JP6162461B2 - クローズドブリーザシステム - Google Patents

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本発明は、クローズドブリーザシステムに関するものである。
エンジンの圧縮行程と爆発行程においてピストンリングの間隙よりクランクケースへ漏れ出るブローバイガスは、クランクケース内及び該クランクケースと連通しているシリンダヘッドカバー内に充満してくるため、これらの内部から外部に抜き出す必要があるが、クランクケース内ではクランク軸及びコネクティングロッド等が高速で動いており、クランクケースと連通するシリンダヘッドカバー内においてもロッカアーム及びバルブ等が作動しているため、クランクケースやシリンダヘッドカバーの内部はオイルミストが充満した状態にある。
このため、ブローバイガスをそのまま大気放出してしまうと、該ブローバイガスに混合しているオイルミストも外部へ排出されてしまう虞れがあるため、図5に示す如く、ブローバイガス1中のオイルミストを分離回収するための濾網又はラビリンス構造を内蔵したベンチレータ2(CCV:Closed Crankcase Ventilator)を設け、エンジン3のシリンダヘッドカバー4からガス抜出管5を介して抜き出したブローバイガス1を前記ベンチレータ2を通すことによりオイルミストを分離回収してからガス戻し管6を介して吸気管7に戻し、前記ベンチレータ2で回収したオイル8をオイル回収管9を介し図示しないオイルパンへと戻すようにしている。
尚、図5中における10はエアクリーナ、11はターボチャージャ、11aはコンプレッサ、11bはタービン、12はインタークーラ、13は吸気、14は排気ガス、15は吸気マニホールド、16は排気マニホールド、17は排気管、18は酸化触媒19を収容したマフラ、20はEGRクーラ、21はEGRバルブを夫々示している。
一般的に、前述の如きブローバイガス1をクローズドサーキットで処理するシステムはクローズドブリーザシステムと称されているが、この種のクローズドブリーザシステムに関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1等がある。
特開2003−278523号公報
しかしながら、斯かる従来のクローズドブリーザシステムにおいては、ブローバイガス1に含まれるオイルミストをベンチレータ2で分離回収しているものの、該ベンチレータ2でオイルミストを完全に取り切ることは困難であり、取り切れなかった微量のオイルミストがターボチャージャ11のコンプレッサ11aに入り、ここで吸気13が昇圧されることに伴う温度上昇に晒されてオイルミスト中の熱硬化成分が硬化し、前記コンプレッサ11aの翼部等でコーキングを起こしてターボチャージャ11の作動不良を招く虞れがあった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、ベンチレータで取り切れないままブローバイガス中に残ったオイルミストの吸気管内への流入を防止し得るクローズドブリーザシステムを提供することを目的としている。
本発明は、エンジン側から抜き出したブローバイガスをベンチレータを介しオイルミストを分離回収して吸気管に戻すようにしたクローズドブリーザシステムにおいて、ベンチレータからブローバイガスを吸気管に導くガス戻し管の一部を排気管途中のマフラに接触させて該マフラ側から熱を受ける加熱部を構成し、該加熱部にオイルミストを酸化処理するブローバイガス用の酸化触媒を設けたことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、高温の排気ガスが流れる排気管途中のマフラ側の熱がガス戻し管の加熱部に伝わり、該加熱部のブローバイガス用の酸化触媒が昇温されて活性の高い状態に保持されるので、この活性の高い状態にある酸化触媒をブローバイガスが通過する際に、ベンチレータで取り切れなかった微量のオイルミストが効率良く酸化処理され、これによりオイルミストを除去されたブローバイガスだけが吸気管に戻されることになる。
また、本発明においては、前記マフラの内部に排気ガス中の未燃の炭化水素成分を酸化処理する排気ガス用の酸化触媒を介装し且つその介装位置に沿わせてガス戻し管側の加熱部を構成することが好ましく、このようにすれば、排気ガスの熱だけでなく排気ガス用の酸化触媒で未燃の炭化水素成分が酸化処理されることによる反応熱もガス戻し管側の加熱部に伝わり、ブローバイガス用の酸化触媒をより高い温度まで昇温させて更なる活性化を図ることが可能となる。
しかも、排気ガスの流量や温度がエンジン側の運転状態により大きく変動しても、排気ガス用の酸化触媒が蓄熱体として機能することによりガス戻し管側の加熱部に大きな熱変動を与えることがないため、ブローバイガス用の酸化触媒が安定して活性の高い状態に保持されるというメリットもある。
上記した本発明のクローズドブリーザシステムによれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、ベンチレータで取り切れないままブローバイガス中に残ったオイルミストをブローバイガス用の酸化触媒にて効率良く酸化処理することができ、これによりオイルミストの吸気管内への流入を確実に防止することができるので、ターボチャージャのコンプレッサの翼部等におけるコーキングの発生を未然に回避でき、これによりターボチャージャの作動不良を防止して該ターボチャージャを長期間に亘り健全に作動させることができる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、排気ガスの熱だけでなく排気ガス用の酸化触媒での未燃の炭化水素成分が酸化処理されることによる反応熱も加えてガス戻し管側の加熱部に伝えることができるので、ブローバイガス用の酸化触媒をより高い温度まで昇温させて更なる活性化を図ることができ、しかも、排気ガス用の酸化触媒を蓄熱体として機能させることでブローバイガス用の酸化触媒を安定して活性の高い状態に保持することができる。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1の加熱部を拡大して示す概略図である。 図2のIII−III矢視の断面図である。 図3の加熱部の別の構成例を示す断面図である。 従来例を示す概略図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図1に示す如く、本形態例においては、図5の場合と同様に、エンジン3のシリンダヘッドカバー4からガス抜出管5を介して抜き出したブローバイガス1をベンチレータ2を通すことによりオイルミストを分離回収してからガス戻し管6を介して吸気管7に戻し、前記ベンチレータ2で回収したオイル8をオイル回収管9を介し図示しないオイルパンへと戻すようにしているが、前記ガス戻し管6の一部を排気管17に接触させて該排気管17側から熱を受ける加熱部22を構成し、該加熱部22にオイルミストを酸化処理するブローバイガス1用の酸化触媒23を設けたところを特徴としている。
ここで、特に本形態例の場合には、排気管17の一部を成すマフラ18に対しガス戻し管6の一部を沿わせるように接触させて加熱部22を構成するようにしている。更に、図2に拡大して示す如く、前記マフラ18内には、未燃の炭化水素成分を酸化処理するための排気ガス14用の酸化触媒19が収容されており、この酸化触媒19が前記加熱部22の酸化触媒23と並列に並ぶように配置してある。
また、図3に示す如く、前記マフラ18と前記加熱部22とは、相互が接触する範囲において互いに矩形状の断面を成して接触し、その接触面積が極力大きく確保できるようにしてあるが、例えば、図4に示す如く、ガス戻し管6の一部をマフラ18を貫通させるように配置して加熱部22とすることも可能であり、このようにすれば、加熱部22を全周から暖めることが可能となる。
而して、このようにクローズドブリーザシステムを構成すれば、高温の排気ガス14が流れる排気管17側の熱がガス戻し管6の加熱部22に伝わり、該加熱部22の酸化触媒23が昇温されて活性の高い状態に保持されるので、この活性の高い状態にある酸化触媒23をブローバイガス1が通過する際に、ベンチレータ2で取り切れなかった微量のオイルミストが効率良く酸化処理され、これによりオイルミストを除去されたブローバイガス1だけが吸気管7に戻されることになる。
また、特に本形態例においては、排気ガス14の熱だけでなく酸化触媒19で未燃の炭化水素成分が酸化処理されることによる反応熱もガス戻し管6側の加熱部22に伝わり、該加熱部22の酸化触媒23がより高い温度まで昇温されて更なる活性化が図られる。
しかも、排気ガス14の流量や温度がエンジン3側の運転状態により大きく変動しても、酸化触媒19が蓄熱体として機能することによりガス戻し管6側の加熱部22に大きな熱変動を与えることがないため、ブローバイガス1用の酸化触媒23が安定して活性の高い状態に保持されるというメリットも得られる。
従って、上記形態例によれば、ベンチレータ2で取り切れないままブローバイガス1中に残ったオイルミストをブローバイガス1用の酸化触媒23にて効率良く酸化処理することができ、これによりオイルミストの吸気管7内への流入を確実に防止することができるので、ターボチャージャ11のコンプレッサ11aの翼部等におけるコーキングの発生を未然に回避でき、これによりターボチャージャ11の作動不良を防止して該ターボチャージャ11を長期間に亘り健全に作動させることができる。
また、排気ガス14の熱だけでなく酸化触媒19での未燃の炭化水素成分が酸化処理されることによる反応熱も加えてガス戻し管6側の加熱部22に伝えることができるので、ブローバイガス1用の酸化触媒23をより高い温度まで昇温させて更なる活性化を図ることができ、しかも、排気ガス14用の酸化触媒19を蓄熱体として機能させることでブローバイガス1用の酸化触媒23を安定して活性の高い状態に保持することができる。
尚、本発明のクローズドブリーザシステムは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ブローバイガス
2 ベンチレータ
3 エンジン
6 ガス戻し管
7 吸気管
14 排気ガス
17 排気管
18 マフラ
19 排気ガス用の酸化触媒
22 加熱部
23 ブローバイガス用の酸化触媒

Claims (2)

  1. エンジン側から抜き出したブローバイガスをベンチレータを介しオイルミストを分離回収して吸気管に戻すようにしたクローズドブリーザシステムにおいて、ベンチレータからブローバイガスを吸気管に導くガス戻し管の一部を排気管途中のマフラに接触させて該マフラ側から熱を受ける加熱部を構成し、該加熱部にオイルミストを酸化処理するブローバイガス用の酸化触媒を設けたことを特徴とするクローズドブリーザシステム。
  2. 前記マフラの内部に排気ガス中の未燃の炭化水素成分を酸化処理する排気ガス用の酸化触媒を介装し且つその介装位置に沿わせてガス戻し管側の加熱部を構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローズドブリーザシステム。
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