JP2009021768A - 移動無線システム - Google Patents

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龍哉 尾崎
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Abstract

【課題】移動無線システム全体を統括する管理者が、各営業所および移動中の営業担当に、同一指令内容で、リアルタイムで通知および通話する移動無線システムを提供する。
【解決手段】複数個の基地ゾーンから所望の基地ゾーンを指定し、この基地ゾーンはシステム全体を統括する統括基地ゾーン100とし、統括基地ゾーンは、他の基地局に有する各集中制御装置201と無線またはネットワーク接続され、複数の集中制御装置を統合して統合回線制御を行う制御BOX111と、基地局、基地局無線機および移動無線機の選択・呼出制御を行う制御用パソコンと、選択・呼出制御の操作・表示を行う表示・操作手段と、選択・呼出制御された移動局との通話を行う通話手段と、を有する統合指令卓110を備え、統合指令卓によって、システムを統括して一元的に回線管理を行って、一斉指令、個別指令および個別通話を行う構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システムの遠隔制御に関し、移動無線の運用の統合化に供して好適な移動無線システムに関する。
電力、ガス等の公共業務に適用されて、業務支援となる通信システムとして専用移動通信を構成する移動無線システムがある。従来の移動無線システムの構成について図2のブロック図を示して説明する。
無線接続方式(一例;SCPC方式;Single Channel Per Carrier;狭帯域デジタル通信方式の標準規格ARIB STD―T61に準拠の周波数分割伝送方式)の回線制御を行う集中制御装置1と、移動局との交信を行う複数の基地局無線機3と、前記複数個の基地局無線機3の中から任意の基地局無線機を選択操作し、基地局(営業所等)における通話操作を行う指令卓2とにより基地局が構成され、この基地局に、車載無線機および携帯無線機などの移動局である複数の移動無線機4が加わって基地ゾーンが構成される。さらに、複数の基地ゾーンによって従来の移動無線システム全体が構成される。
前記基地ゾーンは、例えば、各営業所に備えた機器によって構成される。その規模は、通常、集中制御装置1を1台、指令卓2を複数台、基地局無線機3を複数台、及び移動無線機4を複数台とし、各営業所の規模、通信状況、通信エリア規模などにより決定される。
複数の基地局無線機3、集中制御装置1および指令卓2は営業所内に備えており、または、一部の基地局無線機3は営業所からから離れた配置としてもよく、これらの機器により営業所管轄の基地ゾーンを構成する。
従来は、営業所管轄の基地ゾーン単位で、それぞれの移動無線システムとして個別に運用されている。
その運用の一環として、指令卓2から基地ゾーン内に配置された複数の移動局(移動無線機4)に対して、通常の業務連絡、あるいは緊急時の通報として一斉指令および個別呼出し通話が行われていた。これには、指令卓2の操作によって、各基地局ゾーンに設置している基地局無線機3を選択する。その選択信号を入力した集中制御装置1は、回線を制御し、これによって所望の回線に接続が行われ、移動無線機に接続される。
指令卓2には、基地局無線機を選択する表示型の選択スイッチ、通話するためのスタンドマイク、ハンドセットおよびプレススイッチを備えており、プレス動作により通話が集中制御装置1および選択された基地局無線機3を介して、選択された基地局無線機3に追従された移動局である移動無線機4に送話される。
一方、移動無線機4が営業所へ向けて応答を返す場合には、当該営業所への呼出操作を行い、移動無線機4に備えているハンドマイクに付くプレススイッチの操作により、基地ゾーン内の基地局無線機3、集中制御装置1、を介して指令卓2に送話される。
また、基地局無線機3は、移動無線機4からの送話を折り返し送信する機能(中継機能)があるので、基地ゾーン内に有する移動無線機と他の移動無線機との交信も可能である。
近年、設備化が充実して、基地ゾーンの数が多くなってきている。ところが、複数の基地ゾーン(それぞれの移動無線システム)間の連絡は、他の通信手段により行われていたので、災害発生時などの緊急時における、統括的な指令を末端まで徹底させるには、指令速度および指令内容の正確さの点で難点があった。
なお、複数の基地局装置(基地局無線機)と、これらに接続された回線制御装置(集中制御装置)および複数の端末装置(移動無線機)からなる無線通信システムにおいて、通信の接続時間を短縮する提案がある。(例えば、特許文献1 参照)
特開2006−87084号公報(図1)
前述の従来技術は、基地ゾーン(営業所)単位とする移動無線システムの運用であったために、大規模災害の発生時などの緊急時において、営業所(複数有する移動無線システム)全体を統括する管理者が、統括的な指令を末端まで徹底させるには、指令速度および指令内容の正確さの点で問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、移動無線システム全体を統括する管理者が、各営業所および移動中の営業担当に、同一指令内容で、リアルタイムで通知および通話することのできる移動無線システムを提供することにある。
この目的を達成するために、本発明の移動無線システムは、回線制御を行う集中制御装置と、所定の移動局と無線交信する少なくとも1つの基地局無線機と、通話操作を行う少なくとも1つの指令卓とを備えた基地局と、を有する移動無線システムであって、
該移動無線システムは、前記基地局の中から選択した任意の基地局に接続されたシステムを統括するための統合指令卓と、該統合指令卓を有する前記任意の基地局は、該基地局が有する集中制御装置と有線接続され、該基地局以外の複数の基地局に有する各集中制御装置と無線またはネットワーク接続され、複数の前記集中制御装置を統合して統合回線制御を行う第1の制御装置と、該第1の制御装置に接続され、前記基地局、前記基地局無線機および前記移動無線機の選択・呼出制御を行える第2の制御装置と、該第2の制御装置に接続され、前記選択・呼出制御の操作・表示を行う表示・操作手段と、前記第1の制御装置に接続され、前記選択・呼出制御された前記移動局との通話を行う通話手段と、を備え、
前記統合指令卓によって、システムを統括して一元的に回線管理を行って、一斉指令、個別指令および個別通話を行える構成とした。
本発明によれば、営業所に有する全ての移動無線システムを統合する統合指令卓によって、移動無線機を保有した営業担当および各営業所の指令卓の全体を統括した指令通報および業務連絡が行えるようになり、これにより、指令速度および指令内容の正確さが増強され、業務効率を向上させることができる。
即時指令を要する統括的な業務連絡に同時性が確保され、災害発生時などにおける行動開始タイミングに不徹底さを来すことが極めて少なくなる。
本発明の一実施形態として、移動無線システムのブロック図を図1に示し、その構成について説明する。
無線接続方式の回線制御を行う集中制御装置201と、所定の移動局との無線交信を可能とする、必要により複数の基地局無線機203と、複数の基地局無線機203より所望の基地局無線機を選択し、基地局における通話操作を行う、必要により複数の指令卓202とにより基地局が構成される。
更に、この基地局と、車載無線機および携帯無線機などの移動局である複数の移動無線機204とが備わり、これにより1つの基地ゾーン200が構成される。
更に、基地ゾーン200は、複数個が任意の通信エリアに配置されて、移動無線システムの構成としている。
なお、複数の基地ゾーンの中からシステム全体または一部を統括する統括基地ゾーン100が決められ、この統括基地ゾーン100には、前記基地ゾーン200と同様に、集中制御装置101と、必要により複数の指令卓102と、必要により複数の基地局無線機103および複数の移動無線機104とが備えられている。
前記1つの基地ゾーン200は、例えば、各営業所に備えた機器によって構成される。
備える機器の数は、通常、集中制御装置201を1台、指令卓202を複数台、基地局無線機203を複数台、及び移動無線機204を複数台とし、その台数は各営業所の業務規模、通信状況、エリア規模などにより決められる。
基地局無線機203を複数台有する場合、基地局無線機203は、無線チャネル数を確保するため基地局に備えるほか、その一部について、基地局ゾーンを拡大させるため、当該基地局から離れた場所に有線またはネットワーク回線を介して備えてもよい。
前記基地ゾーン200は、一般の営業所に備えた機器構成であり、これに対し、前記統括基地ゾーン100は、拠点とした営業所に備えた機器によって構成され、それは前記基地ゾーン200に有する機器と同様の構成に加え、以下に記載する機器を備える。
本発明の移動無線システムは、統括基地ゾーン100に有する基地局設備として、次の記載による機器によって構成される統合指令卓110を備えている。
その構成は、集中制御装置101と有線接続され、一般の基地局に有する集中制御装置201と無線またはネットワーク接続され、これら複数有する基地局ゾーンの移動無線システムの回線制御を行う統合回線制御機能を有する制御BOX111(第1の制御装置)と、この制御BOX111に接続され、前記基地局(営業所)、前記基地局無線機103,203および、これに伴う前記移動無線機104,204の選択・呼出制御を行う制御用パソコン113(第2の制御装置)と、この制御用パソコン113に接続され、基地局(営業所)の選択操作を行い、基地局無線機103,203を選択操作・表示し、この選択操作に伴い移動無線機104、204を選択・呼出操作し、更に、選択・呼出状況を表示する表示・操作手段としてのタッチパネル112と、前記制御BOX111に接続され、移動局との通話を行うプレス機能およびスピーカ付きのハンドセット114と、このハンドセット114に接続され、ハンズフリー通話が行えるマイク付きのヘッドセット115と、更に、ハンドセット114に接続され、選択した基地局無線機を送信モードとするプレストークするためのスイッチ機能をもつフットプレスSW116である。
このように、統合指令卓110は、一般営業所の指令卓の機能に加え、複数の営業所から任意の営業所を選択する機能、すなわち、1つあるいは複数の無線チャネル周波数に対応する基地局無線機を選択して、それに追従された移動無線機との業務連絡が行える。
なお、統合指令卓110は、統括する規模あるいは機能により複数で構成してもよい。
以上の構成を備えた移動無線システムの運用動作の一実施例について次に説明する。
通常は、営業所単位(基地ゾーン単位)の移動無線システムとして、それぞれでの運営が行われる。ところが、大規模災害発生などの緊急時において、その状況に合わせた連絡網を適宜構成するようにしたい。すなわち、災害時に適切な指示系統が確立させることが重要であり、このため全体または一部を掌握できるようなシステム構成にするため、核となる営業所を少なくとも1つは定め、ここに置かれるのが統合指令卓110である。
具体例としては、複数の営業所(複数の基地ゾーン)の連絡回線を統括して統合指令卓110から各移動局(移動無線機104,204等)に対し緊急指令などの業務連絡を行う場面である。
仮に、移動無線機104へ連絡する場合、拠点営業所(統括基地ゾーン100)に設けた統合指令卓110に有するタッチパネル112の操作により、制御用パソコン113の制御処理、制御BOX111の統合回線制御、集中制御装置101の個別回線制御の各処理を経て、統括基地ゾーン100に有する自局の営業所が選択される。
そこで、移動局である移動無線機104が存在する無線エリア(無線ゾーン)に設置されている基地局無線機103が選択される。
基地局無線機の選択は、当該営業所に複数の基地局無線機が配置されていれば、複数を選択してもよい。その選択信号は、タッチパネル112の操作に伴って発生し、これが制御BOX111に入力され、さらに、基地局無線機103に入力され移動無線回線を選択制御する。
一方、制御BOX111は、統合指令卓110の通話可能なハンドセット114、ヘッドセット115およびフットプレスSW116を選択された集中制御装置101に接続させ、さらに、基地局無線機103に接続させる。
そこでの音声は、接続された基地局無線機103を経て、これに追従し、基地ゾーン内に配置された移動局である移動無線機104に向けて送話される。
このとき、当該基地ゾーン内に配置された移動無線機104以外である他の移動無線機および当該基地ゾーン以外の他の基地ゾーンに配置された他の移動無線機は、移動無線機104と同一無線周波数にチャネル設定されていれば、モニタモードとなり、前記送話内容が認識される。
次に、移動局である移動無線機104からの応答は、移動無線機104に備えたハンドマイクのプレスボタンの操作により基地局無線機103、集中制御装置101および制御BOX111を前記送話の逆ルートの回線を介して統合指令卓110に有するハンドセット114またはヘッドセット115に対し送話される。
なお、前記送話と同様のタイミングで、移動無線機104以外である同一および他の基地ゾーン内のモニタモードであった他の移動無線機から送話が生じた場合でも、同一回線ルートを経て、混合された送話信号として基地局無線機103、集中制御装置101、制御BOX111を経由して統合指令卓110に有するハンドセット114またはヘッドセット115に対し送話される。
すなわち、送話対象であった移動無線機104からの送話信号と他の移動無線機204等からの送話信号とが混合されて、回線信号となるが、タッチパネル112の操作と制御用のパソコン113の制御処理により、所望の基地局無線機を選択すれば、当該基地局無線機103に回線接続され、追従する移動無線機104を選択制御されて、ハンドセット114またはヘッドセット115での受話となる。
前記各基地局の集中制御装置と制御BOX111間の伝送は、ネットワーク回線に代え、各基地局に有する基地局無線機の無線チャネルを割り当てて、自前の無線回線による情報送信を行うようにしてもよい。
更に、統合指令卓と、それ以外の指令卓との間の通話が行えるようにしてもよい。
以上により、統括基地ゾーン100は、即時指令を要する統括的な業務連絡に同時性が確保され、災害時などの緊急を要する行動開始タイミングに不徹底さが生じることがなくなる。
なお、元の個別基地ゾーンのシステムに戻すこと、すなわち、統合指令卓を切り離すことも可能である。
本発明は、移動通信に用いられる無線通信システムに適用されて、一例として、公共業務用等の専用移動通信に利用することができる。
本発明の移動無線システムを示すブロック図である。 従来の移動無線システムを示すブロック図である。
符号の説明
1、101,201 集中制御装置
2,102,202 指令卓
3,103、203 基地局無線機
4,104,204 移動無線機
100 統括基地ゾーン
110 統合指令卓
111 制御BOX
112 タッチパネル
113 制御用パソコン
114 ハンドセット
115 フットプレスSW
116 ヘッドセット
200 基地ゾーン

Claims (1)

  1. 回線制御を行う集中制御装置と、
    所定の移動局と無線交信する少なくとも1つの基地局無線機と、
    通話操作を行う少なくとも1つの指令卓とを備えた基地局と、
    を有する移動無線システムであって、
    該移動無線システムは、
    前記基地局の中から選択した任意の基地局に接続されたシステムを統括するための統合指令卓と、
    該統合指令卓を有する前記任意の基地局は、
    該基地局が有する集中制御装置と有線接続され、該基地局以外の複数の基地局に有する各集中制御装置と無線またはネットワーク接続され、複数の前記集中制御装置を統合して統合回線制御を行う第1の制御装置と、
    該第1の制御装置に接続され、前記基地局、前記基地局無線機および前記移動無線機の選択・呼出制御を行える第2の制御装置と、
    該第2の制御装置に接続され、前記選択・呼出制御の操作・表示を行う表示・操作手段と、
    前記第1の制御装置に接続され、前記選択・呼出制御された前記移動局との通話を行う通話手段と、を備え、
    前記統合指令卓によって、システムを統括して一元的に回線管理を行って、一斉指令、個別指令および個別通話を行える構成とした移動無線システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013048323A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム

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