JP6161566B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像の中間転写に用いられる中間転写ベルト上に残留するトナーを清掃する清掃装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンターなどの画像形成装置は、トナーを用いて現像を行う。感光体ドラムなどの像担持体上に形成された静電潜像には、現像装置からトナーが供給されて、トナー像として現像される。このトナー像は、記録媒体であるシートに転写される。トナー像が転写されたシートは、定着装置によって加熱及び加圧される。これにより、トナー像がシートに定着され、シートに画像が形成される。これによって一連の画像形成動作が完了する。
トナー像をシートに転写させる方式として、直接転写方式と中間転写方式とがある。直接転写方式は、転写体である感光ドラム上に形成されたトナー像をシートに直接転写する方式である。一方、中間転写方式は、感光ドラム上に形成されたトナー像を転写体である中間転写ベルトに一旦転写(一次転写)してからシートに転写(二次転写)する方式である。何れの転写方式でも、転写体に飛散したトナーや未転写のトナーが残留すると形成される画像の品質が低下する。そのため、画像形成装置は、転写体から残留するトナーを取り除くクリーニング装置を備えている。
中間転写方式の画像形成装置に備えられるクリーニング装置は、バイアスが印加されたファーブラシローラーを回転させることによって、ファーブラシローラーによる物理的な掻き取り力と静電力とによって中間転写ベルト上に残留するトナーを取り除いている。取り除かれたトナーは、帯電されておりファーブラシローラーに接触しながら回転される回収ローラーに移動する。移動したトナーは、回収ローラーに当接するブレードによって剥ぎ取られて、廃トナーボックスに回収される。
このような、クリーニング装置において、ファーブラシローラーに付着するトナー量が多い場合やトナーの帯電量が小さい場合には、ファーブラシローラーにトナーが蓄積する。ファーブラシローラーに蓄積するトナーが多くなると、不要なトナーがファーブラシローラーから中間転写ベルト上に逆移動する現象が生じる。不要なトナーが中間転写ベルト上に付着することによって、シートに転写されるトナー像が、不要なトナーによって汚れる。汚れたトナー像をシートに定着させることにより、形成される画像の画質が低下する問題が生じる。
この問題に対する従来の技術として、中間転写ベルト上に高濃度のトナー像が形成された場合に、ファーブラシローラーの回転速度を速くすることによって中間転写ベルトから残留するトナーを取り除く方法がある(特許文献1参照)。
特開平10―26918号公報
しかしながら、従来の技術では、中間転写ベルトや回収ローラーに摺擦されるファーブラシローラーの磨耗状態に関係無く、クリーニング時のファーブラシローラーの回転速度が定められている。そのため、ファーブラシローラーの磨耗を進行させたり、ファーブラシローラーから中間転写ベルト上にトナーを逆移動させたりするなどの新たな問題が生じることになる。
本発明の目的は、ファーブラシローラーの磨耗状態に応じてファーブラシローラーの回転速度を制御することにより、ファーブラシローラーの磨耗を抑制しつつ、中間転写ベルト上に残留するトナーを取り除くことが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体、清掃部材、判定部、及び回転制御部を備える。前記像担持体は、被転写材に転写されるトナー像を表面に担持可能に構成されている。また、前記像担持体は回転可能に構成されている。前記清掃部材は、前記被転写材に前記トナー像が転写される転写位置よりも回転方向下流側で前記像担持体の表面に接触しながら回転することにより前記像担持体からトナーを回収するとともに保持可能に構成されている。前記判定部は、前記接触による前記清掃部材の摩耗量を判定する。前記回転制御部は、前記判定部によって判定された前記摩耗量に応じて、前記清掃部材の回転速度を変更する。
本発明によれば、ファーブラシローラーの磨耗状態に応じてファーブラシローラーの回転速度を制御することにより、ファーブラシローラーの磨耗を抑制しつつ、中間転写ベルト上に残留するトナーを取り除くことが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、ベルトクリーニング装置及びその周辺装置の構成を示す図である。 図3は、ファーブラシローラー内のトナー蓄積量に関するグラフである。 図4は、清掃時間の違いによって変化するトナー汚れの発生枚数を示す図である。 図5は、画像形成装置の制御部の概略構成を示すブロック図である。 図6は、画像形成装置の制御部によって実行されるクリーニングモード処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、ファーブラシローラーの磨耗量との対応関係を示すグラフである。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10]
図1に示される、本発明の実施形態に係る画像形成装置10(本発明の画像形成装置の一例)の概略構成について説明する。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能に設置された設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向8と定義する。また、前記設置状態において図1に示される正面(前面)として前後方向7と定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向9を定義する。
図1に示されるように、画像形成装置10は、制御部2、複数の画像形成ユニット4、中間転写ベルト5(本発明の像担持体、及び中間転写ベルトの一例)、光走査装置13、二次転写ローラー20、定着装置16、シートトレイ18、給紙カセット30、操作表示部25、搬送経路26、及びベルトクリーニング装置50などを備えるカラープリンターである。そして、画像形成装置10は、入力される画像データに基づいてシートS(本発明の被転写体の一例)にモノクロ画像又はカラー画像を形成する。シートSは、本発明のシートの一例であり、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。また、本発明に係る画像形成装置の他の例として、ファクシミリー、コピー機、及び複合機などがある。なお、操作表示部25は、制御部2からの制御指示に従って各種の情報を表示し、ユーザー操作に応じて制御部2に各種の情報を入力するタッチパネルなどである。
画像形成ユニット4(4C,4M,4Y,4K)各々は、感光体ドラム11(本発明の感光体ドラムの一例)、帯電装置12(本発明の第2電圧印加部の一例)、現像装置14(本発明の現像部の一例)、一次転写ローラー15、及びクリーニング装置17(本発明の回収部の一例)などを備える電子写真方式の画像形成ユニットである。画像形成ユニット4は、中間転写ベルト5の走行(回転)方向(水平方向)に沿って並設されており、所謂タンデム方式の画像形成ユニットを構成している。具体的に、画像形成ユニット4CではC(シアン)、画像形成ユニット4MではM(マゼンタ)、画像形成ユニット4YではY(イエロー)、画像形成ユニット4KではK(ブラック)に対応するトナー像が形成される。中間転写ベルト5の走行(回転)方向(矢印19方向)の上流側から順に、シアン用の画像形成ユニット4C、マゼンタ用の画像形成ユニット4M、イエロー用の画像形成ユニット4Y、ブラック用の画像形成ユニット4Kがその順番で一列に配置されている。
現像装置14は、トナー収容室、撹拌部材、現像ローラー、及び磁気ローラーなどを備える。前記トナー収容室は、トナーコンテナ3から供給されたトナーを収容する。前記撹拌部材は、前記トナー収容室内に配置された螺旋形状の部材である。前記撹拌部材は、回転されることにより、前記トナー収容室内のトナーとキャリアを撹拌する。前記撹拌部材の撹拌によりトナーが帯電される。前記磁気ローラーは、帯電されたトナーを前記現像ローラーに供給する。前記現像ローラーは、現像時に、帯電された感光体ドラム11にトナーを供給して、感光体ドラム11の静電潜像をトナーで現像する。これにより、感光体ドラム11上にトナー像が形成される。
中間転写ベルト5は、画像形成ユニット4各々の感光体ドラム11に形成された各色のトナー像が1次転写(中間転写)される中間転写部材である。中間転写ベルト5は、駆動ローラー6A及び従動ローラー6Bによって張設され、走行(回転)駆動可能に支持されている。駆動ローラー6A及び従動ローラー6Bによって支持されることにより、中間転写ベルト5は、その表面が各感光体ドラム11の表面に接しながら走行(回転)可能となる。そして、中間転写ベルト5は、その表面が感光体ドラム11と一次転写ローラー15との間を通過する際に、各感光体ドラム11からトナー像が順に重ね合わせて転写される。光走査装置13には、各色のレーザー光を照射するレーザー光源、レーザー光を走査するポリゴンミラー、走査されたレーザー光を照射するミラー13C,13M,13Y,13K等を備えている。光走査装置13は、入力される各色の画像データに基づいてレーザー光を画像形成ユニット4各々の感光体ドラム11に照射することにより感光体ドラム11各々に静電潜像を形成する。
このように構成された画像形成装置10では、給紙カセット30から搬送経路26に沿って供給されるシートSに以下の手順でカラー画像が形成され、画像形成後のシートSがシートトレイ18に排出される。なお、搬送経路26には、給紙カセット30に積載されたシートSを二次転写ローラー20及び定着装置16を経てシートトレイ18に搬送する各種搬送ローラーが設けられている。
まず、各画像形成ユニット4各々では、以下の手順でトナー像を中間転写ベルト5に転写する。具体的には、感光体ドラム11は、駆動モーター11A(図5参照)によって一定速度で回転される。まず、帯電装置12によって円筒形状に形成された感光体ドラム11が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置13によって感光体ドラム11の表面に対応する色の画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム11上の静電潜像は、現像装置14から供給される帯電されたトナーによって、各色のトナー像として現像(可視像化)される。続いて、感光体ドラム11に形成された各色のトナー像は一次転写ローラー15によって中間転写ベルト5に転写される。中間転写ベルト5には、シアン色のトナー像、マゼンタ色のトナー像、イエロー色のトナー像、及びブラック色のトナー像が位置を合わせて順番に転写される。これにより、中間転写ベルト5に画像データに基づくカラー像が形成される。各色のトナー像を中間転写ベルト5に転写した後の感光体ドラム11は、除電装置で除電される。転写後の感光体ドラム11の表面に付着したトナーは、クリーニング装置17によって回収される。なお、現像装置14各々には、各色に対応する着脱可能なトナーコンテナ3(3C,3M,3Y,3K)からトナー(現像剤)が補給される。
次に、中間転写ベルト5上のカラー像は、二次転写ローラー20により、給紙カセット30から搬送経路26を経て搬送されるシートSに転写される。カラー像が転写されたシートSは、図示しない搬送手段によって定着装置16に搬送される。定着装置16は、高温に加熱された加熱ローラー16Aと、この加熱ローラー16Aに対向配置された加圧ローラー16Bとを有する。定着装置16に搬送されたシートSは、加熱ローラー16Aと加圧ローラー16Bとによって挟持されつつ搬送される。これにより、カラー像がシートSに溶着される。その後、シートSはシートトレイ18に排出される。
また、画像形成装置10には、画像形成ユニット4C,4M,4Yの感光体ドラム11及び一次転写ローラー15と中間転写ベルト5とを接触及び離間させる離接機構(不図示)が設けられている。そして、画像形成装置10においてモノクロ画像が印刷される場合には、前記離接機構により画像形成ユニット4C,4M,4Yの感光体ドラム11及び一次転写ローラー15と中間転写ベルト5とが離間される。これにより、画像形成ユニット4Kから中間転写ベルト5上にブラックのトナー像のみが転写され、中間転写ベルト5からシートSにモノクロの画像が転写される。
このように、画像形成装置10は、複数の画像形成ユニット4(4C,4M,4Y,4K)によって各色のトナー像を走行中の中間転写ベルト5上に重ねて転写することにより、カラー像を中間転写ベルト5の表面に形成させる。さらに、画像形成装置10は、形成されたカラー像を二次転写ローラー20によって中間転写ベルト5からシートSへ転写することにより、シートS上にカラー画像を形成させる。なお、中間転写ベルト5を搬送ベルトとして用い、その搬送ベルト上に搬送されるシートSにカラー像が直接に重ね合わせて転写される構成や、中間転写ベルト5に代えてローラー状の中間転写部材を用いることも他の実施例として考えられる。
[ベルトクリーニング装置50]
ベルトクリーニング装置50は、中間転写ベルト5からシートSにトナー像が転写される二次転写ローラー20の転写位置よりも走行(回転)方向下流側で中間転写ベルト5上に残留するトナーを回収する。図1に示されるように、画像形成ユニット4各々は、中間転写ベルト5の走行方向(矢印19方向)のベルトクリーニング装置50よりも下流側にある。ベルトクリーニング装置50によってトナーが回収された後の中間転写ベルト5に、各画像形成ユニット4による各色のトナー像が順番に一次転写される。図2及び図5に示されるように、ベルトクリーニング装置50は、ファーブラシローラー51(本発明の清掃部材の一例)、回収ローラー52(本発明の回収ローラーの一例)、クリーニングブレード53(本発明の掻取部材の一例)、搬送スパイラル54、第1帯電部55(本発明の第1電圧印加部の一例)、電流検出部56B、駆動モーター58(本発明の駆動モーターの一例)、及び第3帯電部61(本発明の第3電圧印加部の一例)を備える。
ファーブラシローラー51は、回転軸51Aの外周に半径方向外方に突出した複数のブラシ毛51Bを有する。回転軸51Aは、金属軸である。ブラシ毛51Bは、導電性を有するアクリル樹脂又はナイロン樹脂で構成されている。回転軸51Aの周面には合成樹脂製の基布が巻き付けられており、その基布にブラシ毛51Bが一様に植えられている。回転軸51Aとブラシ毛51Bが一体的に回転する。回転軸51Aは、中間転写ベルト5の走行(回転)方向とほぼ直交する方向に配置され、駆動モーター58により回転される。回転軸51Aは、中間転写ベルト5に接する位置において、中間転写ベルト5の走行(回転)方向(矢印Y1の方向)とブラシ毛51Bの回転方向とが反対方向(矢印Y2の方向)になるように回転される。回転軸51Aと中間転写ベルト5との間の距離は、ブラシ毛51Bの長さよりも短い。ファーブラシローラー51のブラシ毛51Bは、中間転写ベルト5の表面に接触しながら回転する。そのため、中間転写ベルト5との接触によって、ブラシ毛51Bは、変形される。これにより、中間転写ベルト5上に残留するトナーをファーブラシローラー51に回収するとともに、ファーブラシローラー51のブラシ毛51Bの内部に保持することが可能になる。
回収ローラー52は、ファーブラシローラー51に接触しながら回転するローラーであり、ファーブラシローラー51に保持されているトナーを回収する。回収ローラー52は、ステンレス鋼又は、アルミニウムによって形成された円筒状の部材であり、ファーブラシローラー51の回転軸51Aと軸の中心方向が同じであり、ファーブラシローラー51とは逆方向(矢印Y3の方向)へ回転する。
クリーニングブレード53は、回収ローラー52の表面に接触して付着したトナーを掻き取る。クリーニングブレード53は、ウレタンによって形成されており、回収ローラー52に接する一方の端部が回収ローラー52に接触するように、ベルトクリーニング装置50の筐体に固定されている。回収ローラー52が回転すると、回収ローラー52に付着したトナーがクリーニングブレード53によって掻き取られる。ベルトクリーニング装置50には、ファーブラシローラー51が設けられる第1室50Aとは別に、第2室50Bが設けられている。クリーニングブレード53によって回収ローラー52から掻き取られたトナーは、クリーニングブレード53の下方に設けられた第2室50Bに落ちる。これにより、回収ローラー52によって回収されたトナーが第2室50Bに収容される。
搬送スパイラル54は、クリーニングブレード53によって掻き取られて、第2室50Bに堆積したトナーを不図示のトナー回収ボトルに向けて搬送する部材である。搬送スパイラル54は、スパイラル形状に形成されており、その回転軸が左右方向9に沿って、第2室50Bに設けられている。搬送スパイラル54が回転すると、第2室50Bに堆積したトナーが前記トナー回収ボックスに搬送される。
第1帯電部55は、中間転写ベルト5上のトナーをファーブラシローラー51に回収させるために、回収ローラー52を介してファーブラシローラー51に第1バイアスを印加する。前記第1バイアスの極性は、中間転写ベルト5上に残留するトナーの第1帯電極性とは逆極性の電圧である。回収ローラー52、ファーブラシローラー51のブラシ毛51B、中間転写ベルト5、及び従動ローラー6Bは、導伝性の性質を有する。従動ローラー6Bは接地されている。そのため、第1帯電部55の印加によって、回収ローラー52、ファーブラシローラー51のブラシ毛51B、中間転写ベルト5、及び従動ローラー6Bそれぞれの間に前記第1バイアスに応じた電圧が印加される。中間転写ベルト5上に残留するトナーは、ファーブラシローラー51のブラシ毛51Bと接触することによる物理的な力と電気的な力とによって、ファーブラシローラー51に回収される。
電流検出部56Bは、第1帯電部55から回収ローラー52に流れる電流の電流量を検出する。言い換えると、電流検出部56Bは、回収ローラー52を介して第1帯電部55からファーブラシローラー51に流れる電流の電流量を検出する。ブラシ毛51Bが磨耗することによって中間転写ベルト5との接触の面積が小さくなり、電気抵抗が増加する。そのため、第1帯電部55による前記第1バイアスを一定に保った場合には、第1帯電部55から回収ローラー52に流れる電流量が少なくなる。電流検出部56Bは、内部抵抗や内部コンデンサーなどの電子素子で構成された周知の電流検出回路であり、第1帯電部55の端子と回収ローラー52の端子との間の電流路に直列に抵抗を挿入して、その抵抗の前後の電位差から電流を測定する。電流検出部56Bは制御部2に接続されており、電流検出部56Bによって検出された検出値(電流値)は制御部2に出力される。制御部2は、第1帯電部55から回収ローラー52を介してファーブラシローラー51に流れる電流の電流値の変化に基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。
第3帯電部61は、中間転写ベルト5が走行する走行(回転)方向のファーブラシローラー51よりも上流側に設けられている。制御部2によって中間転写ベルト5上のトナーを回収する制御が行われるときに、第3帯電部61は、第1帯電部55が印加する前記第1バイアスとは逆極性の第3バイアスを印加して、中間転写ベルト5上のトナーを前記第1帯電極性に帯電させる。これにより、トナーの帯電極性は、前記第1帯電極性と同じ極性に揃えられ、逆極性のファーブラシローラー51に回収され易くなる。
[ファーブラシローラー51内のトナー蓄積量]
図3(A)は、印刷枚数とファーブラシローラー51内のトナー蓄積量の関係を示す図である。図3(B)は、ファーブラシローラー51の回転速度と前記トナー蓄積量の関係を示す図である。なお、図3(B)のVa,Vbは、ファーブラシローラー51の回転速度を示す。後述する制御部2によって画像形成モード及び清掃モードの何れかのモードが実行されるときに、ファーブラシローラー51の回転速度は、切り替えられる。清掃時のファーブラシローラー51の回転速度Vb(本発明の第2回転速度の一例)は、画像形成時のファーブラシローラー51の回転速度Va(本発明の第1回転速度の一例)よりも早い速度である。ここで、前記画像形成モードとは、画像形成装置10が中間転写ベルト5からトナー像をシートSに転写して画像を形成する時に制御部2が実行するモードである。前記清掃モードとは、画像形成装置10が画像を形成する時以外の前記清掃時に、ファーブラシローラー51を回転させてファーブラシローラー51に保持されたトナーを除去可能にする時に制御部2が実行するモードである。
画像形成装置10によってシートSに画像が形成される印刷枚数が多くなると、中間転写ベルト5上に残留するトナー量も多くなる。図3(A)の実線L1で示されるように、印刷枚数が少ない間は、ファーブラシローラー51が回収して保持できるトナー量は比較的多い。つまり、ファーブラシローラー51には、新たにトナーを保持するための十分な余裕量がある。しかし、ファーブラシローラー51の前記余裕量には限界がある。そのため、印刷枚数が除々に増加すると、実線L1で示されるように、ファーブラシローラー51に保持されている実際のトナーの量(以下、トナー蓄積量と称する。)は、印刷枚数に比例して増加する。更に、印刷枚数が増加すると、前記トナー蓄積量は、所定の収束量に収束する。前記トナー蓄積量が所定の収束量に達すると前記余裕量がなくなる。そのため、中間転写ベルト5上に残留するトナーは、ファーブラシローラー51に回収されなくなる。ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が、前記所定の収束量になるまでの間に、ファーブラシローラー51が中間転写ベルト5からトナーを十分に回収することができなくなる閾値量THRがある。閾値量THRになる印刷枚数がX1である。具体的には、ファーブラシローラー51に回収されないトナーが中間転写ベルト5上に残ったり、ファーブラシローラー51に保持されたトナーが中間転写ベルト5上に逆移動されたりする現象が発生する。このような現象の原因は、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が閾値量THRに達したことにより、ファーブラシローラー51のトナー回収能力が低下することである。ファーブラシローラー51にトナーが回収されずにトナーが残ったままの中間転写ベルト5に新たなトナー像が転写されると、現像されたトナー像と残留するトナーとが共にシートSに転写される。この状態のまま、定着装置16によってトナー像がシートSに定着されるため、形成される画像の画質が低下する問題が生じる。
このような問題を解消するために、ファーブラシローラー51に回収され保持されるトナーは、回収ローラー52によって取り除かれる。回収ローラー52は、ファーブラシローラー51に保持されたトナーと逆極性に帯電されており、ファーブラシローラー51に接触しながら回転することにより、ファーブラシローラー51からトナーを取り除く。しかし、ファーブラシローラー51の中心である回転軸51Aの近くに保持されたトナーや帯電性が低下したトナーなどは、回収ローラー52に回収されずにファーブラシローラー51に残るものがある。図3(B)に示されるように、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量は、回転速度によって異なる。ファーブラシローラー51の回転速度が速くなると、遠心力により保持されたトナーが排出されて前記トナー蓄積量が少なくなる。前記トナー蓄積量が少なくなると前記余裕量が増えるため、ファーブラシローラー51のトナーの回収能力が向上する。そのため、前記画像形成時以外の前記清掃時に、ファーブラシローラー51の回転速度を上げる時間を設けることよって、前記トナー蓄積量が減らされて、ファーブラシローラー51のトナーの回収力が向上される。図3(B)に示されるように、ファーブラシローラー51の回転時間が増加するにつれて、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が閾値THR未満の収束量まで低下する。また、ファーブラシローラー51の回転速度が速いほど、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量は、短い時間で閾値量THR未満になる。
図3(B)に示されるように、前記清掃時の回転速度Vbは、前記画像形成時の回転速度Vaよりも早い速度である。ここでは、回転される前のファーブラシローラー51には、閾値量THRよりも多い前記トナー蓄積量が保持されており、前記余裕量が少ないものとする。一点鎖線L2で示される前記トナー蓄積量は、ファーブラシローラー51を回転速度Vaで回転させた場合の量を示す。実線L3で示される前記トナー蓄積量は、ファーブラシローラー51を回転速度Vbで回転させた場合の量を示す。実線L3で示される回転速度Vbで回転されたファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が閾値量THR未満になる回転時間が時間Y1である。一点鎖線L2で示される回転速度Vaで回転されたファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が閾値量THR未満になる回転時間が時間Y2である。時間Y1は時間Y2よりも短い。このように、前記清掃時の回転速度Vbを前記画像形成時の回転速度Vaよりも早い速度にすることによって、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が閾値量THR未満になるまでの時間を短くすることができる。また、前記トナー蓄積量は、ファーブラシローラー51の回転速度が速いほど少なくなる。実線L3で示される回転速度Vbで回転されたファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が収束する収束量は、収束量M1である。一点鎖線L2で示される回転速度Vaで回転されたファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が収束する収束量は、収束量M2である。収束量M1は収束量M2よりも少ない。このように、前記清掃時の回転速度Vbを前記画像形成時の回転速度Vaよりも早い速度にすることによって、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量を少ない収束量にまで減らし、トナーの回収力を向上させることが可能である。
[ファーブラシローラー51の磨耗]
ファーブラシローラー51のブラシ毛51Bは、中間転写ベルト5に接触して回転されるため、接触摩擦によって徐々に磨耗する。ブラシ毛51Bが磨耗したファーブラシローラー51を磨耗が無い状態と同様の回転速度で回転させると、ブラシ毛51Bの磨耗を進行させたり、中間転写ベルト5を傷つけたりする。そこで、本実施形態では、制御部2がブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じてファーブラシローラー51の回転速度を変更する。制御部2は、ファーブラシローラー51の回転速度Va及び回転速度Vbをブラシ毛51Bの前記磨耗量に反比例するように定められた速度にする。具体的には、制御部2は前記磨耗量が増えるとファーブラシローラー51の回転速度を減速する。これにより、ブラシ毛51Bの更なる磨耗が抑制される。また、磨耗により先端が尖ったブラシ毛51Bが中間転写ベルト5に強く接触することを防止する。なお、制御部2による具体的な処理は、後述するファーブラシローラー清掃処理で説明する。
また、ファーブラシローラー51の回転速度が減速されると、ファーブラシローラー51の前記トナー蓄積量が増加する。ブラシ毛51Bの磨耗前に比べて、磨耗後は、ブラシ毛51Bがトナーを保持する領域が減ったり、保持力が低下したりするため、ファーブラシローラー51に保持されたトナーが中間転写ベルト5上に逆移動しやすくなる。そこで、本実施形態では、制御部2は、前記清掃時にファーブラシローラー51の回転速度Vbで回転させる清掃時間をブラシ毛51Bの前記磨耗量に比例するように定められた時間にする。具体的には、制御部2は、前記磨耗量が増えることに伴い前記清掃時間を長くする。ことにより、ファーブラシローラー51に保持されたトナーの前記トナー蓄積量を減らすことが可能である。その結果、ファーブラシローラー51から中間転写ベルト5上に逆移動するトナーの量を減らすことができる。
図4のテーブルは、具体的には、前記清掃時間を変動させずに一定にした場合、及び前記清掃時間を摩耗量に応じて増加させた場合の2つのケースそれぞれについて、印字率5パーセント及び20パーセントで所定枚数印刷したときのトナー汚れの発生度合いを示している。なお、図4において、前記清掃時間以外の条件が揃えられており、中間転写ベルト5の走行速度を458mm/s、前記画像形成モードにおけるファーブラシローラー51の回転速度Vaを550mm/s、前記清掃モードにおけるファーブラシローラー51の回転速度Vbを660mm/sの場合の結果が示されている。図4に示されるテーブルによれば、前記清掃時間が一定の5sであり且つ印字率が5パーセントの場合は、印刷枚数が600k(ここでkは、1000を掛けた枚数を示す。)に達してもトナー汚れの発生による画質の劣化が発生しない。前記清掃時間が一定の5sであり且つ印字率が20パーセントの場合は、印刷枚数が200kに達すると100枚から3000枚に1枚トナー汚れが発生して画質が劣化し、印刷枚数が300kに達すると100枚に1枚トナー汚れが発生して画質の劣化が顕著になる。一方、前記清掃時間が前記磨耗量に応じて5sから10sまで増加させられ且つ印字率が5パーセントの場合は、印刷枚数が600kに達してもトナー汚れの発生による画質の劣化が発生しない。前記清掃時間が前記磨耗量に応じて5sから10sまで増加させられ且つ印字率が20パーセントの場合は、印刷枚数が600kに達すると100枚から3000枚に1枚トナー汚れが発生して画質が劣化する。このように、印字率が高くファーブラシローラー51に保持されるトナーの前記トナー蓄積量が多い場合に、前記清掃時間を前記磨耗量に応じて増加して前記余裕量を増やすことにより、トナー汚れの発生による画質の劣化を防止できる。
また、制御部2がブラシ毛51Bの前記磨耗量に比例するように、画像形成装置10が前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを変更することによって、ファーブラシローラー51に保持されたトナーの前記トナー蓄積量を減らすことが可能である。前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを早くすると、画像形成装置10が前記画像形成モードを実行する時間に対して、前記清掃モードを実行する時間が増える。前記画像形成モードのときに、中間転写ベルト5からトナーがファーブラシローラー51に回収されて保持される。前記清掃モードのときにファーブラシローラー51に保持されたトナーが回収ローラー52の表面に付着されて取り除かれる。そのため、ファーブラシローラー51が、中間転写ベルト5から回収して、保持するトナーの前記トナー蓄積量が閾値THRを超える前にファーブラシローラー51からトナーが取り除かれる。
[制御部2]
制御部2は、画像形成装置10を統括制御するものである。制御部2は、CPU、ROM、RAM、EEPROM、DRIVERなどを主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部2は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
制御部2は、画像形成装置10の内部において、各画像形成ユニット4、二次転写ローラー20、ベルトクリーニング装置50、定着装置16、及び駆動ローラー6Aなどに接続されており、これらの構成要素を制御する。また、制御部2は、画像形成ユニット4を構成する各要素、具体的には、帯電装置12、光走査装置13、現像装置14、一次転写ローラー15、及びクリーニング装置17などに接続されている。前記ROMには、画像形成処理を実行するためのプログラムが記憶されている。前記CPUは、前記ROM内の制御プログラムを実行することによって、制御部2に接続された各要素を制御して、印刷用紙に画像を印刷する。
本実施形態では、制御部2の前記ROMに、後述するファーブラシローラー清掃制御処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。前記CPUは、このプログラムを実行することにより、前記ファーブラシローラー清掃処理を実行する。また、前記CPUが前記プログラムを実行することにより、前記ファーブラシローラー清掃処理において、制御部2は、判定部41(本発明の判定部の一例)、回転制御部42(本発明の回転制御部の一例)、モード変更部43(本発明のモード変更部の一例)、帯電制御部44、転写ベルト制御部45、感光体制御部46、及び回収制御部47として機能する。
また、前記ROMには、前記プログラムの他に、前記ファーブラシローラー清掃処理に用いられる電圧値、電流値、閾値、前記磨耗量と電流値との対応テーブル、回転速度、回転時間、及び閾値枚数などが記憶されている。例えば、判定部41でファーブラシローラー51が有するブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定するために、電圧値、及び電流値から前記磨耗量を判別する前記対応テーブルが前記ROMに記憶されている。また、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて印加する電圧値、供給する電流量、回転速度の設定値、回転時間、モードを変更するタイミングを示す閾値などが前記ROMに記憶されている。なお、前記EEPROMには、画像形成モードによってシートSに形成した印刷枚数などが記憶される。前記RAMには、前記ファーブラシローラー清掃制御で用いられる一時的なデータなどが記憶される。前記DRIVERは、中間転写ベルト5、ファーブラシローラー51、回収ローラー52、搬送スパイラル54、及び感光体ドラム11などを駆動させる駆動モーターを動作させる。
判定部41は、中間転写ベルト5に接触するファーブラシローラー51のブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。例えば、ファーブラシローラー51のブラシ毛51Bが磨耗することにより、ブラシ毛51Bと中間転写ベルト5との間の接触面積が減る。前記接触面積の減少により、ファーブラシローラー51と中間転写ベルト5との間の電気的な抵抗が増える。第1帯電部55は、回収ローラー52を介してファーブラシローラー51に前記第1バイアスを印加する。仮に、前記第1バイアスを一定にすると第1帯電部55から回収ローラー52を介してファーブラシローラー51に流れる電流の電流値が低くなる。そこで、判定部41は、前記第1帯電部55からファーブラシローラー51に流れる電流の電流値の変化に基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。もちろん、測定箇所がファーブラシローラー51ではなく、回収ローラー52であってもよい。つまり、判定部41は、前記第1帯電部55から回収ローラー52に流れる電流の電流値の変化に基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。
回転制御部42は、判定部41によって判定されたブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて、ファーブラシローラー51の回転速度を変更する。ブラシ毛51Bの前記磨耗量が多くなるにつれて、回転制御部42は、駆動モーター58に流れる電流量を減少させてファーブラシローラー51の回転速度を遅く変更する。回転制御部42は、前記画像形成モードにおいてファーブラシローラー51を回転速度Vaで回転させ、前記清掃モードにおいてファーブラシローラー51を回転速度Vbで回転させる。ここで、回転速度Vbは、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に反比例するように定められた速度である。前記磨耗量に応じて回転速度Vbを減速することによって、磨耗して尖ったブラシ毛51Bによって中間転写ベルト5が傷つくことを防止することができる。また、回転制御部42は、前記摩耗量に応じてファーブラシローラー51の回転速度を変更するとともに、ファーブラシローラー51を回転速度Vbで回転させる前記清掃時間をブラシ毛51Bの前記磨耗量に比例するように変更する。これによって、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて回転速度Vbを減速したために、ファーブラシローラー51に保持されるトナーの前記トナー蓄積量を減らすことができる。このように、ブラシ毛51Bの前記磨耗量による回転速度Vbの減少と、前記清掃時間の増加とを組み合わせることにより、中間転写ベルト5の傷つきを防止しつつ、トナーの逆移動による画質の劣化を防止する。
モード変更部43は、回転制御部42が前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に比例するように変更する。回転制御部42によってファーブラシローラー51の回転速度が減速されると、ファーブラシローラー51に保持されたトナーの前記トナー蓄積量が閾値量THRに達する時間が早くなる。そのため、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて、モード変更部43が前記画像形成モードから前記清掃モードに変更することによって、ファーブラシローラー51に保持されるトナーの前記トナー蓄積量を閾値量THR以下に保つことができる。
帯電制御部44は、画像形成装置10の動作状態に応じて、第1帯電部55、帯電装置12、及び第3帯電部61が各バイアスを印加するタイミング、期間、及び電圧値などを制御する。帯電制御部44は、第1帯電部55をファーブラシローラー51が印加する前記第1バイアスを、中間転写ベルト5上のトナーの第1帯電極性とは逆極性にする。これによって、中間転写ベルト5上のトナーとファーブラシローラー51の電気的な極性が逆になるため、トナーがファーブラシローラー51に回収されやすくなる。また、帯電制御部44は、回転制御部42が前記清掃モードを実行するときに、中間転写ベルト5が走行する走行(回転)方向のベルトクリーニング装置50よりも下流側にあるシアン用の画像形成ユニット4の帯電装置12を帯電させる。帯電装置12が感光体ドラム11を帯電させる第2バイアスは、前記第1バイアスとは逆極性である。中間転写ベルト5上に残留するトナーの殆どの帯電極性は、前記第1帯電極性である。しかし、残留するトナーには、前記第1帯電極性とは逆極性の第2帯電極性に帯電したものも若干含まれる。そのため、ベルトクリーニング装置50によって中間転写ベルト5から取り除くことができなかった逆極性に帯電されたトナーが、前記第1バイアスとは逆極性の前記第2バイアスに帯電された感光体ドラム11に移動可能になる。これによって、中間転写ベルト5上の逆極性に帯電したトナーが取り除かれる。さらに、帯電制御部44は、回転制御部42が前記清掃モードを実行するとき、前記第3帯電部に、前記第1バイアスとは逆極性の第3バイアスを印加させる。前記第3バイアスにより帯電される中間転写ベルト5上のトナーは、前記第1帯電極性に帯電される。そのため、下流側にあるベルトクリーニング装置50によって、前記第1帯電極性に帯電されたトナーは、前記第1バイアスが印加されるファーブラシローラー51と極性が逆であるため、ファーブラシローラー51に回収されやすくなる。
転写ベルト制御部45は、前記画像形成モード及び前記清掃モードにおいて中間転写ベルト5の走行を制御する。転写ベルト制御部45は、予め定められた速度で中間転写ベルト5を走行させる。
感光体制御部46は、前記画像形成モード及び前記清掃モードにおいて感光体ドラム11の回転を制御する。感光体制御部46は、予め定められた回転速度で感光体ドラム11を回転させる。特に、感光体制御部46は、前記清掃モードにおいて帯電装置12により前記第2バイアスが印加された感光体ドラム11を回転させることによって、中間転写ベルト5上の逆極性のトナーを感光体ドラム11に移動させる。
回収制御部47は、前記画像形成モード及び前記清掃モードにおいてクリーニング装置17の動作を制御する。回収制御部47は、クリーニング装置17によって、感光体ドラム11の表面に付着したトナーを回収する。
[ファーブラシローラー清掃処理]
以下、図6を参照して、制御部2によって実行されるファーブラシローラー清掃処理の手順を説明する。図6のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。なお、制御部2による前記ファーブラシローラー清掃処理を実行する条件は、画像形成装置10の画像形成処理を実行するときに判定される。条件が成立すると、制御部2は、前記画像形成モードから前記清掃モードに変更してファーブラシローラー51の清掃処理が行われる。ここに、前記ファーブラシローラー清掃処理を実行するときの制御部2が本発明に係る判定部、回転制御部、及びモード変更部に相当する。
(ステップS1)
ステップS1において、制御部2は、画像形成装置10の画像形成指示が入力されたか否かを判定する。具体的には、制御部2は、ユーザーからコピーや印刷などの指示が入力されたか否かを判定する。制御部2は、画像形成指示が入力されるまで待つ(S1のNO側)。一方、制御部2は、画像形成指示が入力されると処理をステップS2に移行する(S1のYES側)。
(ステップS2)
ステップS2において、制御部2は、前記画像形成モードにおいて画像形成装置10に、入力された画像データに基づく画像をシートSに形成する準備をする。その際に、制御部2は、ファーブラシローラー51を回転させる駆動モーター58を回転速度Vaに設定する。また、制御部2は、第1帯電部55に前記第1バイアスを印加させる。これによって、制御部2は、トナー像を転写した後の中間転写ベルト5上に残留するトナーをベルトクリーニング装置50によって回収可能にする。
(ステップS3乃至ステップS5)
ステップS3において、制御部2は、画像データに基づく1頁分の画像をシートSに形成する。その間、中間転写ベルト5及びファーブラシローラー51が回転しているため、トナーは、ベルトクリーニング装置50に回収され保持される。そのため、ファーブラシローラー51に保持されるトナーの前記トナー蓄積量が増加する。ステップS4において、制御部2は、指示された画像形成が終了したか否かを判定する。具体的には、制御部2は、画像を形成したシートSの枚数が前記画像形成指示に基づく枚数に達したか否かを判定する。前記画像形成指示に基づく枚数に達していないと判定されると、制御部2は、処理をステップS5に移行する(S4のNO側)。一方、前記画像形成指示に基づく枚数に達したと判定されると、制御部2は、処理をステップS6に移行する(S4のYES側)。ステップS5において、制御部2は、画像形成枚数をカウントする枚数カウンターをインクリメントして、処理をステップS3に移行する。このように、制御部2は、前記画像形成指示に基づく枚数に達するまで、前記画像形成モードを維持してシートSに画像を形成する。
(ステップS6)
ステップS6において、制御部2は、前記枚数カウンターの値が予め定められた閾値枚数以上か否かを判定する。前記枚数カウンターの値が前記閾値枚数未満であると判定されると、制御部2は、前記画像形成モードの状態のまま処理を終了する(S6のNO側)。この場合、制御部2は、ファーブラシローラー51を回転速度Vaで回転させていた駆動モーター58を停止させる。一方、前記枚数カウンターの値が前記閾値枚数以上であると判定されると、制御部2は、処理をステップS7に移行する(S6のYES側)。この場合、制御部2は、画像形成装置10を前記画像形成モードから前記清掃モードに変更する。
(ステップS7)
ステップS7において、制御部2は、第1帯電部55、帯電装置12、及び第3帯電部61を前記清掃モードにおける電位に帯電させる。この場合、ファーブラシローラー51は、第1帯電部55によって前記第1バイアスが印加される。感光体ドラム11は、帯電装置12により前記第2バイアスが印加される。中間転写ベルト5のベルトクリーニング装置50よりも走行(回転)方向の上流側にあるトナーは前記第3バイアスが印加される。これにより、制御部2は、中間転写ベルト5上のトナーをベルトクリーニング装置50によって回収容易にする。また、制御部2は、ベルトクリーニング装置50によって回収されない逆極性に帯電されたトナーを、下流側の感光体ドラム11に移動可能にする。
(ステップS8)
ステップS8において、制御部2は、接触によるファーブラシローラー51のブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。例えば、制御部2は、第1帯電部55が印加する電圧を一定に保ったまま、第1帯電部55がファーブラシローラー51に前記第1バイアスを印加する場合に、第1帯電部55から回収ローラー52に流れる電流値を電流検出部56Bから取得する。制御部2の前記ROMには、回収ローラー52に流れる電流値とファーブラシローラー51のブラシ毛51Bが磨耗することによる抵抗値PVの変化との第1電流値との関係を示す対応テーブルが記憶されている。図7(A)の実線L11に示されように、前記第1電流値との対応テーブルにおいて、抵抗値PVがR1,R2,R3,R4の順に大きくなると、電流値がI11,I12,I13,I14の順に小さくなる。制御部2は、前記ROMに記憶されている前記第1電流値との対応テーブルと電流検出部56Bから取得した電流値とに基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。なお、ステップS8を実行するときの制御部2は、本発明の判定部に相当する。
(ステップS9)
ステップS9において、制御部2は、ステップ8で判定されたブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて、ファーブラシローラー51の回転速度を回転速度Vbに設定する。この場合、制御部2は、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に反比例するように定められた速度に回転速度Vbを設定する。回転速度Vbは、前記磨耗量に応じて遅く変更される。これによって、磨耗したブラシ毛51Bにより中間転写ベルト5が傷つくことを防止することができる。
(ステップS10)
ステップS10において、制御部2は、ステップ8で判定されたブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて、ファーブラシローラー51を回転速度Vbで回転させる前記清掃時間を設定する。この場合、制御部2は、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に比例するように前記清掃時間を設定する。これによって、ファーブラシローラー51の回転速度Vbが減速されても、ファーブラシローラー51に保持されるトナーの前記トナー蓄積量を閾値量THRよりも十分に少ない値に維持して、トナーの回収力を向上させることができる。
(ステップS11)
ステップS11において、制御部2は、駆動モーター58によってファーブラシローラー51を回転速度Vbで回転させる駆動時間が前記清掃時間に達したか否かを判定する。制御部2は、前記清掃時間が経過するまで待つ(S11のNO側)。一方、前記清掃時間が経過したと判定すると、制御部2は、駆動モーター58の駆動を停止して、処理をステップS12に移行する(S11のYES側)。なお、ステップS9〜S11を実行するときの制御部2は、本発明の回転制御部に相当する。
(ステップS12)
ステップS12において、制御部2は、前記閾値枚数の値をブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて変更し、前記枚数カウンターの値をクリアーにして処理を終了する。前記閾値枚数は、画像形成装置10が前記画像形成モードによりシートSに画像を形成する枚数であり、画像形成装置10によって前記画像形成モードが実行される期間に相当する。前記閾値枚数が小さい値に変更されると前記画像形成モードの期間が短くなり、前記閾値枚数が大きい値に変更されると前記画像形成モードの期間が長くなる。ブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて前記閾値枚数を小さい値にする閾値対応テーブルを予め制御部2の前記ROMに記憶させておく。前記閾値対応テーブルに基づいて、ステップS8において判定されたブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて前記閾値枚数を変更する。これにより、制御部2は、前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に比例するように変更することが可能になる。また、制御部2は、前記枚数カウンターの値をクリアーすることによって、画像形成装置10を前記画像形成モードから前記清掃モードに変更する。なお、ステップS6及びステップS12を実行するときの制御部2は、本発明のモード変更部に相当する。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本発明の画像形成装置10によれば、ファーブラシローラー51の磨耗状態に応じてファーブラシローラー51の回転速度を制御することにより、ファーブラシローラー51の磨耗を抑制しつつ、中間転写ベルト5上に残留するトナーを取り除くことができる。また、ファーブラシローラー51の磨耗状態に応じてファーブラシローラー51自体を清掃する前記清掃モードにおける前記清掃時間を長くし、前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを短くすることによって、磨耗したファーブラシローラー51を用いても長い期間トナーを取り除くことができる。
[実施形態の変形例]
前記実施形態の説明では、本発明の像担持体の一例を中間転写ベルト5、本発明の被転写体の一例をシートS、及び清掃部材の一例をベルトクリーニング装置50が有するファーブラシローラー51である場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、像担持体が感光体ドラム11、被転写体が中間転写ベルト5、及び清掃部材をクリーニング装置17が有するブラシローラーであってもよい。この場合、制御部2は、前記ブラシローラーの磨耗量を判定して、前記ブラシローラー回転速度を変更する。
前記実施形態の説明では、ファーブラシローラー51の磨耗としてブラシ毛51Bが磨耗して短くなる場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。ブラシ毛51Bの経年劣化により、ブラシ毛51Bが中間転写ベルト5に接触する際に、トナーを掻き取る力が弱くなる場合も含む。また、ブラシ毛51Bの経年劣化により、ブラシ毛51Bの帯電性が落ちて、残留するトナーとの電位差が低くなりトナーを回収する力が弱くなる場合も含む。
前記実施形態の説明では、前記清掃モードにおいて、帯電制御部44が第1帯電部55、帯電装置12、及び第3帯電部61に電圧を印加させる場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。前記清掃モードにおいて、帯電制御部44がファーブラシローラー51に電圧を印加させるものであれば、帯電装置12及び第3帯電部61に電圧を印加させない簡易な構成でもよい。
前記実施形態の説明では、制御部2が前記清掃モードにけるファーブラシローラー51を回転させる駆動モーター58の回転速度を制御する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。制御部2は、前記画像形成モードにおいてファーブラシローラー51を回転させる駆動モーター58の回転速度Vaをブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて変更するものでもよい。これにより、制御部2は、前記画像形成モードにおいて中間転写ベルト5が磨耗したファーブラシローラー51により傷つくことを防止することが可能となる。その場合、ファーブラシローラー51が中間転写ベルト5に接触することによりトナーを回収する力が弱くなる。この場合、制御部2は、第1帯電部55の前記第1バイアスの値を上げてもよい。
前記実施形態の説明では、制御部2の前記ROMにブラシ毛51Bの前記磨耗量と電流値の対応テーブルが記憶されている場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、前記ROMには、電流検出部56Bから取得した電流値からブラシ毛51Bの前記磨耗量を算出する計算式、又は第1帯電部55が印加する前記第1バイアスの値や電流量を算出する計算式が記憶されていてもよい。
前記実施形態の説明では、ファーブラシローラー51の前記磨耗量を検出するために電流検出部56Bを備えた場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。ファーブラシローラー51の前記磨耗量に応じて変化する値を検出し、制御部2が前記磨耗量を判定でるものであればよい。例えば、画像形成装置10は、第1帯電部55から回収ローラー52に印加する前記第1バイアスの電圧値を検出する電圧検出部57を備える。電圧検出部57は制御部2に接続されており、電圧検出部57によって検出された検出値(電圧値)は制御部2に出力される。ファーブラシローラー51の電気的特性は、ブラシ毛51Bの磨耗により、電気抵抗が増大するように変化する。そのため、電流量を一定に保ったまま第1帯電部55がファーブラシローラー51に前記第1バイアスを印加すると、第1帯電部55が回収ローラー52を印加する電圧値が高くなる。そこで、制御部2の前記ROMには、図7(B)の実線L12に示されように、回収ローラー52を印加させる印加電圧の電圧値とファーブラシローラー51のブラシ毛51Bが磨耗することによる抵抗値PVの変化との関係を示す電圧値との対応テーブルを予め記憶させておく。前記電圧値との対応テーブルにおいて、抵抗値PVがR1,R2,R3,R4の順に大きくなると、印加電圧がE1,E2,E3,E4の順に大きくなる。制御部2は、前記ROMに記憶されている前記電圧値との対応テーブルと電圧検出部57から取得した電圧値とに基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。
制御部2は、電圧検出部57及び電流検出部56Bの双方に基づいて、前記磨耗量を判定してもよい。言い換えると、制御部2は、第1帯電部55が印加する電圧値の変化、又は第1帯電部55からファーブラシローラー51に流れる電流値の変化の何れか一方又は双方に基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定してもよい。さらに、電流検出部56Bは、第1帯電部55が回収ローラー52を印加する電圧値を制御部2に出力する。電圧検出部57は、第1帯電部55が回収ローラー52に流れる電流の電流値を制御部2に出力する。制御部2は、電圧値及び電流値の変化の何れか一方又は双方に基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定してもよい。
例えば、画像形成装置10は、駆動モーター58に流れる駆動電流の電流量を検出する電流検出部56Aを備える。ファーブラシローラー51のブラシ毛51Bが磨耗することにより、ファーブラシローラー51と中間転写ベルト5との接触面積が減る。これにより、ファーブラシローラー51を回転させる駆動モーター58の負荷が減少する。そのため、同じ速度でファーブラシローラー51を回転させた場合に、駆動モーター58に流れる駆動電流の電流値が小さくなる。そこで、制御部2の前記ROMに、図7(C)の実線L13に示されように、駆動モーター58を駆動させる駆動電流の電流量とファーブラシローラー51のブラシ毛51Bが磨耗することによる抵抗値PVの変化との第2電流値との関係を示す対応テーブルを記憶させておく。前記第2電流値との対応テーブルにおいて、抵抗値PVがR1,R2,R3,R4の順に大きくなると、駆動電流がI1,I2,I3,I4の順に小さくなる。制御部2は、前記ROMに記憶されている前記第2電流値との対応テーブルと電流検出部56Bから取得した電流量とに基づいて、ブラシ毛51Bの前記磨耗量を判定する。
前記実施形態の説明では、制御部2が前記閾値枚数の値を変更することによって前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを変更する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。制御部2は、前記画像形成モードにおいて前記枚数カウンターを印刷枚数に対応させてインクリメントする代わりに、ブラシ毛51Bの前記磨耗量に応じて、重み付けをして前記枚数カウンターを加算してもよい。例えば、制御部2は、9枚印刷した場合に、前記枚数カウンターの値を自動的に1加算して10にする。
2:制御部
4:画像形成ユニット
5:中間転写ベルト
10:画像形成装置
11:感光体ドラム
12:帯電装置
17:クリーニング装置
41:判定部
42:回転制御部
43:モード変更部
44:帯電制御部
45:転写ベルト制御部
46:感光体制御部
47:回収制御部
50:ベルトクリーニング装置
51:ファーブラシローラー
51B:ブラシ毛
52:回収ローラー
53:クリーニングブレード
54:搬送スパイラル
55:第1帯電部
56A,B:電流検出部
57:電圧検出部
58:駆動モーター
61:第3帯電部

Claims (9)

  1. 被転写材に転写されるトナー像を表面に担持する回転可能な像担持体と、
    前記被転写材に前記トナー像が転写される転写位置よりも回転方向下流側で前記像担持体の表面に接触しながら回転することにより前記像担持体からトナーを回収するとともに保持可能な清掃部材と、
    前記接触による前記清掃部材の摩耗量を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記摩耗量に応じて、前記清掃部材の回転速度を変更する回転制御部と、
    を備え
    前記回転制御部は、前記像担持体から前記トナー像を前記被転写材に転写する画像形成時に前記清掃部材を第1回転速度で回転させる画像形成モード、又は前記画像形成時以外の清掃時に前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で前記清掃部材を回転させて前記清掃部材に保持されたトナーを除去可能にする清掃モードの何れかのモードを実行し、
    前記第2回転速度は、前記摩耗量に反比例するように定められた速度である画像形成装置。
  2. 前記回転制御部は、前記摩耗量に応じて前記清掃部材の回転速度を変更するとともに、前記清掃部材を前記第2回転速度で回転させる清掃時間を前記磨耗量に比例するよう変更する請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記回転制御部が前記画像形成モードから前記清掃モードに変更するタイミングを、前記磨耗量に比例するように変更するモード変更部を更に備える請求項又はに記載の画像形成装置。
  4. 前記清掃部材を回転させる駆動モーターを更に備え、
    前記判定部は、前記駆動モーターに流れる駆動電流の電流値の変化に基づいて前記磨耗量を判定する請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 帯電されたトナーによって前記像担持体に前記トナー像を現像する現像部と、
    前記像担持体のトナーの第1帯電極性とは逆極性の第1バイアスを前記清掃部材に印加する第1電圧印加部と、を更に備え、
    前記判定部は、前記第1電圧印加部が印加する電圧値の変化、及び前記第1電圧印加部から前記清掃部材に流れる電流の電流値の変化の何れか一方又は双方に基づいて、前記磨耗量を判定する請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 被転写材に転写されるトナー像を表面に担持する回転可能な像担持体と、
    前記被転写材に前記トナー像が転写される転写位置よりも回転方向下流側で前記像担持体の表面に接触しながら回転することにより前記像担持体からトナーを回収するとともに保持可能な清掃部材と、
    前記接触による前記清掃部材の摩耗量を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記摩耗量に応じて、前記清掃部材の回転速度を変更する回転制御部と、
    帯電されたトナーによって前記像担持体に前記トナー像を現像する現像部と、
    前記像担持体のトナーの第1帯電極性とは逆極性の第1バイアスを前記清掃部材に印加する第1電圧印加部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記第1電圧印加部が印加する電圧値の変化、及び前記第1電圧印加部から前記清掃部材に流れる電流の電流値の変化の何れか一方又は双方に基づいて、前記磨耗量を判定する画像形成装置。
  7. 前記清掃部材に接触しながら回転することによって、前記像担持体から前記清掃部材に保持されたトナーを表面に付着させる回収ローラーと、
    前記回収ローラーの表面に接触して付着したトナーを掻き取る掻取部材と、
    前記像担持体に転写する前記トナー像が形成される感光体ドラムと、を更に備え、
    前記像担持体は、駆動ローラー及び従動ローラーに張設され、前記感光体ドラムから前記トナー像を1次転写すると共に1次転写された前記トナー像をシートに2次転写する中間転写ベルトであり、
    前記清掃部材は、回転軸の外周に半径方向外方に突出し、前記中間転写ベルトとの前記接触により先端部分が変形される複数のブラシ毛を有するブラシローラーであり、
    前記第1電圧印加部は、前記回収ローラーを介して前記ブラシローラーに前記第1バイアスを印加し、
    前記判定部は、前記第1電圧印加部が前記回収ローラーに印加する前記第1バイアスの電圧値の変化、及び前記第1電圧印加部から前記回収ローラーに流れる電流の電流値の変
    化の何れか一方又は双方に基づいて前記磨耗量を判定する請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記回転制御部が前記清掃モードを実行するときに、前記中間転写ベルトが回転する回転方向の前記ブラシローラーよりも下流側にある前記感光体ドラムに前記第1バイアスとは逆極性の第2バイアスを印加して、前記第1帯電極性とは逆極性の第2帯電極性に帯電されたトナーを前記中間転写ベルトから前記感光体ドラムに移動可能にする第2電圧印加部と、
    前記感光体ドラムの表面に付着したトナーを回収する回収部と、
    を更に備える請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記中間転写ベルトが回転する回転方向の前記ブラシローラーよりも上流側にあり、前記回転制御部が前記清掃モードを実行するときに、前記第1バイアスとは逆極性の第3バイアスを印加して、前記中間転写ベルトのトナーを前記第1帯電極性に帯電させる第3電圧印加部を更に備える請求項7又は8に記載の画像形成装置。
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