JP6161852B2 - 非破壊検査システム及び特異点検出システム - Google Patents

非破壊検査システム及び特異点検出システム Download PDF

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Description

本発明は、検査対象物の内部に欠陥が存在するか否かを、検査対象物を破壊せずに検査する非破壊検査システム及び特異点検出システムに関する。
従来、複合材に代表される異種材料の接合物の非破壊検査には、アクティブサーモグラフィが主に用いられている。アクティブサーモグラフィは、フラッシュランプのような励起源で検査対象物の表面を加熱し、検査対象物に与えた熱が伝播する様子を動画像で取得することにより、欠陥の形状、深さ、面積及び体積の情報を取得する。
アクティブサーモグラフィは、検査対象物が静止した状態で運用されるため、高タクトタイムを実現するために生産品を動かし続ける製造方式への適用は困難である。
特許文献1には、サーモグラフィを用いて一方向における温度分布を示すライン情報を取得し、測定対象の移動速度によりライン情報を時系列管理して、特定点における温度分布の変遷を観察する試験装置が開示されている。
特表2013−524229号公報
特許文献1に開示される試験装置は、二次元のライン情報に基づいて欠陥を検出しているため、同一素材の均質な物体の内部の欠陥を検出することはできる。しかし、異種材料同士の接合物であって接着部に気泡が含まれており、意図的に空隙が設けられることもある複合材の欠陥を判定するには三次元の情報が必須であり、実施は困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複合材である検査対象を搬送しながら内部の欠陥を検出できる非破壊検査システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、検査対象を搬送する搬送装置を駆動する駆動装置と、搬送装置によって搬送される検査対象の表面に熱を与える励起装置と、駆動装置及び励起装置を制御する制御装置と、励起装置によって表面に熱が与えられた検査対象の面画像を撮像する撮像装置と、撮像装置が異なるタイミングで撮像した複数の面画像の各々を、複数の部分画像に分割し、複数の部分画像に分割した複数の面画像の各々の検査対象の位置を揃える補正を行う映像データ処理部と、映像データ処理部が補正した複数の面画像を時系列に沿って切り替える動画像又は時系列に沿って重ねた三次元画像を生成する表示生成部とを有するプログラマブル表示器とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる非破壊検査システムは、複合材である検査対象を搬送しながら内部の欠陥を検出できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる非破壊検査システムの構成を示す図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器のハードウェア構成を示す図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムの動作の流れを示すフローチャート 実施の形態1にかかる非破壊検査システムの検査対象の一例を示す斜視図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムの映像データ処理部の処理を模式的に示す図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムの表示生成部が生成する検査結果の動画像の一例を示す図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムの表示生成部が生成する検査結果の三次元画像の一例を示す図 実施の形態1にかかる非破壊検査システムの映像データ処理部による間引き処理の一例を示す図 本発明の実施の形態2にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図 実施の形態2にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器のフィードバック処理を示す図 本発明の実施の形態3にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図 本発明の実施の形態4かかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる非破壊検査システム及び特異点検出システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる非破壊検査システムの構成を示す図である。実施の形態1にかかる非破壊検査システムは、測定対象物における特異点を検出する特異点検出システムの一態様である。実施の形態1にかかる非破壊検査システムは、測定対象物である検査対象107を搬送する搬送装置106と、搬送装置106を駆動する駆動装置105と、搬送装置106によって搬送される検査対象107の表面に熱を与える励起装置104と、励起装置104及び駆動装置105を制御する制御装置102と、励起装置104によって表面に熱が与えられた検査対象107の面画像を撮像する撮像装置103と、撮像装置103が撮影した画像を取り込んで解析画像を生成し、生成した解析画像を表示するプログラマブル表示器100とを有する。搬送装置106は、特異点検出システムでの測定対象物である検査対象107を移動させる移動手段である。励起装置104は、移動する検査対象107に対し、外的要因を付与する外的要因付与手段である。撮像装置103は、検査対象107を撮像する撮像手段である。プログラマブル表示器100は、撮像装置103の検査対象107の撮像画像を受信し、搬送装置106による移動量に応じた検査対象107における外的要因の変動する特異点を検出する検出手段であり、かつ、検出手段による検出結果を表示する表示手段でもある。
駆動装置105は、搬送装置106を駆動して検査対象107を搬送速度M[mm/s]で搬送させる。
撮像装置103は、搬送装置106の搬送方向にH[mm]、搬送方向と垂直な方向にV[mm]の範囲が視野となるように設置されている。撮像装置103のフレームレートはA[枚/s]であり、撮像装置103の解像度はC×R[dot]である。すなわち、撮像装置103は、H×V[mm×mm]の範囲をC×R[dot]の解像度で毎秒A枚撮像する。
図2は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図である。プログラマブル表示器100は、制御装置102を接続するためのインタフェースである制御装置接続インタフェース13、撮像装置103を接続するためのインタフェースである撮像装置接続インタフェース14、解析に必要な枚数分検査対象107を撮像したかの判定及び検査結果と設計情報との比較を行う判定部15、撮像装置103が異なるタイミングで撮像した複数の面画像の各々を、複数の部分画像に分割し、複数の部分画像に分割した複数の面画像の各々の検査対象107の位置を揃える補正を行う映像データ処理部16、撮像装置103から映像データ処理部16が取得した面画像のデータ及び映像データ処理部16が処理した面画像のデータを記憶する映像データ記憶部19、映像データ処理部16が補正した複数の面画像を時系列に沿って切り替える動画像又は時系列に沿って重ねた三次元画像を生成する表示生成部20、ユーザの入力操作を受け付ける入力受付部21及び表示生成部20によってデータを生成された表示画面を表示する処理を行う表示制御部22を備える。
図3は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器のハードウェア構成を示す図である。プログラマブル表示器100は、非破壊検査プログラムを実行する演算装置31、演算装置31がワークエリアに用いるメモリ32、非破壊検査プログラムを記憶する記憶装置33、入力用のユーザインタフェースである入力装置34、情報を表示する表示装置35及び制御装置102との通信用の通信装置36を備える。
図2に示した判定部15は、演算装置31がメモリ32をワークエリアにして非破壊検査プログラムを実行し、記憶装置33に情報を読み書きすることによって実現される。映像データ処理部16、表示生成部20は、演算装置31がメモリ32をワークエリアにして非破壊検査プログラムを実行することによって実現される。映像データ記憶部19は、記憶装置33によって実現される。入力受付部21は、入力装置34により実現される。表示制御部22は、表示装置35により実現される。
特異点検出システムにおける測定対象物の特異点とは、測定対象物に外部から与えた外的要因が変動する点であり、具体的には、外的要因である熱の伝播状態が変化する測定対象物の内部のボイドを挙げることができる。また、別の具体例には、複合材料における異種材料の境界を挙げることができる。複合材料における異種材料の境界の例には、インサート成形品における樹脂と金属との界面を挙げることができる。特異点検出システムの一態様である実施の形態1にかかる非破壊検査システムは、測定対象物である検査対象107に、外的要因付与手段である励起装置104で外的要因である熱を与え、外的要因が変動する欠陥を検出する。
実施の形態1にかかる非破壊検査システムの動作について説明する。図4は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムの動作の流れを示すフローチャートである。図4に示すフローチャートの処理を開始するのに先立って、入力受付部21は、入力装置34に対して行われる、判定に必要な面画像の枚数の設定操作を受け付ける。判定に必要な面画像の枚数は、検査対象107の厚さ寸法及び熱伝導率によって変化するため、ユーザが適切な枚数を設定する。なお、設定する枚数の範囲は2枚以上であり、面画像は少なくとも2枚撮影される。設定された枚数は、判定部15によって保持される。
また、図4に示すフローチャートの処理を開始するのに先立って、検査結果と比較する設計情報を判定部15に保持させる。設計情報とは、検査対象107のCAD(Computer Aided Design)データである。設計情報を判定部15に保持させる方法は、特定の方法に限定されない。一例を挙げると、プログラマブル表示器100をCAD装置に接続してデータをインポートすることで、設計情報を判定部15に保持させることができる。
ステップS101で、制御装置102によって励起装置104及び駆動装置105を駆動し、搬送装置106で検査対象107を搬送しつつ、励起装置104で検査対象107を励起する。
ステップS102で、撮像装置103が、検査対象107を撮像する。
ステップS103で、映像データ処理部16は、撮像装置103が撮像した面画像のデータを、撮像装置接続インタフェース14経由で取得し、映像データ記憶部19に記憶させる。
ステップS104で、判定部15は、判定に必要な情報を取得したか否かを判断する。判定に必要な情報を取得したか否かの判断は、映像データ処理部16が撮像装置103から取得した面画像の数が、フローチャートの処理を開始するのに先立って入力受付部21が受け付けた設定操作によって設定された枚数に達したか否かに基づいて行う。判定に必要な情報を取得していなければ、ステップS104でNoとなり、ステップS105で判定部15は、ステップS102で面画像を撮像してからステップ105までの処理時間と、搬送速度と、フレームレートとを加味した遅延時間待機してからステップS102に進む。
判定に必要な情報を取得していれば、ステップS104でYesとなり、映像データ処理部16は、ステップS106で、複数の面画像の各々を搬送方向に分割して、搬送方向と直交する方向に延びるライン画像を生成して部分画像にする処理を行う。
図5は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムの検査対象の一例を示す斜視図である。検査対象107は、内部に球状の欠陥51が存在している。図5に示す検査対象107を検査の対象とした映像データ処理部16の処理を説明する。図6は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムの映像データ処理部の処理を模式的に示す図である。ここでは、搬送速度M=1000[mm/s]であるとする。また、フレームレートA=100[枚/s]、解像度C×R=400×300[dot]、視野H×V=800×600[mm×mm]であるとする。
撮像装置103が撮像してから次の撮像を行うまでの時間は1/A[s]である。図6には、時刻tから3/A秒後までに撮像される四つの面画像に対する映像データ処理部16の処理を示している。
撮像装置103が撮像してから次の撮像を行うまでに検査対象107が移動する距離は、M/A=1000/100[mm]である。また、撮像装置103の解像度と視野角とは縦横比が等しいため、撮像装置103が撮像した面画像の1ドット分の幅は、H/C=800/400=2[mm]である。なお、面画像の幅とは、搬送装置106の搬送方向の長さである。したがって、撮像装置103が面画像を撮像してから次の面画像を撮像する間に、検査対象107は、5ドット分移動する。
したがって、映像データ処理部16は、ステップS106の処理では、撮像装置103が撮像した面画像を5画素幅に分割して複数のライン画像を生成する。
検査対象107の内部の欠陥51は、検査対象107の表面に与えられた熱が検査対象107の内部へ伝播する際に、熱伝導の妨げとなる。したがって、検査対象107の表面に熱が加えられてから時間がたつにつれ、欠陥51が存在する部分と存在しない部分とで、検査対象107の表面の温度に差が生じ、検査対象107の表面温度は、欠陥51が存在する部分では欠陥51が存在しない部分よりも高くなる。図5に示した検査対象107は、欠陥51が球状であるため、欠陥51は、図6に示すように欠陥51が存在しない部分よりも温度が高い円形の領域となって検査対象107の表面に浮かび上がる。すなわち、欠陥51の外形の概略形状が高温の領域となって検査対象107の表面に浮かび上がる。
ステップS107で、映像データ処理部16は、複数の面画像の各々について、部分画像であるライン画像を再配置して、検査対象107の面画像内での位置が撮像時刻に関わらず一定となるように補正を加える。すなわち、図6に示したように、映像データ処理部16は、各撮像時刻におけるライン画像を、基準とする時刻からの経過時間に対応するライン分ずらして再配置する補正を行うことにより、各撮像時刻について検査対象107の位置を揃えた補正画像を生成する。
ステップS108で、表示生成部20は、各撮像時刻の補正画像を基に動画像又は三次元画像を生成する。すなわち、表示生成部20は、各撮像時刻の補正画像を時系列に沿って切り替えることにより、検査結果の動画像を作成する。表示生成部20が生成した動画像又は三次元画像は、プログラマブル表示器100が表示装置35に表示する解析画像である。図7は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムの表示生成部が生成する検査結果の動画像の一例を示す図である。時系列の後側の補正画像ほど、検査対象107の表面から離れた断面の検査結果を示すため、時刻tから3/A秒後までの補正画像を連続して表示することで、検査対象107には、表面から離れるに従って直径が大きくなる断面円形の欠陥51が存在することを認識できる。このようにして、プログラマブル表示器100は、撮像装置103から受信した撮影画像を検査対象107の移動量に応じて補正を行い、時間経過に伴う外的要因の変動する事象を表示する。
または、表示生成部20は、各撮像時刻の補正画像を時系列に沿って重ねることで、検査対象107の三次元画像を作成する。図8は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムの表示生成部が生成する検査結果の三次元画像の一例を示す図である。時刻tから3/A秒後までの補正画像を重ねることで、検査対象107の内部の欠陥51を立体的に可視化できる。このようにして、プログラマブル表示器100は、撮像装置103から受信した撮影画像ごとに検査対象107の移動量に応じて、特定領域の撮影画像に分割し、複数の撮影画像に関し、撮影画像に含まれる特定領域の撮影画像を表示装置35に重ねて表示させる。ここでの特定領域とは、搬送方向と直交する方向に延びるライン画像であるが、後述するように、特定領域はライン画像に限定されることはない。
ステップS109で、判定部15は、表示生成部20が生成した動画像又は三次元画像を、判定部15に保持されている設計情報と比較する。上述したように、設計情報とは、検査対象107のCADデータ、すなわち設計上の理論値である。表示生成部20が生成した動画像又は三次元画像を設計情報と比較することで、検査対象107が設計上の仕様から外れているか否かを判断することが可能となる。このように、プログラマブル表示器100は、検査対象107の形状が特定された形状データを基に、設計上の理論値と形状データとを比較し、特異点を検出する。なお、ここでは検査対象107が設計上の仕様から外れている場合にどのような処理を行うかについては特定しないが、一例を挙げると、設計上の仕様から外れた検査対象107を不良品と見なして、正常品とは異なる場所に搬送するような処理を行える。
ステップS110で、表示制御部22は、表示生成部20が生成した動画像又は三次元画像を表示装置35に表示させることにより、外的要因の変動する特異点を表示する。
なお、撮像装置103が撮像してから次の撮像を行うまでに検査対象107が移動する距離M/Aが、撮像装置103が撮像した面画像の1ドット分の幅H/Cよりも小さい場合、ライン画像に重複部分が生じることになる。このような場合には、全ての撮像タイミングでの面画像からライン画像を生成しても良いが、面画像の間引き処理を行うことでライン画像の生成及び検査対象107の位置を補正する処理での演算量を減らすことができる。
図9は、実施の形態1にかかる非破壊検査システムの映像データ処理部による間引き処理の一例を示す図である。図9には、時刻tから6/A秒後までに撮像される七つの面画像からの間引き処理を示している。ここでは、搬送速度M=100[mm/s]であるとする。また、フレームレートA=100[枚/s]、解像度C×R=400×300[dot]、視野H×V=800×600[mm×mm]であるとする。上記条件では、撮像装置103が面画像を撮像してから次の面画像を撮像する間に、検査対象107は、0.5ドット分移動する。したがって、撮像装置103が撮像する面画像を時系列に沿って一つおきに用いること、換言すると時刻t、時刻t+2/A、時刻t+4/A、時刻T+6/Aの面画像を用いることで、演算装置31の負荷を低減することができる。
上記の説明では、検査対象107の面画像を搬送方向に分割し、搬送方向と直交する方向に延びるライン画像を部分画像にしているが、検査対象107の面画像をマトリクス状に分割したブロック画像を部分画像にすることも可能である。
実施の形態1にかかる非破壊検査システムは、検査対象107の面画像を用いて内部の欠陥の大きさ及び形状を解析できるため、異種材料を組み合わせた複合材であっても欠陥を検出できる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図である。実施の形態2にかかる非破壊検査システムのプログラマブル表示器110は、取得した面画像の特徴点から検査対象107の移動量を算出し、駆動装置105にフィードバックするフィードバック処理部23を有する点で実施の形態1のプログラマブル表示器100と相違している。フィードバック処理部23は、演算装置31がメモリ32をワークスペースに用いて非破壊検査プログラムを実行することによって実現される。
特徴点は、検査対象107のエッジ又はコーナを画像処理で検出して利用することができる。また、搬送装置106に印を付けておき、これを特徴点に用いても良い。
図11は、実施の形態2にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器のフィードバック処理を示す図である。フィードバック処理部23は、時刻tにおいて映像データ処理部16が撮像装置103から取得した面画像と、時刻tよりも1/A前の時刻において前回撮像装置103から取得した映像データ記憶部19に記憶されている面画像とを比較し、特徴点61の移動量を算出する。搬送速度M=1000[mm/s]、フレームレートA=100[枚/s]、解像度C×R=400×300[dot]、視野H×V=800×600[mm×mm]の場合を例に挙げて説明すると、映像データ処理部16が撮像装置103から取得した面画像と、映像データ記憶部19に記憶されている前回撮像装置103から取得した面画像とで、特徴点61は5ドット分移動する。仮に、フィードバック処理部23が算出した特徴点61の移動量が4ドット分であったならば、検査対象107の実際の搬送速度は、1000×(4/5)=800[mm/s]である。このため、フィードバック処理部23は、実際の搬送速度が1000[mm/s]になるように、駆動装置105への速度指令値を(1000/800)=1.25倍にするように制御装置102へ指令を送る。
このように、実施の形態2にかかる非破壊検査システムは、取得した面画像の特徴点61から検査対象107の移動量を算出し、駆動装置105にフィードバックできる。このため、検査対象107の搬送速度の変動を抑えることができる。
ライン画像の作成及び検査対象107の位置を補正する処理と、検査結果を動画像又は三次元画像で表示する処理は実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図である。プログラマブル表示器120は、映像データ処理部16が検査対象107の位置を補正した面画像を基に表示生成部20が再生成した動画像から、撮像時刻が連続する二つの面画像間での欠陥の変位量を算出し、設定された閾値と比較する変位量比較部24と、変位量比較部24が欠陥の変位量が閾値を超えることを検出したら、検査対象107を特定する情報と欠陥が閾値を超えたことを示す情報とが記憶される履歴情報保持部25とを有する。変位量比較部24は、演算装置31がメモリ32をワークスペースに用いて非破壊検査プログラムを実行することによって実現される。履歴情報保持部25は、記憶装置33によって実現される。
変位量比較部24は、欠陥の変位量が閾値を超えることを検出したら、制御装置接続インタフェース13を通じて制御装置102に通知する。したがって、制御装置102に報知器108を接続しておけば、欠陥の変位量が閾値を超えたことをユーザに通知できる。報知器108には、警報ランプ又は警報スピーカを適用できる。
また、欠陥の変位量が閾値を超えた場合には、検査対象107を特定する情報と欠陥が閾値を超えたことを示す情報とが履歴情報保持部25に記憶されるため、ユーザが報知器108による通知を見過ごしたり聞き逃したりしても、どの検査対象107で欠陥の変位量が閾値を超えたのかを事後的に確認することができる。
ライン画像の作成及び検査対象107の位置を補正する処理と、検査結果を動画像又は三次元画像で表示する処理は実施の形態1と同様である。
検査対象107に人為的に欠陥を設ける場合、設計情報において欠陥の位置に許容公差が設けられているならば、欠陥の位置が許容公差の範囲を超えなければ異常と判定されない。具体例を挙げると、設計情報により欠陥の位置に±Aという公差が許容されるのであれば、ある撮像タイミングで基準位置+Aであって欠陥の位置が、次の撮像タイミングで基準位置−Aに変化しても設計情報には適合しており、異常と判定されない。しかし、この場合には、欠陥には段差が生じており、欠陥は検査対象107の厚さ方向に不連続な形状となっている。実施の形態3では、設計情報とは別に欠陥の変位量の閾値を設けることにより、欠陥が検査対象107の厚さ方向に不連続な形状となることを防止できる。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4にかかる非破壊検査システムに適用されるプログラマブル表示器の構成を示す図である。実施の形態4にかかる非破壊検査システムのプログラマブル表示器130は、検査対象107の移動量に撮像装置103のフレームレートを同期させ、ライン画像の部分的な重複を解消するフレームレート同期処理部26を有する点で実施の形態1のプログラマブル表示器100と相違している。フレームレート同期処理部26は、演算装置31がメモリ32をワークスペースに用いて非破壊検査プログラムを実行することによって実現される。
図9に示したように、搬送速度M=100[mm/s]、フレームレートA=100[枚/s]、解像度C×R=400×300[dot]、視野H×V=800×600[mm×mm]という条件で駆動装置105及び撮像装置103を動作させると、ライン画像に0.5ドット分の重複が生じる。フレームレート同期処理部26は、制御装置102が駆動装置105へ出力する速度指令を、制御装置接続インタフェース13を通じて取得し、フレームレートA=50[枚/s]に変更する。これにより、間引き処理を行った場合と同様に、ライン画像の生成及び検査対象107の位置を補正する処理での演算量を減らし、演算装置31の負荷を低減できる。
ライン画像の作成及び検査対象107の位置を補正する処理と、検査結果を動画像又は三次元画像で表示する処理は実施の形態1と同様である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
13 制御装置接続インタフェース、14 撮像装置接続インタフェース、15 判定部、16 映像データ処理部、19 映像データ記憶部、20 表示生成部、21 入力受付部、22 表示制御部、23 フィードバック処理部、24 変位量比較部、25 履歴情報保持部、26 フレームレート同期処理部、31 演算装置、32 メモリ、33 記憶装置、34 入力装置、35 表示装置、36 通信装置、51 欠陥、61 特徴点、100,110,120,130 プログラマブル表示器、102 制御装置、103 撮像装置、104 励起装置、105 駆動装置、106 搬送装置、107 検査対象、108 報知器。

Claims (7)

  1. 検査対象を搬送する搬送装置を駆動する駆動装置と、
    前記搬送装置によって搬送される前記検査対象の表面に熱を与える励起装置と、
    前記駆動装置及び前記励起装置を制御する制御装置と、
    前記励起装置によって表面に熱が与えられた前記検査対象の面画像を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置が異なるタイミングで撮像した複数の前記面画像の各々を、複数の部分画像に分割し、該複数の部分画像に分割した前記複数の面画像の各々の前記検査対象の位置を揃える補正を行う映像データ処理部と、前記映像データ処理部が補正した複数の前記面画像を時系列に沿って切り替える動画像又は時系列に沿って重ねた三次元画像を生成する表示生成部とを有するプログラマブル表示器とを備えたことを特徴とする非破壊検査システム。
  2. 前記検査対象の面画像内の特徴点の位置に基づいて前記検査対象の移動量を算出し、前記駆動装置にフィードバック制御を行うフィードバック処理部を有することを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査システム。
  3. 撮像時刻が連続する二つの面画像間での欠陥の変位量を算出し、設定された閾値と比較する変位量比較部と、
    前記検査対象を特定する情報と欠陥の変位量が閾値を超えたことを示す情報とが記憶される履歴情報保持部とを有することを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査システム。
  4. 前記検査対象の移動量に前記撮像装置のフレームレートを同期させ、前記部分画像の部分的な重複を解消するフレームレート同期処理部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の非破壊検査システム。
  5. 前記映像データ処理部は、前記表示生成部の検査結果と設計情報とを比較し、外的要因の変動する特異点を抽出することを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査システム。
  6. 測定対象物を移動させる移動手段と、
    移動する前記測定対象物に対し、外的要因を付与する外的要因付与手段と、
    前記測定対象物を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の前記測定対象物の撮像画像を受信し、前記移動手段による移動量に応じた前記測定対象物における外的要因の変動する特異点を検出する検出手段と、
    前記撮像手段が異なるタイミングで撮像した複数の前記撮像画像の各々を、複数の部分画像に分割し、該複数の部分画像に分割した複数の前記撮像画像の各々の前記測定対象物の位置を揃える補正を行い、補正した複数の前記撮画像を時系列に沿って切り替える動画像又は時系列に沿って重ねた三次元画像を生成し、前記動画像又は前記三次元画像により前記検出手段による検出結果を表示する表示手段と、
    を備えた特異点検出システム。
  7. 前記検出手段は、測定対象物の形状が特定された形状データを基に、設計上の理論値と前記形状データとを比較し、特異点を検出することを特徴とする請求項6に記載の特異点検出システム。
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