JP2010216408A - ターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造 - Google Patents

ターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造 Download PDF

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【課題】フィルタのエンジンへの搭載スペースを増大させずに、エンジンオイルを分離した後にブローバイガスをエンジンに確実に戻す。
【解決手段】クランクケース17とシリンダヘッド18とがオイル通路13cにより連通接続され、シリンダヘッドとエンジン11の吸気管24とがガス還流管27により連通接続される。ブローバイガスからエンジンオイル16を分離して捕集するフィルタ28がガス還流管に設けられ、フィルタの下端とクランクケースとがドレン管29により連通接続される。隔壁28bで仕切られた担体28aにガス還流管の長手方向に延びる貫通孔28cが形成され、貫通孔の相隣接する入口部と出口部が封止部材28dにより交互に封止される。担体の隔壁は、ブローバイガスが通過可能であってブローバイガス中のエンジンオイルを捕集可能な多孔質のセラミックにより形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのシリンダからクランクケースに漏れたブローバイガスを吸気に戻す構造に関する。更に詳しくはターボ過給付ディーゼルエンジンのブローバイガスに含まれるエンジンオイルを除去した後に、このブローバイガスを吸気に戻す構造に関するものである。
従来、この種のブローバイガス還元構造として、シリンダの周壁内部に形成されたオイル通路によりクランクケースとシリンダヘッドが連通接続され、ガス環流管路によりシリンダヘッドと吸気通路が連通接続され、ガス環流管路にブローバイガスからエンジンオイルを分離するフィルタが設けられ、更にドレン管路によりフィルタの下端とクランクケースが連通接続されたエンジンのブローバイガス還元構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このブローバイガス還元構造では、フィルタがガス還流管路に並列に設けられた一対の第1及び第2フィルタからなる。またブローバイガスに含まれるエンジンオイルが第1及び第2フィルタにより交互に分離され、第2フィルタによりエンジンオイルが分離されて浄化されたブローバイガスの一部が第1フィルタを通過するように構成される。
このように構成されたブローバイガスの還元構造では、第1フィルタでブローバイガスに含まれるエンジンオイルを捕捉している間に、第2フィルタに溜まっていたエンジンオイルがその自重で落下して第2フィルタから分離され、第2フィルタでブローバイガスに含まれるエンジンオイルを捕捉するとき、エンジンオイルが除去されたブローバイガスの一部が第1フィルタを通過し、第1フィルタの再生を促進する。この結果、ブローバイガスからのエンジンオイルの分離機能を十分に確保できるとともに、フィルタにエンジンオイルが溜まっても、エンジンを運転したままフィルタを再生することができるので、フィルタを交換せずに済むようになっている。
特開2007−247448号公報(請求項1、段落[0006])
しかし、上記従来の特許文献1に示されたブローバイガス還元構造では、フィルタを2個使用しているため、フィルタのエンジンへの搭載スペースが増大する不具合があった。また上記従来の特許文献1に示されたブローバイガス還元構造では、フィルタに溜まったエンジンオイルの自重落下でフィルタをある程度再生できるけれども、フィルタが紙により形成されているため、フィルタの老朽化により新しいフィルタに交換した場合、老朽化したフィルタを再生して再利用することができず、廃棄処分しなければならない問題点があった。更に紙製のフィルタによるエンジンオイルの捕集効率を向上しようとすると、フィルタのメッシュ(網目)を細かくする必要があり、この場合、エンジンのクランク室の圧力が上昇してしまう問題点もあった。一方、ターボ過給機付エンジンでは、エンジンの排ガス規制が厳しくなると、エンジンの高負荷運転時におけるNOx等の排出量も低減しなければならなくなるため、ターボ過給機に大きな負荷がかかるようになり、ターボ過給機の仕事量が増大する。このため、ターボ過給機のコンプレッサ出口における温度(ブースト温度)が上昇し、吸気に戻されたブローバイガス中のミスト状のエンジンオイルが炭化して上記コンプレッサ出口に付着(コーキング)してしまい、ターボ過給機の過給圧が低下するおそれがある。
本発明の第1の目的は、フィルタのエンジンへの搭載スペースを増大させずに、エンジンオイルを分離した後にブローバイガスをエンジンに確実に戻すことができる、ターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造を提供することにある。本発明の第2の目的は、エンジンオイルを捕集したフィルタをエンジンから取外して再生するか或いはエンジンに取付けたまま再生することができ、フィルタを何度でも再利用できる、ターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造を提供することにある。本発明の第3の目的は、クランク室の圧力を増大させずに、エンジンオイルの捕集効率を向上できる、ターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造を提供することにある。本発明の第4の目的は、ターボ過給機の仕事量が増大しても、エンジンオイルのコンプレッサ出口へのコーキングを阻止することができ、これによりターボ過給機の過給圧の低下を防止できる、ターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1及び図2に示すように、シリンダ13aの周壁内部に形成されクランクケース17とシリンダヘッド18とを連通接続するオイル通路13cと、シリンダヘッド18とエンジン11の吸気管24とを連通接続しシリンダ13aからクランクケース17に漏れたブローバイガスをオイル通路13cとシリンダヘッド18と吸気管24とターボ過給機12のコンプレッサ21とを通ってシリンダ13aに戻すガス還流管27と、ガス還流管27に設けられブローバイガスからエンジンオイル16を分離して捕集するフィルタ28と、フィルタ28の下端とクランクケース17とを連通接続しフィルタ28により捕集されて流下するエンジンオイル16をクランクケース17に戻すドレン管29とを備えたターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造において、フィルタ28が、隔壁28bで仕切られ互いに平行であってガス還流管27の長手方向に延びる複数の貫通孔28cが形成された担体28aと、これらの貫通孔28cの相隣接する入口部と出口部を交互に封止する封止部材28dとを有し、担体28aの隔壁28bが、ブローバイガスが通過可能であってこのブローバイガスに含まれるエンジンオイル16を捕集可能な多孔質のセラミックにより形成されたことを特徴とするターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造である。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図3に示すように、フィルタ58に酸化触媒58eがコーティングされ、フィルタ58が加熱手段51により200〜250℃に加熱されるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図3に示すように、加熱手段51がエンジンの排ガス又はヒータであることを特徴とする。
本発明の第1の観点の構造では、フィルタの担体の隔壁を、ブローバイガスが通過可能であってこのブローバイガスに含まれるエンジンオイルを捕集可能な多孔質のセラミックにより形成したので、エンジンオイルが溜まったフィルタを加熱してエンジンオイルを燃焼させることにより再生することができる。この結果、フィルタを何度でも再利用することができる。また従来のブローバイガス還元構造では、紙製のフィルタによるエンジンオイルの捕集効率を向上しようとすると、フィルタのメッシュ(網目)を細かくする必要があり、この場合、エンジンのクランク室の圧力が上昇してしまう問題点があったのに対し、本発明では、クランク室の圧力を増大させずに、エンジンオイルの捕集効率を向上できる。更にブローバイガスに含まれるエンジンオイルをフィルタで捕集して除去した後にブローバイガスが吸気管に戻されるので、エンジンオイルを含まないブローバイガスが吸気とともにターボ過給機のコンプレッサにより圧縮される。この結果、ターボ過給機の仕事量が増大して、コンプレッサ出口における温度(ブースト温度)が上昇しても、エンジンオイルが炭化してコンプレッサ出口に付着(コーキング)することはない。この結果、ターボ過給機の過給圧が低下するのを防止できる。
本発明の第2の観点の構造では、加熱手段がフィルタを200〜250℃に加熱すると、フィルタにコーティングされた酸化触媒が活性化するので、フィルタに溜まったエンジンオイルが酸化触媒により酸化される、即ち燃焼する。この結果、エンジンオイルが溜まったフィルタをエンジンに取付けたまま再生することができるので、フィルタを何度でも再利用できるとともに、フィルタを再生するためにエンジンから取外すという手間を省くことができる。また従来のブローバイガス還元構造では、フィルタを連続再生するために、フィルタを2個使用しており、フィルタのエンジンへの搭載スペースが増大する不具合があったのに対し、本発明では、単一のフィルタを用いてこのフィルタをエンジンに搭載したまま再生することができるので、フィルタのエンジンへの搭載スペースを増大させずに済む。
本発明第1実施形態のターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造を示す構成図である。 そのブローバイガス還元構造のフィルタの拡大断面図である。 本発明第2実施形態のブローバイガス還元構造のフィルタの拡大断面図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、エンジン11は車両に搭載されたターボ過給機12付のディーゼルエンジンである。このエンジン11のシリンダブロック13の上部には複数のシリンダ13aが形成される。シリンダブロック13のスカート部13bの下面にはオイルパン14が取付けられ、スカート部13bとオイルパン14によりクランク軸(図示せず)を収容しかつエンジンオイル16を貯留するクランクケース17が構成される。シリンダブロック13の上面にはシリンダヘッド18が設けられる。シリンダヘッド18はシリンダブロック13の上面に取付けられたヘッド本体18aと、ヘッド本体18aの上面を覆うヘッドカバー18bとを有する。ヘッド本体18aとヘッドカバー18bにより囲まれたヘッド室18cにはロッカアーム等のバルブシステム(図示せず)が収容され、このヘッド室18cには潤滑用のエンジンオイル16が供給される。
一方、ターボ過給機12は、エンジン11の排ガスの運動エネルギをシャフト22の回転エネルギに変換するタービン19と、シャフト22の回転エネルギによりエンジン11の吸気を圧縮するコンプレッサ21とを備える。タービン19は、エンジン11の排気管23に設けられたタービンハウジング19aと、このタービンハウジング19aに回転可能に収容されたタービン羽根車19bとを有する。またコンプレッサ21は、エンジン11の吸気管24に設けられたコンプレッサハウジング21aと、このコンプレッサハウジング21aに回転可能に収容されたコンプレッサ羽根車21bとを有する。タービンハウジング19a及びコンプレッサハウジング21aはシャフト22の中央を回転可能に保持する接続部26により接続され、このシャフト22の両端に上記タービン羽根車19b及びコンプレッサ羽根車21bがそれぞれ嵌着される。このタービン羽根車19bの静翼は固定式であっても或いは回動式であってもよいが、回動式の可変容量型ターボ過給機の方が固定式の固定容量型ターボ過給機より過給効率が高いので好ましい。なお、ターボ過給機12のコンプレッサ21より吸気下流側には、吸気を冷却するインタクーラ(図示せず)が設けられる。
一方、本発明のブローバイガス還流構造は、シリンダ13aの周壁内部に形成されたオイル通路13cと、ヘッド室18cとエンジン11の吸気管24とを連通接続するガス還流管27と、ガス還流管27に設けられたフィルタ28と、フィルタ28の下端とクランクケース17とを連通接続するドレン管29とを備える。オイル通路13cはシリンダブロック13の周壁内部からヘッド本体18a内部にかけてクランクケース17及びヘッド室18cを連通するように形成され、ヘッド室18cのエンジンオイル16がこのオイル通路13cを通ってクランクケース17に戻るように構成される。ガス還流管27はシリンダ13aとピストンリング31の隙間からクランクケース17に漏れたブローバイガスをオイル通路13c、ヘッド室18c、吸気管24及びターボ過給機12のコンプレッサ21を通ってシリンダ13aに戻すように構成される。このブローバイガスにはミスト状のエンジンオイルが含まれる。
フィルタ28はガス還流管27の途中に設けられた円筒状のフィルタケース32に収容されたハニカムフィルタである。このフィルタケース32の内径及びフィルタ28の直径はガス還流管27の内径より大きく形成される。またフィルタ28は、隔壁28bで仕切られ互いに平行であってガス還流管27の長手方向に延びる複数の貫通孔28cが形成された担体28aと、これらの貫通孔28cの相隣接する入口部と出口部を交互に封止する封止部材28dとを有する。上記隔壁28bはコージェライト、炭化ケイ素のようなセラミックにより排ガスが通過可能な多孔質体からなる。なお、図1の符号33はスカート部13bの内壁面に形成されドレン管29の下端開口部の少なくとも上部を覆う庇である。また、図1の符号34はドレン管29に設けられた逆止弁である。この逆止弁34はフィルタ28からクランクケース17へのエンジンオイル16の流れを許容し、その逆の流れを阻止するように構成される。
このように構成されたターボ過給機12付エンジン11のブローバイガス還元構造の動作を説明する。シリンダ13a内で燃料が燃焼すると、その急激な圧力上昇によりシリンダ13aとピストンリング31との隙間からブローバイガスが漏れてクランクケース17に入る。このブローバイガスは上記隙間を通過するときにシリンダ13a内周面に付着したエンジンオイル16と接触するため、比較的多くのエンジンオイル16を含む。このブローバイガスはオイル通路13c、ヘッド室18c及びガス還流管27を通ってフィルタ28に流入する。フィルタ28に流入したブローバイガスは、図2の破線矢印で示すように、多孔質の隔壁28bを通過する。このときブローバイガスに含まれるエンジンオイル16は隔壁28bにより分離される。エンジンオイル16が除去されたブローバイガスは図2の破線矢印で示すようにフィルタ28から流出した後、ガス還流管27、吸気管24、ターボ過給機12のコンプレッサ21を通りシリンダ13aに流入して燃焼される。
なお、エンジンオイル16が分離除去されたブローバイガスが吸気とともにターボ過給機12のコンプレッサ21により圧縮されるとき、このブローバイガスにはエンジンオイル16が含まれていないため、ターボ過給機12の仕事量が増大して、コンプレッサ21出口における温度(ブースト温度)が上昇しても、エンジンオイル16が炭化してコンプレッサ21出口に付着(コーキング)することはない。この結果、ターボ過給機12の過給圧が低下するのを防止できる。
また、フィルタ28で捕集されたエンジンオイル16はガス還流管27、ドレン管29及び逆止弁34を通ってクランクケース17に戻される。このときクランクケース17内壁面を流下するエンジンオイル16は庇33の外面を通って流れ落ちるので、ドレン管29の下端開口部がエンジンオイル16により閉塞されることはない。この結果、吸気の負圧によりフィルタケース32内がクランクケース17内より圧力が低下し、かつ逆止弁34の開閉するタイミングが圧力の変動より少し遅れると、クランクケース17内のブローバイガスがフィルタケース32内に向って流れるけれども、エンジンオイル16がドレン管29を通って吸上げられることはない。
更に、車両が所定の距離だけ走行すると、フィルタ28により捕集されたエンジンオイル16はその粘度が高くなって、ドレン管29を流下せずにフィルタ28に溜まってしまう。このためフィルタ28をフィルタケース32から取外して250℃程度に加熱した電気炉(図示せず)に1時間程度収容することにより、フィルタ28に溜まったエンジンオイル16を燃焼させた後に、フィルタ28をフィルタケース32に戻す。このように比較的簡単な作業でフィルタ28を再生させることができるので、フィルタ28を何度でも再利用することができる。
<第2の実施の形態>
図3は本発明の第2の実施の形態を示す。図3において図1と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、フィルタ58に酸化触媒58eがコーティングされ、フィルタ58が加熱手段51により200〜250℃に加熱されるように構成される。上記酸化触媒58eは、ブローバイガス入口側に面する隔壁28b表面に形成される。また酸化触媒58eとしては、白金−ゼオライト触媒、白金−アルミナ触媒、パラジウム−ゼオライト触媒、パラジウム−アルミナ触媒、白金−パラジウム−ゼオライト触媒、白金−パラジウム−アルミナ触媒等が挙げられる。なお、酸化触媒58eとして白金−ゼオライト触媒をフィルタを用いる場合、担体28aに水素イオン交換ゼオライト粉末(H−ZSM−5)を含むスラリーをコーティングした後、白金(活性金属)を担持させる。このような酸化触媒58eのコーティングにより、フィルタ58にエンジンオイル16の酸化力が付与される。
一方、加熱手段51はフィルタ58を200〜250℃に加熱するエンジンの排ガスである。具体的には、加熱手段51は、フィルタケース52の外周面にフィルタ58を包囲するように形成された円筒状のジャケット部52aと、このジャケット部52aにエンジンの排ガスを導入する導入管53と、ジャケット部52aから排ガスを排出する排出管54と、ジャケット部52aにエンジンの排ガスを供給又は停止する開閉弁56とを有する。一端がジャケット部52aに連通接続された導入管53の他端はターボ過給機のタービンより排ガス上流側の排気管に接続され、一端がジャケット部52aに連通接続された排出管54の他端はターボ過給機のタービンにより排ガス下流側の排気管に接続される。またフィルタケース52には、フィルタ58の入口側のブローバイガスの圧力を検出する第1圧力センサ61と、フィルタ58の出口側のブローバイガスの圧力を検出する第2圧力センサ62とがそれぞれ設けられる。第1及び第2の圧力センサ61,62の各検出出力はコントローラ(図示せず)の制御入力に接続され、コントローラの制御出力は開閉弁56に接続される。またコントローラにはメモリ(図示せず)が設けられる。このメモリには、第1圧力センサ61の検出する入口側圧力と第2圧力センサ62の検出する出口側圧力との差として第1圧力差と第2圧力差がそれぞれ記憶される。コントローラはフィルタ58の入口側圧力と出口側圧力の差が第1圧力差以上になったときに開閉弁56を開き、フィルタ58の入口側圧力と出口側圧力の差が第2圧力差以下になったときに開閉弁56を閉じるように構成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
なお、コントローラは第1及び第2圧力センサの各検出出力に基づいて開閉弁を制御するのではなく、車両が所定の距離だけ走行したときに開閉弁を所定の時間だけ開いてエンジンの排ガスをジャケット部に導入するように構成してもよい。また、この実施の形態では、加熱手段としてはフィルタを200〜250℃に加熱するエンジンの排ガスを挙げたが、加熱手段がフィルタを200〜250℃に加熱するヒータであってもよい。
このように構成されたターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造の動作を説明する。車両の走行距離が長くなると、フィルタ58により捕集されたエンジンオイルはその粘度が高くなって、ドレン管を流下せずにフィルタ58に溜まってしまう。一方、コントローラは第1及び第2圧力センサ61,62の各検出出力に基づいてフィルタ58の入口側圧力と出口側圧力の差をメモリに記憶された第1圧力差と定期的に比較する。そしてフィルタ58の入口側圧力と出口側圧力の差が第1圧力差以上になったときにコントローラは開閉弁56を開く。これによりフィルタケース52のジャケット部52aに高温の排ガスが導入され、フィルタ58が200〜250℃に加熱されるので、フィルタ58にコーティングされた酸化触媒58eが活性化するので、フィルタ58に溜まったエンジンオイルが酸化触媒58eにより徐々に酸化される、即ち徐々に燃焼する。
そして、コントローラはフィルタ58の入口側圧力と出口側圧力の差が第2圧力差以下になったときに開閉弁56を閉じる。この結果、エンジンオイルの溜まったフィルタ58をエンジンに取付けたまま再生することができるので、フィルタ58を再生するためにエンジンから取外すという手間を省くことができるとともに、フィルタ58を何度でも再利用できる。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
11 エンジン
12 ターボ過給機
13a シリンダ
13c オイル通路
16 エンジンオイル
17 クランクケース
18 シリンダヘッド
21 コンプレッサ
24 吸気管
27 ガス還流管
28,58 フィルタ
28a 担体
28b 隔壁
28c 貫通孔
28d 封止部材
51 加熱手段
58e 酸化触媒

Claims (3)

  1. シリンダ(13a)の周壁内部に形成されクランクケース(17)とシリンダヘッド(18)とを連通接続するオイル通路(13c)と、前記シリンダヘッド(18)とエンジン(11)の吸気管(24)とを連通接続し前記シリンダ(13a)から前記クランクケース(17)に漏れたブローバイガスを前記オイル通路(13c)と前記シリンダヘッド(18)と前記吸気管(24)とターボ過給機(12)のコンプレッサ(21)とを通って前記シリンダ(13a)に戻すガス還流管(27)と、前記ガス還流管(27)に設けられ前記ブローバイガスからエンジンオイル(16)を分離して捕集するフィルタ(28,58)と、前記フィルタ(28,58)の下端と前記クランクケース(17)とを連通接続し前記フィルタ(28,58)により捕集されて流下するエンジンオイル(16)を前記クランクケース(17)に戻すドレン管(29)とを備えたターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造において、
    前記フィルタ(28,58)が、隔壁(28b)で仕切られ互いに平行であって前記ガス還流管(27)の長手方向に延びる複数の貫通孔(28c)が形成された担体(28a)と、これらの貫通孔(28c)の相隣接する入口部と出口部を交互に封止する封止部材(28d)とを有し、
    前記担体(28a)の隔壁(28b)が、前記ブローバイガスが通過可能であってこのブローバイガスに含まれる前記エンジンオイル(16)を捕集可能な多孔質のセラミックにより形成された
    ことを特徴とするターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造。
  2. フィルタ(58)に酸化触媒(58e)がコーティングされ、前記フィルタ(58)が加熱手段(51)により200〜250℃に加熱されるように構成された請求項1記載のターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造。
  3. 加熱手段(51)がエンジンの排ガス又はヒータである請求項2記載のターボ過給機付エンジンのブローバイガス還元構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017125470A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 株式会社ニフコ オイルセパレータ構造

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