JP6157226B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、基地局と無線端末とが無線により通信する無線通信システムに関するものである。
従来から、複数の端末局と、これら端末局と基地局を介して通信を行う統制台とを備えた無線通信システムがある。ここで統制台はシステムの管理者や指揮者などが使用し、一斉指令などの統制通信を行う装置である。例えば、地域防災無線システムにおいては、統制台は県庁や市役所等に設置される。統制台は端末局を強制的に通信に引き込む統制通信を行うことができ、統制台からある端末やグループ、あるいは、全端末に対して統制通信が行われると、通話中の端末は通話を強制切断されて当該統制通信に引き込まれる。
なお、従来から統制局(統制台)の統制通信に関して、統制通信時の強制切断の際に、強制切断される端末局のうち、統制通信対象外の端末局になぜ強制切断されたのかを知らせるために、統制通信による強制切断であることを通知する技術がある(下記の特許文献1参照)。
特開2012−151564号公報
ところで、統制台は統制通信(強制引き込み通信)を行う側であって、統制通信を受けることはない。しかし、複数の通信システムを有する複合システムなど、複数の統制台が存在する無線通信システムを構築する場合は、緊急時などに統制台間で通信を行えず不便であった。
そこで、本発明は、統制台が他の統制台と通信できるようにすることを目的とする。
本発明の無線通信システムは、複数の端末局と、これら複数の端末局と無線通信を行う基地局と、複数の統制台と、前記基地局に接続された回線制御装置とを有する無線通信システムであって、複数の統制台のうちの第1の統制台が、他のシステムの第2の統制台に対して通信要求を送信する送信手段を備え、回線制御装置は通信要求を受信すると、第2の統制台の通信状態を判断し、予め設定された優先度の高い通信中である場合には、第1の統制台に通信接続できない旨を応答し、優先度の高い通信中以外である場合には、第2の統制台に対して通信接続要求を送信して第1の統制台と第2の統制台とを基地局を介して接続することを特徴とする。
本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、第2の統制台は、通信中に回線制御装置から第1の統制台からの通信接続要求を受信すると、接続するか否かの選択をユーザに促す表示を行う表示部と、ユーザによって接続することが選択されると通信接続要求に応じる旨を示す信号を回線制御装置に送信する一方、接続しないことが選択されると通信接続要求に応じない旨を示す信号を回線制御装置に送信する制御部とを備え、回線制御装置は通信要求に応じる旨を示す信号を受信すると第1の統制台と第2の統制台との回線を接続し、通信要求に応じない旨を示す信号を受信すると第1の統制台に対して通信接続できない旨を応答することを特徴とする。
本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、回線制御装置は、第2の統制台が通信中に通信接続要求を送信した場合、通信接続要求を送信してから所定時間の間に第2の統制台から通信要求に応じる旨を示す信号と通信要求に応じない旨を示す信号のいずれも受信しない場合には、通信中の通信を切断して、第1の統制台と第2の統制台との回線を接続することを特徴とする。
本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、第2の統制台の制御部は、第1の統制台との通信中にユーザの操作による終話要求を受けた場合、第1の統制台の識別情報に基づいて第1の統制台が予め設定された上位装置であるか否かを判断し、上位装置でないと判断した場合は回線制御装置に対して切断処理を実行する一方、上位装置であると判断した場合は回線制御装置に対する切断処理を実行せずに第1の統制台との通信を維持することを特徴とする。
本発明によれば、統制台が他の統制台と通信を行うことができる。しかも、他の統制台の通信状況に応じて他の統制台が優先度の高い通信をしている場合は通信接続しないので、着信側の高優先度の通信が切断されてしまうことを抑止できる。
基地局共用型の無線通信システムの概要を示す図である。 図1の無線通信システムにおける統制局、無線統制局、固定端末局、移動局に付随する装置の例を示す図である。 本発明に係るスロット割り当ての概要を示す図である。 本発明の第1実施形態パターン1である統制局制御装置の動作を説明するための処理フローの図である。 本発明の一実施例に係る通信種別による無線通信システムの動作を説明するためのテーブル1の図である。 本発明の一実施例に係る通信種別による無線通信システムの動作を説明するためのテーブル2の図である。 本発明の第1実施形態パターン2である統制局制御装置の動作を説明するための処理フローの図である。 本発明の第2実施形態である市町村統制局制御装置の動作を説明するための処理フローの図である。
本発明の一実施形態(以下、本実施形態という)に係る無線通信システムについて、図面を参照して説明する。
以下では、無線通信システムの一例として、図1及び図2に例示した基地局共用型の防災無線システムを参照して説明する。
ここで、基地局共用型とは、異なるグループが基地局を共用するものであり、例えば県とその県内の市町村とが互いに基地局を共同して運用するシステムをいう。
図1には、基地局共用型の無線通信システムの一例として、或るエリア内に県の統制局20及び通信設備(移動局30a−1〜30a−4や固定端末局40−1〜40−4など)と、A市〜D市の無線統制局50(50−1〜50−4)及び通信設備(移動局30b−1〜30b−8など)が、一つの基地局(3キャリア、12スロット)10を共用して通話等の通信を行う防災無線システムの概要を示してある。
図2には、図1の防災無線システムにおける県統制局20、市無線統制局50、県固定端末局40、移動局30(県の移動局30a及び市の移動局30b)に付随する装置の例を示してある。
県統制局20は、マイクやスピーカ等の入出力機器を備えた統制台21と、防災無線システムの管理や監視に係る機能を提供する管理監視制御装置22と、県統制局20を統括的に制御して基地局10との通信を行う統制局制御装置(回線制御装置;LCU:Line Control Unit)23を有している。また、統制局制御装置23には、内線電話機24やFAX25等の外部装置が中継交換機26を介して接続されている。
無線統制局50は、マイクやスピーカ等の入出力機器を備えた統制台51と、市無線統制局50を統括的に制御する統制局制御装置52と、基地局10と無線により通信を行う無線装置53を有している。
県固定端末局40は、親電話機43や子電話機44やFAX45等の外部機器が接続される回線接続制御装置41と、基地局10と無線により通信を行う無線装置42を有している。
移動局30は、マイクやスピーカやディスプレイ等の入出力機器を備えた制御装置31と、基地局10と無線により通信を行う無線装置32を有している。
ここで、本無線システムでは、基地局10は3つの周波数チャネル(チャネル1〜3)を使用し、各チャネルをそれぞれ4つのスロット(チャネル1:スロットC及びスロット1〜3、チャネル2:スロット4〜7、チャネル3:スロット8〜11)に分割して使用する。平常時、非常時のいずれにおいても、12スロットのうちの1スロットに制御スロットが割り当てられ、残余の11スロットが県と県内の市町村とで共用(先取り利用)される。
また、以下の防災無線システムでは、県統制局20が本発明に係る統制局に対応し、基地局10が本発明に係る基地局に対応し、県の通信設備(移動局30aや県固定端末局40など)やA市〜D市の市無線統制局50及び通信設備(移動局30bなど)が本発明に係る端末局(以下、無線端末ともいう)に対応する。また、各無線端末を例えば県や市町村といった自治体単位でまとめたグループが本発明に係るグループに対応する。なお、自治体単位でのグループ分けのほか、例えば、無線端末を扱う人物の役職などの他の単位でグループ分けしてもよく、グループ分けの単位はシステムの運用形態等に応じて定めればよい。また、各無線端末が属するグループの特定は、例えば、各無線端末にグループの識別情報を付す等の種々の方式により実現することができる。
図3には、本実施形態に係るスロット割り当ての概要を示してある。
基地局10はキャリア1〜3を4つに時分割した12スロットを使用して通信するように構成されており、そのうち一つは制御スロット(図中“C”)として使用し、他のスロット1〜11を通信スロットとして使用する。通常通信時、スロット1〜11は、全てのグループ(都道府県及びA〜D市)が先取り方式で割り当てられて使用される。
これに対して、緊急通信モード時は、例えば、都道府県(県)に対してスロット1〜5、A市に対してスロット6,7、B市に対してスロット8,9、C市に対してスロット10,11が専用的に使用するスロットとして割当てられる。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムについて、図面を参照して説明する。
本第1実施形態は、A市無線統制台51から県庁統制台21への統制通信に関する例である。ここで、統制通信とは、通信を確立するために着信側の装置が通信中であればその通信中の通信を強制切断するような通信をいう。統制通信は、例えば、社団法人電波産業会にて規定された標準規格ARIB_STD_T79で規定されている。
なお、本第1実施形態の無線通信システムは図1〜図2に係る構成と同じ構成である。
また、本第1実施形態及び後述する第2実施形態の無線通信システムにおいて、後述する統制通信は、応援モードで運用時に実施される。つまり、通常時は県とA〜D市のシステムはそれぞれ別システムとして運用されており、統制局制御装置23は、県、A〜D市に個別に設定されたシステムコード(例えば全システムコードの第1の範囲の桁)に基づいて、同一システム内の通信のみを確立するように回線制御している。これに対して、応援モード(応援通信モード)時は、統制局制御装置23は、県、A〜D市など、他のシステムと共通に設定されたシステムコード(例えば全システムコードの第2の範囲の桁)に基づいて、他のシステム間の通信を確立するように回線制御する。この応援モードは、例えば県庁統制台21で設定のオンオフが行われる。なお、応援モードは、例えば本出願人が出願した特願2013−092760号に記載された技術を利用して実現される。
そして、各無線統制台51における他の統制台への統制通信機能は、応援モード時に初めて有効(ON)に設定される。応援モードであることは、例えば統制局制御装置23により基地局10から報知情報として送信され、各無線統制台51は報知情報に含まれる応援モード中であることを示す情報に基づいて、他統制台への統制通信機能をオンに設定する。なお、この場合に初めて統制台51における画面で他統制台への統制通信操作が可能になることが好ましい。例えば、統制台51は画面表示やランプ表示が機能オンであることを示す表示切り替わる、あるいは、統制通信の相手先として他統制台を選ぶことができるようになることにより、ユーザに対して機能オンであることを知らせることが好ましい。
(パターン1)
第1実施形態のパターン1について図4の処理フローを用いて説明する。
県統制局20の統制局制御装置23は、A市無線統制台51からの県統制台20を相手先に含む統制通信の発呼(接続要求)を受信すると(ステップS401)、県庁統制台21が待受け状態であるか否かを判定する(ステップS402)。このとき、統制局制御装置23は、現在応援モードで運用中であるため、A市無線統制台51と県庁統制台21とを接続すべく上記ステップS402の処理を実行する。なお、応援モード運用中ではない場合には、統制局制御装置23は、上記ステップS402の処理を実行せずに接続拒否応答をA市無線統制台51に送信することが好ましい。
そして、統制局制御装置23は、県庁統制台21が待受け状態であると判定すると(YES)、A市無線統制台51からの統制通信の通信接続要求を県庁統制台21に伝送する。県庁統制台21は、A市無線統制台51からの発呼(統制通信)を着信し(ステップS403)、処理を終了する。
統制局制御装置23は、県庁統制台21が待受け状態でないと判定すると(NO)、A市無線統制台51からの統制通信が音声通信であるか否かを判定する(ステップS404)。ここで、統制局制御装置23は、A市無線統制台51からの統制通信が音声通信の場合(YES)にはステップS405の処理に進み、A市無線統制台51からの統制通信がデータ通信の場合(NO)にはステップS413の処理に進む。
統制局制御装置23は、県庁統制台21の通信中の通信が音声通信であるか否かを判定する(ステップS405)。ここで、統制局制御装置23は、県庁統制台21の通信が音声通信である場合(YES)にはステップS407の処理に進み、県庁統制台21の通信がデータ通信である場合(NO)には県庁統制台21のデータ通信を維持しながらA市無線統制台51からの統制通信を県庁統制台21に接続し(ステップS406)、処理を終了する。
統制局制御装置23は、県庁統制台21の通信中の音声通信が低優先度であるか否かを判定し(ステップS407)、県庁統制台21の音声通信が低優先度である場合(YES)にはステップS408の処理に進み、県庁統制台21の音声通信が高優先度である場合(NO)にはステップS411の処理に進む。
統制局制御装置23は、県庁統制台21の音声通信が低優先度である場合(上記ステップS407でYES)、県庁統制台21に対して、A市無線統制台51からの統制通信の通信接続要求を示す信号を送信する。そして、県庁統制台21は、県庁統制台21の図示していない表示部にA市無線統制台51からの統制通信を接続受付するか否かの選択画面を表示する(ステップS408)。
そして、県庁統制台21のユーザが選択表示画面に基づいて選択操作を行い、その結果の信号(接続要求受付信号または接続要求拒否信号)を統制局制御装置23が受信してユーザの選択結果(接続受付か否か)を判定し(ステップS409)、県庁統制台21から接続要求受付信号を受信した場合(ステップS409のYES)、県庁統制台21が通信中の通話を切断し、A市無線統制台51からの統制通信を繋げて(ステップS410)、処理を終了する。
一方、統制局制御装置23は、県庁統制台21から接続要求拒否信号を受信した場合(ステップS409のNO)、ステップS411の処理に進む。
統制局制御装置23は、上記ステップS407でNOの場合(県庁統制台21が優先度の高い通話(例えば、統制通信や一斉通信など)を行っている場合)、及び、上記ステップS409でNOの場合(県庁統制台21から接続受け付けを拒否する旨の信号(接続要求拒否信号を受信した場合)、A市無線統制台51からの統制通信が個別通信の場合は、発呼側のA市無線統制台51に対して通信接続できない旨を示す話中音(BT:Busy Tone)で発呼の失敗を通知し当該統制通信は確立しない。一方、統制局制御装置23は、A市無線統制台51からの統制通信がグループ通信の場合は、発呼側のA市無線統制台51に対して県庁統制台21が話中である旨は通知せずに、県庁統制台21以外のグループ統制通信対象の他の端末局との統制通信を確立する(ステップS411)。そして、統制局制御装置23は、県庁統制台21にA市無線統制台51から統制通信の発呼があったことを通知し(ステップS412)、処理を終了する。これにより、県庁統制台21ではA市無線統制台51から統制通信の接続要求があったことを表示等してユーザに知らせることができる。
統制局制御装置23は、A市無線統制台51からの統制通信がデータ(例えばFAX)通信であった場合(上記ステップS404のNO)、県庁統制台21の通信中の通信が音声通信であるか否かを判定する(ステップS413)。ここで、統制局制御装置23は、県庁統制台21の通信がデータ通信である場合(NO)にはステップS415の処理に進み、県庁統制台21の通信が音声通信である場合(YES)には県庁統制台21の音声通信を維持しながらA市無線統制台51からのデータの統制通信を県庁統制台21に接続し(ステップS414)、処理を終了する。
統制局制御装置23は、上記ステップS413でNOの場合、県庁統制台21の通信中のデータ通信が低優先度であるか否かを判定し(ステップS415)、県庁統制台21のデータ通信が低優先度である場合(YES)にはステップS416の処理に進み、県庁統制台21のデータ通信が高優先度(例えばデータ一斉通信)である場合(NO)にはステップS411の処理に進む。ステップS411の処理では、統制局制御装置23は、A市無線統制台51からのデータ統制通信が個別通信の場合は、A市無線統制台51に通信中である旨の話中音を通知して統制通信を確立しない。また、統制局制御装置23は、A市無線統制台51からのデータ統制通信がグループ通信の場合は、発呼側のA市無線統制台51に対して県庁統制台21が話中である旨は通知せずに、県庁統制台21以外のグループ統制通信対象の他の端末局との統制通信を確立する。
県庁統制台21の通信中のデータ通信が低優先度である場合(ステップS415のYES)、統制局制御装置23は、A市無線統制台51からの統制通信の接続要求を県庁統制台21に送信し、県庁統制台21の図示していない表示部にA市無線統制台51からの統制通信を接続するか否かの選択画面を表示する(ステップS416)。
そして、県庁統制台21のユーザが選択表示画面に基づいて選択操作を行い、その結果の信号(接続要求受付信号または接続要求拒否信号)を統制局制御装置23が受信してユーザの選択結果(接続受付か否か)を判定し(ステップS417)、県庁統制台21から接続要求受付信号を受信した場合(ステップS417のYES)、県庁統制台21が通信中のデータ通信を切断し、A市無線統制台51からの統制通信を繋げて(ステップS418)、処理を終了する。
一方、統制局制御装置23は、県庁統制台21から接続要求拒否信号を受信した場合(ステップS417のNO)、上述したステップS411の処理を行う。
本発明の第1実施形態のパターン1は、A市無線統制台51から県庁統制台21に対して統制通信を接続することができる。しかも、県統制局20の統制台21に対して市町村無線統制台51から統制通信の接続要求があった場合に、県庁統制台21が通信中であっても低優先度の通信を実施中であれば、県庁統制台21のユーザはA市無線統制台51からの統制通信の接続の要否を選択できるように構成した。このことにより、県統制局20の統制台21を操作しているユーザは、自身の状況に応じて市町村無線統制台51から統制通信の接続の可否を選択できる。
また、県庁統制台21が高優先度の通信を実施中である場合には、統制局制御装置23はA市無線統制台51からの統制通信を接続しないので、県庁統制台21は、高優先度の通信を邪魔されることがない。このとき、統制局制御装置23は県庁統制台21に対してA市無線統制台51から統制通信の接続要求があった旨を通知するので、A市無線統制台51のユーザからすれば、通信接続はできなくても接続を試みたことを県庁統制台21に知らせることができ、利便性が向上する。例えば、災害発生時などの非常時にA市の職員が県庁の職員に対してどうしても連絡を取りたい場合には、上述したすべての効果はより顕著なものになる。
次に、本発明の第1実施形態のパターン1による無線通信システムの全体の動作について、図2,図5,図6を用いて説明する。
本発明の一実施例に係る通信種別による無線通信システムの動作を説明するための図5がテーブル1であり、図6がテーブル2である。
図2において、県統制局20の管理監視制御装置22は、都道府県統制台(即ち県庁統制台)21および市町村無線統制台51が市町村無線統制台51から都道府県統制台21へ統制通信を行えるように、各統制台の番号等の設定および登録を行う。
次に、例えば管理監視制御装置22は、本システムを応援通信モードにする。
統制局制御装置23は、応援通信モードになったとき、市町村無線統制台51から都道府県統制台21への統制通信を許可する。
市町村無線統制台51が都道府県統制台21へ統制通信をかけるとき、市町村無線統制台51はその要求を市町村無線統制局制御装置52に伝えて、市町村無線統制局制御装置52は無線回線を介して統制局制御装置23とやりとりをする。
常時、都道府県統制台21の通信状況を監視している統制局制御装置23は、そのやりとり信号を受け、都道府県統制台21の通信種別・優先度および市町村無線統制台51の統制通信種別に応じて、上記図4を用いて説明したように制御を行うことで、都道府県統制台20および市町村無線統制台51は図5のテーブル1または図6のテーブル2に示す動作を行う。
統制局制御装置23は、制御信号を都道府県統制台21および市町村無線統制台51へ伝えて、都道府県統制台21および市町村無線統制台51はその信号を受けて、図5のテーブル1または図6のテーブル2の動作を行う。
統制局制御装置23は、中継交換機26を介して内線電話機24とFAX25に接続されているため、音声とFAXとDATA通信を同時に行える。
市町村無線統制台51からの統制通信種別が統制通信における音声個別通信時の動作について図5を用いて説明する。
(音声通信中、優先度:高)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“高”の音声通信(例えば、一斉通信や統制通信)中の場合、都道府県統制台21の動作としては、通信継続および市町村無線統制台51からの統制通信があったことを統制局制御装置23から通知される。
市町村無線統制台51の動作としては、都道府県統制台21が通信していることを統制局制御装置23から通知され、統制通信を終了する。
(音声通信中、優先度:低)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“低”の音声通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、市町村無線統制台51からの統制通信を受けるか否かの選択を行う。
都道府県統制台21が受けると選択した場合は、市町村の統制通信に引き込まれる。
都道府県統制台21が受けないと選択した場合は、都道府県統制台21に統制通信があったことを統制局制御装置23から通知される。
都道府県統制台21が時間切れで選択されない場合は、統制通信を受けると選択した場合と同様に市町村の統制通信に引き込まれる。
都道府県統制台21は、統制通信中でも、統制通信を切断することができる。即ち、従来の統制通信では、統制通信の着信側は自身から切断信号を出力できず、また、終話操作を行っても制御スロットにより再度統制通信に引き込まれるように統制局制御装置が制御していた。しかし、本第1実施形態の都道府県統制台21は、A市無線統制台51からの統制通信中にユーザの操作に基づいて、切断要求信号を統制局制御装置23に送信する。そして、統制局制御装置23は、その切断要求信号が都道府県統制台21からの場合に限って、都道府県統制台21を統制通信から切り離すように制御する。
これにより、都道府県統制台21が市町村の統制通信に引き込まれたままになって、他の重要な通信を実施できなくなることを抑止できる。
市町村無線統制台51の動作としては、都道府県統制台21が統制通信を受ける場合、都道府県統制台21は統制通信に引き込まれる。
市町村無線統制台51は、都道府県統制台21が受けない場合、都道府県統制台21が通信していることを統制局制御装置23から通知され、統制通信を終了する。
(FAX/DATA通信中、優先度:高)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“高”のFAX/DATA通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、FAX/DATAの通信継続しながら、音声の統制通信を受ける。市町村無線統制台51の動作としては、音声の統制通信を行う。
(FAX/DATA通信中、優先度:低)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“低”のFAX/DATA通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、FAX/DATAの通信継続しながら、音声の統制通信を受ける。市町村無線統制台51の動作としては、音声の統制通信を行う。
市町村無線統制台51からの統制通信種別が統制通信における音声グループ通信時の動作について図5を用いて説明する。
(音声通信中、優先度:高)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“高”の音声通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、通信継続および市町村無線統制台51からの統制通信があったことを統制局制御装置23から通知される。
市町村無線統制台51の動作としては、都道府県統制台21が通信していることを統制局制御装置23から通知されずに、統制通信を継続する。
(音声通信中、優先度:低)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“低”の音声通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、市町村無線統制台51からの統制通信を受けるか否かの選択を行う。
都道府県統制台21が受けると選択した場合は、市町村の統制通信に引き込まれる。
都道府県統制台21が受けないと選択した場合は、都道府県統制台21に統制通信があったことを統制局制御装置23から通知される。
都道府県統制台21が時間切れで選択されない場合は、統制通信を受けると選択した場合と同様に市町村の統制通信に引き込まれる。
都道府県統制台21は、統制通信中でも、統制通信を切断することができる。
市町村無線統制台51の動作としては、都道府県統制台21が統制通信を受ける場合、都道府県統制台21は統制通信に引き込まれる。
市町村無線統制台51は、都道府県統制台21が統制通信を受けない場合、都道府県統制台21が通信していることを統制局制御装置23から通知されずに、統制通信を継続する。
(FAX/DATA通信中、優先度:高)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“高”のFAX/DATA通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、FAX/DATAの通信継続しながら、音声の統制通信を受ける。市町村無線統制台51の動作としては、音声の統制通信を行う。
(FAX/DATA通信中、優先度:低)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“低”のFAX/DATA通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、FAX/DATAの通信継続しながら、音声の統制通信を受ける。市町村無線統制台51の動作としては、音声の統制通信を行う。
市町村無線統制台51からの統制通信種別が統制通信におけるFAX/DATA個別通信時およびグループ通信時の動作について図6を用いて説明する。
(音声通信中、優先度:高)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“高”の音声通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、音声通信を継続しながら、FAX/DATAの市町村無線統制台51からの統制通信を受ける。
市町村無線統制台51の動作としては、FAXの統制通信を行う。
(音声通信中、優先度:低)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“低”の音声通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、音声通信を継続しながら、FAX/DATAの市町村無線統制台51からの統制通信を受ける。
市町村無線統制台51の動作としては、FAXの統制通信を行う。
(FAX/DATA通信中、優先度:高)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“高”のFAX/DATA通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、FAX/DATAの通信継続および市町村無線統制台51からの統制通信があったことを統制局制御装置23から通知される。
都道府県統制台21は、統制通信中でも、統制通信を切断することができる。
市町村無線統制台51の動作としては、都道府県統制台21が通信していることを統制局制御装置23から通知され、統制通信を終了する。
(FAX/DATA通信中、優先度:低)
都道府県統制台21の通信状況が、優先度“低”のFAX/DATA通信中の場合、都道府県統制台21の動作としては、市町村無線統制台51からの統制通信を受けるか否かの選択を行う。
都道府県統制台21が統制通信を受けると選択した場合は、市町村の統制通信に引き込まれる。
都道府県統制台21が統制通信を受けないと選択した場合は、都道府県統制台21に統制通信があったことを統制局制御装置23から通知される。
都道府県統制台21が時間切れで選択されない場合は、統制通信を受けると選択した場合と同様に市町村の統制通信に引き込まれる。
都道府県統制台21は、統制通信中でも、統制通信を切断することができる。
市町村無線統制台51の動作としては、都道府県統制台21が統制通信を受ける場合、都道府県統制台21は統制通信に引き込まれる。
市町村無線統制台51は、都道府県統制台21が統制通信を受けない場合、都道府県統制台21が通信していることを統制局制御装置23から通知され、統制通信を終了する。
(パターン2)
第1実施形態のパターン2について図7の処理フローを用いて説明する。
パターン2のパターン1との相違点は、統制局制御装置23が県統制局20の統制台21に対して市町村無線統制台51から統制通信の接続要求があった場合、自動的に接続の要否を決定することである。
図7は、市町村無線統制台51から統制通信の接続要求があった場合に、県統制局20の統制台21には統制通信の接続要否を選択できる選択画面がない。すなわち、図7には、ステップS408,ステップS409,ステップS416、ステップS417の処理がない。
第1実施形態のパターン2は、図7において、図4と異なる処理のみについて説明する。なお、その他の処理は図4と同様である。
統制局制御装置23は、県庁統制台21の通信中の音声通信が低優先度であるか否かを判定し(ステップS407)、県庁統制台21の音声通信が低優先度である場合(YES)にはステップS410の処理に進み、県庁統制台21の音声通信が高優先度である場合(NO)にはステップS411の処理に進む。
統制局制御装置23は、県庁統制台21が通信中の通話を切断し、A市無線統制台51からの通信を繋げて(ステップS410)、処理を終了する。
統制局制御装置23は、県庁統制台21の通信中の音声通信が低優先度であるか否かを判定し(ステップS415)、県庁統制台21の音声通信が低優先度である場合(YES)にはステップS418の処理に進み、県庁統制台21の音声通信が高優先度である場合(NO)にはステップS411の処理に進む。
統制局制御装置23は、県庁統制台21が通信中の通信を切断し、A市無線統制台51からの通信を繋げて(ステップS418)、処理を終了する。
本発明の第1実施形態のパターン2は、統制局制御装置23が県統制局20の統制台21に対して市町村無線統制台51から統制通信の接続要求があった場合、統制台21の通信状態に応じて、自動的に接続の要否を決定する。
これにより、統制局制御装置23は、A市無線統制台51からの統制通信要求をパターン1よりも優先して接続することになりA市無線統制台51のユーザの利便性が向上する。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムについて、図面を参照して説明する。
本第2実施形態は、A市無線統制台51からB市無線統制台51に対しての統制通信に関する例である。A市無線統制台51からB市無線統制台51への統制通信の確立時の処理は、上述した第1実施形態と同様である。しかし、統制通信が確立した後に、B市無線統制台51が統制通信から抜ける場合の処理が上述した第1実施形態とは異なる。
なお、本第2実施形態の無線通信システムは図1〜図2に係る構成と同じ構成である。
第2実施形態について図8の処理フローを用いて説明する。
A市無線統制台51は、B市無線統制台51に対して統制通信の発呼を行い、B市無線統制台51と統制通信中である。
B市の統制局制御装置52は、A市無線統制台51との通信中にユーザの終話要求を受けたか判定する(ステップS801)。B市の統制局制御装置52は、終話要求を受けた場合(YES)にステップS802の処理に進み、終話要求を受けていない場合(NO)にステップS801の処理に戻る。
B市の統制局制御装置52は、統制通信の発呼元IDから統制通信の発呼元が上位装置であるか否かを判定する(ステップS802)。つまり、ここでは、統制局制御装置52は、統制通信の発呼元が上位装置である県庁統制台21であるか、上位装置ではない他のA市、C市、D市の無線統制台51であるかを判断する。
B市の統制局制御装置52は、ステップS802の処理で統制通信の発呼元IDから統制通信の発呼元が上位装置である県統制局20と判定した場合(YES)、統制局制御装置23に対する切断処理を実行せずに通信を維持し(ステップS803)、処理を終了する。
つまり、B市の統制局制御装置52は、ユーザによって終話処理がなされても、上位装置である県庁統制台21との統制通信を維持すべく、切断信号を統制局制御装置23に送信しない。
一方、B市の統制局制御装置52は、ステップS802の処理で統制通信の発呼元IDから統制通信の発呼元が上位装置でないと判定した場合(NO)、統制局制御装置23に対して切断信号を送信し(ステップS804)、統制通信から離脱して処理を終了する。
本発明の第2実施形態は、統制通信を発呼された市町村無線統制台が統制通信の発呼元に応じて、終話の可否を決定している。例えば、市町村無線統制台は、統制通信の発呼元が他の市町村無線統制台51の場合は終話することができるが、県庁統制台21の場合は終話することができない。これにより、上位である県庁統制台21からの重要な統制通信から離脱することがなくなり、統制のある通信システムを実現することができる。一方、上位ではない他市の無線統制台51からの統制通信からは自由に離脱することができるようになるため、自身の市のシステムにとって重要な通信を実施できなくなることを抑止できる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば、本発明の無線通信システムは上述した実施形態の防災無線システムに限定されるものではなく、上記以外の無線通信システムに広く適用することができることは言うまでもない。
なお、上述した実施形態では、統制台間の通信として統制通信を例に挙げて説明したが、本発明は統制通信に限定されるものではない。
また、上述した実施形態の図4、図7における各処理ステップの処理順序は上述した順序に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施できる。例えば、上記ステップS402、S403、S405の処理順序は上述した実施形態に限定されない。
さらに、上述した実施形態の上記ステップS409及びS417において、県庁統制台21のユーザが通信接続要求に応じるか否かの選択を所定時間(例えば数十秒)以上行わなかった場合、統制局制御装置23は、上記ステップS410またはS418の処理に進み、県庁統制台21が現在通信中の通信を切断して、A市無線統制台51からの統制通信を接続するように構成してもよい。つまり、統制局制御装置23は、県庁統制台21に対して通信接続要求を送信してからの時間を計測し、所定時間の間に県庁統制台21から通信要求に応じる旨を示す信号と通信要求に応じない旨を示す信号のいずれも受信しない場合には、県庁統制台21の通信中の通信を切断して、A市無線統制台51と県庁統制台21との回線を接続する。これにより、県庁統制台21のユーザの選択が行われない場合には、より緊急度(優先度)の高いA市無線統制台51からの通信を優先して接続することができ、システム上の利便性が向上する。
なお、上述した実施形態では、統制局制御装置23は、統制台間の統制通信は応援モード時に接続するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、統制局制御装置23は、応援モード時ではない通常運用時であっても、統制台からの統制通信要求を受信した際に、その通信要求に含まれる統制通信であることを示す通信種別情報と、発呼先として他の統制台が含まれる宛先情報に基づいて、他の統制台への統制通信である場合に限って、他システムコードであっても(例えば全システムコードの第1の範囲の桁が異なっていても、第2の範囲の桁が同一であれば)、その統制通信を接続するように上記実施形態のような処理を行っても良い。これにより、県庁統制局20によって応援モードに設定されていなくても、市無線統制台51から他の統制台に統制通信を確実に行うことができるようになる。
以上説明したように、本発明は以下の特徴を含んでいる。
(1)複数の端末局と、これら複数の端末局と基地局を介して通信を行う統制台とを有するシステムを複数備え、基地局に複数のシステムの統制台が有線または無線で接続されるとともに、当該基地局に回線制御装置が接続された無線通信システムであって、複数の統制台のうちの第1の統制台が、他のシステムの第2の統制台に対して通信要求を送信する送信手段を備え、回線制御装置は通信要求を受信すると、第2の統制台の通信状態を判断し、予め設定された優先度の高い通信中である場合には、第1の統制台に通信接続できない旨を応答し、優先度の高い通信中以外である場合には、第2の統制台に対して通信接続要求を送信して第1の統制台と第2の統制台とを基地局を介して接続することを特徴とする、無線通信システム。
これにより、統制台は他の統制台と通信接続を行うことができる。しかも、第2の統制台の通信状況に応じて、優先度の高い通信を強制切断してしまうことを抑止できる。
(2)複数の端末局と、これら複数の端末局と無線通信を行う基地局と、複数の統制台と、前記基地局に接続された回線制御装置とを有する無線通信システムであって、複数の前記統制台のうちの第1の統制台が、他のシステムの第2の統制台に対して通信要求を送信する送信手段を備え、前記回線制御装置は、前記通信要求を受信すると、前記第2の統制台の通信状態を判断し、予め設定された優先度の高い通信中である場合には、前記第1の統制台に通信接続できない旨を応答し、前記優先度の高い通信中以外である場合には、前記第2の統制台に対して通信接続要求を送信して前記第1の統制台と前記第2の統制台とを前記基地局を介して接続することを特徴とする、無線通信システム。
これにより、統制台は他の統制台と通信接続を行うことができる。しかも、第2の統制台の通信状況に応じて、優先度の高い通信を強制切断してしまうことを抑止できる。
(3)上記(1)または(2)の無線通信システムにおいて、第2の統制台は、通信中に回線制御装置から第1の統制台からの通信接続要求を受信すると、接続するか否かの選択をユーザに促す表示を行う表示部と、ユーザによって接続することが選択されると通信接続要求に応じる旨を示す信号を回線制御装置に送信する一方、接続しないことが選択されると通信接続要求に応じない旨を示す信号を回線制御装置に送信する制御部とを備え、回線制御装置は通信要求に応じる旨を示す信号を受信すると第1の統制台と第2の統制台との回線を接続し、通信要求に応じない旨を示す信号を受信すると第1の統制台に対して通信接続できない旨を応答することを特徴としている。
これにより、第2の統制台が通信中であっても高優先度通信でない低優先度の通信を実施中であれば、第2の統制台のユーザが第1の統制台からの通信の接続の可否を選択できる。したがって、第2の統制台のユーザは、自身の状況に応じて第1の統制台との通信の接続の可否を選択できる。
(4)上記(3)の無線通信システムにおいて、回線制御装置は、第2の統制台が通信中に通信接続要求を送信した場合、通信接続要求を送信してから所定時間の間に第2の統制台から通信要求に応じる旨を示す信号と通信要求に応じない旨を示す信号のいずれも受信しない場合には、通信中の通信を切断して、第1の統制台と第2の統制台との回線を接続することを特徴としている。
これにより、第2の統制台のユーザの選択が行われない場合には、より緊急度(優先度)の高い第1の統制台らの通信を優先して接続することができ、システム上の利便性が向上する。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの無線通信システムにおいて、前記第2の統制台の前記制御部は、前記第1の統制台との通信中にユーザの操作による終話要求を受けた場合、前記第1の統制台の識別情報に基づいて前記第1の統制台が予め設定された上位装置であるか否かを判断し、上位装置でないと判断した場合は前記回線制御装置に対して切断処理を実行する一方、上位装置であると判断した場合は前記回線制御装置に対する切断処理を実行せずに前記第1の統制台との通信を維持することを特徴としている。
これにより、上位装置からの重要な通信から離脱することがなくなり、統制のとれた無線通信システムを実現することができる。一方、上位装置ではない統制台からの通信からは自由に離脱することができるようになるため、上位装置でない統制台からの通信のために自身にとって重要な通信を実施できなくなることを抑止できる。
10:基地局、20:県統制局、30(30a,30b):移動局、40:県固定端末局、50:市無線統制局、21:統制台、22:管理監視制御装置、23:統制局制御装置、24:内線電話機、25:FAX、26:中継交換機、31:制御装置、32:無線装置、41:回線接続制御装置、42:無線装置、43:親電話機、44:子電話機、45:FAX、51:市町村統制台、52:統制局制御装置、53:無線装置。

Claims (4)

  1. 複数の端末局と、これら複数の端末局と無線通信を行う基地局と、複数の統制台と、前記基地局に接続された回線制御装置とを有する無線通信システムであって、
    複数の前記統制台のうちの第1の統制台が、他のシステムの第2の統制台に対して通信要求を送信する送信手段を備え、
    前記回線制御装置は、前記通信要求を受信すると、前記第2の統制台の通信状態を判断し、予め設定された優先度の高い通信中である場合には、前記第1の統制台に通信接続できない旨を応答し、前記優先度の高い通信中以外である場合には、前記第2の統制台に対して通信接続要求を送信して前記第1の統制台と前記第2の統制台とを前記基地局を介して接続することを特徴とする、無線通信システム。
  2. 前記第2の統制台は、通信中に前記回線制御装置から前記第1の統制台からの通信接続要求を受信すると、接続するか否かの選択をユーザに促す表示を行う表示部と、
    前記ユーザによって接続することが選択されると前記通信接続要求に応じる旨を示す信号を前記回線制御装置に送信する一方、接続しないことが選択されると前記通信接続要求に応じない旨を示す信号を前記回線制御装置に送信する制御部とを備え、
    前記回線制御装置は、前記通信要求に応じる旨を示す信号を受信すると前記第1の統制台と前記第2の統制台との回線を接続し、前記通信要求に応じない旨を示す信号を受信すると前記第1の統制台に対して通信接続できない旨を応答することを特徴とする、請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記回線制御装置は、前記第2の統制台が通信中に通信接続要求を送信した場合、前記通信接続要求を送信してから所定時間の間に前記第2の統制台から前記通信要求に応じる旨を示す信号と前記通信要求に応じない旨を示す信号のいずれも受信しない場合には、前記通信中の通信を切断して、前記第1の統制台と前記第2の統制台との回線を接続することを特徴とする、請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記第2の統制台の前記制御部は、前記第1の統制台との通信中にユーザの操作による終話要求を受けた場合、前記第1の統制台の識別情報に基づいて前記第1の統制台が予め設定された上位装置であるか否かを判断し、上位装置でないと判断した場合は前記回線制御装置に対して切断処理を実行する一方、上位装置であると判断した場合は前記回線制御装置に対する切断処理を実行せずに前記第1の統制台との通信を維持することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
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