクチュエータに連結された第2部分、および前記閉塞部の第2の側で調節のために操作される第3部分を含む。
本発明の一実施形態に係る前照灯装置を示す一部断面左側面図である。 図1のハウジングの背壁の一部を灯室外から見た斜視図である。 図1のハウジングの背壁の一部を灯室内から見た斜視図である。 背壁の一部を除去した状態を灯室内から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る交換ユニットを示す斜視図である。 ハウジングに装着された交換ユニットを灯室外から見た斜視図である。 ハウジングに装着された交換ユニットを灯室内から見た斜視図である。
添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態例について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。また以降の説明に用いる「右」および「左」は、運転席から見た左右の方向を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る前照灯装置1の一部を、垂直面で切断して左側方から見た状態を示す図である。前照灯装置1は、車両の前部に搭載され、前方を照明するための装置である。前照灯装置1は、ハウジング2と、当該ハウジング2に装着されて灯室3を区画する透光カバー4とを備えている。透光カバー4は、封止接着剤を介してハウジング2に装着されている。灯室3内には、灯具ユニット10が配置されている。
灯具ユニット10は、支持基板11、光源12、リフレクタ13、アクチュエータ14、第1エイミング機構15、および第2エイミング機構16を備えている。
支持基板11は、上下左右方向に延びる背板11aを備えている。背板11aの前側には、支持部11bが前方に延びている。
光源12は、支持基板11の支持部11bに固定されている。本実施形態においては、発光ダイオードや有機EL素子などの半導体発光素子が光源12として用いられている。
リフレクタ13は、放物面を基調とする形状の内面13aを有している。内面13aは反射面とされている。リフレクタ13は、内面13aが光源12に対向するように、支持基板11の支持部11bに固定される。光源12から出射された光は、リフレクタ13の内面13aにより前方へ反射され、透光カバー4を通じて前照灯装置1の前方に至る。これにより、前照灯装置1の前方における所定の領域が照明される。
アクチュエータ14は、ハウジング2の背壁2aにおける右下位置に、支持基板11の背板11aの背面に対向するように配置されている。アクチュエータ14は、ケース41とシャフト42を備えている。シャフト42はケース41の内部から延びており、その先端が前方を向くように配置される。シャフト42の先端は、背板11aの背面に設けられた受け部材11cに結合されている。
第1エイミング機構15は、第1エイミングスクリュー51とジョイント52を備えている。
第1エイミングスクリュー51は、ヘッド部51aおよび軸部51bを備えている。図2に示すように、ヘッド部51aは、ハウジング2の背壁2aの右下部分における背面側に配置されている。また図3に示すように、軸部51bは、背壁2aを貫通し、前方に延びている。軸部51bの外周面にはネジ溝が形成されている。
ジョイント52は、結合部52a、スクリュー受け部52b、右ガイドリブ52c、および左ガイドリブ52dを備えている。
結合部52aは上下方向に延びる部分であり、ケース41の一部と係合している。スクリュー受け部52bは、結合部52aの下端より後方へ延びる部分であり、内周面にネジ溝(図示せず)が形成された貫通孔を有している。第1エイミングスクリュー51の軸部51bは、当該貫通孔を貫通し、ネジ溝同士が螺合している。右ガイドリブ52cは、スクリュー受け部52bの右側面に形成されて前後方向に延びる部分である。左ガイドリブ52dは、スクリュー受け部52bの左側面に形成されて前後方向に延びる部分である。
ハウジング2の背壁2aの内面からは、右ガイドレール21と左ガイドレール22が前方に延びている。右ガイドレール21は、前後方向に延びる溝21aを有している。左ガイドレールは、前後方向に延びる溝22aを有している。ジョイント52の右ガイドリブ52cと左ガイドリブ52dは、それぞれ溝21aと22aと嵌合している。これにより、ジョイント52は、右ガイドレール21と左ガイドレール22に沿って前後方向に摺動可能とされている。
ハウジング2の背壁2aの内面からは、さらに支軸23が、第1エイミングスクリュー51の上方において前方に延びている。支軸23の先端部23aは、支持基板11の背板11aの背面に形成された受け部材(図示せず)と結合されている。先端部23aは球形状を呈しており、受け部材はこれを把持する周知の構成を有している。これにより、背板11aは先端部23aを支点として上下方向および左右方向への回動が許容されている。
図示しない冶具により、第1エイミングスクリュー51のヘッド部51aが回転操作されると、軸部51bとスクリュー受け部52bの螺合位置が変化し、ジョイント52が前後方向に変位する。ジョイント52は、アクチュエータ14のケース41と結合されているため、第1エイミングスクリュー51の回転に伴って、アクチュエータ14も前後方向に変位する。
アクチュエータ14のシャフト42は、支持基板11の受け部材11cに結合されているため、アクチュエータ14の変位に伴って、受け部材11cが押し引きされる。これにより支持基板11は、支軸23の先端部23cを中心に、上下方向と前後方向がなす面内で回動する。結果として、図1に示す灯具ユニット10が備える光学系の光軸Aが上下方向に変位する。すなわち、第1エイミングスクリュー51は、上下方向に係る光軸Aの基準位置を調節するために用いられる。
第2エイミング機構16は、第2エイミングスクリュー61とジョイント62を備えている。
第2エイミングスクリュー61は、ヘッド部61aおよび軸部61bを備えている。図2に示すように、ヘッド部61aは、ハウジング2の背壁2aの左上部分における背面側に配置されている。図1に示すように、軸部61bは、ハウジング2の背壁2aを貫通し、前方に延びている。軸部61bの外周面にはネジ溝が形成されている。
ジョイント62は、支持基板11の背板11aに設けられ、内周面にネジ溝(図示せず)が形成された貫通孔を有している。軸部61bは、当該貫通孔を貫通し、ネジ溝同士が螺合している。
図示しない冶具により、第2エイミングスクリュー61のヘッド部61aが回転操作されると、軸部61bとジョイント62の螺合位置が変化する。これにより支持基板11は、支軸23の先端部23cを中心に、左右方向と前後方向がなす面内で回動する。結果として、灯具ユニット10が備える光学系の光軸Aが左右方向に変位する。すなわち、第2エイミングスクリュー61は、左右方向に係る光軸Aの基準位置を調節するために用いられる。
アクチュエータ14は、乗車人数や荷物の積み込みによる車高の変化に応じて、上記光軸Axの向きを、車両の上下方向に変化させるための機構である。ケース41に内蔵された駆動回路は、灯具ユニット10の外部に設けられた図示しない制御部から制御信号を受信する。シャフト42は、当該制御信号に応じてケース41に対して進退し、受け部材11cが押し引きされる。これにより支持基板11は、支軸23の先端部23cを中心に、上下方向と前後方向がなす面内で回動する。結果として、第1エイミングスクリュー51により調節された上下方向に係る光軸Aの基準位置から、さらに光軸Aの向きを上下方向に変えることができる。
図2に示すように、ハウジング2の背壁2aの外面には、略矩形状の第1の枠24と第2の枠25が形成されている。第2の枠25の四隅には凹部26が形成されている。第1の枠24は、背壁2aより後方に突出する突条がループを形成するように延びることにより形成されている。第2の枠25は、背壁2aより後方に突出する突条が、第1の枠24と平行にその外側を延びることによりループを形成している。第1の枠24と第2の枠25の間には、環状の溝27が区画されている。
第1の枠24の内側には、第1エイミングスクリュー51のヘッド部51aが配置されている。すなわち、第1エイミングスクリュー51の軸部51bは、背壁2aにおける第1の枠24の内側に位置する領域を貫通して延びている。
図示しない切断冶具を第1の枠24に沿って移動させることにより、第1の枠24の内側部分は切除可能とされている。図4に示すように、切除された背壁2aの一部の前面には、右ガイドレール21、左ガイドレール22、および第1エイミングスクリュー51の軸部51bが前方に延びており、右ガイドレール21、左ガイドレール22、および軸部51bと結合されたアクチュエータ14が配置されている。すなわち、第1の枠24の寸法および形状は、第1の枠24に沿って開口28が形成されることにより、アクチュエータ14および第1エイミングスクリュー51とともに背壁2aの一部が除去可能となるように定められている。
図2から明らかなように、背壁2aの一部が除去されることにより形成される開口28は、第1の枠24と第2の枠25の間に区画された溝27により包囲される。
このような作業は、アクチュエータ14に修理や交換の必要が生じた場合に行なわれる。透光カバー4をハウジング2から取り外す作業を必要とすることなく、アクチュエータ14のみを灯室3から取り出すことができる。
図5は、本発明の一実施形態に係る交換ユニット70を示す。交換ユニット70は、支持体71、エイミング機構72、右ガイドレール73、左ガイドレール74、およびアクチュエータ75を備えている。
支持体71は、閉塞部71aとフランジ部71bを含んでいる。閉塞部71aは、アクチュエータ14の取出し作業の際にハウジング2の背壁2aに形成された開口28と同一または同等の形状および寸法を有している。フランジ部71bは、閉塞部71aの外周を取り囲むように形成されている。フランジ部71bは、ハウジング2の背壁2aに形成された第2の枠25と同一または同等の寸法を有している。フランジ部71bの四隅には、貫通孔71cが形成されている。
右ガイドレール73と左ガイドレール74は、閉塞部71aの前面から前方に延びている。右ガイドレール73は、前後方向に延びる溝73aを有している。左ガイドレール74は、前後方向に延びる溝74aを有している。
アクチュエータ75は、前述のアクチュエータ14と同一の構成および機能を有するものであり、ケース91とシャフト92を備えている。シャフト92はケース91の内部から延びており、その先端が前方を向くように配置されている。
エイミング機構72は、エイミングスクリュー81とジョイント82を備えている。エイミングスクリュー81は、ヘッド部81aおよび軸部81bを備えている。図6に示すように、ヘッド部81aは、支持体71の閉塞部71aにおける背面側に配置されている。軸部81bは、閉塞部71aを貫通し、前方に延びている。軸部81bの外周面にはネジ溝が形成されている。
図5に示すように、ジョイント82は、結合部82a、スクリュー受け部82b、右ガイドリブ82c、および左ガイドリブ82dを備えている。
結合部82aは上下方向に延びる部分であり、ケース91の一部と係合している。スクリュー受け部82bは、結合部82aの下端より後方へ延びる部分であり、内周面にネジ溝(図示せず)が形成された貫通孔を有している。エイミングスクリュー81の軸部81bは、当該貫通孔を貫通し、ネジ溝同士が螺合している。
右ガイドリブ82cは、スクリュー受け部82bの右側面に形成されて前後方向に延びる部分である。左ガイドリブ82dは、スクリュー受け部52bの左側面に形成されて前後方向に延びる部分である。ジョイント82の右ガイドリブ82cと左ガイドリブ82dは、それぞれ右ガイドレール73の溝73a、左ガイドレール74の溝74aと嵌合している。これにより、ジョイント82は、右ガイドレール73と左ガイドレール74に沿って前後方向に摺動可能とされている。
図6に示すように、交換ユニット70は、ハウジング2の背壁2aに形成された開口28を支持体71の閉塞部71aが外側から塞ぐように、背壁2aに装着される。閉塞部71aは開口28に嵌入され、フランジ部71bは第1の枠24を覆うように配置される。なお開口28を包囲するように延びる環状の溝27(図2参照)には、図示しないガスケット等の封止部材が嵌入され、防水・防塵性が確保される。
フランジ部71bの四隅に形成された貫通孔71cは、第2の枠24の四隅に形成された凹部26に対向するように配置される。図示しないネジを貫通孔71cを通じて凹部26にねじ込むことにより、支持体71は、第2の枠25に対して固定される。
このとき図7に示すように、アクチュエータ75は、灯室3の内部に配置される。シャフト92の先端は、支持基板11の背板11aに形成された受け部材11c(図1参照)に結合される。エイミングスクリュー81を回転させることにより、あるいはケース91に内蔵された駆動回路でシャフト92を進退させることにより、上述したアクチュエータ14と同様に、灯具ユニット10が備える光学系の光軸Aの向きを上下方向に変えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る前照灯装置1(照明装置の一例)は、灯室3の少なくとも一部を区画するハウジング2を備えている。灯室3の内部には、光源12を含む光学系を有する灯具ユニット10が内側からハウジング2に組み付けられている。また当該光学系の光軸Aの向きを変えるアクチュエータ14が、灯室3の内部に配置されている。
前照灯装置1は、アクチュエータ14の位置を調節する第1エイミング機構15(調節機構の一例)を備える。第1エイミング機構15は、ハウジング2の背壁2aを貫通して延びる軸部51b(第1部分の一例)、アクチュエータ14に連結されたジョイント52(第2部分の一例)、および背壁2aの外側で調節のために操作されるヘッド部51a(第3部分の一例)を含んでいる。
背壁2aの外面には、第1の枠24(第1突条の一例)が形成されている。軸部51bは、第1の枠24の内側に配置されている。第1の枠24に沿って背壁2aに開口28が形成されることにより、アクチュエータ14および第1エイミング機構15ともに背壁2aの一部が除去可能とされている。
このような構成によれば、アクチュエータ14に修理や交換の必要が生じた場合において、第1の枠24に沿って背壁2aに開口28を形成するのみで、灯室3からアクチュエータ14を取り出し、メンテナンス作業を行なうことができる。その際、透光カバー4をハウジング2から取り外すために多大な労力を要することはない。
アクチュエータ14のような制御部品は、前照灯装置1の製品寿命中に交換や修理が必要になるとは限らない。確実に到来するとは限らない機会のためにメンテナンス用の構成(必要な時に開閉可能な扉部材など)を予め設けておくことは、コストの上昇を伴う上、投じたコストが無駄になるおそれがある。
しかしながら本実施形態のように、形成されるべき開口28の位置と形状を示す第1の枠24を設けることにより、必要が生じた場合にのみ、容易かつ確実に開口28を形成することができる。したがって、製品・製造コストの上昇を極力抑制することができる。アクチュエータ14の修理や交換の必要が生じなかった場合は、開口28が形成されることなく、前照灯装置1は製品寿命を終えることとなる。
特に第1の枠24はループを形成しているため、第1の枠24に沿って冶具を移動させるのみで、確実に窓状の開口28を形成することができる。よってメンテナンス作業性が向上する。
本実施形態においては、第1の枠24と平行に延びる第2の枠25が形成されている。これにより、第1の枠24と第2の枠25の間に溝27を区画することができる。溝27は、後に交換ユニット70が装着されて開口28が塞がれる際に、ガスケット等の封止部材を嵌入する部分として使用できる。この場合、交換ユニット70を装着した後に水や埃が灯室3の内部に侵入することを防止できる。また溝27を切断冶具の案内溝として利用し、第2の枠25の内側が除去される構成とすることもできる。この場合、メンテナンス作業性が向上する。
除去される背壁2aの一部の内面には、ジョイント52と係合し、ヘッド部51aの操作に基づくアクチュエータ14の変位をガイドする右ガイドレール21と左ガイドレール22(ガイド部材の一例)が設けられている。これにより、第1エイミング機構15の操作に基づくアクチュエータ14の変位が円滑に行なわれる。さらに背壁2aの一部が除去される際には、ジョイント52を介して同時にアクチュエータ14を灯室3の内部から引き出すことができる。よってメンテナンス作業性が向上する。
本実施形態に係る交換ユニット70は、車両に搭載される照明装置用のスペア部品の一例である。交換ユニット70は、閉塞部71aを有する。閉塞部71aは、灯室3の少なくとも一部を区画するハウジング2の背壁2aに形成された開口28を、背壁2aの外側から塞ぐ寸法を有する。閉塞部71aの前面側(第1の側の一例)には、アクチュエータ75が配置されている。閉塞部71aが開口28を塞いだ状態において、アクチュエータ75は、灯室3の内部に位置するように配置されている。
交換ユニット70は、アクチュエータ75の閉塞部71aに対する位置を調節するエイミング機構72(調節機構の一例)を備える。エイミング機構72は、閉塞部71aを貫通して延びる軸部81b(第1部分の一例)、アクチュエータ75に連結されたジョイント82(第2部分の一例)、および閉塞部71aの背面側(第2の側の一例)で調節のために操作されるヘッド部81a(第3部分の一例)を含んでいる。
このような構成によれば、閉塞部71aで開口28を塞ぐように交換ユニット70をハウジング2の背壁2aに装着するのみで、正常動作が可能なアクチュエータ75を灯室3の内部に配置することができる。
閉塞部71aの前面側(灯室3の内部に配置される側)には、ジョイント82と係合し、ヘッド部81aの操作に基づくアクチュエータ75の変位をガイドする右ガイドレール73と左ガイドレール74(ガイド部材の一例)が設けられている。これにより、エイミング機構72の操作に基づくアクチュエータ75の変位が円滑に行なわれる。さらにジョイント82を介してアクチュエータ75が閉塞部71aに対して固定されるため、交換ユニット70をハウジング2に装着する作業時におけるアクチュエータ75の姿勢を安定させることができる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
背壁2aに開口28を形成するための構成は、上記の実施形態例を参照して説明したものに限られない。切断位置を示し、切断用冶具を案内しうる突条である限りにおいて、第1の枠24は適宜の形状をとりうる。
ハウジング2の背壁2aの一部を切除する必要がない場合、第1の枠24はループを形成することを要しない。例えば、第1の枠24をU字状に延びる突条とし、冶具で背壁2aにU字状の切り込みを入れて形成される舌片部を折り曲げることによって、開口28を形成してもよい。
上記実施形態においては、ジョイント52に右ガイドリブ52cと左ガイドリブ52dが形成され、右ガイドレール21に形成された溝21aと左ガイドレール22に形成された溝22aと係合する構成とされている。第1エイミング機構15の操作に基づくアクチュエータ14の変位を案内しうる限りにおいて、ジョイント52の側に溝を形成し、右ガイドレール21と左ガイドレール22の側に当該溝と係合するリブを形成してもよい。
上記実施形態においては、ジョイント82に右ガイドリブ82cと左ガイドリブ82dが形成され、右ガイドレール73に形成された溝73aと左ガイドレール74に形成された溝74aと係合する構成とされている。エイミング機構72の操作に基づくアクチュエータ75の変位を案内しうる限りにおいて、ジョイント82の側に溝を形成し、右ガイドレール73と左ガイドレール74の側に当該溝と係合するリブを形成してもよい。
交換ユニット70が備えるアクチュエータ75は、必ずしも新品であることを要しない。灯室3から取り出されたアクチュエータ14に適宜の修理を行ない、交換ユニット70に装着して使用してもよい。
開口28を通じたメンテナンス作業の対象となる部品は、アクチュエータ14に限られるものではない。灯室3内に配置され、光源12を含む光学系の光軸Aの向きを変える部品であれば、作業対象となりうる。
したがって、ハウジング2に開口28が形成される位置は、背壁2aにおけるアクチュエータ14に対向する位置に限られるものではない。背壁2aを除くハウジング2の外面において、形成される開口がメンテナンス作業の対象となりうる制御部品に対向する適宜の位置に、少なくとも1つの突条が設けられうる。
灯室3の内部からハウジング2に組み付けられる光学系の構成は、必ずしも光源12として半導体発光素子を用い、放物面を基調とする形状の内面13aを有するリフレクタ13を備えることを要しない。例えば、光源12として適宜のランプ光源を用いてもよい。また楕円球面を基調とする形状の反射面を有するリフレクタを用いてもよい。リフレクタ13を備えない光学系としてもよい。
本発明が適用される照明装置は、前照灯装置1に限られるものではない。光学系がハウジングの内側から組み付けられ、当該光学系の光軸の向きを変えるアクチュエータを備える限りにおいて、車両に搭載される適宜の照明装置に対し、本発明を適用可能である。
1:前照灯装置、2:ハウジング、2a:背壁、3:灯室、12:光源、14:アクチュエータ、15:第1エイミング機構、21:右ガイドレール、22:左ガイドレール、24:第1の枠、25:第2の枠、28:開口、51a:ヘッド部、51b:軸部、52:ジョイント、70:交換ユニット、71a:閉塞部、72:エイミング機構、73:右ガイドレール、74:左ガイドレール、75:アクチュエータ、81a:ヘッド部、81b:軸部、82:ジョイント、A:光軸

Claims (8)

  1. 車両に搭載される照明装置であって、
    灯室の少なくとも一部を区画するハウジングと、
    前記灯室内に配置され、光源を含む光学系と、
    前記灯室内に配置され、前記光学系の光軸の向きを変えるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの位置を調節する調節機構とを備え、
    前記調節機構は、前記ハウジングの壁を貫通して延びる第1部分、前記アクチュエータに連結された第2部分、および前記壁の外側で調節のために操作される第3部分を含み、
    前記壁の外面には、第1突条が形成されており、
    前記第1部分は、前記第1突条の内側に配置されており、
    前記第1突条に沿って前記壁に開口が形成されることにより、前記アクチュエータおよび前記調節機構とともに前記壁の一部が除去可能とされている、照明装置。
  2. 前記第1突条は、ループを形成している、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記壁の外面には、前記第1突条と平行に延びる第2突条が形成されている、請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記第2部分と係合し、前記第3部分の操作に基づく前記アクチュエータの変位をガイドするガイド部材が、前記壁の一部の内面に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 車両に搭載される照明装置用のスペア部品であって、
    灯室の少なくとも一部を区画するハウジングの壁に形成された開口を、当該壁の外側から塞ぐ寸法を有する閉塞部と、
    前記閉塞部の第1の側に配置されたアクチュエータと、
    前記アクチュエータの前記閉塞部に対する位置を調節する調節機構とを備え、
    前記調節機構は、前記閉塞部を貫通して延びる第1部分、前記アクチュエータに連結された第2部分、および前記閉塞部の第2の側に配置されて調節のために操作される第3部分を含み、
    前記閉塞部が前記開口を塞いだ状態において、前記アクチュエータは、前記灯室の内部に位置するように配置されている、スペア部品。
  6. 前記第2部分と係合し、前記第3部分の操作に基づく前記アクチュエータの変位をガイドするガイド部材が、前記閉塞部の前記第1の側に設けられている、請求項5に記載のスペア部品。
  7. 車両に搭載される照明装置であって、
    灯室の少なくとも一部を区画する壁の一部に開口が形成されたハウジングと、
    前記開口を前記壁の外側から塞ぐ閉塞部を有する支持体と、
    前記灯室内に配置され、光源を含む光学系と、
    前記閉塞部の第1の側かつ前記灯室内に配置され、前記光学系の光軸の向きを変えるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの前記閉塞部に対する位置を調節する調節機構とを備え、
    前記調節機構は、前記閉塞部を貫通して延びる第1部分、前記アクチュエータに連結された第2部分、および前記閉塞部の第2の側で調節のために操作される第3部分を含む、照明装置。
  8. 前記第2部分と係合し、前記第3部分の操作に基づく前記アクチュエータの変位をガイドするガイド部材が、前記閉塞部の前記第1の側に設けられている、請求項7に記載の照明装置。
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