JP6156206B2 - 電力変換装置及び電動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置及び電動モータに関し、特に、電力変換回路を構成する複数の電子部品が実装された配線基板を筐体内に収納する電力変換装置及びそれを備えた電動モータに適用して有効な技術に関するものである。
様々な機器の駆動源に用いられる電動モータにおいては、電力変換装置を備えた電動モータが知られている。特許文献1には、電力変換装置としてのインバータモジュールを一体化したインバータ一体型交流モータが開示されている。また、特許文献2には、電動モータに一体化される電力変換装置にも適用が可能な基板内蔵用筐体が開示されている。
この基板内蔵用筐体は、断面がコ字状の凹形状からなる2つの筐体部品を各々の開口部側が互いに向かい合うように連結して形成された筐体内に、複数の配線基板をその板厚方向に所定の間隔を置いて収納した構造になっている。そして、各配線基板は、その周縁部が筐体の側壁部から筐体内側に突出する取付座に固定されている。そして、各配線基板には、その厚さ方向において互いに反対側に位置する第1及び第2の実装面の各々に、発熱する電子部品が実装されている。そして、電子部品から放出される熱は、自然対流により筐体に伝達され、筐体から外部に放散されるようになっている。
特開2007−116840号公報 特開2012−227399号公報
しかしながら、特許文献2に開示の基板内蔵用筐体においては、以下の問題点があった。
すなわち、特許文献2に開示の基板内蔵用筐体では、筐体の側壁部からその内側に突出する取付座(支持体)に配線基板の周縁部を固定しているため、配線基板の厚さ方向において互いに反対側に位置する第1及び第2の実装面側にそれぞれ空間領域が存在する。
一方、特許文献2には詳細に記載されていないが、筐体の底部及び側壁部で囲まれた収納部に配線基板を収納する構造では、一般的に配線基板と筐体の側壁部との間に隙間部が設けられている。
ここで、配線基板の第1及び第2の実装面の各々が重力の方向において互いに反対側に位置する場合、重力の方向に対して第1の実装面を下面とし、第2の実装面を上面としたとき、配線基板の下面(第1の実装面)に実装された電子部品の発熱による熱気は、配線基板の下面の表面付近に溜まる。
この配線基板の下面の表面付近に溜まった熱気のうち、配線基板の周縁部の熱気は、配線基板と筐体の側壁部との間の隙間部を通して、配線基板の下面側の空間領域と上面(第2の実装面)側の空間領域とに亘って自然対流(熱気の排出と冷気の流入)が発生するため留まることはない。
しかしながら、配線基板の中央部の熱気は、配線基板と筐体の側壁部との間の隙間部までの距離が遠いため、活発な自然対流は望めない。
このため、配線基板の下面側の中央部に熱気が溜まり、更なる電子部品の発熱により、配線基板の下面側の内気温度が上昇する。この結果、内気温度が電子部品の許容温度を超過し、電子部品の性能が著しく低下するといった不具合を招く要因となる。この不具合は電力変換装置及びそれを備えた電動モータの熱に対する信頼性の低下を意味する。
特に、電力変換装置では、電力変換回路を構成する複数の電子部品が配線基板に実装されるが、この複数の電子部品の中には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのパワートランジスタからなるスイッチンク素子を搭載したパワー部品が含まれている。このパワー部品は、扱う電力が大きく、発熱量も大きいため、熱に対する信頼性を高めることは重要である。
そこで、本発明者は、配線基板を支持する支持体に着目し、本発明をなした。
本発明の目的は、熱に対する信頼性の高い電力変換装置及びそれを備えた電動モータを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る電力変換装置は、互いに反対側に位置する第1及び第2の面を有し、電力変換回路を構成する複数の電子部品が少なくとも前記第1の面に実装された配線基板と、底部及び側壁部で囲まれた収納部に前記配線基板を収納する筐体と、前記配線基板の前記第1の面が前記底部と対向し、かつ前記配線基板が前記底部及び側壁部から離間した状態で前記配線基板の周縁部を支持する複数の第1の支持体と、前記複数の第1の支持体よりも前記配線基板の内側で前記配線基板を支持し、かつ前記配線基板に形成された貫通孔を通して前記配線基板の前記第2の面側の第2の空間領域と連通すると共に前記第1の面側の第1の空間領域と連通する流路が設けられた第2の支持体とを備えていることを特徴としている。
また、この本発明の一態様に係る電力変換装置において、第2の支持体は、前記底部から前記配線基板に向かって突出すると共に前記流路を囲むようにして配置された複数の突起によって構成されていることが好ましい。
また、この本発明の一態様に係る電力変換装置において、前記第2の支持体は、前記配線基板側の一端側に前記貫通孔に挿入される挿入部を有し、前記挿入部は、段部と、前記段部から突出する突起片とで構成されていることが好ましい。
また、この本発明の一態様に係る電力変換装置において、前記第2の支持体は、前記配線基板が締結部材によって締結固定される基板締結固定部を有していることが好ましい。
更に、本発明の一態様に係る電動モータは、上述の何れかの電力変換装置を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、熱に対する信頼性の高い電力変換装置及びそれを備えた電動モータを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインバータを備えた電動モータの概略構成を示す断面図である。 図1の電動モータの平面図である。 図1の電動モータの底面図である。 図1のインバータの平面図である。 図4のA−A線に沿った断面構造を示す断面図である。 図1のインバータ筐体を抽出して示す斜視図である。 図4のB−B線に沿った断面構造を示す断面図である。 図1のインバータにおいて、熱気の対流状態を矢印で示した図((a)平面図,(b)は断面図)である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る電動モータ1は、モータ部10aとインバータ部10bとを備えたインバータ一体型電動モータである。
モータ部10aは、モータ筐体11と、このモータ筐体11の収納部に収納されたロータコア12及びマグネット13とを備えている。また、モータ部10aは、モータ筐体11の内外に亘って延在し、かつ軸方向に互いに離間する2つのベアリング15,16を介してモータ筐体11に軸支されたシャフト14を備えている。そして、モータ部10aは、ロータコア12及びマグネット13より得られる回転力をシャフト14により外部へ伝達するように構成されている。
モータ筐体11は、円形筒型形状からなり、金属製の材料で形成されている。モータ筐体11の側壁部の外側には、モータ部10aを外気により冷却するための複数の凸状フィン17が放射状に設けられている。
インバータ部10bには、電力変換装置としてのインバータ20が搭載されている。インバータ20は、電力を直流から交流に変換してモータ部10aに供給する電力変換回路を備えている。また、インバータ20は、モータ部10aのシャフト14の回転数及びトルクなどの運転を制御する制御回路も備えている。
インバータ20は、図1、図4及び図5に示すように、配線基板23と、この配線基板23を収納する筐体としてのインバータ筐体21とを備えている。インバータ筐体21は、底部21a及び側壁部21bと、この底部21a及び側壁部21bで囲まれた収納部22と、底部21aとは反対側に設けられた開口部とを備えている。インバータ筐体21は、モータ筐体11と同様に、円形筒型形状からなり、金属製の材料で形成されている。すなわち、収納部22は、平面形状が円形状で形成されている。
インバータ筐体21は、側壁部21bの開口部側にシール部21cを備えている。このシール部21cは、側壁部の外壁にインバータ筐体21の外周に沿ってゴム状のオーリング28が設けられている。このシール部21cは、モータ筐体11の開口部内に挿入されている。すなわち、モータ筐体11とインバータ筐体21とは、モータ筐体11の開口部内にインバータ筐体21のシール部21cを挿入することによって直列に連結され、両者の連結部はシール部21cにより水密構造となる。このため、モータ筐体11の収納部及びインバータ筐体21の収納部22は密閉状態となる。また、インバータ筐体21は、インバータ筐体21がモータ筐体11と連結されることにより、収納部22が底部21a及び側壁部21bと共にモータ筐体11で囲まれた構造になる。
配線基板23は、その厚さ方向において互いに反対側に位置する第1及び第2の実装面23x,23yを有している。また、配線基板23の平面形状は、インバータ筐体21の収納部22の平面形状に合わせて円形状で形成されている。配線基板23は、インバータ筐体21の収納部22の平面サイズよりも小さい平面サイズで形成されている。これは、後述するが、配線基板23とインバータ筐体21の側壁部21bとの間に隙間部40を設けるためである。配線基板23は、例えばガラスエポキシなどの樹脂からなる基材の表裏面に配線パターンが形成された構成になっている。
配線基板23の第1及び第2の実装面23x,23yの各々には、電力変換回路や制御回路を構成する複数の電子部品24,25が実装されている。配線基板23の第1の実装面23xに実装された複数の電子部品24の中には、ダイオード、電界コンデンサなどの大型でかつ発熱量の大きい電子部品が含まれている。また、複数の電子部品24の中には、IGBTやMOSFETなどのパワートランジスタからなるスイッチング素子を搭載したパワーモジュール24aも含まれている。このパワーモジュール24aは、扱う電力が大きいため発熱量も大きく、大型である。
インバータ筐体21は、配線基板23の周縁部を支持する複数の第1の支持体26を備えている。本実施形態では、4つの第1の支持体26を備えている。4つの第1の支持体26の各々は、インバータ筐体21の側壁部21bから側壁部21bの内側に突出するようにして形成され、配線基板23が固定される基板固定部を有している。4つの第1の支持体26の各々は、インバータ筐体21を平面視したとき、インバータ筐体21の中心を軸にして時計回りで90°ずらした位置に配置されている。すなわち、4つの第1の支持体26の各々は、インバータ筐体21の中心を直交して通る2つの直線状に配置されている。4つの第1の支持体26の各々は、例えばインバータ筐体21の底部21a及び側壁部21bと一体に形成されている。
配線基板23は、インバータ筐体21の収納部22の中に複数の第1の支持体26に支持された状態で収納されている。具体的には、配線基板23は、その第1の実装面23xがインバータ筐体21の底部21aと対向し、かつインバータ筐体21の底部21a及び側壁部21bから離間した状態で4つの第1の支持体26に支持されている。配線基板23は、その周縁部が4つの第1の支持体26の各々の基板固定部に締結部材42によって締結固定されている。
配線基板23とインバータ筐体21の側壁部21bとの間には、隙間部40が設けられている。この隙間部40は、配線基板23の外周に沿って環状に形成されている。
インバータ筐体21の収納部22は、配線基板23を収納することにより、配線基板23を境にして配線基板23の第1の実装面23x側の第1の空間領域22aと、配線基板23の第2の実装面23y側の第2の空間領域22bとに区分けされる。第1の空間領域22aは、主に、インバータ筐体21の底部21a及び側壁部21bと、配線基板23とで周囲を囲まれている。第2の空間領域22は、インバータ筐体21がモータ筐体11に直列に連結されているので、主に、インバータ筐体21の側壁部21bと、配線基板23と、モータ筐体11とで周囲を囲まれている。
インバータ筐体21は、複数の第1の支持体26よりも配線基板23の内側で配線基板23を支持し、かつ配線基板23に形成された貫通孔23aを通して配線基板23の第2の実装面23y側の第2の空間領域22bと連通すると共に、配線基板23の第1の実装面23x側の第1の空間領域22aと連通する流路31が設けられた第2の支持体30を備えている。
本実施形態において、第2の支持体30は、平面視したとき、配線基板23の中心と重なる中央部の位置、換言すればインバータ筐体21の収納部22の中央部に1つ配置されている。
また、本実施形態において、第2の支持体30は、図1、図4乃至図7に示すように、インバータ筐体21の底部21aから配線基板23に向かって突出すると共に、流路31を囲むようにようにして互いに離間して配置された複数の突起32で構成されている。本実施形態の第2の支持体30は3つの突起32で構成されている。流路31は、突起32で囲まれた領域と、3つの突起32の各々の間の開口部とで構成されている。3つの突起32の各々は、例えばインバータ筐体21の底部21aと一体に形成されている。
第2の支持体30は、配線基板23側の一端側に、配線基板23の貫通孔23a内に挿入される挿入部33を有している。この挿入部33は、段部34と、この段部34から突出する突起片35とで構成され、配線基板23の貫通孔23a内に挿入されている。この挿入部33は、インバータ筐体21の収納部22に配線基板23を収納するとき、配線基板23の貫通孔23a内に挿入されることによって、配線基板23の位置決めがなされる。
第2の支持体30は基板締結固定部36を有している。この基板締結固定部36には、配線基板23が締結部材43によって締結固定されている。この基板締結固定部36は、3つの突起32のうちの1つの突起32と一体に形成されている。
インバータ筐体21の側壁部21bの外側には、インバータ部10bを外気により冷却するための複数の凸状フィン27が放射状に設けられている。
インバータ筐体21の収納部22には、インバータ筐体21の側壁部21bから内側に突出する部品固定部29(図6参照)が設けられている。この部品固定部29は、インバータ筐体21の底部21a及び側壁部21bと一体に形成されている。この部品固定部29には、配線基板23の第1の実装面23xに実装された電子部品24のうち、発熱量が高い例えばパワーモジュール24aが締結部材によって締結固定される。
なお、本実施形態のインバータ20は、図示していないが、外部から電源供給及び制御信号を配線基板23に伝送するケーブルや、このケーブルをインバータ筐体21に挿入して水密保持する継手や、インバータ部10bからモータ部10aに電源供給及び制御信号を転送するケーブル等も備えている。
また、締結部材42,43としては、ボルトとナットとを組み合わせた部材、若しくはネジ部材を用いることができる。
次に、本実施形態のインバータ20における熱気の対流について、図8を用いて説明する。
配線基板23の第1及び第2の実装面23x,23yの各々が重力の方向に対して互いに反対側に位置する場合、第1の実装面23xを下面とし、第2の実装面23yを上面としたとき、配線基板23の第1の実装面23x(下面)に実装された電子部品24の発熱による熱気は、配線基板23の第1の実装面23xの表面付近に溜まる。
この配線基板23の第1の実装面23xの表面付近に溜まった熱気のうち、配線基板23の周縁部付近の熱気は、配線基板23とインバータ筐体21の側壁部21bとの間の隙間部40を通して、配線基板23の第1の実装面23x側の第1の空間領域22aと第2の実装面23y側の第2の空間領域22bとに亘って自然対流が発生するため留まることはない。
一方、配線基板23の第1の実装面23xの表面付近に溜まった熱気のうち、配線基板23の中央部付近の熱気は、配線基板23とインバータ筐体21の側壁部21bとの間の隙間部40までの距離が遠いが、本実施形態のインバータ20では隙間部40及び4つの第1の支持体26よりも配線基板23の内側で配線基板23の中央部を支持する第2の支持体30を備えており、この第2の支持体30には配線基板23の第2の実装面23y側の第2の空間領域22bと連通すると共に、第1の実装面23x側の第1の空間領域22aと連通する流路31が設けられているので、配線基板23の中央部付近の熱気においても、第2の支持体30の流路31を通して、配線基板23の第1の実装面23x側の第1の空間領域22aと第2の実装面23y側の第2の空間領域22bとに亘って自然対流が発生するため留まることはない。すなわち、配線基板23の中央部付近にも配線基板23の第1の実装面23x側の第1の空間領域22aと第2の実装面23y側の第2の空間領域22bとを連通する流路31が形成されることになり、自然対流が活発化して熱の対流が改善される。この結果、配線基板23の第1の実装面23x側の内気温度上昇を抑制することが可能となり、内気温度が電子部品24の許容温度を超過して電子部品24の性能が著しく低下するといった不具合を抑制できるので、インバータ20及びこのインバータ20を備えた電動モータ1の熱に対する信頼性を高めることができる。
ここで、本実施形態の図面を参照して従来の構造について説明すると、配線基板23の周縁部のみがインバータ筐体21の第1の支持体26に支持固定された従来の構造においては、上下振動を受けた時に第1の支持体26から遠い配線基板23の中央部が大きく振動(共振)する。特に、配線基板23の中央部に電子部品として比較的重量が重いコンデンサやパワーモジュール24aが実装されている場合には振動が顕著になる。この振動により、配線基板23の中央部付近に半田により実装された電子部品が繰り返し揺らされることで半田クラックやリード切断などの不具合が発生するおそれがある。
これに対し、本実施形態のインバータ20では、振動に対して最も弱い配線基板23の中央部を第2の支持体30で支持しているので、配線基板23の振動を低減することができる。また、本実施形態のインバータ20では、第2の支持体30の基板締結固定部36に配線基板23の中央部を締結部材43で締結固定しているので、更に配線基板23の振動を低下することができる。この結果、配線基板23の中央部付近に半田により実装された電子部品が繰り返し揺らされることで発生する半田クラックやリード切断などの不具合を抑制することができるので、インバータ20及びそれを備えた電動モータ1の品質向上を図ることができる。
本実施形態のインバータ20は、第2の支持体30の一端側に、配線基板23の貫通孔23aに挿入される挿入部33が設けられているので、インバータ筐体21の収納部22に配線基板23を収納する際に、配線基板23を容易に位置決めすることができ、その後、配線基板23を締結部材で締結固定する締結工程を容易に行うことができる。
なお、前述の実施形態では、配線基板23の第1及び第2の実装面23x,23yの各々が重力の方向に対して互いに反対側に位置する場合について説明したが、配線基板23の第1及び第2の実装面23x,23yの各々が重力の方向と直交する方向に対して互いに反対側に位置する場合においても、第2の支持体30を備えることにより、自然体流が活発化して熱気の対流が改善されるので、インバータ20及びこのインバータ20を備えた電動モータ1の熱に対する信頼性を高めることができる。
なお、前述の実施形態では、配線基板23の中央部を第2の支持体30で支持する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1の支持体26よりも配線基板23の内側であれば効果が得られる。
また、前述の実施形態では、第2の支持体30を1つ設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の支持体30は2以上設けてよい。
また、前述の実施形態では、第2の支持体30を互いに離間する3つの突起32で構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、互いに隣り合う2つの突起の一部を連結するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、平面形状が円形状の配線基板23を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば平面形状が方形状若しくは多角形状の配線基板を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、配線基板23の互いに反対側に位置する第1及び第2の実装面23x,23yの各々に電子部品24,25を実装した場合について説明したが、本発明はこれら限定されるものではなく、少なくとも、配線基板23の片方の実装面、すなわちインバータ筐体21の底部21aと対向する側の第1の実装面23xに電子部品24が実装されていればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
以上説明したように、本発明に係る電力変換装置及び電動モータは、熱に対する信頼性を高めることができるという効果を有し、電力変換回路を構成する複数の電子部品が実装された配線基板を筐体内に収納する電力変換装置及びそれを備えた電動モータに有用である。
1…電動モータ
10a…モータ部、10b…インバータ部、11…モータ筐体、12…ロータコア、13…マグネット、14…シャフト、15,16ベアリング、17…凸状フィン
20…インバータ(電力変換装置)、21インバータ筐体、21a…底部、21b…側壁部、22…収納部、22a…第1の空間領域、22b…第2の空間領域
23…配線基板、23a…貫通孔、23x…第1の実装面(下面)、23y…第2の実装面(上面)、24…電子部品、25…電子部品、26…第1の支持体、27…凸状フィン
30…第2の支持体、31…流路、32…突起、33…挿入部、34…段部、35…突起片、36…基板締結固定部、37…締結部材、
40…隙間部、42,43…締結部材

Claims (5)

  1. 互いに反対側に位置する第1及び第2の面を有し、電力変換回路を構成する複数の電子部品が少なくとも前記第1の面に実装された配線基板と、
    底部及び側壁部で囲まれた収納部に前記配線基板を収納する筐体と、
    前記配線基板の前記第1の面が前記底部と対向し、かつ前記配線基板が前記底部及び側壁部から離間した状態で前記配線基板の周縁部を支持する複数の第1の支持体と、
    前記複数の第1の支持体よりも前記配線基板の内側で前記配線基板を支持し、かつ前記配線基板に形成された貫通孔を通して前記配線基板の前記第2の面側の第2の空間領域と連通すると共に前記第1の面側の第1の空間領域と連通する流路が設けられた第2の支持体とを備えていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記第2の支持体は、前記底部から前記配線基板に向かって突出すると共に前記流路を囲むようにして配置された複数の突起によって構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置であって、
    前記第2の支持体は、前記配線基板側の一端側に前記貫通孔に挿入される挿入部を有し、
    前記挿入部は、段部と、前記段部から突出する突起片とで構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力変換装置であって、
    前記第2の支持体は、前記配線基板が締結部材によって締結固定される基板締結固定部を有していることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電力変換装置を備えたことを特徴とする電動モータ。
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