JP6161265B2 - 二剤式毛髪処理剤 - Google Patents

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本発明は、二剤式毛髪処理剤に関する。
毛髪に柔軟性や指通り性等を付与するため、洗髪後の毛髪に塗布するヘアトリートメントが広く用いられている。このようなヘアトリートメントにあっては、毛髪に柔軟性や指通り性等を効果的に付与するため、毛髪表面に上記効果を発現させるためのコンプレックスを形成する技術が知られている。
上述の技術としては、例えば、アニオン性多糖類を含む第1剤とカチオン性界面活性剤を含む第2剤とを連続して塗布するものや、加水分解ケラチンを含む第1剤とカチオン性界面活性剤を含む第2剤とを連続して塗布するものが挙げられる(特開2001−48751号公報、特開2004−345991号公報参照)。これらの技術によれば、上述の成分を含有する第1剤と第2剤とを順次重ねて毛髪に塗布することで、毛髪表面において第1剤及び第2剤中の成分の結合により特定のコンプレックスを形成し、これにより、良好な柔軟性や指通り性等を発現させる。
しかしながら、上記従来の技術では、コシ、ハリ、滑らかさ及びまとまり等の特性については、これらいずれの特性についても向上させる余地を残しているものである。
特開2001−48751号公報 特開2004−345991号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、毛髪に良好なコシ、ハリ及びまとまりを付与可能な二剤式毛髪処理剤を提供することである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
毛髪に塗布する第1剤と、この第1剤を洗い流さずに塗布する第2剤とを有する二剤式毛髪処理剤であって、
上記第1剤は、アニオン性多糖類、ノニオン性多糖類及び加水分解ケラチンが配合されたものであり、
上記第2剤は、カチオン性界面活性剤が配合されたものであることを特徴とする二剤式毛髪処理剤である。
当該二剤式毛髪処理剤は、第1剤が、アニオン性多糖類、ノニオン性多糖類及び加水分解ケラチンが配合されたものであり、第2剤が、カチオン性界面活性剤が配合されたものであることで、毛髪に良好なコシ、ハリ及びまとまりを付与することができる。これは、第1剤中のアニオン性多糖類や加水分解ケラチンと第2剤中のカチオン性界面活性剤との反応により、毛髪表面において、コシ、ハリ等を付与する特定のコンプレックスが形成されるためであると推察される。
当該二剤式毛髪処理剤は、ヘアトリートメントとして用いられることが好ましい。当該二剤式毛髪処理剤は毛髪にコシ、ハリ等を付与するため、ヘアトリートメントとして好適に用いることができる。
上記第1剤の加水分解ケラチンは、羊毛に由来するものが好ましい。第1剤の加水分解ケラチンが羊毛に由来するものを用いることで、滑らかさ(毛髪表面のすべり)を向上させることができる。
上記第1剤の加水分解ケラチンの数平均分子量は、100以上1,200以下が好ましい。加水分解ケラチンの数平均分子量を上記特定の範囲とすることで、ダメージの修復効果を高めて毛髪に効果的にコシを付与することができる。
上記アニオン性多糖類はカラギーナンであり、上記ノニオン性多糖類はヒドロキシエチルセルロースであることが好ましい。アニオン性多糖類及びノニオン性多糖類を上記特定の組み合わせとすることで、塗布感及び保存安定性を向上させることができる。
なお、加水分解ケラチンの数平均分子量は、「(総窒素量×(平均アミノ酸分子量−18))/アミノ態窒素量+18」により算出される値である。ここで、「総窒素量」は、ケルダール法で測定でき、「平均アミノ酸分子量」は、アミノ酸分析によるアミノ酸組成比から求められ、「アミノ態窒素量」は、Van Slyke法で測定できる。
本発明の二剤式毛髪処理剤は、加水分解ケラチン等が配合された第1剤とカチオン性界面活性剤が配合された第2剤とを順次塗布することで、毛髪に良好なコシ、ハリ及びまとまりを付与することができる。
<二剤式毛髪処理剤>
本発明の二剤式毛髪処理剤は、毛髪に塗布する第1剤と、この第1剤を洗い流さずに塗布する第2剤とを有する。当該二剤式毛髪処理剤は、特定の第1剤と第2剤とを有することで、毛髪に良好なコシ、ハリ及びまとまりを付与することができる。これは、第1剤中のアニオン性多糖類や加水分解ケラチンと第2剤中のカチオン性界面活性剤との反応により、毛髪表面において、コシ、ハリ等を付与する特定のコンプレックスが形成されるためであると推察される。当該二剤式毛髪処理剤は、毛髪に良好なコシ、ハリ等を付与できるため、ヘアトリートメントとして好適に用いることができる。以下、第1剤及び第2剤について詳述する。
[第1剤]
第1剤は、アニオン性多糖類、ノニオン性多糖類及び加水分解ケラチンが配合され、これに精製水等の水が配合されたものである(第1剤における水の配合量は、例えば70質量%以上である。)。また、第1剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意成分を配合してもよい。以下、各成分について説明する。
(アニオン性多糖類)
アニオン性多糖類は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記アニオン性多糖類としては、例えば、カラギーナン、キサンタンガム、グアガム等が挙げられる。これらの中で、カラギーナンが好ましい。
上記アニオン性多糖類の配合量としては、第1剤の全質量に対して、0.01質量%以上3質量%以下が好ましく、0.05質量%以上2質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上1質量%以下がさらに好ましい。
(ノニオン性多糖類)
ノニオン性多糖類は、当該二剤式毛髪処理剤を適度な粘度に調整する成分である。このノニオン性多糖類は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記ノニオン性多糖類としては、水溶性のノニオン性多糖類が好ましく、例えば、セルロース誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、プルラン、グアーガム、ローカストビーンガム等が挙げられる。これらの中で好ましいノニオン性多糖類は、ヒドロキシエチルセルロースである。
上記ノニオン性多糖類の配合量としては、第1剤の全質量に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上3質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上2質量%以下がさらに好ましい。ノニオン性多糖類の配合量を上記範囲とすることで、使用に際し適度な粘度を得ることができる。
第1剤において、アニオン性多糖類がカラギーナンであり、ノニオン性多糖類がヒドロキシエチルセルロースであることが好ましい。アニオン性多糖類及びノニオン性多糖類を上記組み合わせとすることで、塗布感及び保存安定性を向上させることができる。
(加水分解ケラチン)
加水分解ケラチンは、ケラチンタンパク質の加水分解物である。第1剤に加水分解ケラチンが配合されていることで、当該二剤式毛髪処理剤は、毛髪に良好なコシ、ハリ及びまとまりを付与する。なお、この加水分解ケラチンは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記加水分解ケラチンの市販品としては、例えばプロモイスWK、プロモイスWK−GB、プロモイスKR−30(以上、成和化成製)、ケラテックPep(クローダ製)等の羊毛由来の加水分解ケラチン;ケラタイド(東洋羽毛製)等の羽毛由来の加水分解ケラチン等が挙げられる。
上記加水分解ケラチンの数平均分子量(Mn)としては、100以上1,200以下が好ましい。上記Mnの下限としては、200がより好ましく、300がさらに好ましい。また、上記Mnの上限としては、1,000がより好ましく、600がさらに好ましい。加水分解ケラチンのMnを上記範囲とすることで、毛髪に効果的にコシを付与することができる。
上記加水分解ケラチンの配合量としては、第1剤の全質量に対して、通常0.5質量%以上5質量%以下であり、1質量%以上3質量%以下が好ましい。
(任意成分)
第1剤に配合されてもよい任意成分としては、例えば、ノニオン界面活性剤、低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール、アニオン性高分子化合物、ノニオン性高分子化合物、動・植物性油脂、アミノ酸、金属イオン封鎖剤、香料等が挙げられる。各任意成分は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(剤型)
第1剤の剤型としては、例えば、液状、乳液状、ローション状、クリーム状、ゲル状等の毛髪への塗布が容易なものが挙げられる。
(pH)
第1剤のpHは、第1剤の経時的な保存安定性の観点から、5以上7以下であると良い。
[第2剤]
第2剤は、カチオン性界面活性剤が配合されたものであり、これに精製水等の水が配合されている(第2剤における水の配合量は、例えば65質量%以上である。)。また、第2剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意成分を配合してもよい。以下、各成分について説明する。
(カチオン性界面活性剤)
カチオン性界面活性剤は、乳化を促進すると共に、第1剤のアニオン性多糖類等とコンプレックスを形成することで、コシ及び滑らかさ等の効果を高める成分である。このカチオン性界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジココイルジメチルアンモニウムクロリドなどのジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩;ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムブロミドなどのモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩;ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドなどの長鎖アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩;ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどの脂肪酸アミドアミン塩等が挙げられる。
上記カチオン性界面活性剤の配合量としては、第2剤の全質量に対して、0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、0.5質量%以上4質量%以下がより好ましく、1質量%以上3質量%以下がさらに好ましい。カチオン性界面活性剤の配合量を上記範囲とすることで、効果的にコシ及び滑らかさ等を向上できると共に、カチオン性界面活性剤による皮膚への刺激を抑制することができる。
(任意成分)
上記第2剤に配合されてもよい任意成分としては、例えば、高級アルコール、低級アルコール、カチオン性高分子、エステル油、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、高分子化合物、アミノ酸、動植物エキス、微生物由来物、無機化合物、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、香料等が挙げられる。これらの中で、高級アルコール、シリコーン、油脂が配合されていることが好ましい。
上記高級アルコールとしては、例えば、セタノール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール等が挙げられる。
上記シリコーンとしては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシクロメチコン;ジメチコノール;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチコン;アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアモジメチコン等が挙げられる。
上記油脂としては、例えば、エミュー油、馬油、ミンク油等の動物油脂;アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、ローズヒップ油、マカデミアナッツ油、パーシック油、綿実油、月見草油、メドウホーム油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、パーム油、ヒマシ油、グレープシード油、ヤシ油、硬化油、シア脂等の植物油脂等が挙げられる。
上記各任意成分の配合量は、適宜設定することができる。また、上記各任意成分は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(剤型)
第2剤の剤型としては、ゲル状、クリーム状等の公知のトリートメントと同様の剤型を採用することができる。
(pH)
第2剤のpHは、毛髪のハリ、コシ及びまとまりの観点から、4以上6以下であることが好ましい。
<二剤式毛髪処理剤の使用方法>
本発明の二剤式毛髪処理剤は、毛髪に塗布することで用いられる。塗布する対象は、洗髪後の毛髪であり、好ましくは、洗髪後の水分が残る毛髪である。当該二剤式毛髪処理剤の使用方法としては、毛髪に第1剤を塗布し、この第1剤を洗い流さずに第1剤に重ねて第2剤を塗布する。
ここで、上記第1剤と第2剤とをこの順で使用するのは、第2剤を第1剤より先に毛髪に使用すると、第1剤中のアニオン性多糖類や加水分解ケラチン等の毛髪への結びつきが不十分となり、加水分解ケラチン等に起因するハリ、コシ等の向上効果が十分に発現しないからである。
上記第1剤と第2剤の使用割合としては、特に限定されないが、例えば、第1剤のアニオン性多糖類、ノニオン性多糖類及び加水分解ケラチンの合計量と第2剤のカチオン性界面活性剤との質量比で、1:0.5〜2である。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<第1剤>
ゲル状の第1剤の調製のために水との配合に用いた各成分を以下に示す。また、第1剤の調製における各成分の配合量を表2、表4及び表6に示す。なお、上記各表中の「−」は、該当する成分を配合しなかったことを示す。
(加水分解ケラチン)
商品名:プロモイスWK(成和化成製、羊毛由来加水分解ケラチン25質量%配合品、数平均分子量400)
商品名:プロモイスWK−GB(成和化成製、羊毛由来加水分解ケラチン20質量%配合品、数平均分子量10,000)
商品名:プロモイスKR−30(成和化成製、羊毛由来加水分解ケラチン10質量%配合品、数平均分子量30,000)
商品名:ケラタイド(東洋羽毛工業製、羽毛由来加水分解ケラチン)
(アニオン性多糖類)
カラギーナン
(ノニオン性多糖類)
ヒドロキシエチルセルロース
プルラン
ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース
(その他の成分)
エデト酸二ナトリウム
テトラデセンスルホン酸ナトリウム
DL−アラニン
L−アルギニン
グリシン
プロピレングリコール
商品名:SIMULGEL EG(SEPPIC製)
エタノール
香料
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
<第2剤>
第2剤の調製のために水との配合に用いた各成分を以下に示す。また、第2剤の調製における各成分の配合量を表1に示す。
(カチオン性界面活性剤)
臭化セチルトリメチルアンモニウム
(その他の成分)
セタノール
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース
高重合メチルポリシロキサン
メチルポリシロキサン
アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体
デカメチルシクロペンタシロキサン
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット
オリーブ油
ローズヒップ油
エタノール
フェノキシエタノール
香料
乳酸
Figure 0006161265
<二剤式毛髪処理剤の調製(1)>
[実施例1a〜1d及び比較例1]
表2に示す配合量に基づき各成分を混合して第1剤(A−1a)〜(A−1d)及び(a−1)を調製した。一方、上述の表1に示す配合量に基づき各成分を混合して第2剤(B−1)を調製した。次いで、第1剤と第2剤とを表3に示すように組み合わせ、実施例1a〜1d及び比較例1の二剤式毛髪処理剤を得た。
Figure 0006161265
<評価(1)>
実施例1a〜1d及び比較例1の二剤式毛髪処理剤を用い、洗髪後の濡れた頭髪に第1剤10g程度を塗布後、第2剤15g程度を第1剤に重ねて塗布し、十分に揉み込んで毛髪に馴染ませてから、水洗し、乾燥して評価を行った。評価は専門のパネラー4名で行い、「コシ」(毛髪に芯がある感じ)、「ハリ」(毛髪表面の硬さ感)、「滑らかさ」(毛髪表面の滑り感)、「まとまり」(毛先のまとまり感)について、下記基準に従い官能評価した。その結果を表3に合わせて示す。なお、表3での評価結果は、評価(1)内における相対的な評価結果である。
◎:4名中4名が良い
○:4名中3名が良い
△:4名中1名又は2名が良い
×:4名中4名が悪い
Figure 0006161265
表3から分かるように、実施例1a〜1dでは「コシ」、「ハリ」、「滑らかさ」及び「まとまり」のいずれにおいても「◎」、「○」又は「△」であったのに対し、比較例1では「×」のものが見られた。
<二剤式毛髪処理剤の調製(2)>
[実施例2a、2b]
表4に示す配合量に基づき各成分を混合して第1剤(A−2a)及び(A−2b)を調製した。一方、第2剤は、上述の二剤式毛髪処理剤の調製(1)と同様の(B−1)を用いた。次いで、第1剤と第2剤とを表5に示すように組み合わせ、実施例2a及び2bの二剤式毛髪処理剤を得た。
Figure 0006161265
<評価(2)>
評価は専門のパネラー1名で行い、評価項目を「コシ」、「滑らかさ」及び「まとまり」とし、評価基準を実施例2b(表5中、「基準」として表示)に対する相対評価として下記基準に従い官能評価した以外は、評価(1)と同様の方法で評価を行った。なお、表5での評価結果は、評価(2)内における相対的な評価結果である。
○:基準より良い
−:基準と同等
×:基準より悪い
Figure 0006161265
表5から分かるように、第1剤が加水分解ケラチンを含むプロモイスWK(商品名)10質量%のもの(実施例2a)は、「コシ」及び「まとまり」の評価において、5質量%のもの(実施例2b)よりも相対的に良かった。
<二剤式毛髪処理剤の調製(3)>
[実施例3及び比較例3a〜3c]
表6に示す配合量に基づき各成分を混合して第1剤(A−3)及び(a−3a)〜(a−3c)を調製した。一方、第2剤は、上述の二剤式毛髪処理剤の調製(1)と同様の(B−1)を用いた。次いで、第1剤と第2剤とを表7に示すように組み合わせ、実施例3及び比較例3a〜3cの二剤式毛髪処理剤を得た。
Figure 0006161265
<評価(3)>
評価は専門のパネラー1名で行い、評価項目を「コシ」、「滑らかさ」、「まとまり」、「塗布感(濡れた髪に塗布したときの剤の厚み感)」及び「保存安定性(50℃で1月間保存後の第1剤の状態)」とし、塗布感及び保存安定性の評価基準を下記とした以外は、評価(1)と同様の方法で評価を行った。なお、表7での評価結果は、評価(3)内における相対的な評価結果である。
[塗布感]
○:濡れた頭髪に塗布したとき、剤の厚みを感じる
△:濡れた頭髪に塗布したとき、わずかに剤の厚みを感じる
×:濡れた頭髪に塗布したとき、剤の厚みを感じない
[保存安定性]
○:相分離なし
×:相分離あり
Figure 0006161265
表7から分かるように、コシ、滑らかさ及びまとまりについては、実施例は比較例に比べ良好であった。また、塗布感については、実施例では剤の厚みを感じ良好であった。また、保存安定性については、実施例では相分離が起こらず良好であった。
本発明は、毛髪に良好なコシ、ハリ及びまとまりを付与可能な二剤式毛髪処理剤を提供することができる。

Claims (5)

  1. 毛髪に塗布する第1剤と、この第1剤を洗い流さずに塗布する第2剤とを有する二剤式毛髪処理剤であって、
    上記第1剤が、アニオン性多糖類、ノニオン性多糖類及び羊毛に由来する加水分解ケラチンが配合されたものであり、
    上記第2剤が、カチオン性界面活性剤が配合されたものであることを特徴とする二剤式毛髪処理剤。
  2. 上記第1剤の加水分解ケラチンの数平均分子量が300以上600以下であり、ヘアトリートメントとして用いられる請求項1に記載の二剤式毛髪処理剤。
  3. 上記第1剤の全質量に対して、上記アニオン性多糖類の配合量が0.01質量%以上3質量%以下、上記ノニオン性多糖類の配合量が0.01質量%以上5質量%以下、上記加水分解ケラチンの配合量が0.5質量%以上5質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の二剤式毛髪処理剤。
  4. 上記アニオン性多糖類がカラギーナンであり、上記ノニオン性多糖類がヒドロキシエチルセルロースである請求項1から請求項のいずれか1項に記載の二剤式毛髪処理剤。
  5. 上記第2剤のpHが4以上6以下である請求項1から請求項のいずれか1項に記載の二剤式毛髪処理剤。
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