JP6154579B2 - 成長促進装置及び成長促進方法 - Google Patents
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Description
植物または菌類のいずれか一方である栽培対象物の成長を促進させる成長促進装置であって、
コイルと、
前記栽培対象物を格納する格納容器であって、前記コイルの軸線上に配置される、前記格納容器と、
前記栽培対象物の栽培を行う場合に、前記コイルに、300Hzから100kHzのうちのいずれかの単一周波数の交流電流を流すように制御する交流電源ユニットと、
を備えることを特徴とする成長促進装置。
請求項1に記載の成長促進装置であって、
前記コイルは、軸線が略鉛直方向に沿うように配置され、前記交流電源ユニットによって前記交流電流が流された場合には、前記格納容器に格納された前記栽培対象物に対して、略鉛直方向に沿った交流磁界を付与することを特徴とする成長促進装置。
請求項1または請求項2に記載の成長促進装置であって、
前記コイルを第1コイルと呼び、前記格納容器を第1格納容器と呼ぶとき、
前記成長促進装置は、
第2コイルと、
前記第2コイルの軸線上に配置される第2格納容器と、
を備え、
前記第1コイルと前記第2コイルは、前記交流電源ユニットに直列または並列で接続されており、
前記交流電源ユニットは、
前記栽培対象物の栽培を行う場合に、前記第1コイルおよび第2コイルに、300Hzから100kHzのうちのいずれかの単一周波数の交流電流を流すように制御することを特徴とする成長促進装置。
植物または菌類のいずれか一方である栽培対象物の成長を促進させる成長促進方法であって、
前記栽培対象物を用意する工程と、
前記栽培対象物に対して、300Hzから100kHzのうちのいずれかの単一周波数による交流磁界環境下で栽培する工程と、
を備えることを特徴とする成長促進方法。
[形態]
植物または菌類のいずれか一方である栽培対象物の成長を促進させる成長促進装置であって、
第1コイルと、
前記第1コイルとは異なるコイルであって、前記第1コイルと対向する第2コイルと、
前記栽培対象物を格納する格納容器であって、前記第1コイルおよび前記第2コイルの軸線上に配置される、前記格納容器と、
前記第1コイルおよび前記第2コイルに流す交流電流を制御する交流電流ユニットと、
を備え、
前記第1コイルと前記第2コイルは、前記栽培対象物を挟むように配置され、
前記交流電流ユニットは、
前記栽培対象物の栽培を行う場合において、前記第1コイルおよび前記第2コイルに対して、かつ、25kHzの単一周波数の交流電流であり、前記栽培対象物が曝露される磁束密度が50マイクロテスラとなる前記交流電流を流す、
ことを特徴とする成長促進装置。
A1.装置構成:
図1は、第1実施例としての成長促進装置10の全体構成を示す図である。成長促進装置10は、植物を栽培する場合に、植物の成長を促進させるための装置である。成長促進装置10は栽培ユニット100と交流電源ユニット120とを備える。図1では、図の上下方向が鉛直方向と等しい。図1には、鉛直方向ggと、鉛直方向に対して垂直な方向(単に水平方向とも呼ぶ)ssが示されている。
上記成長促進装置10を用いて、植物104を栽培した場合と、上記成長促進装置を用いずに、植物104を栽培した場合とを比較する栽培実験を行った。以下にこれらの栽培実験について説明する。
(1)10マイクロテスラ磁界曝露群(Exposed−10):播種後栽培終了(播種から168時間)まで継続的に25kHz、最大10マイクロテスラ(実効値)の磁界環境に曝露する。
電界や磁界、あるいは電磁界による生体影響には、熱的作用と刺激作用があることが広く知られている。
International Commission on Non−Ionizing Radiation Protection: Guidelines for Limiting Exposure to Time Varying Electric, Magnetic, and Electromagnetic Fields (up to 300HGz). Health Phys. Vol.74, No.4:494−522, 1998.
World Health Organization: Electromagnetic fields and public health Intermediate Frequencies(IF), International EMF Project Information Sheet, 1−4, 2005.
図3は、第2実施例としての成長促進装置11の全体構成を示す図である。この成長促進装置11は、菌類を栽培する場合に、菌類の成長を促進させるための装置である。第2実施例の成長促進装置11は、第1実施例の成長促進装置10と比較して、培地105の代わりに、菌床106Aを有する点で相違する。第2実施例の成長促進装置11におけるその他の構成は、第1実施例の成長促進装置10と同様であるので、説明を省略する。菌床106Aは、しいたけ、ひらたけ、くりたけ、なめこ、えのき、マッシュルーム、及び酵母等の菌類106Bを栽培するための床である。図3では、菌床106Aとして、しいたけ用の菌床が示されている。なお、菌床106Aの代わりに、植菌された原木、あるいは酵母を植菌された培地を用いてもよい。
図4は、第3実施例の成長促進装置12の全体構成を示す図である。第3実施例の成長促進装置12は、栽培ユニット100Xを備えている点で、第1実施例の成長促進装置10と相違する。第3実施例の成長促進装置12におけるその他の構成は、第1実施例の成長促進装置10と同様であり、説明を省略する。電流増幅回路122から生じた交流電流をコイル103A、103Bへ流すための導線110を分岐させ、栽培ユニット100のコイル103A、103B及び栽培ユニット100Xのコイル103A、103Bに接続する。このように、栽培ユニット100と、栽培ユニット100Xとを交流電源ユニット120に並列接続している。この結果、交流磁界を曝露しながら栽培できる植物の面積を増やすことができる。これにより、多くの栽培対象物を栽培する場合でも電源装置を増設する必要なく、その結果、装置の大型化を抑制することができる。
(変形例1)
上記第1実施例の成長促進装置10における栽培ユニット100では、格納容器101の側面101Aが鉛直方向に沿って配置され、発生させる交流磁界の向きが鉛直方向に沿うようにコイル103A、103Bが配置されているが、これに限るものではない。例えば、格納容器101の側面101Aが水平方向に沿って配置されると共に、コイル103A、103Bは、発生させる交流磁界の向きが水平方向になるように、配置されてもよい。この場合、栽培対象物として、好適なのは、鉛直方向よりも水平方向に成長し易い植物および菌類である。例えば、このような栽培対象物として、スイカのようなツル植物を用いることができる。また、栽培対象物(植物104または菌類106B)を格納容器に格納し、格納容器の開口部の一部あるいは全部を蓋をした後、栽培ユニット100の側面を下にして使用してもよい。
上記第1実施例の成長促進装置10における栽培ユニット100では、コイル103A、103Bは、コイル間磁界方向Bが鉛直方向に沿うように配置されているが、これに限られるものではない。例えば、コイル103A、103Bは、コイル間磁界方向Bが略鉛直方向に沿うように配置されていてもよい。ここで、略鉛直方向とは、コイル103A、103Bの中心点を結ぶ直線(中心点間線分とも呼ぶ)と、鉛直方向ggに沿った直線(鉛直方向直線)とが交差した場合に成す鋭角が、0度より大きく45度よりも小さい場合における中心点間線分に沿った方向であることが好ましい。また、略鉛直方向を、中心点間線分と鉛直方向直線とが交差した場合に成す鋭角が、0度より大きく30度よりも小さい場合における中心点間線分に沿った方向であることがさらに好ましい。
C コイル103A、103Bの軸線
gg 鉛直方向
ss 水平方向
100 栽培ユニット
100X 栽培ユニット
101 格納容器
101A 格納容器側面
102 保護層
103A コイル
103B コイル
104 植物
105 培地
106A 菌床
106B 菌類
107 保護層の中空部
108 格納容器の中空部
120 交流電源ユニット
121 交流電流発生回路
122 電流増幅回路
123 電源
124 導線
Claims (1)
- 植物または菌類のいずれか一方である栽培対象物の成長を促進させる成長促進装置であって、
第1コイルと、
前記第1コイルとは異なるコイルであって、前記第1コイルと対向する第2コイルと、
前記栽培対象物を格納する格納容器であって、前記第1コイルおよび前記第2コイルの軸線上に配置される、前記格納容器と、
前記第1コイルおよび前記第2コイルに流す交流電流を制御する交流電流ユニットと、
を備え、
前記第1コイルと前記第2コイルは、前記栽培対象物を挟むように配置され、
前記交流電流ユニットは、
前記栽培対象物の栽培を行う場合において、前記第1コイルおよび前記第2コイルに対して、25kHzの単一周波数の交流電流であり、かつ、前記栽培対象物が曝露される磁束密度が50マイクロテスラとなる前記交流電流を流す、
ことを特徴とする成長促進装置。
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JP2012121711A JP6154579B2 (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | 成長促進装置及び成長促進方法 |
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2012
- 2012-05-29 JP JP2012121711A patent/JP6154579B2/ja active Active
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