JP6162473B2 - 流体加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体加熱装置に関するものである。
流体加熱装置としては、特許文献1に示すように、中空導体管を通電加熱して、当該導体管の内部を流れる流体を加熱して加熱流体を発生するものがある。この流体加熱装置では、導体管の両端部に設けた電極から交流電圧が印加されて、導体管の側壁に交流電流が流れることにより、導体管の内部抵抗により発生するジュール熱によって導体管が自己発熱する。この導体管の自己発熱によって、当該導体管を流れる流体が加熱される。
しかしながら、導体管の両端部に交流電圧を印加するものでは、導体管が有するインダクタンスによって電圧降下が生じ、当該導体管に交流電圧を印加する回路の力率が低下するという問題がある。
特開2011−86443号公報
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、内部に流体が流れる流路形成体を通電加熱する流体加熱装置において、回路力率を改善して設備効率を向上させることをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る流体加熱装置は、内部に被加熱流体が流れる流路が形成された導電性材料からなる流路形成体を通電加熱して、前記流路を流れる被加熱流体を加熱する流体加熱装置であって、前記流路形成体の流路一端側に接続された第1の給電部材と、前記流路形成体の流路他端側に接続された第2の給電部材との間に交流電圧を印加するものであり、前記第2の給電部材が、前記流路形成体の流路方向に沿って流路一端側に向かって配設されていることを特徴とする。
このようなものであれば、流路形成体に流れる電流と第2給電部材に流れる電流とが逆向きとなるので、それぞれの電流により発生する磁束が打ち消し合い、流路形成体に発生するリアクタンスが低減されて回路力率を改善することができる。したがって、流体加熱装置の設備効率を向上させることができる。
第2の給電部材の電流により発生する磁束によって、流路形成体の電流により発生する磁束を打ち消す効果を十分に発揮させるためには、前記第1の給電部材及び前記第2の給電部材が、前記流路形成体の流路一端側から電源側に引き出されていることが望ましい。これならば、第1の給電部材及び第2の給電部材が、流路形成体の流路一端側から引き出されているので、第1の給電部材を流れる電流により発生する磁束や、第2の給電部材において流路形成体に沿って配設された部分以外の部分を流れる電流により発生する磁束が、磁束の打ち消し効果を阻害することを防止できる。また、第2の給電部材を流路形成体の流路他端側から流路一端側に配設した後、そのまま流路一端側から引き出すだけで良く、装置構成を簡単化することができる。
流路形成体の具体的な実施の態様としては、前記流路形成体が、直管形状をなすものであることが望ましい。これならば、流路形成体の構成を簡単化することができる。また、第2の給電部材を流路形成体の流路方向に沿って配設し易くすることができ、第2の給電部材の構成も簡単化することができる。
前記流路形成体の両端部に別の流路形成体に接続するための接続部が設けられていることが望ましい。これならば、複数の流路形成体を接続することによって、所望の長さの流路を有する流体加熱装置を構成することができる。
第1の給電部材及び第2の給電部材の具体的な実施の態様としては、前記第1の給電部材が、前記流路形成体の流路一端側に設けられた第1の電極と、当該第1の電極に接続されて前記第1の電極に交流電圧を印加するための第1の電線からなり、前記第2の給電部材が、前記流路形成体の流路他端側に設けられた第2の電極と、当該第2の電極に接続されて前記第2の電極に交流電圧を印加するための第2の電線からなることが望ましい。
前記第2の給電部材において、前記第2の電極が、前記流路形成体の流路方向に沿って流路一端側に向かって配設されていることが望ましい。これならば、第2の電極に第2の電線を接続するだけで、流路形成体に流れる電流と第2給電部材に流れる電流とを逆向きとする構成を実現することができ、回路接続作業を容易にすることができる。
前記第2の給電部材において、前記第2の電線が、前記流路形成体の流路方向に沿って流路一端側に向かって配設されていることが望ましい。これならば、第2の電線を流路形成体に沿わせる構成にできるので、第2の電極の構成を簡略化することができる。
前記流路形成体の外周に絶縁性断熱部材が設けられており、前記第2の電線が、前記絶縁性断熱部材に接触し、前記流路形成体の流路方向に沿って流路一端側に向かって配設された裸電線を有することが望ましい。これならば、流路形成体が通電加熱されて温度上昇しても、当該流路形成体から外部への放熱を低減することができる。また、第2の電線が、絶縁性断熱部材に接触して配設された裸電線を有するため、第2の電線の冷却を行いながらも、リアクタンスを低減することができる。
流体加熱装置が、2つの流路形成体を、それらの流路が連通するとともに前記2つの流路形成体に設けられた第1の給電部材が内側に位置するように接続した、n組(nは1以上の整数である。)の流体加熱ユニットを備え、前記各流体加熱ユニットにおける2つの第1の給電部材に、同一の極性の電源出力が印加されており、前記各流体加熱ユニットにおける2つの第2の給電部材に、前記第1の給電部材に印加される極性とは異なり、且つ、互いに同一又は互いに異なる極性の電源出力が印加されることが望ましい。これならば、接続する流体加熱ユニット数を選択することによって、所望の長さの流路を有する流体加熱装置を構成することができる。また、前記流体加熱ユニットを用いることで、各流体加熱ユニットに単相交流電源、三相交流電源又は三相交流電源からの三相交流を2つの単相交流に変換するスコット結線変圧器を接続することができる。
上記の流体加熱ユニットを構成する2つの流路形成体の温度を個別に制御するためには、前記流体加熱ユニットを構成する2つの第2の給電部材に前記電源出力を入力する回路上に電流制御回路が設けられていることが望ましい。
流体加熱装置が、3つの流路形成体を、それらの流路が連通するとともに前記3つの流路形成体に設けられた第1の給電部材及び第2の給電部材が同一方向を向くように接続した、n組(nは1以上の整数である。)の流体加熱ユニットを備え、前記各流体加熱ユニットを構成する1つ目の流路形成体、2つ目の流路形成体及び3つ目の流路形成体において、前記1つ目の流路形成体の第1の給電部材、及び前記2つ目の流路形成体の第2の給電部材に三相交流の第1相が接続されており、前記2つ目の流路形成体の第1の給電部材、及び前記3つ目の流路形成体の第2の給電部材に三相交流の第2相が接続されており、前記3つ目の流路形成体の第1の給電部材、及び前記1つ目の流路形成体の第2の給電部材に三相交流の第3相が接続されていることが望ましい。これならば、接続する流体加熱ユニット数を選択することによって、所望の長さの流路を有する流体加熱装置を構成することができる。また、前記流体加熱ユニットを用いることで、各流体加熱ユニットに三相交流電源をそのまま接続することができる。
内部に被加熱流体が流れる流路が形成された導電性材料からなる流路形成体を通電加熱して、前記流路を流れる被加熱流体を加熱する流体加熱装置であって、前記流路形成体において、前記流路方向に沿って異なる位置に接続された3n+1個(nは1以上の整数である。)の給電部材を備え、前記3n+1個の給電部材に、連続して並ぶ3個の前記給電部材に接続される三相交流電源の極性がそれぞれ異なるように、三相交流電源のU相、V相及びW相が交互に接続されていることが望ましい。これならば、連続して並ぶ3個の給電部材に接続される三相交流電源の極性がそれぞれ異なるように三相交流電源のU相、V相及びW相が接続されているので、前記流路形成体に流れる電流により発生する磁束が打ち消し合い、前記流路形成体に発生するインピーダンスが低減されて回路力率を改善することができる。したがって、流体加熱装置の設備効率を向上させることができる。
このように構成した本発明によれば、内部に流体が流れる流路形成体を通電加熱する流体加熱装置において、回路力率を改善して設備効率を向上させることができる。
本実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図。 本実施形態の流体加熱装置と従来の流体加熱装置との比較試験データを示す図。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図及びA−A線断面図。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図及びB−B線断面図。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図(三相交流電源接続)。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図(単相交流電源接続)。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図(スコット結線変圧器接続)。 変形実施形態に係る流体加熱装置の構成を模式的に示す図。
<第1実施形態>
以下に本発明に係る流体加熱装置の第1実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る流体加熱装置100は、図1に示すように、内部に被加熱流体が流れる流路Rが形成された導電性材料からなる流路形成体2に交流電圧を印加して直接通電し、流路形成体2の内部抵抗により発生するジュール熱によって流路形成体2を加熱することにより、前記流路Rを流れる被加熱流体を加熱するものである。
本実施形態の流路形成体2は、概略円筒直管状のパイプから形成されている。これにより、流路Rは、直線状をなす流路となる。
そして、流路形成体2の流路一端側である流路一端部2aには、第1の給電部材3が接続されており、流路形成体2の流路他端側である流路他端部2bには、第2の給電部材4が接続されている。そして、この第1の給電部材3及び第2の給電部材4に単相交流電源5の出力端子を接続することによって、第1の給電部材3及び第2の給電部材4を介して流路形成体2に単相交流電圧が印加される。
第1の給電部材3は、流路形成体2の流路一端部2aに接続された第1の電極31と、当該第1の電極31に接続されて単相交流電源5の一方の出力端子に接続される第1の電線32とからなる。また、第2の給電部材4は、流路形成体2の流路他端部2bに設けられた第2の電極41と、当該第2の電極41に接続されて単相交流電源5の他方の出力端子に接続される第2の電線42とからなる。第1の電極31及び第2の電極41はそれぞれ、流路形成体2の外側周面に巻き回されて溶接等により接続されている。
しかして上記の第1の給電部材3及び第2の給電部材4が、流路形成体2の流路一端部2aから電源5側に引き出されている。具体的には、第1の電極31が、流路方向に直交する方向に延出するように設けられており、第2の電極41が、流路形成体2の流路方向に沿うとともに、流路形成体2の側周面に沿って直線状に延び、流路他端部2bから流路一端部2aに向かって配設されている。本実施形態の第2の電極41は、流路他端部2bにおいて、第1の電極31の延出方向と同一方向に延出するように屈曲されている。なお、第1の電極31の延出方向及び第2の電極41の延出方向は同一方向である必要はなく、例えば流路他端部2bにおいて周方向において異なる方向であっても良い。また、本実施形態では、第2の電極41及び流路形成体2の外周面との間に空間を形成しているが、流路形成体2の外周面と当該外周面に対向する第2の電極41との間に絶縁部材を設けても良い。
また、第2の給電部材4が、流路形成体2の流路方向に沿って流路他端部2bから流路一端部2aに向かって配設され、第1の給電部材3及び第2の給電部材4が、流路形成体2の流路一端部2aから電源5側に引き出されているため、流路形成体2における第1の電極31及び第2の電極41の間の外周面の近傍には、第2の給電部材4(具体的には第2の電極41)のみが設けられる構造となる。
このように構成した流体加熱装置100において、単相交流電源5から単相交流電圧を第1の給電部材3及び第2の給電部材4を介して流路形成体2に印加すると、流路形成体2において第1の電極31及び第2の電極41の間に流れる電流の向きと、当該流路形成体2の外周面に対向する第2の電極41に流れる電流の向きとは逆向きとなる。そうすると、それぞれの電流により発生する磁束が打ち消し合い、流路形成体2に発生するリアクタンスが低減されて回路力率を改善することができる。したがって、流体加熱装置100の設備効率を向上させることができる。
次にこのように構成した流体加熱装置100の力率改善を示す試験について説明する。なお、以下の試験においては、比較傾向を顕著に表すために、周波数800Hzの単相交流電源を用いた。
図2の上図(1)には、材質SUS304、外径34mm、壁厚1.65mm、長さ2200mm、温度20℃のパイプを用いて、当該パイプに給電部材を沿わせて配置した本発明の回路構成を示しており、下図(2)には、(1)と同様のパイプを用いて、当該パイプに給電部材を沿わせない従来の回路構成を示している。
このとき、図2の下表に示すように、回路構成(1)の場合には、力率が0.251であったのに対して、回路構成(2)の場合には、力率が0.102であった。このように、図2(1)の場合には、流路形成体及び第2の電極に生じる磁束が打ち消し合うことから電圧降下が抑制されて力率が改善したと考えられる。なお、商用周波数60Hzの交流電圧に換算した場合には、回路構成(1)の力率が0.961であるのに対して、回路構成(2)の力率が0.810であり大きな改善効果が得られていることが分かる。
<第2実施形態>
以下に本発明に係る流体加熱装置の第2実施形態について図面を参照して説明する。また、第1実施形態に対応する部材には同一の符号を付すこととする。
本実施形態に係る流体加熱装置100は、図3に示すように、直線状をなす流路Rを形成する流路形成体2に三相交流電圧を印加して直接通電し、流路形成体2の内部抵抗により発生するジュール熱によって流路形成体2を加熱することにより、流路Rを流れる被加熱流体を加熱するものである。
この流体加熱装置100は、1つの流路形成体2に、1個の第1の給電部材3、及び、3個の第2の給電部材4が接続されている。具体的には、第1の給電部材3は、流路形成体2の流路一端部2aに接続され、3個の第2の給電部材4は、流路形成体2の流路一端部2aから流路他端部2bの間を略3等分するように略等間隔になる位置において、流路形成体2に接続されている。
ここで、第2の給電部材4の数は、3個に限定されず、例えば3n個(nは1以上の整数である。)であっても良い。3n個の第2の給電部材4は、n≧2の場合には、流路形成体2の流路一端部2aから流路他端部2bの間を略3n等分する位置において、流路形成体2に接続されていれば良い。
また、流体加熱装置100は、図3に示すように、連続して並ぶ3個の前記給電部材に接続される三相交流電源の極性がそれぞれ異なるように、三相交流電源5のU相、V相及びW相が交互に接続されるように構成してある。具体的には、第1の給電部材3に三相交流電源5のU相が接続され、3個の第2の給電部材4は、流路形成体2の流路一端部2a側から順に、1つ目の第2の給電部材4にW相、2つ目の第2の給電部材4にV相、3つ目の第2の給電部材4にU相が接続されている。
ここで、各給電部材に接続される三相交流電源5のU相、V相及びW相の順序は図3に示すものに限られず、各給電部材にU相、V相及びW相が順繰りに接続されていれば良い。
また、流体加熱装置100は、図3に示すように、第2の給電部材4が、流路形成体2の流路方向に沿うとともに、流路形成体2の側周面に沿って、流路一端部2a側に隣り合う給電部材の近傍まで直線状に延びている。また、本実施形態では、第2の電極41及び流路形成体2の外周面との間に空間を形成しているが、流路形成体2の外周面と当該外周面に対向する第2の電極41との間に絶縁部材を設けても良い。
このように構成した流体加熱装置100であれば、連続して並ぶ3個の3個の第2の給電部材4に接続される三相交流電源5の極性がそれぞれ異なるように三相交流電源のU相、V相及びW相が接続されているので、流路形成体2及び第2の給電部材4に流れる電流により発生する磁束が打ち消し合い流路形成体2に発生するインピーダンスが低減されて回路力率を改善することができる。したがって、流体加熱装置100の設備効率を向上させることができる。
<第3実施形態>
以下に本発明に係る流体加熱装置の第3実施形態について図面を参照して説明する。また、第1実施形態及び第2実施形態に対応する部材には同一の符号を付すこととする。
本実施形態に係る流体加熱装置100としては、図4及び図5に示すように、流路形成体2が、直線状の流路を形成する3つの直線部2a〜2cと、この直線部2a〜2cを接続する2つの折返し部2Y及び2Zとを有する。具体的に直線部2a〜2cは略同じ長さである。また、折返し部2Y及び2Zは、直線部2a〜2cがそれぞれ互いに略平行になるように、コの字状又はU字状に構成されている。
ここで、直線部2a〜2cの配置構成としては、直線部2a〜2cがそれぞれ互いに略平行になっているものであれば良く、図4に示すように、同一平面状に等間隔に配置されているものでも良いし、図5に示すように、3つの直線部2a〜2cを三角形の頂点に位置するように配置されたものであっても良い。
また、流路形成体2の直線部の数は3個に限定されず、例えば3n個(nは1以上の整数である。)であっても良い。n≧2の場合には、折返し部は、3n−1個設けられるとともに、流路形成体2の流路一端部2aから流路他端部2bの間を略3n等分する位置に配置される。
このような流路形成体2を用いる流体加熱装置100は、流路形成体2に第1の給電部材3が4個接続されている。具体的には、第1の給電部材3が、流路形成体2における、流路一端部2a、折返し部2Y、折返し部2Z、及び、流路他端部2bに接続されている。折返し部2Y及び折返し部2Zに接続される第1の給電部材3は、折返し部2Y及び折返し部2Zにおける中間位置に接続されている。
ここで、流体加熱装置100は、連続して並ぶ3個の第1の給電部材3に接続される三相交流電源の極性がそれぞれ異なるように、三相交流電源5のU相、V相及びW相が交互に接続されるように構成してある。具体的には、流路形成体2の流路一端部2a側から順に、1つ目の第2の給電部材4にW相、2つ目の第2の給電部材4にV相、3つ目の第2の給電部材4にU相が接続されている。また、本実施形態では、第2の電極41及び流路形成体2の外周面との間に空間を形成しているが、流路形成体2の外周面と当該外周面に対向する第2の電極41との間に絶縁部材を設けても良い。
このように構成した流体加熱装置100であれば、連続して並ぶ3個の3個の第2の給電部材4に接続される三相交流電源5の極性がそれぞれ異なるように三相交流電源のU相、V相及びW相が接続されているので、直線部2a〜2c流れる電流により発生する磁束がそれぞれ互いに打ち消し合い、流路形成体2に発生するインピーダンスが低減されて回路力率を改善することができる。したがって、流体加熱装置100の設備効率を向上させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、前記実施形態では、第2の給電部材において、第2の電極を流路形成体の流路方向に沿って配設したものであったが、第2の電極を流路形成体の流路他端部に設け、その第2の電極に接続される第2の電線を流路形成体の流路方向に沿って配設しても良い。
また、図6に示すように、流路形成体2の外側周面を覆うように絶縁性断熱部材6を設けても良い。これならば、流路形成体2が通電加熱されて温度上昇しても、当該流路形成体2から外部への放熱を低減することができる。このとき、第1の給電部材3及び第2の給電部材4は、絶縁性断熱部材6よりも外側において流路形成体2に接続される。なお、図6の流路形成体2には、その両端に別の流路形成体2と接続するための接続部としてフランジ21が形成されている。なお、第1の電極31及び第2の電極41は、絶縁性断熱部材6及びフランジ21の間に接続されている。
また、図6においては、流路形成体2の流路方向に沿って配設される第2の電線42が裸電線421を有する。これならば、絶縁性断熱部材6に接触して配設された第2の電線42が裸電線421であるので、第2の電線42の冷却を行いながらも、リアクタンスを低減することができる。
さらに、図7〜図9に示すように、2つの流路形成体2を、それらの流路Rが連通するとともに、2つの流路形成体2に設けられた第1の給電部材3が内側に位置するようにフランジ21により接続してユニット化し、流体加熱装置100を構成しても良い。なお、図7〜図9には、この流体加熱ユニット10を1つ用いて流体加熱装置100を構成した例を示しているが、複数の流体加熱ユニット10をそれらの流路Rが連通するように接続して流体加熱装置100を構成しても良い。
図7の流体加熱ユニット10は、その2つの第1の給電部材3に、三相交流電源5の第1の電源出力(V相)が印加されており、2つの第2の給電部材4の一方に、三相交流電源5の第2の電源出力(U相)が印加されており、2つの第2の給電部材4の他方に、三相交流電源5の第3の電源出力(W相)が印加された場合を示している。
図8の流体加熱ユニット10は、その2つの第1の給電部材3に、単相交流電源5の一方の電源出力が印加されており、2つの第2の給電部材4の両方に、単相交流電源5の他方の電源出力が印加された場合を示している。また、この流体加熱ユニット10には、2つの第2の給電部材4に電源出力を入力する回路上に例えばサイリスタを用いた電流制御回路7が設けられている。
図9の流体加熱ユニット10は、その2つの第1の給電部材3に、スコット結線変圧器51のo端子が接続されて同一極性の出力が印加され、2つの第2の給電部材4の一方に、スコット結線変圧器51のu端子が接続されてu相が印加されており、2つの第2の給電部材4の他方に、スコット結線変圧器51のv端子が接続されてv相が印加された場合を示している。
その上、図10に示すように、3つの流路形成体2を、それらの流路Rが連通するとともに、3つの流路形成体2に設けられた第1の給電部材3及び第2の給電部材4が同一方向を向くようにフランジ21により接続してユニット化し、流体加熱装置100を構成しても良い。なお、図10には、この流体加熱ユニット10を1つ用いて流体加熱装置100を構成した例を示しているが、複数の流体加熱ユニット10をそれらの流路Rが連通するように接続して流体加熱装置100を構成しても良い。なお、図10において左から、1つ目の流路形成体、2つ目の流路形成体及び3つ目の流路形成体とする。
この流体加熱ユニット10において、1つ目の流路形成体2の第1の給電部材3、及び2つ目の流路形成体2の第2の給電部材4に三相交流電源5のV相が接続されており、2つ目の流路形成体2の第1の給電部材3、及び3つ目の流路形成体2の第2の給電部材4に三相交流電源5のW相が接続されており、3つ目の流路形成体2の第1の給電部材3、及び1つ目の流路形成体2の第2の給電部材4に三相交流電源5のU相が接続されている。このように構成することで、三相交流電源をそのまま接続することが可能となる。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・流体加熱装置
2・・・流路形成体(パイプ)
R・・・流路
3・・・第1の給電部材
31・・・第1の電極
32・・・第1の電線
4・・・第2の給電部材
41・・・第2の電極
42・・・第2の電線
5・・・電源
51・・・スコット結線変圧器
6・・・絶縁性断熱部材
10・・・流体加熱ユニット

Claims (7)

  1. 内部に被加熱流体が流れる流路が形成された導電性材料からなる直管形状の流路形成体を通電加熱して、前記流路を流れる被加熱流体を加熱する流体加熱装置であって、
    前記流路形成体の流路一端側に接続された第1の給電部材と、前記流路形成体の流路他端側に接続された第2の給電部材との間に交流電圧を印加するものであり、
    前記第2の給電部材が、前記流路形成体の流路方向に沿って流路一端側に向かって配設されており、
    前記第1の給電部材が、前記流路形成体の流路一端側に接続された第1の電極と、当該第1の電極に接続されて前記第1の電極に交流電圧を印加するための第1の電線とからなり、
    前記第2の給電部材が、前記流路形成体の流路他端側に接続された第2の電極と、当該第2の電極に接続されて前記第2の電極に交流電圧を印加するための第2の電線とからなり、
    前記第2の給電部材において、前記第2の電極が、前記流路形成体の流路方向に沿って流路一端側に向かって、前記流路形成体の外側周面との間に空間又は絶縁部材を介して配設されている流体加熱装置。
  2. 前記第1の給電部材及び前記第2の給電部材が、前記流路形成体の流路一端側から電源側に引き出されている請求項1記載の流体加熱装置。
  3. 前記流路形成体の両端部に別の流路形成体に接続するための接続部が設けられている請求項1又は2記載の流体加熱装置。
  4. 2つの流路形成体を、それらの流路が連通するとともに前記2つの流路形成体に設けられた第1の給電部材が内側に位置するように接続した、n組(nは1以上の整数である。)の流体加熱ユニットを備え、
    前記各流体加熱ユニットにおける2つの第1の給電部材に、同一の極性の電源出力が印加されており、
    前記各流体加熱ユニットにおける2つの第2の給電部材に、前記第1の給電部材に印加される極性とは異なり、且つ、互いに同一又は互いに異なる極性の電源出力が印加される請求項1乃至の何れかに記載の流体加熱装置。
  5. 前記流体加熱ユニットを構成する2つの第2の給電部材に前記電源出力を入力する回路上に電流制御回路が設けられている請求項記載の流体加熱装置。
  6. 3つの流路形成体を、それらの流路が連通するとともに前記3つの流路形成体に設けられた第1の給電部材及び第2の給電部材が同一方向を向くように接続した、n組(nは1以上の整数である。)の流体加熱ユニットを備え、
    前記各流体加熱ユニットを構成する1つ目の流路形成体、2つ目の流路形成体及び3つ目の流路形成体において、
    前記1つ目の流路形成体の第1の給電部材、及び前記2つ目の流路形成体の第2の給電部材に三相交流の第1相が接続されており、
    前記2つ目の流路形成体の第1の給電部材、及び前記3つ目の流路形成体の第2の給電部材に三相交流の第2相が接続されており、
    前記3つ目の流路形成体の第1の給電部材、及び前記1つ目の流路形成体の第2の給電部材に三相交流の第3相が接続されている請求項1乃至の何れかに記載の流体加熱装置。
  7. 内部に被加熱流体が流れる流路が形成された導電性材料からなる流路形成体を通電加熱して、前記流路を流れる被加熱流体を加熱する流体加熱装置であって、
    前記流路形成体において、前記流路方向に沿って異なる位置に接続された3n+1個(nは1以上の整数である。)の給電部材を備え、
    前記流路形成体が、直線状の流路を形成する3n個(nは1以上の整数である。)の直線部と、これら直線部を接続して1本の流路とする3n−1個の折返し部とを有し、
    前記3n+1個の給電部材が、前記流路形成体における、流路一端部、前記3n−1個の折返し部、及び、流路他端部に接続されており、
    前記3n+1個の給電部材に、連続して並ぶ3個の前記給電部材に接続される三相交流電源の極性がそれぞれ異なるように、三相交流電源のU相、V相及びW相が交互に接続されている流体加熱装置。
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