JP6161027B2 - 有機薄膜トランジスタを用いたセンサーデバイス - Google Patents

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Description

この発明は、有機薄膜トランジスタを利用して相補型回路を構成したセンサーデバイスに関し、特に同チャンネル型のトランジスタを利用して相補型回路を構成したセンサーデバイスに関する。
有機薄膜トランジスタ(有機TFT)は、例えばプラスチックフィルムなどの可撓性の素材上に、低温(室温)の雰囲気下において形成することができるため、軽量で柔軟な電子デバイスを実現できる技術として注目されている。
また、有機トランジスタに物理的な変化を加えた場合や、特定の物質を吸着させた時に起こる有機トランジスタの特性の変化を、電気信号として出力する機能を利用して、センサーデバイスなどへの応用も検討されている。
すなわち有機トランジスタは、圧力、温度、光、加速度、歪、磁気、湿度などの物理的変化や、ガス、イオン、pH、もしくは特定の酵素、DNA、タンパク質などを検出するためのセンサーとして用いることができる。
特に、大面積を有するセンサーアレイや、曲面状に設置できるシート状のセンサーデバイスなど、樹脂フィルムを基板として用いたフレキシブルセンサーの検出部として用いること可能である。
従来の有機トランジスタを用いたセンサーは、有機トランジスタ単体をセンサー素子として機能させ、有機トランジスタを流れる電流変化(ドレイン電流)を検出するデバイス形態が一般的であり、これは特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているように、ゲート絶縁膜や有機半導体に検出したい物質と結合や反応しやすい置換基を含有させ、検出したい物質が吸着した時に起こる有機トランジスタに流れる電流変化を指標として、物質の検出などを行っている。
特開2006−258661号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたセンサーデバイスによると、前記したとおり有機トランジスタ単体をセンサー素子として機能させ、電気信号を計測する手法であるため、センシングした時の電流変化量が数倍程度と小さく感度が悪い。
また、この計測手法においては、桁で変わるような変化を検出することは難しく、信号のダイナミックレンジが狭いことが課題となる。すなわち前記センサーが、目的の物質を検出したかどうかについては識別できるものの、その量や程度などを定量的に検出することは難しい。
したがって、センサーとしての感度を向上させると共に、検出される信号のダイナミックレンジが広くなれば、前記課題を解決することができる。
また、実用的な回路を考えた場合、センシングしたときの電気信号を電圧信号として検出した方が信号処理がし易く、S/Nを大きく高めることができる。さらにセンシング情報を電圧信号として検出できれば、情報を容易にデジタル処理することも可能となる。
この発明は、前記した技術的な観点に基づいてなされたものであり、同チャンネル型のトランジスタを用いて相補型回路を構成し、これにより高感度でダイナミックレンジの広い検出能力を持つと共に、センシング情報を直接電圧信号として取り出すことができるセンサーデバイスを提供することを課題とするものである。
前記した課題を達成するためになされたこの発明に係るセンサーデバイスは、第1ないし第4の同チャンネル型のトランジスタが備えられ、前記第1および第2トランジスタの各ドレインおよびソース電極が動作電源間に直列接続されると共に、前記第2トランジスタのドレインおよびゲート電極が接続されて短絡され、前記第3および第4トランジスタの各ドレインおよびソース電極が動作電源間に直列接続されると共に、前記第4トランジスタのゲート電極に前記第2トランジスタのドレイン電極が接続され、かつ前記第1および第3トランジスタのゲート電極が接続されて、掃引される電圧の入力電圧端子になされ、前記第3トランジスタのソース電極と前記第4トランジスタのドレイン電極との接続点が電圧出力端子になされることで相補型回路が構成され、前記第1ないし第4のトランジスタのうちの少なくともいずれか一つが有機薄膜トランジスタにより構成してセンサー素子として利用され、前記入力電圧端子に供給される掃引される入力電圧に対する前記電圧出力端子にもたらされる出力電圧の変化を、センサー出力とすることを特徴とする。
この場合、センサー素子として利用される有機薄膜トランジスタは、物理変化を受けてもしくは特定の物質の吸着により電気特性が変化する機能を果たし、相補型回路を構成する他のトランジスタは、センサー感度を持たない構成にされる。
加えて、この発明にかかるセンサーデバイスの望ましい形態は、前記第1ないし第4トランジスタとしてPチャンネル型トランジスタが用いられ、かつ前記第1トランジスタをセンサー素子として構成される。
前記したこの発明にかかるセンサーデバイスによると、第1ないし第4の同チャンネル型トランジスタを用いて疑似相補型回路(CMOS)が構成され、少なくともその一つのトランジスタが有機薄膜トランジスタ(有機TFT)により構成されてセンサー素子として利用される。
前記センサー素子として利用される有機TFTは、目的の物理変化や特定の物質の吸着などにより電気特性が変化することでセンサーとしての機能を果たし、相補型回路の出力端子より電圧情報としてセンサー出力をもたらすことができる。
この場合、相補型回路の出力端子には、当該相補型回路に加える動作電圧(後述するVddおよびVss)に応じて、ダイナミックレンジの広い検出出力(センサー出力)を電圧値として出力することができる。これにより、センサー素子として利用される有機TFTにより目的の物理変化や特定の物質などを定量的に検出することが可能なセンサーデバイスを提供することができる。
しかも、センサー出力情報は電圧値としてもたらされるので、センサー出力情報を即座にデジタル処理することも可能になるなど、外付けの回路構成を簡素化させることにも寄与できる。
この発明に係るセンサーデバイスに利用される第1の相補型回路の構成を示した結線図である。 図1に示す相補型回路に利用されるPチャンネル型有機TFTの積層構成例を示した模式図である。 有機TFTの基板の曲げ度合いに対応した図1に示す相補型回路により得られる反転出力特性を示した線図である。 この発明に係るセンサーデバイスに利用される第2の相補型回路の構成を示した結線図である。 図4に示す相補型回路に利用されるNチャンネル型有機TFTの積層構成例を示した模式図である。
以下、この発明に係るセンサーデバイスについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明に係るセンサーデバイスおいて利用される相補型回路の第1の形態を示した回路構成図であり、第1ないし第4トランジスタTr1〜Tr4として、いずれもPチャンネル型有機TFT(以下、単にP型有機TFTとも言う。)を用いた例を示している。
図1に示すように、第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2の各ドレインおよびソース電極は、動作電源Vddと動作電源Vss間に直列接続されている。すなわち、第1トランジスタTr1のドレイン電極が動作電源Vddに接続され、第1トランジスタTr1のソース電極が第2トランジスタTr2のドレイン電極に接続されている。また、第2トランジスタTr2のソース電極は、動作電源Vssに接続されており、第2トランジスタTr2のドレインおよびゲート電極が接続されて短絡されている。
したがって、この第2トランジスタTr2は、ドレインおよびゲート電極をアノード端子とし、ソース電極がカソード端子として機能するダイオードを構成している。
また、第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4の各ドレインおよびソース電極は、前記動作電源Vddと回路の基準電位点GNDとの間に直列接続されている。
すなわち、第3トランジスタTr3のドレイン電極が前記動作電源Vddに接続され、第3トランジスタTr3のソース電極が第4トランジスタTr4のドレイン電極に接続されている。また、第4トランジスタTr4のソース電極は、基準電位点GNDに接続されている。さらに、前記第4トランジスタのゲート電極に前記第2トランジスタのドレイン電極が接続されている。
そして、前記第1トランジスタTr1および第3トランジスタTr3の各ゲート電極が入力電圧端子Vinを構成すると共に、第3トランジスタTr3のソース電極と第4トランジスタTr4のドレイン電極との接続点が電圧出力端子Voutになされて相補型回路を構成している。
すなわち、図1に示す回路構成においては、前記した第1トランジスタTr1、ダイオードとして機能する第2トランジスタTr2、および第4トランジスタTr4の各P型有機TFTの組み合わせにより、前記第4トランジスタTr4が実質的にN型有機TFTの機能を果たしており、これにより第3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4が相補型回路(CMOS)として動作する。したがって、図1に示す回路構成は疑似相補型回路と呼ぶこともできる。
図1に示す疑似相補型回路は、インバータとしての論理回路を構成しており、入力端子Vinに供給される入力電圧に応じて、出力端子Voutにもたらされる出力電圧は、前記動作電源Vddと基準電位点GNDの範囲で変化が可能となる。
したがって、例えば第1トランジスタTr1として機能するP型有機TFTを、前記したセンサー素子として利用した場合、第1トランジスタとしてのP型有機TFTの電気特性の変化を、大きなダイナミックレンジをもって出力端子Voutにもたらすことができる。
図2は、前記した第1ないし第4トランジスタTr1〜Tr4としてのP型有機TFTの積層構成例を示したものである。この例は電界効果型の有機トランジスタの一般的な構成であり、このトランジスタを作製するには、一例としてまずガラス板に耐熱性の両面テープを用いて125μmの厚さのPENフィルムを貼り合せ、デバイスを作製するための基板1とする。
その基板1上にゲート電極2となるアルミニウムを膜厚30nmで真空蒸着し、続いてその上に、ゲート絶縁膜3となる架橋性ポリビニルフェノ一ルを膜厚300nmとなるようにスピンコートにより成膜する。次に、金電極を全面に成膜した後、フォトリソグラフィを用いてソース電極4およびドレイン電極5の形状にパターン成形する。最後に、P型有機半導体層6として、ぺンタセンを50nmの膜厚で真空蒸着することで、P型有機TFTを得ることができる。
この発明に係るセンサーデバイスにおいては、図1に示す第1トランジスタTr1としてのP型有機TFTをセンサー素子として利用し、他の第2ないし第4トランジスタTr2〜Tr4としてのP型有機TFTは、センサーとしての感度を持たない構成になされる。
なお、センサーとしての感度を必要としない前記第2ないし第4トランジスタTr2〜Tr4は、そのチャネル長、チャネル幅、ゲート絶縁膜の膜厚、電極材料、有機半導体材料などのデバイス構造を最適化させることで、目的の物理変化や特定の物質の吸着などに対する電気特性の変化を小さくすることができ、センサーとしての感度を無くすことができる。
また、センサー感度を持たないトランジスタには、酸化物半導体、シリコン半導体、カーボンナノチューブを用いたトランジスタを、有機トランジスタの代わりに使用することもできる。
図3は、センサー素子を構成する前記した第1トランジスタTr1の前記基板1の曲げ度合いに対応した相補型回路により得られる前記電圧出力端子Voutの出力特性(反転特性)を示しており、図1に示す相補型回路の動作電圧Vddとして20Vを印加し、また動作電圧Vssとして−20Vを印加した状態で、入力電圧Vinを−10Vから30Vまで掃引した場合の反転特性を示している。
すなわち、図3は横軸を入力電圧Vinで示し、縦軸に出力電圧Voutを示しており、第1トランジスタTr1の基板1を表側にして曲げた場合(基板が凸方向に変形した場合)、および同基板1を内側にして曲げた場合(基板が凹方向に変形した場合)について示している。
図3において、符号a,b,cで示す各特性は、基板1を凸方向に変形させた場合において、基板1の曲げ半径(R)が10mm,5mm,3mmの場合における出力電圧Voutの反転特性を示している。また符号d,e,fで示す各特性は、基板1を凹方向に変形させた場合において、基板1の曲げ半径(R)が10mm,5mm,3mmの場合における出力電圧Voutの反転特性を示している。
なお、符号gで示す特性は、基板1に曲げ操作を与えない場合を示している。
図3に示されているように、前記基板1を凸方向に変形させたときには反転特性が高電圧側にシフトし、基板1を凹方向に変形させたときには反転特性が低電圧側にシフトすることが理解できる。そして、相補型回路の入力電圧Vinを掃引し、出力電圧Voutが反転したときの前記入力電圧Vinの値から、基板1の曲がり(変形)方向、およびその曲率を検出することが可能となる。
この図3に示す検出手段を利用することで、基板1が特定な曲率で曲がっているか否かをデジタル検出することが可能となる。
以上説明したこの発明に係るセンサーデバイスの第1形態は、4つのP型有機TFTを用いて疑似相補型回路を構成しているが、4つのN型有機TFTを用いて同様に疑似相補型回路を構成してセンサーデバイスとすることができる。
図4は、4つのNチャンネル型有機TFT(N型有機TFT)を用いて疑似相補型回路を構成し、センサーデバイスとした第2の実施の形態を示すものである。
図4に示すように、第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2の各ドレインおよびソース電極は、回路の基準電位点GNDと動作電源Vss間に直列接続されている。
すなわち、第1トランジスタTr1のドレイン電極が基準電位点GNDに接続され、第1トランジスタTr1のソース電極が第2トランジスタTr2のドレイン電極に接続されている。また、第2トランジスタTr2のソース電極は、動作電源Vssに接続されており、第2トランジスタTr2のドレインおよびゲート電極が接続されて短絡されている。
したがって、この第2トランジスタTr2は、ドレインおよびゲート電極をアノード端子とし、ソース電極がカソード端子として機能するダイオードを構成している。
また、第4トランジスタTr4および第3トランジスタTr3の各ドレインおよびソース電極は、動作電源Vddと回路の基準電位点GNDとの間に直列接続されている。
すなわち、第4トランジスタTr4のドレイン電極が前記動作電源Vddに接続され、第4トランジスタTr4のソース電極が第3トランジスタTr3のドレイン電極に接続されている。また第3トランジスタTr3のソース電極は、基準電位点GNDに接続されている。さらに、前記第4トランジスタのゲート電極に前記第2トランジスタのドレイン電極が接続されている。
そして、前記第1トランジスタTr1および第3トランジスタTr3のゲート電極が入力電圧端子Vinを構成すると共に、第3トランジスタTr3のドレイン電極と第4トランジスタTr4のソース電極との接続点が電圧出力端子Voutになされて相補型回路を構成している。
図4に示す回路構成においては、前記した第1トランジスタTr1、ダイオードとして機能する第2トランジスタTr2、および第4トランジスタTr4の各N型有機TFTの組み合わせにより、前記第4トランジスタTr4が実質的にP型有機TFTの機能を果たしており、これにより第3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4が相補型回路(CMOS)として動作する。したがって、図4に示す回路構成も疑似相補型回路と呼ぶこともできる。
この図4に示す疑似相補型回路も、インバータとしての論理回路を構成しており、入力端子Vinに供給される入力電圧に応じて、出力端子Voutにもたらされる出力電圧は、前記動作電源Vddと基準電位点GNDの範囲で変化が可能となる。
したがって、例えば第1トランジスタTr1として機能するN型有機TFTを、前記したセンサー素子として利用した場合、第1トランジスタとしてのN型有機TFTの電気特性の変化を、大きなダイナミックレンジをもって出力端子Voutにもたらすことができる。
図5は、図4に示す疑似相補型回路に用いられるN型有機TFTの積層構成例を示したものである。この例も電界効果型の有機トランジスタを構成しており、このN型有機TFTの作成においても、すでに説明したP型有機TFTの作成とほぼ同様の手順が採用される。
一例として、ガラス板に耐熱性の両面テープを用いて125μmの厚さのPENフィルムを貼り合せ、デバイスを作製するための基板11とする。
その基板11上にゲート電極12となるアルミニウムを膜厚30nmで真空蒸着し、続いてその上に、ゲート絶縁膜13となる架橋性ポリビニルフェノ一ルを膜厚300nmとなるようにスピンコートにより成膜する。
次に、金電極を全面に成膜した後、フォトリソグラフィを用いてソース電極14およびドレイン電極15の形状にパターン成形する。最後に、N型有機半導体層16として、FPTBBT(Chemical Communication,Vo1.46,Page 3265 )を50nmの膜厚で真空蒸着することで、N型有機TFTを得ることができる。
図4および図5に示すセンサーデバイスの第2形態においても、例えば第1トランジスタTr1としてのN型有機TFTをセンサー素子として利用した場合には、他の第2ないし第4トランジスタTr2〜Tr4としてのN型有機TFTは、センサーとしての感度を持たない構成になされる。
センサーとしての感度を必要としない各トランジスタについてはすでに説明したP型有機TFTと同様に、そのチャネル長、チャネル幅などのデバイス構造を最適化させることでこれを実現させることができる。
そして、図4および図5に示すセンサーデバイスの第2形態においても、第1トランジスタTr1としてのN型有機TFTをセンサー素子として利用し、これを基板の曲がり度合いを検出するセンサーとして利用した場合、図3に示した例と同様の検出特性を得ることができる。
この発明に係るセンサーデバイスについては、一つの例として基板等の曲がり度合いを検出する場合について説明したが、この発明に係るセンサーデバイスは、他に圧力、温度、光、加速度、歪、磁気、湿度などの物理的変化の検出にも利用できる。この物理的変化の検出においては、センサーデバイスの全体を被測定位置もしくは雰囲気中に配置することにより、センサー出力を得ることができる。
また、ガス、イオン、pH、もしくは特定の酵素、DNA、タンパク質などを検出するには、センサー素子として機能する例えば図2に示したP型有機TFTの有機半導体層6の表面に、また図5に示したN型有機TFTの有機半導体層16の表面に、被検出物質を吸着できる層を形成することが望ましい。
そして、特定の物質の吸着によって生ずる有機TFTの電気特性の変化が、相補型回路のVout端子よりもたらされ、これによりセンサー機能を果たすことができる。
なお、図2および図5に示した有機トランジスタは、ボトムゲート・トップコンタクト構造であるが、この発明に係るセンサーデバイスにおいては、これに限らず、ボトムゲート・ボトムコンタクト構造、トップゲート・ボトムコンタクト構造などを適宜採用することができる。
また、有機トランジスタに用いる絶縁材料、電極、基材の種類についても格別なものは必要とせず、有機トランジスタに適した一般的な素材を用いることができる。
以上説明した実施の形態においては、いずれも疑似相補型回路を構成する第1トランジスタTr1をセンサー素子として利用しているが、これは第2ないし第4トランジスタTr2〜Tr4のいずれかをセンサー素子として利用することもできる。
なお、図4および図5に示したセンサーデバイスの第2の実施の形態においては、4つのN型有機TFTを用いて疑似相補型回路を構成しているが、現状におけるN型有機トランジスタはP型有機トランジスタに比べ、一般的にデバイスとしての安定性が悪く劣化しやすい。したがってセンサーデバイスとしての耐久性や再現性を考慮すると、現状においては第1の実施の形態に示すP型有機トランジスタによるセンサーデバイスを利用することが望ましい。
1 基板
2 ゲート電極
3 ゲート絶縁膜
4 ソース電極
5 ドレイン電極
6 P型有機半導体層
11 基板
12 ゲート電極
13 ゲート絶縁膜
14 ソース電極
15 ドレイン電極
16 N型有機半導体層
Tr1〜Tr4 トランジスタ

Claims (3)

  1. 第1ないし第4の同チャンネル型のトランジスタが備えられ、前記第1および第2トランジスタの各ドレインおよびソース電極が動作電源間に直列接続されると共に、前記第2トランジスタのドレインおよびゲート電極が接続されて短絡され、前記第3および第4トランジスタの各ドレインおよびソース電極が動作電源間に直列接続されると共に、前記第4トランジスタのゲート電極に前記第2トランジスタのドレイン電極が接続され、
    かつ、前記第1および第3トランジスタのゲート電極が接続されて、掃引される電圧の入力電圧端子になされ、前記第3トランジスタのソース電極と前記第4トランジスタのドレイン電極との接続点が電圧出力端子になされることで相補型回路が構成され、
    前記第1ないし第4のトランジスタのうちの少なくともいずれか一つが有機薄膜トランジスタにより構成してセンサー素子として利用され、前記入力電圧端子に供給される掃引される入力電圧に対する前記電圧出力端子にもたらされる出力電圧の変化を、センサー出力とすることを特徴とするセンサーデバイス。
  2. センサー素子として利用される有機薄膜トランジスタは、物理変化を受けてもしくは特定の物質の吸着により電気特性が変化する機能を果たし、相補型回路を構成する他のトランジスタは、センサー感度を持たないことを特徴とする請求項1に記載されたセンサーデバイス。
  3. 前記第1トランジスタをセンサー素子として用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたセンサーデバイス。
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