JP2018085268A - 車両用前照灯の光軸調整機構 - Google Patents

車両用前照灯の光軸調整機構 Download PDF

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大輔 永渕
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大輔 永渕
鈴木 智
Satoshi Suzuki
智 鈴木
志博 和氣
Yukihiro Wake
志博 和氣
輝彦 三原
Teruhiko Mihara
輝彦 三原
鈴木 啓太
Keita Suzuki
啓太 鈴木
昌子 伊藤
Masako Ito
昌子 伊藤
寛太 石地
Kanta Ishiji
寛太 石地
和明 島田
Kazuaki Shimada
和明 島田
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Katsuya Mochizuki
克也 望月
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Abstract

【課題】振動等によっても破損することがない耐久性の高い車両用前照灯の光軸調整機構を提供すること。【解決手段】ハウジング2とその前面開口部を覆うアウタレンズによって画成された灯室3内に灯具ユニット4を収容して成る車両用前照灯1の前記灯具ユニット4の光軸を調整する光軸調整機構を、前記灯具ユニット4の上部と下部を球面軸受10,11によってそれぞれ支持するとともに、両球面軸受10,11の各中心を通る垂直面V上と該垂直面Vに直交する水平面H上にアジャストボルト14,15をそれぞれ配置して構成する。ここで、前記各球面軸受10,11は、前記灯具ユニット4側に固定された凸球面状の内側スライダ10A,11Aと、前記ハウジング2側に固定された凹球面状の外側スライダ10B,11Bとを嵌合させることによってそれぞれ構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用前照灯の上下及び左右方向の光軸調整を行うための光軸調整機構に関するものである。
車両前部の左右に配置される前照灯(ヘッドランプ)には、その上下及び左右方向の光軸調整を行うための光軸調整機構(エイミング機構)が設けられている。ここで、光軸調整機構を備えた車両用前照灯の一例を図5に示す(特許文献1参照)。
即ち、図5は特許文献1において提案された車両用前照灯の側断面図であり、図示の車両用前照灯101は、ハウジング102とその前面開口部を覆う透明なアウタレンズ103によって画成された灯室104内に灯具ユニット105を収容して構成されている。
上記灯具ユニット105は、その左右がブラケット106に上下回動可能に支持されており、この灯具ユニット105のブラケット106は、光軸調整機構によってハウジング102に上下及び左右方向に回動可能に支持されている。ここで、光軸調整機構は、灯具ユニット105とブラケット106をハウジング102に対して上下及び左右方向に回動可能に支持する不図示のピボットと、該ピボットの中心を通る鉛直線上のピボットの上方に配置されたアジャストボルト107と、ピボットの横に配置されたアジャストボルト108を備えており、各アジャストボルト107,108は、ブラケット106に保持された各エイミングナット109,110にそれぞれ螺合挿通している。尚、エイミングナット109,110は、ブラケット106に対して上下及び左右方向に傾動可能に保持されている。
以上のように構成された車両用前照灯101において、一方のアジャストボルト107を回せば、これに螺合するエイミングナット109がブラケット106及び灯具ユニット105と共に不図示のピボットを中心として上下に回動するため、灯具ユニット105の上下方向の光軸調整がなされる。又、他方のアジャストボルト108を回せば、これに螺合するエイミングナット110がブラケット106及び灯具ユニット105と共に不図示のピボットを中心として左右に回動するため、灯具ユニット105の左右方向の光軸調整がなされる。
特開2014−146465号公報
ところで、近年、車両用前照灯の光源として、発光効率が高くて長寿命である等の利点を有するLED(発光ダイオード)が使用されつつあるが、このLEDは、発光によって高熱を発し、その温度が高くなると発光効率と寿命の低下を招くという問題を有している。このため、LEDを光源とする車両用前照灯の灯具ユニットにはヒートシンクが設けられ、このヒートシンクによる放熱によってLEDの温度上昇を抑えるようにしている。
ところが、上述のように灯具ユニットにヒートシンクを設けると該灯具ユニットが高重量化し、この重量は、光軸調整機構を構成する1本のピボットと2本のアジャストボルトによって支持されているため、これらのピボットとアジャストボルトに大きな荷重が掛かり、車両走行時に大きな振動が加わった場合にこれらが破損する可能性があるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、振動等によっても破損することがない耐久性の高い車両用前照灯の光軸調整機構を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングとその前面開口部を覆うアウタレンズによって画成された灯室内に灯具ユニットを収容して成る車両用前照灯の前記灯具ユニットの光軸を調整する光軸調整機構を、前記灯具ユニットの上部と下部を球面軸受によってそれぞれ支持可能とするとともに、両球面軸受の各中心を通る垂直面上と該垂直面に直交する水平面上にアジャストボルトをそれぞれ配置して構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記各球面軸受は、前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとを嵌合させることによって構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記各球面軸受は、一方の前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとを嵌合させ、もう一方の前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとの間に隙間を持たせることによって構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記各球面軸受は、前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとの間に隙間を持たせることによって構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記各アジャストボルトを前記ハウジング側にそれぞれ回転可能に支持するとともに、各アジャストボルトを、前記灯具ユニット側に左右及び上下方向に傾動可能に保持されたエイミングナットに螺合させたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、灯具ユニットは、上部と下部が球面軸受によって支持可能とされているため、重い灯具ユニットであっても、又、この重い灯具ユニットに振動が加わっても、上下の球面軸受によって振動が抑えられるとともに、2本のアジャストボルトに掛かる負荷が小さく抑えられ、アジャストボルトの破損が防がれて光軸調整機構の耐久性が高められる。
請求項2記載の発明によれば、凸球面状の内側スライダと凹球面状の外側スライダとを嵌合させることによって各球面軸受が構成されているため、灯具ユニットは、ハウジングに対して上下及び左右方向に自在に回動可能となり、2本のアジャストボルトによる上下及び左右方向の光軸調整が良好になされる。
請求項3記載の発明によれば、上下どちらか一方の凸球面状の内側スライダと凹球面状の外側スライダとを嵌合させ、上下どちらかもう一方の凸球面状の内側スライダと凹球面状の外側スライダとの間に隙間を持たせることによって各球面軸受が構成されているため、灯具ユニットは、ハウジングに対して嵌合した球面軸受に沿って上下及び左右方向に自在に回動可能となり、2本のアジャストボルトに振動が加わることにより2本のアジャストボルトが振動によって撓んでも、隙間を設けた上下の球面軸受が接触することにより灯具ユニットを補助的に支持することが可能になり、灯具ユニットの振動が抑えられるため、2本のアジャストボルトに掛かる負荷を小さく抑えることができ、アジャストボルトの破損が防がれて光軸調整機構の耐久性が高められる。
請求項4記載の発明によれば、上下の凸球面状の内側スライダと凹球面状の外側スライダとの間に隙間を持たせることによって各球面軸受を構成したため、灯具ユニットは、ハウジングに対して上下の球面軸受の隙間の中で上下及び左右方向に自在に回動可能となり、2本のアジャストボルトによる上下及び左右方向の光軸調整が可能になる。又、重い灯具ユニットに振動が加えられることにより2本のアジャストボルトが振動によって撓んでも、隙間を設けた上下の球面軸受が接触することにより灯具ユニットを補助的に支持することが可能になり、灯具ユニットの振動を抑えることができるため、2本のアジャストボルトに掛かる負荷を小さく抑えることができ、アジャストボルトの破損が防がれて光軸調整機構の耐久性が高められる。
請求項5記載の発明によれば、
2本の各アジャストボルトを回転させると、これに螺合する各エイミングナットが灯具ユニットと共に上下及び左右方向に移動して該灯具ユニットが上下及び左右方向に回動するため、該灯具ユニットの上下及び左右方向の光軸調整がなされる。
本発明の実施の形態1に係る光軸調整機構を備えた車両用前照灯の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態2に係る光軸調整機構の側断面図である。 特許文献1において提案された車両用前照灯の側断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る光軸調整機構を備えた車両用前照灯の正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図であり、図示の車両用前照灯1は、車両前部の左右に配置されるものであるが、その基本構成は左右で同じであるため、以下、一方の車両用前照灯1についてのみ図示及び説明する。
本実施の形態に係る車両用前照灯1は、ハウジング2とその前面開口部を覆う不図示のアウタレンズによって画成された灯室3内にプロジェクタ型の灯具ユニット4を収容して構成されている。ここで、ハウジング2は、光を透過しない不透明樹脂によってボックス状に一体成形されており、その前面開口部が透明な前記アウタレンズ(不図示)によって覆われることによって、これらのハウジング2と不図示のアウタレンズによって前記灯室3が画成されている。
灯室3内に収容された前記灯具ユニット4は、矩形枠状のブラケット5と、灯具モジュールで構成されている。灯具モジュールは、ブラケット5に支持されたリフレクタ6と、該リフレクタ6の前方(図2の左方)に配置された投影レンズ7と、該投影レンズ7を保持するレンズホルダ8と、不図示のヒートシンク等を備えている。そして、レンズホルダ8上には、光源であるLED9が不図示の基板を介して設けられており、このLED9は、その光出射方向が上向きとなるように配置されている。
而して、灯具ユニット4は、ブラケット5の上部と下部に設けられた球面軸受10,11によってハウジング2に対して上下及び左右方向に回動可能に支持されている。ここで、図2に示すように、各球面軸受10,11は、灯具ユニット4のブラケット5の下面に固定された凸球面状の内側スライダ10A,11Aと、左右2本のネジ12によってハウジング2に固定された凹球面状の外側スライダ10B,11Bとを嵌合させることによってそれぞれ構成されており、各球面軸受10,11の中心が上下方向の光軸調整用アジャストボルト14を通る鉛直線Vと、左右方向の光軸調整用アジャストボルト16を通る水平線Hとが交わる点に位置するよう配置されている。本実施の形態における該中心は、車両用前照灯1を正面視で投影レンズ7の中心に位置しているが、各球面軸受10,11の中心は、投影レンズ7の中心に限る必要はない。尚、各球面軸受10,11を構成する内側スライダ10A,11Aは、投影レンズ7を中心とする半径R(図1及び図2参照)の凸球面をそれぞれ備え、外側スライダ10B,11Bは、投影レンズ7を中心とする半径Rの凹球面をそれぞれ備えている。
そして、図1に示すように、上下の球面軸受10,11の各中心と通る垂直面V上であって、投影レンズ7の下方には、ブラケット5に保持されたエイミングナット13とこれに螺合挿通するアジャストボルト14が配置されている(図2参照)。又、図1に示すように、投影レンズ7の中心を通る水平面H上であって、投影レンズ7の横には、ブラケット5に保持されたエイミングナット15とこれに螺合挿通するアジャストボルト16が配置されている(図3参照)。
ここで、灯具ユニット4を上下及び左右方向に回動可能に支持する上下の球面軸受10,11と、エイミングナット13,15及びアジャストボルト14,16は、本発明に係る光軸調整機構を構成するものであって、各アジャストボルト14,16は、ハウジング2に背面側から水平に貫通して灯室3内にそれぞれ延びており、その先端部が各エイミングナット13,15に螺合挿通し、これらの頭部はハウジング2の外部に露出している。尚、各エイミングナット13,15は、ブラケット5に対して上下及び左右方向に傾動可能に保持されている。
以上のように構成された光軸調整機構を備えた車両用前照灯1において、LED9が起動されてこれが発光すると、図1に示すように、該LED9から上方に向かう光は、リフレクタ6によって車両前方へと反射した後、投影レンズ7によって車両前方に投影されるため、車両前方が明るく照明される。
そして、斯かる車両用前照灯1において、光軸の調整が必要な場合には、例えば一方のアジャストボルト14を回せば、これに螺合するエイミングナット13が灯具ユニット4と共に投影レンズ7の中心を通る水平線を中心として上下に回動するため、灯具ユニット4の上下方向の光軸調整がなされる。又、他方のアジャストボルト16を回せば、これに螺合するエイミングナット15が灯具ユニット4と共に上下の球面軸受10,11の各中心を通る鉛直線を中心として左右に回動するため、灯具ユニット4の左右方向の光軸調整がなされる。
而して、本実施の形態に係る車両用前照灯1においては、灯具ユニット4は、上部と下部が球面軸受10,11によって支持されているため、重い灯具ユニット4であっても、又、この重い灯具ユニット4に振動が加わっても、上下の球面軸受10,11によって振動が抑えられるとともに、2本のアジャストボルト14,16に掛かる負荷が小さく抑えられ、これらのアジャストボルト14,16の破損が防がれて光軸調整機構の耐久性が高められる。
又、本実施の形態では、凸球面状の内側スライダ10A,11Aと凹球面状の外側スライダ10B,11Bとを嵌合させることによって上下の各球面軸受10,11をそれぞれ構成したため、灯具ユニット4は、ハウジング2に対して上下及び左右方向に自在に回動可能となり、2本のアジャストボルト14,16による上下及び左右方向の光軸調整が良好になされる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。尚、図4は本発明の実施の形態2に係る光軸調整機構の側断面図であり、本図においては、図2に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係る光軸調整機構においては、下側の球面軸受11の内側スライダ11Aと外側スライダ11Bとの間に隙間δを設けており、他の構成は前記実施の形態1に係る光軸調整機構の構成と同じである。ここで、本実施の形態では、隙間δを0.5mmに設定しているが、灯具ユニット4の重さやアジャストボルト14,16の弾性率によって灯具ユニット4の撓み量が変化するため、隙間δは0.2mm〜1.0mmの間で調整している。又、上側の球面軸受10の内側スライダ10Aと外側スライダ10Bとは嵌合しており、2本のアジャストボルト14,16を回すと、灯具ユニット4は、上側の球面軸受10の外側スライダ10Bに沿って上下及び左右方向に自在に回動可能となり、2本のアジャストボルト14,16による上下及び左右方向の光軸調整が良好になされる。
本実施の形態では、下側の球面軸受11を構成する内側スライダ11Aと外側スライダ11Bとの間に所定の隙間δを形成したため、その隙間δ以上の振幅の大きな振動が灯具ユニット4に加わった場合には、球面軸受11の内側スライダ11Aと外側スライダ11Bとが接触して灯具ユニット4の振動が抑えられるとともに、該灯具ユニット4の重量の一部が下側の球面軸受11によって支えられる。この結果、光軸調整機構に加わる負荷が軽減されて当該光軸調整機構の耐久性が高められる。
尚、本実施の形態では、下側の球面軸受11に隙間δを設けたが、上側の球面軸受10に隙間δを設け、下側の球面軸受11の内側スライダ11Aと下側スライダ11Bとを嵌合させるようにしても良い。その場合、アジャストボルト14,16を回すと、灯具ユニット4は、下側の球面軸受11に沿って上下及び左右方向への回動が可能になる。又、灯具ユニット4の振動が抑えられるとともに、該灯具ユニット4の重量の一部を上側の球面軸受10によって支えることが可能になるため、光軸調整機構に加わる負荷が軽減されて当該光軸調整機構の耐久性が高められる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の説明では、図2〜図4に示したものと同一要素には同一符号を用いる。
本実施の形態に係る光軸調整機構は、上側の球面軸受10の内側スライダ10Aと外側スライダ10Bとの間及び下側の球面軸受11の内側スライダ11Aと外側スライダ11Bとの間にそれぞれ隙間δを設けたことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1,2に係る光学調整機構の構成と同じである。ここで、本実施の形態では、隙間δを0.5mmに設定しているが、灯具ユニット4の重さやアジャストボルト14,16の弾性率によって灯具ユニット4の撓み量が変化するため、隙間δは0.2mm〜1.0mmの間で調整している。又、2本のアジャストボルト14,16を回すと、灯具ユニット4は、上下の球面軸受10,11の隙間δの範囲内で上下及び左右方向に光軸調整を行うことができる。但し、灯具ユニット4は、隙間δ分の無駄な動きをするため、隙間δは可能な限り小さいことが望ましいが、光軸調整の精度と灯具ユニット4に加わる振動による振幅の大きさとの兼ね合いによって隙間δを最適な値に設定すべきである。
本実施の形態では、上側の球面軸受10の内側スライダ10Aと外側スライダ10Bとの間及び下側の球面軸受11の内側スライダ11Aと外側スライダ11Bとの間にそれぞれ隙間δを設けたため、その隙間δ以上の振幅の大きな振動が灯具ユニット4に加わった場合には、下側の球面軸受11の内側スライダ11Aと外側スライダ11Bとが接触して灯具ユニット4の振動が抑えられるとともに、該灯具ユニット4の重量の一部が下側の球面軸受11によって支えられるため、光軸調整機構に加わる負荷が軽減されて当該光軸調整機構の耐久性が高められる。又、本実施の形態では、上下の球面軸受10,11にそれぞれ隙間δを設けたため、前記実施の形態2よりも振動に対する耐久性が高められる。
尚、以上の実施の形態では、1つのプロジェクタ型の灯具ユニット4をブラケット5にセットしているが、プロジェクタ型の複数の灯具ユニット4を上下又は左右に並べてセットしても良い。その場合、光軸調整機構の中心は、上下方向の光軸調整用アジャストボルト14を通る鉛直線Vと、左右方向の光軸調整用アジャストボルト16を通る水平線Hとが交わる点とする。上下の球面軸受10,11は、その中心を通る鉛直線V上に中心が位置するように所定の半径Rの円周上付近に配置される。但し、その中心の位置は、灯具ユニット4の中央でも良く、片方のプロジェクタ型灯具ユニットの中央であっても良く、光軸調整に最適な位置に適宜変更することができる。
又、以上の形態では、灯具ユニット4としてプロジェクタ型のものを用いたが、光源からの光を直接投影レンズで車両前方へ照射するダイレクト型やリフレクタで反射した光源からの光を車両前方へと照射するリフレクタ型のものを用いても良い。更に、プロジェクタ型ダイレクト型及び/又はリフレクタ型を組み合わせたものを使用することができる。
更に、以上の実施の形態では、灯具ユニット4は、ブラケット5に球面軸受10,11を配置しているが、灯具ユニット4をヒートシンクに直接取り付けても良い。その場合、灯具ユニット4のヒートシンクに2本のアジャストボルトが配置されるが、上下方向の光軸調整用アジャストボルト14を通る鉛直線Vと、左右方向の光軸調整用アジャストボルト16を通る水平線Hとが交わる点を中心とし、その中心を通る鉛直線V上に上下の球面軸受10,11を配置すれば、前記と同様の効果が得られる。
1 車両用前照灯
2 ハウジング
3 灯室
4 灯具ユニット
5 ブラケット
6 リフレクタ
7 投影レンズ
8 レンズホルダ
9 LED
10,11 球面軸受
10A,11A 球面軸受の内側スライダ
10B,11B 球面軸受の外側スライダ
12 ネジ
13 エイミングナット
14 アジャストボルト
15 エイミングナット
16 アジャストボルト
H 上下の球面軸受の書く中心を通る垂直面
V 投影レンズの中心を通る水平面

Claims (5)

  1. ハウジングとその前面開口部を覆うアウタレンズによって画成された灯室内に灯具ユニットを収容して成る車両用前照灯の前記灯具ユニットの光軸を調整する機構であって、
    前記灯具ユニットの上部と下部を球面軸受によってそれぞれ支持可能とするとともに、両球面軸受の各中心を通る垂直面上と該垂直面に直交する水平面上にアジャストボルトをそれぞれ配置して構成したことを特徴とする車両用前照灯の光軸調整機構。
  2. 前記各球面軸受は、前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとを嵌合させることによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯の光軸調整機構。
  3. 前記各球面軸受は、一方の前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとを嵌合させ、もう一方の前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとの間に隙間を持たせることによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯の光軸調整機構。
  4. 前記各球面軸受は、前記灯具ユニット側に固定された凸球面状の内側スライダと、前記ハウジング側に固定された凹球面状の外側スライダとの間に隙間を持たせることによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯の光軸調整機構。
  5. 前記各アジャストボルトを前記ハウジング側にそれぞれ回転可能に支持するとともに、各アジャストボルトを、前記灯具ユニット側に左右及び上下方向に傾動可能に保持されたエイミングナットに螺合させたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用前照灯の光軸調整機構。
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