JP6151629B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本願発明は、エンジンを搭載した農業機械(トラクタ、コンバイン)または建設機械(ブルドーザ、油圧ショベル、ローダー)などの作業車両に係り、より詳しくは、排気ガス中に含まれた粒子状物質(すす、パティキュレート)、または排気ガス中に含まれた窒素酸化物質(NOx)等を除去する排気ガス浄化装置が設置されたトラクタなどの作業車両に関するものである。
トラクタまたはホイルローダ等の作業車両においては、走行機体の前部に配置されたエンジンのメンテナンス作業の能率化のため、エンジンを覆うためのボンネットの後部に開閉支点軸を配置し、その開閉支点軸回りにボンネットを回動させていた。また、従来から、ディーゼルエンジンの排気経路中に、排気ガス浄化装置(排気ガス後処理装置)として、ディーゼルパティキュレートフィルタを内設したフィルタケースと、尿素選択還元型触媒を内設した触媒ケースを設け、フィルタケースと触媒ケースに排気ガスを導入して、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスを浄化処理する技術が知られている(例えば特許文献1または2参照)。
特開2009−74420号公報 米国特許出願公開第2011/283687号明細書
特許文献2のように、エンジンに対して離間させて触媒ケースを組付ける場合、エンジンから触媒ケースに排気ガスを供給する排気管が、走行機体に触媒ケースを支持させる支持部材にて形成されているから、特別な構造に支持部材を形成する必要があり、製造コストを容易に低減できない等の問題がある。また、尿素混合管に尿素水タンクの尿素水を供給させる構造では、尿素水タンクが運転部下方などのスペースを利用して設置されるから、寒冷作業などのとき、尿素水タンクの尿素水温度が低下する不具合などがあり、尿素混合管に供給する尿素水温度を所定以上に維持する手段を特別に設ける必要がある等の問題もある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施した作業車両を提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明の作業車両は、オペレータが搭乗する運転部と、エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースと、前記第1ケースに第2ケースを接続する尿素混合管と、前記尿素混合管に尿素水を供給する尿素水タンクを備える作業車両において、前記運転部下面側の走行機体に前記第2ケースを配置し、前記エンジンとミッションケース間の前記走行機体にケース支持体を介して前記第2ケースを取付けており、前記エンジンが配置されるボンネット内部のエンジンルーム後部に尿素水タンクを配置すると共に、前記尿素水タンクの側方で、前記尿素水タンクに隣接させて前記尿素混合管を縦方向に延設させたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項2に記載の作業車両において、前記エンジンに前端側を連結する左右の車体フレームと、前記左右の車体フレームの後端側に連結するミッションケースにて、前記走行機体を構成する構造であって、前記左右の車体フレームの間に前記第2ケースを設置したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記エンジンとミッションケース間に、主伝動軸と前輪駆動軸と前記第2ケースを配置したものである。
本願発明によれば、オペレータが搭乗する運転部と、エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースと、前記第1ケースに第2ケースを接続する尿素混合管と、前記尿素混合管に尿素水を供給する尿素水タンクを備える作業車両において、前記運転部下面側の走行機体に前記第2ケースを配置し、前記エンジンとミッションケース間の前記走行機体にケース支持体を介して前記第2ケースを取付けたものであるから、高剛性の前記走行機体に前記ケース支持体を設置でき、前記ケース支持体の小型簡略化などにて、前記第2ケース支持構造の製造コストを容易に低減できる。また、前記運転部下面側の走行機体を有効利用して前記第2ケースを設置でき、前記第2ケースの支持剛性などを簡単に向上できると共に、前記第2ケースの加温または保護などを簡単に図ることができる。
本願発明によれば、前記エンジンに前端側を連結する左右の車体フレームと、前記左右の車体フレームの後端側に連結するミッションケースにて、前記走行機体を構成する構造であって、前記左右の車体フレームの間に前記第2ケースを設置したものであるから、前記左右の車体フレーム間のスペースを活用して前記第2ケースをコンパクトに支持できると共に、前記第2ケースに供給される排気ガス中にアンモニアが適正に生成されるのに必要な長さに、前記第1ケースと第2ケース間に設ける尿素混合管の長さを長尺に形成できる。
本願発明によれば、前記エンジンとミッションケース間に、主伝動軸と前輪駆動軸と前記第2ケースを配置したものであるから、主伝動軸と前輪駆動軸が設置されるスペースに前記第2ケースをコンパクトに支持できる。
本願発明によれば、前記エンジンが配置されるボンネット内部のエンジンルーム後部に尿素水タンクを配置すると共に、前記尿素水タンクの側方で、前記尿素水タンクに隣接させて尿素混合管を縦方向に延設させたものであるから、前記エンジンの後部と前記尿素水タンクの側方のスペースに前記尿素混合管をコンパクトに配置できると共に、前記エンジン側の発熱にて前記尿素水タンクと尿素混合管が加温され、寒冷地での作業であっても、前記尿素混合管内の尿素水溶液の温度を容易に保持でき、前記尿素混合管内での尿素水の結晶化を低減できる。即ち、前記エンジンまたは前記第1ケース側の発熱にて前記尿素混合管が加温され、前記尿素混合管内での尿素水の結晶化を低減できると共に、尿素水がアンモニアとして排気ガスに混合するのに必要な長さまたはそれ以上に、前記エンジンの発熱にて加温される前記尿素混合管加温部の長さを長く形成でき、前記第2ケースにおける排気ガス中の窒素酸化物質を除去する排気ガス淨化機能を向上できる。
第1実施形態を示すトラクタの左側面図である。 同平面図である。 同右側面図である。 トラクタ前部の左側面図である。 同部の平面図である。 同部の右側面図である。
以下に、本発明を具体化した第1実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。先ず、図1〜図3を参照して、ディーゼルエンジンを搭載した農作業用トラクタ1について説明する。図1〜図3に示す作業車両としての農作業用トラクタ1は、図示しない耕耘作業機などを装着して、圃場を耕す耕耘作業などを行うように構成されている。図1はトラクタ1の左側面図、図2は同平面図、図3は同右側面図である。なお、以下の説明では、トラクタ1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図1〜図3に示す如く、作業車両としての農作業用トラクタ1は、走行機体2を左右一対の前車輪3と左右一対の後車輪4とで支持し、走行機体2の前部にディーゼルエンジン5を搭載し、ディーゼルエンジン5にて後車輪4及び前車輪3を駆動することにより、前後進走行するように構成されている。ディーゼルエンジン5の上面側及び左右側面側は、開閉可能なボンネット6にて覆われている。
また、走行機体2の上面のうち、ボンネット6の後方には、オペレータが搭乗する運転部としての運転キャビン7が設置されている。該キャビン7の内部には、オペレータが着座する操縦座席8と、操向手段としての操縦ハンドル9などを備えるフロントコラム10が設けられている。また、キャビン7底部の搭乗ステップ11外側方には左右の乗降ステップ12が設けられている。なお、フロントコラム10には、操縦機器として、左右のブレーキペダル13、クラッチペダル14、変速ペダル15、前後進切換レバー16などが配置されている。
また、走行機体2は、ディーゼルエンジン5からの出力を変速して後車輪4(前車輪3)に伝達するためのミッションケース17を備える。ミッションケース17の後部には、左右のロワーリンク18、及びトップリンク19、及び左右のリフトアーム20などの牽引機構21を介して、図示しない耕耘作業機などが昇降動可能に連結され、ミッションケース17の後側面に設けるPTO軸22にて、前記耕耘作業機などを駆動するように構成する。さらに、トラクタ1の走行機体2は、ディーゼルエンジン5と、ミッションケース17と、それらを連結する車体フレーム23と、ディーゼルエンジン5から前方に向けて延設するフロントシャーシ24などにて構成される。なお、キャビン7の左右外側部には、オペレータが乗降するための左右1対の乗降ステップ12を配置している。
次に、図4〜図6を参照しながら、ディーゼルエンジン5と排気ガス排出構造について説明する。図3〜図5に示す如く、ディーゼルエンジン5のシリンダヘッド32の一側面には吸気マニホールド33が配置されている。シリンダヘッド32は、エンジン出力軸34(クランク軸)とピストンが内蔵されたシリンダブロック35に上載されている。シリンダヘッド32の他側面に排気マニホールド36を配置すると共に、シリンダブロック35の前面と後面からエンジン出力軸34の前端と後端を突出させている。
図4〜図6に示す如く、エンジン出力軸34の後端にフライホイール38を固着している。シリンダブロック35の左右側面に鉄鋼板製の左右の車体フレーム23前端部を連結させている。さらに、シリンダブロック35の下面にオイルパン39を配置すると共に、シリンダブロック35の前面側に冷却ファン40を配置し、冷却ファン40に対向させてラジエータ41を設置する。ラジエータ41前方のフロントシャーシ24上に、オイルクーラ42、エアクリーナ43、バッテリ44などを配置している。また、フライホイール38が軸支されたエンジン出力軸34の後端側からミッションケース17に向けてディーゼルエンジン5の動力を取出す主伝動軸45と、ミッションケース17から前車輪3に向けてディーゼルエンジン5の動力を取出す前輪駆動軸46が、左右の車体フレーム23の間に配置されている。
図4〜図6に示すように、吸気マニホールド33には、再循環用の排気ガスを取込む排気ガス再循環装置(EGR)47を配置する。排気ガス再循環装置47を介してエアクリーナ43が吸気マニホールド33に接続される。エアクリーナ43にて除塵・浄化された外部空気は、吸気マニホールド33に送られ、ディーゼルエンジン5の各気筒に供給されるように構成している。
上記の構成により、ディーゼルエンジン5から排気マニホールド36に排出された排気ガスの一部が、排気ガス再循環装置47を介して、吸気マニホールド33からディーゼルエンジン5の各気筒に還流されることによって、ディーゼルエンジン5の燃焼温度が下がり、ディーゼルエンジン5からの窒素酸化物(NOx)の排出量が低減され、かつディーゼルエンジン5の燃費が向上される。
なお、冷却ファン40風にてディーゼルエンジン5を冷却するように構成している。また、図6に示す如く、ディーゼルエンジン5の4気筒分の各インジェクタ(図示省略)に、図示しない燃料タンクを接続する燃料ポンプ52とコモンレール53を備える。シリンダヘッド32の吸気マニホールド33設置側にコモンレール53と燃料フィルタ54を配置し、吸気マニホールド33下方のシリンダブロック35に燃料ポンプ52を配置している。
なお、高圧の燃料がコモンレール53内に一時貯留され、コモンレール53内の高圧燃料がディーゼルエンジン5の各気筒(シリンダ)内部に供給されるものであり、前記各インジェクタの燃料噴射バルブがそれぞれ開閉制御されることによって、コモンレール53内の高圧の燃料がディーゼルエンジン5の各気筒に噴射される。即ち、前記各インジェクタの燃料噴射バルブを電子制御することによって、燃料の噴射圧力、噴射時期、噴射期間(噴射量)を高精度にコントロールできる。したがって、ディーゼルエンジン5から排出される窒素酸化物(NOx)を低減できる。
図4〜図6に示す如く、前記ディーゼルエンジン5の各気筒から排出された排気ガスを浄化するための排気ガス浄化装置61として、ディーゼルエンジン5の排気ガス中の粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)としての第1ケース62と、ディーゼルエンジン5の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する尿素選択触媒還元(SCR)システムとしての第2ケース63を備える。図4に示すように、第1ケース62には、酸化触媒64、スートフィルタ65が内設される。第2ケース63には、尿素選択触媒還元用のSCR触媒66、酸化触媒67が内設される。
ディーゼルエンジン5の各気筒から排気マニホールド36に排出された排気ガスは、排気ガス浄化装置61等を経由して、外部に放出される。排気ガス浄化装置61によって、ディーゼルエンジン5の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や、炭化水素(HC)や、粒子状物質(PM)や、窒素酸化物質(NOx)を低減するように構成している。
第1ケース62は、平面視でディーゼルエンジン5の出力軸(クランク軸)と平行な方向に長く延びた横長の長尺円筒形状に構成している。第1ケース62の筒形状一端側に、排気ガスを取入れるDPF入口管68を設けている。ディーゼルエンジン5の前後面のうち、シリンダヘッド32の前後面に、前支脚体69及び後支脚体70を介して、第1ケース62の排気ガス移動方向一端側と同他端側を着脱可能に支持している。即ち、前支脚体69及び後支脚体70を介して、ディーゼルエンジン5の上面側に第1ケース62を取付ける。ディーゼルエンジン5の前後方向に、円筒状の第1ケース62の長手方向を向けて、排気マニホールド36と平行に第1ケース62を支持させる。
また、排気マニホールド36の排気ガス出口にDPF入口管68を連通させ、DPF入口管68から第1ケース62内にディーゼルエンジン5の排気ガスを導入する。一方、第1ケース62の筒形状他端側に、排気ガスを排出するDPF出口管72を設ける。折曲げ及び伸縮可能な蛇腹状連結パイプ75を介して、第1ケース62のDPF出口管72に尿素混合管73の入口側を接続させ、尿素混合管73内に第1ケース28の排気ガスを導入するように構成している。ディーゼルエンジン5側の機械振動が、蛇腹状連結パイプ75にて遮断され、尿素混合管73側に伝達されない。
一方、第2ケース63は、前後方向に長く延びた横長の長尺円筒形状に構成している。第2ケース63の筒形状前端側には、排気ガスを取入れるSCR入口管74を設け、尿素混合管73の出口側にSCR入口管74を接続させている。一方、第2ケース63の筒形状後端側にSCR出口管76を設け、SCR出口管76に排気管77を介してテールパイプ81の下端側を連結する。テールパイプ81は、運転キャビン7の右側角隅部に沿わせて略垂直に立設させる。運転キャビン7の右側角隅部にテールパイプ81及びパイプカバー82を固着している。
また、ケース取付けブラケット83を介して、左側の車体フレーム23の機内側面に第2ケース63の筒形状中間部を着脱可能に固着させるものであり、左右の車体フレーム23の間に、主伝動軸45と、前輪駆動軸46と、前後に長尺な円筒形の第2ケース63を並列状に配置している。
したがって、第1ケース62が、ディーゼルエンジン5の上面側に前後方向に水平(横長姿勢)に配置される一方、ディーゼルエンジン5後部のエンジンルームフレーム86などに尿素混合管73が縦長姿勢に支持され、車体フレーム23の機内側面に沿って第2ケース63が前後方向に水平(横長姿勢)に配置され、ディーゼルエンジン5の排気ガス移動径路を機能的に形成できるものでありながら、ボンネット6内部及び搭乗ステップ11下面に、第1ケース62及び第2ケース63をコンパクトに配置できる。
さらに、ボンネット6後部の走行機体2上面側にエンジンルームフレーム86などを介して尿素水タンク91を固着し、ディーゼルエンジン5の後側に尿素水タンク91を搭載する。ボンネット6後部下側に尿素水タンク91の注水口92を設ける。ボンネット6にて形成するエンジンルーム内部のうち、ディーゼルエンジン5後側に、尿素混合管73と尿素水タンク91が左右に並設支持される。即ち、フロントコラム10前部とディーゼルエンジン5後部の間に尿素混合管73と尿素水タンク91を設置するから、ディーゼルエンジン5側にて生ずる発熱や振動が尿素水タンク91などに吸収され、フロントコラム10側に伝わるのを抑制できると共に、ディーゼルエンジン5側の発熱にて尿素混合管73と尿素水タンク91が加温され、寒冷地での作業であっても、尿素水タンク91内の尿素水溶液の温度を容易に保持でき、尿素水の結晶化を低減できる。しかも、フロントコラム10とディーゼルエンジン5の間には仕切り材設置用の空間(断熱用空間、防振防音用空間)が形成されるから、そのデッドスペースを有効に活用して、機体内部(エンジンルーム)に尿素混合管73と尿素水タンク91をコンパクトに配置できる。
また、尿素水タンク91内の尿素水溶液を圧送する尿素水噴射ポンプ94と、尿素水噴射ポンプ94を駆動する電動モータ95と、尿素水噴射ポンプ94に尿素水噴射管96を介して接続させる尿素水噴射ノズル97を備える。尿素混合管73に尿素水噴射ノズル97を取付け、尿素混合管73の内部に尿素水噴射ノズル97から尿素水溶液を噴霧する。尿素混合管73内に供給される尿素水が、第1ケース62から第2ケース63に至る排気ガス中にアンモニアとして混合されるように構成している。
上記の構成により、第1ケース62内の酸化触媒64及びスートフィルタ65にて、ディーゼルエンジン5の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や、炭化水素(HC)が低減される。次いで、尿素混合管73の内部で、ディーゼルエンジン5からの排気ガスに、尿素水噴射ノズル97からの尿素水が混合される。そして、第2ケース63内のSCR触媒66、酸化触媒67にて、尿素水がアンモニアとして混合された排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)を低減させる。即ち、一酸化炭素(CO)や、炭化水素(HC)や、窒素酸化物質(NOx)が低減した排気ガスを、テールパイプ81から機外に放出させる。
図1、図4〜図6に示す如く、オペレータが搭乗する運転部としての運転キャビン7と、ディーゼルエンジン5の排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケース62と、ディーゼルエンジン5の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケース63と、第1ケース62に第2ケース63を接続する尿素混合管73と、尿素混合管73に尿素水を供給する尿素水タンク91を備える作業車両において、運転キャビン7下面側の走行機体2(車体フレーム23)に第2ケース63を配置し、ディーゼルエンジン5とミッションケース17間の走行機体2にケース支持体としてのケース取付けブラケット83を介して第2ケース63を取付けている。したがって、高剛性の走行機体2にケース取付けブラケット83を設置でき、ケース取付けブラケット83の小型簡略化などにて、第2ケース63支持構造の製造コストを容易に低減できる。また、運転キャビン7下面側の走行機体2を有効利用して前記第2ケース63を設置でき、第2ケース63の支持剛性などを簡単に向上できると共に、第2ケース63の加温または保護などを簡単に図ることができる。
図4〜図6に示す如く、ディーゼルエンジン5に前端側を連結する左右の車体フレーム23と、左右の車体フレーム23の後端側に連結するミッションケース17にて、走行機体2を構成する構造であって、左右の車体フレーム23の間に第2ケース63を設置している。したがって、左右の車体フレーム23間のスペースを活用して第2ケース63をコンパクトに支持できると共に、第2ケース63に供給される排気ガス中にアンモニアが適正に生成されるのに必要な長さに、第1ケース62と第2ケース63間に設ける尿素混合管73の長さを長尺に形成できる。
図4〜図6に示す如く、ディーゼルエンジン5とミッションケース17間に、主伝動軸45と前輪駆動軸46と第2ケース63を配置している。したがって、主伝動軸45と前輪駆動軸46が設置されるスペースに第2ケース63をコンパクトに支持できる。
図4〜図6に示す如く、ディーゼルエンジン5が配置されるボンネット6内部のエンジンルーム後部に尿素水タンク91を配置すると共に、尿素水タンク91の側方で、尿素水タンク91に隣接させて尿素混合管73を縦方向に延設させている。したがって、ディーゼルエンジン5の後部と尿素水タンク91の側方のスペースに尿素混合管73をコンパクトに配置できると共に、ディーゼルエンジン5側の発熱にて尿素水タンク91と尿素混合管73が加温され、寒冷地での作業であっても、尿素混合管73内の尿素水溶液の温度を容易に保持でき、尿素混合管73内での尿素水の結晶化を低減できる。即ち、ディーゼルエンジン5または前記第1ケース62側の発熱にて尿素混合管73が加温され、尿素混合管73内での尿素水の結晶化を低減できると共に、尿素水がアンモニアとして排気ガスに混合するのに必要な長さまたはそれ以上に、ディーゼルエンジン5の発熱にて加温される尿素混合管73加温部の長さを長く形成でき、第2ケース63における排気ガス中の窒素酸化物質を除去する排気ガス淨化機能を向上できる。
2 走行機体
5 ディーゼルエンジン
6 ボンネット
7 運転キャビン(運転部)
17 ミッションケース
23 車体フレーム
45 主伝動軸
46 前輪駆動軸
62 第1ケース
63 第2ケース
73 尿素混合管
83 ケース取付けブラケット(ケース支持体)
91 尿素水タンク

Claims (3)

  1. オペレータが搭乗する運転部と、エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースと、前記第1ケースに第2ケースを接続する尿素混合管と、前記尿素混合管に尿素水を供給する尿素水タンクを備える作業車両において、
    前記運転部下面側の走行機体に前記第2ケースを配置し、前記エンジンとミッションケース間の前記走行機体にケース支持体を介して前記第2ケースを取付けており、
    前記エンジンが配置されるボンネット内部のエンジンルーム後部に尿素水タンクを配置すると共に、前記尿素水タンクの側方で、前記尿素水タンクに隣接させて前記尿素混合管を縦方向に延設させたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  2. 前記エンジンに前端側を連結する左右の車体フレームと、前記左右の車体フレームの後端側に連結するミッションケースにて、前記走行機体を構成する構造であって、前記左右の車体フレームの間に前記第2ケースを設置したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記エンジンとミッションケース間に、主伝動軸と前輪駆動軸と前記第2ケースを配置したことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
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