JP2012059371A - 流体加熱用チューブ - Google Patents

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真介 上垣
Ryoji Mai
良二 眞井
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孝一 山本
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Abstract

【課題】通電性能を維持しやすい流体加熱用チューブを提供する。
【解決手段】長手方向に沿った流路30を有する流体加熱用チューブ1は、長手方向と交差する断面内において流路30を外側から囲うように形成された導電発熱層11と、導電発熱層11に接触しながら断面内において互いに離れて配設されているとともに、それぞれ長手方向に沿って配設されている第1の電極12と第2の電極13とを有する。共に外部から電圧を印加される第1の電極12及び第2の電極13の体積抵抗率が、第1の電極12と第2の電極13との間を流れる電流によって発熱する導電発熱層11の体積抵抗率よりも小さくなるよう形成されている。導電発熱層11と第1の電極12と第2の電極13とが全て樹脂を含む材料で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体加熱用チューブに関する。
長手方向に沿って内部に流路が形成されたチューブを使用し、流路内の流体を加熱する流体加熱用チューブが知られている。例えば、流路の周りを覆う半導電性ゴムまたは半導電性プラスチックの押出被覆層と、押出被覆層に、円周方向に均等な間隔で分散しつつ長手方向に沿って埋設された複数本の金属導線とを備え、金属導線間を円周方向に流れる電流により押出被覆層を抵抗加熱させる電熱パイプがある(特許文献1参照)。
実公平1−41187号公報
しかしながら、特許文献1の電熱パイプは、繰り返し曲げると金属導線が切断しやすく、また、曲げたときに押出被覆層から金属導線が浮き上がりやすいため、継続して使用すると、押出被覆層に電流が流れにくくなるという問題が生じやすい。
本発明は、従来よりも通電性能を維持しやすい流体加熱用チューブを提供することを目的とする。
本発明の流体加熱用チューブは、長手方向に沿った流路を有する流体加熱用チューブであって、前記長手方向と交差する断面内において前記流路を外側から囲うように形成された導電発熱層と、前記導電発熱層に接触しながら前記断面内において周方向に互いに離れた位置に、それぞれ前記長手方向に沿って配設されている2以上の電極とを備え、外部から電圧を印加される各前記電極の体積抵抗率が、前記電極間を流れる電流によって発熱する前記導電発熱層の体積抵抗率よりも小さくなるよう形成されているとともに、前記導電発熱層と前記2以上の電極とが全て樹脂を含む材料で形成されていることを特徴とする。
このように、本発明の流体加熱用チューブは、従来の金属電極よりも柔軟に変形する樹脂を含む材料で電極が形成されているため、繰り返し曲げた場合でも従来よりも切断の恐れが少ない。更に、樹脂を含む材料で形成された導電発熱層と従来の金属電極との密着性よりも、共に樹脂を含む材料で形成された導電発熱層と電極との密着性の方が良好であるため、従来よりも屈曲時に電極が導電発熱層から乖離しにくくなる。その結果、従来よりも長期にわたって通電性能を維持することが可能となる。
また、前記2以上の電極は、樹脂材料に金属フィラーが分散して含有された導電性樹脂材料によって形成されていることが好ましい。これにより、電極を非金属材料の導電性樹脂で形成しながらも、電極としての機能を維持することができるといった、更なる作用効果を奏することができる。
また、前記2以上の電極を形成する前記導電性樹脂材料は、前記金属フィラーとして、繊維状または樹枝状の銀コートフィラーが分散して含有されたものであることが好ましい。このように、フィラーの形状を繊維状または樹枝状とすることで金属フィラーとしての銀コートフィラーの充填率を下げることができ、また、金属フィラーとして銀コートフィラーを用いることにより酸化劣化による導電性の低下及びコストの削減を図ることができるといった、更なる作用効果を奏することができる。
更に、前記導電発熱層の径方向の内側には、前記流路を外側から囲うように、絶縁性を有する樹脂を含む材料からなる絶縁内層が形成されていることが好ましい。流路を流れる流体が通電性を有する場合においては、このように、前記導電発熱層の径方向の内側に、前記流路を外側から囲うようにして絶縁内層を形成する事により、前記流路を流れる流体への短絡を防止できる。さらに、導電発熱層および絶縁内層をともに樹脂を含む材料で形成することにより、各層の樹脂を同時に押出して成形する同時押出し成形が可能となり、製造工程を簡略化することができ、ひいてはコストを削減することが可能となる。
本発明の流体加熱用チューブによると、導電発熱層への電極の追従性が向上し、長期にわたって通電性能を維持することができる。
一実施形態に係る流体加熱用チューブの断面図である。 (a)は図1に示す流体加熱用チューブと電源回路との接続関係を示す概略構成図であり、(b)は(a)に示す接続関係の変形例を示す概略構成図である。 (a)は、図1に示す流体加熱用チューブの変形例を示す断面図であり、(b)は、他の変形例を示す断面図である。
図1は、第1の実施形態に係る流体加熱用チューブ1の断面図である。この流体加熱用チューブ1は、例えば、尿素水供給用の配管として大型トラックにおいて使用される。ただし、流体加熱用チューブ1の用途は、流体を加熱する用途に使用されるものであれば、尿素水の加熱に限られるものではなく、トラック等の車両以外に使用されるものであってもよい。
(構成)
流体加熱用チューブ1は、長尺の管であり、長手方向のほぼ全域にわたって、当該長手方向を直交する断面が略一定の円形状をなしている。流体加熱用チューブ1は、長手方向を直交する断面をみたときに、当該断面の中心から外側に向けて絶縁内層10、導電発熱層11、第1の電極12・第2の電極13、カバー層14の順に積層された構造を有する。なお、第1の電極12と第2の電極13とは、重ならずに導電発熱層11とカバー層14との間に配設されている。なお、長手方向を直交する断面における流体加熱用チューブ1の外周直径は4.6mmであり、内周直径は3mmである。
絶縁内層10は、流体の流路を外側から囲うようにドーナツ状の断面をなし、ETFE(poly(ethylene−co−tetrafluoroethylene))のみ、または、ETFEを主材料として形成されている。ETFEとは、テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体であり、4フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂とも呼ばれる。絶縁内層10の断面内側の直径は3mmであり、径方向の厚みは0.4mmである。絶縁内層10は、長手方向を直交する断面中心に略円形状の流路30を形成している。なお、絶縁内層10は、ETFEに限定されるものではなく、例えば、ETFEに代えてその他のフッ素樹脂、オレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド(11、12、6など)、等を使用することもできる。本実施形態の絶縁内層10は、上述したように、流路30を流れる尿素に腐食されないようETFEで形成されているが、尿素以外の流体が流路30を流れる場合には、流体によって腐食しない材料で適宜形成すれば良い。
導電発熱層11は、絶縁内層10を介して流体の流路を外側から囲うように、当該絶縁内層10の全てを外側から筒状に被覆するようにドーナツ状の断面をなし、導電性ポリアミド12を材料として形成されている。導電性ポリアミド12とは、ポリアミド12(PA12)にカーボンブラックを練り込んで分散させた樹脂であり、体積抵抗率はおよそ102Ω・cm〜103Ω・cmである。このように、導電発熱層11は、当該導電発熱層11の体積抵抗率が絶縁内層10の体積抵抗率よりも十分に小さくなるようにされている。なお、長手方向を直交する断面における導電発熱層11の半径方向の厚さは0.4mmである。なお、導電発熱層11のベース材料となる樹脂は、柔軟性及び耐久性に優れていれば他の材料で形成されていてもよく、例えば、ポリウレタン、ポリエステルエラストマー、ポリアミド(11、12、6など)、ポリエチレンを使用することができる。
このように、樹脂を含む材料で導電発熱層11を形成するとともに、同じく樹脂を含む材料からなる絶縁内層10を当該導電発熱層11の内側に形成することで、各層の樹脂を同時に押出して成形する同時押出し成形が可能となり、製造工程を簡略化することができ、ひいてはコストを削減することが可能となる。
第1の電極12は、流体加熱用チューブ1の長手方向を直交する断面において導電発熱層11の径方向外側の表面に接触し、当該流体加熱用チューブ1の長手方向に沿って線状または帯状に延設されている。第2の電極13も、第1の電極12と同様に、流体加熱用チューブ1の長手方向を直交する断面において導電発熱層11の半径方向外側の表面に接触し、長手方向に沿って線状または帯状に延設されている。第1の電極12及び第2の電極13は、流路30の断面中心(流体加熱用チューブ1の長手方向を直交する断面の中心)を回転対称の中心として第1の電極12を180度回転させたときに第2の電極13に重なるような位置関係で、互いに接触しないように配設されている。
第1の電極12及び第2の電極13は、いずれも、外部から電圧が印加されたときの長手方向における体積抵抗率が導電発熱層11の体積抵抗率よりも小さくなるように形成されている。これにより、第1の電極12及び第2の電極13を、非金属材料である導電性樹脂で形成しながらも、電極としての機能を維持することが可能となる。なお、導電性樹脂材料は、樹脂材料に金属フィラーを分散することにより形成されている。第1の電極12及び第2の電極13を、金属フィラーが分散して含有された樹脂で形成することにより、第1の電極12及び第2の電極13に導電性と柔軟性とを併せ持たせることが可能となる。よって、流体加熱用チューブ1を繰り返し曲げたような場合であっても、電極が切断するおそれが少なく、また、第1の電極12及び第2の電極13が導電発熱層11から乖離しにくくなるので、長期にわたって通電性能を維持することが可能となる。
第1の電極12及び第2の電極13は、できるだけ導電発熱層11との接触面積が多い方が好ましい。接触面積が大きい方が全体としての接触抵抗を小さくすることができるからである。更に、第1の電極12と第2の電極13とは、導電発熱層11の外周表面に沿って形成されているとともに、第1の電極12と第2の電極13とが接触しない程度に近接していることが好ましい。
ところで、第1の電極12及び第2の電極13を、ただ単に、金属フィラーが分散して含有された樹脂で形成するだけでは、第1の電極12及び第2の電極13に導電性と柔軟性とを併せ持たせることが現実的には難しい。なぜなら、導電性を維持するためには金属フィラーを高充填する必要が生じ、金属フィラーの充填率を高くすると、その分、柔軟性が低下してしまうからである。
ここで、フィラーの形状としては、粒状よりもアスペクト比の大きな繊維状または樹枝状のフィラーが分散して含有されたものであることが好ましい。このように、フィラーの形状を繊維状または樹枝状とすることで金属フィラーの充填率を下げることができ、電極の柔軟性を維持することが出来る。また、アスペクト比の大きい繊維状または樹枝状のフィラーを使用することで、チューブが屈曲したときにも、フィラーの接触している部位が離れにくくなることから、抵抗値の変動を小さくすることが出来る。
また、上記の金属フィラーの素材としては、銀、銅、ニッケル等が使用できる。その中で酸化等の劣化が起こっても導電性を維持できるという観点からいえば、銀を使用することが好ましい。この場合、銀を別の金属フィラー(例えば、銅フィラーやチタン酸カリウム)の表面にコートしたコートフィラーであっても、導電性を維持できるという観点からは問題はない。しかし、銀が高価であることから、銅等のフィラーの表面のみに銀をコートした銀コートフィラーを使用することが好ましい。
そこで、本実施形態では、第1の電極12及び第2の電極13を、繊維状または樹枝状の銀コートフィラーが分散して含有された樹脂で形成することとした。これにより、銀コートフィラーの充填率を下げることができ、第1の電極12及び第2の電極13に導電性と柔軟性とを併せ持たせることが可能となる。第1の電極12及び第2の電極13は、柔軟性及び耐熱性に優れた材料で形成されていることが好ましい。また、第1の電極12及び第2の電極13は、導電発熱層11と相溶性の高い類似材料で形成されていることが好ましい。なお、例えば、導電発熱層11のベース材料となる樹脂として、ポリウレタン、ポリエステルエラストマー、ポリエチレンを使用することができる。とくに、熱可塑性ポリウレタン(株式会社クラレ製のクラミロンU8165)に、チタン酸カリウムの繊維状金属フィラー表面に銀コートを施した繊維状銀コートフィラー(横沢金属工業株式会社のテクニパウダー)を30vol%添加、混練して作成された樹脂によって、第1の電極12及び第2の電極13を形成することが好ましい。このように配合、混練した第1の電極12及び第2の電極13の体積抵抗率は、3.19×10-2Ω・cmであった。
カバー層14は、導電発熱層11、第1の電極12及び第2の電極13の全てを外側から筒状に被覆するように、ポリアミド12で形成されている。ポリアミド12は、外部環境に対する耐久性が高い。カバー層14は、外部環境に対する耐久性が高い材料で形成されていれば他の材料を使用してよく、例えば、カバー層14としてポリウレタン、ポリエステルエラストマー、ポリエチレン、熱可塑性オレフィン系エラストマー、合成ゴムを使用することができる。
従来の流体加熱用チューブは、繰り返し曲げた場合に金属電極が切断しやすいといった問題があったが、本実施形態の流体加熱用チューブ1によると、第1の電極12及び第2の電極13が非金属材料である導電性樹脂で形成されているため、繰り返し曲げた場合でも、金属電極に比べて切断のおそれが少ない。
更に、本実施形態の流体加熱用チューブ1は、第1の電極12及び第2の電極13が非金属材料である導電性樹脂で形成されているため、従来のように電極に金属線を使用した場合よりも小さな力で変形することができる。従って、金属線を使用した従来品よりも柔軟かつ自由に変形させることができる。
また、本実施形態の流体加熱用チューブ1では、導電発熱層11が樹脂を含む材料で形成されているため、金属線よりも、導電性樹脂で形成された第1の電極12及び第2の電極13のほうが導電発熱層11に密着しやすい。従って、流体加熱用チューブ1を例えば使用により変形したとしても、第1の電極12及び第2の電極13が導電発熱層11から乖離しにくくなる。すなわち、本実施形態の流体加熱用チューブ1は、電極に金属線を使用した従来品に比べて通電性能を維持しやすい。
また、第1の電極12及び第2の電極13は、いずれも、樹脂を含む柔らかい材料で形成されているため、導電発熱層11及びカバー層14を傷つけるおそれが金属線に比べて少ない。
(製造方法)
本実施形態の流体加熱用チューブ1は、絶縁内層10、導電発熱層11、第1の電極12、第2の電極13及びカバー層14の全てを同時押出し成形することができる。第1の電極12及び第2の電極13が金属線ではなく導電性樹脂で形成されているため、例えば、絶縁内層10、導電発熱層11、第1の電極12及び第2の電極13を3台の押出し機を用いて同時押出しが可能となり製造工程を簡略化してコストを削減することが可能となっている。
従来のように導電発熱層11表面に金属線を外側から取り付ける場合、導電発熱層11を形成する工程と金属線を取り付ける工程とが別工程となる。また、従来のように導電発熱層11内部に長手方向に沿って金属線を挿入する場合、導電発熱層11を形成する工程と金属線を挿入する工程との2工程が必要であり、導電発熱層11の断面半径方向における中央に金属線を精度よく挿入することは製造技術上非常に難しい。従って、従来のように金属線を電極に採用した場合には工程が多く製造が困難であるという問題ある。しかしながら、本実施形態では絶縁内層10、導電発熱層11、第1の電極12、第2の電極13及びカバー層14が全て樹脂で形成されるため全体を1工程で形成することができる。
更に、導電発熱層11、第1の電極12及び第2の電極13の材料として、同類あるいは相互の相溶性が高い材料を選択することにより押出し成形時に導電発熱層11を第1の電極12及び第2の電極13に密着させて乖離しにくくすることができる。更に、流体加熱用チューブ1の全体が樹脂を含む材料で形成されていることから、絶縁内層10、導電発熱層11、第1の電極12、第2の電極13及びカバー層14が相互に乖離する不具合が生じにくくなる。このような密着性の高さは、金属と樹脂との接触では実現できない特性である。
(使用方法)
図2(a)は流体加熱用チューブ1への電圧印加例を示す概略図である。流体加熱用チューブ1は、第1の端部20から第2の端部21へ流体を流す流路30を備えている。図2(a)の例では、第1の電極12と第2の電極13との間に電圧を印加する電源回路22は、第1の端部20において第1の電極12及び第2の電極13に接続されている。
第1の電極12と第2の電極13との間に電圧が印加されると、図1に示す導電発熱層11を通って第1の電極12と第2の電極13との間に電流が流れる。その結果、導電発熱層11の抵抗によって導電発熱層11が発熱し、流路30を流れる流体が加熱される。
なお、図2(b)は流体加熱用チューブ1への他の電圧印加例を示す概略図である。図2(b)の例では、電源回路22は、第1の端部20において第1の電極12に接続され、第2の端部21において第2の電極13に接続されている。
図2(b)の例のように第1の端部20と第2の端部21とにそれぞれ配線を接続するよりも、図2(a)の例のように第1の端部20から第1の電極12と第2の電極13との両方に配線を接続した方が、設置形態の自由度が高くなる。また、図2(a)の例では第2の端部21に配線が接続されていないため、流体加熱用チューブ1を長手方向の途中で切断しても加熱機能を損なうことがない。
図2(a)の例と図2(b)の例とでは発熱量にほとんど差はないが、図2(a)の例に比べて、図2(b)の例では長手方向における導電発熱層11の温度勾配が小さくなるため長手方向において流体を均一に加熱することができるので、長手方向における導電発熱層11の温度勾配に均一性が要求される用途に適している。
図3(a)は、第2の実施形態に係る流体加熱用チューブ2の断面図である。図1に示す第1の実施形態に係る流体加熱用チューブ1は、長手方向を直交する断面外周が略真円形をなす導電発熱層11の外側に、第1の電極12及び第2の電極13を配設していた。これに対し、図3(b)に示す第2の実施形態に係る流体加熱用チューブ2は、導電発熱層11に第1の電極12及び第2の電極13を埋め込むようにして、長手方向を直交する導電発熱層11の断面外周が略真円形をなすように形成している。その他の構成において流体加熱用チューブ1と流体加熱用チューブ2とで相違はない。第1の電極12及び第2の電極13が樹脂を含む材料で形成されているため、このように、必要に応じて第1の電極12及び第2の電極13の配置を柔軟に選択することが可能である。
図3(b)は、第3の実施形態に係る流体加熱用チューブ3の断面図である。第3の実施形態に係る流体加熱用チューブ3は、第2の実施形態に係る流体加熱用チューブ2の導電発熱層11、第1の電極12及び第2の電極13を外側から筒状に被覆するとともに、長手方向に沿って延設されている。補強層15は、共に合成繊維であるナイロンやポリエステルを筒状に編んだ構造を有する。流体加熱用チューブ2の外周面に前記補強層15を設けることで、内部流体の圧力がより高い使用、用途にも耐える流体加熱用チューブ3とすることができる。
本発明は、上記実施形態に記載された流体加熱用チューブに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の流体加熱用チューブに適用できる。
1 流体加熱用チューブ
2 流体加熱用チューブ
3 流体加熱用チューブ
10 絶縁内層
11 導電発熱層
12 第1の電極
13 第2の電極
14 カバー層
15 補強層
20 第1の端部
21 第2の端部
22 電源回路
30 流路

Claims (4)

  1. 長手方向に沿った流路を有する流体加熱用チューブであって、
    前記長手方向と交差する断面内において前記流路を外側から囲うように形成された導電発熱層と、
    前記導電発熱層に接触しながら前記断面内において周方向に互いに離れた位置に、それぞれ前記長手方向に沿って配設されている2以上の電極と、を備え、
    外部から電圧を印加される各前記電極の体積抵抗率が、前記電極間を流れる電流によって発熱する前記導電発熱層の体積抵抗率よりも小さくなるよう形成されているとともに、
    前記導電発熱層と前記2以上の電極とが全て樹脂を含む材料で形成されている、
    ことを特徴とする流体加熱用チューブ。
  2. 前記2以上の電極は、樹脂材料に金属フィラーが分散して含有された導電性樹脂材料によって形成されている、
    請求項1に記載の流体加熱用チューブ。
  3. 前記2以上の電極を形成する前記導電性樹脂材料は、前記金属フィラーとして、繊維状または樹枝状の銀コートフィラーが分散して含有されたものである、
    請求項2に記載の流体加熱用チューブ。
  4. 前記導電発熱層の径方向の内側には、前記流路を外側から囲うように、絶縁性を有する樹脂を含む材料からなる絶縁内層が形成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体加熱用チューブ。
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