JP2004350597A - 植物成長促進方法及び植物成長促進装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般的に適用可能な具体性を備えた植物成長促進方法等を提供する。
【解決手段】刺激信号発生器が交流電気信号の刺激信号を出力する。刺激信号は直流から100KHzまでの範囲の周波数成分を含み、また振幅の大きいランダム信号スパン(時間帯)と、振幅の弱い(振幅がゼロとなる状態を含む)弱信号スパン(時間帯)とが交互に現れる。ランダム信号スパンの継続時間及び弱信号スパンの継続時間はそれぞれランダムである。ランダム信号スパンの継続時間は2〜30秒程度の範囲で変化し、弱信号スパンの継続時間は2〜40秒程度の範囲で変化する。刺激発生器(オーディオ機器)が、刺激信号を40dB以上の音波及び0.0001ミリガウス〜50ガウスの弱交流磁界に変換する。植物がこの音波及び弱交流磁界に曝露される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物成長促進方法及び植物成長促進装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、植物に刺激を与えて植物の成長や味覚改善を促す方法が試行錯誤的に行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の植物成長促進方法は、対象となる植物の種類、植物が置かれている環境に応じて刺激の構成要素の種類、強度等を試行錯誤的に調整しなければならないという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、一般的に適用可能な具体性を備えた植物成長促進方法等を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の植物成長促進方法は、植物を、0.0001ミリガウス〜50ガウスの弱交流磁界及び0.0001ミリガウス〜50ガウスの弱電磁波のうちの少なくとも一方と、音波とを含む刺激に曝露し、植物の成長を促進することを特徴とする。植物に与える刺激の内容が具体化されている。また、この方法は、様々な種類の植物、環境に一般的に適用することができる。
【0006】
本発明の植物成長促進方法は、直流から100KHzまでの範囲の複数の周波数成分を含むランダム信号スパンと、信号強度がランダム信号スパンにおけるよりも低い弱信号スパンとを含み、ランダム信号スパンの継続時間と弱信号スパンの継続時間とが時間的に変化する刺激信号を、弱交流磁界及び弱電磁波のうちの少なくとも一方と音波とに変換するステップを含むことが好適である。また、植物の概日リズムに併せて植物を刺激に曝露することが好適である。これらにより植物の成長を促進させる効果が一層顕著になる。
【0007】
本発明の植物成長促進装置は、交流磁界及び電磁波のうちの少なくとも一方と、音波とを含む刺激を発生させ、所定の位置に置かれた植物に刺激を浴びせる刺激発生器を備え、刺激に含まれる交流磁界及び電磁波のうちの少なくとも一方の磁束密度は、所定の位置において0.0001ミリガウス〜50ガウスになるように設定され、刺激に含まれる音波の音圧は、所定の位置において40dB以上になるように設定されたことを特徴とする。植物に与える刺激の内容が具体化されている。この装置は、様々な種類の植物、環境に一般的に適用することができる。
【0008】
本発明の植物成長促進装置は、複数の刺激発生器を備え、少なくとも一つの刺激発生器で発生する刺激の振幅の時間変化及び周波数成分が、他の刺激発生器で発生する刺激の振幅の時間変化及び周波数成分と異なることが好適である。これにより植物の成長を促進させる効果が一層顕著になる。
【0009】
本発明の植物成長促進装置の別の側面は、交流磁界及び電磁波のうちの少なくとも一方と、媒質の振動とを含む刺激を発生させ、媒質中の所定の位置に置かれた植物に刺激を浴びせる刺激発生器を備え、刺激に含まれる交流磁界及び電磁波のうちの少なくとも一方の磁束密度は、所定の位置において0.0001ミリガウス〜50ガウスになるように設定されたことを特徴とする。植物が酵母や藻類である場合など、刺激として音波を用いるのが適当でない場合又は水などの媒質中で音波が急激に減衰するために植物を十分な強度の音波に曝露することができない場合がある。このような場合でも、媒質の振動を刺激として用いることにより音波を利用した場合と同様に作用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の植物成長促進装置を用いた植物成長促進方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0011】
まず、本実施形態の植物成長促進装置Aの構成を説明する。図1は、植物成長促進装置Aの機能的構成を示す図である。植物成長促進装置Aは、刺激信号発生器1、増幅器2及び複数の刺激発生器3により構成される。
【0012】
刺激信号発生器1は、複数の出力端子11を有し、それぞれの出力端子11から異なる刺激信号を出力する。各刺激信号は予めメモリ、MD、CD、DVD、HDDハードディスクなどに記録しておき、刺激信号発生器1がこれらを再生する。図2は、刺激信号発生器1から出力される刺激信号の例(10分間)を示す。刺激信号は、交流電気信号であり、直流から100KHzまでの範囲の周波数成分を含む。また、刺激信号では、振幅の大きいランダム信号スパン(時間帯)と、振幅の弱い(振幅がゼロとなる状態を含む)弱信号スパン(時間帯)とが交互に現れる。ランダム信号スパンの継続時間及び弱信号スパンの継続時間はそれぞれランダムである。ランダム信号スパンの継続時間は2〜30秒程度の範囲で変化し、弱信号スパンの継続時間は2〜40秒程度の範囲で変化する。
【0013】
ランダム信号スパンの継続時間及び弱信号スパンの継続時間はできるだけ規則性を持たないようにするのが、植物の発芽、栄養量の増大及び成長を促す点で好適である。また、ランダム信号スパンと弱信号スパンとの間の移行時間はできるだけ短いのが、植物の発芽、栄養量の増大及び成長を促す点で好適である。すなわち、ランダム信号スパンから弱信号スパンへの移行時においては、振幅が瞬時に小さくなるのが望ましい。また、弱信号スパンからランダム信号スパンへの移行時においては、振幅が瞬時に大きくなるのが望ましい。さらに、各刺激信号は、ランダム信号スパンの継続時間及び弱信号スパンの継続時間(振幅の時間的変化)並びに含まれる周波数成分の点で相互に関連性がないのが望ましい。
【0014】
刺激信号発生器1から出力される刺激信号は、それぞれ、増幅器2によって増幅された上で各刺激発生器3に入力される。スピーカユニット、スピーカを有するオーディオ機器等が刺激発生器3に適用される。植物4が、各刺激発生器3から出力される刺激(弱交流磁界又は弱電磁波、及び音波)に曝露される。このように刺激発生器3としてスピーカやラジオカセットデッキなどの市販のオーディオ機器等を用いることができるので、誰もが簡単に効果を得ることができる。
【0015】
刺激発生器3は、入力された刺激信号を音波に変換して出力する。各刺激発生器3から出力される音波の強度は、植物4の位置における合成音波の音圧が40dB以上になるように設定される。
【0016】
刺激発生器3が音波を出力する動作に伴って刺激信号に応じた弱交流磁界又は弱電磁波が出力される。刺激発生器3から出力される弱交流磁界又は弱電磁波の強度は、植物4の位置における合成弱交流磁界又は合成弱電磁波の磁束密度が0.0001ミリガウス〜50ガウスになるように設定される。すなわち、最大瞬時磁束密度が√2×0.0001ミリガウス〜√2×50ガウスになるように設定される。
【0017】
近年の音響機器は防磁処理が進んでおり、刺激発生器3から所望のレベルの交流磁界又は電磁波が得られないこともある。このような場合には、図3に示すように、植物成長促進装置Aが各刺激発生器3に対応する補助用コイル31を備える。各刺激信号に応じた電流信号が増幅器2から補助用コイル31に入力される。各補助用コイル31が入力された電流信号に応じた交流磁界又は電磁波を放射することにより、植物4が曝される交流磁界又は電磁波を所望のレベルにすることができる。
【0018】
一般的な音響機器の再生周波数は20KHz程度である。したがって、周波数を100KHzまで高めるために、刺激発生器3に高音域再生用の専用スピーカを付加するのが好適である。
【0019】
植物4の近傍に背景雑音がある場合、植物成長促進装置Aから出力される音波は植物4の位置において背景雑音に対して3dB以上高いのが望ましい。また、植物4の近傍に背景磁界(静磁界又は交流磁界)又は背景電磁波がある場合、植物成長促進装置Aから出力される交流磁界又は電磁波は植物4の位置において背景磁界又は背景電磁波に対して0.001ミリガウス以上高いのが望ましい。
【0020】
植物4に刺激を与えるべき時間は植物の置かれた環境や概日リズムにも依存するが、一回の継続時間は3時間以内で十分である。植物4の概日リズムにおいて光合成が活性化し始める時間帯を選んで刺激を与えるのがより効果的である。
【0021】
本発明の植物成長促進方法の対象となる植物に限定はなく、例として大豆などの豆類、米、麦、玉蜀黍などの穀類、その他の食用植物、観葉植物、飲用植物、酵母、藻類が考えられる。
【0022】
例えば成長を促進させる対象の植物が水中の藻類であり、対象植物に十分な強度の音波を与えることができない場合には、植物成長促進装置が、上記の刺激発生器3に代えて、あるいは刺激発生器3と併用して刺激信号に応じて水を振動させる振動発生器を備えることにより、植物成長促進方法を実行することができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により、本発明の内容を更に具体的に説明する。
【0024】
(実施例1)
本発明の植物成長促進方法によって、発芽して子葉を広げた状態の大豆(植物4a)の光合成が活性化して吸水能力が向上した結果を説明する。
【0025】
図4は、上記実施形態の植物成長促進装置Aが放射する刺激(弱交流磁界又は弱電磁波、及び音波)に曝露された植物4aの吸水能力を測定する様子を示す。本実施例では、植物体内における物質の移動に関する研究のために開発した消滅ガンマ線検出装置6(同時計数法を用いた対向型シンチレーション検出器)を用いて植物4aの吸水能力を測定した。
【0026】
植物4aが植えられている鉢7に、放射性同位元素(RI)である15標識の水(H 15O)(以下、「15O−水」という。)を含む水耕液を混入させた。植物4aの複数の箇所(測定点)に消滅ガンマ線検出装置6を設置した。信号収集処理装置8及び信号収集処理装置制御用コンピュータ9が、各消滅ガンマ線検出装置6の出力信号から、植物4aの各測定点への水耕液の移動量を算出し、植物4aの吸水能力をリアルタイムで測定する。この手法は、植物体内における水や諸元素の移動を観測するにあたり、植物を殺さずにかつ繰り返し観察可能な理想的な手法(非破壊実時間計測手法)である。
【0027】
本実施例では、刺激信号発生器1として、環境に応じて変化する様々な植物の概日リズムに応じて刺激の発生・停止を制御できる機能を有する、防磁処理されていない一般の音響用スピーカを用いた。
【0028】
刺激を与えた時間帯は、12時30分から13時30分の1時間(光合成が活性化し始めると考えられる時間帯)である。この時間帯は、刺激を与えずに別途測定した同種の植物の吸水能力の変化(概日リズム)に基づいて決めた。植物の種類や置かれた環境に応じて変化する概日リズムによって、刺激に曝露するのが最適なタイミングが決定される。
【0029】
植物4aが曝露された音波の最大レベルは82dBであり、また植物4aが曝露された交流磁界又は電磁波の最大レベルは0.3ミリガウスであった。
【0030】
図5は、実施例1において植物4a(茎部)の内部における15O−水の移動を11時から17時までの間の1時間ごとに7回測定した結果(ガンマ線強度)を示す。また、図5には、点線及び三角点で刺激に曝露されなかった植物4aに対する測定結果が併せて示されている。図5において、各測定結果は3回目の測定結果を1として正規化されており、縦軸が消滅ガンマ線の相対強度を示す。一回の測定について、15O−水を植物4aに吸収させてから30分間における消滅ガンマ線検出装置6のカウント数の合計をガンマ線強度とした。このガンマ線強度が測定点への水耕液の合計移動量(植物4aの吸水量)に対応する。
【0031】
図5に示すように、本実施例における植物4aの吸水量は、刺激に曝露されなかった植物4aの吸水量に対して、3回目の測定において27%、4回目の測定において30%、5回目の測定において38%多くなっている。6回目の測定においては、刺激に曝露されなかった植物4aの吸水量が減少しているのに対し、本実施例における植物4aの吸水量が増加している。その結果、本実施例における植物4aの吸水量は、刺激に曝露されなかった植物4aに対して、60〜75%多くなっている。
【0032】
また、図5より、一回の刺激への曝露による吸水量向上の効果が少なくとも4時間持続したことがわかる。
【0033】
(実施例2)
本実施例では、14時30分から15時30分の1時間、植物4aを刺激に曝露した。この刺激を与えた時間帯は、図5に示される刺激に曝露されない植物4aの概日リズムを参考にして決定した。具体的には、刺激に曝露されない植物4aの吸水量が低下し始める時間帯(光合成が低下し始める時間帯)に刺激を与えた。与えた刺激に含まれる交流磁界又は電磁波及び音波は実施例1におけると同じである。
【0034】
図6は、実施例2において植物4a(茎部)の内部における15O−水の移動を11時から17時までの間の1時間ごとに7回測定した結果(ガンマ線強度)を示す。図6には、点線及び三角点で刺激に曝露されなかった植物4aに対する測定結果が併せて示されている。図6において、各測定結果は3回目の測定結果を1として正規化されており、縦軸が消滅ガンマ線の相対強度を示す。一回の測定について、15O−水を植物4aに吸収させてから30分間における消滅ガンマ線検出装置6のカウント数の合計をガンマ線強度とした。このガンマ線強度が測定点への水耕液の合計移動量(植物4aの吸水量)に対応する。
【0035】
図6に示すように、刺激に曝露されなかった植物4aの吸水量は15時ころから減少していったが、本実施例の植物4aでは減少する量が少なくなった。
【0036】
以上に説明した実施例1及び2から、光合成が活性化し始めると考えられる時間帯に刺激を与える場合と、光合成が低下し始める時間帯に刺激を与える場合との双方において、本発明の植物成長促進方法が効果的であることが示された。
【0037】
実施例1及び2では、それぞれ光合成の活性化及び低下に併せて植物4aを刺激に曝露したが、気孔の開閉など他の概日リズムに併せて植物4aを刺激に曝露することも考えられる。
【0038】
(実施例3)
本実施例では、発芽に好ましくない低温度において、かいわれ大根の種子(植物4b)を刺激に曝露した。植物4bの発芽に適した温度は20℃前後である。本実施例では、温度が10〜12℃程度に調整された室内において、植物4bを刺激に曝露した。刺激に曝露した時間帯は9時からの20分間、15時からの20分間の一日二回とした。植物4bが曝露された音波の最大レベルは85dBであり、また植物4bが曝露された交流磁界又は電磁波の最大レベルは0.3ミリガウスであった。
【0039】
水を含ませた脱脂綿を敷いた20個のシャーレに、それぞれ25個の植物4bを均等に並べた。これらのシャーレのうちの10個に含まれる植物4bを上記の刺激に曝露し、これを実施例とした。また、残りの10個に含まれる植物4bは比較例とし、刺激に曝露しなかった。
【0040】
図7は実験開始3日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。刺激を与えなかった比較例の植物4bは発芽しなかったが、刺激を与えた実施例の植物4bの一部は発芽した。
【0041】
図8は実験開始4日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。比較例の植物4bのうち3個が発芽し、実施例の植物4bのうち13個が発芽した。
【0042】
図9は実験開始5日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。比較例の植物4bのうち4個が発芽し、実施例の植物4bのうち15個が発芽した。発芽した実施例の植物4bでは根が伸びていた。
【0043】
図10は実験開始6日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。比較例の植物4bのうち6個が発芽し、実施例の植物4bのうち16個が発芽した。発芽した比較例の植物4bでは未だ根が伸びていなかったが、発芽した実施例の植物4bでは根の伸びと茎の成長が大変良好であった。
【0044】
図11は実験開始7日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。比較例の植物4bのうち14個が発芽し、実施例の植物4bのうち21個が発芽した。発芽した比較例の植物4bでは未だ根が伸びておらず、子葉も開いていなかったが、発芽した実施例の植物4bでは根の伸びと茎の成長が大変良好であった。特に発芽した実施例の植物4bのうちの6個では子葉が大きく開き、茎がよく伸びていた。
【0045】
以上に説明した実施例3から、植物の成長に好ましくない低温下においても本発明の植物成長促進方法が効果的であることが示された。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、一般的に適用可能な具体性を備えた植物成長促進方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物成長促進装置Aの機能的構成を示す図である。
【図2】刺激信号発生器1から出力される刺激信号の例(10分間)を示す。
【図3】補助用コイル31を備えた植物成長促進装置を示す。
【図4】上記実施形態の植物成長促進装置Aが放射する刺激(弱交流磁界又は弱電磁波、及び音波)に曝露された植物4aの吸水能力を測定する様子を示す。
【図5】実施例1において植物4a(茎部)の内部における15O−水の移動を11時から17時までの間の1時間ごとに7回測定した結果(ガンマ線強度)を示す。
【図6】実施例2において植物4a(茎部)の内部における15O−水の移動を11時から17時までの間の1時間ごとに7回測定した結果(ガンマ線強度)を示す。
【図7】実施例3における実験開始3日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。
【図8】実施例3における実験開始4日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。
【図9】実施例3における実験開始5日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。
【図10】実施例3における実験開始6日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。
【図11】実施例3における実験開始7日目の観察図であり、Aが比較例の植物4bの観察図、Bが本実施例の植物4bの観察図である。
【符号の説明】
1・・・刺激信号発生器、11・・・出力端子、2・・・増幅器、3・・・刺激発生器、31・・・補助用コイル、4・・・植物、6・・・消滅ガンマ線検出装置、7・・・鉢、8・・・信号収集処理装置、9・・・信号収集処理装置制御用コンピュータ。

Claims (6)

  1. 植物を、0.0001ミリガウス〜50ガウスの弱交流磁界及び0.0001ミリガウス〜50ガウスの弱電磁波のうちの少なくとも一方と、音波とを含む刺激に曝露し、前記植物の成長を促進する
    ことを特徴とする植物成長促進方法。
  2. 直流から100KHzまでの範囲の複数の周波数成分を含むランダム信号スパンと、信号強度が前記ランダム信号スパンにおけるよりも低い弱信号スパンとを含み、前記ランダム信号スパンの継続時間と前記弱信号スパンの継続時間とが時間的に変化する刺激信号を、前記弱交流磁界及び前記弱電磁波のうちの少なくとも一方と前記音波とに変換するステップを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物成長促進方法。
  3. 前記植物の概日リズムに併せて前記植物を前記刺激に曝露する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の植物成長促進方法。
  4. 交流磁界及び電磁波のうちの少なくとも一方と、音波とを含む刺激を発生させ、所定の位置に置かれた植物に前記刺激を浴びせる刺激発生器を備え、
    前記刺激に含まれる前記交流磁界及び前記電磁波のうちの少なくとも一方の磁束密度は、前記所定の位置において0.0001ミリガウス〜50ガウスになるように設定され、
    前記刺激に含まれる前記音波の音圧は、前記所定の位置において40dB以上になるように設定された
    ことを特徴とする植物成長促進装置。
  5. 複数の前記刺激発生器を備え、
    少なくとも一つの前記刺激発生器で発生する前記刺激の振幅の時間変化及び周波数成分が、他の前記刺激発生器で発生する前記刺激の振幅の時間変化及び周波数成分と異なる
    ことを特徴とする請求項4に記載の植物成長促進装置。
  6. 交流磁界及び電磁波のうちの少なくとも一方と、媒質の振動とを含む刺激を発生させ、前記媒質中の所定の位置に置かれた植物に前記刺激を浴びせる刺激発生器を備え、
    前記刺激に含まれる前記交流磁界及び前記電磁波のうちの少なくとも一方の磁束密度は、前記所定の位置において0.0001ミリガウス〜50ガウスになるように設定された
    ことを特徴とする植物成長促進装置。
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