JP6162367B2 - 油圧駆動作業機 - Google Patents

油圧駆動作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP6162367B2
JP6162367B2 JP2012056048A JP2012056048A JP6162367B2 JP 6162367 B2 JP6162367 B2 JP 6162367B2 JP 2012056048 A JP2012056048 A JP 2012056048A JP 2012056048 A JP2012056048 A JP 2012056048A JP 6162367 B2 JP6162367 B2 JP 6162367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
electric motor
hydraulic pump
hydraulic
operation amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012056048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013189279A (ja
Inventor
末和 郷東
末和 郷東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2012056048A priority Critical patent/JP6162367B2/ja
Publication of JP2013189279A publication Critical patent/JP2013189279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6162367B2 publication Critical patent/JP6162367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

本発明は、油圧駆動作業機に関する。さらに詳しくは、積載形トラッククレーンなどの移動式クレーン、高所作業車、車両運搬車などの油圧駆動作業機であって、エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプとを備えるハイブリッド型の油圧駆動作業機に関する。
エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプとを備えるハイブリッド型の積載形トラッククレーンが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の積載形トラッククレーンは、エンジンと電動モータとが同時にエンジン系油圧ポンプと電動モータ系油圧ポンプとを駆動して、油圧機器に過大な圧油を供給して損傷を与えるのを防止するために、エンジンまたは電動モータのいずれか一方のみを動力源として選択するように構成されている。
そのため、エンジンを選択すると作動油の流量を多くでき作業機の動作を速くできるが、騒音が大きくなり排気ガスが多くなる。また、電動モータを選択すると騒音や排気ガスを低減できるが、作動油の流量が少なくなり作業機の動作が遅くなる。
このように、従来のハイブリッド型の積載形トラッククレーンは、エンジン駆動の利点(作業機の動作速度)と、電動モータ駆動の利点(騒音や排気ガスの低減)を同時に享受できるものではなかった。
特許第4722466号公報
本発明は上記事情に鑑み、作業機の動作速度を速くしつつ、騒音や排気ガスを低減できる油圧駆動作業機を提供することを目的とする。
第1発明の油圧駆動作業機は、エンジンと、該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータと、該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記操作手段の操作量が少ない場合は、前記操作手段の操作量に従い前記電動モータの回転数を予め定められた上限を超えない範囲で増減させるとともに、前記エンジンの回転数を一定とし、前記操作手段の操作量が多い場合は、前記電動モータの回転数を前記上限とするとともに、前記操作手段の操作量に従い前記エンジンの回転数を増減させることで、前記エンジン系油圧ポンプで前記電動モータ系油圧ポンプの吐出流量の不足分を補うことを特徴とする。
第2発明の油圧駆動作業機は、エンジンと、該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータと、該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、予め定められた前記操作手段の操作量が最大のときの前記電動モータ系油圧ポンプの吐出流量から、前記油圧アクチュエータを含む油圧回路の定格流量までの不足分を算出し、前記操作手段の操作量が最大のときに、前記不足分を前記エンジン系油圧ポンプで補い、前記エンジン系油圧ポンプと前記電動モータ系油圧ポンプとの合計吐出流量が前記定格流量となるように、前記エンジンの回転数を制御することを特徴とする。
第3発明の油圧駆動作業機は、エンジンと、該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータと、該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、予め定められた前記エンジンの回転数と前記電動モータの回転数との一定比率に基づき、前記操作手段の操作量の増加に従い前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を増加させ、前記操作手段の操作量の減少に従い前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を減少させることを特徴とする。
第4発明の油圧駆動作業機は、エンジンと、該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータと、該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電動モータの実際の回転数が制御値よりも低下した場合に、その低下による前記電動モータ系油圧ポンプの吐出流量の不足分を前記エンジン系油圧ポンプで補うように、前記エンジンの回転数を増加させることを特徴とする。
第1発明によれば、操作量が少ない場合には、電動モータ系油圧ポンプを主として油圧アクチュエータに作動油を供給するので、騒音や排気ガスを低減できる。また、操作量が多い場合には、エンジン系油圧ポンプで電動モータ系油圧ポンプの吐出流量の不足分を補うので、作業機の動作を速くできる。
第2発明によれば、油圧回路に定格流量の作動油を供給できるので、作業機の動作を速くできる。
第3発明によれば、エンジンの回転数と電動モータの回転数の比率を所定の値に維持して制御できる。
第4発明によれば、外的要因により電動モータの回転数が低下しても、エンジン系油圧ポンプにより作業機の動作速度を維持できる
本発明の第1実施形態に係る積載形トラッククレーンのブロック図である。 同積載形トラッククレーンの制御手段のブロック図である。 (a)停止モード、(b)エンジン単独モード、(c)電動モータ単独モードにおけるエンジン系油圧ポンプの吐出流量、電動モータ系油圧ポンプの吐出流量、それらの合計吐出流量を示すグラフである。 (d)エンジン・電動モータ併用モードにおけるエンジン系油圧ポンプの吐出流量、電動モータ系油圧ポンプの吐出流量、それらの合計吐出流量を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における(d)エンジン・電動モータ併用モードにおけるエンジン系油圧ポンプの吐出流量、電動モータ系油圧ポンプの吐出流量、それらの合計吐出流量を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る積載形トラッククレーンのブロック図である。 同積載形トラッククレーンの制御手段のブロック図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明に係る油圧駆動作業機は、積載形トラッククレーンなどの移動式クレーン、高所作業車、車両運搬車などであるが、これらに限られるものではなく、油圧駆動源としてエンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプとを備える作業機であれば、あらゆる作業機が含まれる。
以下では、積載形トラッククレーンを例に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る積載形トラッククレーン1は、汎用トラックの運転室と荷台との間の車両フレームに小型クレーンが搭載されたものである。なお、他の形態として荷台の後方の車両フレームに小型クレーンが搭載されたリア架装のものや、荷台の内側に小型クレーンが搭載されたものもある。
図1に示すように、積載形トラッククレーン1の小型クレーンの油圧回路10は、エンジン系油圧ポンプ11と、電動モータ系油圧ポンプ12と、それらポンプ11、12と油圧バルブユニット13を介して接続された複数の油圧アクチュエータ14(図1では1つのみ例示)とを備えている。そして、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12からタンク15内の作動油を油圧アクチュエータ14に供給可能となっている。また、エンジン系油圧ポンプ11の吐出管路と電動モータ系油圧ポンプ12の吐出管路にはそれぞれチェック弁16、17が設けられている。
ここで、油圧アクチュエータ14としては、小型クレーンのブームを伸縮させるブーム伸縮用油圧シリンダ、ブームを起伏させるブーム起伏用油圧シリンダ、フックを巻上巻下するウインチ用油圧モータ、ポストを旋回させる旋回用油圧モータ、アウトリガを伸縮させるアウトリガ用油圧シリンダなどが挙げられる。
また、油圧バルブユニット13には複数のレバー13a(図1では1つのみ例示)が備えられており、そのレバー13aの操作により対応する油圧アクチュエータ14に作動油を供給して動作させるようになっている。また、油圧バルブユニット13には操作量検出手段13bが備えられており、レバー13aの操作量を検出できるようになっている。
なお、油圧バルブユニット13のレバー13aが、特許請求の範囲に記載の操作手段に相当する。
エンジン系油圧ポンプ11には、パワーテイクオフ装置21を介してエンジン22が接続されている。また、積載形トラッククレーン1にはエンジンコントロールユニットやガバナなどのエンジン回転数制御手段23が備えられており、このエンジン回転数制御手段23によりエンジン22の回転数を制御できるようになっている。以下では、エンジン回転数制御手段23としてエンジンコントロールユニットを用いた場合を例に説明する。
パワーテイクオフ装置21は、積載形トラッククレーン1の小型クレーンの操作パネルや運転室などに設けられたパワーテイクオフスイッチ24と電気的に接続されており、このパワーテイクオフスイッチ24により入、切を切り替え可能になっている。パワーテイクオフ装置21を入にすると、エンジン22によりエンジン系油圧ポンプ11を駆動させることができる。また、パワーテイクオフ装置21を切にすると、エンジン系油圧ポンプ11が停止し、エンジン22の駆動により積載形トラッククレーン1を走行させることができる。
電動モータ系油圧ポンプ12には、電動モータ31が接続されている。この電動モータ31により電動モータ系油圧ポンプ12を駆動させることができる。また、電動モータ31は電動モータ回転数制御手段32に接続されており、この電動モータ回転数制御手段32により電動モータ31の回転数を制御できるようになっている。例えば、電動モータ31が交流モータの場合、電動モータ回転数制御手段32としてインバータが用いられる。この場合、電動モータ31はインバータ32により電力が供給され、回転数などが制御される。以下では、電動モータ回転数制御手段32としてインバータを用いた場合を例に説明する。
インバータ32は、積載形トラッククレーン1の小型クレーンの操作パネルや運転室などに設けられた電動モードスイッチ33と電気的に接続されており、この電動モードスイッチ33により電動モータ31の入、切を切り替え可能になっている。電動モータ31を入にすると電動モータ系油圧ポンプ12が駆動し、電動モータ31を切にすると電動モータ系油圧ポンプ12が停止する。
上記パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33の切り替え操作により、油圧回路10を以下の4つの駆動モード間で切り替えることができる。
(a)停止モード
パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33をともに切にすると、油圧回路10は停止モードに切り替わる。停止モードでは、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12ともに停止しており、小型クレーンが停止している状態である。なお、エンジン22の駆動により積載形トラッククレーン1が走行している場合も含まれる。
(b)エンジン単独モード
パワーテイクオフスイッチ24を入にし、電動モードスイッチ33を切にすると、油圧回路10はエンジン単独モードに切り替わる。エンジン単独モードでは、電動モータ系油圧ポンプ12は停止しており、エンジン系油圧ポンプ11単独で油圧アクチュエータ14に作動油を供給する。
(c)電動モータ単独モード
パワーテイクオフスイッチ24を切にし、電動モードスイッチ33を入にすると、油圧回路10は電動モータ単独モードに切り替わる。電動モータ単独モードでは、エンジン系油圧ポンプ11は停止しており、電動モータ系油圧ポンプ12単独で油圧アクチュエータ14に作動油を供給する。
(d)エンジン・電動モータ併用モード
パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33をともに入にすると、油圧回路10はエンジン・電動モータ併用モードに切り替わる。エンジン・電動モータ併用モードでは、電動モータ系油圧ポンプ12およびエンジン系油圧ポンプ11の両方で油圧アクチュエータ14に作動油を供給する。
積載形トラッククレーン1には制御手段40が備えられている。この制御手段40は、公知のコンピュータ等で構成されている。
図2に示すように、制御手段40は、駆動モード判定手段41と、回転数演算手段42とから構成されている。駆動モード判定手段41は、パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33と電気的に接続されており、パワーテイクオフスイッチ24の入、切の状態を示すパワーテイクオフ信号、および電動モードスイッチ33の入、切の状態を示す電動モード信号が入力されている。
駆動モード判定手段41は、パワーテイクオフスイッチ24から入力されるパワーテイクオフ信号、および電動モードスイッチ33から入力される電動モード信号から、油圧回路10が上記4つの駆動モードのいずれであるかを判定する。具体的には、パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33がともに切である場合には停止モードであると判定し、パワーテイクオフスイッチ24が入であり電動モードスイッチ33が切である場合にはエンジン単独モードであると判定し、パワーテイクオフスイッチ24が切であり電動モードスイッチ33が入である場合には電動モータ単独モードであると判定し、パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33がともに入である場合にエンジン・電動モータ併用モードと判定する。
そして、駆動モード判定手段41は判定結果を回転数演算手段42に入力する。
回転数演算手段42は、油圧バルブユニット13の操作量検出手段13bと電気的に接続されており、操作量検出手段13bで検出したレバー13aの操作量が入力されている。
回転数演算手段42は、駆動モード判定手段41の判定結果と、操作量検出手段13bで検出したレバー13aの操作量とから、エンジン22の回転数と、電動モータ31の回転数を演算する。その詳細は、後に説明する。
回転数演算手段42は、エンジンコントロールユニット23に電気的に接続されており、エンジン22の回転数を指示するエンジン回転数信号を出力できるようになっている。エンジンコントロールユニット23は、入力されたエンジン回転数信号に従ってエンジン22の回転数を制御する。
なお、回転数演算手段42は、エンジンコントロールユニット23に備えられた外部入力手段を介して、エンジンコントロールユニット23に間接的に接続されてもよい。
また、エンジン回転数制御手段23としてガバナを用いる場合には、ガバナを動作させるステッピングモータを設け、そのステッピングモータと回転数演算手段42とを電気的に接続してもよい。この場合、回転数演算手段42から出力されるエンジン回転数信号に従ってステッピングモータがガバナを動作させ、ガバナによりエンジン22の回転数が制御される。
また、回転数演算手段42は、インバータ32に電気的に接続されており、電動モータ31の回転数を指示する電動モータ回転数信号を出力できるようになっている。インバータ32は、入力された電動モータ回転数信号に従って電動モータ31の回転数を制御する。
エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12は、それぞれエンジン22および電動モータ31の回転数(またはその回転数に比例した回転数)で回転駆動する。そして一般に、ポンプはその回転数に比例して吐出流量が増減する。そのため、制御手段40によりエンジン22および電動モータ31の回転数を制御することで、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量を制御できる。
つぎに、制御手段40によるエンジン22の回転数および電動モータ31の回転数の制御について、駆動モードごとに説明する。
(a)停止モード
パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33がともに切である場合、駆動モード判定手段41は停止モードであると判定し、その判定結果を回転数演算手段42に入力する。
図3(a)に示すように、回転数演算手段42は、エンジンコントロールユニット23にアイドリング状態を指示するエンジン回転数信号を出力する。この際のエンジン回転数信号は、専らエンジンコントロールユニット23がエラーと判断しないようにするための信号であり、実際にエンジン22の回転数を制御するためのものではない。すなわち、停止モードでは、制御手段40によりエンジン22を制御しない。停止モードでは、例えば、アクセルペダルの踏込量によりエンジン22の回転数を制御するなど、エンジン22は他の制御手段により制御される。なお、回転数演算手段42からエンジンコントロールユニット23にエンジン回転数信号を出力せず、エンジン22の回転数を制御しないようにしてもよい。
エンジン系油圧ポンプ11は、パワーテイクオフ装置21が切であるためエンジン22の駆動が伝達されず、停止した状態である。
また、回転数演算手段42は、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力しない。電動モータ系油圧ポンプ12は、電動モータ31が切であるため、停止した状態である。
停止モードでは、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12がともに停止しており、レバー13aの操作量によらず、それらの吐出流量は0である。そのため、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量も操作量によらず0である。
(b)エンジン単独モード
パワーテイクオフスイッチ24が入であり電動モードスイッチ33が切である場合、駆動モード判定手段41はエンジン単独モードであると判定し、その判定結果を回転数演算手段42に入力する。
図3(b)に示すように、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従いエンジン22の回転数が増減するように、エンジン22の回転数を演算し、エンジンコントロールユニット23にエンジン回転数信号を出力する。例えば、エンジン回転数信号の値を操作量に比例した値とする。なお、操作量が少ない場合にはエンジン22はアイドリング状態とされる。
エンジンコントロールユニット23は、入力されたエンジン回転数信号に従い、エンジン22の回転数を制御する。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
また、回転数演算手段42は、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力しない。電動モータ系油圧ポンプ12は、電動モータ31が切であるため、停止した状態である。
エンジン単独モードでは、レバー13aの操作量に従ってエンジン系油圧ポンプ11の吐出流量が増減する。一方、電動モータ系油圧ポンプ12は停止しており、レバー13aの操作量によらず、吐出流量は0である。そのため、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量は、エンジン系油圧ポンプ11単独の吐出流量と同一である。なお、エンジン系油圧ポンプ11の最大吐出流量が油圧回路10の定格流量以下となるように制御される。
エンジン単独モードでは、吐出流量を多くできるので小型クレーンの動作を速くできる。ただし、騒音が大きく排気ガスが多い。
(c)電動モータ単独モード
パワーテイクオフスイッチ24が切であり電動モードスイッチ33が入である場合、駆動モード判定手段41は電動モータ単独モードであると判定し、その判定結果を回転数演算手段42に入力する。
図3(c)に示すように、電動モータ単独モードでは、制御手段40によりエンジン22を制御しない。エンジン系油圧ポンプ11は、パワーテイクオフ装置21が切であるためエンジン22の駆動が伝達されず、停止した状態である。
また、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従い電動モータ31の回転数が増減するように、電動モータ31の回転数を演算し、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。例えば、電動モータ回転数信号の値を操作量に比例した値とする。
インバータ32は、入力された電動モータ回転数信号に従い、電動モータ31の回転数を制御する。これにより、電動モータ系油圧ポンプ12は、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
電動モータ単独モードでは、レバー13aの操作量に従って電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量が増減する。一方、エンジン系油圧ポンプ11は停止しており、レバー13aの操作量によらず、吐出流量は0である。そのため、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量は、電動モータ系油圧ポンプ12単独の吐出流量と同一である。なお、電動モータ系油圧ポンプ12の最大吐出流量は電動モータ31の定格回転数やインバータ32の定格出力、バッテリや電線の許容電流などにより定まり、一般にその最大吐出流量は油圧回路10の定格流量以下である。
電動モータ単独モードでは、騒音や排気ガスを低減できる。ただし、一般に電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量は少ないので小型クレーンの動作が遅くなる。
(d)エンジン・電動モータ併用モード
パワーテイクオフスイッチ24および電動モードスイッチ33がともに入である場合、駆動モード判定手段41はエンジン・電動モータ併用モードであると判定し、その判定結果を回転数演算手段42に入力する。
図4に示すように、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量に従いエンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12の両方から油圧アクチュエータ14に作動油を供給するように、エンジン22の回転数および電動モータ31の回転数を演算する。
エンジン・電動モータ併用モードにおける、エンジン22の回転数および電動モータ31の回転数の制御は、種々の制御パターンが考えられる。以下、4つの制御パターンを例示する。
以下に説明する4つの制御パターンのいずれの制御を行うかは、予め制御手段40に設定されている。
なお、制御手段40に複数の制御パターンを記憶しておき、外部スイッチやラジコン送信機などの制御パターン選択手段(図示せず)でいずれの制御パターンで制御を行うかを選択するように構成してもよい。この場合には、制御パターン選択手段は、制御手段40に記憶された複数の制御パターンのうちのいずれかを選択し、選択した制御パターンを制御手段40に指示するように構成される。制御手段40は制御パターン選択手段の指示した制御パターンで、エンジンの回転数および電動モータの回転数を制御する。
このように構成すれば、周囲の環境などに適した制御パターンを選択して、制御できる。
(制御パターン1)
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減によらず、エンジン22の回転数を一定とし、エンジンコントロールユニット23にエンジン回転数信号を出力する。例えば、エンジン22を常にアイドリング状態とする。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、操作量の増減によらず、その吐出流量が一定に制御される。
また、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従い電動モータ31の回転数が増減するように、電動モータ31の回転数を演算し、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。例えば、電動モータ回転数信号の値を操作量に比例した値とする。これにより、電動モータ系油圧ポンプ12は、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
制御パターン1では、レバー13aの操作量に従って電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量が増減する。一方、エンジン系油圧ポンプ11は、レバー13aの操作量によらず、吐出流量は一定である。
このように制御すれば、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量を(c)電動モータ単独モードに比べて多くできるので(図3(c)参照)、小型クレーンの動作を速くできる。また、電動モータ系油圧ポンプ12を主として油圧アクチュエータ14に作動油を供給できるので、エンジン22の回転数を抑制でき、その分騒音や排気ガスを低減できる。
(制御パターン2)
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従いエンジン22の回転数が増減するように、エンジン22の回転数を演算し、エンジンコントロールユニット23にエンジン回転数信号を出力する。例えば、エンジン回転数信号の値を操作量に比例した値とする。なお、操作量が少ない場合にはエンジン22はアイドリング状態とされる。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
また、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従い電動モータ31の回転数が増減するように、電動モータ31の回転数を演算し、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。例えば、電動モータ回転数信号の値を操作量に比例した値とする。これにより、電動モータ系油圧ポンプ12は、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
制御パターン2では、レバー13aの操作量に従って、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量が増減する。
このように制御すれば、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量を制御パターン1に比べて多くできるので、小型クレーンの動作をより速くできる。また、電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量分だけエンジン系油圧ポンプ11の吐出流量を抑えることができ、エンジン22の回転数を抑えることができるので、騒音や排気ガスを低減できる。
(制御パターン3)
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従いエンジン22の回転数が増減するように、エンジン22の回転数を演算し、エンジンコントロールユニット23にエンジン回転数信号を出力する。例えば、エンジン回転数信号の値を操作量に比例した値とする。なお、操作量が少ない場合にはエンジン22はアイドリング状態とされる。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
また、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減によらず、電動モータ31の回転数を一定とし、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。これにより、電動モータ系油圧ポンプ12は、操作量の増減によらず、その吐出流量が一定に制御される。
制御パターン3では、レバー13aの操作量に従ってエンジン系油圧ポンプ11の吐出流量が増減する。一方、電動モータ系油圧ポンプ12は、レバー13aの操作量によらず、吐出流量は一定である。
このように制御すれば、エンジン系油圧ポンプ11を主として油圧アクチュエータ14に作動油を供給できるので、小型クレーンの動作を速くできる。また、電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量分だけエンジン系油圧ポンプ11の吐出流量を抑えることができ、エンジン22の回転数を(b)エンジン単独モードに比べて抑えることができるので(図3(b)参照)、騒音や排気ガスを低減できる。
(制御パターン4)
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従い電動モータ31の回転数が増減するように、電動モータ31の回転数を演算する。また、電動モータ31の回転数の上限を予め定めておき、操作量が増加して、演算された電動モータ31の回転数がその上限を超える場合には、電動モータ31の回転数をその上限値とする。そして、回転数演算手段42は、演算した回転数を電動モータ回転数信号としてインバータ32に出力する。これにより、電動モータ系油圧ポンプ12は、電動モータ31の回転数により定まる上限を超えない範囲において、操作量の増減に従いその吐出流量が増減するように制御される。
また、回転数演算手段42は、電動モータ31の回転数が上限に達していない場合はエンジン22の回転数を一定(例えば、アイドリング状態)とし、電動モータ31の回転数が上限値である場合は、操作量の増減に従いエンジン22の回転数が増減するように、エンジン22の回転数を演算する。そして、回転数演算手段42は、演算した回転数をエンジン回転数信号としてエンジンコントロールユニット23に出力する。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、操作量が多い場合に、操作量の増減に従い、その吐出流量が増減するように制御される。
制御パターン4では、操作量が少ない場合(電動モータ31の回転数が上限に達していない場合)においては、電動モータ系油圧ポンプ12を主として油圧アクチュエータ14に作動油を供給する。その間、エンジン系油圧ポンプ11の吐出流量は一定である。そのため、操作量が少ない場合には、エンジン22の回転数を抑制でき、その分騒音や排気ガスを低減できる。
また、操作量が多い場合(電動モータ31の回転数が上限値である場合)においては、エンジン系油圧ポンプ11で電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量の不足分を補う。そのため、小型クレーンの動作を速くできる。
上記制御パターン1〜4において、レバー13aの操作量が最大のときに、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量が油圧回路10の定格流量となるように制御してもよい。
この場合、回転数演算手段42は、レバー13aの操作量が最大のときの電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量から、定格流量までの不足分を算出し、その不足分をエンジン系油圧ポンプ11で補うように、エンジン22の回転数を演算すればよい。
このように制御すれば、油圧回路10に定格流量の作動油を供給できるので、小型クレーンの動作を速くできる。
また、回転数演算手段42は、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量が油圧回路10の定格流量を超えないように、エンジン22の回転数および電動モータ31の回転数を制御する必要がある。
このように制御すれば、油圧回路10に過大な作動油を供給して損傷を与えるのを防止することができる。
回転数演算手段42のエンジン22の回転数および電動モータ31の回転数演算は具体的には以下のように行われる。
予め操作量に対するエンジン22の回転数および電動モータ31の回転数を定めておき、それをデータベースなどの形式で制御手段40に記憶しておく。回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量を基にデータベースを参照して、エンジンの回転数および電動モータの回転数を決定する。
このような方法によれば、エンジン22の回転数と電動モータ31の回転数との変化を任意に設定できる。
また、制御パターン2のような場合には、予めエンジン22の回転数と電動モータ31の回転数の比率を定めておき、制御手段40に記憶しておいてもよい。この場合、回転数演算手段42は、その比率と操作量検出手段13bから入力される操作量とからエンジン22の回転数および電動モータ31の回転数を演算する。
このような方法によれば、エンジン22の回転数と電動モータ31の回転数の比率を所定の値に維持して制御できる。
以上のように、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12の両方から油圧アクチュエータ14に作動油を供給するので、小型クレーンの動作速度を速くしつつ、電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量分だけエンジン系油圧ポンプ11の吐出流量を抑えることができ、エンジン22の回転数を抑えることができるので、騒音や排気ガスを低減できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る積載形トラッククレーン2は、(d)エンジン・電動モータ併用モードにおいて、小型クレーンの動作速度を微速、中速、高速の3段階で切り替え可能に構成されている。
具体的には、図5に示すように、本実施形態の制御手段40は、(d)エンジン・電動モータ併用モードにおいて、微速パターン、中速パターン、高速パターンの3つの制御パターンのいずれかで制御を行う。
なお、制御手段40には上記3つの制御パターンが記憶されており、外部スイッチやラジコン送信機などの制御パターン選択手段(図示せず)でいずれの制御パターンで制御を行うかを選択するように構成されている。そのため、作業内容に適した動作速度に切り替え可能となっている。
(微速パターン)
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減によらず、
エンジン22の回転数を一定とし、エンジンコントロールユニット23にエンジン回転数信号を出力する。例えば、エンジン22を常にアイドリング状態とする。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、操作量の増減によらず、その吐出流量が一定に制御される。また、エンジン系油圧ポンプ11の吐出流量は少なく制御される。
また、回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減によらず、電動モータ31の回転数を一定とし、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。例えば、電動モータ系油圧ポンプ12を最小流量とする。これにより、電動モータ系油圧ポンプ12は、操作量の増減によらず、その吐出流量が一定に制御される。また、電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量は少なく制御される。
微速パターンでは、レバー13aの操作量によらず、エンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量は一定であり、エンジン系油圧ポンプ11と電動モータ系油圧ポンプ12の合計吐出流量は少なく制御される。そのため、油圧アクチュエータ14への作動油の流量を少なくでき、小型クレーンの動作を微速として細かい操作ができる。
(中速パターン)
エンジン系油圧ポンプ11は微速パターンと同様に、レバー13aの操作量の増減によらず、その吐出流量が一定に制御される。
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従い電動モータ31の回転数が増減するように、電動モータ31の回転数を演算し、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。ここで、操作量の増減に対する電動モータ31の回転数の増減割合(図5に示すグラフの傾き)は、後述の高速パターンよりも低く設定される。
中速パターンでは、レバー13aの操作量に従って電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量が増減する。そして、油圧アクチュエータ14への作動油の流量を微速パターンより多くでき、小型クレーンの動作を中速として操作ができる。
(高速パターン)
エンジン系油圧ポンプ11は微速パターンと同様に、レバー13aの操作量の増減によらず、その吐出流量が一定に制御される。
回転数演算手段42は、操作量検出手段13bから入力される操作量の増減に従い電動モータ31の回転数が増減するように、電動モータ31の回転数を演算し、インバータ32に電動モータ回転数信号を出力する。ここで、操作量の増減に対する電動モータ31の回転数の増減割合は、中速パターンよりも高く設定される。
高速パターンでは、レバー13aの操作量に従って電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量が増減する。そして、油圧アクチュエータ14への作動油の流量を中速パターンより多くでき、小型クレーンの動作を高速として、速い操作ができる。
本実施形態では、小型クレーンの動作速度を3段階で切り替えるように構成したが、より多段階または無段階で切り替えるように構成してもよい。
この場合、例えば、レバー13aの操作量の増減に対する電動モータ31の回転数の増減割合を制御手段40に指示する調整手段を設ければよい。この調整手段で増減割合を調整すれば、制御手段40は、その調整手段の指示した増減割合で、レバー13aの操作量に従い電動モータ31の回転数を増減させる。
このように構成すれば、調整手段により油圧アクチュエータ14への作動油の流量を調整できるので小型クレーンの動作速度をより多段階または無段階で変更できる。
(第3実施形態)
図6に示すように、本発明の第3実施形態に係る積載形トラッククレーン3は、第1実施形態に係る積載形トラッククレーン1において、電動モータ31に回転数検出手段34が取り付けられたものである。回転数検出手段34は、電動モータ31の回転数を検出し、その結果を制御手段40にフィードバックしている。
図7に示すように、制御手段40は、駆動モード判定手段41および回転数演算手段42に加え減算器43を備えている。減算器43には、回転数演算手段42から出力された電動モータ回転数信号と、回転数検出手段34で検出した電動モータ31の実際の回転数とが入力されており、電動モータ回転数信号から電動モータ31の実際の回転数を減算して、その結果を回転数演算手段42に出力している。
その余の構成は積載形トラッククレーン1と同一であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の制御手段40は、(d)エンジン・電動モータ併用モードにおいて、以下の制御を行う。
電動モータ31は、油圧アクチュエータ14に荷重がかかるなどして負荷が上昇した場合や、電動モータ31に電力を供給するバッテリの残量が低下した場合には、インバータ32からの制御値よりも実際の回転数が低下する場合がある。
その場合、減算器43において電動モータ31の回転数の低下分が演算され、回転数演算手段42に入力される。
回転数演算手段42は、電動モータ31の回転数の低下による電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量の不足分を演算し、その不足分をエンジン系油圧ポンプ11で補うように、エンジン22の回転数を演算する。そして、回転数演算手段42は、演算した回転数をエンジン回転数信号としてエンジンコントロールユニット23に出力する。これにより、エンジン系油圧ポンプ11は、電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量の不足分を補うように、その吐出流量が増加される。
このように制御することで、外的要因により電動モータ31の回転数が低下しても、エンジン系油圧ポンプ11により小型クレーンの動作速度を維持できる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、操作量に対してエンジン系油圧ポンプ11および電動モータ系油圧ポンプ12の吐出流量を線形に変化させたが、これを、階段状に変化させるように制御してもよい。
また、上記実施形態では、エンジン22の駆動をパワーテイクオフスイッチ24により検出しているが、エンジン22の駆動を検出するエンジン駆動検出手段として、オルタネータなど他の手段を用いてもよい。
また、上記実施形態では、電動モータ31の駆動を電動モードスイッチ33により検出しているが、電動モータ31の駆動を検出する電動モータ駆動検出手段として、ラジコン送信機からの操作信号などの他の手段を用いてもよい。
また、積載形トラッククレーンには、小型クレーンを遠隔操作するラジコン送信機など他の操作手段が備えられてもよい。ラジコン送信機により操作する場合、ラジコン送信機自体が操作量検出手段に相当し、ラジコン送信機から操作量が送信される。制御手段40は、ラジコン送信機から送信される操作量を基に、エンジン22の回転数および電動モータ31の回転数を制御する。
1、2 積載形トラッククレーン
10 油圧回路
11 エンジン系油圧ポンプ
12 電動モータ系油圧ポンプ
13 油圧バルブユニット
13a レバー
13b 操作量検出手段
14 油圧アクチュエータ
21 パワーテイクオフ装置
22 エンジン
23 エンジンコントロールユニット
24 パワーテイクオフスイッチ
31 電動モータ
32 インバータ
33 電動モードスイッチ
34 回転数検出手段
40 制御手段
41 駆動モード判定手段
42 回転数演算手段
43 減算器

Claims (4)

  1. エンジンと、
    該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、
    電動モータと、
    該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、
    該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記操作手段の操作量が少ない場合は、前記操作手段の操作量に従い前記電動モータの回転数を予め定められた上限を超えない範囲で増減させるとともに、前記エンジンの回転数を一定とし、
    前記操作手段の操作量が多い場合は、前記電動モータの回転数を前記上限とするとともに、前記操作手段の操作量に従い前記エンジンの回転数を増減させることで、前記エンジン系油圧ポンプで前記電動モータ系油圧ポンプの吐出流量の不足分を補う
    ことを特徴とする油圧駆動作業機。
  2. エンジンと、
    該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、
    電動モータと、
    該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、
    該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    予め定められた前記操作手段の操作量が最大のときの前記電動モータ系油圧ポンプの吐出流量から、前記油圧アクチュエータを含む油圧回路の定格流量までの不足分を算出し、
    前記操作手段の操作量が最大のときに、前記不足分を前記エンジン系油圧ポンプで補い、前記エンジン系油圧ポンプと前記電動モータ系油圧ポンプとの合計吐出流量が前記定格流量となるように、前記エンジンの回転数を制御する
    ことを特徴とする油圧駆動作業機。
  3. エンジンと、
    該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、
    電動モータと、
    該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、
    該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、予め定められた前記エンジンの回転数と前記電動モータの回転数との一定比率に基づき、前記操作手段の操作量の増加に従い前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を増加させ、前記操作手段の操作量の減少に従い前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を減少させる
    ことを特徴とする油圧駆動作業機。
  4. エンジンと、
    該エンジンにより駆動されるエンジン系油圧ポンプと、
    電動モータと、
    該電動モータにより駆動される電動モータ系油圧ポンプと、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプから作動油を供給可能な油圧アクチュエータと、
    該油圧アクチュエータを操作する操作手段と、
    前記エンジン系油圧ポンプおよび前記電動モータ系油圧ポンプの両方から前記油圧アクチュエータに作動油を供給するように、前記エンジンの回転数および前記電動モータの回転数を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記電動モータの実際の回転数が制御値よりも低下した場合に、その低下による前記電動モータ系油圧ポンプの吐出流量の不足分を前記エンジン系油圧ポンプで補うように、前記エンジンの回転数を増加させる
    ことを特徴とする油圧駆動作業機。
JP2012056048A 2012-03-13 2012-03-13 油圧駆動作業機 Active JP6162367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012056048A JP6162367B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 油圧駆動作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012056048A JP6162367B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 油圧駆動作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013189279A JP2013189279A (ja) 2013-09-26
JP6162367B2 true JP6162367B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=49389977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012056048A Active JP6162367B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 油圧駆動作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6162367B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10159133A (ja) * 1996-06-19 1998-06-16 Yutani Heavy Ind Ltd バッテリ駆動作業機械の制御装置および制御方法
JP2000226183A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Komatsu Ltd ハイブリッド式作業車両
JP2000289983A (ja) * 1999-03-31 2000-10-17 Kobelco Contstruction Machinery Ltd クレーン
JP3881915B2 (ja) * 2002-03-13 2007-02-14 株式会社タダノ 油圧アクチュエータの駆動装置
JP3925416B2 (ja) * 2003-01-27 2007-06-06 コベルコ建機株式会社 作業機械の油圧制御装置
CN102362422B (zh) * 2009-04-01 2014-06-25 住友重机械工业株式会社 混合式工作机械
JP2011162499A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Sumitomo Chemical Co Ltd 酸化オレフィンの製造方法
JP5511425B2 (ja) * 2010-02-12 2014-06-04 カヤバ工業株式会社 ハイブリッド建設機械の制御装置
JP5687150B2 (ja) * 2011-07-25 2015-03-18 日立建機株式会社 建設機械
JP5877974B2 (ja) * 2011-08-08 2016-03-08 株式会社アイチコーポレーション 作業車の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013189279A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5356436B2 (ja) 建設機械の制御装置
US10392781B2 (en) Wheel loader
US8424302B2 (en) Control device of engine, control device of engine and hydraulic pump, and control device of engine, hydraulic pump, and generator motor
JP4315248B2 (ja) 走行作業車両の制御装置
JP5064160B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5092071B1 (ja) ホイールローダ及びホイールローダの制御方法
US9567916B2 (en) Engine control apparatus and construction machine
WO2009119407A1 (ja) ファン駆動制御装置および建設機械
KR20130004324A (ko) 작업 기계의 구동 제어 방법
JP2013538310A (ja) 荷重調節式エコノミーモードを有する制御システム
JPWO2008120682A1 (ja) 建設機械および建設機械の制御方法
KR20130124163A (ko) 건설기계용 선회유량 제어시스템 및 그 제어방법
JP2014070526A (ja) ホイールローダ
JP2005155494A (ja) 走行式油圧作業機
JP2014008903A (ja) 作業車両
JP4922881B2 (ja) エンジンの制御装置
WO2015011784A1 (ja) 内燃機関の制御装置、作業機械及び内燃機関の制御方法
JP2009052519A (ja) 作業機械におけるエンジン制御装置
CN107810299B (zh) 工程机械的控制装置及控制方法
JP5166806B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5250145B2 (ja) エンジンの制御装置
WO2013145342A1 (ja) ホイールローダ及びホイールローダの制御方法
JP5124656B2 (ja) エンジン出力制御装置
JP6162367B2 (ja) 油圧駆動作業機
JP6259631B2 (ja) 作業機械の油圧ポンプの容量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6162367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250