JP2007077062A - 2剤式毛髪処理剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができる2剤式毛髪処理剤を提供する。
【解決手段】 キサンタンガム、カラギーナン、ヒアルロン酸ナトリウムから選択される1種又は2種以上の多糖類を含有する第1剤と、アミノ変性シリコーンとカチオン性界面活性剤を含有する第2剤とからなり、第1剤で処理した後、第2剤で処理することを特徴とする2剤式毛髪処理剤により、毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができる。
【選択図】 なし
【解決手段】 キサンタンガム、カラギーナン、ヒアルロン酸ナトリウムから選択される1種又は2種以上の多糖類を含有する第1剤と、アミノ変性シリコーンとカチオン性界面活性剤を含有する第2剤とからなり、第1剤で処理した後、第2剤で処理することを特徴とする2剤式毛髪処理剤により、毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができる。
【選択図】 なし
Description
この発明は、2剤式毛髪処理剤に関し、特に毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができる2剤式毛髪処理剤に関する。
毛髪にしっとり感、なめらかさ、しなやかさ、或いはハリ、コシを付与する目的で、従来カチオン界面活性剤、高分子、油分、保湿剤等を主体とした組成物が使用されてきた。しかしながら、これらの組成物によるトリートメント効果は、場合によって不十分であったり、あるいは一時的であって、シャンプーにより殆ど消滅してしまうものであるか、又は仮にシャンプー後に残っているとしても逆に不快な残留感を示すだけのものであった。さらに、毛髪処理剤としては、2種類の剤型を組み合わせ、これらを逐次に毛髪に接触させることで、毛髪の状態を変化させ、トリートメント効果を付与する技術が知られている(特許文献1〜2参照)。しかしながら、これらの方法では、毛髪にしっとり感を付与し、滑り、しなやかさを、持続させることは不可能であった。
本発明の目的は、毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができる2剤式毛髪処理剤を提供することにある。
上記課題を解決するために、鋭意検討を行った結果、キサンタンガム、カラギーナン、ヒアルロン酸ナトリウムから選択される1種又は2種以上の多糖類を含有する第1剤と、アミノ変性シリコーンとカチオン性界面活性剤を含有する第2剤とからなり、第1剤で処理した後、第2剤で処理することを特徴とする2剤式毛髪処理剤により、毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本願発明により、毛髪にしっとり感、滑り、しなやかさを付与し、しかもその感触を長時間持続させることができた。
本発明において第1剤に用いる多糖類は、キサンタンガム、カラギーナン、及びヒアルロン酸ナトリウムから選択される。これらの多糖類は1種を単独で用いても、2種以上を併用して用いても良い。
キサンタンガムは、キサントモナス属菌(Xanthomonas campestris)を用いて、炭水化物を発酵させて、その菌体外に蓄積した多糖類を精製したものであり、D−グルコース,D−マンノース及びD−グルクロン酸のナトリウム,カリウム及びカルシウム塩からなる。本発明で用いるキサンタンガムは、皮膚外用剤原料として一般的に使用されているものであれば種類を問わず、例えば、市販されている大日本製薬株式会社製のエコーガムシリーズを用いる。
カラギーナンは紅藻類(Rhodophyceae)のツノマタ属(Chondrus)、キリンサイ属(Eucheuma)、スギノリ属(Gigartina)よりから抽出し、精製した硫酸基を有する多糖類で、主としてガラクトース及びその硫酸エステルのナトリウム塩、カルシウム塩からなる。カラギーナンとしては、κ−カラギーナン,ι−カラギーナン,δ−カラギーナン或いはこれらの混合物を用いることができるが、特にκ−カラギーナン、ι−カラギーナンから選択される1種または2種を用いることが好ましい。
ヒアルロン酸ナトリウムは、保水性の高い生体高分子で、硝子体、へその緒、ニワトリのトサカ等の動物組織からの抽出物や連鎖球菌ストレプトコッカスの産生物等を使用することができ、また市販のヒアルロン酸ナトリウムを使用することも可能である。
上記多糖類の第1剤への配合量は、第1剤全量に対し0.1〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%である。5質量%を超えて配合すると、乾燥したときの感触が低下する。0.1質量%未満では、良好なトリートメント効果を発揮することができない。
本発明において第2剤に用いるアミノ変性シリコーンは、第1剤に配合された多糖類と不溶性の塩を形成し、損傷した毛髪表面に吸着され、毛髪の乾燥を防止すると共に、滑らか感、しっとり感、さらさら感を付与する。アミノ変性シリコーンとしては、例えば以下に示す化学式(1)で示される。
式中R1は、メチル基、メトキシ基又は水酸基であり、R2は、メチル基、フェニル基又はR3である。xは、0〜3,000である。ただし、上記R2はすべてがR3に成ることは無いが少なくとも1個がR3であり、R3は一般式−R4−NH2(但し、R4は炭素数1〜6のアルキレンである)又は一般式−R4−NH−R5−NH2(但し、R4は前記と同じで、R5は炭素数1〜4のアルキレン基である。
またアミノ変性シリコーンとして、信越シリコーンX−52−2328、同X52−2265、同KF8004、同KF8005、同KF8015、同KF8017、同KF8018、同KF8020、同KF865、同KF867S、同KF880、東レ・ダウコーニングシリコーンSF8452C、同SM8704C、同SM89047等、市販のものを用いることもできる。
アミノ変性シリコーンの第2剤への配合量としては、第2剤全量に対し1〜20質量%が適当である。
本発明において第2剤に用いるカチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩,アルキルジメチルジベンジルアンモニウム塩,ジアルキルジメチルアンモニウム塩,ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩,ジアルキルメチルベンジルアンモニウム塩等が例示され、具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム等を用いることが好ましい、本発明においてはこれらのカチオン性界面活性剤から1種又は2種以上を組み合わせて用いる。
上記カチオン性界面活性剤から選択される1種又は2種以上の配合量は、0.05〜15質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%が好ましい。この配合量が0.05質量%未満であると、櫛通りを良くする点で十分な効果を発揮し難くなり好ましくない。また、逆に15質量%を超えると、皮膚刺激など安全性上の問題が発生しやすくなる。
本発明の2剤式毛髪処理剤の第1剤及び第2剤には、上記の必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、高級アルコール、炭化水素、エステル油、植物油、動物油、ロウ類、シリコーン、高級脂肪酸、保湿剤、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、タンパク加水分解物、アミノ酸、増粘剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
上記第1剤及び第2剤の剤型は、液状、クリーム状、ゲル状、エアゾール等の種々のタイプを採用することが可能であり、特に限定されるものではなく、また第1剤及び第2剤の剤型も異なっていても良い。更に、第1剤および第2剤による処理に加え、更に別工程として、他の剤による処理を追加してもよい。例えば、第1剤および第2剤による毛髪処理を行なった後、他の剤としてヘアクリーム等を用いて処理し、更にコンディショニング効果を高めることができる。
本発明の2剤式毛髪化粧料における第1剤及び第2剤のpHは、毛髪へのダメージを考慮するとpH3.0〜8.0の範囲であることが好ましく、特に第1剤のpHは、pH7.0以下の中性乃至酸性にすることにより、更にその効果を向上させることができる。
上記の様な本発明の2剤式毛髪化粧料を用いて毛髪を処理するに当たっては、前記第1剤を塗布した後、第2剤を塗布し、一定時間放置した後、洗い流すことによって本発明の効果が達成される。この方法において、第1剤を塗布して第2剤を塗布する際、第1剤は洗い流さない方が好ましいが、第1剤を洗い流してもよい。第1剤塗布後は、一定時間放置する方が好ましいが、直ちに第2剤を塗布してもよい。第1剤及び第2剤を塗布して、洗い流さず一定時間放置する場合には、室温で放置してもよいが、更に効果を上げるために、スチーマー、アイロンなどで加温してもよい。第1剤と第2剤の塗布順序は、逆にすることも可能であるが、本発明の効果をより上げるには、第1剤、第2剤の順序で処理する方法が好ましい。
本発明では、第1剤及び第2剤を個別に処理することにより、第1剤に含有させた多糖類と、第2剤に含有させたアミノ変性シリコーン、カチオン性界面活性剤とが、毛髪表面でイオン的な水不溶性のコンプレックスを形成し、毛髪をコーティングすることにより、毛髪からの水分の蒸発を防ぎ、しっとり感が持続する。
表1記載の配合の第1剤及び表2記載の配合の第2剤を調製した。
(毛髪の処理)
試料の第1剤及び第2剤を表3に記載したような組み合わせで各々2gを用いる。まず第1剤を長さ15cmの毛髪束に塗布した後、第2剤を塗布し、次いで水洗、乾燥する。
試料の第1剤及び第2剤を表3に記載したような組み合わせで各々2gを用いる。まず第1剤を長さ15cmの毛髪束に塗布した後、第2剤を塗布し、次いで水洗、乾燥する。
(コンディショニング効果)
処理した毛髪束を、専門評価者10名により「しっとり感」、「滑り」、「しなやかさ」について、良い場合を5点、悪い場合を1点とする5段階で評価し、評点の平均値を求め,下記の基準で評価した。
◎:4点以上
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:2点未満
処理した毛髪束を、専門評価者10名により「しっとり感」、「滑り」、「しなやかさ」について、良い場合を5点、悪い場合を1点とする5段階で評価し、評点の平均値を求め,下記の基準で評価した。
◎:4点以上
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:2点未満
(コンディショニング効果の持続性)
処理した毛髪束を繰り返し10回シャンプーし、乾燥後、専門評価者10名により上記コンディショニング効果と同様の方法で滑りを評価した。
(
処理した毛髪束を繰り返し10回シャンプーし、乾燥後、専門評価者10名により上記コンディショニング効果と同様の方法で滑りを評価した。
(
シリコーン吸着の確認)
処理した毛髪束を、日本電子社製低真空走査電子顕微鏡JSM−6360LYを用いてX線分析を行った。珪素ピークが確認できたサンプルは、シリコーンが吸着しているものとみなした。
処理した毛髪束を、日本電子社製低真空走査電子顕微鏡JSM−6360LYを用いてX線分析を行った。珪素ピークが確認できたサンプルは、シリコーンが吸着しているものとみなした。
表3に示した通り、本願発明の実施例で処理した毛髪は、しっとり感、滑り、しなやかさなどのコンディショニング効果に優れ、その効果が長期間持続することが確認された。これに対し、アミノ変性シリコーンを、従来の毛髪処理剤に汎用されている高重合ジメチルポリシロキサンに代替した処方例7を第2剤として使用した比較例1、及び高分子多糖を非イオン性のヒドロキシメチルセルロースに代替した処方例5を第1剤として使用した比較例2においては、シリコーンの吸着が認められず、コンディショニング効果が得られなかった。
予めブリーチ処理した毛髪束を用いて、実施例1に従い毛髪を処理し、毛髪の水分保持量を測定した。水分量は、処理した毛髪束を25℃で湿度85%の恒温恒質槽にて24時間保存後、65℃で30分、続いて140℃で30分加熱し、60分間の温度変化を測定した。60分経過後の水分蒸発量を保持水量、保持水量から30分経過後の水分蒸発量を引いた値を結合水量として、表4に示した。同時に健常な毛髪束の水分保持量を測定し、比較した。
ブリーチ処理した後、実施例1に従い処理した毛髪束の水分量は、健常な毛髪束の水分量と同程度であり、本願発明の実施例により処理することにより、毛髪の水分量が回復したことが示された。
Claims (1)
- キサンタンガム、カラギーナン、ヒアルロン酸ナトリウムから選択される1種又は2種以上の多糖類を含有する第1剤と、アミノ変性シリコーンとカチオン性界面活性剤を含有する第2剤とからなり、第1剤で処理した後、第2剤で処理することを特徴とする2剤式毛髪処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005266191A JP2007077062A (ja) | 2005-09-14 | 2005-09-14 | 2剤式毛髪処理剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008266240A (ja) * | 2007-04-23 | 2008-11-06 | Hoyu Co Ltd | 毛髪化粧料組成物 |
JP2010105926A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Seiren Co Ltd | 毛髪処理剤 |
CN103957865A (zh) * | 2011-12-06 | 2014-07-30 | 雅芳产品公司 | 护发组合物 |
JP2021178239A (ja) * | 2018-03-02 | 2021-11-18 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
-
2005
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