JP6157927B2 - 乳母車用のキャスターおよび当該キャスターを取り付けられた乳母車 - Google Patents

乳母車用のキャスターおよび当該キャスターを取り付けられた乳母車 Download PDF

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Description

本発明は、乳母車用のキャスターに係り、とりわけ、回転円滑性に優れた乳母車用のキャスターに関する。また、本発明は、当該乳母車用のキャスターを取り付けられた乳母車に関する。
乳母車用のキャスターは、回転軸線を中心として車輪が回転可能となるだけでなく、回転軸線に交差して延びるキャスター軸線を中心として車輪および車輪を保持する車軸が回転可能となるように、車輪を保持する保持機構として用いられる。乳母車用のキャスターは、操作者から乳母車に加えられる推進力の方向に応じて、キャスター軸線を中心として車輪および車軸を回転させる。これにより、操作者が意図した乳母車の旋回を実現することができるようになる。
例えば特許文献1に開示されているように、乳母車用のキャスターは、乳母車の脚に対して固定される固定部と、車輪を回転可能に支持し且つキャスター軸線を中心として固定部に対して回転可能な回転部と、を有している。
特開2005−014894号公報
ところで、乳母車の操縦性や走行安定性を考慮すると、キャスターを構成する固定部と回転部とのキャスター軸線を中心とした回転動作が円滑であることが好ましい。現状の乳母車用のキャスターでは、組立時に潤滑剤を塗布し、乳母車の使用にあたっては使用者に定期的な注油が勧められている。しかしながら、使用者が定期的に注油を行うことは煩わしい。また、固定部と回転部との間にベアリングを介装することも、回転円滑性を確保する上で有効と考えられる。しかしながら、ベアリングの使用は、乳母車の製造コストを増大させてしまうので好ましくない。すなわち、ベアリングを使用することなく、キャスター軸線を中心とした回転動作の円滑性を確保し得るキャスター技術が求められている。
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、回転円滑性に優れたキャスターを提供することを目的とする。
本発明による乳母車用のキャスターは、
乳母車の脚に固定されるキャスター固定体と、
前記キャスター固定体から下方に延び出た金属製のキャスター軸と、
前記キャスター軸の軸方向に延びる軸線を中心として前記キャスター軸に対して回転可能なキャスター回転体と、
前記キャスター回転体と接続された車輪保持体と、
前記車輪保持体に回転可能に保持された車輪と、を備え、
前記キャスター回転体は、
前記キャスター固定体から下方に延び出たキャスター軸が貫通する筒部を、有した回転体本体と、
前記筒部に上方から挿入された樹脂製ブッシュであって、前記回転体本体の前記筒部内に配置された円筒状の軸部と、前記軸部の上端に設けられ前記筒部の上端面を覆う拡径つばと、を有する樹脂製ブッシュと、を有し、
前記キャスター固定体は、前記樹脂製ブッシュの前記拡径つばに対面する部分に設けられ且つ前記キャスター軸の周囲を延びる金属製ワッシャを有し、
前記キャスター固定体および前記キャスター回転体は、前記金属製ワッシャと前記樹脂製ブッシュとの接触のみにより、互いに接触する。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記円筒状の軸部の軸方向への長さは、前記円筒状の軸部についての半径方向に沿った前記拡径つばの幅よりも長くてもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記円筒状の軸部の軸方向への長さは、前記円筒状の軸部についての半径方向に沿った前記金属製ワッシャの幅よりも長くてもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記樹脂製ブッシュは、前記回転体本体の前記筒部内に圧入されていてもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記金属製ワッシャは、前記キャスター固定体の当該金属製ワッシャを支持する樹脂部分とともにインサート成型されていてもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記筒部は、上方に延び出るようにして前記回転体本体に設けられ、前記キャスター固定体は、前記回転体本体の前記筒部をその内部に収容するようにして下方に延びる収容筒部を含み、前記収容筒部の上方部分に、前記金属製ワッシャの外周部を受ける環状溝が形成されていてもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記収容筒部は、前記回転体本体から離間していてもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記キャスター固定体は、乳母車の脚に固定される取り付けアジャスターと、前記取り付けアジャスターと固定され、前記金属製ワッシャを含み且つ前記キャスター軸を保持する軸保持体と、を有してもよい。
本発明による乳母車用のキャスターにおいて、前記キャスター回転体と前記車輪保持体との間にクッション材が設けられ、前記キャスター軸の軸線方向からみた場合、前記キャスター軸と前記クッション材とがずれるように配置されていてもよい。
本発明による乳母車は、
前記いずれかの特徴を有する乳母車用のキャスターと、
前記乳母車用のキャスターを取り付けられた乳母車本体と、を備える。
本発明によれば、キャスターの回転円滑性を改善することが可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、乳母車を示す斜視図である。 図2は、図1の乳母車を示す側面図である。 図3は、一実施の形態におけるキャスターを示す斜視図である。 図4は、図3に示されたキャスターを側方から示す部分縦断面図である。 図5は、図4に示されたキャスターの要部を拡大して示す部分拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1〜図5は本発明による乳母車およびキャスターの一実施の形態を説明するための図である。このうち、図1および図2には、乳母車10の全体構成が示されている。図1および図2に示された乳母車10は、乳母車本体11と、乳母車本体11に取り付けられたキャスター40と、を有している。このうち、乳母車本体11は、一対の前脚22および一対の後脚24を有するフレーム部20と、フレーム部20に揺動可能に連結されたハンドル26と、を有する乳母車本体11を備えている。
一対の前脚22の下端には、後に詳述するキャスター40が取り付けられている。一方、一対の後脚24の下端には、車輪保持体38が取り付けられている。図1に示すように、前脚22に取り付けられたキャスター40は、回転軸線Laを中心として車輪75を回転可能に保持するだけでなく、回転軸線Laに交差して延びるキャスター軸線Lbを中心として、車輪75および車輪75を保持する車輪保持体70を回転させることができる。一方、後脚24に取り付けられた車輪保持体38は、車輪39の向きを一定に保ちながら当該車輪39を回転可能に保持する。
なお、本実施の形態の乳母車10においては、ハンドル26をフレーム部20に対して揺動させることにより、操作者(保護者)が乳幼児の背面側からハンドル26を把持して乳母車10を操縦し、乳幼児が進行方向の前方を向くようにして乳母車10を走行させること(図1の状態、および、図2の二点鎖線で示す状態)、並びに、操作者が乳幼児に対面する前脚側の位置からハンドル26を把持して乳母車10を操縦し、乳母車10の後脚側が進行方向の前方となるようにして乳母車10を走行させること(図2の実線で示す状態)、の両方が可能となっている。すなわち、ハンドル26は、図2に実線で示す対面押し位置と、図2に二点鎖線で示す背面押し位置と、に解放可能に固定され得るように構成されている。
このような乳母車10においては、後脚24に取り付けられた車輪保持体38も、所謂キャスターとして構成され、車輪39の向きが変更可能となるようにしてもよい。そして、このような乳母車10において、前脚22および後脚24のうちの移動方向の前方に位置する脚に取り付けられたキャスターについては、キャスター軸線を中心とした車輪および車輪保持体の回転が可能となり、移動方向の後方に位置する脚に取り付けられたキャスターについては、キャスター軸線を中心とした車輪および車輪保持体の回転が規制されるようにすることが、乳母車10の操縦性の観点から好ましい。
なお、ハンドル26をフレーム部材20に対して揺動可能とする構成や、キャスター軸線を中心とした車輪および車輪保持体の回転をハンドル26の位置に応じて自動的に規制する構成は、既知の構成、例えば、上述したJP2008−254688Aに開示された構成を、採用することができる。したがって、本明細書においては、これ以上の詳細な説明を省略する。
また、本実施の形態において、乳母車10は、広く普及しているように、折り畳み可能に構成されている。乳母車10を折り畳み可能にする構成も、既知の構成、例えば、上述したJP2008−254688Aに開示された構成を、採用することができる。したがって、本明細書においては、これ以上の詳細な説明を省略する。
次に、主として図3〜図5を参照しながら、乳母車本体11の前脚22に取り付けられたキャスター40について説明する。図3および図4は、それぞれ、一実施の形態におけるキャスター40を示す斜視図および側断面図である。図5は、図3に示すキャスターの要部を拡大して示す部分拡大図である。なお、一対の前脚22の下端には、前脚用のキャスター40がそれぞれ設けられている。二つの前脚用のキャスター40は互いに同一または対称に構成されている。
図3に示すように、キャスター40は、全体的な構成として、乳母車10の脚に固定されるキャスター固定体41と、キャスター固定体41に対して回転可能なキャスター回転体60と、キャスター回転体60に接続された車輪保持体70と、車輪保持体70に回転可能に保持された車輪75と、を有している。図4及び図5に示すように、キャスター40の内部において、金属製のキャスター軸50が、キャスター固定体41から下方に延び出ている。そして、キャスター回転体60は、キャスター軸50の軸方向に延びる軸線を中心としてキャスター軸50に対して回転可能に支持されている。より具体的には、キャスター回転体60は、筒部61aを含む回転体本体61を有している。そして、筒部61aが、キャスター軸50によって脱落不可能に貫通されていることにより、キャスター回転体60が、キャスター軸50の軸方向を中心として回転可能に支持されている。また、車輪保持体70は、車軸74を介して車輪75を回転可能に保持している。
以上の概略構成を有するキャスター40では、車輪75が、車軸74の軸方向に一致する回転軸線Laを中心として、車輪保持体70に対して回転可能となっている。また、キャスター回転体60が、キャスター軸50の軸方向に一致するキャスター軸線Lbを中心として、乳母車本体11に固定されたキャスター固定体41及びキャスター固定体41に支持されたキャスター軸50に対して回転可能となっている。
図4に示すように、回転軸線Laは、概ね水平方向に沿って延びており、キャスター軸線Lbは、乳母車10の走行面(路面)に略直交して延びている。また、回転軸線La及びキャスター軸線Lbは、乳母車10の走行面に沿ってずれて配置されている。このため、操作者から乳母車10に加えられる推進力の方向を調節することにより、キャスター回転体60がキャスター固定体41及びキャスター軸50に対して回転し、乳母車10の旋回が可能となる。
以下、キャスター40の各構成要素について詳述していく。まず、キャスター固定体41及びキャスター軸50について説明する。その後に、キャスター回転体60、並びに、キャスター固定体41及びキャスター軸50に対して、キャスター軸線Lbを中心としてキャスター回転体60とともに回転する構成について説明する。
上述したように、キャスター固定体41は、乳母車本体11の脚に固定され且つキャスター軸50を介してキャスター回転体60を支持する。本実施の形態において、キャスター固定体41は、乳母車10の脚に固定される取り付けアジャスター42と、取り付けアジャスター42と固定され且つキャスター軸50を保持する軸保持体43と、を有している。
図4に示すように、取り付けアジャスター42は、上方に開口した脚収容筒部42aと、下方に開口した軸保持体収容筒部42bと、を有している。脚収容筒部42aは、キャスターが取り付けられるべき脚22の下端部分が挿入される。したがって、脚収容筒部42aは、脚22の形状に対応した形状を有している。図示された例において、脚22と脚収容筒部42aとは、脚22の長手方向に直交する方向に延び、脚22および脚収容筒部42aを共通に貫通するピン45を介して固定されている。図4に示すように、取り付けアジャスター42の軸保持体収容筒部42bは、取り付けアジャスター42とともにキャスター固定体41を構成する軸保持体43の上方部分を収容する。
次に、軸保持体43について説明する。本実施の形態において、軸保持体43は、下方に向けて開口した中空形状部材として形成されている。軸保持体43は、下方に開口したキャスター軸収容筒部43aを有している。キャスター軸収容筒部43aは、キャスター軸50によって画定されるキャスター軸線Lbに沿って延び、キャスター軸50の上方部分をその内部に収容する。このキャスター軸収容筒部43aが、取り付けアジャスター42の軸保持体収容筒部42b内に配置されるようになる。図4に示すように、キャスター軸線Lbに沿った方向における取り付けアジャスター42、軸保持体43及びキャスター軸50が重なる位置にて、これらの三つの部品を貫通するピン46が設けられている。このピン46は、キャスター軸線Lbに直交する方向に延び、取り付けアジャスター42、軸保持体43及びキャスター軸50を互いに固定している。
また、図5に示すように、軸保持体43は、キャスター軸収容筒部43aの下端面43a1から、拡径して下方にさらに延びる収容筒部43bを有している。収容筒部43bは、その内寸法及び外寸法の両方において、キャスター軸収容筒部43aよりも大きくなっている。したがって、図5に示すように、キャスター軸収容筒部43aの下端面43a1は、キャスター軸収容筒部43aの内面と収容筒部43bの内面との間に段差を形成する段差面をなしている。そして、キャスター固定体41は、キャスター軸収容筒部43aの下端面43a1を環状に覆う金属製ワッシャ44をさらに有している。金属製ワッシャ44は、その表面がキャスター軸線Lbと直交するようにして、保持されている。
図5に示された例では、収容筒部43bの上方部分、より厳密には、収容筒部43bとキャスター軸収容筒部43aの下端面43a1との境界に、金属製ワッシャ44の外周部を受ける環状溝48が形成されている。金属製ワッシャ44の外周部と環状溝48との係合により、金属製ワッシャ44が軸保持体43に支持されている。本実施の形態では、金属から形成されたワッシャ44に対し、軸保持体43は樹脂から形成されている。そして、金属製ワッシャ44は、キャスター固定体41のキャスター軸50を支持する樹脂部分、つまり軸保持体43とともにインサート成型することにより、環状溝48と係合して支持されるようになる。この場合、金属製ワッシャ44をキャスター固定体41の収容筒部43bに容易かつ確実に固定することができる。
次に、キャスター軸50について説明する。キャスター軸50は、その上方部分を軸保持体43のキャスター軸収容筒部43a内に挿入され、軸保持体43によって保持されている。図4及び図5に示すように、キャスター軸50は、収容筒部43bとの間に隙間をあけるようにして、キャスター軸収容筒部43aからさらに下方に延び出している。したがって、キャスター軸50は、輪状の金属製ワッシャ44を貫通して延びている。言い換えると、輪状の金属製ワッシャ44は、キャスター軸50の周囲を延びている。
また、キャスター軸50のうちの、キャスター軸収容筒部43aから延び出している部分が、回転体本体61の筒部61aを貫通して延びている。図5によく示されているように、キャスター軸50は、その下端に、径が太くなっている脱落防止つば51を有している。本実施の形態において、キャスター軸50は金属から形成されている。
次に、キャスター回転体60について説明する。上述したように、キャスター回転体60は、筒部61aを含む回転体本体61を有している。キャスター軸50が筒部61a内に上方から延び入り、筒部61aの下端面がキャスター軸50の脱落防止つば51と上下方向に対面している。図5によく示されているように、回転体本体61の筒部61aは、脱落防止つば51が通過不可能な内径を有しており、この結果、筒部61aを介してキャスター回転体60が、キャスター軸50及びキャスター軸50と固定されたキャスター固定体41に対して回転可能に支持されている。
また、図4に示すように、キャスター回転体60は、回転体本体61の筒部61aに上方から挿入された樹脂製ブッシュ65を、さらに有している。樹脂製ブッシュ65は、回転体本体61の筒部61a内に配置され、キャスター軸50の外周を囲む中空円筒状の軸部65aと、軸部65aの上端に設けられ、回転体本体61の筒部61aの上端面を覆う拡径つば65bと、を有している。本実施の形態では、樹脂製ブッシュ65は、回転体本体61の筒部61a内に圧入されている。すなわち、樹脂製ブッシュ65の軸部65aが筒部61a内に挿入される前の状態において、樹脂製ブッシュ65の軸部65aの外径は、回転体本体61の筒部61aの内径よりも大きくなっている。
このキャスター40では、樹脂製ブッシュ65の軸部65aの内周面がキャスター軸50の外周面上を摺動することで、キャスター回転体60が、キャスター軸線Lbを中心として、キャスター軸50に対して回転することができる。また、キャスター回転体60とキャスター軸50との相対回転を可能にするため、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50との間には、若干の遊びが設けられている。
図4および図5に示すように、本実施の形態では、樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bは、円筒状の軸部65aの上端から当該軸部65aの半径方向外方に延びている。拡径つば65bは、軸部65aの内部に相当する部分をくりぬかれた中空の円板状に形成されており、その中空空間をキャスター軸50が貫通している。回転体本体61の筒部61aの上端面を拡径つば65bによって上方から完全に覆うことができるように、拡径つば65bの外径は、図示された例のように筒部61aの上端面の外径と同程度となっていることが好ましく、筒部61aの上端面の外径以上となっていることがより好ましい。拡径つば65bの厚みは、一例として、成形性を考慮して軸部65aの厚みと同程度に形成され得る。
図4および図5に示すように、回転体本体61の筒部61aを覆う樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bは、キャスター固定体41の金属製ワッシャ44と上下方向に対面するようになる。乳母車10の使用時には、乳母車10及び乳母車10に乗車した乳幼児の重量によって、キャスター回転体60及びキャスター固定体41は上下方向に向けて互いに押圧されるようになる。したがって、キャスター回転体60がキャスター固定体41に対して回転する際には、樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bと金属製ワッシャ44とが摩擦するようになる。
樹脂製ブッシュ65は、種々の樹脂材料を用いて形成され得る。ただし、樹脂製ブッシュ65をなす材料は、金属、とりわけ、金属製ワッシャ44やキャスター軸50に用いられる金属との関係において、回転体本体61をなす樹脂材料よりも耐摩耗性及び低摩擦性(円滑性)に優れた樹脂材料であることが好ましい。
なお、軸保持体43は、金属製ワッシャ44が設けられている位置から下方に延び下がる収容筒部43bを有している。収容筒部43bは、キャスター軸50との間に隙間をあけながら、キャスター軸線Lbに沿って延びている。回転体本体61の筒部61a及び樹脂製ブッシュ65は、この収容筒部43bによって外方から周状に覆われており、ほぼ外部に露出していない。加えて、本実施の形態における収容筒部43bは、キャスター回転体60のいずれの部分にも接触していない。そして図4及び図5に示すように、キャスター固定体41およびキャスター回転体60は、金属製ワッシャ44と樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bとの接触のみにより、互いに接触するようになっている。
図5に示すように、本実施の形態では、金属製ワッシャ44の外径は、樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bの外径よりも大きくなっている。これにより、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50との間の遊びに起因して、キャスター回転体60のキャスター軸50に対する回転軸線が本来予定されたキャスター軸線Lbから多少傾斜したとしても、キャスター固定体41およびキャスター回転体60が、樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bと金属製ワッシャ44とのみを介して接触した状態を安定して維持することができる。
なお、本実施の形態において、樹脂製ブッシュ65の円筒状の軸部65aの軸方向(すなわちキャスター軸線Lbと平行な方向)への長さは、円筒状の軸部65aについての半径方向に沿った拡径つば65bの幅よりも長くなっている。また、樹脂製ブッシュ65の円筒状の軸部65aの軸方向への長さは、円筒状の軸部65aについての半径方向に沿った金属製ワッシャ44の幅よりも長くなっている。こうような構成は、後述するように、キャスター軸50及びキャスター固定体41に対するキャスター回転体60の回転を安定させる観点から、好ましい。
さらに、図3及び図4に示されたキャスター回転体60は、キャスター固定体41に対するキャスター回転体60の相対回転を規制するためロック部材69を、さらに有している。回転体本体61は、キャスター軸50を支持する筒部61aから離間する向きに延び出した延出部61bを、さらに有している。ロック部材69は、ピン67を介して、回転体本体61の延出部61bに揺動可能に支持されている。図3に示すように、キャスター固定体41の軸保持体43には凹部47が形成されている。そして、ロック部材69は、回転体本体61に対して揺動することにより、軸保持体43の凹部47に嵌り込むことができる凸部69aを有している。ロック部材69を操作して、凸部69aと凹部47とを係合させる又は係合解除させることにより、キャスター固定体41に対するキャスター回転体60の回転を規制または規制解除することができる。
次に、キャスター回転体60に接続された車輪保持体70及び車輪75について説明する。車輪保持体70は、車軸74を介して車輪75を回転可能に保持している。本実施の形態では、車輪保持体70に孔73が形成され、この孔73に車輪75を回転可能に保持する車軸74が挿入されている。
また、車輪保持体70は、キャスター回転体60に対して動作可能に接続されており、キャスター回転体60と車輪保持体70との間には、クッション材77が設けられている。図示された例において、車軸74によって画成される回転軸線Laと平行に延びる貫通ピン63が、キャスター回転体60及び車輪保持体70の両方を貫通して延びている。この貫通ピン63の軸方向と一致する軸線を中心として、キャスター回転体60と車輪保持体70との相対揺動が可能となっている。クッション材77は、キャスター回転体60と車輪保持体70との相対揺動により弾性変形する。クッション材77は、変形することによって衝撃を吸収するサスペンション機能を発揮することができる。この結果、乳母車10に乗車した乳幼児に快適な乗り心地を提供することができる。
次に、以上のような構成からなるキャスター40の作用について説明する。
操作者から乳母車10に推進力が加えられると、当該推進力の方向に応じて、キャスター回転体60が、キャスター軸50およびキャスター固定体41に対して、キャスター軸線Lbを中心として回転する。上述したように、キャスター固定体41に支持されたキャスター軸50は、キャスター回転体60の回転体本体61の筒部61a内を追加して延びている。そして、筒部61aには上方から樹脂製ブッシュ65が挿入され、筒部61aの内面が樹脂製ブッシュ65の軸部65aによって覆われ、且つ、筒部61aの上端面が樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bによって覆われる。したがって、樹脂製ブッシュ65の軸部65aの内周面がキャスター軸50の外周面上を摺動することで、キャスター回転体60が、キャスター軸線Lbを中心として、キャスター軸50に対して回転することができる。
この際、乳母車10及び乳母車10に乗車した乳幼児の重量によって、キャスター回転体60及びキャスター固定体41は上下方向に沿って互いに向けて押圧されるようになる。そして、図4および図5に示すように、回転体本体61の筒部61aを覆う樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bが、キャスター固定体41の金属製ワッシャ44と上下方向に対面している。したがって、キャスター回転体60がキャスター固定体41に対して回転する際には、樹脂製ブッシュ65の拡径つば65bと金属製ワッシャ44とが擦り合うことになる。とりわけ本実施の形態では、キャスター固定体41およびキャスター回転体60は、この金属製ワッシャ44と樹脂製ブッシュ65との接触のみにより、互いに接触する。
このため、本実施の形態では、キャスター固定体41及びキャスター軸50に対してキャスター回転体60が回転する際、キャスター回転体60は、樹脂製ブッシュ65を介してキャスター固定体41及びキャスター軸50に対して接触する。継続的にキャスター40を使用すると、擦れ合う箇所が摩耗していくおそれがある。この点、本実施の形態では、キャスター固定体41のワッシャ44及びキャスター軸50は、ともに、摩擦に対する耐性において一般的に優れている金属によって形成されている。一方、キャスター回転体60については、樹脂製ブッシュ65を介してのみ、金属製ワッシャ44及びキャスター軸50と接触する。
したがって、キャスター回転体60のうちの樹脂製ブッシュ65のみを、金属製のワッシャ44やキャスター軸50に対して高い自己潤滑性つまり回転円滑性並びに優れた耐摩耗性を発揮し得る樹脂で形成しておきさえすれば、キャスター40内における経時的な摩耗を効果的に抑制することができる。すなわち、キャスター回転体60の全体を高価となりがちな特殊な材料で形成するのではなく、樹脂製ブッシュ65を回転体本体61に装着することにより、乳母車用のキャスターとして現実的な製造コストを実現しながら、キャスター回転体60のうちの摩擦が発生する部分に優れた耐摩耗性および円滑性を付与することができる。これにより、キャスター固定体41に対するキャスター回転体60の相対回転時における摩擦抵抗を低く抑えることができ、キャスター固定体41及びキャスター軸50に対してキャスター回転体60を円滑に回転させることができる。加えて、キャスター回転体60とキャスター固定体41との間の摩耗を低減するために、キャスターの組立時に潤滑剤を塗布することや、使用者に定期的な注油(メンテナンス)を強いることを回避することも可能となる。
とりわけ、キャスター回転体60と、キャスター固定体41又はキャスター軸50との接触が、樹脂製部品と金属製部品との間での接触となる。したがって、樹脂製部品同士の接触や金属製部品同士の接触の場合と比較して、摩擦抵抗が低減される傾向が生じるので、キャスター回転体60のキャスター固定体41に対する相対回転をより円滑に行うこと、且つ、摩耗を低減することができる。
ところで、キャスター回転体60とキャスター軸50との相対回転を可能にするため、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50との間には必然的に遊びが設けられる。しかしながら、この遊びが大きくなると、乳母車10が走行する路面状況等に応じて、キャスター軸50の軸線方向と樹脂製ブッシュ65の軸部65aの軸線方向との間のずれが大きくなることもある。この状態で、キャスター固定体41に対してキャスター回転体60が回転すると、キャスター固定体41およびキャスター軸50に対してキャスター回転体40が微振動するウォブル現象が生じ得る。このような現象が生じると、乳母車10の走行安定性が低下してしまう可能性があり、さらには、直線走行が難しくなることもある。そこで、本実施の形態では、キャスター軸50に対するキャスター回転体40の傾斜を抑制すべく、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50とが軸方向に沿って接触し得る長さを比較的長く確保している。
一例として、樹脂製ブッシュ65の円筒状の軸部65aの軸方向への長さが、円筒状の軸部65aについての半径方向(すなわち、軸部65aの軸線方向に直交する方向、図5の紙面における左右方向)に沿った拡径つば65bの幅よりも長くなるように形成される。この場合、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50とが軸方向に沿って接触し得る長さを、比較的に長く確保することができる。他の例として、樹脂製ブッシュ65の円筒状の軸部65aの軸方向への長さが、円筒状の軸部65aについての半径方向に沿った金属製ワッシャ44の幅よりも長くなるように形成されてもよい。この場合、キャスター回転体60が樹脂製ブッシュ65を介してのみキャスター固定体41に接触することを十分安定して確保しながら、さらに、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50とが軸方向に沿って接触する長さを、比較的に長く確保することができる。これらの構成によれば、キャスター軸50の軸方向に対して樹脂製ブッシュ65の軸部65aの軸方向が傾斜することを抑制することができる。この結果、乳母車10の進行の安定性及び乳母車10の操縦性を改善すること、および、乳母車10の乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、樹脂製ブッシュ65は、回転体本体61の筒部61a内に圧入されている。この場合、樹脂製ブッシュ65を回転体本体61の筒部61aに容易に固定することができ、且つ、キャスター回転体60をキャスター固定体41およびキャスター軸50に対して円滑に回転させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、収容筒部43bの上方部分に、金属製ワッシャ44の外周部を受ける環状溝48が形成されている。この場合、金属製ワッシャ44をキャスター固定体41の収容筒部43bにより安定して固定することができる。結果として、キャスター回転体60をキャスター固定体41に対して円滑に回転させることができる。また、インサート成型によれば、このような構成を容易に実現することができる。これにより、キャスター回転体60をキャスター固定体41およびキャスター軸50に対して円滑に回転させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、回転体本体61の筒部61aは、上方に延び出るようにして回転体本体61に設けられ、キャスター固定体41は、回転体本体61の筒部61aをその内部に収容するようにして下方に延びる収容筒部43bを含でいる。この収容筒部43bによれば、キャスター回転体60とキャスター固定体41およびキャスター軸50との接触領域に異物等が混入することを効果的に回避することができる。
さらに、本実施の形態によれば、軸保持体43の収容筒部43bは、キャスター回転体60の回転体本体61から離間している。これにより、キャスター回転体60がキャスター固定体41およびキャスター軸50に対して回転する際に、キャスター固定体41の収容筒部43bが回転体本体61と接触して摩擦することを防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、キャスター固定体41が、取り付けアジャスター42と軸保持体43とを有している。このような構成によれば、軸保持体43を乳母車10の脚に連結する取り付けアジャスター42を乳母車10の構成に応じて変更するだけで、本実施の形態による回転円滑性および耐摩耗性に優れたキャスター40を種々の構成からなる乳母車10に適用することができる。つまり、軸保持体43、キャスター軸50、キャスター回転体60、車輪保持体70および車輪75からなるキャスターユニットを作製すれば、取り付けアジャスター42を変更するだけで、当該キャスターユニットを種々の構成からなる乳母車10に適用することができる。より具体的には、取り付けアジャスター42の脚収容筒部42aの形状を適宜変更するだけで、種々の乳母車の前脚または後脚にキャスター40を取り付けることができる。これにより、キャスター40の汎用性が向上させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、キャスター軸線Lbと平行な方向から観察した場合、キャスター軸50とクッション材77とがずれるように配置されている。言い換えると、クッション材77は、キャスター軸線Lbに沿ったキャスター軸50の延長上に配置されていない。つまり、乳母車10を走行面上に置いた場合、キャスター軸50とクッション材77とは、走行面と平行な方向にずれて位置するようになる。これにより、クッション材77がキャスター軸線Lbに沿ったキャスター軸50の延長上に配置されている場合と比べて、キャスター軸50の長さ及び樹脂製ブッシュ65の軸部65aの長さを確保し易くなる。この結果、樹脂製ブッシュ65の軸部65aとキャスター軸50とが軸方向に沿って接触する長さを、比較的長く確保することができ、キャスター回転体60がキャスター固定体41に対して相対回転する際に、キャスター回転体60が車輪75を保持した車輪保持体70とともに微振動する現象(ウォブル現象)の発生を効果的に抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。例えば、図示された乳母車本体11の構成は単なる例示であって、種々の変更が可能である。例えば、図示された乳母車10において、ハンドル26が背面押し位置(後方位置)と対面押し位置(前方位置)との間を揺動可能に構成されている例を示したが、ハンドル26が後方位置に固定され、背面押し位置から揺動不可能に構成されていてもよい。
10 乳母車
11 乳母車本体
20 フレーム部
22 前脚
24 後脚
40 キャスター
41 キャスター固定体
42 取り付けアジャスター
43 軸保持体
43b 収容筒部
44 金属製ワッシャ
48 環状溝
50 キャスター軸
51 脱落防止つば
60 キャスター回転体
61 回転体本体
61a 筒部
65 樹脂製ブッシュ
65a 軸部
65b 拡径つば
70 車輪保持体
74 車軸
75 車輪
77 クッション材

Claims (11)

  1. 乳母車の脚に固定されるキャスター固定体と、
    前記キャスター固定体から下方に延び出た金属製のキャスター軸と、
    前記キャスター軸の軸方向に延びる軸線を中心として前記キャスター軸に対して回転可能なキャスター回転体と、
    前記キャスター回転体と接続された車輪保持体と、
    前記車輪保持体に回転可能に保持された車輪と、を備え、
    前記キャスター回転体は、
    前記キャスター固定体から下方に延び出たキャスター軸が貫通する筒部を、有した回転体本体と、
    前記筒部に上方から挿入された樹脂製ブッシュであって、前記回転体本体の前記筒部内に配置された円筒状の軸部と、前記軸部の上端に設けられ前記筒部の上端面を覆う拡径つばと、を有する樹脂製ブッシュと、を有し、
    前記キャスター固定体は、前記樹脂製ブッシュの前記拡径つばに対面する部分に設けられ且つ前記キャスター軸の周囲を延びる金属製ワッシャを有し、
    前記キャスター固定体および前記キャスター回転体は、前記金属製ワッシャと前記樹脂製ブッシュとの接触のみにより、互いに接触し、
    前記金属製ワッシャは、前記キャスター固定体の当該金属製ワッシャを支持する樹脂部分とともにインサート成型されている、乳母車用のキャスター。
  2. 乳母車の脚に固定されるキャスター固定体と、
    前記キャスター固定体から下方に延び出た金属製のキャスター軸と、
    前記キャスター軸の軸方向に延びる軸線を中心として前記キャスター軸に対して回転可能なキャスター回転体と、
    前記キャスター回転体と接続された車輪保持体と、
    前記車輪保持体に回転可能に保持された車輪と、を備え、
    前記キャスター回転体は、
    前記キャスター固定体から下方に延び出たキャスター軸が貫通する筒部を、有した回転体本体と、
    前記筒部に上方から挿入された樹脂製ブッシュであって、前記回転体本体の前記筒部内に配置された円筒状の軸部と、前記軸部の上端に設けられ前記筒部の上端面を覆う拡径つばと、を有する樹脂製ブッシュと、を有し、
    前記キャスター固定体は、前記樹脂製ブッシュの前記拡径つばに対面する部分に設けられ且つ前記キャスター軸の周囲を延びる金属製ワッシャを有し、
    前記キャスター固定体および前記キャスター回転体は、前記金属製ワッシャと前記樹脂製ブッシュとの接触のみにより、互いに接触し、
    前記筒部は、上方に延び出るようにして前記回転体本体に設けられ、
    前記キャスター固定体は、前記回転体本体の前記筒部をその内部に収容するようにして下方に延びる収容筒部を含み、
    前記収容筒部の上方部分に、前記金属製ワッシャの外周部を受ける環状溝が形成されている、乳母車用のキャスター。
  3. 前記収容筒部は、前記回転体本体から離間している、請求項2に記載の乳母車用のキャスター。
  4. 乳母車の脚に固定されるキャスター固定体と、
    前記キャスター固定体から下方に延び出た金属製のキャスター軸と、
    前記キャスター軸の軸方向に延びる軸線を中心として前記キャスター軸に対して回転可能なキャスター回転体と、
    前記キャスター回転体と接続された車輪保持体と、
    前記車輪保持体に回転可能に保持された車輪と、を備え、
    前記キャスター回転体は、
    前記キャスター固定体から下方に延び出たキャスター軸が貫通する筒部を、有した回転体本体と、
    前記筒部に上方から挿入された樹脂製ブッシュであって、前記回転体本体の前記筒部内に配置された円筒状の軸部と、前記軸部の上端に設けられ前記筒部の上端面を覆う拡径つばと、を有する樹脂製ブッシュと、を有し、
    前記キャスター固定体は、前記樹脂製ブッシュの前記拡径つばに対面する部分に設けられ且つ前記キャスター軸の周囲を延びる金属製ワッシャを有し、
    前記キャスター固定体および前記キャスター回転体は、前記金属製ワッシャと前記樹脂製ブッシュとの接触のみにより、互いに接触し、
    前記キャスター固定体は、
    乳母車の脚に固定される取り付けアジャスターと、
    前記取り付けアジャスターと固定され、前記金属製ワッシャを含み且つ前記キャスター軸を保持する軸保持体と、を有する、乳母車用のキャスター。
  5. 前記円筒状の軸部の軸方向への長さは、前記円筒状の軸部についての半径方向に沿った前記拡径つばの幅よりも長い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスター。
  6. 前記円筒状の軸部の軸方向への長さは、前記円筒状の軸部についての半径方向に沿った前記金属製ワッシャの幅よりも長い、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスター。
  7. 前記樹脂製ブッシュは、前記回転体本体の前記筒部内に圧入されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスター。
  8. 前記金属製ワッシャは、前記キャスター固定体の当該金属製ワッシャを支持する樹脂部分とともにインサート成型されている、請求項2〜7のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスター。
  9. 前記キャスター固定体は、
    乳母車の脚に固定される取り付けアジャスターと、
    前記取り付けアジャスターと固定され、前記金属製ワッシャを含み且つ前記キャスター軸を保持する軸保持体と、を有する、請求項1〜3及び5〜7のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスター。
  10. 前記キャスター回転体と前記車輪保持体との間にクッション材が設けられ、
    前記キャスター軸の軸線方向からみた場合、前記キャスター軸と前記クッション材とがずれるように配置されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスター。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の乳母車用のキャスターと、
    前記乳母車用のキャスターを取り付けられた乳母車本体と、を備える、乳母車。
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