JP6155745B2 - 半導体装置の製造方法及び半導体基板の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体基板の製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体基板の製造方法に関する。
半導体基板同士を接合する方法には、金属や樹脂からなる接合のための膜を設けることなく、半導体基板同士を直接に接合する方法がある。この接合方法によれば、それぞれの半導体基板に設けられた構造を、光学的、電気的又は熱的に結合できる。従って、半導体基板同士を直接に接合する方法は、光デバイスおよび電子デバイス等を製造する方法として注目されている。この接合方法を利用して製造されたデバイスは、非特許文献1に記載されたように従来のデバイスには無い新しい機能や性能を発揮することができる。
半導体基板同士を直接に接合する方法には、例えば、特許文献1に記載された表面活性化常温接合法がある。この接合法では、真空チャンバに配置された半導体基板の表面にアルゴンビームを照射して半導体基板の表面を活性化させる。そして、活性化させた半導体基板の表面同士を接触させて圧接することにより半導体基板同士を接合する。
また、別の方法として、親水化処理を用いた方法がある。この方法では、接合する半導体基板の表面を親水化処理する。次に、親水化処理した表面同士を圧接して仮接合する。そして、仮接合された基板を熱処理することにより基板の結合強度を高める。親水化処理を用いた接合方法は、酸化シリコン層を介して半導体基板同士を接合する場合に用いられることがある。特許文献2には、ECRスパッタ法を用いて半導体基板に酸化膜を形成し、酸化膜を介して半導体基板同士を接合する方法が記載されている。
特開平10−92702号公報 特開2010−232568号公報
ECOC2009,20-24 September, 2009, Viena, Austria, Paper 1.7.1
エピタキシャル層を有する基板を別基板に貼り合わせた後に、当該別基板に設けられたアライメントマークを製造プロセスに用いることがある。この場合には、別基板のアライメントマークがエピタキシャル層を有する基板に覆われるので、アライメントマークを露出させる開口をエピタキシャル層に形成する。エピタキシャル層をエッチングして開口を形成する場合、エピタキシャル層と別基板との界面でエッチングを停止させることが困難である。従って、開口の形成工程においてアライメントマークまでエッチングされ、開口形成後の製造プロセスにアライメントマークを用いることができないおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造プロセスに用いることが可能なアライメントマークを有する半導体装置及び半導体基板を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1の領域及び前記第1の領域を囲む第2の領域を有し、シリコンを含む第1の基板を準備する工程と、前記第2の領域にアライメントマークを形成する工程と、前記第2の領域をエッチングして、前記第1の領域と前記第2の領域との間に段差を形成する工程と、III−V族化合物半導体を含むウェハ上にIII−V族化合物半導体のエピタキシャル層を成長して、第2の基板を形成する工程と、前記アライメントマーク及び前記段差を形成した後に、前記第1の基板の前記第1の領域を前記第2の基板の前記エピタキシャル層に対面させる工程と、第1の領域を前記エピタキシャル層に対面させた後に、前記第1の基板に前記第2の基板を貼り合わせて、第3の基板を形成する工程と、前記第3の基板から前記ウェハを除去して、第4の基板を形成する工程と、前記第4の基板から前記第2の領域上の前記エピタキシャル層を除去して、第5の基板を形成する工程と、を有する。
また、本発明に係る半導体基板の製造方法は、第1の領域及び前記第1の領域を囲む第2の領域を有し、シリコンを含む第1の基板を準備する工程と、前記第2の領域にアライメントマークを形成する工程と、前記第2の領域をエッチングして、前記第1の領域と前記第2の領域との間に段差を形成する工程と、III−V族化合物半導体を含むウェハ上にIII−V族化合物半導体のエピタキシャル層を成長して、第2の基板を形成する工程と、前記アライメントマーク及び前記段差を形成した後に、前記第1の基板の前記第1の領域を前記第2の基板の前記エピタキシャル層に対面させる工程と、第1の領域を前記エピタキシャル層に対面させた後に、前記第1の基板に前記第2の基板を貼り合わせて、第3の基板を形成する工程と、前記第3の基板から前記ウェハを除去して、第4の基板を形成する工程と、前記第4の基板から前記第2の領域上の前記エピタキシャル層を除去して、第5の基板を形成する工程と、を有する。
この製造方法では、第1の基板には、第1の領域と第2の領域との間に段差が形成されているので、第2の領域より第1の領域が突出している。第1の基板に第2の基板を貼り合わせて形成された第3の基板では、第2の基板が第1の基板の第1の領域に接合される。一方、第2の基板と第1の基板の第2の領域との間には隙間が形成されるので、第2の基板は第2の領域とは接合されない。第3の基板からウェハを除去して形成された第4の基板は、第1の基板上にエピタキシャル層が配置されている。エピタキシャル層の厚さは薄いので、第2の領域と接合されていないエピタキシャル層を除去して第2の領域に形成されたアライメントマークを露出させることができる。アライメントマークを露出させる工程において、アライメントマークにダメージを与えることがない。従って、製造プロセスに用いることが可能なアライメントマークを有する半導体装置及び半導体基板が製造される。
また、本発明に係る製造方法では、前記第2の領域は前記第1の基板のエッジを含んでいる。第2の領域が第1の基板のエッジを含んでいるので、エピタキシャル層は、第1の領域と接合された部分から第1の基板のエッジに向かって庇状に延びた部分を有する。庇状に延びたエピタキシャル層の部分は容易に除去することができる。
また、本発明に係る製造方法では、前記アライメントマークを形成する工程の後に、前記第1の領域をエッチングして第1の光導波路のための第1のメサ構造を形成する工程を有し、前記第1のメサ構造を形成する工程は、前記アライメントマークを基準として前記第1の基板に対して第1のフォトマスクを位置決めする工程と、前記第1のメサ構造を形成するための第1のマスクを前記第1の領域上に前記第1のフォトマスクを用いて形成する工程と、前記第1のマスクを用いて前記第1の領域をエッチングして前記第1のメサ構造を形成する工程と、を含む。第1のメサ構造が形成された第1の基板上にエピタキシャル層が貼り合わされた半導体装置を製造することができる。
また、本発明に係る製造方法では、前記第5の基板を形成した後に、前記エピタキシャル層をエッチングして第2の光導波路のための第2のメサ構造を形成する工程を有する。第1のメサ構造上に第2のメサ構造が貼り合わされた半導体装置を製造することができる。
また、本発明に係る製造方法では、前記第2のメサ構造が、前記第1のメサ構造の延在方向へ延びるように形成されている部分を含む。シリコンの屈折率を有する第1のメサ構造と、III−V族化合物半導体の屈折率を有する第2のメサ構造とを含む光導波路を備えた半導体装置を製造することができる。
また、本発明に係る製造方法の前記第2のメサ構造を形成する工程は、前記アライメントマークを基準として前記第5の基板に対してフォトマスクを位置決めする工程と、前記第2のメサ構造を形成するためのマスクを前記エピタキシャル層上に前記フォトマスクを用いて形成する工程と、前記マスクを用いて前記エピタキシャル層をエッチングして前記第2のメサ構造を形成する工程と、を含む。フォトマスクは、第1の基板に形成されたアライメントマークを用いて第5の基板に対して位置決めされる。フォトマスクの開口が第1のメサ構造上に精度よく位置決めされるので、第1のメサ構造上に第2のメサ構造を形成することができる。
また、本発明に係る製造方法では、前記第1の基板が、SOI基板である。SOI基板上にIII−V族化合物半導体のエピタキシャル層が接合された半導体装置を製造することができる。これにより、SOI基板上に形成された導波路を提供することができる。この場合、導波路の下部にSiOを設けたことにより、光を導波路中に閉じ込めることができる。
また、本発明に係る製造方法では、前記第2の基板を形成する工程が、前記エピタキシャル層の表面に酸化シリコン層を成長する工程を含む。酸化シリコン層を介して第1の基板に第2の基板のエピタキシャル層が貼り合わされるので、貼り合わせの際に生じるダメージからエピタキシャル層を保護することができる。
また、本発明に係る製造方法は、前記第2の基板を形成する工程と前記第1の領域を前記エピタキシャル層に対面させる工程との間に、前記第1の領域及び前記第2の基板の前記酸化シリコン層の表面を親水化する工程を有し、前記第3の基板を形成する工程は、前記第1の領域に前記酸化シリコン層を接触させる工程と、前記第1の基板の一部及び前記第2の基板の一部の少なくとも一方を押圧する工程と、押圧した後に、第1及び第2の基板を熱処理する工程と、を含む。親水化された酸化シリコン層の表面と親水化された第1の領域とを接触させて、第2の基板の一部を押圧すると、ファンデルワールス力により第1の領域の全体に酸化シリコン層が接合される。そして、第1の領域と酸化シリコン層の間の接合強度は熱処理により高められる。従って、第1の領域と酸化シリコン層とが接合される領域の全体に対して加圧処理を実施することなく第1の基板に第2の基板を貼り合わせることができる。
また、本発明に係る製造方法の前記第3の基板を形成する工程では、前記第1の基板と前記第2の基板とを表面活性化接合法を用いて貼り合わせる。この工程によれば、第1の基板に第2の基板を貼り合わせるときに、第1及び第2の基板を熱処理する必要がないので、熱処理に晒されていない半導体装置を製造することができる。
本発明によれば、製造プロセスに用いることが可能なアライメントマークを有する半導体装置を製造する方法が提供される。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法及び半導体基板の製造方法の主要な工程を示す。 図2は、本実施形態の第1の基板を示す。 図3は、アライメントマークを形成する工程を示す。 図4は、第1のメサ構造を形成する工程を示す。 図5は、段差を形成する工程を示す。 図6は、第2の基板を形成する工程及び親水化の処理を行う工程を示す。 図7は、第3の基板を形成する工程の一部を示す。 図8は、第3の基板を形成する工程の一部、第4の基板を形成する工程及び第5の基板を形成する工程を示す。 図9は、第2のメサ構造を形成する工程を示す。 図10は、電極を形成する工程の一部を示す。 図11は、電極を形成する工程の一部を示す。 図12は、電極を形成する工程の一部を示す。 図13は、電極を形成する工程の一部を示す。 図14は、素子を分離する工程を示す。 図15は、第1の基板を研磨する工程を示す。
以下、図1〜図15を参照しながら半導体装置及び半導体基板の製造方法の一実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付す。本実施形態の半導体装置及び半導体基板は、III−V族化合物半導体のエピタキシャル層をSOI基板に貼り合わせた基板を一例とする。そして、半導体基板にマッハツェンダー変調器の位相制御部を構成する導波路を製造する工程を例に説明する。位相制御部は、導波路の屈折率を変化させて導波路を伝播する光の位相を制御するものである。
図1に示すように、第1の基板としてのSOI(Silicon On Insulator)基板1を準備する工程S1を実施する。まず、SOI基板1について説明をする。図2の(a)部は、本実施形態に用いられるSOI基板(第1の基板)1の平面図である。図2の(b)部は、SOI基板1のII−II線に沿う断面を示す図である。
図2の(b)部に示すように、SOI基板1は、シリコン基板2、ボックス層3、及びデバイス層4が積層された構造を有している。ボックス層3は、シリコン基板2とデバイス層4との間に配置された酸化シリコン(SiO)からなる絶縁層である。ボックス層3の厚さは、例えば2.0μmである。また、デバイス層4は、単結晶シリコン(Si)からなる。デバイス層4の厚さは例えば0.7μmである。
図2の(a)部に示すように、SOI基板1は、円板状の基板であり、エッジ6の一部にオリエンテーションフラット(OF)7が設けられている。SOI基板1は、第1の領域A1及び第2の領域A2を有している。
第1の領域A1には、第1の領域A1の全体又は一部に第2の基板が貼り付けられる。また、第1の領域A1は、光デバイスの素子構造が形成される素子区画領域である。第1の領域A1には、1次元又は2次元に配列された複数の素子構造が形成される。第1の領域A1に形成される素子構造には、例えば、マッハツェンダー変調器の導波路構造がある。第1の領域A1は、平面視して矩形状の外形形状を有しているが、この形状に限定されることはない。第2の領域A2は、アライメントマークMが形成される領域である。第2の領域A2は、SOI基板1の周縁部に設定され、第1の領域A1を囲んでいる。また、第2の領域A2は、SOI基板1のエッジ6を含んでいる。
次に、第2の領域A2のデバイス層4にアライメントマークを形成する工程S1aを実施する(図1参照)。図3の(a)部〜(c)部は、SOI基板1の断面を示す。アライメントマークMは、製造プロセスにおいてフォトマスクをSOI基板1に対して位置合わせするためのものである。より詳細には、アライメントマークはSOI基板1に形成される第1の半導体メサを形成する工程に用いられる。さらに、アライメントマークは第2の基板に形成される第2の半導体メサを形成する工程にも用いられる。アライメントマークMは、第1の領域A1の外側の第2の領域A2に形成される。
図3の(a)部に示すように、デバイス層4にCVD法を用いて絶縁層14を形成する。次に、絶縁層14に所定のパターン16を有するレジストマスク17を形成する。パターン16は、アライメントマークMを形成するためのものであり、第2の領域A2上に開口が形成されている。
図3の(b)部に示すように、RIE法を用いて絶縁層14をエッチングする。このエッチングにより、レジストマスク17のパターン16が絶縁層14に転写される。絶縁層14にパターン16を転写した後に、レジストマスク17を除去する。
図3の(c)部に示すように、パターニングされた絶縁層14を用いてデバイス層4をエッチングする。エッチングでは、デバイス層4の表面から深さD1のアライメントマークを形成する。深さD1は、例えば50〜500nmであり、一例として200nmである。深さD1は、例えば、エッチング時間に基づいて制御される。そして、アライメントマークMを形成した後に、絶縁層14をバッファードフッ酸で除去する。以上の工程S1sにより、第2の領域A2にアライメントマークMが形成される。
図4の(a)部〜(d)部は、図2の(a)部におけるIII―III線に沿った素子区画5の断面を示している。また、図4の(e)部は、図2の(a)部におけるII―II線に沿ったSOI基板1の断面を示している。第1の領域A1をエッチングして第1のメサ構造8を形成する工程S2を実施する(図1参照)。第1の光導波路のための第1のメサ構造8は、溝9a、9bに挟まれている(図4の(d)部参照)。図4の(a)部に示すように、デバイス層4上に絶縁層11を形成する。絶縁層11は、窒化シリコン(SiN)からなり、化学気相成長法(CVD法)により成長される。絶縁層11に、所定の形状にパターニングされたレジストマスク12を形成する。このレジストマスク12を形成する際、当該パターニングの位置合わせは、アライメントマークMを用いて行われる。レジストマスク12は、レジスト材料からなり、スピン塗布法及びフォトリソグラフィ法によって形成される。レジストマスク12には、フォトリソグラフィ法によりパターン13が形成される。パターン13は、第1のメサ構造8を形成するためのものである。
図4の(b)部に示すように、レジストマスク12を用いて絶縁層11をエッチングする。絶縁層11は、CFガスをエッチングガスとして用いた反応性イオンエッチング法(RIE法)によりエッチングされる。このエッチングによりレジストマスク12のパターン13が絶縁層11に転写される。絶縁層11をエッチングした後にレジストマスク12を除去する。レジストマスク12は、Oガスを用いたアッシング処理や有機溶剤による溶解処理等によって除去される。
図4の(c)部に示すように、パターニングされた絶縁層11を用いてデバイス層4をエッチングする。デバイス層4は、RIE法等のドライエッチング法によってエッチングされる。
図4の(d)部及び図4の(e)部に示すように、エッチングが終了した後に、絶縁層11をバッファードフッ酸で除去する。以上の工程S2によりデバイス層4に第1のメサ構造8及び溝9が形成される。第1のメサ構造8が形成された第1の領域A1は、溝9に挟まれたテラス10を有している。第1のメサ構造8は、アライメントマークMを用いて形成されているので、アライメントマークMとの関係において、SOI基板1の所定の位置に位置決めされて配置される。
デバイス層4に、段差を形成する工程S3を実施する(図1参照)。図5の(a)部〜(d)部は、SOI基板1の断面を示す。図5の(a)部に示すように、デバイス層4の第1の領域A1及び第2の領域A2の表面に絶縁層18を形成する。絶縁層18は、SiNからなり、CVD法により形成される。所定のパターンを有するレジストマスク19を絶縁層18上に形成する。レジストマスク19は、スピン塗布法及びフォトリソグラフィ法を用いて形成される。レジストマスク19は、第1のメサ構造8が形成された第1の領域A1を覆っている。一方、レジストマスク19は、アライメントマークMが形成された第2の領域A2を覆っていない。すなわち、レジストマスク19からは、アライメントマークMが形成された第2の領域A2が露出している。
図5の(b)部に示すように、レジストマスク19を用いて絶縁層18をエッチングする。絶縁層18は、CFガスをエッチングガスとして用いたRIE法によりエッチングされる。エッチングによりレジストマスク19のパターンが絶縁層18に転写される。エッチングの後、Oガスを用いたアッシング処理や有機溶剤による溶解処理等を用いてレジストマスク19を除去する。
図5の(c)部に示すように、パターニングされた絶縁層18を用いてデバイス層4をエッチングする。エッチングでは、エッチング時間を制御して第2の領域A2の表面4bから深さD2だけデバイス層4を除去する。深さD2は、例えば1〜200nmであり、一例として10nmである。工程S3のエッチングの深さD2は、工程S2のエッチング深さD1よりも浅くなるようにされている(D2<D1)。従って、アライメントマークMの崩れ等は生じない。
このエッチングにより、デバイス層4における第2の領域A2の一部が除去され、第2の領域A2の新たな表面4cが形成される。この表面4cは、第1の領域A1の表面4aから深さD2だけ離間している。従って、第1の領域A1の表面4aと第2の領域A2の表面4cとの間には、段差Dが形成される。また、この第2の領域A2の表面4cは、SOI基板1の新たなエッジ6Bを含んでいる。
図5の(d)部に示すように、エッチングが終了した後に、マスクとして用いた絶縁層18をバッファードフッ酸で除去する。以上の工程S3によりデバイス層4に段差Dが形成される。
第2の基板21を形成する工程S4を実施する(図1参照)。図6の(a)部は、第2の基板21の断面を示す。図6の(a)部に示すように、ウェハ22にエピタキシャル層23を成長する(工程S4a)。ウェハ22は、InPといったIII−V族化合物半導体からなる。エピタキシャル層23は、III−V族化合物半導体からなる複数の半導体層を含んでいる。エピタキシャル層23は、有機金属気相成長法(MOCVD法)を用いて成長される。
エピタキシャル層23について詳細に説明する。エピタキシャル層23は、バッファー層23aと、エッチストップ層23bと、下部クラッド層23cと、量子井戸層23dと、上部クラッド層23eとがこの順に積層された構造を有している。バッファー層23aは、InPからなる厚さが50nmの層である。エッチストップ層23bは、InGaAsからなる厚さが250nmの層である。エッチストップ層23bは、後述する工程S8においてウェハ22を除去する際のエッチストップ層として機能する。下部クラッド層23cは、InPからなる厚さが1250nmの層である。量子井戸層23dは、AlGaInAsからなる厚さが5nmの第1の層とAlInAsからなる厚さが5nmの第2の層とが25層だけ積層された層である。上部クラッド層23eは、InPからなる厚さが360nmの層である。
エピタキシャル層23を成長した後に、エピタキシャル層23の上部クラッド層23eに酸化シリコン層(SiO)24を成長する工程S4bを実施する。酸化シリコン層24は、50〜300nm、一例として100nmの厚さを有する。
ここで、基板の接合を行うためには、接合する基板の表面のマイクロラフネス(Ra)が1nm程度以下であることが望まれる。マイクロラフネスが大きくなると、基板間の実効的な接触面積が小さくなり、接合強度を維持することが出来なくなるためである。基板に酸化シリコン層24を成長する方法には、CVD法やスパッタ法などがある。しかし、成膜方法によっては、膜形成後の酸化シリコン層24の表面24aのマイクロラフネスが大きく、直接接合に適さない場合がある。
発明者らが鋭意検討したところ、常圧の熱CVD法により成長した酸化シリコン層24の表面はマイクロラフネスが大きい。従って、直接接合に用いる酸化シリコン層24の成長法には適さないことがわかった。一方、ECRスパッタ法により成長した酸化シリコン層24の表面は、マイクロラフネスが小さい。従って、直接接合に用いる酸化シリコン層24の成長法に適していることがわかった。
本実施形態では、酸化シリコン層24の成長にECRスパッタ法を用いた。酸化シリコン層24の成長には、以下のパラメータを用いた。
Ar流量、20sccm。
流量、8sccm。
マイクロ波パワー、500W。
RFパワー、500W。
なお、酸化シリコン層を成長させる基板がシリコンである場合には、表面熱酸化法を用いて酸化シリコン層を形成してもよい。酸化シリコン層を成長させる基板がGaAs又はInPからなる場合には、スパッタ法等により酸化シリコン層24を成長してもよい。
酸化シリコン層24を形成した後に、酸化シリコン層24に含まれるガスを放出させるために、第2の基板21をアニール処理する。このアニール処理では、第2の基板21を350℃の温度の加熱雰囲気中に1時間晒す。以上の工程S4により、第2の基板21が形成される。
SOI基板1の表面及び第2の基板21の表面を親水化させる工程S5を実施する(図1参照)。図6の(b)部は、SOI基板1の表面及び第2の基板21の表面を活性化させる工程を示す。図6の(b)部に示すように、SOI基板1及び第2の基板21をプラズマチャンバ26内に配置する。SOI基板1及び第2の基板21を配置した後に、プラズマチャンバ26内を減圧して、N、OまたはArガスの少なくともひとつをプラズマチャンバ26内に導入する。そして、電極27から所定の高周波電力パワーをガスに加えることにより、ガスをプラズマ化する。当該プラズマにさらすことによりSOI基板1の表面及び第2の基板21の表面が活性化される。SOI基板1の表面及び第2の基板21の表面が活性化には、以下のパラメータを用いた。
上部電極高周波電力 200W。
下部電極高周波電力 100W。
ガス種 N
ガス流量 20sccm。
ガス圧 0.3mbar。
時間 30秒。
図6の(c)部は、SOI基板1の表面及び第2の基板21の表面を親水化させる工程を示す。図6の(c)部に示すように、活性化されたSOI基板1及び第2の基板21を、水分を含む液体28a(例えば純水)又は気体28b(たとえば室内雰囲気程度の湿度を有する空気)に晒す。この処理により、SOI基板1の表面及び第2の基板21の表面にOH基が吸着されて表面が親水化する。
SOI基板1の第1の領域A1を第2の基板のエピタキシャル層23に対面させる工程S6を実施する(図1参照)。図7の(a)部は、工程S6におけるSOI基板1及び第2の基板21の断面を示す。図7の(a)部に示すように、第2の基板21のエピタキシャル層23は、接合領域B1と、未接合領域B2とを有している。接合領域B1は、SOI基板1の第1の領域A1と貼り合わされる領域である。より詳細には、接合領域B1は、第1のメサ構造8及びテラス10に接合される。一方、接合領域B1は、溝9とは接合されない。また、未接合領域B2と、第2の領域A2との間には隙間が形成されるので、SOI基板1と貼り合わされない。工程S6では、デバイス層4の第1の領域A1に、第2の基板21の接合領域B1を対面させると共に、第2の領域A2と未接合領域B2を対面させるように配置する。
第3の基板29を形成する工程S7を実施する(図1参照)。図7の(b)部は、工程S7aにおけるSOI基板1及び第2の基板21の断面を示す。図7の(b)部に示すように、第2の基板21をSOI基板1に接触させる(工程S7a)。このとき、第2の基板21の酸化シリコン層24にデバイス層4の第1の領域A1が接触する。より詳細には、第1の領域A1のテラス10が酸化シリコン層24に接触する。さらに、第1のメサ構造8が酸化シリコン層24に接触する。一方、酸化シリコン層24とデバイス層4の第2の領域A2との間には、隙間が形成されるので、酸化シリコン層24は、デバイス層4と接触しない。従って、第2の基板21の酸化シリコン層24は、デバイス層4の第2の領域A2と接合されない。
図7の(c)部は、工程S7bにおけるSOI基板1及び第2の基板21の断面を示す。図7の(c)部に示すように、SOI基板1及び第2の基板21の少なくとも一方を押圧する。SOI基板1を支持台25上に載置する。本実施形態では、押圧具31を用いて第2の基板21をSOI基板1に押圧する。押圧具31には、例えばピンセットを用いることができる。また、第2の基板21を押圧する場合には、第2の基板21のウェハ22の裏面22aを押圧する。より詳細には、接合領域B1上の裏面22aを押圧する。また、押圧する荷重は、20〜500g、一例として100g程度である(工程S7b)。この押圧により、SOI基板1の第1の領域A1と、第2の基板21の酸化シリコン層24とがファンデルワールス力により接合(自発接合)する。より詳細には、第1の領域A1のテラス10と酸化シリコン層24が接合する。さらに、第1の領域A1の第1のメサ構造8と酸化シリコン層24が接合する。なお、第1の領域A1において、溝9は、酸化シリコン層24と接触していないので、酸化シリコン層24と接合されない。
工程S7bによれば、第1の領域A1と酸化シリコン層24とが接合される領域の全体に対して加圧処理を実施することなくSOI基板1に第2の基板21を貼り合わせることができる。従って、押圧によるSOI基板1及び第2の基板21の破損を抑制できる。また、押圧によるSOI基板1の第1のメサ構造8の破損を抑制できる。
なお、工程S7bでは、SOI基板1のシリコン基板2の裏面2aを押圧してもよく、第2の基板21の裏面22aとSOI基板1の裏面2aとを挟むようにして両面から押圧してもよい。
図8の(a)部は、工程S7cにおける第3の基板29の断面を示す。図8の(a)部に示すように、第3の基板29をアニール処理する(工程S7c)。このアニール処理は、酸化シリコン層24とデバイス層4との接合強度を高めるために実施される。第3の基板29を加熱炉32に配置して、第3の基板29を200℃〜500℃程度の温度に加熱する。この加熱により、酸化シリコン層24とデバイス層4との接合界面JからHOが脱離する。接合界面Jは、デバイス層4のテラス10と酸化シリコン層24との接合界面、及びデバイス層4の第1のメサ構造8と酸化シリコン層24との接合界面を含む。HOの脱離により、接合界面Jの結合状態がOH基によるファンデルワールス力による結合から、「−O−」による架橋結合に変化する。
ところで、基板表面を親水化して基板を接合する方法では、アニール処理をする際に接合界面JからHOが発生する。このHOは接合界面Jにボイドを発生させる場合がある。ボイドの発生を抑制するためには、発生したHOを排出させるための溝や孔をあらかじめ基板に設ける必要がある。一方、第2の基板21のエピタキシャル層23上に酸化シリコン層24が形成されている場合には、アニール処理で生じたHOが酸化シリコン層24に吸収される。従って、溝や孔といったボイド発生抑止のための工夫をしなくても、HOによるボイドの発生を抑制できる。
さらに、第2の基板21のエピタキシャル層23上に酸化シリコン層24が形成されている場合には、貼り合わせの際に生じるダメージからエピタキシャル層23Dを保護することができる。
第3の基板29からウェハ22を除去して第4の基板33を形成する工程S8を実施する(図1参照)。InPからなるウェハ22は、第3の基板29を塩酸溶液中に浸すことにより除去される。この工程S8では、ウェハ22が除去される。また、工程S8では、エピタキシャル層23のバッファー層23aが除去され、エピタキシャル層23Bが形成される。そしてバッファー層23a上のエッチストップ層23bによりエッチングが停止される(図6の(a)部参照)。以上の工程S8により、図8の(b)部に示すように、第4の基板33が形成される。
第4の基板33からエピタキシャル層23Bの一部を除去して第5の基板(半導体装置、半導体基板)34を形成する工程S9を実施する(図1参照)。未接合領域B2は、第1の領域A1と接合された接合領域B1からSOI基板1のエッジ6に向かって庇状に延びている。未接合領域B2は、いわゆる片持ち梁構造を有している。このような未接合領域B2は、強度がとれず非常にもろくなっているため、容易に除去することができる。
図8の(c)部は、エピタキシャル層23Cを有する第5の基板(半導体装置、半導体基板)34の断面を示す。図8の(c)部に示すように、第4の基板33を超音波印加装置30に配置して超音波を印加すると、未接合領域B2が第4の基板33から除去される。なお、未接合領域B2の除去は、超音波を印加する方法の他に、例えば、未接合領域B2にクリーンスティックで力を加えて除去したり、未接合領域B2を粘着シートに貼り付けた後に剥がすことにより除去してもよい。
エピタキシャル層23Bの未接合領域B2を除去すると、エピタキシャル層23Cが形成される。エピタキシャル層23Cからは、第2の領域A2に形成されたアライメントマークMが露出している。このアライメントマークMは崩れていないので、後工程の製造プロセスで使用することができる。従って、本実施形態の製造方法によれば、自己整合的にエピタキシャル層23Bの未接合領域B2を除去できるため、半導体装置の製造プロセスを簡易にすることができる。
なお、エピタキシャル層23Bの接合領域B1はSOI基板1の第1の領域A1と貼り合わされていない未接合部B1aを含むが、この接合領域B1に含まれた未接合部B1aは除去されない。
第2のメサ構造36を形成する工程S10を実施する(図1参照)。図9の(a)部は、フォトマスク39を位置合わせする工程S10aにおける第5の基板34の断面を示す。図9の(a)部に示すように、エピタキシャル層23Cに絶縁層37を成長する。絶縁層37は、CVD法により成長されたSiNからなる厚さが500nmの層である。絶縁層37にレジスト層38を形成する。レジスト層38は、例えばスピン塗布法によって絶縁層37上の全面に塗布される。
絶縁層37及びレジスト層38を形成した第5の基板34の上方に、フォトマスク39を配置する(工程S10a)。このフォトマスク39は、第2のメサ構造36(図9の(c)部参照)を形成するためのパターンを有している。フォトマスク39は、アライメントマークMを基準として、第5の基板34に対して位置決めされる。一方、第1のメサ構造8を形成するためのパターン13も、当該アライメントマークMを基準にして所定の位置に形成される(工程S2)。アライメントマークMを基準にしたフォトマスク39の位置決めにより、SOI基板1の第1のメサ構造8上にフォトマスク39のパターンを精度よく形成することができる。従って、第1のメサ構造8と、当該第1のメサ構造8上に形成される第2のメサ構造36は、同一のアライメントマークMを用いて、位置決めされて形成されるため、第1のメサ構造8上に第2のメサ構造36を高精度で形成することができる。また、工程S10に加えて、後述する電極を形成する工程S11、素子をアイソレーションする工程S12においても、アライメントマークMが用いられ、当該アライメントマークMを基準にして、パターン電極の位置決め、並びに素子分離を行うことができる。このため、メサ構造36上に高精度でパターン電極を形成することができる。また、素子の分離も高精度で行うことができる。
フォトマスク39を用いてマスク41を形成する(工程S10b)。フォトマスク39を位置決めした後に、フォトマスク39を介してレジスト層38に光を照射する露光工程を実施する。露光工程が終了した後に、フォトマスク39を第5の基板34の上方から取り外す。そして、露光されたレジスト層38を現像液に浸して、レジスト層38の一部を除去する。これにより第2のメサ構造36を形成するためのパターンを有するレジストマスクが形成される。続いて、レジストマスクを用いて絶縁層37をエッチングする。絶縁層37は、CFガスをエッチングガスとして用いたRIE法によりエッチングされる。
図9の(b)部は、マスク41が形成された第5の基板34の一部Pの断面を示す。Oガスを用いたアッシング処理や有機溶剤による溶解処理等によってレジストマスクを除去すると、図9の(b)部に示すように、マスク41が形成される。
エピタキシャル層23Cをエッチングして第2のメサ構造36を形成する(工程S10c)。図9の(c)部は、工程S10cにおける第5の基板34の一部Pの断面を示す。図9の(c)部に示すように、マスク41を用いてエピタキシャル層23Cをエッチングする。このエッチングには、RIE法等のドライエッチング法が用いられる。エッチングの深さD3は、1.76〜2.1μmであり、一例として2.0μmである。そして、マスク41をバッファードフッ酸で除去する。
以上の工程S10により、第2のメサ構造36を有するエピタキシャル層23Dが形成される。エピタキシャル層23Dは、SOI基板1上に貼りつけられているので、エピタキシャル層23Dの第2のメサ構造36は、SOI基板1の第1のメサ構造8より上に配置されている。さらに、第2のメサ構造36は、第1のメサ構造8の延在方向へ延びるように形成された部分を含んでいる。すなわち、第1のメサ構造8及び第2のメサ構造36を平面視すると、第1のメサ構造8と第2のメサ構造36とは重なるように光学的に接合されている。このような導波路構造によれば、第1のメサ構造8と第2のメサ構造36が近接して接合しているため、短い結合長で相互に光を遷移することができる。
電極を形成する工程S11を実施する。工程S11では、第2のメサ構造36の上面36aにp電極Epを形成し、エピタキシャル層23Dの表面23pにn電極Enを形成する(図13の(b)部参照)。図10の(a)部〜(c)部は、工程S11における第5の基板34に形成される一素子の断面を示す。
図10の(a)部に示すように、保護層42を成長する。保護膜42は、エピタキシャル層23Dの表面23p、第2のメサ構造36の上面36a及び側面36bを覆っている。保護層42は、CVD法により形成されたSiO等の絶縁材料からなる。また、保護層42の厚さは、例えば200nm〜400nmである。
図10の(b)部に示すように、保護層42に、樹脂層43を形成する。樹脂層43は、ベンゾシクロブテン(以下BCB)からなり、スピン塗布法により形成される。保護層42の表面42aから樹脂層43の表面43aまでの高さH4は、保護層42の表面42aから第2のメサ構造36の上面36aまでの高さH5よりも高くなるように形成されている。第2のメサ構造36上における樹脂層43の厚さH6は、例えば1.5μm〜3.0μmである。
図10の(c)部に示すように、樹脂層43にレジストマスク44を形成する。レジストマスク44は、第2のメサ構造36上の樹脂層43に開口43bを設けるためマスクである。開口43bは、第2のメサ構造36の上面36aを露出させるためのものである(図12の(b)部参照)。
レジストマスク44のパターンは第2のメサ構造36が延在する方向に沿って延びている。レジストマスク44は、樹脂層43上の全面にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法によってレジスト層をパターニングすることにより形成される。なお、アライメントマークMを基準として、レジストマスク44を形成するためのフォトマスクを位置決めしてもよい。
レジストマスク44を用いて樹脂層43をエッチングする。この工程では、第2のメサ構造36上の保護層42が露出するまで樹脂層43をエッチングする。また、この工程には、CFガスとOガスをエッチングガスとしたRIE法を用いる。エッチングの後に、有機溶剤による溶解処理等によってレジストマスク44を除去して樹脂層43の表面43aを露出させる。
図11の(a)部は、工程S11における第5の基板34に形成される一素子を平面視した図を示す。図11の(b)部及び(c)部は、図11の(a)部のXI−XI線に沿った断面を示す。図11の(a)部及び(b)部に示すように、開口43cを形成する。開口43cは、エピタキシャル層23Dの表面23pを露出させるものである(図12の(b)部参照)。以上の工程により、図11の(c)部に示すように、樹脂層43には、樹脂層43の表面43aから保護層42a、42pに至る開口43b、43cが形成される。
図12の(a)部及び(b)部は、工程S11における第5の基板34に形成される一素子の断面を示す。図12の(a)部に示すように、開口43b、43cを有する樹脂層43をマスクとして保護層42をエッチングする。このエッチングにより、図12の(b)部に示すように、開口43bからは第2のメサ構造36の上面36aが露出される。また、開口43cからは、エピタキシャル層23Dの表面23pが露出される。
図13の(a)部は、工程S11における第5の基板34に形成される一素子を平面視した図を示す。図13の(b)部は、図13の(a)部のXIII−XIII線に沿った断面を示す。図13の(a)部及び(b)部に示すように、p電極Epを形成する。p電極Epは、第2のメサ構造36の上面36aから開口43bを通じて樹脂層43の表面43aに至る。第2のメサ構造36の上面36aとp電極Epとはオーミック接合されている。また、n電極Enを形成する。n電極Enは、エピタキシャル層23Dの表面23pから開口43cを通じて樹脂層43の表面43aに至る。エピタキシャル層23Dの表面23pとn電極Enとはオーミック接合されている。これらp電極Ep及びn電極Enは、例えば真空蒸着法によって形成される。p電極Ep及びn電極Enは、金属等の導電材料で構成されている。以上の工程S11により、p電極Ep及びn電極Enが形成される。
エピタキシャル層23Dに形成された素子のそれぞれをアイソレーションする工程S12を実施する。図14の(a)部〜(c)部は、工程S12における第5の基板34に形成される一素子の断面を示す。図14の(a)部に示すように、樹脂層43の表面43a、p電極Ep及びn電極Enに保護層46を形成する。保護層46は、SiNからなる。保護層46上にスピン塗布法及びフォトリソグラフィ法によりレジストマスク47を形成する。なお、アライメントマークMを基準として、レジストマスク47を形成するためのフォトマスクを位置決めしてもよい。
図14の(b)部に示すように、レジストマスク47を用いて、エピタキシャル層23Dが露出するまで保護層46、樹脂層43及び保護層42をエッチングする。保護層46、42のエッチングには、例えばCFガスをエッチングガスとしたRIE法を用いることができる。樹脂層43のエッチングには、例えばCFガスとOガスをエッチングガスとしたRIE法を用いることができる。
図14の(c)部に示すように、エピタキシャル層23Dをドライエッチングする。このときのエッチング深さは、エピタキシャル層23Dが若干残る程度とする。その後、塩酸系のエッチャントで酸化シリコン層24が露出するまでエッチングを行う。以上の工程S12により、各マッハツェンダー変調器100が電気的にアイソレーションされる。
図15の(a)部は、工程S13における第5の基板34に形成される一素子を平面視した図を示す。図15の(b)部及び(c)部は、図15の(a)部のXV−XV線に沿った断面を示す。図15の(a)部及び(b)部に示すように、p電極Ep及びn電極En上の保護層46に開口46a、46bを設ける。保護層46上の全面に、レジスト層を形成した後に、フォトリソグラフィ法によりレジストマスクを形成する。なお、アライメントマークMを基準として、レジストマスクを形成するためのフォトマスクを位置決めしてもよい。そして、例えばCFガスをエッチングガスとして用いたRIE法によりレジスト層をマスクとして、p電極Ep及びn電極Enが露出するまで保護層46をエッチングする。その後、Oガスを用いたアッシング処理や有機溶剤による溶解処理等によってレジストマスクを除去する。
図15の(c)部に示すように、SOI基板1のシリコン基板2の裏面2aを研磨する工程S13を実施する。この工程S13を経た後に、SOI基板1をマッハツェンダー変調器100ごとに分離すると、SOI基板1上に貼り付けられたマッハツェンダー変調器100が完成する。このようなマッハツェンダー変調器100によれば、高性能なInP系マッハツェンダー変調器と曲げ半径が小さい小型導波路を併せ持つ、マッハツェンダー変調器となる。
ここで、比較例である半導体基板の製造方法について説明する。従来の工程では、素子構造を形成するための第1の領域とアライメントマークを形成した第2の領域との間に段差を設けることなく、アライメントマークを有する基板と、エピタキシャル層を有する基板とが貼り合わされる。このような工程によれば、第2の領域はエピタキシャル層に接合される。従って、アライメントマークを露出させるために、アライメントマーク上のエピタキシャル層を除去する必要がある。
この場合、第2の領域までエッチングすると、アライメントマークが読み取れなくなる可能性がある。従って、エピタキシャル層と第2の領域との接合界面でエッチングを停止させることが求められる。エッチング深さは、例えば、エッチング処理を行う時間で制御する方法がある。しかし、この方法により正確にエッチング深さを制御することは困難であり、アライメントマークが形成された第2の領域までエッチングするおそれがある。さらに、工程数が増加するので、素子の製造には不向きである。
一方、本実施形態の半導体素子の製造方法によれば、SOI基板1の第2の領域A2は、第2の基板21の酸化シリコン層24に接合されていない。第1の基板1と接合されていない酸化シリコン層24及び酸化シリコン層24上のエピタキシャル層23Dの厚さは薄いので、これら酸化シリコン層24及びエピタキシャル層23Dは容易に除去できる。従って、第2の領域A2に形成されたアライメントマークMを露出させることができる。このアライメントマークMは、アライメントマークMを露出させる工程においてエッチング等によりダメージを受けていないので、製造プロセスに用いることができる。
本発明は、本実施形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。
本実施形態の半導体装置の製造方法では、SOI基板1と第2の基板21との貼り合わせに親水化処理による接合方法を用いたが、接合方法はこれに限定されない。接合方法には、表面活性化接合法を用いてもよい。表面活性化接合法では、SOI基板1及び第2の基板21を真空チャンバに配置し、それぞれの表面にArビームを照射して活性化させる。そして、活性化させた表面同士を接触させることにより接合される。この接合法によれば、SOI基板1に第2の基板21を貼り合わせるときに、SOI基板1及び第2の基板21を熱処理する必要がないので、熱処理に晒されていないマッハツェンダー変調器100及び半導体基板34を製造することができる。また、表面活性化接合法では、活性化させたSOI基板1及び第2の基板21の表面を親水化させないので、第2の基板21に酸化シリコン層24を成長させなくてもよい。この場合には、SOI基板1のデバイス層4に第2の基板21のエピタキシャル層23が直接に接合される。
また、接合方法には、間接接合法を用いてもよい。間接接合法では、SOI基板1と第2の基板21との接合界面Jに金属や樹脂等を配置して接合する。
第2の基板21を形成する工程S4は、酸化シリコン層24を成長する工程S4bの後に、酸化シリコン層24の表面を研磨する工程を更に有していてもよい。研磨により表面のマイクロラフネスが小さくされるので、酸化シリコン層24と第1の領域A1とを確実に接合することができる。
本実施形態の半導体装置の製造方法では、アライメントマークMを用いて第1のメサ構造8が形成される。また、第2のメサ構造36も、アライメントマークMを用いて形成される。つまりアライメントマークMを介して、第1のメサ構造8及び第2のメサ構造36の位置合わせが行われるため、精度よく、第1のメサ構造8上に第2のメサ構造36を形成することができる。また、その後の電極形成や素子分離工程もアライメントマークMを基準に実施することができるため、これらの電極形成や素子分離を精度良く行うことができる。
上記実施形態では、SOI基板1にアライメントマークMを形成する工程S1aを実施した後に、SOI基板1に段差Dを形成する工程S3を実施したが、この順に限定されることはない。段差Dを設ける工程S3を実施した後に、アライメントマークMを形成する工程S1aを実施してもよい。
上記実施形態では、SOI基板1を準備する工程S1が第1のメサ構造8を形成する工程S2を有していたが、これに限定されることはない。第1のメサ構造8を形成する工程S2は、必要に応じて実施すればよく、工程S2が実施されなくてもよい。
上記実施形態では、アライメントマークMを形成(工程S1a)した後に、そのアライメントマークMを基準として第1のメサ構造8を形成(工程S2)したが、アライメントマークMと第1のメサ構造8とは1回のエッチングにより一緒に形成してもよい。
1…SOI基板(第1の基板)、4…デバイス層、8…第1のメサ構造、21…第2の基板、22…ウェハ、23、23B、23C、23D…エピタキシャル層、24…酸化シリコン層、29…第3の基板、33…第4の基板、34…第5の基板(半導体基板、半導体装置)、36…第2のメサ構造、43…樹脂層、46…保護層、100…マッハツェンダー変調器、A1…第1の領域、A2…第2の領域、B1…接合領域、B2…未接合領域、En…p電極、Ep…n電極、M…アライメントマーク。

Claims (11)

  1. 第1の領域及び前記第1の領域を囲む第2の領域を有し、シリコンを含む第1の基板を準備する工程と、
    前記第2の領域にアライメントマークを形成する工程と、
    前記第2の領域をエッチングして、前記アライメントマークの深さより小さい深さの段差を前記第1の領域と前記第2の領域との間形成する工程と、
    III−V族化合物半導体を含むウェハ上にIII−V族化合物半導体のエピタキシャル層を成長して、第2の基板を形成する工程と、
    前記アライメントマーク及び前記段差を形成した後に、前記第1の基板の前記第1の領域を前記第2の基板の前記エピタキシャル層に対面させる工程と、
    第1の領域を前記エピタキシャル層に対面させた後に、前記第1の基板に前記第2の基板を貼り合わせて、第3の基板を形成する工程と、
    前記第3の基板から前記ウェハを除去して、第4の基板を形成する工程と、
    前記第4の基板から前記第2の領域上の前記エピタキシャル層を除去して、第5の基板を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の領域は前記第1の基板のエッジを含んでいる、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記アライメントマークを形成する工程の後に、前記第1の領域をエッチングして第1の光導波路のための第1のメサ構造を形成する工程を有し、
    前記第1のメサ構造を形成する工程は、
    前記アライメントマークを基準として前記第1の基板に対して第1のフォトマスクを位置決めする工程と、
    前記第1のメサ構造を形成するための第1のマスクを前記第1の領域上に前記第1のフォトマスクを用いて形成する工程と、
    前記第1のマスクを用いて前記第1の領域をエッチングして前記第1のメサ構造を形成する工程と、
    を含む、請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第5の基板を形成した後に、前記エピタキシャル層をエッチングして第2の光導波路のための第2のメサ構造を形成する工程を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第5の基板を形成した後に、前記エピタキシャル層をエッチングして第2の光導波路のための第2のメサ構造を形成する工程を有し、
    前記第2のメサ構造は、前記第1のメサ構造上において前記第1のメサ構造の延在方向へ延びるように形成されている部分を含む、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2のメサ構造を形成する工程は、
    前記アライメントマークを基準として前記第5の基板に対して第2のフォトマスクを位置決めする工程と、
    前記第2のメサ構造を形成するための第2のマスクを前記エピタキシャル層上に前記第2のフォトマスクを用いて形成する工程と、
    前記第2のマスクを用いて前記エピタキシャル層をエッチングして前記第2のメサ構造を形成する工程と、
    を含む、請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1の基板は、SOI基板である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の基板を形成する工程は、前記エピタキシャル層の表面に酸化シリコン層を成長する工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2の基板を形成する工程と前記第1の領域を前記エピタキシャル層に対面させる工程との間に、前記第1の領域及び前記第2の基板の前記酸化シリコン層の表面を親水化する工程を有し、
    前記第3の基板を形成する工程は、
    前記第1の領域に前記酸化シリコン層を接触させる工程と、
    前記第1の基板の一部及び前記第2の基板の一部の少なくとも一方を押圧する工程と、
    押圧した後に、第1及び第2の基板を熱処理する工程と、を含む、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第3の基板を形成する工程では、前記第1の基板と前記第2の基板とを表面活性化接合法を用いて貼り合わせる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 第1の領域及び前記第1の領域を囲む第2の領域を有し、シリコンを含む第1の基板を準備する工程と、
    前記第2の領域にアライメントマークを形成する工程と、
    前記第2の領域をエッチングして、前記アライメントマークの深さより小さい深さの段差を前記第1の領域と前記第2の領域との間形成する工程と、
    III−V族化合物半導体を含むウェハ上にIII−V族化合物半導体のエピタキシャル層を成長して、第2の基板を形成する工程と、
    前記アライメントマーク及び前記段差を形成した後に、前記第1の基板の前記第1の領域を前記第2の基板の前記エピタキシャル層に対面させる工程と、
    第1の領域を前記エピタキシャル層に対面させた後に、前記第1の基板に前記第2の基板を貼り合わせて、第3の基板を形成する工程と、
    前記第3の基板から前記ウェハを除去して、第4の基板を形成する工程と、
    前記第4の基板から前記第2の領域上の前記エピタキシャル層を除去して、第5の基板を形成する工程と、を有する半導体基板の製造方法。
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