JP6161854B1 - モータ制御システム - Google Patents

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Abstract

モータ制御システム(100)は、機械負荷を駆動するモータ(3)を制御するための指令信号と、モータ(3)に設置された検出器(4)から出力される検出信号と、制御ゲインと、に基づいてトルク指令を生成し、トルク指令に基づいてモータ(3)を制御する制御処理部(8)と、トルク指令の制限値および制御ゲインを設定するパラメータ設定を実行するパラメータ設定部(11)と、検出信号およびトルク指令に基づいて、モータ(3)のイナーシャを推定するイナーシャ推定部(9)と、を備え、イナーシャ推定部(9)は、パラメータ設定によりモータ(3)に自励振動が発生した状態でイナーシャを推定する。

Description

本発明は、工作機械といった産業用機械装置を駆動するモータ制御装置を備えたモータ制御システムに関する。
産業用機械装置を駆動する装置は、一般に、駆動対象となる移動体に動力を伝えるために機械的な伝達機構を介して接続されるモータと、モータが目標とする運転パターンで動作するようにコントローラから入力される指令信号とモータの位置または速度を検出する検出器の検出信号とに基づいてモータを駆動させるモータ制御装置と、を備える。
ここで、モータ制御装置においては、駆動対象となる移動体のイナーシャを正確に求めることが望まれる。イナーシャが得られることによる利点は以下の通りである。
まず、イナーシャを求めることで、機械装置を安定かつ高精度に制御するための、モータ制御装置における位置制御または速度制御の演算を行うためのパラメータである位置ゲインまたは速度ゲインの設定目安を知ることができる。
また、イナーシャを求めることで、コントローラからモータ制御装置に入力される指令信号の時定数が接続されるモータに対してどの程度の余裕を持っているかを判断することができるため、最適な時定数で動作させることができる。
これに対し、従来のモータ制御装置においては、モータが運転している際の発生トルクTと、検出器で観測される速度フィードバックから演算できる加速度aと、から
J=T/a
の関係式に基づいてイナーシャJを推定する。ここでトルクTは、モータに印加される電流Iとトルク定数Ktとの積であり、モータの速度フィードバックと電流検出結果から演算することができる。
しかしながら、イナーシャを簡易な処理でかつ高精度に推定することは容易ではないといった問題があった。
上記の問題を解決するために、特許文献1は、モータ制御装置におけるトルク指令に対して正弦波状の信号を印加した上で、上述した速度フィードバックとモータに印加される電流とを観測し、イナーシャ推定を行うモータ制御装置を提案している。
特開2010−148178号公報
しかしながら上記の特許文献1に開示された従来技術においては、機械装置を通常運転させる上では使用しない推定用の運転パターンを制御装置に記憶させておく必要があり、手間がかかるといった問題があった。
また、特許文献1に開示された従来技術においては、周期的な信号の最大値および最小値を取得する必要があり、適正な値を取得できないと推定精度が悪化するといった問題があった。また、この点について、特許文献1は、絶対値化した信号に変換した上で平均化する処理を行うといった解決方法を併せて開示するが、処理がより複雑化するといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易かつ高精度で安定したイナーシャ推定を実現することが可能なモータ制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、機械負荷を駆動するモータを制御するための指令信号と、モータに設置された検出器から出力される検出信号と、制御ゲインと、に基づいてトルク指令を生成し、トルク指令に基づいてモータを制御する制御処理部と、トルク指令の制限値および制御ゲインを設定するパラメータ設定を実行するパラメータ設定部と、検出信号およびトルク指令に基づいて、モータのイナーシャを推定するイナーシャ推定部と、を備える。イナーシャ推定部は、パラメータ設定によりモータに自励振動が発生した状態でイナーシャを推定することを特徴とする。
本発明にかかるモータ制御システムは、簡易かつ高精度で安定したイナーシャ推定を実現することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるモータ制御システムの構成を示すブロック図 実施の形態1にかかるモータ制御装置が実行するモータ制御処理をモデル化したブロック線図 実施の形態1にかかるコントローラまたはモータ制御装置の機能をコンピュータで実現する場合のハードウェア構成を示す図 実施の形態1におけるイナーシャ推定時における処理を示すフローチャート 実施の形態1における自励振動発生時のモータの速度およびトルク指令を示す波形図
以下に、本発明の実施の形態にかかるモータ制御システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかるモータ制御システム100について図1から図5を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかるモータ制御システム100の構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態1にかかるモータ制御装置2が実行するモータ制御処理をモデル化したブロック線図である。図3は、実施の形態1にかかるコントローラ1またはモータ制御装置2の機能をコンピュータで実現する場合のハードウェア構成を示す図である。図4は、実施の形態1におけるイナーシャ推定時における処理を示すフローチャートである。図5は、実施の形態1における自励振動発生時のモータの速度およびトルク指令を示す波形図である。
図1において、モータ制御システム100は、位置指令を生成するコントローラ1と、図示しない機械負荷を駆動するモータ3に適切な電力を与えるサーボアンプであるモータ制御装置2と、与えられた電力をモータ軸の回転動力に変換するモータ3と、モータ3に設置されている検出器4と、を備えている。位置指令はモータ3を制御するための指令信号であり、コントローラ1は、生成した位置指令をモータ制御装置2に送信する。検出器4の具体例はエンコーダであり、検出器4が出力する検出信号は、モータ制御装置2に送信される。
コントローラ1は、操作者の操作を受け付け、受け付けた内容、具体的には、操作者が入力したプログラムに記載されるプログラム指令に基づいて、モータ制御装置2に送信するための位置指令を生成する。検出器4は、モータ3の回転角度を検出し、検出値を検出信号として出力する。モータ制御装置2は、コントローラ1で生成された位置指令および検出器4の検出信号に基づいてモータ3に適切な電力を与える。
コントローラ1は、操作者の操作を受け付ける操作部5と、モータ制御装置2に送信する位置指令を生成する指令生成部6と、後述するモータ制御装置2の制御処理部8で使用するパラメータに対する設定を行うパラメータ設定部11と、操作者に情報を通知する表示部10と、を備えている。制御処理部8で使用するパラメータには後述するトルク指令の制限値および制御ゲインが含まれる。パラメータの値を設定することをパラメータ設定と呼ぶ。したがって、パラメータ設定部11は、パラメータ設定を実行する。
モータ制御装置2は、モータ3に電力を供給するインバータ回路7と、コントローラ1から受信した位置指令に基づいてインバータ回路7に電力指令を送る制御処理部8と、モータ3のイナーシャの推定処理を行うイナーシャ推定部9と、を備えている。制御処理部8は、位置指令に基づいて位置制御演算を実行して速度指令を出力する位置制御部81と、速度指令に基づいて速度制御演算を実行してトルク指令を出力する速度制御部82と、トルク指令に基づいて電力指令を出力する電流制御演算を実行する電流制御部83と、を備える。
通常の運転時は、操作者が操作部5に入力した運転条件に基づいて、指令生成部6がモータ3に所望の動作を行わせるための位置指令を生成して、生成された位置指令を制御処理部8に送信する。制御処理部8は、受信した位置指令と検出器4から受信したモータ3の回転角度情報とに基づいて、フィードバック制御演算を実行して電力指令を生成する。フィードバック制御演算は、位置制御部81による位置制御演算と、速度制御部82による速度制御演算と、電流制御部83による電流制御演算と、を含んでいる。インバータ回路7は、制御処理部8から与えられた電力指令に基づいて、入力電圧および入力電流を周波数変換してモータ3に適切な電力を供給する。これにより、操作者が要求する運転を実現する。
ここで、通常の運転時に必要な制御処理部8における演算用の各制御ゲインの設定値、モータ3の最大許容電流以上に電流が印加されることを防止するためのトルク制限値、といったパラメータの設定値は、コントローラ1およびモータ制御装置2の電源投入時における初期通信シーケンスにおいてパラメータ設定部11から制御処理部8に送信される。また、パラメータ設定部11によるパラメータの設定状態およびモータ3の動作状態の内容は、表示部10を介して操作者に通知される。
図2は、モータ制御装置2におけるモータ制御処理を比例制御によるフィードバック制御のブロック図としてモデル化したものであり、図1の制御処理部8、モータ3および検出器4による処理をモデル化している。sはラプラス演算子を示している。位置ゲインKpおよび速度ゲインKvは制御処理部8で使用される制御ゲインである。
位置ゲインブロック21は位置制御部81における処理に対応し、速度ゲインブロック22は速度制御部82における処理に対応する。位置ゲインブロック21、速度ゲインブロック22および微分器23の機能は、制御処理部8の機能に含まれる。負荷24および積分器25はモータ3および検出器4における処理をモデル化している。積分器25が出力するモータ3の位置は、検出器4が出力する検出信号すなわちモータ3の回転角度に相当する。
位置ゲインブロック21は、位置指令と積分器25が出力するモータ3の位置との差分に位置ゲインKpを乗じて速度指令を求めて、速度指令を出力する。微分器23は、積分器25が出力するモータ3の位置を微分してモータ3の速度を求めて、モータ3の速度を出力する。速度ゲインブロック22は、位置ゲインブロック21から与えられた速度指令と微分器23から与えられたモータ3の速度との差分に速度ゲインKvを乗じてトルク指令を求めて、トルク指令を出力する。図2では、図1の電流制御部83およびインバータ回路7に対応するブロックは省略されている。したがって、速度ゲインブロック22が出力するトルク指令はトルク指令に対応するトルク電流に変換されて負荷24に出力される。負荷24は、イナーシャJを用いてトルク電流をモータ3の速度に変換する。積分器25は、負荷24が出力した速度を積分して、モータ3の位置を求めて出力する。
図2に示す制御系の伝達特性は、以下の数式(1)で表わされる。
Figure 0006161854
ゲイン設定の変更による振動励起について説明する。図2に示す制御系において、速度ゲインKvの値を減少させていくまたは位置ゲインKpの値を増大させていくと、位相遅れによる不安定化が生じ、フィードバックによるモータ3の自励振動が発生することになる。自励振動は、位置指令が存在しなくても制御ゲインを上記のように変化させることにより発生する。自励振動により、トルク指令も同じ周波数fで振動する。また、自励振動の周波数fは、以下の数式(2)で表わされる。
Figure 0006161854
コントローラ1またはモータ制御装置2の機能をコンピュータで実現する場合、コントローラ1またはモータ制御装置2の機能は、図3に示すようにCPU(Central Processing Unit)51、メモリ52、インタフェース53および専用回路54により実現される。コントローラ1またはモータ制御装置2の機能の一部は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、コントローラ1またはモータ制御装置2は、各部の機能がコンピュータにより実行されるときに、コントローラ1またはモータ制御装置2の動作を実施するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ52を備える。また、これらのプログラムは、コントローラ1またはモータ制御装置2の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ52とは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)が該当する。
コントローラ1のCPU51は、メモリ52に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、指令生成部6およびパラメータ設定部11の機能を実現する。コントローラ1のインタフェース53は、モータ制御装置2と信号を送受信するための機能を有している。コントローラ1の専用回路54の具体例は、操作部5および表示部10の処理回路である。
モータ制御装置2のCPU51は、メモリ52に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、制御処理部8およびイナーシャ推定部9の機能を実現する。モータ制御装置2のインタフェース53は、コントローラ1と信号を送受信するための機能を有している。モータ制御装置2の専用回路54の具体例は、インバータ回路7である。
このようにコントローラ1またはモータ制御装置2は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以下に、実施の形態1におけるイナーシャ推定の具体的な処理方法について図4を用いて説明する。
まず、指令生成部6は、モータ制御装置2への通常の位置指令の出力を停止する(ステップS101)。次に、パラメータ設定部11は、自励振動の発生状態におけるイナーシャの推定中にモータ3が発生するトルク指令を制限するためのトルク指令の制限値を速度制御部82に設定する(ステップS102)。パラメータ設定部11は、さらに制御処理部8における制御ゲインの設定値を変更する(ステップS103)。ステップS103において、具体的には、パラメータ設定部11は、速度制御部82が使用する速度ゲインKvの値を減少させるまたは位置制御部81が使用する位置ゲインKpの値を増大させることにより制御ゲインの設定値を変更する。
ステップS103において制御ゲインが変更された後、イナーシャ推定部9は、パラメータ設定部11によるパラメータ設定によりモータ3に自励振動が発生したか否かを判定する(ステップS104)。具体的には、イナーシャ推定部9は、制御処理部8から得たデータに基づいて自励振動が発生したか否かを判定する。自励振動が発生していない場合(ステップS104:No)、パラメータ設定部11は、ステップS103の処理を繰り返し行う。従って、自励振動が発生するまで、パラメータ設定部11は、制御ゲインの設定値を段階的に変更する。その結果、自励振動が発生するまで、制御ゲインの設定値は、段階的に減少または増大させられる。
自励振動が発生した場合(ステップS104:Yes)、イナーシャ推定部9は、イナーシャ推定処理を実行する(ステップS105)。すなわち、イナーシャ推定部9は、モータ3に自励振動が発生した状態でモータ3のイナーシャの推定を行う。数式(2)に示した周波数fの自励振動が発生している状態においてトルク指令に対して制限値が設定されていた場合、図5に示すような矩形波状のトルク指令の振動が発生する。トルク指令の振動が発生した場合、モータ3に入力されるトルク電流もトルク指令と同じ波形になって振動する。トルク指令の絶対値が一定の値であるトルク指令の制限値になっているとき、モータ3の速度は一定の傾きで加速または減速するので、トルク指令の振動が発生したとき、モータ3の速度は一定の傾きでの加減速を繰り返すこととなる。図5においてモータ3の速度およびトルク指令が定常的な波形になった状態でイナーシャ推定部9はイナーシャ推定を実行する。
具体的には、イナーシャ推定部9は、微分器23が出力するモータ3の速度に基づいてモータ3の加速度を求める。具体的には、モータ3の速度が上述したように一定の傾きで加速または減速しているときの加速度を求める。そして、イナーシャ推定部9は、速度制御部82が出力するトルク指令の値を、上記のようにして得られたモータ3の加速度で除算する演算によりモータ3のイナーシャJを推定する。すなわち、イナーシャ推定部9は、制御処理部8から得たモータ3の速度およびトルク指令を用いた演算により簡易にイナーシャJを推定することができる。このように、イナーシャ推定部9によるイナーシャ推定のための演算は、図5に示されている矩形波状のトルク指令の絶対値がトルク指令の制限値になっていてモータ3の加速度が一定の値をとっている状態で実行するのが好適である。
なお、ステップS105で、モータ3に機械負荷が接続された状態で、イナーシャ推定が実行された場合は、機械系を含めたモータ3のイナーシャが求められる。モータ3に機械負荷が接続されていない状態で、イナーシャ推定が実行された場合は、モータ3単体のイナーシャが求められることになる。
イナーシャ推定処理(ステップS105)の後、パラメータ設定部11は、ステップS102およびS103で設定した制御処理部8で使用するパラメータの値を通常の運転が可能な元の状態に戻す(ステップS106)。以上により、イナーシャ推定の動作を完了させることができる。
以上、説明したように、実施の形態1におけるモータ制御システム100においては、モータ制御装置2の制御処理部8で使用するパラメータの設定を変更するといった簡易な処理のみでイナーシャ推定を実現することができる。すなわち、モータ制御システム100は、モータ制御システムが一般的に備える機構を利用して、制御ゲインの変更処理およびトルク指令への制限処理を行うのみで、簡易な処理でイナーシャの推定を実現することができる。これにより、モータ制御システム100は、イナーシャ推定用の特殊な処理または信号パターンをモータ制御装置2の内部に実装することなく、イナーシャの推定を実現することができる。
また、実施の形態1におけるモータ制御システム100においては、モータ3の自励振動が発生している状態において、トルク指令およびモータ3の加速度が一定の値をとっている演算処理が安定して実行可能な状況においてイナーシャ推定を実行する。すなわち、定常的な信号を用いてイナーシャを推定することが可能となるので、高精度で安定したイナーシャ推定を実現することができる。
また、モータ3を含む機械装置のイナーシャの変動は機械の仕様に応じてある程度の幅以内に収まるため、制御ゲインの設定値を調整することにより、数式(2)に基づいて予め振動の周波数の値の範囲を調整することができる。したがって、モータ制御システム100は、トルク指令の制限値と周波数とを共に制御することで、イナーシャ推定中のモータ3の速度を振動周期で積分した値である振動幅についても調整することが可能である。その結果、モータ制御システム100は、機械装置の移動体における設置場所または移動体のストローク長といった条件に合わせてイナーシャ推定のための振動を柔軟に調整することも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 コントローラ、2 モータ制御装置、3 モータ、4 検出器、5 操作部、6 指令生成部、7 インバータ回路、8 制御処理部、9 イナーシャ推定部、10 表示部、11 パラメータ設定部、21 位置ゲインブロック、22 速度ゲインブロック、23 微分器、24 負荷、25 積分器、51 CPU、52 メモリ、53 インタフェース、54 専用回路、81 位置制御部、82 速度制御部、83 電流制御部、100 モータ制御システム。

Claims (6)

  1. 機械負荷を駆動するモータを制御するための指令信号と、前記モータに設置された検出器から出力される検出信号と、制御ゲインと、に基づいてトルク指令を生成し、前記トルク指令に基づいて前記モータを制御する制御処理部と、
    前記トルク指令の制限値および前記制御ゲインを設定するパラメータ設定を実行するパラメータ設定部と、
    前記検出信号および前記トルク指令に基づいて、前記モータのイナーシャを推定するイナーシャ推定部と、
    を備え、
    前記イナーシャ推定部は、前記パラメータ設定により前記モータに自励振動が発生した状態で前記イナーシャを推定する
    ことを特徴とするモータ制御システム。
  2. 前記イナーシャ推定部は、前記トルク指令が矩形波状になっている状態で前記イナーシャを推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御システム。
  3. 前記イナーシャ推定部は、前記トルク指令の絶対値が前記制限値になっている状態で前記イナーシャを推定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御システム。
  4. 前記イナーシャ推定部は、前記検出信号から求めた前記モータの加速度および前記トルク指令に基づいて、前記イナーシャを推定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のモータ制御システム。
  5. 前記制御ゲインは、位置ゲインまたは速度ゲインである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のモータ制御システム。
  6. 前記パラメータ設定部は、前記自励振動が発生するまで、前記制御ゲインを段階的に変更する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のモータ制御システム。
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