JP6154981B2 - 温室用カーテン開閉装置の案内管及び温室用カーテン開閉装置 - Google Patents

温室用カーテン開閉装置の案内管及び温室用カーテン開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、温室内において所定高さに配置されるカーテンを開閉して、温室内上方空間を仕切り、保温効果、遮光効果などを得るために用いられる温室用カーテン開閉装置に用いられる案内管及び該案内管を具備した温室用カーテン開閉装置に関する。
特許文献1及び2には、プラスチックフィルム等からなる保温用、遮光用のカーテンを、温室内の上方空間に配置し、これを開閉して室内環境を調整する温室用カーテン開閉機構が開示されている。カーテンは、基端縁が固定され、その反対側の端縁(先端縁)に案内管(先導パイプ)が連結され、カーテンの開閉方向に沿って配設した駆動ロープをこの案内管に連結して、駆動ロープによって案内管を移動させてカーテンを開閉する。すなわち、カーテンを閉じる際には、案内管でカーテンを牽引して展開し、カーテンを開ける際には、逆方向に案内管を移動して、カーテンを押すように寄せ集めていき開放する。
特許文献3の図4〜図7には、妻面側から見た屋根部の形状が山形の温室において、頂部を挟んだ各側部側に位置する各傾斜屋根部に対応して、各傾斜屋根部の略半分の長さを有する第1のカーテンと第2のカーテンを有するものが示されている。第1のカーテン及び第2のカーテンは、閉鎖時には、それぞれの先端縁に取り付けられた案内管が互いに接近し、一方の案内管を他方の案内管が乗り越えた位置まで移動して両者間に隙間が生じないようになっている。特許文献3のものは、第1のカーテン及び第2のカーテン共に2層になっているが、単層のものでも同様である。
特開平10−304780号公報 特開2002−238370号公報 特開2008−29314号公報
特許文献1及び2では、断面円形の案内管を用いた場合の不都合、例えば、案内管同士を長手方向に接続して使用する場合、その駆動中に案内管同士が相互に回転してしまうことがあること、駆動ロープ締結部品やカーテンを取り付ける際、取り付け方向を一定位置とすることが困難であること等に鑑みて、異形の案内管を採用したことを特徴とする。具体的には、3つの平坦面、1つの断面略半円状の曲面、この曲面と2つの平面との間に形成され、案内管の長手方向に沿って内方に突出するように形成された長溝部とを備えている。
しかし、特許文献1及び2に開示のような、形状的に円形からほど遠い異形断面形状のものは、アルミニウムや合成樹脂の押出成形で製作しなければならず、強度の点で課題があると共に、熱膨張率が大きく、駆動時における蛇行や撓みの要因となっている。また、長溝部は、隣接する駆動ロープ間において、カーテンを寄せ集める際の寄せ残り防止具を係合支持する機能も有するが、このような長溝部を有すると、案内管がその長手方向に傾斜して配設されている場合に、結露などが該溝部を伝って流れ、案内管同士の接続部に溜まったり、接続部の隙間から案内管内部に侵入し、長期間留まってしまうという問題を生じる場合もある。
ところで、特許文献1及び2に開示のものは、基本的には、カーテンによる開閉範囲一箇所に対して、1枚のカーテンを一方から他方に牽引して開閉するものであるため問題とならないが、これが、開閉範囲一箇所に対して相互に対向する方向から離接して開閉するタイプ(すなわち特許文献3のようないわゆる4枚張りのタイプ)に用いると、各カーテンの先端縁に取り付けられる各案内管が接近時に衝突した際に一方が他方を乗り越えることが困難となり、両者間に隙間が生じ、遮光性や保温性等を損なうといった課題がある。
そのため、特許文献3のように、いわゆる4枚張りタイプの場合には、依然として断面円形の案内管を用いているのが一般的である。しかし、断面円形の案内管の場合には、接続時に案内管同士間で回転が生じたり、駆動ロープ締結部品やカーテンの取り付け方向を一定にすることが困難であったりといった上記各問題を解決できない。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、強度が高く駆動時における蛇行や撓みを抑制でき、断面円形とした場合の特有の問題である案内管同士の回転や、駆動ロープ締結部品やカーテンの取り付け方向を一定にすることが困難といった問題を解決することができると共に、結露水等が案内管内部に侵入することを抑制でき、さらに、4枚張りタイプのように、案内管同士が接触した場合でも、一方が他方を容易に乗り越えることができる条件を備えた温室用カーテン開閉装置に用いられる案内管及び該案内管を具備した温室用カーテン開閉装置を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明の温室用カーテン開閉装置の案内管は、温室内に配設されるカーテンの端縁に連結され、前記カーテンを開閉する温室用カーテン開閉装置の案内管であって、鋼材を用いて中空又は中実に形成され、断面方向の最大外形幅(A)と最大高さ(B)の比(A/B)が9/10〜10/9の範囲であり、少なくとも一部に平坦外面を有し、この平坦外面の断面方向の外面幅(C)と前記最大外形幅(A)の比が0.3以上1.0未満であり、前記平坦外面の一つを除いた他の部位の断面形状が、3面以上の平坦外面を有しているか、又は、1面以上の曲面を有して形成され、かつ、長手方向に沿った長溝部を有していない外形であることを特徴とする。
前記鋼材をロールフォーミングして形成されていることが好ましい。前記鋼材を所定形状に形成してなる鋼材部と、合成樹脂から形成された合成樹脂部との複合管構造とすることができる。この場合、前記鋼材部の断面方向両端縁間に、前記合成樹脂部が設けられている構成とすることが好ましい。また、前記鋼材部の外面に前記合成樹脂部が被覆された構成とすることができ、この場合、前記合成樹脂部の厚さが、前記合成樹脂部を含めた前記最大外形幅(A)又は前記最大高さ(B)のいずれか一方に対する比で表した場合に、0.01以上0.05以下とすることが好ましい。
また、本発明の温室用カーテン開閉装置は、温室内に開閉可能に設けられるカーテンと、前記カーテンの下面を支持するための棚線と、前記カーテンの開閉方向に沿って配設される駆動ロープと、前記駆動ロープに連結され、前記カーテン部材の端縁に設けられる案内管とを備えてなる温室用カーテン開閉装置であって、前記案内管として、前記いずれかに記載の案内管が用いられていることを特徴とする。本発明の温室用カーテン開閉装置は、前記カーテン部材が、前記棚線に沿って対向方向から離接するように2枚一対ずつ設けられ、前記案内管が前記各カーテン部材の先端縁に設けられ、接近時に、一方の案内管が他方の案内管を乗り越えて交差可能である構成とすることが好ましい。
本発明によれば、鋼材を用いて形成されているため、従来のアルミニウム製や合成樹脂製と比較して、強度が高く駆動時における蛇行や撓みを抑制できる。また、従来と同様の強度を確保するに必要な直径を細くすることも可能であるため、開放時に影になる面積を小さくするのにも役立つ。しかも、断面円形ではなく、少なくとも一部に平坦外面を有しているため、断面円形とした場合の特有の問題である接続した案内管同士の相互回転を抑制できると共に、駆動ロープ締結部品やカーテンの取り付け方向の目印にもなるため、取り付け作業が容易である。
また、断面方向の外形幅(A)と高さ(B)の比(A/B)が9/10〜10/9の範囲であり、少なくとも一部に平坦外面を有し、この平坦外面の断面方向の外面幅(C)と最大外形幅(A)の比が0.3以上1.0未満であり、平坦外面の一つを除いた他の部位の断面形状が、3面以上の平坦外面を有しているか、又は、1面以上の曲面を有して形成されている。このため、いわゆる4枚張りタイプの案内管として使用した場合、これらの条件を満たす限り、駆動ロープの駆動力が従来と同様であっても、一方が他方を乗り越えて交差する位置まで移動することが可能である。
さらに、長手方向に沿った長溝部を有していない外形であるため、該長溝部を伝って結露水等が流れて案内管同士の接続部に溜まったり、接続部から内部に侵入したりすることを抑制できるため、案内管の耐久性向上に役立つ。
図1は、本発明の一の実施形態に係る案内管を備えた温室用カーテン開閉装置の要部を示した概略斜視図である。 図2は、上記実施形態の温室用カーテン開閉装置を採用した温室の概略構成を示した図であって、カーテン開放時の図である。 図3は、上記実施形態の温室用カーテン開閉装置を採用した温室の概略構成を示した図であって、カーテン閉鎖時の図である。 図4(a)〜(d)は、案内管の例を説明するための断面図である。 図5(a)〜(c)は、複合管構造の案内管の例を説明するための断面図である。 図6(a),(b)は、略半環状部材の例を説明するための図である。
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の一の実施形態に係る案内管1を具備した温室用カーテン開閉装置100を説明するための図である。
図1に示したように、温室用カーテン開閉装置100は、カーテン110,120、棚線130、駆動ロープ140を有している。温室が、例えば図2に示したように、頂部を中心として山形の形状をしている場合、棚線130は、一方の側部と頂部との間、頂部と他方の側部との間に掛け渡されている。そして、この棚線130に下面が支えられるように、カーテン110,120が配設される。本実施形態では、頂部を中心として、左右の各側部までの間をそれぞれ開閉するために、それぞれ2枚一対のカーテン110,120が配置されたいわゆる4枚張りタイプとなっている。
頂部を中心とした温室の一方側では、一方のカーテン110の基端縁が一方の側部付近に固定され、その反対側の端縁(先端縁)が頂部方向に向かうことができるようになっており、他方のカーテン120の基端縁が頂部付近に固定され、その反対側の端縁(先端縁)が一方の側部方向に向かうことができるようになっている。頂部を中心とした温室の他方側も同様であり、一方のカーテン110の基端縁が他方の側部付近に固定され、その反対側の端縁(先端縁)が頂部方向に向かうことができるようになっており、他方のカーテン120の基端縁が頂部付近に固定され、その反対側の端縁(先端縁)が他方の側部方向に向かうことができるようになっている。
一方のカーテン110の先端縁には第1の案内管1が取り付けられ、他方のカーテン120の先端縁には第2の案内管1が取り付けられている。具体的には、各案内管1に各カーテン110,120の先端縁を被覆しあるいは巻き付け、その状態で、パッカーと称される合成樹脂製の略半管状部材160を、各カーテン110,120の外面に装着する。この略半環状部材160は、案内管1にカーテン110,120の外面を被覆しあるいは巻き付けたときの外径よりも若干小さな内径で形成されており、装着した際には、各カーテン110,120の外面を各案内管1方向に押さえつける方向に弾性が作用し、各カーテン110,120の先端縁を各案内管1に固定する。
駆動ロープ140は、カーテン110、120間(本実施形態では、カーテン110の上方、カーテン120の下方)に配置され、各カーテン110,120の開閉方向である棚線130に沿って、温室の各側部付近、頂部付近に配置された複数の滑車部材を介して張設されている。そして、その適宜部位が各案内管1に、駆動ロープ締結部品150を介して連結されている。すなわち、駆動ロープ締結部品150は、駆動ロープ140を連結する駆動ロープ連結部150aと、駆動ロープ140の張設方向に直交する方向に沿って案内管挿通部150bが設けられており、この案内管挿通部150aに案内管1を挿通するように配置することで、両者を連結する。これにより、駆動モータ(図示せず)を駆動して、駆動ロープ140を一方向又は他方向に移動させることにより、案内管1が該駆動ロープ140の動作方向に移動し、カーテン110,120を開閉動作させる。
次に、本実施形態の案内管1の構造について図4及び図5に基づいてさらに詳細に説明する。案内管1は、鋼材を用いて形成され、図1に示したように所定の長さを有し、それらが複数本長手方向に接続されて使用される。案内管1の形成手段は任意であるが、加工の容易性を考慮して、板状の鋼材(鋼板)をロールフォーミングして形成することが好ましい。ロールフォーミングにより形成する場合、断面方向の両端縁同士は溶接して固着することが好ましい。なお、ロールフォーミングにより形成する場合には当然に中空となるが、本実施形態の案内管1は中実構造のものであってもよい。
案内管1は、図4及び図5に示したように、少なくとも一部に平坦外面(以下、場合により「第1の平坦外面」という)1aを有している。第1の平坦外面1aは案内管1の長手方向全長に亘って形成されている。第1の平坦外面1aを有することにより、断面形状が円形ではなくなるため、各カーテン110,120を巻き付ける際、あるいは、駆動ロープ締結部品150の取り付けの際等において、この第1の平坦外面1a自体あるいは該第1の平坦外面1aと他の面との境界となる角部が目印となるため、それらの取り付け作業などが行いやすい。
案内管1は、上記した少なくとも一つの平坦外面(第1の平坦外面)1aを有すると共に、さらに、図4(a)に示したように、断面方向の案内管1の全体の外形幅(A)と高さ(B)の比(A/B)が9/10〜10/9の範囲であり、上記第1の平坦外面1aの断面方向の外面幅(C)と上記の案内管1の全体の外形幅(A)の比が0.3以上1.0未満となるように設定されている。また、この第1の平坦外面1aの一つを除いた他の部位の断面形状が、3面以上の平坦外面を有しているか、又は、1面以上の曲面を有して形成されている。なお、第1の平坦外面1aとは、外形幅(A)との関係において外面幅(C)の比が上記範囲をみたすように設定された面を指す。
案内管1がこれらの条件を満たすことにより、各カーテン110,120の各先端縁に取り付けられた2つの案内管1同士が接近して接触した際に、一方が他方を乗り越えて交差する位置関係となることができる。断面方向の案内管1の全体の外形幅(A)と高さ(B)の比(A/B)が9/10〜10/9の範囲を逸脱して、幅方向又は高さ方向に大きく扁平していると、幅の短い(外径の小さい)方向の曲げ強度が相対的に小さくなり、あるいは、合計で3つの平坦外面のみで形成された断面略三角形状であったりする場合には、両者が接触した際に、一方が他方を乗り越えることが困難となる。また、第1の平坦外面1aの断面方向の外面幅(C)と上記の案内管1の全体の外形幅(A)の比が0.3未満の場合には、全体がほぼ円形断面になり、駆動ロープ締結部品150等の取り付け作業を行いにくくなる。
図4(a)〜(d)はいずれも上記条件を満たす案内管1の例である。図4(a)は、第1の平坦外面1aを除いた他の面が、曲面1zに形成されている。具体的には、第1の平坦外面1aに相当する部位を除いて断面円形の円弧に相当する曲面1zとなるように形成されている。図4(b)は、第1の平坦外面1aに隣接して、第2及び第3の平坦外面1b,1cが形成され、第2及び第3の平坦外面1b,1c間の面が断面円形の円弧に相当する曲面1zとなるように形成されている。なお、第1の平坦外面1aに対する第2及び第3の平坦外面1b,1cの境界部はアールとなるように形成されている。図4(c)は、第1の平坦外面1aに隣接して、第2及び第3の平坦外面1b,1cが形成されていると共に、第1の平坦外面1aの対向面も平坦外面(第4の平坦外面)1dとなっている断面略四角形に形成されている。なお、各平坦外面1a〜1dの境界部はいずれもアールがつけられている。図4(d)は、第1の平坦外面1a以外に7つの平坦外面1b〜1hを有する断面略八角形に形成されている。
図5(a)〜(c)は、鋼材を所定形状に形成してなる鋼材部11と、合成樹脂から形成された合成樹脂部12との複合管構造からなる案内管1の例を示した図である。図5(a)は、板状の鋼材(鋼板)をロールフォーミングにより曲成し、図4(b)と同様に、第1の平坦外面11aに隣接して第2及び第3の平坦外面11b,11cを有し、第2及び第3の平坦外面11b,11c間の面が断面円形の円弧に相当する曲面11zとなるように形成されている。鋼板をロールフォーミングして中空に形成した際の両端縁11p,11qは、図5(a)の例では、第1の平坦外面11a側において、両者とも内方に折り曲げ、一方の端縁11pに対して、他方の端縁11qを重ね合わせるようにさらに折り曲げて形成されている。そして、この両端縁11p,11q間の隙間に、合成樹脂を充填して合成樹脂部12を形成している。
図5(b)は、鋼材部11をロールフォーミングして、その両端縁11p,11qを第1の平坦外面11aにおいて突き合わせた状態とし、この両端縁11p,11qの構成を除いて図5(a)と断面形状が同じになるように成形し、その外面の全てを合成樹脂部12で被覆した構造である。このように、合成樹脂部12で鋼材部11を被覆する場合、合成樹脂部12の厚さが厚すぎると、鋼材部11に外方から内方に加わる力が大きくなり、鋼材部11の強度が低下するおそれがある。そのため、合成樹脂部12の厚さは、合成樹脂部12を含めた複合構造の案内管1の最大外形幅(A)又は最大高さ(B)のいずれか一方に対する比で表した場合に、0.01以上0.05以下であるようにすることが好ましい。なお、合成樹脂部12の厚さは、この範囲であれば必ずしも均一でなくてもよい。
図5(c)は、鋼材部11を、略コ字状に成形し、図の底面位置を第1の平坦外面11aとし、第1の平坦外面11aに対向する位置に存在する両端縁11p,11qを相互に離間した状態で、内方に曲成している。そして、離間した両端縁11p,11qの隙間を含め、鋼材部11の内側に合成樹脂を充填して合成樹脂部12を形成した中実構造としている。
鋼材部11と合成樹脂部12との複合管構造とした場合、図4に示した鋼材のみから形成された案内管1と比較して、軽量化できるという利点がある。強度的には、例えば、図5(a),(b)に示したように、案内管1の断面のほぼ全てに鋼材部11が存在するような構造である場合には、鋼材のみから形成した図4の案内管1とほとんど変わらない。図5(c)に示した鋼材部11の内部に合成樹脂部12を充填して中実構造とした場合も図4の案内管1とほぼ同等の強度を有する。なお、合成樹脂部12の合成樹脂の種類は特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリエステルエラストマー、ウレタン樹脂、シリコーンゴム等を用いることができる。また、鋼材部11と合成樹脂部12とは、接着剤を介して一体化することもできる。
案内管1は、図4及び図5に示したように、外面に長手方向に沿った長溝部を有さない形状となっている。従来技術においては、案内管1の長手方向に幅2〜6mm程度の長溝部を形成し、その長溝部に、カーテン110,120を寄せ集める際の寄せ残り防止具を係合していることが多い。長溝部に係合支持することによって案内管1の移動中に寄せ残り防止具が回転して動いてしまうことも防止できるという利点を有するが、このような長溝部を形成すると、該長溝部を伝って結露水等が流れ、案内管1,1同士の接続部に溜まったり、接続部から内部に侵入したりすることがある。また、ある程度の使用期間を経過すると、棚線130の位置ずれ等が生じるが、その場合、寄せ残り防止具を案内管1に沿って移動させその位置を調整する必要がある。このような場合、長溝部に係合させた構成では、案内管1に沿って移動させにくい。長溝部を形成しなくても、本実施形態のように少なくとも一つの平坦外面(第1の平坦外面)1a,11aを有する形状とすることで、あるいは、図5のように合成樹脂部12を外面に設けることで、それらが案内管1の移動中に回転して動いてしまったりすることを抑制できるし、結露水等の接続部を介しての侵入等も抑制できる。なお、本明細書において「長溝部」とは、上記したように寄せ残り防止具が係合可能なように、ある程度の幅で意図的に長手方向に沿って形成されたものをいい、例えば、鋼材をロールフォーミングして両端縁部を溶接した際に生じる多少の凹みなどはここでいう長溝部には相当しない。
本実施形態の案内管1は、上記したように、カーテン110,120の各先端縁が巻き付けられて使用される。温室の奥行き方向に所定間隔毎に配置される駆動ロープ140に対応する位置では、駆動ロープ締結部品150を介して該駆動ロープ140と案内管1とが連結される。案内管1は、上記のように駆動ロープ締結部品150の案内管挿通部150bに挿通されるが、このとき、カーテン110,120の先端縁が巻き付けられた状態で案内管挿通部150bに挿通連結されるため、カーテン110,120の先端縁も案内管1に固定される。一方、隣接する駆動ロープ締結部品150,150間では、図1に示したように、パッカーと称される合成樹脂製の略半管状部材160が案内管1に巻き付けられたカーテン110,120の先端縁の外方から装着され、該先端縁が案内管1に固定される。
ここで、略半環状部材160は、図4(a),(b),(d)及び図5(a),(b)に示したような曲面を有する形状や五角形以上の多角形であれば、図6(a)のように、内面の断面形状も略半円形のものでカーテン110,120を案内管1に固定できる。しかし、図4(c)や図5(c)に示したような断面略四角形の場合には、図6(a)のような内面の断面形状が略半円形のものでは、案内管1との間でカーテン110,120を挟み込む力を十分確保できず、カーテン110,120にかかる張力によって略半管状部材160から外れてしまう可能性がある。そこで、図6(b)のように、案内管1の挿入用の切り欠きを除いた内面の断面形状が略四角形のものとするなど、専用の内面形状を有する構造のものを用いることが好ましい。
上記のようにカーテン110,120のそれぞれの先端縁に案内管1,1が装着された状態で、駆動ロープ140を駆動させる。駆動ロープ140がいずれか一方向に移動する場合には、カーテン110,120の先端縁に装着された案内管1,1同士が互いに接近方向に動作し、カーテン110,120が展開されていき、頂部を中心とした温室の一方側及び他方側の上方空間が仕切られていく。最終的には、案内管1,1同士が衝突するが、この際、本実施形態では、上記のような条件を満たしているため、断面円形でないにも拘わらず、一方の案内管1が他方の案内管1を乗り越えて交差状態となる位置まで移動でき、図3に示したように、温室の一方側及び他方側の上方空間が隙間なく閉鎖される。
駆動ロープ140を上記と逆方向に駆動させると、案内管1,1が頂部方向又は各側部方向に移動するため、カーテン110,120は案内管1,1に押されて寄せ集められていく。案内管1,1には、上記のように寄せ残り防止具が適宜間隔で取り付けられるため、カーテン110,120は部分的な遅れが抑制されながら寄せ集められる。
本実施形態では、上記のように案内管1が鋼材を用いて形成されている。そのため、従来のアルミニウム製や合成樹脂製と比べて強度が高く、上記のようなカーテン110,120の開閉動作中における蛇行が抑制される。また、強度が高いため、従来よりも細径とすることが可能であり、それによって開放時において案内管1によって生じる影の面積をより小さくできる。なお、特に、カーテン110,120を開放方向に動作させる場合、カーテン110,120を寄せ集めていくため、開放時よりも負荷が大きく、また、予期せぬ障害物により必要以上の負荷が発生する場合がある。このような場合でも、案内管1,1の曲りを最小限に押さえるためには、長さ方向の全てに亘って溶接した鋼材の管からなるものとほぼ同レベルの曲げ剛性を確保しつつ、ねじり剛性をそれよりも若干落とした構成とすることが望ましい。そのような要請に対しては、図5(a),(c)に示したように両端縁同士が非溶接のもので、合成樹脂部12として、ポリエステルエラストマー、ウレタン樹脂、シリコーンゴムなどの弾性の高い材料を使用したものを用いることが好ましい。また、合成樹脂部12として用いられるこれらの弾性材料の硬度を選択することによってねじり剛性を調整することもできる。
なお、上記実施形態では、妻面側から見て屋根部が山型の温室に適用する場合について説明を行ったが、屋根部が略水平の平屋根の温室に適用することもできるし、カーテンが接近方向に向かって山型に張られる場合に限らず、水平に張られるものにも適用できる。
1 案内管
1a 第1の平坦外面
1b〜1h 平坦外面
1z 曲面
11 鋼材部
11a 第1の平坦外面
12 合成樹脂部
100 温室用カーテン開閉装置
110,120 カーテン
130 棚線
140 駆動ロープ
150 駆動ロープ締結部品
160 略半環状部材

Claims (6)

  1. 温室内に配設されるカーテンの端縁に連結され、前記カーテンを開閉する温室用カーテン開閉装置の案内管であって、
    鋼材を用いて中空又は中実に形成され、
    断面方向の最大外形幅(A)と最大高さ(B)の比(A/B)が9/10〜10/9の範囲であり、
    少なくとも一部に平坦外面を有し、この平坦外面の断面方向の外面幅(C)と前記最大外形幅(A)の比が0.3以上1.0未満であり、
    前記平坦外面の一つを除いた他の部位の断面形状が、3面以上の平坦外面を有しているか、又は、1面以上の曲面を有して形成され、かつ、
    長手方向に沿った長溝部を有していない外形であることを特徴とする温室用カーテン開閉装置の案内管。
  2. 前記鋼材をロールフォーミングして形成されている請求項1記載の温室用カーテン開閉装置の案内管。
  3. 前記鋼材を所定形状に形成してなる鋼材部と、合成樹脂から形成された合成樹脂部との複合管構造である請求項1又は2記載の案内管。
  4. 前記鋼材部の外面に前記合成樹脂部が被覆されており、前記合成樹脂部の厚さが、前記合成樹脂部を含めた前記最大外形幅(A)又は前記最大高さ(B)のいずれか一方に対する比で表した場合に、0.01以上0.05以下である請求項3記載の案内管。
  5. 温室内に開閉可能に設けられるカーテンと、
    前記カーテンの下面を支持するための棚線と、
    前記カーテンの開閉方向に沿って配設される駆動ロープと、
    前記駆動ロープに連結され、前記カーテン部材の端縁に設けられる案内管と
    を備えてなる温室用カーテン開閉装置であって、
    前記案内管として、請求項1〜4のいずれか1に記載の案内管が用いられていることを特徴とする温室用カーテン開閉装置
  6. 前記カーテン部材が、前記棚線に沿って対向方向から離接するように2枚一対ずつ設けられ、前記案内管が前記各カーテン部材の先端縁に設けられ、接近時に、一方の案内管が他方の案内管を乗り越えて交差可能である請求項5記載の温室用カーテン開閉装置。
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