JP6152660B2 - シート処理装置および画像形成システム - Google Patents
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Description
記録シートは画像形成装置から排出トレイ上に向けて順次排出される場合とは別に、ファイリングのための穿孔やタブの形成後にシート群毎の仕分け等の後処理を行う後処理装置に向けて搬送される場合がある。
穿孔処理が先行して行われる理由の一つは、綴じ処理などが後続処理として実行される場合、綴じ作業に用いられるステープルが邪魔になって穿孔しづらくなることにある。
特許文献1には、表紙や裏表紙となるシートを穿孔位置に搬送して穿孔処理を行い、表紙の間に位置するシートは切り欠きを形成する位置に搬送して切り欠きを形成することでシート群の識別を行う構成が開示されている。
特許文献2には、搬送されてくるシートの後端にパンチユニットにより穿孔処理を行うことでタブを形成し、後続シートも穿孔処理の必要がある場合には、タブの位置に対応する穿孔位置と異なる位置にそれぞれ穿孔する構成が開示されている。
図1は、本発明の実施形態に係るシート処理装置を用いる画像形成システムを説明するための模式図である。
同図において画像形成システム1は、複写機、プリンタあるいは印刷機などの画像形成装置2におけるシート排出部に連続して付設接続された用紙処理に用いられるシート処理装置3を備えている。
各種の後処理には、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等がある。中折り処理は、中綴じ処理が含まれる。
このような各種の後処理を行なう用紙後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードとを有している。
画像形成装置2では、例えば、制御手段や、作像部、光書き込み部、給紙部、給紙搬送路、画像読取部、中間転写部、定着部、排紙搬送路、両面搬送路等(いずれも図示せず)を有して、用紙5の両面または片面に画像を形成する。
用紙後処理装置3には、第1の搬送経路Pt1を備えている。
第1の搬送経路Pt1は、画像形成装置2から排出された用紙5を受け入れてこの用紙5を第1の排紙トレイ10に排出するために用いられる。
第1の搬送経路Pt1は、途中で分岐して用紙束6に端部綴じ処理等を施すための第2の搬送経路Pt2と、第2の搬送経路Pt2に接続されて用紙束6に中綴じ中折り処理を施すための第3の搬送経路Pt3とに分かれている。
第1の搬送経路Pt1には、入口ローラ11、搬送ローラ12、13、排紙ローラ14が第1の搬送経路Pt1の上流部から下流部に向けて順に配置されている。この場合の上流側及び下流側は、用紙の搬送方向を対象としている。
入口ローラ11、搬送ローラ12、13および排紙ローラ14は、モータによって回転駆動されて矢印Aで示される方向に用紙5を搬送する。入口ローラ11の上流には、入口センサ15が配置されている。入口センサ15は、用紙5が用紙後処理装置3内へ搬入されたことを検知する。
分岐爪17は、回動してその位置を切り替えることができる。これにより、分岐爪17は、用紙5を、第1の搬送経路Pt1における用紙5の搬送方向において分岐爪17の下流側の部分と第2の搬送経路Pt2とのいずれか一方へ選択的に案内することができる。このため、分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどで駆動される。
端部綴じ部25は、複数の用紙が重ねられたシート束の一部を凹凸状に加圧変形させることで綴じ処理を行う際に複数の用紙が積層されて位置決めされる箇所である。
また、用紙集積トレイ23の下流には、分岐爪26、27が配置されている。分岐爪26、27は、回動してその位置を切り替えすることによって、用紙5を、第1の搬送経路Pt1における分岐爪17の下流側の部分と第3の搬送経路Pt3とのいずれか一方へ選択的に案内する。このため、分岐爪26、27は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
用紙束6がある状態で、一方の圧着歯を他方の圧着歯の方向に力をかける圧着綴じ部により、用紙束6が綴じられる。なお、綴じ方についての詳細は、後述する。
搬送ローラ31、32は、モータに駆動されて用紙5を搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ部(第2の綴じ部)35と第2の束化部36と、を有している。中綴じ折り部33は、綴じ形成部の一例として用いられる。
そして、用紙束6は、中綴じ部35によって、用紙搬送方向の中央部近傍が綴じられる(中綴じされる)。中綴じされた用紙束6は、第2の可動基準フェンス37によって中折り位置まで戻される。第2の可動基準フェンス37は、モータによって駆動される。
折りブレード38は、図示されないモータによって駆動される。そして、折り曲げられた用紙束6は、一対の押圧ローラ39、40によって上下から押圧される。
一対の押圧ローラ39、40は、図示されないモータによって駆動される、このようにして折り曲げられた用紙束6は、押圧ローラ39、40と排紙ローラ41とによって、第2の排紙トレイ42上に排紙される。排紙ローラ41は、モータによって駆動される。
図2は、穿孔装置の要部を示す模式的な平面図であり、同図において穿孔装置49は、矢印で示すシート搬送方向に沿って配置されたシート搬送手段として用いられる入口ローラ11と搬送ローラ12との間に配置された穿孔ユニット49Aを備えている。
これにより、シートの搬送速度や搬送タイミングをシート毎で設定することができる。ができるようになっている。このような搬送速度や搬送タイミングを変更できるようにすると、後述する穿孔位置や穿孔サイズをシートの搬送位置に基づき変更することができるので、ファイリングの際の識別作用を高めることができる。
図2において穿孔用ピン49A1、49A2は、図2中、矢印で示すシート搬送方向に沿って複数箇所を設定された穿孔部に対応して配置されている。
図2に示す構成では、穿孔用ピン49A1,49A2が次の配置関係とされている。
穿孔用ピン49A1は、シート搬送方向下流側において搬送方向と直角なシート幅方向の2箇所(符号49A1で示す)配置されている。また、穿孔用ピン49A2は、シート搬送方向上流側で下流側の穿孔用ピン49A1と干渉しない位置に1箇所(符号49A2で示す)配置されている。
タブは、図2において先行シートS1を対象とした場合、搬送方向前端縁に半円状の切り欠き状タブS1Aが形成され、搬送方向後端近傍にパンチ穴からなるパンチ穴状タブS1Bがそれぞれ形成される。
各シートの位置決めは、穿孔装置49の近傍に配置されているシート先端および後端の各端部を検知する手段であるシート先端検知センサPS1、シート後端検知センサPS2からの検知信号を用いて後述する制御部80により設定制御される。制御部80の構成については図5により後で説明する。
図3(A)は、シート幅方向で2箇所に設けられている穿孔用ピン49A1を示し、図3(B)は、穿孔量ピン49A1と干渉しない位置に移動可能な穿孔用ピン49A2の取り付け状態をそれぞれ示している。
図4は、穿孔用ピン49A1,49A2の昇降駆動機構70を示している。なお、図4は、シート幅方向の2箇所に設けられている穿孔用ピン49A1を対象とする昇降駆動機構が示されている。
なお、図において符号74は、駆動ギヤ73と連動することでスライドレバー72の初期位置を検知するためのセンサフィラーであり、符号75は、駆動モータ71の回転量を検知するエンコーダーである。センサフィラー74およびエンコーダー75には、これらの切り欠き部の位置を検知する光学センサ74S、75Sがそれぞれ配置されている。
リンク部材76は、揺動支点としての回転軸26Bが設けられた揺動部材であり、揺動端には、スライドレバー72の係合部72Aに係合可能な係合ピン76Aと穿孔用ピン10内を貫通する従動ピン76Cが設けられている。
リンク部材76が揺動すると、従動ピン76Cの変位に応じて穿孔用ピン49A1が矢印Sで示す方向に下降することになり、シートへの穿孔が行われる。
また、穿孔時での下降ストロークは、穿孔対象となるシート厚に基づき、駆動モータ71の回転量が決定されると、その回転量をエンコーダー75により監視される。
連続して搬送されるシートを対象としたタブ形成時には、先行シートS1および後続シートS2が先行ユニット49A上に位置決めされたうえで、同時に穿孔が施されるようになっている。
図5は、制御部80の構成を説明するためのブロック図であり、同図において制御部80の入力側には、操作パネル81,シート先端検知センサPS1、シート後端検知センサPS2が接続されている。制御部80の出力側には、入口ローラ11,搬送ローラ12の駆動源(図ではシート搬送手段と表示してある)および、穿孔装置49の駆動源が接続されている。
制御部80の入力側に接続されている操作パネル81では、シート束タブ形成モードの選択、シートの厚さやサイズ情報さらには選考作業を必要とするシート順番などが入力される。
制御部80の出力側に接続されているシート搬送手段である入口ローラ11,搬送ローラ12の駆動源は独立して用いられているので、必要に応じて同期あるいは異なるタイミングや駆動量がそれぞれ選択できる。また、穿孔装置49の駆動源としては、図3および図4に置いて符号M,71で示した駆動モータが対象となる。これら各モータはパルスモータが用いられている。
先行シートS1の先端検知後に先行シートS1の先端位置を穿孔ユニット49Aの穿孔用ピン49A2に対向させること。また、先行シートS1の後端位置および後続シートS2の先端位置を穿孔ユニット49Aの各穿孔用ピン49A1,49A2に対向させることである。
シートの位置決めが行われると、穿孔装置49の穿孔動作が行われて先行シートの搬送方向先端側に切り欠き状タブS1Aが、そして搬送方向後端側にパンチ穴状タブS1Bがそれぞれ形成される。先行シートS1の後端および後続シートS2の先端を対象とする穿孔動作は、前述したように、穿孔ユニット49A上に位置決めされた各端部を対象に同時に実行される。
制御部80では、N枚目のシートS1を穿孔装置49に向けて搬送すると、シート先端検知センサPS1による先端検知状態が判別される(ST1,ST2)。
先行シートS1の先端が検知されると、入口ローラ11に対する駆動源が所定パルス分搬送制御されて搬送が継続された後、入口ローラ11が停止される(ST3)。
これにより、先行シートS1は、先端が穿孔装置49の穿孔ユニット49A上に位置決めされ、穿孔装置49が稼働されることにより、図4に示した昇降駆動機構70により、搬送方向先端側への穿孔が施されて切り欠き状タブ2A1が形成される(ST4)。
穿孔動作完了後、先行シートS1の搬送が再開され(ST5)、搬送方向後端検知状態が判別される(ST6)。
先行シートの後端が検知されると、所定パルス分の搬送継続後、停止されることにより先行シートS1の後端が穿孔装置49の穿孔ユニット49A上に位置決めされる(ST7)。
後続シートS2((N+1)枚目のシート)が搬送される場合には、先行シートの場合と同様に後続シートS2が穿孔装置49に向けて搬送され、その搬送方向先端検知が行われる(ST9、ST10)。
後続シートS2の先端が検知されると、所定パルス分の搬送が継続され、後続シートS2の先端が穿孔ユニット49A上に位置決めされる(ST11)。
ステップST7およびステップST11の処理により先行シートS1の搬送方向後端および後続シートS2の搬送方向先端がそれぞれ穿孔ユニット49A上に位置決めされた状態となり、この状態で穿孔装置49が稼働される(ST12)。
ステップST12において穿孔装置49が稼働されると、先行シートS1および後続シートS2の両者を対象として同時にタブが形成される。つまり、先行シートS1の搬送方向後端にはパンチ穴状タブS1Bが、そして後続シートS2の搬送方向先端には切り欠き状タブS2Aが同時に形成される。
なお、ステップST6の処理は、ステップST5の処理と並列して行うことで次の処理への待機時間を少なくすることができる。
図7は、穿孔装置49の要部変形例を示す図であり、同図に示す穿孔装置49は、シート同士の先端および後端をオーバーラップさせて位置決めして幅方向の同一箇所にタブを形成することにより穿孔用ピンを少なくできる点に特徴がある。
つまり、本実施例では、図2に示した穿孔装置49に用いられていた穿孔用ピン49A2が省かれており、パンチ穴状タブS1Bを形成可能な穿孔用ピン49A1のみが用いられる。
一方、後続シートS2は、前述した実施例と同様に、搬送方向先端を検知されると所定パルス分の搬送を継続されて先端をスイッチバックスタック部49Cの上方で搬送方向先端に切り欠き状タブS1Bが形成できる位置に位置決めされる。
この状態で穿孔装置49を稼働させて穿孔用ピン49A1による穿孔処理を行うと、先行シートS1の搬送方向後端には切り欠き状タブS1Bが、そして後続シートS2の搬送方向先端にはパンチ穴状タブS1Bがそれぞれ同時に形成されることになる。
シートの搬送方向先端側に切り欠き状タブS1AあるいはS2Aを形成する場合で説明すると、シート先端検知センサPS1によりシートの先端検知が行われると、駆動源への印加パルス数を調整することで継続される搬送量が変更される。
これにより、搬送量が少ない場合(符号T1で示す量)には、図9(A)に示すように、切り欠き状タブS1AあるいはS2Aの深さが浅くなる(符号L1で示す深さ)。これに対し、図9(B)に示すように、搬送量が多い場合(符号T2で示す深さ)には、切り欠き状タブS1AあるいはS2Aの深さが深くなる(符号L2で示す深さ)。
このように、タブのサイズ、この場合には深さを異ならせることによりファイリングの際の識別を容易化することが可能となる。
この場合には、予め操作パネル81などにおいてタブを形成するための穿孔および穿孔不要のシート順番を登録しておき、登録内容に基づき穿孔および穿孔が不要なシートを選択可能にして上述した手順によって穿孔作業を行うようにする。
2 画像形成装置
3 用紙後処理装置
49 穿孔装置
49A 穿孔ユニット
49A1、49A2 穿孔用ピン
49C スイッチバックスタック部
80 制御部
S1 先行シート
S2 後続シート
S1A、S2A 切り欠き状タブ
S1B パンチ穴状タブ
PS1 シート先端検知センサ
PS2 シート後端検知センサ
Claims (7)
- シートを搬送するシート搬送手段と、
前記シートに穴を開ける穿孔手段と、
前記穿孔手段に向け搬送されるシートの搬送方向先端および後端をそれぞれ検知するシート先端検知手段およびシート後端検知手段と、
前記シート先端検知手段およびシート後端検知手段が入力側に接続され、前記シート搬送手段および穿孔手段が出力側に接続された制御部とを備えたシート処理装置であって、
前記穿孔手段には、前記シートの搬送方向に沿って複数箇所に穿孔部が設けられ、
前記制御部は、先行シートの後端検知と後続シートの先端検知に応じて先行シートおよび後続シートを前記穿孔手段に位置決めした後、先行シートの後端および後続シートの先端に対して同時に穿孔処理を行うことを特徴とするシート処理装置。 - シートを搬送するシート搬送手段と、
前記シートに穴を開ける穿孔手段と、
前記穿孔手段に向け搬送されるシートの搬送方向先端および後端をそれぞれ検知するシート先端検知手段およびシート後端検知手段と、
前記シート先端検知手段およびシート後端検知手段が入力側に接続され、前記シート搬送手段および穿孔手段が出力側に接続された制御部とを備えたシート処理装置であって、
前記穿孔手段には、穿孔部が設けられ、
前記制御部は、先行シートの後端検知と後続シートの先端検知に応じて先行シートおよび後続シートを前記穿孔手段に位置決めした後、先行シートの後端および後続シートの先端に対して同時に穿孔処理を行うことを特徴とするシート処理装置。 - 前記穿孔手段の下方には、前記先行シートをスイッチバックさせて前記搬送方向後端を位置決め可能なスイッチバックスタック部が設けられ、
前記制御部は、前記後続シートの搬送方向先端を、前記スイッチバックスタック部に位置決めされた先行シートの搬送方向後端の位置に対向させて位置決めして前記穿孔手段を稼働させることを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。 - 前記シート搬送手段には、前記先行シートおよび後続シートをそれぞれ独立して搬送可能な駆動手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載のシート処理装置。
- 前記制御部は、前記シート搬送手段により搬送されるシートのうちで、穿孔および穿孔不要のシートを選択可能であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一つに記載のシート処理装置。
- 前記制御部は、前記シート先端検知手段あるいはシート後端検知手段からの検知信号が入力された後に、前記シート搬送手段の搬送量を変更することにより前記シートの搬送方向先端あるいは後端での穿孔位置を変更することを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載のシート処理装置。
- 請求項1乃至6のうちのいずれか一つに記載のシート処理装置を画像形成装置に付設したことを特徴とする画像形成システム。
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