JP6155926B2 - ロック機能付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、農薬、ねずみや猫などの忌避剤、ゴキブリ、しらみ、蚤などの殺虫剤、防腐剤、有機溶剤、漂白剤、洗剤、などの粉末や粒体、液体を収納する容器に用いられ、容器本体とキャップが螺嵌する容器に関し、幼児によって簡単に開封できないようにしたチャイルドプルーフ機能(ロック機能)付き容器に関する。
農薬、ねずみや猫などの忌避剤、ゴキブリ、しらみ、蚤などの殺虫剤、防腐剤、有機溶剤、漂白剤、洗剤、その他の処方薬や、洗剤などは、子供が誤って飲食した場合、大きな健康被害が生じる可能性がある商品で、それらを入れる容器は、乳幼児では簡単に開封することが出来ない様なチャイルドプルーフ機能を付与することが求められている。
例えば、特許文献1では、ねじ山の下方で下部を大径として延出させ、延出部の内面に、容器口部外面の対応する係合突起に係合可能な係合突起を設けたチャイルドプルーフ(文献ではチャイルドプループ)のボトルキャップを提案している。
このボトルキャップは、最終回転時に係合突起が係合するようにせざるを得ないので、この係合部は、ネジピッチよりも上下方向の隙間に相当する分は小さく突起が係合するように設定せざるを得ない。
しかし、プラスチックのネジは、ねじ山の強度を大きくしなければならなく、かつ、金型から回転して容易に抜けるように、キャップの下方は、ネジ山幅よりネジ谷幅の方が大きくせざるを得ない。しかも、容器のネジを形成している部分は成形で一番収縮が大きく、ピッチ方向の誤差が出易い上に、ネジ山先端の勾配、ネジ幅の勾配など、制約が多いので、上下方向の隙間が大きく、係合突起が係合する係りシロは少なくならざるを得ない。それに、プラスチックは弾力性が富んでおり、キャップの下方においては、大きな力を掛ければ、簡単に変形して、延出部を乗り越える恐れがある。
そのため、この係合で、完全にロックして子供にも開けにくくするのは、非常に困難である。
しかも、ピッチ方向の誤差が出易いので、しばしば、金型を加工する延出部の位置を埋めて掘り返す必要があると共に、成形条件の制約も大きく(多く)、生産性が低く(悪く)なってしまう問題も発生していた。
特許文献2では、下端外壁に鍔状部を有する円筒状の口栓体と、この円筒状の口栓体の外壁に螺旋状に嵌合して、回転して開栓、閉栓する帽子状のキャップとを備えた、液体用紙容器に取付けるプラスチック製の注出口栓において、円筒状の口栓体の下部外壁に、繋止突起を設けて、帽子状のキャップの下部に、帽子状のキャップを回転して完全に閉栓した時に繋止突起と嵌合する、嵌合切欠きを設けたことを特徴とするチャイルドプルーフ注出口栓を提案している。
この注出口栓も、キャップの下部に設けた嵌合切欠きは、成形収縮などの誤差が大きく影響しやすいところになり、ピッチ方向の誤差が出易い上に、ネジ山先端の勾配、ネジ幅の勾配など、制約が多いので、上下方向の隙間が大きく、係合突起が係合する係りシロは少なくならざるを得ない。その上、プラスチックは弾力性が富んでおり、キャップの下部においては、力を掛ければ、簡単に変形して、繋止突起を乗り越える恐れがある。このため、子供でも開け難くならずに、容易に開いてしまったりすることもあった。
さらに、ピッチ方向の誤差が出て、しばしば、金型を加工する延出部の位置を埋めて掘り返す必要があると共に、成形条件の制約も大きく(多く)、生産性が低く(悪く)なってしまう問題も発生していた。
実開平4−53649号公報 特開平9−142502号公報
上記問題に鑑みて、乳幼児には簡単に開けられないチャイルドプルーフ機構を有する容器で、成形の誤差やばらつきによる変化がでにくい容器を、生産性が高く、安価に提供できるようにすることが、本発明の課題である。
本発明の請求項1の容器は、螺合により開閉が可能な、容器本体とキャップからなる容器において、
容器本体ネジ部に切り欠きを有し、
切り欠きに咬合・離脱可能な可動突起がキャップに一体で形成され
可動突起が円盤状可動突起であり、円盤状可動突起とキャップ天面との間に、
側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺と下辺が線状のヒンジ部で、錐面が反転する皿バネより形成され、
皿バネの反転によって、円盤状可動突起の突起がネジ部切り欠きに挿入、又は、抜き出し可能であることを特徴とするロック機能付き容器である。
本発明の請求項2の容器は、螺合により開閉が可能な、容器本体とキャップからなる容器において、
容器本体ネジ部に切り欠きを有し、
切り欠きに咬合・離脱可能な可動突起がキャップに一体で形成され、
キャップ天面に形成された可動突起は、
側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺が線状のヒンジ部で、錐面が反転する皿バネより形成され、皿バネの下面に突起を設けた皿バネ可動突起であり、
皿バネの反転によって、皿バネ可動突起の突起がネジ部切り欠きに挿入、又は、抜き出し可能であることを特徴とするロック機能付き容器である。
本発明の請求項3の容器は、切り欠きが、口部先端近傍のネジ部に加工されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロック機能付き容器である。
本発明の容器は、容器にキャップを螺合した後、キャップに設けられた可動突起を内部に押入れ、容器本体ネジ部の切り欠きに可動突起を咬合させることによって、キャップは容器本体にロックされ、そのままキャップを回転させて開封しようとしても、キャップが回転せず、チャイルドプルーフ機構が発揮できる。
しかも、本発明の方法では、容器口部の先端近傍に咬合する切り欠きを設けられるので、容器生産の条件を厳しく制御しなくても、咬合する位置が大きくずれることがなく、生産性の高いチャイルドプルーフ機構を持たせることが出来る。
本発明のロック機能付き容器の参考形態例の外観図で、図1−1がキャップを嵌めた状態の図、図1−2が容器本体の注出口近傍の状態を示す図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例において、キャップを容器に嵌合させた状態の断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例において、容器本体に咬合していたキャップの可動突起を、容器本体雄ネジ部の切り欠きから外した状態の断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例において、容器本体に螺嵌していたキャップを回転して外している途中の状態を示した断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップの成形金型構造を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップの成形金型で、射出成形後、可動突起部分の駒をスライドしている状況を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップの成形金型で、可動突起の背面部駒をホールドダウン機構で残しながら、キャビティ側を型開きしている状況を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップの成形金型で、キャビティ側全体から、キャップを抜いた状況を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップの成形金型で、キャップ下端の回転止め部分が、キャップの内ネジ部分の駒が回転するピッチに合わせてキャップを押し出し、キャップが金型から抜けつつある状況を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップの成形金型で、キャップが、内ネジ部分の駒から外れ、ストリッパープレートによって、キャップが金型から突き出された状況を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例に使用されるキャップで、可動突起がキャップ側面側に設けたタイプの断面図と、上方から見た平面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例で、可動突起がキャップ側面側に設けたタイプにおいて、容器本体に咬合していたキャップの可動突起を、容器本体雄ネジ部の切り欠きから外した状態の断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例で、可動突起がキャップ側面側に設けたタイプにおいて、容器本体に螺嵌していたキャップを回転して外している途中の状態を示した断面図である。 本発明のロック機能付き容器の参考形態例で、可動突起がキャップ側面側に設けたタイプにおける金型の構造を示す断面図である。 本発明のロック機能付き容器で、可動突起とキャップ天面が皿バネで接続されたキャップにおける容器の外観図である。 本発明のロック機能付き容器で、可動突起とキャップ天面が皿バネで接続されたキャップにおける容器のロック状態の断面図である。 本発明のロック機能付き容器で、可動突起とキャップ天面が皿バネで接続されたキャップにおける容器のロック解放状態の断面図である。 本発明のロック機能付き容器で、可動突起とキャップ天面が皿バネで接続されたキャップにおける容器のキャップを製造する金型断面図である。 本発明のロック機能付き容器で、皿バネ全体が可動突起になった皿バネ可動突起の例で、ロック状態を示した断面図である。 本発明のロック機能付き容器で、皿バネ全体が可動突起になった皿バネ可動突起の例で、ロックを解除した状態の断面図である。
以下、本発明のロック機能付き容器の実施及び参考形態例について、図を用いて詳細に説明する。
<第1の参考形態>
図1−1は本発明のロック機能付き容器の参考形態の一例を示す外観図である。キャップ1が容器本体2に螺嵌しており、キャップ1には天面側に可動突起3が設けられている。図1−2は、容器本体2の注出口近傍を示し、注出口21の外側に設けられたネジ部22には、切り欠き221が設けられている。その切り欠き幅222は、可動突起3の突起先端31の幅に合わせて設定されている。
この切り欠き221は、ブロー容器の場合、注出口21をパリソンの射出成形時、又は、ダイレクトブロー成形のパリソンにブローピンを打ち込む際に加工できる。押し出しチューブであっても、射出成形時に製造される。
通常、これらの注出口21部分の製造は外側に開閉可能なキャビティ側金型に彫られる。このキャビティ側金型の製作では、ネジ山を加工するのに用いられる放電マスターにおいて、先に、切り欠きのない、通常の雄ネジを製作しておく。そして、その後、ネジの注出口先端側を、可動突起先端の幅に合わせて切り欠き、その放電マスターを使用して、キャビティ金型に放電加工して製造する。そうすることで、容易に、雄ネジ部22に切り欠き221を加工できる。または、4軸以上の多軸マシニングセンターで、直接金型に切削加工してもかまわない。
もちろん、このような切り欠き部分は、金型の開閉方向になるようなネジ部分で、注出口先端側第1周目に加工する。
図2は、本発明のロック機能付き容器の参考形態の1例で、キャップ1と容器本体2が螺嵌している状態の断面図である。
可動突起3が、容器本体2の雄ネジ部22切り欠き221に嵌合している。この図2のキャップ1には、天面と側面の角近傍に嵌合孔11、および、天面側に可動突起3が設けられ、また、容器本体側には切り欠き221が、注出口21の先端近傍の雄ネジ部22に設けられている。
キャップ1の可動突起3は、キャップ天面に接合点31でつながり、その先に中央側ヒンジ311、根元ヒンジ312で回動可能に設定されている。そして、可動突起の内面側に突起32を設け、可動突起先端に、爪などを引っ掛けて抜く為の鍔33が設けられている。
この突起32には、突起の長さの途中に、係合爪321が設けられ、自然に可動突起3が抜け出ないように設定されている。
なお、キャップ1のインナーリング12は容器本体2注出口の内面と嵌合し、コンタクトリング13は注出口21先端に当接し、容器の内外を遮断し、内容物が漏れたり、外から湿気やガスの流入を阻止しているのは、通常の容器と同様に設定可能である。
図3は、キャップ1の可動突起3を、鍔33に爪などを引っ掛けて、破線のように、上側に突起32を抜き、切り欠き221から可動突起3の嵌合が抜け、ロックは解除されている。
このロック解除する時には、突起32の途中に設けた係合爪321を乗り越えるだけの力が必要になる。また、中央側ヒンジ311、根元ヒンジ312部分が回動して、上側に抜くことを可能にしている。
可動突起3の突起32先端が、嵌合孔11から抜けると、中央側ヒンジ311は伸びて、キャップの外側に確実に出た状態になり、入り込むことはなく、ロックは確実に解除される状態を保つことになる。
なお、インナーリング12やコンタクトリング13が、嵌合孔11より内側に設けられているので、基本的には、嵌合孔11と可動突起3の所には、内容物が直接触れたり、汚れたりするようには設計していない。
図4は、ロックを解除されたので、容器本体2に螺嵌していたキャップ1は、注出口21周囲に設けられた雄ネジ部22と、キャップ周囲に設けたローレット14や内部の雌ネジ部15を利用して回転させ、容器注出口21から外れていく状態を示している。
ロックを解除されたキャップは、通常の螺嵌したキャップと同様に、開閉が可能である。もちろん、キャップ1を螺嵌後、再度、可動突起3を嵌合孔11に挿入し、ロックをすることも可能である。
図5は、本発明の参考形態のキャップ1を製造する射出成形金型の一例を示している。キャップ1のキャビティ4は、可動側金型41は、コア410と、その周囲に設けた回転コア411、回転止め412、ストリッパープレート413などからなり、通常の可動側である。
しかし、固定側金型42は、固定側キャビティ420に、横スライド421と、ホールドダウン駒422が設けられている。ただ、ホールドダウン駒422は形状によっては必要がない。
横スライド421は、型開き開始前に移動して、アンダーカットを抜くようにしないと、可動突起3がもげてしまうので、必須である。
横スライド421と回転コア411は、押し切りで嵌合孔11を形成している。
図6は、キャップ1を製造する射出成形金型が、型開きを開始し始めの状態を示している。
押し切りで嵌合孔14を形成している横スライド421が移動して、押し切り部から離れると共に、可動突起3の突起32から抜け、可動突起3が横スライド421によって、もげないようにする。
図7は、可動側金型41のコア410や回転コア411がキャップ1を抱えながら移動し始めた状態を示す。この時、ホールドダウン駒422もキャップ1と共に移動し、可動突起3の外面を支える。
そして、ホールドダウン駒422は、可動突起3の内面側が完全に金型から離れる所まで、キャップ1と共に移動し、そこで、移動を止める。
図8は、固定側金型42から成形品が完全に抜けるまで、可動側金型41を移動、型開きした状態を示す。
まだ、成形品であるキャップ1は、可動側金型41の金型に密着している。
図9は、回転コア411の回転とネジピッチに合わせて、可動側のコア410と回転コア411が移動し、コア410や回転コア411から、射出成形品が抜けている状態を示している。
この回転コア411は、可動側の金型固定板側にラックとピニオンを嵌合させて、型開きを回転にするようにしてもかまわないし、単に速度を調整可能なモーターで回転させてもかまわない。
この時、可動側金型41の回転止め412とストリッパープレート413は移動しないで、キャップ1が回転コア411に合わせて回転してしまわないように、噛んだ状態を保持する。
図10は、回転コア411のネジ部分が完全に成形品から抜けた状態で、ストリッパープレート413が突き上げられ、成形品を回転止め412から外した状態を示している。この時、金型が横型の射出成形機の場合は金型から成形品が自由落下できるが、可動突起3が変形したりしないように、ロボットで吸引して、金型から取り出すことが好ましい。可動突起3のヒンジ部分は、成形直後に開閉を行い、回動させることで、分子が揃うように調整することが好ましい。
<第2の参考形態>
本発明における他の参考形態の一例として、可動突起3が、キャップ1の側面に設けた別の一例を図11に示した。
図11−1は、側面側から見た断面図で、接合点31がキャップ1の側面に設けられ、接合点に続いて側面ヒンジ313が設けられている。側面ヒンジ313は、薄肉になって、回動可能になっているが、薄肉部が長く、全体的に曲がるようなヒンジであっても、また、短く、鋭角にも曲がるようなヒンジであってもかまわない。
図11−2は、天面側から見た平面図で、突起32の側面に設けられた側面係合爪32
2が嵌合孔11に係合し、固定されている。
キャップ1の周囲に設けられているローレット14の形状は、三角でも半円でも、台形のようなものでもかまわないが、キャップ1を回転させて螺嵌させるためのものである。
なお、回転止め412の形状は一般的なので、明示していないが、連続した三角屋根のように、ネジの向き方向にだけは回転しないように、キャップ下端の面に立てておく。
図12は、側面の可動突起3の突起32が、雄ネジ部22切り欠き221から外し、ロックを解除した状態を示している。このように、側面に可動突起を設けた場合は、単純な形状になり得る。
図13は、ロックを解除されたキャップ1を回して、キャップ1を外し始めている状態を示した断面図である。
図14は、可動突起3が、キャップ1の側面に設けたキャップの射出成形金型の一例を示した。
ゲートは記載していないが、ピンゲートが好ましい。
この金型の場合も、ロボットで製品を掴み、ストリッパープレートの突き出しで、製品を完全にロボットに渡すと、次のヒンジ部の折工程に進み易い。
本発明の容器を製造する工程は、以上のようなもので、ひとつの金型で、通常の射出成形機で加工でき、異種類の部品組み立てがいらない。従って、安価で、かつ、生産性が高い。
<第の実施形態>
図15は、可動突起の形状が円盤状輪を有する円盤状可動突起30になっていて、円盤状可動突起30とキャップ1天面との間に、
側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺と下辺が線状の上辺ヒンジ315と下辺ヒンジ316からなり、錐面が反転する皿バネ314より形成されたキャップになっている例である。
円盤状可動突起30の下部には、1箇所から4箇所、好ましくは1箇所ないし2箇所の突起32が設けられ、その位置に合わせ、キャップネジ部天面側に嵌合孔11が設けられている。
皿バネ314の反転によって、円盤状可動突起の円盤状輪30が上下するので、その移動によって、突起32がネジ部切り欠き221に挿入、又は、抜き出しする。
図15−1は、突起32がネジ部切り欠き221に挿入され、ロックされた状態を示している。
図15−2は、ロックが解除され、円盤状可動突起30の円盤状輪が上に上がっている状態を示している。
図16は、円盤状可動突起30と、側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺と下辺が線状の上辺ヒンジ315と下辺ヒンジ316からなり、錐面が反転する皿バネ314より形成された容器において、キャップが容器にロックされた状態を断面図で示している。円盤状可動突起30の円盤状輪は水平で、キャップ1天面に、円形に設けられた接合点31と、上辺ヒンジ315、皿バネ314、下辺ヒンジ316によって、円盤状輪が設けられ、円盤状輪の下面に設けられた突起32が、嵌合孔11を貫通し、容器ネジ部22の切り欠き221に挿入されている。
皿バネ314は、下辺ヒンジ316が下側にあって、そのバネ力で円盤状輪は下側に位置するよう、ロックしている。
図17は、円盤状可動突起30が上方に上げられて、ロックが解除された状態を断面図で示している。
ロック解除でも、円盤状可動突起30の円盤状輪は水平で、上側に上げられ、円盤状輪の下面に設けられた突起32が、嵌合孔11から抜け出て、容器ネジ部22の切り欠き221から外れ、ネジが回動可能になっている。
皿バネ314は、下辺ヒンジ316が上側にあって、その皿バネのバネ力で円盤状輪は上側に位置するよう、保持している。
図18は、円盤状可動突起30と、側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺と下辺が線状の上辺ヒンジ315と下辺ヒンジ316からなり、錐面が反転する皿バネ314より形成されたキャップの製造金型の一例を示した断面図である。
嵌合孔11のアンダーカットを抜く横スライド421以外に、円盤状可動突起30の下面側を抜く図の前後方向スライド423が作動し、円盤状可動突起のアンダーカットを抜いて成形される。
上辺ヒンジ315はスライドに彫られているが、下辺ヒンジ316は、アンダーカットが生じないように固定側金型42に彫られている。
可動側金型41の動きは、図5〜図10と同じである。
<第の実施形態>
図19は皿バネ全体が可動突起になった皿バネ可動突起317の例で、ロック状態を示した断面図である。
この皿バネ可動突起317では、皿バネ可動突起外周を持ち上げると、断面図では上辺ヒンジ315を中心に回動するように、皿バネ可動突起317が表裏をひっくり返し、図20のようにロックを解除する。
皿バネ部分は表裏ひっくり返る柔軟性が必要なので、あまり厚くすることは出来ない。
また、金型は図18とほとんど同じ金型で射出成形できる。
このキャップ1に使用される射出成形樹脂は、ヒンジの強度を得られやすい結晶性樹脂が好ましく、また、可動突起3には多少の剛性などが求められるので、エチレンとポリプロピレンとのランダム共重合樹脂やブロック共重合樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン、または、それらの混合樹脂が良く、その中でも、ヒンジのような薄肉部分を通って成形しやすいよう、流動性も高いグレードが好ましい。
内容物や使用環境にもよるが、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、エチレンアクリル酸共重合樹脂などを添加した混合樹脂や、ポリメチルペンテン樹脂などでもかまわない。
実際に使用する場合は、採用予定の樹脂を用いて成形した後、容器本体に嵌合し、充填予定の内容物を使用して、環境ストレスクラッキング試験を実施し、判断する。
容器本体2に使用する成形樹脂は、キャップとは異なった樹脂であることが好ましいが、内容物との環境ストレスが発生しにくい樹脂であることも必要である。
例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂で、射出成形したパリソンを延伸ブロー成形した容器でもかまわないし、高密度ポリエチレン樹脂をダイレクトブロー成形した容器であってもかまわない。その他、アクリロニトリル樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリカーボネート樹脂などのブロー成形樹脂も使用される。
さらに、チューブ容器の場合は、本体構成にラミネートフィルムを使用し、ポリエチレンを肩部に射出成形したものであってもかまわないし、ポリエチレン単層チューブ本体、ポリアミド樹脂やエチレン−ビニルアルコール共重合体などを中間層や外層に入れた多層押し出しチューブを使用した押し出しチューブであってもよい。
ただ、ネジが多条の場合には、その条数に合わせ、条数分、切り欠き221を設ける必要がある。
本発明のロック機能付き容器は、以上の様なもので、医薬品や洗剤、漂白剤など、幼児が誤って開封した場合、事故が起きる可能性が高い内容物を収納する容器に対し、注出口
近傍にロック機構を設ける設計になっているので、容器本体やキャップの成形によるばらつきが発生しにくい、安定したロック機構を設けられるので、効率よく事故を防ぐことが出来る。
また、通常の射出成形機で成形でき、しかも、たった1ショットでキャップの製造が可能で、複雑な組み立てが必要でないので、生産性が高い。
さらに、容器本体も、通常のブロー成形や射出成形で、金型を変更や改造で対応が出来るので、メリットが大きい。
1・・・・・・・・・キャップ
11・・・・・・・・嵌合孔
12・・・・・・・・インナーリング
13・・・・・・・・コンタクトリング
14・・・・・・・・ローレット
15・・・・・・・・雌ネジ部
2・・・・・・・・・容器本体
21・・・・・・・・注出口
22・・・・・・・・雄ネジ部
221・・・・・・・切り欠き
222・・・・・・・切り欠き幅
3・・・・・・・・・可動突起
30・・・・・・・・円盤状可動突起
31・・・・・・・・接合点
311・・・・・・・中央側ヒンジ
312・・・・・・・根元ヒンジ
313・・・・・・・側面ヒンジ
314・・・・・・・皿バネ
315・・・・・・・上辺ヒンジ
316・・・・・・・下辺ヒンジ
317・・・・・・・皿バネ可動突起
32・・・・・・・・突起
321・・・・・・・係合爪
322・・・・・・・側面係合爪
33・・・・・・・・鍔
4・・・・・・・・・キャビティ
41・・・・・・・・可動側金型
410・・・・・・・コア
411・・・・・・・回転コア
412・・・・・・・回転止め
413・・・・・・・ストリッパープレート
42・・・・・・・・固定側金型
420・・・・・・・固定側キャビティ
421・・・・・・・横スライド
422・・・・・・・ホールドダウン駒
423・・・・・・・前後方向スライド

Claims (3)

  1. 螺合により開閉が可能な、容器本体とキャップからなる容器において、
    容器本体ネジ部に切り欠きを有し、
    切り欠きに咬合・離脱可能な可動突起がキャップに一体で形成され
    可動突起が円盤状可動突起であり、円盤状可動突起とキャップ天面との間に、
    側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺と下辺が線状のヒンジ部で、錐面が反転する皿バネより形成され、
    皿バネの反転によって、円盤状可動突起の突起がネジ部切り欠きに挿入、又は、抜き出し可能であることを特徴とするロック機能付き容器。
  2. 螺合により開閉が可能な、容器本体とキャップからなる容器において、
    容器本体ネジ部に切り欠きを有し、
    切り欠きに咬合・離脱可能な可動突起がキャップに一体で形成され、
    キャップ天面に形成された可動突起は、
    側面形状が円錐台または多角形の錐台の上辺が線状のヒンジ部で、錐面が反転する皿バネより形成され、皿バネの下面に突起を設けた皿バネ可動突起であり、
    皿バネの反転によって、皿バネ可動突起の突起がネジ部切り欠きに挿入、又は、抜き出し可能であることを特徴とするロック機能付き容器。
  3. 切り欠きが、口部先端近傍のネジ部に加工されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロック機能付き容器。
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