JP6152436B1 - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム全体の発電効率及びシステムの信頼性が向上し、かつ原料ガスの水蒸気改質にて十分な量の水蒸気を分離することが可能な燃料電池システムを提供する。【解決手段】原燃料を改質し第1燃料電池11に改質ガスを供給する改質器14と、第1燃料電池11から排出されたオフガスから水蒸気を分離する水蒸気分離膜16と、水蒸気が分離された前記オフガスを用いて発電を行なう第2燃料電池12と、前記原燃料及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気を流通する原料ガス流通経路24と、前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜16の下流かつ第2燃料電池12の上流に配置され、水蒸気分離膜16に供給される前記オフガスの圧力を調整する背圧調整弁27と、を備える燃料電池システム10。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
通常600℃以上の温度で作動する固体酸化物形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池などの高温作動形燃料電池のシステムでは、高効率化を図るため、高温作動形燃料電池のアノードから排出されるアノード排ガスを再利用することが検討されている。例えば、アノード排ガス中の水蒸気を除去し、そのガスを再利用することで、システム全体の燃料利用率を向上させる技術が提案されている。
例えば、固体酸化物形燃料電池のアノードオフガスから水蒸気を除去してアノードオフガスを再生し、再生オフガスを固体酸化物形燃料電池の燃料として再利用することにより固体酸化物形燃料電池それ自体での燃料利用率を改善する固体酸化物形燃料電池による発電方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成を有し、前記再循環ラインに再循環中の前記排出燃料ガスから水蒸気の除去と二酸化炭素の除去とを同時に行うガス調整器を備えた燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、燃料吸入流が供給された燃料電池スタックを運転して電気と200℃を超える温度の燃料排気流とを生成し、前記燃料排気流の温度を200℃以下に下げ、前記燃料排気流を第一の燃料排気分流と第二の燃料排気分流とに分割した後、前記第一の燃料排気分流を前記燃料吸入流へとリサイクルする燃料電池システムの運転方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
他にも、分離膜を用いてアノード排ガス中の水蒸気を除去する循環型燃料電池システムが提案されている。例えば、分離膜の透過側に空気を供給して、アノード排ガス中の水蒸気を除去する方式、あるいは、真空ポンプにより分離膜の透過側を減圧して、アノード排ガス中の水蒸気を除去する方式を採用した循環型燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2006−31989号公報 特開2006−139984号公報 特許第5542332号公報 米国特許出願公開第2013/0108936号明細書
特許文献4に記載の循環型燃料電池システムのように、特許文献1〜3に記載の燃料電池システムにアノード排ガス中の水蒸気を除去する分離膜を設けた場合、水蒸気を効率よく分離するために、分離膜の透過側に空気を供給する、あるいは、分離膜の透過側を減圧する必要がある。
ここで、分離膜の透過側に空気を供給するため、あるいは、分離膜の透過側を減圧するためには、空気を供給するための経路及び空気ブロワ又は減圧ポンプが別途必要となることから、製造コストが増加し、空気ブロワ又は減圧ポンプによる消費電力量の増加によりシステム全体の発電効率が低下するという問題がある。さらに、システムが複雑化してしまい、システムの信頼性が低下するという問題もある。
また、アノード排ガス中の水蒸気を水蒸気分離膜により分離し、分離した水蒸気を原料ガスの水蒸気改質に用いようとする場合、水蒸気分離膜により十分な量の水蒸気を分離する必要がある。しかしながら、従来の分離方法では、水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜により分離することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、システム全体の発電効率及びシステムの信頼性が向上し、かつ原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を分離することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題は、例えば以下の手段により解決される。
<1> 原料ガスを水蒸気改質して生成された改質ガスを用いて発電を行なう第1燃料電池と、前記第1燃料電池から排出された未反応の前記改質ガスを含むオフガスから水蒸気を、ガス供給側からガス透過側へ透過することにより分離する水蒸気分離膜と、前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、水蒸気が分離された前記オフガスを用いて発電を行なう第2燃料電池と、前記ガス透過側に配置され、前記原料ガス及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気を流通する原料ガス流通経路と、前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流かつ前記第2燃料電池の上流に配置され、前記水蒸気分離膜に供給される前記オフガスの圧力を調整する背圧調整弁と、を備える燃料電池システム。
本形態に係る燃料電池システムは、第1燃料電池と第2燃料電池とを備える多段式の燃料電池システムである。本形態のような多段式の燃料電池システムは、循環ブロワを用いることなく、従来の燃料電池システムよりも燃料利用率を向上させ、高い発電効率を得ることができる。
さらに、本形態に係る燃料電池システムでは、水蒸気分離膜は、第1燃料電池から排出された未反応の改質ガスを含むオフガスから水蒸気を分離し、第2燃料電池は、水蒸気が分離されたオフガスを用いて発電を行なう。そのため、第2燃料電池では、電極間の酸素分圧差に起因する理論電圧が向上するとともに、オフガス中の水蒸気に起因する濃度過電圧が低減される。よって、本形態に係る燃料電池システムは、通常の多段式の燃料電池システムよりも高い発電効率を得ることができる。
また、水蒸気分離膜により分離された水蒸気は、水蒸気分離膜のガス透過側に配置された原料ガス流通経路に供給される。分離された水蒸気は、原料ガスとともに原料ガス流通経路を流通し、原料ガスの水蒸気改質に用いられる。水蒸気改質により生成された改質ガスは第1燃料電池での発電に用いられる。したがって、水蒸気を流通するために流通経路及びブロワを別途設ける必要は無く、システムが簡略化されていることにより、システムの信頼性が向上する。
また、水蒸気分離膜を透過した水蒸気は原料ガスとともに原料ガス流通経路を流通するため、水蒸気分離膜のガス透過側の水蒸気分圧は低くなり、水蒸気の分離が促進される。したがって、本形態に係る燃料電池システムでは、システムの簡略化とともに水蒸気の分離が促進されている。その結果、水蒸気が分離された後のオフガス中の水蒸気濃度をより小さくすることができ、燃料電池システムの発電効率をより高めることができる。
また、本形態に係る燃料電池システムは、オフガスの流通方向における水蒸気分離膜の下流かつ第2燃料電池の上流に、水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を調整する背圧調整弁を備えている。そのため、背圧調整弁の開度を調整することで、水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を変えることができる。水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜での水蒸気透過性を高めることができる。したがって、原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜により分離することができる。
<2> 原料ガスを水蒸気改質して生成された改質ガスを用いて発電を行なう燃料電池と、前記燃料電池から排出された未反応の前記改質ガスを含むオフガスから水蒸気を、ガス供給側からガス透過側へ透過することにより分離する水蒸気分離膜と、前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、水蒸気が分離された前記オフガスを前記燃料電池に供給するオフガス循環経路と、前記ガス透過側に配置され、前記原料ガス及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気を流通する原料ガス流通経路と、前記オフガス循環経路に配置され、前記水蒸気分離膜に供給される前記オフガスの圧力を調整する背圧調整弁と、を備える燃料電池システム。
本形態に係る燃料電池システムは、水蒸気が分離されたオフガスを燃料電池に供給する循環式の燃料電池システムであり、このようなシステムであっても、燃料利用率が向上し、高い発電効率を得ることができる。
本形態に係る燃料電池システムでは、水蒸気分離膜は、燃料電池から排出された未反応の改質ガスを含むオフガスから水蒸気を分離し、水蒸気が分離されたオフガスを燃料電池に供給し発電を行なう。そのため、燃料電池では、電極間の酸素分圧差に起因する理論電圧が向上するとともに、オフガス中の水蒸気に起因する濃度過電圧が低減される。よって、本形態に係る燃料電池システムは、通常の循環式の燃料電池システムよりも高い発電効率を得ることができる。
また、水蒸気分離膜により分離された水蒸気は、水蒸気分離膜のガス透過側に配置された原料ガス流通経路に供給される。分離された水蒸気は、原料ガスとともに原料ガス流通経路を流通し、原料ガスの水蒸気改質に用いられる。水蒸気改質により生成された改質ガスは燃料電池での発電に用いられる。したがって、水蒸気を流通するために流通経路及びブロワを別途設ける必要は無く、システムが簡略化されていることにより、システムの信頼性が向上する。
また、水蒸気分離膜を透過した水蒸気は原料ガスとともに原料ガス流通経路を流通するため、水蒸気分離膜のガス透過側の水蒸気分圧は低くなり、水蒸気の分離が促進される。したがって、本形態に係る燃料電池システムでは、システムの簡略化とともに水蒸気の分離が促進されている。その結果、水蒸気が分離された後のオフガス中の水蒸気濃度をより小さくすることができ、燃料電池システムの発電効率をより高めることができる。
また、本形態に係る燃料電池システムは、オフガス循環経路に配置され、水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を調整する背圧調整弁を備えている。そのため、背圧調整弁の開度を調整することで、水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を調整することができる。水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜での水蒸気透過性を高めることができる。したがって、原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜により分離することができる。
<3> 前記第1燃料電池の燃料利用率をUf(1)とし、前記原料ガスに含まれる炭化水素ガスをC(n、mはともに正の実数)とするとき、以下の式(1)を満たす<1>に記載の燃料電池システム。
f(1)≧2n/(m+2n)・・・・(1)
本形態に係る燃料電池システムでは、式(1)を満たすように、第1燃料電池の燃料利用率を調整することが好ましい。これにより、外部からの改質水供給が不要となる水自立を成立させることができる。
<4> 前記原料ガス流通経路を通じて前記原料ガス及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気が供給され、前記原料ガスを水蒸気改質して前記改質ガスを生成する改質器をさらに備える<1>〜<3>のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
本形態に係る燃料電池システムは、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質器をさらに備えており、改質器にて生成された改質ガスを用いて発電を行なう。
<5> 前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の上流に配置され、前記オフガスを前記水蒸気分離膜に供給するためのブロワをさらに備える<1>〜<4>のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
本形態に係る燃料電池システムでは、オフガスの流通方向における水蒸気分離膜の上流にブロワを設けることで、水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力をより好適に調整することができる。水蒸気分離膜に供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜での水蒸気透過性をより好適に高めることができる。
<6> 前記原料ガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、前記原料ガス流通経路を流通するガスの全圧及び前記原料ガス流通経路を流通する水蒸気の分圧を測定する測定手段をさらに備え、前記測定手段にて測定された、前記ガスの全圧と前記水蒸気の分圧との比率であるガス全圧/水蒸気分圧の値が、一定の数値範囲内となるように、前記背圧調整弁を調整する<1>〜<5>のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
本形態に係る燃料電池システムは、ガスの全圧及び水蒸気の分圧を測定する測定手段をさらに備えており、ガス全圧/水蒸気分圧の値が、一定の数値範囲内となるように、背圧調整弁を調整する。そのため、原料ガスに対する水蒸気のモル比(例えば、スチームカーボン比S/C)を調整することができ、例えば、上記モル比を水蒸気改質に適した範囲に調整することができる。
本発明によれば、システム全体の発電効率及びシステムの信頼性が向上し、かつ原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を分離することが可能な燃料電池システムを提供することができる。
第1実施形態に係る燃料電池システムを示す概略構成図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムを示す概略構成図である。
本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
[第1実施形態]
以下、本発明の燃料電池システムの一実施形態について図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る燃料電池システムを示す概略構成図である。第1実施形態に係る燃料電池システム10は、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質器14と、改質ガスを用いて発電を行なう第1燃料電池11と、未反応の改質ガスを含むオフガスから水蒸気を分離する水蒸気分離膜16と、水蒸気が分離されたオフガスを用いて発電を行なう第2燃料電池12と、オフガスを水蒸気分離膜16のガス供給側16A及び第2燃料電池12に供給するオフガス供給経路52、54と、原料ガス及び分離された水蒸気を改質器14に供給する原料ガス供給経路24(原料ガス流通経路)と、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整する背圧調整弁27と、を備える。
本実施形態に係る燃料電池システム10は、第1燃料電池11と第2燃料電池12とを備える多段式の燃料電池システムである。そのため、本実施形態のような多段式の燃料電池システムは、循環ブロワを用いることなく、従来の燃料電池システムよりも燃料利用率を向上させ、高い発電効率を得ることができる。
さらに、本実施形態に係る燃料電池システム10では、水蒸気分離膜16は、第1燃料電池11から排出された未反応の改質ガスを含むオフガスから水蒸気を分離し、第2燃料電池12は、水蒸気が分離されたオフガスを用いて発電を行なう。そのため、第2燃料電池12では、電極間の酸素分圧差に起因する理論電圧が向上するとともに、オフガス中の水蒸気に起因する濃度過電圧が低減される。よって、燃料電池システム10は、通常の多段式の燃料電池システムよりも高い発電効率を得ることができる。
また、水蒸気分離膜16により分離された水蒸気は、水蒸気分離膜16のガス透過側16Bに配置された原料ガス供給経路24に供給される。原料ガスが原料ガス供給経路24を流通するため、分離された水蒸気は、原料ガスとともに改質器14に供給される。したがって、水蒸気を改質器14に供給するために供給経路及びブロワを別途設ける必要は無く、システムが簡略化されていることにより、システムの信頼性が向上する。さらに、システムの小型化及びコスト削減も可能である。
また、水蒸気分離膜16を透過した水蒸気は原料ガスとともに原料ガス供給経路24を流通するため、水蒸気分離膜16のガス透過側16Bの水蒸気分圧は低くなり、水蒸気の分離が促進される。したがって、燃料電池システム10では、システムの簡略化とともに水蒸気の分離が促進されている。その結果、水蒸気が分離された後のオフガス中の水蒸気濃度をより小さくすることができ、燃料電池システム10の発電効率をより高めることができる。
また、燃料電池システム10は、オフガス供給経路54におけるガス供給側16Aの下流(オフガスの流通方向における水蒸気分離膜16の下流)かつ第2燃料電池12の上流に、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整する背圧調整弁27を備えている。そのため、背圧調整弁27の開度を調整することで、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を変えることができる。ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜16での水蒸気透過性を高めることができる。したがって、原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜16により分離することができる。
以下、本実施形態に係る燃料電池システム10の各構成について説明する。
(原料ガス供給経路)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、原料ガスを改質器14に供給する原料ガス供給経路24を備えており、原料ガス供給経路24は、原料ガスを流通させるためのブロワ25が設置されている。
原料ガス供給経路24を流通する原料ガスとしては、水蒸気改質が可能なガスであれば特に限定されず、炭化水素ガスが挙げられる。炭化水素ガスとしては、天然ガス、LPガス(液化石油ガス)、石炭改質ガス、低級炭化水素ガスなどが例示される。低級炭化水素ガスとしては、メタン、エタン、エチレン、プロパン、ブタン等の炭素数4以下の低級炭化水素が挙げられ、特にメタンが好ましい。なお、炭化水素ガスとしては、上述した低級炭化水素ガスを混合したものであってもよく、上述した低級炭化水素ガスを天然ガス、都市ガス、LPガス等のガスであってもよい。
また、原料ガス供給経路24は、後述する水蒸気分離膜16のガス透過側16Bに配置され、原料ガスともに水蒸気分離膜16により分離された水蒸気を改質器14に供給する。
(測定手段)
さらに、原料ガス供給経路24には、ガス透過側16Bの下流(原料ガスの流通方向における水蒸気分離膜16の下流)かつ改質器14の上流に、原料ガス供給経路24を流通するガスの全圧及び原料ガス供給経路24を流通する水蒸気の分圧を測定する測定手段として、圧力計28及び露点計29が設けられている。
圧力計28は、原料ガス供給経路24を流通するガスの全圧を測定するためのものであり、露点計29は、水蒸気分離膜16により分離され、原料ガス供給経路24を流通するガス(原料ガス及び分離された水蒸気を含む混合ガス)の露点温度を測定するためのものである。露点温度を測定することにより、水蒸気分圧を算出でき、測定されたガス全圧及び算出された水蒸気分圧に基づき、ガス全圧と水蒸気分圧との比率であるガス全圧/水蒸気分圧の値が求められる。ガス全圧/水蒸気分圧の値は、後述するように、背圧調整弁27の開度を調整し、必要に応じてブロワ26を制御することで、一定の数値範囲内となるように調整することができる。
(改質器)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質器14を備えている。改質器14は、例えば、バーナ又は燃焼触媒を配置した燃焼部18と、改質用触媒を備える改質部19とにより構成される。
改質部19は、上流側にて原料ガス供給経路24と接続しており、下流側にて改質ガス供給経路42と接続している。そのため、原料ガス供給経路24を通じてメタンなどの原料ガスが改質部19に供給され、改質部19にて原料ガスを水蒸気改質した後に、生成された改質ガスが改質ガス供給経路42を通じて第1燃料電池11に供給される。
燃焼部18は、上流側にて空気供給経路44及びオフガス供給経路46と接続しており、下流側にて排気経路48と接続している。燃焼部18は、第2燃料電池12のカソード側から排出され、空気供給経路44を通じて供給された未反応の酸素を含むガスと、オフガス供給経路46を通じて供給されたオフガスとの混合ガスを燃焼させ、改質部19内の改質用触媒を加熱する。燃焼部18からの排気は、排気経路48を通じて排出される。
排気経路48及び空気供給経路44には熱交換器22が設置されており、熱交換器22により、排気経路48を流通する排気と、空気供給経路44を流通する酸素を含むガス(空気)と、の間で熱交換を行なう。これにより、排気経路48を流通する排気は冷却された後に排出され、空気供給経路44を流通する酸素を含むガスは、第1燃料電池11の作動温度に適した温度に加熱された後に第1燃料電池11のカソードに供給される。
改質部19で起こる水蒸気改質は大きな吸熱を伴うので、反応の進行のためには外部から熱の供給が必要である。そのため、燃焼部18で発生する燃焼熱により改質部19を加熱することが好ましい。あるいは、燃焼部18を設置せずに各燃料電池から放出される熱を用いて改質部19を加熱してもよい。
原料ガスとしてC(n、mはともに正の実数)で表される炭化水素ガスを水蒸気改質させた場合、改質部19にて、以下の式(a)の反応により一酸化炭素及び水素が生成される。
+nHO→nCO+(m/2+n)H・・・・(a)
また、原料ガスの一例であるメタンを水蒸気改質させた場合、改質部19にて、以下の式(b)の反応により一酸化炭素および水素が生成される。
CH+HO→CO+3H・・・・(b)
改質部19内に設置される改質用触媒としては、水蒸気改質反応の触媒となるものであれば特に限定されないが、Ni、Rh、Ru、Ir、Pd、Pt、Re、Co、Fe及びMoの少なくとも一つを触媒金属として含む水蒸気改質用触媒が好ましい。
改質器14の改質部19に供給される単位時間当たりの水蒸気の分子数Sと、改質器14の改質部19に供給される単位時間当たりの原料ガスの炭素原子数Cとの比であるスチームカーボン比S/Cは、1.5〜3.5であることが好ましく、2.0〜3.0であることがより好ましく、2.0〜2.5であることがさらに好ましい。スチームカーボン比S/Cがこの範囲にあることにより、原料ガスが効率よく水蒸気改質され、水素および一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。さらに、燃料電池システム10内での炭素析出を抑制することができ、燃料電池システム10の信頼性を高めることができる。
後述するように、スチームカーボン比S/Cは、前述のガス全圧/水蒸気分圧の値と同様、背圧調整弁27の開度を調整し、必要に応じてブロワ26を制御することで、一定の数値範囲となるように調整することができる。
なお、原料ガスがC(n、mはともに正の実数)で表される炭化水素ガスからなる場合、ガス全圧/水蒸気分圧、前述のS及びCについて以下の式(A)が成り立つ。
(ガス全圧/水蒸気分圧)=[(C/n+S)/S]・・・・(A)
例えば、原料ガスがメタンからなる場合にスチームカーボン比S/Cを2.5に調整するには、ガス全圧/水蒸気分圧を(1+2.5)/2.5に調整すればよい。
また、原料ガスに炭化水素ガス以外の成分(水蒸気改質で反応しない成分)が含まれている場合、原料ガスの組成比に基づき、ガス全圧からその成分に基づく分圧を差し引いた値をガス全圧とすれば上記式(A)が成り立つ。
また、燃焼部18は、水蒸気改質を効率よく行なう観点から、改質部19を、600℃〜800℃に加熱することが好ましく、600℃〜700℃に加熱することがより好ましい。
本発明に係る燃料電池システム(特に、高温型の燃料電池を備える燃料電池システム)では、改質器が燃料電池(第1燃料電池)の外部に取り付けられている必要はなく、燃料電池に原料ガス及び水蒸気を直接供給し、燃料電池の内部で水蒸気改質(内部改質)を行ない、生成された改質ガスを燃料電池での発電に用いる構成であってもよい。特に燃料電池が高温型の燃料電池である場合、内部での反応温度は600℃〜800℃と高温であるため、燃料電池内で水蒸気改質を行なうことが可能である。
(第1燃料電池)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、改質ガス供給経路42を通じて改質器14から供給された改質ガスを用いて発電を行なう第1燃料電池11を備えている。第1燃料電池11としては、例えば、空気極(カソード)、電解質及び燃料極(アノード)を備える燃料電池セルであってもよく、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックであってもよい。また、第1燃料電池としては、600℃〜800℃程度で作動する高温型の燃料電池、例えば、700℃〜800℃程度で作動する固体酸化物形燃料電池、600℃〜700℃程度で作動する溶融炭酸塩形燃料電池が挙げられる。
第1燃料電池11が固体酸化物形燃料電池の場合、第1燃料電池11のカソード(図示せず)には、空気供給経路44を通じて酸素を含むガスが供給される。酸素を含むガスがカソードに供給されることにより、以下の式(c)に示す反応が起こり、その際、酸素イオンが固体酸化物電解質(図示せず)の内部を移動する。
+4e→2O2−・・・・(c)
第1燃料電池11が固体酸化物形燃料電池の場合、第1燃料電池11のアノード(図示せず)には、改質ガス供給経路42を通じて水素を含む改質ガスが供給される。固体酸化物電解質の内部を移動する酸素イオンからアノードと固体酸化物電解質との界面にて水素が電子を受け取ることにより、以下の式(d)に示す反応が起こる。
+O2−→HO+2e・・・・(d)
第1燃料電池11が溶融炭酸塩形燃料電池の場合、第1燃料電池11のカソード(図示せず)には、空気供給経路44を通じて酸素及び二酸化炭素を含むガス(空気と二酸化炭素との混合ガスであってもよい)が供給される。酸素及び二酸化炭素を含むガスがカソードに供給されることにより、以下の式(e)に示す反応が起こり、その際、炭酸イオンが電解質(図示せず)の内部を移動する。
+2CO+4e→2CO 2−・・・・(e)
第1燃料電池11が溶融炭酸塩形燃料電池の場合、第1燃料電池11のアノード(図示せず)には、改質ガス供給経路42を通じて水素を含む改質ガスが供給される。電解質の内部を移動する炭酸イオンからアノードと電解質との界面にて水素が電子を受け取ることにより、以下の式(f)に示す反応が起こる。
+CO 2−→HO+CO+2e・・・・(f)
上記式(d)及び式(f)に示すように、第1燃料電池11での改質ガスの電気化学的な反応により、固体酸化物形燃料電池では主に水蒸気が生成され、溶融炭酸塩形燃料電池では主に水蒸気及び二酸化炭素が生成される。また、アノードで生成された電子は、外部回路を通じてカソードに移動する。このようにして電子がアノードからカソードに移動することにより、第1燃料電池11にて発電が行なわれる。なお、固体酸化物形燃料電池であっても、一部の一酸化炭素が発電に用いられることで、二酸化炭素が生成される。
カソードから排出された未反応の酸素を含むガスは、下流側の空気供給経路44を通じて、第2燃料電池12のカソード(図示せず)に供給される。
一方、アノードから排出された未反応の改質ガスを含むオフガスは、オフガス供給経路52を通じて水蒸気分離膜16のガス供給側16Aへ供給される。ここで、未反応の改質ガスを含むオフガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気などを含む混合ガスである。
オフガス供給経路52及びオフガス供給経路54には熱交換器21が設置されており、熱交換器21により、オフガス供給経路52を流通するオフガスと、オフガス供給経路54を流通する水蒸気が分離されたオフガスと、の間で熱交換を行なう。これにより、オフガス供給経路52を流通するオフガスは、水蒸気分離膜16により水蒸気を分離する際に好ましい温度まで冷却され、オフガス供給経路54を流通する水蒸気が分離されたオフガスは、第2燃料電池12の作動温度に適した温度に加熱される。そのため、システム全体の発電効率及び熱効率がより向上する。
(水蒸気分離膜)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、第1燃料電池11から排出された未反応の改質ガスを含むオフガスから、水蒸気を分離する水蒸気分離膜16を備えている。オフガス供給経路52を流通するオフガスは、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給され、オフガス中の水蒸気は、ガス供給側16Aからガス透過側16Bへ矢印A方向に水蒸気分離膜16を通過する。水蒸気が分離されたオフガスは、ガス供給側16Aからオフガス供給経路54を流通し、第2燃料電池12へ供給される。一方、分離された水蒸気は、ガス透過側16Bを流れる原料ガスと混合され、ガス透過側16Bから原料ガス供給経路24を流通し、改質器14の改質部19へ供給される。
ここで、燃料電池システム10では、分離された水蒸気は、原料ガスとともに改質器14に供給される。したがって、水蒸気を改質器14に供給するための供給経路及びブロワや、水タンク、供給経路、水ポンプ及び気化器を別途設ける必要は無く、システムが簡略化されていることにより、システムの信頼性が向上する。さらに、システムの小型化及びコスト削減も可能である。
また、燃料電池システム10では、液水を加熱して改質用水蒸気を発生させる必要がなく、潜熱分の熱量が不要となるため、液水を加熱して改質用水蒸気を発生させる従来の燃料電池システムと比較して熱効率を高めることができる。また、燃料電池システム10では、液水に起因するトラブル、例えば、フロートスイッチの誤作動、目詰まりなどをなくすことができる。
さらに、水蒸気分離膜16を透過した水蒸気は原料ガスとともに原料ガス供給経路24を流通するため、水蒸気分離膜16のガス透過側16Bの水蒸気分圧は低くなり、ガス供給側16Aとガス透過側16Bとの水蒸気分圧差を大きくすることができる。そのため、より多くの水蒸気をガス透過側16Bへ移動させることができ、水蒸気の分離が促進される。
したがって、燃料電池システム10では、システムの簡略化とともに水蒸気の分離が促進されている。その結果、第2燃料電池12に供給されるオフガス中の水蒸気濃度をより小さくすることができ、燃料電池システム10の発電効率をより高めることができる。
水蒸気分離膜は、水蒸気を透過する膜であれば特に限定されないが、例えば、有機高分子膜、無機材料膜、有機高分子−無機材料複合膜、液体膜などが挙げられる。また、水蒸気分離膜は、ガラス状高分子膜、ゴム状高分子膜、イオン交換樹脂膜、アルミナ膜、シリカ膜、炭素膜、ゼオライト膜、セラミック膜、アミン水溶液膜又はイオン液体膜であることがより好ましい。
水蒸気分離膜としては、例えば、ガラス状高分子膜、ゴム状高分子膜、イオン交換樹脂膜などの有機高分子膜が挙げられる。有機高分子膜の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、ポリスチレン、酢酸セルロース、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリピロール、ポリフェニレンオキシド、ポリアニリン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコール等の各種有機材料が挙げられる。また、有機高分子膜は、1種の有機材料から構成される膜であってもよく、2種以上の有機材料から構成される膜であってもよい。
また水蒸気分離膜としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸塩共重合体、ポリエチレングリコールなどの吸水性を有する有機高分子であってもよい。
水蒸気分離膜としては、例えば、アルミナ膜、シリカ膜、炭素膜、ゼオライト膜、セラミック膜などの無機材料膜が挙げられ、無機材料膜としては、中でもゼオライト膜が好ましい。ゼオライトとしては、例えば、A型、Y型、T型、ZSM−5型、ZSM−35型、モルデナイト系などが挙げられる。また、無機材料膜は、1種の無機材料から構成される膜であってもよく、2種以上の無機材料から構成される膜であってもよい。
水蒸気分離膜は、有機高分子−無機材料複合膜であってもよい。有機高分子−無機材料複合膜としては、有機材料及び無機材料から構成される膜であれば特に限定されないが、例えば、上述した有機材料から選択される少なくとも1種の有機材料及び上述した無機材料から選択される少なくとも1種の無機材料から構成される複合膜であることが好ましい。
水蒸気分離膜としては、例えば、アミン水溶液、イオン液体などの液体膜が挙げられる。これら液体膜は、前述の有機高分子膜、無機材料膜、有機高分子−無機材料複合膜に、アミン水溶液又はイオン液体を含浸させたものであってもよい。
アミン水溶液としては、モノエタノールアミンなどのアミノアルコールなどが挙げられる。
ここで、イオン液体は、150℃以下の比較的低温の融点を有する塩であり、例えば、イミダゾリウムイオン、ピリジニウムイオンなどの陽イオンと、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオンなどの陰イオンと、から構成される。
水蒸気分離膜の厚さは、特に限定されないが、機械的強度の観点からは、通常、10μm〜3000μmの範囲が好ましく、より好ましくは10μm〜500μmの範囲であり、さらに好ましくは15μm〜150μmの範囲である。
なお、水蒸気分離膜は、多孔質性の支持体に支持されていてもよい。支持体の材質としては、紙、セルロース、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリカーボネート、金属、ガラス、セラミックなどが挙げられる。
本実施形態において、水蒸気分離膜としては、例えば、「Catalysis Today Vol. 132 (2008)182-187, Selective permeation and separation of steam from water-methanol-hydrogen gas mixtures through mordenite membrane」に記載の膜を用いてもよい。
水蒸気を分離した後のオフガスは、ガス供給側16Aからオフガス供給経路54内を流通し、第2燃料電池12へ供給される。このとき、前述のように、オフガス供給経路52及びオフガス供給経路54に設置された熱交換器21により、オフガス供給経路54内を流通する水蒸気分離後のオフガスは、第2燃料電池12の作動温度に適した温度に加熱される。
(背圧調整弁)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、オフガス供給経路54に配置され、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整する背圧調整弁27を備えている。そのため、背圧調整弁27の開度を調整することで、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を変えることができ、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜16での水蒸気透過性を高めることができる。したがって、原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜16により分離することができる。背圧調整弁27としては、例えば、ニードル弁が挙げられる。
また、背圧調整弁27の開度を調整することで、前述のガス全圧/水蒸気分圧の値を一定数値内にすることができる。そのため、原料ガスに対する水蒸気のモル比(例えば、スチームカーボン比S/C)を調整することができ、例えば、上記モル比を水蒸気改質に適した範囲に調整することができる。
背圧調整弁27の開度調整は、自動制御で行っても、手動で行ってもよい。自動制御で行う場合、前述のガス全圧/水蒸気分圧の値を一定数値内となるように開度を制御してもよく、原料ガスに対する水蒸気のモル比、例えば、スチームカーボン比S/Cが一定数値内となるように背圧調整弁27の開度を制御してもよい。
背圧調整弁27は、オフガス供給経路54に配置されていれば配置場所は特に限定されないが、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を好適に調整する点及び熱による劣化を抑える点から、熱交換器21の上流であることが好ましく、ガス供給側16Aの下流近傍であることがより好ましい。
(ブロワ)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、オフガス供給経路52に配置され、オフガスをガス供給側16Aに供給するためのブロワ26を備えている。これにより、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力をより好適に調整することができ、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜16での水蒸気透過性をより好適に高めることができる。本実施形態において、ブロワ26を配置することなく、原料ガスを流通させるためのブロワ25によって水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整(水蒸気分離膜16を加圧)してもよい。しかしながら、ブロワ26によってガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整することで、ブロワ25によってガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整する場合と比較して、第1燃料電池11のアノードにかかる圧力を小さくでき、第1燃料電池11の耐久性及び燃料電池システム10の信頼性が向上する。
ブロワ26は、オフガス供給経路52に配置されていれば配置場所は特に限定されないが、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力をより好適に調整する点及び熱による劣化を抑える点から、熱交換器21の下流であることが好ましく、ガス供給側16Aの上流近傍であることがより好ましい。
本実施形態において、ブロワ26は必須の構成ではなく、原料ガスを流通させるためのブロワ25によって水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整してもよい。
第1燃料電池11での電気化学的な反応で生成される水のみで、水蒸気改質に必要な水をまかなえるようにする点から、第1燃料電池の燃料利用率をUf(1)とし、原料ガスに含まれる炭化水素ガスをC(n、mはともに正の実数)とするとき、以下の式(1)を満たすことが好ましい。
f(1)≧2n/(m+2n)・・・・(1)
まず、C(n、mはともに正の実数)で表される炭化水素ガスを水蒸気改質させた場合、改質部19にて、以下の式(a)の反応により一酸化炭素および水素が生成される。
+nHO→nCO+(m/2+n)H・・・・(a)
式(a)で表されるように、1モルの炭化水素ガスを供給する場合、化学量論的に必要な水蒸気のモル数はnモルであり、このとき、発生する水素のモル数は(m/2+n)モルとなる。また、第1燃料電池での反応において、1モルの水素が反応した場合、1モルの水蒸気が発生したことになる。
そのため、第1燃料電池11の燃料利用率をUf(1)としたとき、第1燃料電池11にて反応する水素のモル数、すなわち、第1燃料電池11にて生成する水蒸気のモル数は、(m/2+n)Uf(1)モルである。ここで、第1燃料電池11で生成する水蒸気が全て水蒸気分離膜16にて分離され、改質器14に供給されたとすると、改質器14に供給された水蒸気のモル数は、(m/2+n)Uf(1)モルとなる。
式(a)で表されるように、1モルの炭化水素ガスを供給する場合に必要な水蒸気のモル数はnモルであるため、水蒸気分離膜16にて分離された水蒸気で外部からの改質水供給が不要となる水自立を成立させる点から、以下の式(1)’を満たすことが好ましい。
(m/2+n)Uf(1)≧n・・・・(1)’
この式(1)’を整理することにより、前述の式(1)となる。したがって、外部からの改質水供給が不要となる水自立を成立させる点から、前述の式(1)を満たすことが好ましい。以上により、複数の燃料電池を備え、水自立が成立可能な燃料電池システム10が提供される。また、本実施形態に係る燃料電池システム10では、定格発電時だけでなく、起動時においても前述の式(1)を満たすことが好ましい。
(第2燃料電池)
本実施形態に係る燃料電池システム10は、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aの下流に配置され、水蒸気が分離されたオフガスを用いて発電を行なう第2燃料電池12を備えている。第2燃料電池12としては、例えば、空気極(カソード)、電解質及び燃料極(アノード)を備える燃料電池セルであってもよく、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックであってもよい。なお、第2燃料電池12は、上述の第1燃料電池11と同様の構成であるため、共通する事項に関する説明は省略する。
燃料電池システム10では、第2燃料電池12は、水蒸気が分離されたオフガスを用いて発電を行なう。そのため、第2燃料電池12では、電極間の酸素分圧差に起因する理論電圧が向上するとともに、オフガス中の水蒸気に起因する濃度過電圧が低減され、特に高電流密度時に高い性能を発揮することができる。よって、燃料電池システム10は、後段の燃料電池にて水蒸気が分離されていないオフガスを用いて発電を行なう多段式の燃料電池システムと比較して、高い発電効率を得ることができる。
第2燃料電池12のカソードから排出された未反応の酸素を含むガスは、下流側の空気供給経路44を通じて改質器14の燃焼部18へ供給される。一方、第2燃料電池12のアノードから排出されたオフガスは、オフガス供給経路46を通じて改質器14の燃焼部18へ供給される。
本実施形態では、2つの燃料電池(第1燃料電池11及び第2燃料電池12)を備える燃料電池システムについて説明したが、本発明はこれに限定されず、3つ以上の燃料電池を備える燃料電池システムであってもよく、例えば、第2燃料電池12の下流に第3燃料電池を備える構成であってもよい。このとき、第3燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガスが、下流側の空気供給経路を通じて改質器の燃焼部へ供給され、第3燃料電池のアノードから排出されたアノードオフガスが、オフガス供給経路を通じて改質器の燃焼部へ供給される構成であってもよい。
<変形例>
本実施形態に係る燃料電池システム10は、第1燃料電池11の下流かつ第2燃料電池12の上流に配置され、オフガスから二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去部をさらに備えていてもよい。これにより、第2燃料電池12は水蒸気とともに二酸化炭素が分離されたオフガスを用いて発電を行なうため、発電効率をより高めることができる。
二酸化炭素除去部は、オフガスから二酸化炭素を除去するためのものであり、例えば、二酸化炭素を吸着、吸収するフィルター、二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収剤、二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去材を含むものが挙げられ、他にも、電気化学的な反応によりオフガスから二酸化炭素を除去するものであってもよい。
二酸化炭素を吸着、吸収するフィルター、二酸化炭素吸収剤、二酸化炭素除去材としては、例えば、化学吸着剤、物理吸着剤、多孔質セラミックフィルターが挙げられる。より具体的には、活性炭、ゼオライト、チタン酸二バリウム、珪酸リチウム、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニアなどの金属酸化物、リチウム化ジルコニア、リチウムシリケートなどが挙げられ、これらの材料を組み合わせたり、混合したりして用いてもよい。また、多孔質セラミックフィルターに対してより緻密な細孔を有する材料をコーティングしてもよい。コーティングの具体例としては、多孔質セラミックフィルターの細孔表面に対して、アミノ基系シランカップリング剤で修飾されたメソポーラスシリカやゼオライトなどをコーティングする方法が挙げられる。これにより、二酸化炭素の高い選択性を実現でき、好適に二酸化炭素を除去することができる。多孔質セラミックフィルターとしては、市販のものを用いてもよく、例えば、日本碍子社製のサブナノセラミック膜フィルターを用いることができる。
二酸化炭素除去部は、電気化学的な反応によりオフガスから二酸化炭素を除去するものであってもよい。例えば、二酸化炭素除去部は、アノードと、電解質と、カソードとを備え、アノード及びカソードには電源が接続されていてもよい。電源としては、第1燃料電池11又は第2燃料電池12を用いてもよい。このとき、アノードに二酸化炭素を含むオフガスが供給され、かつ、アノード及びカソードに電圧が印加されると、アノード及びカソードでそれぞれ次のような反応が生じる。この結果、カソードより二酸化炭素が除去される。
アノード:2HO→2H+O+2CO+4e→2CO 2−
カソード:2CO 2−→O+2CO+4e
二酸化炭素除去部が電気化学的な反応によりオフガスから二酸化炭素を除去するものである場合、前述のアノードの反応では、水(水蒸気)が必要となるため、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aの上流に二酸化炭素除去部を配置することが好ましい。これにより、電気化学的な反応を行なう際に必要となる水を十分に供給することができ、二酸化炭素を好適に除去することができる。
さらに、水蒸気分離膜16のガス供給側の上流に、前述の電気化学的な反応によりオフガスから二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去部を配置した場合、二酸化炭素除去部にて水(水蒸気)が消費されるため、水蒸気分離膜16のガス供給側に供給されるオフガス中の水蒸気濃度が低下し、水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜16により分離できないおそれがある。しかしながら、本実施形態に係る燃料電池システム10では、背圧調整弁27の開度を調整し、必要に応じてブロワ26を制御して、オフガスの水蒸気分圧を高めることにより、水蒸気分離膜16の水蒸気透過性を高めることができる。したがって、前述の二酸化炭素除去部を配置した場合であっても、水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜16により分離することができる。
なお、二酸化炭素除去部は、第1燃料電池11の下流かつ第2燃料電池12の上流に配置されていれば、配置場所は特に限定されない。
例えば、二酸化炭素除去部は、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aの上流かつ熱交換器21の下流、又は水蒸気分離膜16のガス供給側16Aの下流かつ熱交換器21の上流に配置される。熱交換器21を通過したオフガスは、熱交換により温度が比較的低温(例えば、200℃程度)となっているため、二酸化炭素除去部は、低温度域で二酸化炭素を除去できる構成であることが好ましい。
また、例えば、二酸化炭素除去部は、第1燃料電池11の下流かつ熱交換器21の上流、又は熱交換器21の下流かつ第2燃料電池12の上流に配置されていてもよい。このとき、オフガス供給経路52にて熱交換器21を通過する前のオフガス、又はオフガス供給経路54にて熱交換器21を通過した後のオフガスは、比較的高温(例えば、750℃)であるため、二酸化炭素除去部は、高温領域で二酸化炭素を除去できる構成であることが好ましい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第二実施形態に係る燃料電池システムについて図2を用いて説明する。
図2は、第2実施形態に係る燃料電池システムを示す概略構成図である。第1実施形態に係る燃料電池システム10は、燃料電池を複数備える多段式の燃料電池システムであるが、第2実施形態に係る燃料電池システム20は、燃料電池を1つ有する循環式の燃料電池システムである。本実施形態において、上述の第1実施形態に係る燃料電池システム10と共通する構成については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態に係る燃料電池システム20は、水蒸気が分離されたオフガスを燃料電池31に再度供給するオフガス循環経路57を備える循環式の燃料電池システムである。このようなシステムであっても、燃料利用率が向上し、高い発電効率を得ることができる。なお、燃料電池31は前述の第1燃料電池11と同様の構成であるため、その説明を省略する。
本実施形態に係る燃料電池システム20では、水蒸気分離膜16は、燃料電池31から排出された未反応の改質ガスを含むオフガスから水蒸気を分離し、水蒸気が分離されたオフガスを燃料電池31に供給し発電を行なう。そのため、燃料電池31では、電極間の酸素分圧差に起因する理論電圧が向上するとともに、オフガス中の水蒸気に起因する濃度過電圧が低減される。よって、燃料電池システム20は、通常の循環式の燃料電池システムよりも高い発電効率を得ることができる。
また、水蒸気分離膜16により分離された水蒸気は、水蒸気分離膜16のガス透過側16Bに配置された原料ガス供給経路24に供給される。原料ガスが原料ガス供給経路24を流通するため、分離された水蒸気は、原料ガスとともに改質器14に供給される。したがって、水蒸気を改質器14に供給するために供給経路及びブロワを別途設ける必要は無く、システムが簡略化されていることにより、システムの信頼性が向上する。さらに、システムの小型化及びコスト削減も可能である。
また、水蒸気分離膜16を透過した水蒸気は原料ガスとともに原料ガス供給経路24を流通するため、水蒸気分離膜16のガス透過側16Bの水蒸気分圧は低くなり、水蒸気の分離が促進される。したがって、燃料電池システム20では、システムの簡略化とともに水蒸気の分離が促進されている。その結果、水蒸気が分離された後のオフガス中の水蒸気濃度をより小さくすることができ、燃料電池システム20の発電効率をより高めることができる。
また、燃料電池システム20は、オフガス循環経路57に配置され、ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整する背圧調整弁27を備えている。そのため、背圧調整弁27の開度を調整することで、水蒸気分離膜16のガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を調整することができる。ガス供給側16Aに供給されるオフガスの圧力を上昇させることで、オフガスの水蒸気分圧を高めて水蒸気分離膜16での水蒸気透過性を高めることができる。したがって、原料ガスの水蒸気改質に必要な量の水蒸気を水蒸気分離膜16により分離することができる。
本発明は、前述の第1実施形態及び第2実施形態に限定されず、本発明の技術的思想内で、当業者によって、前述の各実施形態を組み合わせて実施される。さらに、熱交換器の設置場所、組み合わせなどについてもこれら実施形態に限定されない。
10、20…燃料電池システム、11…第1燃料電池、12…第2燃料電池、14…改質器、16…水蒸気分離膜、16A…ガス供給側、16B…ガス透過側、18…燃焼部、19…改質部、21、22…熱交換器、24…原料ガス供給経路(原料ガス流通経路)、25、26…ブロワ、27…背圧調整弁、28…圧力計、29…露点計、31…燃料電池、42…改質ガス供給経路、44…空気供給経路、46、52、54…オフガス供給経路、48…排気経路、57…オフガス循環経路

Claims (6)

  1. 原料ガスを水蒸気改質して生成された改質ガスを用いて発電を行なう第1燃料電池と、
    前記第1燃料電池から排出された未反応の前記改質ガスを含むオフガスから水蒸気を、ガス供給側からガス透過側へ透過することにより分離する水蒸気分離膜と、
    前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、水蒸気が分離された前記オフガスを用いて発電を行なう第2燃料電池と、
    前記ガス透過側に配置され、前記原料ガス及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気を流通する原料ガス流通経路と、
    前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流かつ前記第2燃料電池の上流に配置され、前記水蒸気分離膜に供給される前記オフガスの圧力を調整する背圧調整弁と、
    前記原料ガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、前記原料ガス流通経路を流通するガスの全圧及び前記原料ガス流通経路を流通する水蒸気の分圧を測定する測定手段と、
    を備え
    前記測定手段にて測定された、前記ガスの全圧と前記水蒸気の分圧との比率であるガス全圧/水蒸気分圧の値が、一定の数値範囲内となるように、前記背圧調整弁を調整する燃料電池システム。
  2. 原料ガスを水蒸気改質して生成された改質ガスを用いて発電を行なう燃料電池と、
    前記燃料電池から排出された未反応の前記改質ガスを含むオフガスから水蒸気を、ガス供給側からガス透過側へ透過することにより分離する水蒸気分離膜と、
    前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、水蒸気が分離された前記オフガスを前記燃料電池に供給するオフガス循環経路と、
    前記ガス透過側に配置され、前記原料ガス及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気を流通する原料ガス流通経路と、
    前記オフガス循環経路に配置され、前記水蒸気分離膜に供給される前記オフガスの圧力を調整する背圧調整弁と、
    前記原料ガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の下流に配置され、前記原料ガス流通経路を流通するガスの全圧及び前記原料ガス流通経路を流通する水蒸気の分圧を測定する測定手段と、
    を備え、
    前記測定手段にて測定された、前記ガスの全圧と前記水蒸気の分圧との比率であるガス全圧/水蒸気分圧の値が、一定の数値範囲内となるように、前記背圧調整弁を調整する燃料電池システム。
  3. 前記第1燃料電池の燃料利用率をUf(1)とし、前記原料ガスに含まれる炭化水素ガスをC(n、mはともに正の実数)とするとき、以下の式(1)を満たす請求項1に記載の燃料電池システム。
    f(1)≧2n/(m+2n)・・・・(1)
  4. 前記原料ガス流通経路を通じて前記原料ガス及び前記水蒸気分離膜により分離された水蒸気が供給され、前記原料ガスを水蒸気改質して前記改質ガスを生成する改質器をさらに備える請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記オフガスの流通方向における前記水蒸気分離膜の上流に配置され、前記オフガスを前記水蒸気分離膜に供給するためのブロワをさらに備える請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記水蒸気分離膜の上流を流通するオフガスと、前記水蒸気分離膜の下流を流通する水蒸気が分離されたオフガスと、の間で熱交換を行なう熱交換器をさらに備える請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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