JP6151775B2 - 新規のテトラゾール誘導体及びカリウムチャネルモジュレータとしてのその使用 - Google Patents

新規のテトラゾール誘導体及びカリウムチャネルモジュレータとしてのその使用 Download PDF

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Description

本発明は、新規のテトラゾール誘導体、これを調製するためのプロセス、このような化合物を含む医薬組成物、カリウムチャネルの活性に関する疾患又は障害を治療、緩和又は予防するための上記医薬組成物の使用に関する。
イオンチャネルは膜貫通タンパク質であり、これは細胞膜を通した無機イオンの輸送を触媒する。イオンチャネルは、活動電位、シナプス伝達、ホルモン分泌又は筋収縮の生成及び時間調整を含む極めて多様なプロセスに関連している。
全ての哺乳類細胞はその細胞膜にカリウム(K+)チャネルを発現し、このチャネルは膜の電位の制御において支配的な役割を果たす。神経及び筋細胞において上記チャネルは活動電位の形成に影響を与え、活動電位の周波数及び発火パターン、神経伝達物質の放出並びに気管支拡張及び血管拡張の度合いを制御する。非興奮性細胞においては、K+チャネルは細胞増殖、細胞移動及びサイトカイン分泌を制御する。
分子的観点及び機能的観点から、K+チャネルは、イオンチャネルの最大かつ最も多様な群を表す。これはおおまかに、以下の4つのファミリーに分割できる:
−電圧活性化型K+チャネル(Kv);
−内向き整流型K+チャネル(KIR);
−2極型K+チャネル(K2P);及び
−カルシウム活性化型K+チャネル(KCa)。
KCaチャネルは、以下の2つの主要な群に区別できる。
−低コンダクタンスチャネル(SK’s又はKCa2.x)及び中間コンダクタンスチャネル(IK又はKCa3.1)からなるカルモジュリン依存性ファミリー;並びに
−典型的なCa2+電圧活性化型高コンダクタンスチャネル(BK、KCa1.1)及び他の細胞内イオンに対する感受性を有するチャネル(KCa4.x;KCa5.1)からなる細胞内リガンド開口型ファミリー。
IKチャネルは、基本的に非興奮性細胞、特にT−及びB−リンパ球、マクロファージ、小膠細胞、樹状細胞、肥満細胞を含む免疫系の細胞において発現する唯一のKCaチャネルである。
IKチャネルの発現は抗原刺激細胞において増大すること、及びIKチャネルのCa2+依存性活性化により膜電位が負に維持され、これによって許容範囲の連続的なCa2+流入(これは恐らく炎症誘発性サイトカインのクローン増殖及び選択的な分泌のkeyである)が可能となることが観察されている。IKチャネルの阻害は、自己免疫性疾患並びに喘息の動物モデルにおいて抗炎症原理となることが実証されている。また、血管平滑筋細胞の収縮表現形の脱分化及び喪失は、これらの細胞におけるIK発現スイッチのオンに付随して起こること;並びに上記チャネルの阻害は、アテローム性動脈硬化及び再狭窄の進行に対する保護に繋がり得ることも観察されている。IKチャネル阻害剤はまた、脳浮腫(小膠細胞活性化);下痢及び多嚢胞性腎疾患(上皮IKチャネル)のモデルにおいて有益な効果を示した。
炎症性障害はその全身作用を特徴とする。炎症は、創傷、感染又は免疫システムが異物として受容した分子に対する身体の反応である。臨床的には、炎症は、影響を受けた組織の痛み、発赤、発熱、腫れ、機能改変を特徴とする。炎症反応を開始する能力は生存に不可欠なものであるが、炎症を制御する能力もまた健康に不可欠なものである。慢性炎症性障害の例としては、炎症性大腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)、リウマチ性関節炎(rheumatoid arthritis:RA)、多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)、喘息が挙げられる。
炎症性大腸疾患(IBD)は、腹痛、嘔吐、下痢、血便、体重減少といった症状により消化管に影響を与える慢性自己免疫疾患である。IBDは2つの主形態、即ち潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)及びクローン病(Crohn’s disease:CD)として表れる。UCは専ら結腸及び直腸に影響を与え、CDは消化管全体に影響を与える場合が多い。組織学的には、UCはCDに比べて粘膜炎が大きいことを特徴とし、これは腸壁の全ての層に深い点状の病変を及ぼす。初期段階のIBDは現在、ブデソニド等のステロイド、スルファサラジン等のアミノサリチル酸、アザチオプリン等の免疫抑制剤によって医学的に治療されるが、より進んだ段階の重篤な状態に関しては、人工肛門形成術の形態の手術が必要となる場合がある。現在、TNF−αに対する抗体を用いることによっても、臨床的にある程度の成功が得られている。
リウマチ性関節炎(RA)は、関節の慢性炎症及び関節周辺の組織の炎症、ひいては身体の他の組織の炎症を引き起こす。リウマチ性関節炎は慢性的な病であるが、患者は長期間、症状がない状態を経験する場合がある。しかしながら典型的には、リウマチ性関節炎は、関節の破壊及び機能不全を引き起こす可能性を有する漸進的な病である。
多発性硬化症(MS)は、中枢神経系に影響を与える衰弱性慢性炎症性疾患である。現在の研究により、この病は自己免疫機能不全によって始まり、身体は特定の白血球を、脳及び脊髄の神経を取り囲む保護ミエリン鞘内のタンパク質に対して誤って配向してしまうと考えられている。その結果、多領域の瘢痕化又は硬化が起こる。最終的には、損傷が進行することにより、筋協調、筋力、筋感覚、更には視覚までも制御する神経信号が消えてしまう場合がある。
喘息は、可変生活再発性の症状、可逆空気流障害、気管支痙攣を特徴とする、慢性炎症性気道疾患である。症状としては、喘鳴、咳、胸部圧迫感、息切れが挙げられる。
従って、カリウムチャネル調節剤として作用する化合物は、慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防において極めて有用であり得る。
今日まで、上述の疾患を治療、緩和又は予防するための様々な治療的選択肢が利用可能である。
炎症性大腸疾患(IBD)に関しては、既存の治療によって緩解に達すること及び患者を緩解状態に維持することはできるが、上記疾患を治癒することはできない。緩解を達成するための治療としては、その広く公表されている副作用(感染への感受性の上昇をも含む)により長期治療には適していないステロイドが挙げられる。長期的な緩解維持治療には、例えばスルファサラジンの形態等の5−アミノサリチル酸が使用されるが、その主要な欠点として、UC患者には有意な比率で非反応者が存在すること、腎機能低下、高用量及び頻繁な投与があり、これらによって適合性の低下が誘発される点が、慢性炎症性大腸疾患の治療において満たされていない主要な要求である。TNF−α阻害剤インフリキシマブ等の生物学的薬剤がIBDの治療に使用される。これらの欠点としては、コストの高さ、適用の不便さ(注射)、効率の漸減、その免疫抑制特性による感染リスクの上昇の誘発がある。炎症性大腸疾患に使用される、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、メトトレキサート等の免疫モジュレータもまた、感染及び数種類の癌のリスクを高め、また肝臓に有毒である。メトロニダゾール、シプロフロキサシン等の抗生物質を使用する患者も存在する。
リウマチ性関節炎(RA)の第一選択治療は、疾患修飾性抗リウマチ薬(disease−modifying antirheumatic drug:DMARD)及び生物学的薬剤である。これらはこの疾患の制御を助け、関節の損傷を制限する。第2の薬剤群には、コルチコステロイド、非ステロイド性抗炎症薬(non−steroidal anti−inflammatory drug:NSAID)等の痛み及び炎症制限薬が含まれるが、これらの薬剤は関節の損傷を制限しない。進行した関節の損傷には、関節置換及びその他の外科的介入を用いることができる。DMARD治療のリスクとしては、感染傾向の上昇、腎臓及び/又は肝臓の損傷、先天性異常の可能性(メトトレキサート、レフルノミド)がある。女性は妊娠中に、医師への相談なしにこれらの薬剤の使用を考えるべきではない。生物学的薬剤は、結核を含む感染への感受性を上昇させる。患者によっては、注射部位においても反応を示す。ステロイドは体重増加及び骨喪失を引き起こし、骨粗鬆症のリスクを上昇させる。生物学的薬剤と同様、ステロイドも感染のリスクを上昇させる。ステロイドはまた、糖尿病を悪化させ得る。このような副作用から、長期間の治療に関してはステロイドの使用を避けるべきである。NSAIDは胃出血を引き起こす場合があり、心臓疾患のリスクの上昇に関連しているものもある。心臓、肝臓又は腎臓に疾患を有する人物におけるNSAIDの使用には注意するべきである。
多発性硬化症(MS)の薬理学的療法の目的は、発作又は再発の期間を短縮すること、症状を緩和すること、発作の頻度を低下させることによって疾患の進行を遅らせることである。使用する薬剤の種類は患者のMSの形態に左右され、これはコルチコステロイドや、テリフルノミド、インターフェロンβ−1a、酢酸グラチラマ、フィンゴリモド、ミトキサントロン、フマル酸ジメチル、ナタリズマブ等の薬剤による免疫治療を含む。上述の薬剤に関連する副作用及び/又はリスクは、限定するものではないが以下の通りである。
テリフルノミド:肝毒性、先天性異常のリスク、末梢神経障害、腎不全、皮膚反応;
インターフェロンβ−1a:鬱病及び自殺念慮、心臓障害、肝臓障害、アレルギ反応、インフルエンザ様症状;
酢酸グラチラマ:注射部位反応、潮赤、胸部圧迫感、動悸
フィンゴリモド:高い感染リスク、肝臓障害、インフルエンザ、下痢
ミトキサントロン:心毒性、二次急性骨髄性白血病、感染リスク;
フマル酸ジメチル:白血球数の減少、肝臓酵素の上昇、潮赤、消化管障害;
ナタリズマブ:重篤な進行性多相性白質脳症、感染リスク。
喘息の治療には、サルブタモール、サルメテロール等のβ−2アゴニスト、臭化イプラトロピウム等の抗コリン薬、モンテルカスト等のロイコトリエンアンタゴニストが含まれる。喘息のための最も効果的な抗炎症薬は、ベクロメタゾン等のコルチコステロイドである。
過去にいくつかのテトラゾール誘導体が開示されているが、これらはカリウムチャネル調節活性を有するものとして記載されてはいない。
例えば特許文献1は、以下の一般式に相当するテトラゾール誘導体、及びアンジオテンシン(II)阻害剤としてのその使用について開示している。
Figure 0006151775
特許文献1が開示する化合物は、4位において置換されているが、2位は置換されていないままである。
現在、驚くべきことに、新規のテトラゾール誘導体をカリウムチャネル調整剤として使用でき、従ってこれは慢性炎症性障害を治療、緩和又は予防するために有用であることが分かっている。
欧州特許第0495626A号
従って本発明は、一般式(I)の新規のテトラゾール誘導体並びにその薬学的に許容可能な誘導体及び/又はその可能な立体異性体に関する:
Figure 0006151775
ここで:
−Xは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−C6−アルキル、C1−C6−ハロアルキル又はC1−C6−アルコキシとなるよう選択され;及び
−Yは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、ホルミル、アセチル、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、C1−C6−シアノアルキル、C1−C6−シアノアルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−チオアルコキシ、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C3−C7−シクロアルキル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、アセチル−C1−C6−アルコキシ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、N−(N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ)−C1−C6−アルキルアミノ、N−C1−C6−アルキル−カルボニル−アミノ、N−(C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル)−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C6−アルコキシ、N−C1−C6−アルキルスルホニル−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−スルホニル−アミノ、アミノ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシルアミン−C1−C6−アルキリデン、ベンジル又はベンズアミドとなるよう選択される。
本発明の文脈において:
−「ハロゲン」は、塩素、臭素、ヨード又はフッ素を意味する。ハロゲンは好ましくはフッ素又は塩素を意味する;
−「カルボニル」は−C(=O)−を意味する;
−化合物の「薬学的に許容可能な誘導体」は、上記化合物のいずれの「プロドラッグ」又は「代謝物質」及びこれらの薬学的に許容可能な塩を意味する;
−化合物の「プロドラッグ」は、体内での生体内変化によって上記化合物が導かれるいずれの化合物を意味する;
−化合物の「代謝物質」は、代謝プロセス中の体内での上記化合物の変形によって得られるいずれの中間物を意味する;
−化合物の「薬学的に許容可能な塩」は、N含有化合物のいずれの「オニウム」塩、又は以下を伴う上記有効成分のいずれの付加塩:
・酢酸、塩酸、桂皮酸、クエン酸、ギ酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ酸、マロン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、ピクリン酸、マレイン酸、乳酸、ニコチン酸、フェニル酢酸、リン酸、コハク酸及び酒石酸アンモニウム、ジエチルアミン、ピペラジン、ニコチンアミド、尿素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リチウム、メチルアミノ、ジメチルアミノ、トリメチルアミノ、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン酸を含む、無機若しくは有機酸;又は
・ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、リチウム、コリン、リシニウム、アンモニアを含む陽イオン
を指す;
−「薬学的有効量」は、本明細書に記載の様々な病理学的状態の症状を予防、緩和又は治療できる、化合物又は組成物の量を意味する;
−化合物の「立体異性体」は、上記化合物の光学異性体、ジアステレオ異性体及び/又はシス−トランス−異性体を指す;
−「C1−C6−アルキル」は、メチル、エチル、プロプ−1−イル、プロプ−2−イル、イソ−プロピル、tert−ブチル、ブト−1−イル、ブト−2−イル、ペント−1−イル、ペント−2−イル、ペント−3−イル、2−メチルブト−1−イル、3−メチルブト−1−イル、ヘキサ−1−イル又は2,3−ジメチルブト−1−イル等の、炭素原子を1〜6個含有する直鎖又は分岐アルキル基であってよいアルキル基を指す。C1−C6−アルキルは好ましくはメチル又はエチルを指す;
−「C1−C6−アルキリデン」は、同一の炭素原子から2つの水素原子を除去し、遊離原子価を二重結合の一部とすることによって、C1−C6−アルキルから得られる、2価官能基を指す;
−「C1−C6−アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プロポキシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、2−メチル−2−プロポキシ、1−ペントキシ、3−メチル−1−ブトキシ、2−ペントキシ、2−メチル−2−ブトキシ、1−ヘキソキシ又は3−ヘキソキシ等の、−O−C1−C6−アルキル基を指す。C1−C6−アルコキシは好ましくは、メトキシ又はエトキシを指す;
−「C1−C6−チオアルコキシ」は、酸素原子が硫黄原子で置換されたC1−C6−アルコキシを指す;
−「C1−C6−ハロアルキル」は、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C6−アルキルを指す。C1−C6−ハロアルキルは好ましくはハロメチル、より好ましくはフルオロメチルを指す;
−「C1−C6−ハロアルキル」又は「C1−C6−ハロアルコキシ」はそれぞれ、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C6−アルキル又はC1−C6−アルコキシを指す。C1−C6−ハロアルコキシは好ましくはハロメトキシ又はジハロメトキシ、より好ましくはフルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はジクロロメトキシを指す;
−「C1−C6−シアノアルキル」又は「C1−C6−シアノアルコキシ」は、1つ以上のシアノ基で置換されたC1−C6−アルキル又はC1−C6−アルコキシを指す;
−「C1−C6−ヒドロキシアルキル」又は「C1−C6−ヒドロキシアルコキシ」は、1つ以上のヒドロキシ基で置換されたC1−C6−アルキル又はC1−C6−アルコキシを指す;
−「C3−C7−シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル等の、炭素原子を3〜7個含有する飽和一環式炭素環を指す。
本発明の化合物は、カリウムチャネルモジュレータとしての活性を有する。従って上記化合物は、慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防に関して多大な関心を集めるものである。
本発明は、一般式(I)の化合物に関する。本発明による一般式(I)の化合物は好ましくは、以下の特徴を独立して又は組み合わせて有する:
−Xは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−C6−アルコキシ若しくはC1−C6−ハロアルキルとなるよう選択される。より好ましくは、Xは、水素、フッ素、塩素、ヒドロキシ、シアノ、メトキシ、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジフルオロメトキシ若しくはジクロロメトキシとなるよう選択される;及び/又は
−Yは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、ホルミル、アセチル、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、C1−C6−シアノアルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−チオアルコキシ、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、アセチル−C1−C6−アルコキシ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、N−(N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ)−C1−C6−アルキルアミノ、N−C1−C6−アルキル−カルボニル−アミノ、N−(C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル)−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C6−アルコキシ、N−C1−C6−アルキルスルホニル−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−スルホニル−アミノ、アミノ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシルアミン−C1−C6−アルキリデン、ベンジル若しくはベンズアミドとなるよう選択される。より好ましくは、Yは、ハロゲン、シアノ、アミノ、ホルミル、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、C1−C6−シアノアルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−チオアルコキシ、C3−C7−シクロアルキル−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、N−(C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル)−アミノ、アミノ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ若しくはヒドロキシルアミン−C1−C6−アルキリデンとなるよう選択される。更に好ましくは、Yは、フッ素、塩素、シアノ、アミノ、ホルミル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ハロメトキシ、シアノメトキシ、チオメトキシ、メトキシ−エトキシ、ヒドロキシルアミン−メチリデン若しくはベンズアミドとなるよう選択される。
より好ましくは、本発明は上で定義した一般式(I)の化合物に関し、ここで:
−Xは、水素、フッ素、塩素、ヒドロキシ、シアノ、メトキシ、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はジクロロメトキシとなるよう選択され;
−Yは、ハロゲン、シアノ、アミノ、ホルミル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ハロメトキシ、シアノメトキシ、チオメトキシ、メトキシ−エトキシ、ヒドロキシルアミン−メチリデン又はベンズアミドとなるよう選択される。
本発明による化合物の適切な例として、以下のテトラゾール誘導体が挙げられる:
−2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノール;
−5−[2−(2−エトキシフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−(2−フェニルフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−{2−[2−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセトニトリル;
−メチル2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセテート;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−{2−[2−(フルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メチルチオ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メトキシメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセトアミド;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−メチルフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−[2−(2−エチルフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}ベンズアルデヒド;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−[2−(2−ブロモフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−[2−(2−クロロフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}−N,N−ジメチルアニリン;
−2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}アニリン;
−1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メトキシメチル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェニル)メタノール;
−(E)−N−[(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェニル)メチリデン]ヒドロキシルアミン;
−2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}ベンゾニトリル;
−5−{2−[2−(ジフルオロメチル)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−5−{2−[2−(フルオロメチル)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)アニリン;
−1−(2−クロロフェニル)−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−クロロフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−(2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−{5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル}フェノール;
−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1−(2−メトキシフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−{5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル}ベンゾニトリル;
−1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
−2−(5−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)ベンゾニトリル;及び
−1−フェニル−5−(2−フェニルフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール。
本発明による化合物は、当業者に公知のいずれの従来の化学合成法に従って調製できる。本出願に記載のプロセスの開始材料は公知であるか、又は当業者であれば従来の方法によって市販の化学物質から容易に調製できる。
本明細書に記載の反応の最終産物は、抽出、結晶化、蒸留又はクロマトグラフィ等の従来の技術によって単離できる。
本発明はまた、薬学的有効量の上で定義した一般式(I)の化合物を活性成分として含む医薬組成物にも関する。好ましくは、本発明による上記医薬組成物は、上で定義した式(I)の化合物を0.5〜2000mg含有する。
本発明はまた、免疫機能不全に関する疾患、障害若しくは状態の治療若しくは緩和のための、又は免疫抑制を得るための、1つ以上の公知の免疫抑制剤又は5−アミノサリチル酸に結合した薬学的有効量の一般式(I)の化合物を含む、医薬組成物にも関する。式(I)の化合物と組み合わせる免疫抑制剤の例としては、アンフォテリシン、ブデソニド、ブスルファン、コトリモキサゾール、クロラムブシル、コロニー刺激因子、コルチコステロイド、シクロホスファミド、フルコナゾール、フォリン酸、ガンシクロビル、抗リンパ球免疫グロブリン、通常の免疫グロブリン、メトトレキサート、メチルプレドニゾロン、オクトレオチド、オキシペンチフィリン、タクロリムス(FK506)、サリドマイド、ゾリモマブアリトックス、カルシニューリン阻害剤(タンパク質ホスファターゼ2B阻害剤)、特にシクロスポリンが挙げられる。
本発明による医薬組成物は、薬学分野で一般に使用されるいずれの剤形で処方してよい。上記医薬組成物は例えば、塩若しくは電解質;アスコルビン酸の塩;水若しくは緩衝溶液;コロイド溶液;セルロース、ポリエチレングリコール、ポリアクリレート、蝋、タンパク質を基とする物質;又は活性化合物を溶解できる若しくは活性化合物を治療行為のために利用可能とすることができるいずれの他の物質等の薬学的ベクターを含んでよい。
本発明の組成物は、注射可能な形態で、又は経口若しくは非経口経路を介して、スプレー形態での経鼻経路を介して、直腸若しくは膣経路を介して、リザーバ若しくはディスペンサの実装によって、又は薬学分野で使用される他のいずれの医薬形態で、投与できる。
本組成物の注射可能な形態は、水性又は油性懸濁液であってよい。これらの懸濁液は、非毒性溶媒又は例えば1,3−ブタンジオール等の希釈剤を用いることにより、当該技術分野で使用されるいずれのプロセスに従って調製できる。許容可能な溶媒のうち、水、緩衝溶液、リンガー溶液又は等張塩溶液を使用できる。その他の許容可能な希釈剤は、合成モノ若しくはジグリセリド、長鎖アルコール、又はカルボキシメチルセルロース等の分散剤、又は薬学的懸濁液の形成において使用されるいずれの他の希釈剤若しくは乳化剤で形成してよい。
経口経路を介して投与される本発明の医薬組成物は、カプセル、錠剤、又は水性懸濁剤の形態、又は乳化剤の形態であってよい。これらの処方は場合により、上記医薬組成物の味を和らげるか又は改善することを目的とした化合物を含有してよい。
本発明の医薬組成物は、雰囲気温度で固体であるが直腸温度で液体となって活性成分を放出できる、非刺激性かつ非アレルギ性の賦形剤と、製品とを混合することにより、座薬形態で投与してよい。このような処方は例えば蜜蝋、ポリエチレングリコール又はカカオ脂を使用してよい。
本発明による医薬組成物は、慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防に有用である。上記組成物は実際、カリウムチャネルを調製できる。従って本発明は、慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防のために使用するための、上で定義した医薬組成物にも関する。慢性炎症性障害の例としては、潰瘍性大腸炎(UC)及びクローン病(CD)を含む炎症性大腸疾患(IBD)、リウマチ性関節炎(RA)、多発性硬化症(MS)並びに喘息が挙げられる。
本発明は更に、慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防のための薬剤の調製のための、上で定義した式(I)の化合物の使用に関する。本発明はまた、潰瘍性大腸炎(UC)及びクローン病(CD)を含む炎症性大腸疾患(IBD)、リウマチ性関節炎(RA)、多発性硬化症(MS)並びに喘息の治療、緩和及び/又は予防のための薬剤の調製のための、上で定義した式(I)の化合物の使用にも関する。
最後に、本発明は更に、上で定義した式(I)の化合物を個体に投与することによる、慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防方法に関する。本発明はまた、上で定義した式(I)の化合物を個体に投与することによる、潰瘍性大腸炎(UC)及びクローン病を含む炎症性大腸疾患(IBD)、リウマチ性関節炎(RA)、多発性硬化症(MS)並びに喘息の治療、緩和及び/又は予防方法にも関する。
ここで、以下の実施例を参照して、本発明をその非限定的な様式において説明する。
実施例1 本発明による化合物を調製するためのプロセス
実施例1.1 1−(2−フルオロフェニル)−5−(2−ヨードフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物1)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
クロロホルム(80ml)中のN−(2−フルオロフェニル)−2−ヨードベンズアミド(10g)溶液に、塩化チオニル(5.4ml)及びベンゾトリアゾール(14.1g)を添加し、反応混合物を圧力管内で70℃で加熱した。20時間後、氷水で反応混合物をクエンチし、酢酸エチル(250ml×3)で抽出した。有機層を10%重炭酸ナトリウム溶液(75ml×3)、水(100ml)、食塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ベンゾトリアゾリルである中間化合物(14g)を褐色のガムとして得た。
クロロホルム(100ml)中のこの材料10gの溶液に窒化ナトリウム(5.9g)を添加し、続いて酢酸(2.6ml)を添加して、白濁した沈殿物を得た。反応混合物を60℃で加熱した。48時間後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮して酢酸を除去した。クロロホルム(350ml)を用いて残留物を希釈し、10%重炭酸ナトリウム溶液(50ml×3)、食塩水(50ml×3)で洗浄した。
次に有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、10.2gの黄色のガムを得、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(230−400メッシュ、溶離剤:CHCl3)によって精製して、所望の1−(2−フルオロフェニル)−5−(2−ヨードフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物1)を灰白色の固体として得た(7.8g、90%)。
実施例1.2 2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノール(化合物2)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
1,2−ジメトキシエタン(12ml)と水(4ml)との混合物中の、化合物1(1g)及び2−ヒドロキシルフェニルボロン酸(753mg)の溶液に、炭酸ナトリウム(724mg)を添加した。反応混合物を窒素で5分間パージし、その後ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(96mg)を添加した。反応混合物を90℃で3時間、室温で41時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を水(10ml)で希釈し、クロロホルム(50ml×3)で抽出した。化学結合した有機層を食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過及び濃縮し、結合したフェノールを黒色のガム(1.1g)として得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(230−400メッシュ、溶離剤:クロロホルム中の3%MeOH)によって精製して、化合物2の灰白色固体を得た(580mg、64%、MP=209.9−211.2℃;MH+(実測値)=333.11466、MH+(計算値)=333.114619)。
実施例1.3 5−[2−(2−エトキシフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物3)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
アセトン(10ml)中の化合物2(300mg)の溶液に、炭酸カリウム(312mg)及び18−クラウン−6(24mg)を添加した。混合物を0℃まで冷却し、アセトン(5ml)中のヨードエタン(0.14ml)の溶液を添加した。添加完了後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌した。14時間後、反応混合物を再び0℃まで冷却し、アセトン(5ml)中のヨードエタン(0.07ml)の溶液を添加した。添加完了後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌した。
反応混合物を50℃まで加熱した。24時間後、反応混合物を減圧下で濃縮してアセトンを除去し、残留物を水(15ml)で希釈し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。
化学結合した有機層を食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、無色のガム(290mg)を得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(230−400メッシュ、溶離剤:ヘキサン中の8%酢酸エチル)によって精製して、エチルエーテルである化合物3の灰白色固体を得た(135mg、42%、MP=133.2−134.8℃;MH+(実測値)=361.14645、MH+(計算値)=361.145919)。
実施例1.4 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物4)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物4を、化合物3と同様の様式において2−ブロモエチルメチルエーテルを用いて、収率67%で白色固体として調製した(MP=76.6−78.1℃;MH+(実測値)=391.15657、MH+(計算値)=391.156484)。
実施例1.5 5−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物5)及び1−(2−フルオロフェニル)−5−(2−フェニルフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物40)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物5を、化合物3と同様の様式においてジフルオロヨードメタンを用いて、収率69%で灰白色固体として調製した(MP=88−90℃;MH+(実測値)=383.11189、MH+(計算値)=383.111425)。化合物2と、5%水酸化ナトリウム水溶液を含有するプロパノール中のフレオンとを用いた化合物5の大規模調製の、ごく少量の副産物(1%)として、化合物40を単離した。
実施例1.6 5−{2−[2−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物6)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物6を、化合物3と同様の様式においてクロロメチルシクロプロパンを用いて、収率57%で淡黄色固体として調製した(MP=120.3−121.7℃;MH+(実測値)=387.16241、MH+(計算値)=387.161569)。
実施例1.7 2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセトニトリル(化合物7)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物7を、化合物3と同様の様式においてブロモアセトニトリルを用いて、収率77%で灰白色固体として調製した(MP=125.2−127.1℃;MH+(実測値)=372.12597、MH+(計算値)=372.125518)。
実施例1.8 メチル2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセテート(化合物8)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物8を、化合物3と同様の様式においてブロモ酢酸メチルを用いて、収率79%で白色固体として調製した(MP=165.1−166.8℃;MH+(実測値)=405.13449、MH+(計算値)=405.135749)。
実施例1.9 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物9)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物9を、化合物3と同様の様式において2−ヨードプロパンを用いて、収率75%で褐色固体として調製した(MP=128.4−129.6℃;MH+(実測値)=375.16299、MH+(計算値)=375.161569)。
実施例1.10 5−{2−[2−(フルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物12)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
0℃において、1,2−ジメトキシエタン(25ml)中の水素化ナトリウム(181mg)の懸濁液に化合物2(1g)を添加し、また0℃においてこの反応混合物を撹拌した。15分後、0℃において、クロロメチルメチルスルフィド(0.38ml)、続いてヨウ化ナトリウム(45mg)を添加した。反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌した。14時間後、反応混合物を氷水(75ml)でクエンチした。続いて産物をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。化学結合した有機層を、水(50ml)、食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応する粗(メチルチオ)メチルエーテルを褐色のガム(1.32g)として得た。0℃において、このジクロロメタン(25ml)中の粗産物1gに、追加の塩化スルフリル(0.32ml)を添加した。添加完了後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌した。1.5時間後、反応混合物を氷水(75ml)でクエンチした。続いて産物をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。化学結合した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗中間物であるクロロメチルエーテルを褐色のガム(1.2g)として得て、これをジクロロメタン(25ml)中に溶解し、THF(2.3ml)中のテトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液を用いて0℃で処理した。添加完了後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌した。2.5時間後、反応混合物を氷水(75ml)でクエンチした。続いて粗産物をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。化学結合した有機層を食塩水(75ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色のガム(1.4g)を得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(230−400メッシュ、溶離剤:ヘキサンの8%酢酸エチル)によって精製して、黄色がかったガム(460mg)を得た。これを、ジエチルエーテル:ヘキサン(1:1、2ml)の混合物に溶解した。形成された灰白色固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、所望のフルオロメチルエーテル(化合物12)を得た(412mg、収率43%)。(MP=88.8−90.1℃;MH+(実測値)=365.12112、MH+(計算値)=365.120847)。
実施例1.11 1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物13)
Figure 0006151775
化合物1から化合物13を、化合物2と同様の様式において2−メトキシフェニル−ボロン酸を用いて、収率52%で白色固体として調製した(MP=123.3−124.8℃;MH+(実測値)=347.12944、MH+(計算値)=347.130269)。
実施例1.12 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メチルチオ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物14)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物14を、化合物2と同様の様式において2−(メチルチオ)フェニル−ボロン酸を用いて、収率62%で白色固体として調製した(MP=127.2−129.1℃;MH+(実測値)=363.10696、MH+(計算値)=363.107425)。
実施例1.13 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物15)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物15を、化合物2と同様の様式において2−(トリフルオロメトキシ)フェニル−ボロン酸を用いて、収率37%で灰白色固体として調製した(MP=107.2−108.8℃;MH+(実測値)=401.10176、MH+(計算値)=401.102003)。
実施例1.14 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メトキシメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物16)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物16を、化合物2と同様の様式において2−(メトキシメトキシ)フェニルボロン酸を用いて、収率82%で灰白色固体として調製した(MP=120.1−121.2℃;MH+(実測値)=399.12361、MH+(計算値)=399.122804)。
実施例1.15 2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセトアミド(化合物17)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物17を、化合物3と同様の様式において2−ブロモアセトアミドを用いて、収率37%で灰白色固体として調製した(MP=174.4−176.2℃;MH+(実測値)=390.13646、MH+(計算値)=390.136083)。
実施例1.16 1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−メチルフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物19)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物19を、化合物2と同様の様式においてo−トリルボロン酸を用いて、収率35%で灰白色固体として調製した(MP=129.5−130.9℃;MH+(実測値)=331.13559、MH+(計算値)=331.135354)。
実施例1.17 5−[2−(2−エチルフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物20)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物20を、化合物2と同様の様式において2−エチルフェニルボロン酸を用いて、収率30%で灰白色固体として調製した(MP=118.2−119.6℃;MH+(実測値)=345.15129、MH+(計算値)=345.151004)。
実施例1.18 2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}ベンズアルデヒド(化合物21)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物21を、化合物2と同様の様式において2−ホルミルフェニルボロン酸を用いて、収率74%で灰白色固体として調製した(MP=148.2−149.2℃;MH+(実測値)=345.11457、MH+(計算値)=345.114619)。
実施例1.19 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物22)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物22を、化合物2と同様の様式において2−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸を用いて、収率9%で灰白色固体として調製した(MP=97.3−99.8℃;MH+(実測値)=385.10701、MH+(計算値)=385.107088)。
実施例1.20 5−[2−(2−ブロモフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物23)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物23を、化合物2と同様の様式において2−ブロモフェニルボロン酸を用いて、収率66%で灰白色固体として調製した(MP=81.6−83.5℃;MH+(実測値)=395.02985、MH+(計算値)=395.030217)。
実施例1.21 5−[2−(2−クロロフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物24)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物24を、化合物2と同様の様式において2−クロロフェニルボロン酸を用いて、収率36%で白色固体として調製した(MP=102.5−103.7℃;MH+(実測値)=351.08082、MH+(計算値)=351.080732)。
実施例1.22 1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物25)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物25を、化合物2と同様の様式において2−フルオロフェニルボロン酸を用いて、収率60%で白色固体として調製した(MP=139.6−141.9℃;MH+(実測値)=335.10986、MH+(計算値)=335.110282)。
実施例1.23 2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}−N,N−ジメチルアニリン(化合物26)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物26を、化合物2と同様の様式においてジメチル[2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]アミンを用いて、収率18%で塩酸塩として調製及び単離した(MP=139.8−141.7℃;MH+(実測値)=360.16183、MH+(計算値)=360.161903)。
実施例1.24 2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}アニリン(化合物27)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物27を、化合物2と同様の様式において2−アミノフェニルボロン酸を用いて、収率60%で褐色固体として調製した(MP=131.1−132.4℃;MH+(実測値)=332.13062、MH+(計算値)=332.130603)。
実施例1.25 1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メトキシメチル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物29)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物29を、化合物2と同様の様式において2−メトキシメチルフェニルボロン酸を用いて、収率32%で赤褐色固体として調製した(MP=88.4−89.9℃;MH+(実測値)=361.14571、MH+(計算値)=361.145919)。
実施例1.26 (2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェニル)メタノール(化合物28)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
メタノール(10ml)中の化合物21(200g)の溶液に、0℃において水素化ホウ素ナトリウム(33mg)を添加した。添加完了後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌した。5時間後、反応混合物を減圧下で濃縮してメタノールを除去した。続いて残留物を水(25ml)で希釈し、酢酸エチル(100ml×3)で抽出し、化学結合した有機層を食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、灰白色のガム210mgを得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(60−120メッシュ、溶離剤:ヘキサン中の20%酢酸エチル)によって精製して、所望のベンジルアルコール(化合物28)を灰白色ガムとして得た。これは真空下での長期の乾燥後に固化して、灰白色固体となった(150mg、74%、MP=52.9−53.8℃;MH+(実測値)=347.13046、MH+(計算値)=347.130269)。
実施例1.27 (E)−N−[(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェニル)メチリデン]ヒドロキシルアミン(化合物30)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
メタノール(6ml)中の化合物21(150mg)の溶液に、酢酸ナトリウム(43mg)及び塩酸ヒドロキシルアミン(37mg)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。8時間後、反応混合物を濃縮して褐色のガム様液体を得て、これを水(50mL)に溶解し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。化学結合した有機層を食塩水で洗浄し、硫化ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、オキシム(化合物30)を灰白色固体として得た(150mg、96%;MH+(実測値)=360.12598、MH+(計算値)=360.125518)。
実施例1.28 2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}ベンゾニトリル(化合物31)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
無水酢酸(425mL)中の化合物21(23g)の溶液を、密閉した管内で120℃で18時間加熱した。濃縮により、ある程度の対応するアルデヒド(化合物21)を含有する褐色のガム様液体が得られた。これは、(アルデヒドを、対応する更に極性の強いベンジルアルコール(化合物28)に変換するために)THF/メタノール中の粗産物の溶液を水素化ホウ素ナトリウムで処理することにより、最も良好に除去できた。標準的な抽出作業及び
クロマトグラフィ(シリカゲル(60−120メッシュ)、溶離剤:クロロホルム中の0.5%メタノール)を行い、ニトリル(化合物31)を灰白色固体として得た(12g、52%;MP=161.9−163.8℃;MH+(実測値)=342.11504、MH+(計算値)=342.114953)。
実施例1.29 5−{2−[2−(ジフルオロメチル)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物32)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
ジクロロメタン(10ml)中の化合物21(200mg)の溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(187mg)を0℃において滴下して添加した。添加後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱し、3時間後に水(30ml)で希釈し、ジクロロメタン(50ml×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して黄色のガムを得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(60−120メッシュ、溶離剤:ヘキサン中の8%酢酸エチル)によって精製して、灰白色固体を得た(65mg、31%;MP=120.2−121.4℃;MH+(実測値)=367.11656、MH+(計算値)=367.11651)。
実施例1.30 5−{2−[2−(フルオロメチル)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物33)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
ジクロロメタン(10ml)中の化合物28(220mg)の溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(205mg)を0℃において添加した。添加後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌し、2時間後に水(30ml)で希釈し、ジクロロメタン(75ml×3)で抽出した。化学結合した有機層を食塩水(25ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して黄色のガムを得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィ(60−120メッシュ、溶離剤:ヘキサン中の7%酢酸エチル)によって精製して、化合物33を灰白色固体として得た(41mg、18%;MP=67.0−68.4℃;MH+(実測値)=349.12555、MH+(計算値)=349.125932)。
実施例1.31 2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)アニリン(化合物42)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
圧力管内において、化合物23(300g)、2−メトキシエチルアミン(228mg)、ナトリウムtert−ブトキシド(182mg)、トルエン(10ml)中のBINAP(24g)を混合した。混合物を窒素で5分間パージした。次に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(35mg)を窒素下で添加した。容器を密閉し、反応混合物を110℃に加熱した。19時間後、反応混合物と、本反応の50mg規模の事前の試験実行から得られた粗反応混合物とを手作業で化合させ、この化合した混合物を濃縮する、得られた残留物を水(10ml)で希釈し、ジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。化学結合した有機層を食塩水(20ml)で洗浄し、硫化ナトリウム上で乾燥させ、濾過及び濃縮して黒色のガム様材料を得て、これをシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(230−400メッシュ、溶離剤:ヘキサン中の6%酢酸エチル及びこれに続くメタノール)によって精製した。メタノール溶離剤を分取HPLCによって更に精製し、無色のガム0.12gを得た。分取HPLCによる第2の精製により、灰白色固体を得た(50mg、17%;MP=90.2−91.8℃;MH+(実測値)=390.17297、MH+(計算値)=390.172468)。
実施例1.32 1−(2−クロロフェニル)−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物48)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
中間化合物1と同様の様式で、中間化合物47を上記のスキームに従って調製した。
Figure 0006151775
化合物25と同様の様式で、化合物47から化合物48を収率38%で白色固体として調製した(MP=117.8−119.2℃;MH+(実測値)=351.08023、MH+(計算値)=351.080732)。
実施例1.33 1−(2−クロロフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物49)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物13と同様の様式で、化合物47から化合物49を収率43%で白色固体として調製した(MP=112.2−113.3℃;MH+(実測値)=363.10007、MH+(計算値)=363.100719)。
実施例1.34 1−(2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物51)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
中間化合物1と同様の様式で、中間化合物50を上記のスキームに従って調製した。
Figure 0006151775
化合物13と同様の様式で、化合物50から化合物51を収率58%で白色固体として調製した(MP=149.6−150.9℃;MH+(実測値)=359.15012、MH+(計算値)=359.150256)。
実施例1.35 2−{5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル}フェノール(化合物53)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
ジクロロメタン(20ml)中の化合物50(700mg)の溶液に、−78℃において三臭化ホウ素(2.0ml)を添加した。添加完了後、反応混合物を室温までゆっくりと加熱しながら撹拌し、2時間後、−78℃まで冷却し、追加の三臭化ホウ素0.7mlを添加して、室温までゆっくりと加熱しながら撹拌を続けた。14時間後、反応混合物にメタノール(20ml)を添加し、室温で更に20分撹拌した。次に反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を飽和塩化アンモニウム溶液(40ml)でクエンチした。産物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。化学結合した有機層を食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過及び濃縮して褐色の固体を得て、これをシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィ(230−400メッシュ、溶離剤:ヘキサン中の20%酢酸エチル)によって精製し、中間化合物52を白色固体として得た(0.60g、89%)。これを用いて、化合物51と同様の様式において、化合物53を収率39%で白色固体として調製した(MP=211.7−223.2℃;MH+(実測値)=345.13495、MH+(計算値)=345.134606)。
実施例1.36 5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1−(2−メトキシフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物54)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物25と同様の様式で、化合物50から化合物54を収率47%で白色固体として調製した(MP=133.6−134.9℃;MH+(実測値)=347.13033、MH+(計算値)=347.130269)。
実施例1.37 2−{5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル}ベンゾニトリル(化合物56)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
中間化合物1と同様の様式で、中間化合物55を上記のスキームに従って調製した。
Figure 0006151775
化合物13と同様の様式で、化合物55から化合物56を収率47%で灰白色固体として調製した(MP=162.4−163.9℃;MH+(実測値)=354.13532、MH+(計算値)=354.13494)。
実施例1.38 1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物58)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物2から化合物5を作製するために用いた方法論、及びこれに続いて化合物25を作製するために用いた方法論を用いて、化合物52から化合物58を2段階で黄色固体として調製した(MP=93.1−94.6℃;MH+(実測値)=383.11142、MH+(計算値)=383.111425)。
実施例1.39 1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物59)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物13と同様の様式で、化合物57から化合物59を収率89%で灰白色固体として調製した(MP=130.1−131.8℃;MH+(実測値)=395.13195、MH+(計算値)=395.131412)。
実施例1.40 2−(5−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(化合物62)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1から化合物2を作製するために用いた方法論、及びこれに続いて化合物52から化合物57を作製するために用いた方法論を用いて、化合物55から化合物62を2段階で灰白色固体として調製した(MP=138.1−140.8℃;MH+(実測値)=390.11553、MH+(計算値)=190.116096)。
実施例1.41 1−フェニル−5−(2−フェニルフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール(化合物65)を調製するためのプロセス
Figure 0006151775
化合物1と同様の様式で、化合物64から化合物65を2段階で灰白色固体として調製した(MP=125.3−126.2℃;MH+(実測値)=299.1309、MH+(計算値)=299.129671)。
実施例2 本発明による化合物の生物活性−IK阻害剤のin vitro特性
以下の実験により、ヒトHEK293細胞が非相同的に発現するIKチャネルの活性を阻害するための試験化合物の能力を決定し、これを第1次スクリーンとして使用した。上記能力は、Ca2+−イオノフォアA23187の添加によって誘発される活性阻害(これを最大反応と考える)に対する百分率として決定される。活性は、標準的なタリウム(I)感受性アッセイを使用して決定され、例えば以下により詳細に説明するような、蛍光画像プレート読み取り装置(Fluorescent Image Plate Reader:FLIPR)における蛍光定量法を用いて決定される。
完全な濃度/反応曲線を生成し、IC50値を上記最大反応の阻害度に基づいて計算する。IC50値(阻害濃度)は、最大チャネル活性の50%が阻害される、試験物質の濃度を表す。
方法
ヒトIKを過剰発現しているヒトHEK293細胞を、大気中に5%のCO2を含む湿潤雰囲気下、37℃において、ポリスチレン培養フラスコ(175mm2)中の培養培地(10%ウシ胎児血清を補充したDMEM)で成長させる。細胞の集密は、播種日において80〜90%とする。細胞を4mLのPBS(phosphate buffered saline:リン酸緩衝生理食塩水)ですすぎ、1mLのトリプシン−EDTAで2分間インキュベートする。培養培地を25mL追加した後、25mLピペットを用いた倍散により、細胞を再懸濁する。
0.01g/Lのポリ−D−リジンで事前処理(20μL/ウェル、≧30分間)した、側壁が黒色で底部が透明の384ウェルプレートに、細胞を〜3×106個/mL(25μL/ウェル)の密度で播種する。播種した細胞を24時間増殖させ、その後染料を適用する。
BTC−AM(50mg、Invitrogen)を25.5μlのDMSOに添加する。
2μMのウアバイン、2mMのアマラント、1mMのタートラジンを含有するCl-非含有アッセイ緩衝液(単位mMで:140Na+−グルコナート、2.5K+−グルコナート、Ca2+−グルコナート、1Mg2+グルコナート、5グルコース、10HEPES、pH7.3)中において、BTC−AM保存溶液(2mM)を最終濃度2μMまで希釈する。
培養培地をウェルから吸引し、25μlのBTC−AM担持溶液を各ウェルに添加する。細胞を37℃で60分間インキュベートする。
担持期間の後、FLIPRを用いてTl+−感受性BTC蛍光信号を経時的に測定する。
設定/パラメータ
温度:室温
第1の添加:15秒後、12μlの試験又は対照化合物、添加速度30μL/秒、開始高さ20μL
第2の添加:更に3分後に、12μLの刺激緩衝液(1mMのTl2SO4、5μMのA23187、並びにクエンチャーとしてのアマラント(2mM)、タートラジン(1mM)を補充した、Cl-非含有アッセイ緩衝液)を、添加速度30μL/秒、開始高さ30μLで添加する。
読み取り間隔:第1のシーケンス−3秒×5、2秒×24、5秒×25
第2のシーケンス−1秒×5、2秒×24、5秒×36
更なるプレート(化合物プレート、刺激プレート)をそれぞれ位置2、3に配置する。細胞プレートを位置1に配置し、「IKブロッカー(EtOH洗浄、2つの添加物)」プログラムに供する。そしてFLIPRを用いて、上述の時間間隔設定に従って適切な測定を行う。刺激後に得られた蛍光を収集して、(Cl-非含有アッセイ緩衝液中の)平均基底蛍光とする。
完全な濃度/反応曲線を生成し、IC50値(「阻害濃度」、即ち最大チャネル活性の50%が阻害される、試験物質の濃度)を計算する。ピーク値に基づいて反応を計算する。
結果
本発明による化合物の生物活性を、以下の表1において報告する。
Figure 0006151775
Figure 0006151775

Claims (11)

  1. 一般式(I):
    Figure 0006151775
    のテトラゾール誘導体並びにその薬学的に許容可能な及び/又はその可能な立体異性体であって、
    −Xは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−C6−アルキル、C1−C6−ハロアルキル又はC1−C6−アルコキシとなるよう選択され;
    −Yは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、ホルミル、アセチル、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、C1−C6−シアノアルキル、C1−C6−シアノアルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−チオアルコキシ、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C3−C7−シクロアルキル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、アセチル−C1−C6−アルコキシ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、N−(N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ)−C1−C6−アルキルアミノ、N−C1−C6−アルキル−カルボニル−アミノ、N−(C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル)−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C6−アルコキシ、N−C1−C6−アルキルスルホニル−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−スルホニル−アミノ、アミノ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシルアミン−C1−C6−アルキリデン、ベンジル又はベンズアミドとなるよう選択される、テトラゾール誘導体並びにその薬学的に許容可能な及び/又はその可能な立体異性体。
  2. Xは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−C6−アルコキシ又はC1−C6−ハロアルキルとなるよう選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. Xは、水素、フッ素、塩素、ヒドロキシ、シアノ、メトキシ、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はジクロロメトキシとなるよう選択されることを特徴とする、請求項2に記載の化合物。
  4. Yは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、ホルミル、アセチル、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、C1−C6−シアノアルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−チオアルコキシ、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、アセチル−C1−C6−アルコキシ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、N−(N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ)−C1−C6−アルキルアミノ、N−C1−C6−アルキル−カルボニル−アミノ、N−(C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル)−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C6−アルコキシ、N−C1−C6−アルキルスルホニル−アミノ、N,N−ジ−C1−C6−スルホニル−アミノ、アミノ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシルアミン−C1−C6−アルキリデン、ベンジル又はベンズアミドとなるよう選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. Yは、ハロゲン、シアノ、アミノ、ホルミル、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、C1−C6−シアノアルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−チオアルコキシ、C3−C7−シクロアルキル−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルコキシ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、N,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、N−(C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル)−アミノ、アミノ−カルボニル−C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシルアミン−C1−C6−アルキリデン又はベンズアミドとなるよう選択されることを特徴とする、請求項4に記載の化合物。
  6. Yは、フッ素、塩素、シアノ、アミノ、ホルミル、エチル、メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ハロメトキシ、シアノメトキシ、チオメトキシ、メトキシ−エトキシ、ヒドロキシルアミン−メチリデン又はベンズアミドとなるよう選択されることを特徴とする、請求項5に記載の化合物。
  7. −2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノール;
    −5−[2−(2−エトキシフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−(2−フェニルフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−{2−[2−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセトニトリル;
    −メチル2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセテート;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−{2−[2−(フルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メチルスルファニル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メトキシメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェノキシ)アセトアミド;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−メチルフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−[2−(2−エチルフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}ベンズアルデヒド;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−[2−(2−ブロモフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−[2−(2−クロロフェニル)フェニル]−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}−N,N−ジメチルアニリン;
    −2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}アニリン;
    −1−(2−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(メトキシメチル)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェニル)メタノール;
    −(E)−N−[(2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}フェニル)メチリデン]ヒドロキシルアミン;
    −2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}ベンゾニトリル;
    −5−{2−[2−(ジフルオロメチル)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −5−{2−[2−(フルオロメチル)フェニル]フェニル}−1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−{2−[1−(2−フルオロフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)アニリン;
    −1−(2−クロロフェニル)−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−クロロフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−(2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−{5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル}フェノール;
    −5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1−(2−メトキシフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−{5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル}ベンゾニトリル;
    −1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−[2−(2−フルオロフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール;
    −2−(5−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]フェニル}−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)ベンゾニトリル;又は
    −1−フェニル−5−(2−フェニルフェニル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール
    となるよう選択される、請求項1の化合物。
  8. 薬学的有効量の請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物を活性成分として含む、医薬組成物。
  9. 慢性炎症性障害の治療、緩和及び/又は予防のための、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. 前記慢性炎症性障害は、炎症性大腸疾患、リウマチ性関節炎、多発性硬化症又は喘息となるよう選択されることを特徴とする、請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 前記炎症性大腸疾患は、潰瘍性大腸炎又はクローン病となるよう選択されることを特徴とする、請求項10に記載の医薬組成物。
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