JP6156007B2 - エンジンのシリンダヘッド構造及びその製造方法 - Google Patents

エンジンのシリンダヘッド構造及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンのシリンダヘッド構造に関し、特に、油圧作動装置へオイルを供給するための気筒列方向に形成されたオイル通路に関する。
従来から、シリンダヘッドには、油圧式ラッシュアジャスタ(HLA:Hydraulic Lash Adjuster)に作動油圧を供給するための、所謂、メインギャラリと称されるオイル通路が形成されている。前記オイル通路にはオイルポンプから吐出されたオイルが供給され、前記オイル通路を介してHLAにオイルが供給される。HLAは各気筒に配置された吸気弁および排気弁毎に設けられており、したがって、前記オイル通路は各気筒に亘って気筒列方向に延びるように形成されている。
このため、前記オイル通路は、直径に対して長さが非常に長くなり、ガンドリル加工によると加工時間が非常に長くなり、また、ドリルが折損しやすい。
オイル通路を形成する他の方法として、例えば、特許文献1には、直管状のパイプ部材をシリンダヘッドに取り付けられる鋳造部材に一体に鋳包むことが示されている。この方法によれば、ガンドリル加工を廃止でき、生産性を向上できる。
特開昭59−229014号公報
近年、燃費向上のため、エンジンの動弁装置として、弁停止機構付き油圧式HLAが採用されている。弁停止機構付きHLAには、弁停止機構を作動させるための第2オイル通路が接続される。第2オイル通路は、前記オイル通路と平行に延在し、各気筒に亘って気筒列方向に延びるように形成される。また、この第2オイル通路の一端部には、第2オイル通路への弁停止用作動油圧の供給を制御するためのオイルコントロールバルブ(OCV:Oil Control Valve)が接続される。
ところで、上述したように、従来構造のオイル通路、つまり、ガンドリル加工又はパイプ部材を鋳込むことで形成されるオイル通路は直線状であるため、設計上の自由度が小さい。例えば第2オイル通路の直線上に障害物があるために、第2オイル通路の直線上でOCVに接続できない場合には、図9、図10に示すように、横孔や斜め孔等の連絡孔をドリル加工で形成して第2オイル通路を迂回させて、障害物を避けた位置でOCVに連通させる必要がある。この結果、第2オイル通路が複雑となり、また、横孔や斜め孔等に、適宜、埋め栓を設けて封止処理をする等、加工が煩雑となるので、コストが嵩む。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、オイル通路の設計自由度を向上させながらもその形成を容易にして、コストを低減できる、エンジンのシリンダヘッド構造及びその製造方法を得ること目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明は、油圧作動装置へオイルを供給するオイル通路が気筒列方向に形成された、エンジンのシリンダヘッド構造であって、前記オイル通路は、少なくとも端部が折り曲げ部によって基部に対してオフセットしたパイプ部材の内部空間として形成されており、前記パイプ部材が、前記シリンダヘッドの一端部から他端部までに気筒列方向に延びるように、シリンダヘッドの素材に一体に鋳包まれており、前記油圧作動装置は、バルブクリアランス調整機構を備えた油圧式ラッシュアジャスタであり、前記オイル通路は、前記バルブクリアランス調整機構を作動させるための第1オイル通路であり、前記第1オイル通路には、前記一端部側の上方からオイル給油がなされ、前記第1オイル通路を形成する第1パイプ部材は、前記一端部側の端部が封止されており、前記他端部側の端部が基部に対して上方にオフセットしていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記シリンダヘッドは、アルミニウム合金製鋳物であり、前記パイプ部材は、アルミニウム合金製パイプであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の発明において、前記油圧式ラッシュアジャスタは、弁停止機構をさらに備えており、前記オイル通路は、弁停止機構を作動させるための第2オイル通路をさらに有し、前記第2オイル通路を形成する第2パイプ部材は、前記第1パイプ部材と同一部材であって、前記一端部側の端部が基部に対してオフセットするように配置されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記第1パイプ部材は、前記第2パイプ部材より上方に配置され、前記第1パイプ部材の前記他端部と、前記第2パイプ部材の前記他端部とが、カバー構造によって覆われており、前記カバー構造には、前記第1オイル通路と前記第2オイル通路とを連通する、オリフィスが形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、油圧作動装置にオイルを供給する複数のオイル通路が気筒列方向に形成された、エンジンのシリンダヘッドの製造方法であって、前記オイル通路を形成するパイプ部材であって、少なくとも端部が折り曲げ部によって基部に対してオフセットした、複数のパイプ部材を準備する、パイプ準備工程と、前記複数のパイプ部材を位置決めして一体的に鋳型に組み付け可能なセット状態にする、パイプセット工程と、前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、シリンダヘッドの鋳型に組み付ける、鋳型組み付け工程と、前記鋳型により、前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、シリンダヘッドの素材に一体に鋳包む、鋳造工程と、を含んでおり、前記油圧作動装置は、バルブクリアランス調整機構と弁停止機構とを備えた油圧式ラッシュアジャスタであり、前記オイル通路は、前記バルブクリアランス調整機構を作動させるための第1オイル通路と、弁停止機構を作動させるための第2オイル通路とであり、前記パイプ準備工程は、前記第1オイル通路を形成する第1パイプ部材と、前記第2オイル通路を形成する第2パイプ部材と、を準備する工程を含み、前記パイプセット工程は、前記第1パイプ部材を前記第2パイプ部材の上方に位置したセット状態にする工程を含むことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、前記第1パイプ部材及び前記第2パイプ部材の一端部側をカバー部材で覆う、カバー工程を更に備えていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、油圧作動装置にオイルを供給する複数のオイル通路が気筒列方向に形成された、エンジンのシリンダヘッドの製造方法であって、前記オイル通路を形成するパイプ部材であって、少なくとも端部が折り曲げ部によって基部に対してオフセットした、複数のパイプ部材を準備する、パイプ準備工程と、前記複数のパイプ部材を位置決めして一体的に鋳型に組み付け可能なセット状態にする、パイプセット工程と、
前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、前記シリンダヘッドの一端部から他端部までに気筒列方向に延びるように、シリンダヘッドの鋳型に組み付ける、鋳型組み付け工程と、前記鋳型により、前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、シリンダヘッドの素材に一体に鋳包む、鋳造工程と、を含んでおり、前記油圧作動装置は、バルブクリアランス調整機構を備えた油圧式ラッシュアジャスタであり、前記オイル通路は、前記バルブクリアランス調整機構を作動させるための第1オイル通路であり、前記第1オイル通路には、前記一端部側の上方からオイル給油がなされ、前記パイプ準備工程は、第1パイプ部材を、前記一端部側の端部で封止する工程を含み、前記パイプセット工程は、前記第1パイプ部材を、前記他端部側の端部が基部に対して上方にオフセットしたセット状態にする工程を含むことを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、折り曲げ部を有するパイプ部材の内径部としてオイル通路を形成することにより、横孔や斜め孔等を設けること無く、曲がり部を有するオイル通路を、シリンダヘッド内に容易に形成できる。つまり、シリンダヘッド内における、オイル通路を直線に限らず、自由にレイアウトできるので、オイル通路の設計自由度を向上できる。また、オイル通路の設計自由度が向上した結果、オイル通路に接続されるOCV等のレイアウトの自由度も向上できる。
しかも、加工により横孔や斜め孔を形成することを不要とし、且つ、横穴や斜め孔への埋め栓をも不要にできるので、曲がり部を有するオイル通路の加工コストを低減できる。また、エンジン停止時に、第1オイル通路内のオイルは上方にオフセットした端部により堰き止められて、第1オイル通路内にオイルを残留させることができる。これにより、エンジン始動時における、第1オイル通路内へのオイル充填を早め同油路内の油圧上昇を早めることができ、バルブクリアランス調整機構を短時間で作動させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、シリンダヘッド及びパイプ部材は、共に、アルミニウム合金製であるので、パイプ部材をシリンダヘッドの素材に一体に鋳包むときに、シリンダヘッド素材へのパイプ部材の密着性を高めることができる。
また、シリンダヘッド及びパイプ部材は同系材質のため線膨張係数が略同じであるので、エンジン運転時におけるシリンダヘッドの高温時においても、シリンダヘッドとパイプ部材との熱膨張量の差を抑制できる。この結果、熱膨張量の差に起因した熱応力の発生を抑制でき、シリンダヘッドの耐久性を確保できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第2オイル通路の一端部を、基部に対してオフセットして配置させることで、第2オイル通路の他端部に接続されるOCV等の油圧関連機器のレイアウトの自由度を向上できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、第1、第2オイル通路の他端部をカバー構造で覆うことで、第1オイル通路と第2オイル通路とを容易に連通できる。しかも、カバー構造にオリフィス構造を設けることで、別途オリフィス部材を設けることなく、オリフィスを容易に形成できる。
オリフィスを形成することにより、弁停止機構が不作動時であっても、第1オイル通路から第2オイル通路へオリフィスを介してオイルを供給できる。これにより、弁停止機構を作動させた場合に、第2オイル通路へのオイルの充填時間を短縮して同油路内の油圧上昇を早めることができ、弁停止機構を短時間で作動させることができる。この結果、エンジンの運転状態を、減筒状態へ短時間で切り換えることができるので、エンジンの制御応答性を高めることが出来る。
また、請求項5に記載の発明によれば、折り曲げ部を有するパイプ部材がシリンダヘッドの素材に一体に鋳包まれた、シリンダヘッドを製造することができ、これにより、請求項1記載の発明の効果が実現される。また、請求項3記載のシリンダヘッドを好適に製造することができ、これにより、請求項3記載の発明の効果が実現される。
また、請求項に記載の発明によれば、請求項4記載のシリンダヘッドを好適に製造することができ、これにより、請求項4記載の発明の効果が実現される。

すなわち、本発明によるエンジンのシリンダヘッド構造及びその製造方法によれば、オイル通路の設計自由度を向上させながらもその形成を容易にして、コストを低減できる。
本発明の実施形態に係るオイル供給系統の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るシリンダヘッドの概略構成を示す断面図である。 油圧式ラッシュアジャスタの弁停止機構の作動状態を説明する概略図である。 図2のIV−IV断面図である。 エンジンの正面図である。 エンジンの背面図である。 図6のVII−VII断面図である。 シリンダヘッドの鋳型を示す斜視図である。 従来構造のシリンダヘッドのオイル通路の加工例を示す図である。 従来構造のシリンダヘッドのオイル通路の他の加工例を示す図である。
本発明に係るエンジンには、シリンダヘッドの各部へオイルを供給するオイル供給系統が設けられている。該オイル供給系統により、オイルポンプから吐出されたオイルが、シリンダヘッドに配置された、動弁系の各摺動部や、油圧式ラッシュアジャスタ(HLA:Hydraulic Lash Adjuster)等へ供給される。以下、図1に基づいて、オイル供給系統1について説明する。図1は本発明の実施形態に係るオイル供給系統1の概略構成を示すブロック図である。なお、説明の都合上、エンジン30の長手方向の、第1気筒30側をエンジン30及びその他の部品の前側として、第4気筒30側をエンジン30及びその他の部品の後側とする。
図1に示されるように、エンジン30は、前側(図中右側)から順に、第1〜第4気筒30〜30が並列された、直列4気筒エンジンである。エンジン30は、下から順に、オイルパン33とシリンダブロック32とシリンダヘッド31とで大別して構成され、シリンダヘッド31とシリンダブロック32の前端面に亘って、チェーンケース34が配置されている。チェーンケース34内には、クランクシャフト(図示しない)の回転を、吸気側カムスプロケット54(図5参照)と、排気側カムスプロケット55(図5参照)とに、伝達する無端チェーン56(図5参照)が設けられている。
オイル供給系統1には、オイルパン33内のオイルがシリンダブロック32に設けられたオイルポンプ35により吐出される。オイル供給系統1に供給されたオイルは、まず分配油路2に供給され、その後、吸気側第1、第2油路4、5と、排気側第1、第2油路14、15とに分流されて供給されるように構成されている。
ここで、シリンダヘッド31には、バルブクリアランス調整機構36aと弁停止機構36bとを備えたHLA36(以下、弁停止機構付きHLAと称する)が第1、第4気筒30、30の吸排気弁42、43(図2参照)に対応して配置され、バルブクリアランス調整機構37aのみを備えたHLA37(以下、単にHLAと称する)が第2、第3気筒30、30の吸排気弁42、43に対応して配置されている。
吸気側及び排気側第1油路4、14は、弁停止機構付きHLA36およびHLA37の両方に接続され、吸気側及び排気側第2油路5、15は、弁停止機構付きHLA36のみに接続されている。
吸気側第1油路4に供給されたオイルは、一部が分流されて、吸気側シャワー油路6を介して、吸気側カムシャフト52(図2参照)の軸受部等の動弁系の各摺動部等へ供給される。同様に、排気側第1油路14に供給されたオイルは、一部が分流されて排気側シャワー油路16を介して、排気側カムシャフト53(図2参照)の軸受部等の動弁系の各摺動部へ供給される。
吸気側及び排気側第2油路5、15へのオイル供給は、チェーンケース34に配置されたオイルコントロールバルブ(OCV:Oil Control Valve)9、19を介して行われる。具体的には、まず、分配油路2から、チェーンケース34のOCV供給油路3を介して、吸気側OCV供給油路7及び排気側OCV供給油路17へオイルが供給される。次に、吸気側OCV供給油路7に接続された吸気側OCV9を介して吸気側第2油路5へオイルが供給される。同様に、排気側OCV供給油路17に接続された排気側OCV19を介して排気側第2油路15へオイルが供給される。
ここで、吸気側OCV9は周知のソレノイドバルブであって、通電されると、吸気側OCV供給油路7と吸気側第2油路5とを連通させて吸気側第2油路5へのオイル供給を行い、通電されていない状態では、吸気側第2油路5と吸気側OCV排出油路8とを連通させて吸気側第2油路5内のオイル排出を行う。同様に、排気側OCV19は、通電されると、排気側OCV供給油路17から排気側第2油路15へオイル供給を行い、通電されていない状態では、排気側OCV排出油路18への排気側第2油路15内のオイル排出を行う。
また、吸気側第1油路4の後端部と吸気側第2油路5の後端部とは、吸気側オリフィス10を介して連通されている。同様に、排気側第1油路14の後端部と排気側第2油路15の後端部とは排気側オリフィス20を介して連通されている。
次に、図2〜図7を参照しながら、オイル供給系統1の各構成部材の概略構成を具体的に説明する。図2はシリンダヘッド31の概略構成を示す第1気筒30の動弁装置を示す断面図であり、図3は弁停止機構付きHLA36の作動を示す図2のA矢視による弁停止機構付きHLA36の断面図であり、図4は吸気側第1、第2油路4、5を示す図2のIV−IV断面図であり、図5は図4のB矢視におけるエンジン30の正面図であり、図6は図4のC矢視におけるエンジン30の背面図であり、図7は図6のVII−VII断面図である。
図2に示されるように、シリンダヘッド31には、吸気ポート31aと排気ポート31bをそれぞれ開閉する吸気弁42と排気弁43とが摺動自在に設けられていると共に、外周に設けられたカム部52a、53aを介して吸排気弁42、43を開動させる吸気側カムシャフト52と排気側カムシャフト53がシリンダヘッド31の上部とその上面に結合されたカムキャップ44との間に回転自在に支持されている。
吸排気弁42、43は、リターンスプリング45、46により閉方向に付勢されており、各カム部52a、53aによる押圧力が各スイングアーム47、48を介して揺動運動に変換されて開動するようになっている。また、シリンダヘッド31に形成された吸排気弁42、43毎に対応してHLA配置孔38が形成されている。第1、第4気筒30、30のHLA配置孔38、38には弁停止機構付きHLA36が設けられ、第2、第3気筒30、30のHLA配置孔38、38にはHLA37が設けられている。
スイングアーム47、48は、略中央部に回転自在に設けられたカムフォロワ49、50が各カム部52a、53aの外周面に摺接していると共に、一端部が各吸排気弁42、43のステムエンドに当接し、他端部が弁停止機構付きHLA36のバルブクリアランス調整機構36aのピボット部に当接している。スイングアーム47、48は、弁停止機構付きHLA36のピボット部との当接点を揺動支点として全体が揺動し、この結果、各吸排気弁42、43が開動される。
図3に示されるように、弁停止機構付きHLA36は、バルブクリアランス調整機構36aと、弁停止機構36bとを、備えている。バルブクリアランス調整機構36aは、油圧によりバルブクリアランスを自動調整するように構成されており、吸気側及び排気側第1油路4、14から供給されたオイルにより作動する。
弁停止機構36bは、バルブクリアランス調整機構36aを突出後退可能に収容する外筒361と、該外筒361の側周面に対向して設けられた貫通孔361aを突出後退可能に設けられ、バルブクリアランス調整機構36aを外筒361にロック状態又はロック解除状態に切り替え可能な一対のロックピン362と、これらのロックピン362を径方向外方へ付勢するロックスプリング363と、バルブクリアランス調整機構36aを上方へ付勢するロストモーションスプリング364と、を備えている。
図3(a)に示される、ロックピン362が外筒361の貫通孔361aに嵌合してバルブクリアランス調整機構36aが外筒361にロックされた状態から、図3(b)に示されるように、吸気側及び排気側第2油路5、15から供給されたオイルがロックピン362の外側端面に作用すると、ロックピン362はロックスプリング363の付勢力に抗して外筒361の内方側へ押圧されて貫通孔361aとの嵌合が外れ、バルブクリアランス調整機構36aは外筒361に対するロックが解除された状態となる。
この状態で、スイングアーム47、48の揺動動作は、ロストモーションスプリング364により付勢されたバルブクリアランス調整機構36aの突出後退動作により吸収され、吸排気弁42、43は開弁を停止する。
吸気弁42に対応して配置された弁停止機構付きHLA36の弁停止機構36bへのオイルの供給は、吸気側第2油路5に接続された吸気側OCV9により制御される。同様に、排気弁43に対応して配置さえた弁停止機構付きHLA36の弁停止機構36bへのオイル供給は、排気側第2油路15に接続された排気側OCV19により制御される。
本実施形態では、第1気筒30と第4気筒30とに、弁停止機構付きHLA36が装着されているので、弁停止機構36bを作動させない場合には、第1〜第4気筒30〜30による全気筒運転が行われ、弁停止機構36bを作動させた場合には、第1気筒30と第4気筒30とを休筒させて第2気筒30と第3気筒30のみで運転を行う減筒運転が行われる。すなわち、エンジン30は、吸気側及び排気側OCV9、19を制御することにより、全気筒運転と減筒運転とを選択可能に構成されている。
なお、第2、第3気筒30、30の吸排気弁42、43に対応して設けられたHLA37は、バルブクリアランス調整機構37aを備えている。
次に、吸気側第1、第2油路4、5及び排気側第1、第2油路14、15について説明する。図2に示されるように、シリンダヘッド31には、アルミニウム合金製の第1〜第4パイプ部材61〜64が、シリンダヘッド31の前端部から後端部に亘って気筒列方向に延びるように、シリンダヘッド31の素材に一体に鋳包まれている。吸気側第1油路4は第1パイプ部材61の内径部として画定され、吸気側第2油路5は第2パイプ部材62の内径部として画定され、排気側第1油路14は第3パイプ部材63の内径部として画定され、排気側第2油路15は第4パイプ部材64の内径部として画定されている。
図4に示されるように、第1パイプ部材61は、シリンダヘッド31の前端面から第4気筒30まで気筒列方向に延在する基部61aと、第4気筒30の後側において折り曲げ部61b及び61cを介してクランク状に上方に折り曲げられたオフセット部61dと、を有している。基部61aの前端開口部にはボール65が圧入され封止処理がなされ、ボール65の後側において、分配油路2(図1参照)に連通する連通孔61eがシリンダヘッド31の上方から穿設されている。
基部61aは第1〜第4気筒30〜30のHLA配置孔38〜38と側部が重複した位置関係にあり、該重複部61〜61において、基部61aと各HLA配置孔38〜38(図2参照)とが連通している。
一方、第2パイプ部材62は、第1パイプ部材61と同一の部材であって、第1パイプ部材61を長手方向に対して逆向きにしつつ下方へ略180度回転させて、第1パイプ部材61の下方に位置するように、シリンダヘッド31の素材に一体に鋳包まれて構成されている。すわなち、第2パイプ部材62は、シリンダヘッド31の後端面から第1気筒30まで気筒列方向に延在する基部62aと、第1気筒30の前側において折り曲げ部62b及び62cを介してクランク状に下方に折り曲げられたオフセット部62dと、を有している。オフセット部62dの前端開口部は、チェーンケース34に設けられた吸気側OCV供給油路7(図1参照)に吸気側OCV9を介して連通している。
基部62aは第1、第4気筒30、30のHLA配置孔38、38(図2参照)と重複した位置関係にあり、該重複部62、62において、基部62aと第1、第4気筒30、30のHLA配置孔38、38とが連通している。
ここで、図5に示されるエンジン30の正面視において、第2パイプ部材62の基部62aは、吸気側カムスプロケット54と重複した位置関係にあるが、基部62aより下方に位置するオフセット部62dを介してチェーンケース34に接続することで、吸気側第2油路5を吸気側カムスプロケット54との干渉を回避させながら、吸気側OCV9に接続できるように構成されている。吸気側OCV9は、チェーンケース34に取り付けられており、吸気側第2油路5と、吸気側OCV供給油路7と、吸気側OCV排出油路8とが、接続されている。
図4に戻って、シリンダヘッド31の後端部にはカバー構造70が取り付けられている。カバー構造70により、第1パイプ部材61の後端開口部と、第2パイプ部材62の後端開口部とが、覆われている。カバー構造70は、カバー部材71と、該カバー部材71とシリンダヘッド31の後端部との間に配置されたシール部材72とを含んでいる。シール部材72は多層ガスケットで構成され、シリンダヘッド31側に面するガスケット層721には、吸気側第1油路4と吸気側第2油路5とを連通するように、スリット部721aが形成されている。図6及び図7に示されるように、スリット部721aを介して、吸気側第1油路4と吸気側第2油路5とが連通されており、スリット部721aが吸気側オリフィス10(図1参照)として作用する。
ところで、第1パイプ部材61の後端部は基部61aより上方に位置するオフセット部61dであり、第2パイプ部材62は第1パイプ部材61の下方に配置されているので、すなわち、シリンダヘッド31の後端部において、第1パイプ部材61の後端開口部と、第2パイプ部材62の後端開口部とを離間させることができ、スリット部721aによるオリフィス通路の長さを確保することができるので、好適に吸気側オリフィス10を形成しやすい。
しかも、ガスケット層721に形成したスリット部721aで吸気側オリフィス10を構成することで、例えば、オリフィス部材を第1又は第2パイプ部材61、62のどちらか一方に圧入することより吸気側のオリフィス部を形成する場合に比して、部品点数を減少でき、容易にオリフィス構造を形成できる。
図2に示されるように、排気側第1、第2油路14、15を画定する第3、第4パイプ部材63、64は、第1パイプ部材61(すなわち、第2パイプ部材62)と同一部材であって、第3パイプ部材63が後端部にオフセット部63dが位置するように配置され、第4パイプ部材64は前端部にオフセット部64dが位置するように配置されている。ただし、図5に示されるように、第4パイプ部材64のオフセット部64dが基部64aに対して吸気側にオフセットして配置されている。
これにより、図5に示されるエンジン30の正面視において、基部64aと無端チェーン56とが重複した位置関係にあるが、基部64aより吸気側に位置するオフセット部64dを介してチェーンケース34に接続することで、排気側第2油路15を無端チェーン56との干渉を回避させながら、排気側OCV19に接続できるように構成されている。排気側OCV19は、チェーンケース34に取り付けられており、排気側第2油路15と、排気側OCV供給油路17と、排気側OCV排出油路18とが、接続されている。
また、図6に示されるように、第3、第4パイプ部材63、64の後端部を覆うカバー構造80は、吸気側に設けられたカバー構造70と異なり、カバー部材71が、燃料ポンプ81のフランジ部82で構成されている。カバー構造80のシール部材83は、カバー構造70のシール部材72と同様に構成され、シール部材83のシリンダヘッド31に面するガスケット層831に、排気側第1油路14と排気側第2油路15とを連通するスリット部831aが形成されている。スリット部831aを介して、排気側第1油路14と排気側第2油路15とが連通されており、スリット部831aが排気側オリフィス20(図1参照)として作用する。
次に、図8を参照しながら、第1〜第4パイプ部材61〜64を、シリンダヘッド31の素材に一体に鋳包む方法を説明する。図8はシリンダヘッド31の鋳型90を示す斜視図であり、上型と下型と左右の寄せ型とウォータジャケット中子、ポート中子等を省略して示している。
まず、パイプ準備工程として、第1〜第4パイプ部材61〜64を準備する。第1〜第4パイプ部材61〜64は、上述したように、同一形状の部材であり、アルミニウム合金製のパイプ部材である。第1〜第4パイプ部材61〜64は、アルミニウム合金材を押し出して成形したパイプ部材であるが、アルミニウム合金製の鋼板を巻回して突き合せた端部を接合して形成したパイプ部材を用いてもよい。
次に、パイプセット工程として、図8に示されるように、第1、第2パイプ部材61、62を、シリンダヘッド31に一体に鋳包まれた際の姿勢に配置しながら、両前端部を巾木91で一体化させると共に、両後端部を巾木92で一体化させる。これにより、第1、第2パイプ部材61、62を、位置決めして一体的に鋳型90に組み付け可能なセット状態にする。巾木91、92は、シェル砂等の中子により一体的に造形してもよく、又は、アルミニウム合金材等の金属部材で一体的に接合してもよい。
同様に、第3、第4パイプ部材63、64を、シリンダヘッド31に一体に鋳包まれた際の姿勢に配置しながら、両前端部を巾木93で一体化させると共に、両後端部を巾木94で一体化させる。これにより、第3、第4パイプ部材63、64を、位置決めして一体的に鋳型90に組み付け可能なセット状態にする。巾木93、94の構成は、巾木91、92と同様である。
次に、鋳型組み付け工程として、セット状態とされた、第1、第2パイプ部材61、62と、第3、第4パイプ部材63、64とを、鋳型90に組み付ける。セット状態とされた第1及び第2パイプ部材61、62の鋳型90への組み付けは、巾木91、92を前寄せ型95、後寄せ型96、及びオイル室中子97に形成された巾木受けに嵌合させて、上方より巾木押え中子98、99を組み付けることで、巾木91、92を前寄せ型95と後寄せ型96とにセットする。
同様に、セット状態とされた第3、第4パイプ部材63、64は、巾木93、94を前寄せ型95と後ろ寄せ型96とに形成された巾木受けに嵌合するように組み付け、その後上方より巾木押え中子100、101を組み付けることで、巾木93、94を前寄せ型95と後ろ寄せ型96とにセットする。
その後、上型(図示しない)等を組み付けて鋳型90を完成させた後に、鋳造工程によりアルミニウム合金製の溶湯を注湯し、シリンダヘッド31の素材を完成させる。第1〜第4パイプ部材61〜64を同系材質のアルミニウム合金製の溶湯で鋳包むことにより、第1〜第4パイプ部材61〜64とシリンダヘッド31の母材部との接合性を良好に確保しながら鋳造できる。
第1〜第4パイプ部材61〜64が鋳包まれたシリンダヘッド31の素材は、機械加工が施された後に、カバー工程として、シリンダヘッド31の後端部側にカバー構造70、80が取り付けられる。第1、第2パイプ部材61、62の後端開口部は、カバー構造70により覆われ、シール部材72に形成されたスリット部721aにより連通されている。同様に、第3、第4パイプ部材63、64の後端開口部は、燃料ポンプ81のフランジ部82により覆われ、シール部材83に形成されたスリット部831aにより連通されている。
次に、本実施形態に係る、オイル供給系統1によるオイル供給について説明する。図1に示されるように、エンジン30を始動させると、オイルパン33内のオイルがオイルポンプ35により突出されて、オイル供給系統1の分配油路2に供給される。分配油路2において、吸気側第1油路4と、排気側第1油路14と、OCV供給油路3とに分流される。吸気側第1油路4に供給されたオイルは、各HLA配置孔38〜38に供給され、弁停止機構付きHLA36及びHLA37のバルブクリアランス調整機構36a、37aが作動し、吸排気弁42、43と吸排気側スイングアーム47、48との間のバルブクリアランスが略ゼロに調整される。このとき、第1〜第4気筒30〜30での全気筒運転が行われている。
次に、運転状態に応じて図示しない制御装置により、吸気側OCV9、排気側OCV19に通電されて、OCV供給油路3から、吸気側OCV供給油路7を介して、吸気側第2油路5にオイルが供給される。同様に、OCV供給油路3から排気側OCV供給油路17を介して、排気側第2油路15にオイルが供給される。これにより、第1、第4気筒30、30のHLA配置孔38、38に取り付けられた弁停止機構付きHLA36の弁停止機構36bにオイルが供給され、弁停止機構36bが作動する。この結果、第1、第4気筒30、30の吸排気弁42、43は開動を停止し、第2、第3気筒30、30のみの減筒運転が行われることになる。
なお、吸気側第2油路5は吸気側オリフィス10を介して吸気側第1油路4に連通しているので、吸気側OCV9が通電される前に、既に一定量のオイルが吸気側第2油路5内に存在している。このため、吸気側オリフィス10を設けない場合に比して、吸気側OCV供給油路7からのオイルを供給による吸気側第2油路5内へのオイル充填が短時間で行われ、同油路内における油圧上昇は早まることになる。この結果、弁停止機構36bの作動時間を短縮させることができる。同様に、排気側オリフィス20を設けることで、排気側第2油路15内の油圧上昇は早まり、弁停止機構36bの作動時間を短縮させることができる。
しかも、吸気側第1油路4と吸気側第2油路5とを、吸気側オリフィス10を介して連通させることで、一方の油路から他方の油路へのオイルの流出を抑制でき、吸気側第1、第2油路4、5内の油圧上昇を早めることができる。同様に、排気側オリフィス20を設けることで、排気側第1、第2油路14、15内の油圧上昇を早めることができる。
また、エンジン30を停止させて場合において、吸気側第1油路4を画定する第1パイプ部材61は、前端部がボール65により封止され、且つ、後側に基部61aより上方に位置するオフセット部61dを有するように構成されているので、吸気側第1油路4内おいて、ボール65とオフセット部61dとの間にオイルを同油路4内から流出することを抑制して残留させることができる。これにより、エンジン始動時における、吸気側第1油路4内の油圧の上昇を早めることができ、バルブクリアランス調整機構36a、37aの作動時間を短縮できる。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を発揮できる。
(1)折り曲げ部を有する第1〜第4パイプ部材61〜64の内径部として吸気側第1、第2油路4、5及び排気側第1、第2油路14、15を形成することにより、横孔や斜め孔等を設けること無く、曲がり部を有する油路をシリンダヘッド31に容易に形成できる。つまり、シリンダヘッド31内に油路を直線に限らず、自由にレイアウトできるので、油路の設計自由度を向上できる。また、油路の設計自由度が向上した結果、油路に接続される吸気側及び排気側OCV9、19のレイアウトの自由度も向上できる。
(2)加工により横孔や斜め孔を形成することを不要とし、且つ、横穴や斜め孔への埋め栓処理をも不要にできるので、曲がり部を有する吸気側第1、第2油路4、5及び排気側第1、第2油路14、15の加工コストを低減できる。
(3)シリンダヘッド31及び第1〜第4パイプ部材61〜64は、共に、アルミニウム合金製であるので、第1〜第4パイプ部材61〜64をシリンダヘッド31の素材に一体に鋳包むときに、シリンダヘッド素材への第1〜第4パイプ部材61〜64の密着性を高めることができる。
(4)シリンダヘッド31と第1〜第4パイプ部材61〜64とを同系材質で構成することにより、線膨張係数が略同じであるので、エンジン30の運転時におけるシリンダヘッド31の高温時においても、シリンダヘッド31と第1〜第4パイプ部材61〜64との熱膨張量の差を無くし、この結果、熱膨張量の差に起因した熱応力の発生を抑制できる。これにより、シリンダヘッド31の耐久性を確保できる。
(5)エンジン30の停止時に、吸気側及び排気側第1油路4、14内のオイルを、折り曲げ部61b、61c及び63b、63cにより堰き止めることで、吸気側及び排気側第1油路4、14にオイルを残留させることができる。これにより、エンジン30の始動時に、吸気側及び排気側第1油路4、14内のオイル充填時間を短縮し、同油路4、14内の油圧上昇を早めることができる。この結果、バルブクリアランス調整機構36a、37aを短時間で作動させることができる。
(6)吸気側第2油路5の前端開口部を、正面視において基部62aに対してオフセットさせて配置することができるので、吸気側第2油路5の前端開口部に吸気側OCV9を、吸気側カムスプロケット54との干渉を回避させながら接続できる。また、排気側第2油路15の前端開口部を、正面視において基部64aに対してオフセットさせて配置することができるので、排気側第2油路15の前端開口部に排気側OCV19を、無端チェーン56との干渉を回避させながら接続できる。
すなわち、吸気側及び排気側第2油路5、15の前端開口部をオフセットさせて配置することで、これらの前端開口部に接続される部品の配置レイアウトの自由度を向上できる。
(7)吸気側第1、第2油路4、5の後端開口部をカバー構造70で覆うことにより、吸気側第1油路4と吸気側第2油路5とを容易に連通できる。しかも、カバー構造70にオリフィスを設けることで、吸気側オリフィス10を容易に形成できる。同様に、排気側第1、第2油路14、15の後端開口部をカバー構造80で覆うことにより、排気側第1油路14と排気側第2油路15とを容易に連通でき、しかも排気側オリフィス20を容易に形成できる。
(8)弁停止機構36bが不作動時であっても、吸気側第1油路4から吸気側第2油路5へ吸気側オリフィス10を介してオイルを供給でき、同様に排気側第1油路14から排気側第2油路15へ排気側オリフィス20を介してオイルを供給できる。これにより、OCV9、19に通電させた場合に、吸気側及び排気側第2油路5、15内の油圧上昇時間を早めることができ、弁停止機構36bを短時間で作動させることができる。この結果、エンジン30の運転状態を、減筒状態へ迅速に切り換えることができるので、エンジン30の制御応答性を高めることが出来る。
すなわち、本発明によるエンジンのシリンダヘッド構造及びその製造方法によれば、オイル通路の設計自由度を向上させながらもその形成を容易にして、コストを低減できる。
なお、以上説明した実施形態では、第1〜第4パイプ部材61〜64としてアルミニウム合金製パイプを使用する場合を説明したが、エンジン30運転時のシリンダヘッド31の温度が低く熱応力の影響が小さい場合等には、これに代えて、鉄等の他のパイプ部材を使用してもよい。これによっても、吸気側及び排気側第1、第2油路4、5、14、15を容易に形成することができると共に、さらに、コスト低減を図ることができる。
また、吸気側及び排気側オリフィス10、20として、シール部材72、83のガスケット層721、831にスリット部721a、831aを形成する場合を説明したが、これに代えて、カバー部材そのものにオリフィス部を形成してもよい。これによっても、オリフィスを容易に形成することができる。
なお、本発明は、以上の実施形態に示すものに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形および変更を行うことも可能である。
以上説明したように、本発明によれば、オイル通路の設計自由度を向上させながらもその形成を容易にして、コストを低減できるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 オイル供給系統
2 分配油路
3 OCV供給油路
4 吸気側第1油路
5 吸気側第2油路
7 吸気側OCV供給油路
9 吸気側OCV
10 吸気側オリフィス
14 排気側第1油路
15 排気側第2油路
17 排気側OCV供給油路
19 排気側OCV
20 排気側オリフィス
30 エンジン
31 シリンダヘッド
33 オイルパン
34 チェーンケース
35 オイルポンプ
36 弁停止機構付きHLA
36a バルブクリアランス調整機構 36b 弁停止機構
37 HLA
37a バルブクリアランス調整機構
38 HLA配置孔
54 吸気側カムスプロケット
56 無端チェーン
61 第1パイプ部材
61a 基部 61b 折り曲げ部 61c 折り曲げ部 61d オフセット部
62〜63 第2〜第3パイプ部材
70 カバー構造
71 カバー部材
72 シール部材
721 ガスケット層 721a スリット部
80 カバー構造
81 燃料ポンプ
82 フランジ部
83 シール部材
831 ガスケット層 821a スリット部
90 鋳型
91〜94 巾木

Claims (7)

  1. 油圧作動装置へオイルを供給するオイル通路が気筒列方向に形成された、エンジンのシリンダヘッド構造であって、
    前記オイル通路は、少なくとも端部が折り曲げ部によって基部に対してオフセットしたパイプ部材の内部空間として形成されており、
    前記パイプ部材が、前記シリンダヘッドの一端部から他端部までに気筒列方向に延びるように、シリンダヘッドの素材に一体に鋳包まれており、
    前記油圧作動装置は、バルブクリアランス調整機構を備えた油圧式ラッシュアジャスタであり、
    前記オイル通路は、前記バルブクリアランス調整機構を作動させるための第1オイル通路であり、
    前記第1オイル通路には、前記一端部側の上方からオイル給油がなされ、
    前記第1オイル通路を形成する第1パイプ部材は、前記一端部側の端部が封止されており、前記他端部側の端部が基部に対して上方にオフセットしていることを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造。
  2. 前記シリンダヘッドは、アルミニウム合金製鋳物であり、
    前記パイプ部材は、アルミニウム合金製パイプであることを特徴とする、
    請求項1記載のエンジンのシリンダヘッド構造。
  3. 前記油圧式ラッシュアジャスタは、弁停止機構をさらに備えており、
    前記オイル通路は、前記弁停止機構を作動させるための第2オイル通路をさら有し、
    前記第2オイル通路を形成する第2パイプ部材は、前記第1パイプ部材と同一部材であって、前記一端部側の端部が基部に対してオフセットするように配置されている、
    請求項1又は2に記載のエンジンのシリンダヘッド構造。
  4. 前記第1パイプ部材は、前記第2パイプ部材より上方に配置され、
    前記第1パイプ部材の前記他端部と、前記第2パイプ部材の前記他端部とが、カバー構造によって覆われており、
    前記カバー構造には、前記第1オイル通路と前記第2オイル通路とを連通する、オリフィスが形成されていることを特徴とする、
    請求項3記載のエンジンのシリンダヘッド構造。
  5. 油圧作動装置にオイルを供給する複数のオイル通路が気筒列方向に形成された、エンジンのシリンダヘッドの製造方法であって、
    前記オイル通路を形成するパイプ部材であって、少なくとも端部が折り曲げ部によって基部に対してオフセットした、複数のパイプ部材を準備する、パイプ準備工程と、
    前記複数のパイプ部材を位置決めして一体的に鋳型に組み付け可能なセット状態にする、パイプセット工程と、
    前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、シリンダヘッドの鋳型に組み付ける、鋳型組み付け工程と、
    前記鋳型により、前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、シリンダヘッドの素材に一体に鋳包む、鋳造工程と、を含んでおり、
    前記油圧作動装置は、バルブクリアランス調整機構と弁停止機構とを備えた油圧式ラッシュアジャスタであり、
    前記オイル通路は、前記バルブクリアランス調整機構を作動させるための第1オイル通路と、弁停止機構を作動させるための第2オイル通路とであり、
    前記パイプ準備工程は、前記第1オイル通路を形成する第1パイプ部材と、前記第2オイル通路を形成する第2パイプ部材と、を準備する工程を含み、
    前記パイプセット工程は、前記第1パイプ部材を前記第2パイプ部材の上方に位置したセット状態にする工程を含むことを特徴とするエンジンのシリンダヘッドの製造方法。
  6. 前記第1パイプ部材及び前記第2パイプ部材の一端部側をカバー部材で覆う、カバー工程を更に備えていることを特徴とする、
    請求項記載のエンジンのシリンダヘッドの製造方法。
  7. 油圧作動装置にオイルを供給する複数のオイル通路が気筒列方向に形成された、エンジンのシリンダヘッドの製造方法であって、
    前記オイル通路を形成するパイプ部材であって、少なくとも端部が折り曲げ部によって基部に対してオフセットした、複数のパイプ部材を準備する、パイプ準備工程と、
    前記複数のパイプ部材を位置決めして一体的に鋳型に組み付け可能なセット状態にする、パイプセット工程と、
    前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、前記シリンダヘッドの一端部から他端部までに気筒列方向に延びるように、シリンダヘッドの鋳型に組み付ける、鋳型組み付け工程と、
    前記鋳型により、前記セット状態とされた前記複数のパイプ部材を、シリンダヘッドの素材に一体に鋳包む、鋳造工程と、を含んでおり、
    前記油圧作動装置は、バルブクリアランス調整機構を備えた油圧式ラッシュアジャスタであり、
    前記オイル通路は、前記バルブクリアランス調整機構を作動させるための第1オイル通路であり、
    前記第1オイル通路には、前記一端部側の上方からオイル給油がなされ、
    前記パイプ準備工程は、第1パイプ部材を、前記一端部側の端部で封止する工程を含み、
    前記パイプセット工程は、前記第1パイプ部材を、前記他端部側の端部が基部に対して上方にオフセットしたセット状態にする工程を含むことを特徴とするエンジンのシリンダヘッドの製造方法。
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