JP6160275B2 - 熱交換パイプユニット - Google Patents
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Description
本実施の形態の熱交換パイプユニットは、所定の方向に沿って配置された供給用メインパイプ及び戻り用メインパイプと、中央に配管空間が形成されるように筒状に湾曲して形成され、前記供給用メインパイプと前記戻り用メインパイプとを接続する複数の熱交換パイプとを有し、前記所定の方向に沿って一方から他方に向かって配列された複数の熱交換パイプマットと、前記一方の側に配列された前記熱交換パイプマットの前記配管空間を通るように配置され、前記他方の側に配列された前記熱交換パイプマットの前記供給用メインパイプ及び前記戻り用メインパイプにそれぞれ接続された供給用配管及び戻り用配管と、を備える。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る熱交換パイプユニットを示す図である。この熱交換パイプユニット1は、図1に示すように、例えば直径15〜25cm、深さ10〜20mの井戸孔100に、鉛直方向(所定の方向)に沿って地表面101側(一方)から深さ方向(他方)に向かって配列されたn個の熱交換パイプマット21、22・・・2n(これらを総称するときは「熱交換パイプマット2」という。)を有する。なお、図1中、102は地下水から井戸孔100に浸入した井戸水、103は井戸水102の水面である。
次に、熱交換パイプユニット1の組立方法の一例について説明する。図3は、図2に示す熱交換パイプマット2を渦巻き状に巻回した状態を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図4は、図3に示す熱交換パイプマット2に保護ネット5を被せる直前の状態を示す斜視図である。図5は、図3に示す状態の熱交換パイプマット2に保護ネット5を被せた状態を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図6は、保護ネット5が被された複数の熱交換パイプマット2に供給用配管3及び戻り用配管4を接続した状態を示す斜視図である。なお、図6は、下から2番目の保護ネット5の一部を省略して図示する。
次に、本実施の形態に係る熱交換パネルユニット1の動作の一例をヒートポンプ10が冷房運転する場合について説明する。
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)熱交換パイプ22を渦巻き状に巻回しているので、直径20cm程度の井戸孔100内に容易に設置することができる。
(2)熱交換パイプ22を鉛直軸を中心に渦巻き状に巻回しているので、単位深さ当たりの熱交換効率の向上を図ることができる。
(3)井戸孔100の深さが10m程度で従来と同等の熱交換効率を発揮することができるので、掘削工事の負担を大幅に軽減することができる。
(4)井戸孔100の深さ等に応じて必要な数の熱交換パイプマット2を用いることができるため、熱交換パイプマット2の量産が可能になる。
(5)井戸孔の直径に応じた熱交換パイプ22の長さのものを用いることで、各種サイズの井戸孔に容易に適用することができる。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る熱交換パイプユニットを示す図である。第1の実施の形態は、供給用ライン11及び戻り用ライン12を複数の供給用分岐ライン110及び戻り用分岐ライン120に分岐したが、本実施の形態は、供給用配管3及び戻り用配管4を分岐したものである。以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
次に、本実施の形態に係る熱交換パネルユニット1の動作の一例をヒートポンプ10が冷房運転する場合について説明する。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に直径20cm程度の井戸孔100内に設置することができ、単位深さ当たりの熱交換効率の向上を図ることができ、掘削工事の負担を大幅に軽減することができる。また、熱交換パイプマット2の数が多い場合でも、配管空間24を通る供給用配管3及び戻り用配管4の数が変わらないので、配管施工が容易となる。
(a)熱交換パイプ22の直径:内径2.3mm、外径3.4mm
(b)熱交換パイプ22の材質:ポリプロピレン
(c)1つの熱交換パイプマット2当たりの熱交換パイプ22の本数:96本
(d)熱交換パイプ22の1本当たりの長さ:約2m
(e)熱交換パイプ22の配列ピッチ:10mm
(f)熱交換パイプ22の配列幅:約1m
(g)熱交換パイプ22を筒状に湾曲したときの外径:190mm
(h)井戸孔100の内径:200mm
(i)使用した熱交換パイプマット2の数:6個
(j)井戸孔100における熱交換パイプマット2の位置:地表面101から4mから10m(地表面101から4mに設置したのは、井戸水102の温度が地表面101から4mより深い位置でほぼ一定の15℃になるからである。)
(a)Uチューブの直径:内径28.8mm、外径36mm
(b)Uチューブの材質:ポリエチレン
(c)Uチューブの長さ:片道17.6m
なお、本発明の実施の形態は、上記各実施の形態に限定されず、発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば、上記各実施の形態では、熱交換パイプマットを井戸孔内に設置した場合について説明したが、工場から排出される工業用水のタンク内に熱交換パイプを設置してもよい。これにより工場の排熱回収を行うことができる。
4a…第1の戻り用配管、4b…第2の戻り用配管、5…保護ネット、6…連結バンド、
7…重り、8…吊り部材、10…ヒートポンプ、11…供給用ライン、
12…戻り用ライン、13…流量調整弁、14…接続具、20…供給用メインパイプ、
21…リバースリターンパイプ、22…熱交換パイプ、23…間隔保持部材、
24…配管空間、301〜30n…分岐配管、401〜40n…分岐配管、50…止め具、
100…井戸孔、101…地表面、102…井戸水、103…井戸水の水面、
104…堆砂、110…供給用分岐ライン、120…戻り用分岐ライン、
200…供給側コネクタ、210…戻り用メインパイプ、211…延長用メインパイプ、
212…延長用接続パイプ、213…戻り側コネクタ
Claims (5)
- 所定の方向に沿って配置された供給用メインパイプ及び戻り用メインパイプと、中央に配管空間が形成されるように筒状に湾曲して形成され、前記供給用メインパイプと前記戻り用メインパイプとを接続する複数の熱交換パイプとを有し、前記所定の方向に沿って一方から他方に向かって配列された複数の熱交換パイプマットと、
前記一方の側に配列された前記熱交換パイプマットの前記配管空間を通るように配置され、前記他方の側に配列された前記熱交換パイプマットの前記供給用メインパイプ及び前記戻り用メインパイプにそれぞれ接続された供給用配管及び戻り用配管と、
を備えた熱交換パイプユニット。 - 前記熱交換パイプマットは、
前記供給用メインパイプ又は前記戻り用メインパイプの一方の端部に設けられ、前記供給用配管又は前記戻り用配管に接続される第1のコネクタと、
前記戻り用メインパイプ又は前記供給用メインパイプの他方の端部に接続され、前記一方に延びて前記配管空間に配置された延長用パイプと、
前記延長用パイプの前記一方の端部に設けられ、前記戻り用配管又は前記供給用配管に接続される第2のコネクタと、
を備えた請求項1に記載の熱交換パイプユニット。 - 前記熱交換パイプマットは、前記複数の熱交換パイプが渦巻き状に巻回された請求項1又は2に記載の熱交換パイプユニット。
- 前記熱交換パイプマットは、前記複数の熱交換パイプの筒状の形状を保持する網状の保持部材を備えた請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換パイプユニット。
- 前記複数の熱交換パイプマットは、井戸内に配置された請求項1から4のいずれか1項に記載の熱交換パイプユニット。
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