JP2017101906A - 自然熱熱交換装置および熱交換シートの巻取り具 - Google Patents

自然熱熱交換装置および熱交換シートの巻取り具 Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換シートをそれらシート間(隣接する内層−外層間)に所定の隙間が生ずるように渦巻状に容易に巻回できるとともに、その巻回状態のまま自然熱との熱交換に供することができる自然熱熱交換装置および熱交換シートの巻取り具を提供する。【解決手段】シート状に形成された熱交換シート31を、そのシート間に所定の隙間Gが生じるように巻取り具33を介して渦巻状に巻回し、このままの状態で自然熱との熱交換に供する。【選択図】図4

Description

本発明は、平面型の熱交換シートを用いて、自然熱と利用側の熱媒体との間で熱交換を行う自然熱熱交換装置および熱交換シートの巻取り具に関し、さらに詳しく言えば、熱交換シートを渦巻状に巻回した形態で簡単に設置することができる自然熱熱交換装置および熱交換シートの巻取り具に関する。
近年、節電などの省エネ技術のひとつとして、地中熱や河川さらには簡易的には井戸水などから自然熱を採取して、エアコンなどの利用側熱源との間で熱交換する自然熱熱交換装置が注目されている。
この種の自然熱熱交換装置では、多くの場合、熱交換器として、フィン型の熱交換器が用いられるが、平面型の熱交換シートが用いられることもある。ここで、熱交換シートとは、所定の間隔をもって互いに平行に配置された流入側ヘッダ管と流出側ヘッダ管との間に複数本の熱交換チューブを並列に接続してなり、利用側の熱媒体が流入側ヘッダ管から各熱交換チューブを同一方向に流れて自然熱と熱交換して流出側ヘッダ管に至る熱交換器のことを言う。
この種の熱交換シートは、一般的には平置きや縦置きで使用されるが、敷設スペースが限られる場合、例えば井戸水の貯留升内に設置する場合には、可撓性を有していることから、特許文献1のように、渦巻状に巻いて使用されることもある。
しかしながら、可撓性を有しているとは言え、骨格が例えばポリエチレン製の熱交換チューブであり、渦巻き状に巻回すると大きな復元力応力が生ずるため、その巻回状態を保持するには結束バンド等の形態保持具を必要とする。
また、渦巻き状に巻回したとしても、弾性復元力で隣接する内層と外層とのシートが密着してしまうため、その層間に水が流れ難く良好な熱交換効率が得られない。熱交換効率を高めるには、熱交換シートの内層と外層との間にスペーサを挿入すればよいが、巻回後の挿入作業は楽なものではない。
特開2015−21621号公報
そこで、本発明の課題は、熱交換シートをそれらシート間(隣接する内層−外層間)に所定の隙間が生ずるように渦巻状に容易に巻回できるとともに、その巻回状態のまま自然熱との熱交換に供することができる自然熱熱交換装置および熱交換シートの巻取り具を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、所定の間隔をもって互いに平行に配置された流入側ヘッダ管と流出側ヘッダ管の間に複数本の熱交換チューブを並列に接続してなり、利用側の熱媒体が上記流入側ヘッダ管から上記各熱交換チューブを流れて上記流出側ヘッダ管に至る熱交換シートを有し、上記熱交換シートを介して自然熱と上記利用側の熱媒体との間で熱交換を行う自然熱熱交換装置において、上記熱交換シートを渦巻状に巻回する巻取り具を備え、上記熱交換シートは、そのシート間に所定の隙間が生じるように上記巻取り具に渦巻状に巻回された状態で自然熱との熱交換に供されることを特徴としている。
より好ましい態様として、上記巻取り具は、中心から放射状に延在する複数の脚部を備えたベース脚と、上記ベース脚の各脚部から立設された複数のガイド棒とを有し、上記ガイド棒は、上記ベース脚の平面視において、上記ベース脚の中心から外側に向かう仮想渦巻線上に配置されており、上記熱交換シートが上記仮想渦巻線の中心側の上記ガイド棒から外側の上記ガイド棒の順に渦巻状に巻回される。
さらに好ましい態様として、上記ガイド棒は、上記ベース脚に対して着脱可能に取り付けられており、上記熱交換シートが上記ガイド棒に沿って渦巻き状に巻回された状態で、上記ガイド棒を残して上記ベース脚が取り外される。
また別の態様として、上記熱交換シートとして、第1および第2の2枚の熱交換シートが用いられ、上記ガイド棒は、上記第1熱交換シートを渦巻状に巻回する第1仮想渦巻線上に配置される第1ガイド棒群と、上記第2熱交換シートを渦巻状に巻回する第2仮想渦巻線上に配置される第2ガイド棒群とを有し、上記巻取り具1台に2枚の上記熱交換シートが支持される。
この場合、上記第1仮想渦巻線と上記第2仮想渦巻線は、上記ベース脚の中心に対して180°回転された位置に配置されることが好ましい。
本発明には、熱交換シートの巻取り具も含まれる。すなわち、本発明の巻取り具は、所定の間隔をもって互いに平行に配置された流入側ヘッダ管と流出側ヘッダ管の間に複数本の熱交換チューブを並列に接続してなり、利用側の熱媒体が上記流入側ヘッダ管から上記各熱交換チューブを流れて上記流出側ヘッダ管に至る熱交換シートを巻き取るための巻取り具において、中心から放射状に延在する複数の脚部を備えたベース脚と、上記ベース脚の各脚部から立設された複数のガイド棒とを有し、上記ガイド棒は、上記ベース脚の平面視において、上記ベース脚の中心から外側に向かう仮想渦巻線上に配置されており、上記仮想渦巻の中心側の上記ガイド棒から外側の上記ガイド棒の順に上記熱交換シートが渦巻状に巻回されることを特徴としている。
さらに好ましい態様として、上記ガイド棒は、上記ベース脚に対して着脱可能に取り付けられており、上記熱交換シートが上記ガイド棒に沿って渦巻き状に巻回された状態で、上記ガイド棒を残して上記ベース脚が取り外される。
本発明によれば、専用の巻取り具により、熱交換シートをそれらシート間(隣接する内層−外層間)に所定の隙間が生じるように渦巻状に容易に巻回することができるとともに、その巻回状態が保持されることから、熱交換シートをコンパクトに巻回した状態で例えば井戸水の貯留升等に入れて、そのまま自然熱との熱交換に供することができる。また、渦巻状シートの隣接する内層と外層との間に隙間が確保されているため、良好な熱交換効率を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る自然熱熱交換装置の構成を示す模式図。 熱交換ユニットの(a)平面図、(b)内部構造を模式的に示す要部断面図。 熱交換シートの構成を示す斜視図。 熱交換シートを渦巻状に巻回してなる熱交換ユニットの斜視図。 (a)熱交換シートを巻回する巻取り具の斜視図,(b)ベース脚に対してガイド棒を着脱可能とした巻取り具を示す斜視図。 2枚の熱交換シートを巻き取る巻取り具を示す平面図。 熱交換ユニットを(a)横積み、(b)縦積みした状態を示す模式図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態に係る自然熱熱交換装置1(以下、単に熱交換装置1とする)は、例えば地表面Gからほぼ鉛直に掘削された熱交換井2と、熱交換井2の中に配置される熱交換ユニット3と、熱交換ユニット3を介して地中熱との間で熱交換される利用側としてのヒートポンプユニット4とを備えている。
この実施形態において、熱交換井2は、より熱交換効率を高めるため、地下水が湧出する地下水位線WLよりも低い位置まで掘削されているが、地中熱を用いて熱交換を行うのであれば、地下水位線WLよりも高い(浅い)位置であってもよく、熱交換井2の深さは、仕様に応じて任意に設定されてよい。また、熱源として、熱交換井2の代わりに、河川や湖、池、沼などが用いられてもよいし、さらには、簡易な熱交換井として、井戸水の貯留升が採用されてもよい。
熱交換井2には、熱交換ユニット3が配置された状態で、その内部には、充填材21が充填されている。充填材21は、地下水や雨水の透水性を確保するため珪砂や砂礫などが好適である。
この実施形態において、熱交換井2は透水性(通水性)を備えているが、掘削穴に土管やコンクリート升等を埋設したり、側壁を防水シートで覆うなどして非透水性とし、その中に水を満たして熱交換用のため池(貯留池)としてもよい。
図2(a),(b)を併せて参照して、熱交換ユニット3は、所定の熱媒体が循環する熱交換シート32と、熱交換シート32を渦巻状に巻回しその状態を保持する巻取り具33とを有し、この実施形態において、渦巻状に巻回された熱交換シート32は、透水性を有するフレキシブルコンテナバッグ31(以下、フレコンバッグ31と略す)内に収納され、好ましくは、フレコンバッグ31内には、熱交換シート32を収納した状態で内部に充填材312が充填される。
フレコンバッグ31は、ポリエチレンやポリプロピレン等の丈夫な化学繊維で織られたシート地を用いた有底な袋状に形成されており、上端部が開放されている。フレコンバッグ31の上端には、クレーン等の玉掛け作業用のベルト部311(図7参照)が一体的に設けられている。
フレコンバッグ31は、地下水や雨水を浸透させるため透水性を備えていることが好ましく、この実施形態では、市販の水切りコンテナバッグが用いられている。なお、より好ましくは、目合いが1〜5mm程度のより粗いタイプが透水性がよく好適である。
フレコンバッグ31の形状や大きさなどは、仕様に応じて任意に選択されてよい。また、長期間繰り返して使用することを目的として造られたランニング用、あるいは、1回から数回の短期使用を目的として造られたクロス用のいずれであってもよい。
この実施形態において、フレコンバッグ31は、およそ直径φ1100mm×高さ1100mmの有底な袋体である。また、フレコンバッグ31内に充填される充填材312は本発明において任意的事項であり、充填材312は充填しなくてもよい。
次に図3および図4を参照して、熱交換シート32は、熱媒体循環路5の流出側配管51に接続される流入側ヘッダ管321と、熱媒体循環路5の流入側配管52に接続される流出側ヘッダ管322と、流入側ヘッダ管321および流出側ヘッダパイプ322との間に架け渡される複数の熱交換チューブ323とを備えている。
流入側ヘッダ管321および流出側ヘッダ管322はともに、ポリエチレン製の直管からなり、ほぼ平行に配置されている。流入側ヘッダ管321は下端側が開放されており、上端側が閉塞されている。
これに対して、流出側ヘッダ管322は、上端側が開放され、下端側が閉塞されている。流入側ヘッダ管321および流出側ヘッダ管322の各外周面には、熱交換チューブ323が接続される複数の接続孔(図示しない)が軸線方向に沿って直線状に並んで等間隔で配置されている。
熱交換チューブ323は、可撓性を有する合成樹脂、好ましくはポリエチレンチューブからなり、一端が流入側ヘッダ管321の接続孔に差し込まれ、他端が流出側ヘッダ管322の接続孔に差し込まれ、それらが互いに平行に配置されている。流入側ヘッダ管321および流出側ヘッダ管322は熱媒体の幹管であり、熱交換チューブ323はそれらの枝管である。
これによれば、熱媒体は、流入側ヘッダ管321の下端から熱交換シート32内に入り、各熱交換チューブ323内を同一方向に流出側ヘッダ管322に向かって流れつつ、水との間で熱交換され、流出側ヘッダ管322の上端から吐出されて再び熱媒体循環路5に戻る。
熱交換チューブ323は、各ヘッダ管321,322の軸線方向に沿って所定間隔をもって多数、この実施形態では、φ6mm×長さ5.6mの熱交換チューブ323が117本が配置されており、それら全体が規則的に並んで配置されることにより、見かけ上、1枚のシート状を呈している。
熱交換チューブ323には、熱交換チューブ323の並びを整然と配列するためのスペーサ324が、この実施形態では3箇所に設けられている。各熱交換チューブ323は隙間を持って配置されているが、各熱交換チューブ323は可撓性を有しているため、例えば隙間の間にゴミが挟まったりしても、簡単にゴミを取り除くことができ、目詰まりによる熱交換効率の低下を防止することができる。
この実施形態において、熱交換シート32の大きさは、長さ5.6m×幅0.9mである。この種の熱交換シート6の一例としては、MAGEN(イスラエル)社製の製品名「Gカーペット」が好適に用いられる。
この実施形態において、熱交換シート32は、熱媒体の流入側ヘッダ管321が渦巻状の中心側で、流出側ヘッダ管322が渦巻状の外周側となるように配置されており、これにより、熱媒体が中心から外側に向かって流れるようになっている。なお、熱媒の流入側を外側にし、流出側を内側にしてもよい。
熱交換シート32は、巻取り具33を介してシート間に所定の隙間を生じるように渦巻状に巻回される。図4および図5を参照して、巻取り具33は、中心から放射状に延在する複数の脚部34a〜34dを備えたベース脚34と、ベース脚34の各脚部34a〜34dから立設される複数のガイド棒群35とを備えている。
ベース脚34は、例えば鋼材などの角材からなり、この例では中心から90°間隔で4本の脚部34a〜34dを備えている。ベース脚34は、熱交換ユニット3を水中に沈めて使用する場合を考慮し、重さを稼ぐ上で金属製とすることが好ましい。この実施形態において、4本の脚部34a〜34dを備えているが、脚部は少なくとも3本が設けられていればよく、さらにそれらを120°間隔で平面視でY字状に配置されることが好ましい。
ガイド棒群35は、ベース脚34の各脚部34a〜34dを基端とし、そこからほぼ垂直に立設された丸棒状を呈している。ガイド棒群35は、金属パイプとすることが熱伝導率が高いため望ましいが、コスト的な観点からすれば塩ビパイプが好適に用いられる。なお、ガイド棒群35は、パイプ内に水や砂などが充填できるようになっていることがさらに好ましい。
図5(b)に示すように、各ガイド棒群35(この実施形態では35a〜35n)はベース脚34に対して着脱可能であることが好ましい。すなわち、ベース脚34の上面にボス341を立設しておき、ボス341にガイド棒群35の中空部351に差し込むことにより、ベース脚34にガイド棒35を簡単に着脱することができる。
これによれば、ガイド棒群35に沿って熱交換シート32を渦巻き状に巻回したのち、ベース脚34が上になるようにフレコンバッグ31や地中に埋設してからベース脚34を取り除くことで、ベース脚34を再利用することができる。なお、ロール状に巻回された熱交換シート32の周りを縛るなどして巻き解れないように固定しても、ベース脚34は取り外し可能である。
さらに別の態様としては、隙間Gの間に砂などを充填してしまえば、熱交換シート32は渦巻き状を保ったまま埋設されるため、ベース脚34に加えてガイド棒群35も抜き取ることが可能となる。
この実施形態において、ガイド棒群35には、14本のガイド棒35a〜35nが含まれており、ベース脚34の平面視(図2(a))において、各ガイド棒35a〜35nは、ベース脚34の中心を基準として展開する仮想渦巻軌跡Sに沿って配置されている。
この実施形態において、仮想渦巻軌跡Sは、中心から反時計回りに展開される渦巻であるが、展開方向は時計回りであってもよい。理想的には、熱交換シート32は、仮想渦巻軌跡Sに沿って渦巻状に巻回される。
この実施形態において、仮想渦巻軌跡Sは、熱交換シート32のシート間の隙間Gが巻き始めから巻き終わりまで等間隔となる「代数渦巻」であるが、いわゆるインボリュート曲線などの「対数渦巻」であってもよく、その場合、隙間Gの間隔は、巻き始めから巻き終わりに向かうにつれて漸次大きくなる。
全14本の各ガイド棒35a〜35nのうち、巻き始めの基準となるガイド棒35aは、ベース脚34のほぼ中心に配置されている。脚部34aには、中心から外側(図2(a)では中心から右側)に向かって順にガイド棒35b→ガイド棒35f→ガイド棒35j→ガイド棒35nの4本が配置されている。
脚部34bには、中心から外側(図2(a)では中心から下側)に向かって順にガイド棒35e→ガイド棒35i→ガイド棒35mの3本が配置されている。脚部34cには、中心から外側(図2(a)では中心から左側)に向かって順にガイド棒35d→ガイド棒35h→ガイド棒35lの3本が配置されている。脚部34dには、中心から外側(図2(a)では中心から上側)に向かって順にガイド棒35→ガイド棒35g→ガイド棒35kの3本が配置されている。
これによれば、熱交換シート32をガイド棒35a→ガイド棒35b→35c→35d→・・・・→35nの順に沿わせることにより、熱交換シート32を渦巻状に巻回することができる。なお、渦巻形態が崩れないようにするうえで、各ガイド棒35a〜35nと熱交換シート32との当接部位を結束紐などで固定することが好ましい。
なお、図2(a),図4において、熱交換シート32は、仮想渦巻軌跡Sと同一線上に巻回されているが、熱交換シート32の渦巻形態は、隣接する内層と外層のシート同士が密着せず、それらシート間に隙間Gが確保されていればよく、熱交換シート32は、各ガイド棒35a〜35nにかけて四角渦巻状に巻回されてもよい。
いずれにしても、この実施形態によれば、熱交換シート32が巻取り具33により渦巻状に巻回された状態で支持されることにより、熱交換シート32を巻取り具33に取り付けたまま熱交換井2に埋設したり、フレコンバック31内に収納したり、また、河川やコンクリート升等の水中に埋設することができるため、その敷設作業を楽に行うことができるとともに、隣接する内層と外層のシート同士が密着していないため、熱交換効率の低下を抑えることができる。
ここで、熱交換シート32を1枚のみ巻回した場合(図2(a)の状態)は、その隙間Gの間隔が比較的大きくなるため、各ガイド棒35のパイプ径はφ約100mm程度のものが好適に用いられる。ただし、当該パイプ径は、熱交換シート32の長さと巻回された状態での直径(巻き径)によって変化する。
上述した実施形態において、巻取り具33には1枚の熱交換シート32が渦巻状に巻き付けられているが、図6に示すように、一つの巻取り具6に2枚の熱交換シート32a,32bを巻き付けて使用することもできる。
この巻取り具6は、中心から十字状に延びるベース脚60としての第1〜第4脚部61〜64と、第1熱交換シート32aを渦巻き状に巻回するための第1ガイド棒群65(65a〜65l)と、第2熱交換シート32bを渦巻き状に巻回するための第2ガイド棒群66(66a〜66k)とを備えている。
第1〜第4脚部61〜64は、地面に対して水平に設置され、金属フレーム製で中心で一体的に連結され、それらが外側に向かって十字状に形成されている。各第1ガイド棒65a〜65lはそれぞれ、第1〜第4脚部61〜64からほぼ垂直に立設された金属棒である。図6においては、黒丸で示す。
各第1ガイド棒65a〜65lは、この実施形態において全部で12本であり、第1熱交換シート32aを渦巻き状に巻回した状態するための仮想渦巻曲線S1(図6では鎖線で示す)上に配置されている。
全12本の第1ガイド棒65a〜65lのうち、第1脚部61には、中心側から外側(図6では右側)に向かって第1ガイド棒65d→65h→65lの順に3本が配置されている。第2脚部62には、中心側から外側(図6では下側)に向かって第1ガイド棒65c→65g→65kの順に3本が配置されている。
第3脚部63には、中心側から外側(図6では左側)に向かって、第1ガイド棒65b→65f→65jの順に3本が配置されている。第4脚部64には、中心側から外側(図6では上側)に向かって、第1ガイド棒65a→65e→65iの順に3本が配置されている。
これによれば、第1熱交換シート32aを第1ガイド棒65a(中心側)→65b→65c→・・・・→65k→65l(最外側)の順に沿わせることにより、ほぼ渦巻状に巻回することができる。
各第2ガイド棒66a〜66kは、それぞれ、第1〜第4脚部61〜64からほぼ垂直に立設された金属棒である。図6においては、白丸で示す。各第2ガイド棒66a〜66kは、この実施形態において全部で11本であり、第2熱交換シート32bを渦巻き状に巻回した状態するための仮想渦巻曲線S2(図6では実線で示す)上に配置されている。
全11本の第2ガイド棒66a〜66kのうち、第1脚部61には、中心側から外側(図6では右側)に向かって第2ガイド棒66a→66e→66iの順に3本が配置されている。第2脚部62には、中心側から外側(図6では下側)に向かって第2ガイド棒66d→66hの順に2本が配置されている。
第3脚部63には、中心側から外側(図6では左側)に向かって、第2ガイド棒66c→66g→66kの順に3本が配置されている。第4脚部64には、中心側から外側(図6では上側)に向かって、第2ガイド棒66b→66f→66iの順に3本が配置されている。
これによれば、第2熱交換シート32bを第2ガイド棒66a(内側)→66b→66c→・・・・→66k→66l(最外側)の順に沿わせることにより、ほぼ渦巻き状に巻回することができる。
なお、2枚の熱交換シート32a、32bは、冷媒循環路5に対して並列に接続されてもよいし、一方の熱交換シートの流出側ヘッダ管322を他方の熱交換シートの流入側ヘッダ管321に図示しない中継パイプを介して連結し、冷媒循環路5に対して直列に接続されてもよい。
第1仮想渦巻S1および第2仮想渦巻S2は、ともに中心から反時計回りに展開する渦巻であり、それらが一定の間隔をもって配置されている。第1仮想渦巻S1および第2仮想渦巻は、ベース脚の中心に対して180°回転された位置に配置されている。
これによれば、2枚の熱交換シート32a,32bを180°回転して巻取り具6に取り付けることにより、互いのシート間の隙間を設けたまま等間隔で1つの巻取り具6に取り付けることができる。
なお、熱交換シート32を1枚のみ巻回した場合(図2(a)の状態)と比較して、2枚の熱交換シート32a,32bを巻回する場合(図6の状態)は、その隙間Gの間隔が約半分となるため、第1ガイド棒65および第2ガイド棒66のパイプ径はφ約40mm程度のものが好適に用いられる。なお、当該パイプ径は、熱交換シート32の長さと、巻回された状態での直径(巻き径)によって変化する。
また、この実施形態においても、第1および第2ガイド棒群65,66はベース脚61〜64に対して着脱可能であることが好ましい。すなわち、第1および第2ガイド棒群65,66に沿って2枚の熱交換シート32a,32bを渦巻き状に巻回したのち、ベース脚34が上になるようにフレコンバッグ31や地中に埋設した状態でベース脚34を取り除くことで、ベース脚34を再利用することができる。なお、ロール状に巻回された熱交換シート32あ、32bの周りを縛るなどして巻き解れないように固定してしまえば、ベース脚61〜64は取り外し可能となる。
また、さらに別の態様としては、隙間Gの間に砂などを充填してしまえば、熱交換シート32a,32bは渦巻き状を保ったまま埋設されるため、ベース脚61〜64に加えて、第1および第2ガイド棒群65,66も抜き取ることが可能となる。
再び図1を参照して、ヒートポンプユニット4は、内部にコンプレッサなどの冷凍サイクル機構を備えたユニット本体42と、室内側に配置される室内側熱交換器41と、室外側に配置される室外側熱交換器43とを備えている。
この実施形態において、ヒートポンプユニット4は、空気調和機であるが、ヒートポンプユニット4は、熱媒体を介して室内側熱交換器41と室外側熱交換器43との間で熱を移動させる冷凍サイクル回路を有していればよく、その具体的な構成は、仕様に応じて任意に変更されてよい。
冷媒循環路5は、内部に水や不凍液などの液体の熱媒体が一方向に向かって循環するクローズドループ回路であって、熱媒体を循環させるための図示しない循環ポンプが設けられている。冷媒循環路5の具体的な構成や、熱媒体の種類については、仕様に応じて任意に選択されてよい。
冷媒循環路5とヒートポンプユニット4とは、室外側熱交換器43内に設けられた熱交換器44を介して熱交換される。この実施形態において、熱交換器44は、冷媒循環路5内を流れる熱媒体を貯留するタンクに室外側熱交換器43を直に浸すことにより熱交換されるようになっている。なお、熱交換器44を設けることなく、室外側熱交換器43の冷媒回路を冷媒循環路5に直結して熱交換ユニット3で熱交換するようにしてもよい。
この熱交換ユニット3を使用するに当たっては、予め工場などにおいて、熱交換シート32を巻取り具33(もしくは2枚の熱交換シート32a,32bを巻取り具6)に巻き付けた状態で、一例として、フレコンバッグ31に収納したのち、フレコンバッグ31内に充填材312を充填しておく。
これによれば、施工現場に必要な数の熱交換ユニット3を運び込んで、現場の熱交換井2内にクレーンによって設置した後、配管作業するだけでよく、熱交換に必要な熱容量の設計や、設置コスト、生産性が大幅に向上する。
フレコンバッグ31を用いた熱交換ユニット3の設置態様としては、図7(a)に示すように、必要に応じて複数の熱交換ユニット3を横並びに設置する方法が一般的であるが、図7(b)に示すように、深い熱交換井を設け、複数個の熱交換ユニット3を縦積みしてもよい。なお、縦積みにする場合は、配管の作業性などから、半分程度横にずらして配置することが好ましい。
この実施形態において、熱交換ユニット3は、フレコンバッグ31に入れて使用する形態について例示したが、フレコンバッグ31を用いることなく、熱交換シート32を巻取り具33に巻回した状態で熱交換ユニット3を直接埋設してもよい。また、熱交換ユニット3の埋設場所は、地中のみならず、湖や海、河川、温泉、井戸水貯留升などでもよい。
本発明によれば、シート間に所定の隙間が生じるように専用の巻取り具を介して熱交換シートを渦巻状に巻いた状態で支持することにより、熱交換シートをコンパクトに巻いて使用することができ、シート同士が隙間を持って接触しないようになっているため、熱交換効率が低下することもない。
1 自然熱熱交換装置
2 熱交換井
3 熱交換ユニット
31 フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)
311 ベルト部
312 充填材
32 熱交換シート
321 流入側ヘッダ管
322 流出側ヘッダ管
323 熱交換チューブ
33 巻取り具(第1実施形態)
34 ベース脚
34a〜34d 脚部
35 ガイド棒群
35a〜35n ガイド棒
4 ヒートポンプユニット
5 冷媒循環路
6 巻取り具(第2実施形態)
60 ベース脚
61〜64 第1〜第4脚部
65 第1ガイド棒群
65a〜65l 第1ガイド棒
65 第2ガイド棒群
65a〜65k 第2ガイド棒

Claims (7)

  1. 所定の間隔をもって互いに平行に配置された流入側ヘッダ管と流出側ヘッダ管の間に複数本の熱交換チューブを並列に接続してなり、利用側の熱媒体が上記流入側ヘッダ管から上記各熱交換チューブを流れて上記流出側ヘッダ管に至る熱交換シートを有し、上記熱交換シートを介して自然熱と上記利用側の熱媒体との間で熱交換を行う自然熱熱交換装置において、
    上記熱交換シートを渦巻状に巻回する巻取り具を備え、上記熱交換シートは、そのシート間に所定の隙間が生じるように上記巻取り具に渦巻状に巻回された状態で自然熱との熱交換に供されることを特徴とする自然熱熱交換装置。
  2. 上記巻取り具は、中心から放射状に延在する複数の脚部を備えたベース脚と、上記ベース脚の各脚部から立設された複数のガイド棒とを有し、
    上記ガイド棒は、上記ベース脚の平面視において、上記ベース脚の中心から外側に向かう仮想渦巻線上に配置されており、上記熱交換シートが上記仮想渦巻線の中心側の上記ガイド棒から外側の上記ガイド棒の順に渦巻状に巻回されることを特徴とする請求項1に記載の自然熱熱交換装置。
  3. 上記ガイド棒は、上記ベース脚に対して着脱可能に取り付けられており、上記熱交換シートが上記ガイド棒に沿って渦巻き状に巻回された状態で、上記ガイド棒を残して上記ベース脚が取り外されることを特徴とする請求項2に記載の自然熱熱交換装置。
  4. 上記熱交換シートとして、第1および第2の2枚の熱交換シートが用いられ、上記ガイド棒は、上記第1熱交換シートを渦巻状に巻回する第1仮想渦巻線上に配置される第1ガイド棒群と、上記第2熱交換シートを渦巻状に巻回する第2仮想渦巻線上に配置される第2ガイド棒群とを有し、上記巻取り具1台に2枚の上記熱交換シートが支持されることを特徴とする請求項2または3に記載の自然熱熱交換装置。
  5. 上記第1仮想渦巻線と上記第2仮想渦巻線は、上記ベース脚の中心に対して180°回転された位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の自然熱熱交換装置。
  6. 所定の間隔をもって互いに平行に配置された流入側ヘッダ管と流出側ヘッダ管の間に複数本の熱交換チューブを並列に接続してなり、利用側の熱媒体が上記流入側ヘッダ管から上記各熱交換チューブを流れて上記流出側ヘッダ管に至る熱交換シートを巻き取るための巻取り具において、
    中心から放射状に延在する複数の脚部を備えたベース脚と、上記ベース脚の各脚部から立設された複数のガイド棒とを有し、
    上記ガイド棒は、上記ベース脚の平面視において、上記ベース脚の中心から外側に向かう仮想渦巻線上に配置されており、上記仮想渦巻の中心側の上記ガイド棒から外側の上記ガイド棒の順に上記熱交換シートが渦巻状に巻回されることを特徴とする巻取り具。
  7. 上記ガイド棒は、上記ベース脚に対して着脱可能に取り付けられており、上記熱交換シートが上記ガイド棒に沿って渦巻き状に巻回された状態で、上記ガイド棒を残して上記ベース脚が取り外されることを特徴とする請求項6に記載の巻取り具。
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