JP6150561B2 - レールボンドの端子部材及びレールボンドの溶接工法 - Google Patents
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Description
しかしながら、直射日光に起因したレール10の熱膨張を吸収するために、レール同士の継ぎ目12には隙間が設けられており、この隙間によって両者が電気的に分離される。前記継ぎ目12には、図示するように継ぎ目板2がボルト締めされているが電気抵抗が大きい。そこで、この継ぎ目12の部分に導電性のレールボンド50を取り付けることで、レール同士の電気的な接続を確保している。
尚、レール10におけるレールボンド50(端子部材50a、50b)の取り付け位置は、図12に示すレール腹部Aの他に、レール頭側部B、レール底部上面Cにも取り付け可能であるが、レール腹部Aに取り付けた場合において(好ましくは腹部下部)、列車がレールのカーブ区間を走行する際に発生する横圧の影響がより少ないといわれている。
先ず、レール10とロウとの密着性を向上させるために図14に示すレール腹部の溶接面10aを研磨して地肌を露出させ、ロウでメッキ処理を行う。そして、図14に示すように端子部材50aを保持具であるロウパック20により保持し、溶接面10aに対し端子部52の下端とロウパック下部とを押し当て配置する。
レール10が充分に加熱されると、溶融したロウ11がレール11になじみ、図15(c)に示すようにレール面に這い上がる状態となる。これにより端子部52の下端がレール面に溶接され仮固定される。
端子部52内のロウ11を完全に溶かし、攪拌棒(図示せず)で攪拌すると、ロウ内の気泡などが除去され、図15(f)に示すように端子部52の上端の高さまでロウ11が貯留された状態となる。
そして、溶解されたロウ11に直接的に冷却水がかからないように、ロウ11の周囲に冷却水をかけて冷却を行い、その後、ロウパック20を取り外すことによって端子部材50aの溶接作業が完了する。
しかしながら、レールボンド50をレール腹部に取り付ける場合にあっては、図14に示すように溶接面10aは高さ方向に所定の曲率で凹状に湾曲しており、そのまま平板状の端子部を溶接しようとすると、溶接面10aと端子部との間に十分にロウ11を充填できず、隙間が生じる虞があった。
そのため、端子部を溶接する前の研磨工程において、溶接面10aが平らになるように研磨する必要があり、時間を要し作業効率が低下するという課題があった。
このように構成することにより、端子部の凸面側を溶接面に当接させた際、当接位置の上下に隙間空間が形成され、その隙間空間に溶解したロウを流し込むことによって端子部材をレール腹部に溶接することができる。
即ち、端子部材の溶接に使用するロウの量は、前記隙間空間を充填するだけの量で十分であり、従来よりもロウの使用量を大幅に低減することができる。
また、溶接に使用するロウは少量であるため、溶融と冷却が容易であり、端子部材の溶接を短時間に効率よく行うことができる。
このような方法によれば、少量のロウにより端子部を溶接面に溶接することができ、端子部材の溶接を短時間に効率よく行うことができる。
このような方法によれば、端子部だけでなく筒状部も溶接面に溶接することができ、より強固に端子部材を取り付けることができる。
前記端子部4は、電線3の軸線方向に延びる帯板状に形成されると共に、一方の面が所定の曲率半径R1を有する断面円弧状の凸面となされている。前記曲率半径R1は、図5(図4の一部拡大図)に示すレール溶接面10aの径方向の曲率半径をR2とすると、下記の式(1)を満たす値に規定される。
R1=0.7〜0.9×R2 ・・・(1)
即ち、端子部断面の曲率半径R1はレール腹部下部の曲率半径R2よりも小さく、端子部4の凸面側周面の幅方向の中心線4a(図2に破線で示す。以下、単に中心線4aと称呼する)が図5に示すように溶接面10aに当接するように配置した際に、その上下に隙間空間13,14がそれぞれ形成されるようになっている。
これらの隙間空間13,14にロウ11が充填されることによって、レール10の溶接面10aに対し端子部材1の端子部4が接合される。
したがって、端子部4の中心線4aが溶接面10aに接するように配置した際に、筒状部2の一稜線部2aもまた溶接面10aに当接する(或いは、筒状部2の外周面において前記一稜線部2aが溶接面10aに最も近接する)。その場合、筒状部2の稜線部2aの上下には、隙間空間16,17がそれぞれ形成され、そこにロウ11が充填されることによって筒状部2も溶接面10aに接合され、より強固に溶接することが可能となっている。
次いで、図9に示すようにレール10の溶接面10aにバーナ30の炎を当てる。溶接面10aの温度が所定温度(例えば200℃以上)になると、棒状のロウ15を溶接面10aに当て、溶解したロウ11を薄く塗ってメッキ処理を行う。この事前メッキ処理により、溶接面10aの下地が形成される。
ここで、図5に示すように端子部4の中心線4aの上下には、それぞれ隙間空間13,14が形成される。また、図7に示すように筒状部2の一稜線部2aの上下にも隙間空間16,17が形成される。
そして、図10に示すように溶接面10aにバーナ30の炎を当て、溶接面10aに形成されたロウ11を溶解することによって、端子部4を仮溶接する。
尚、このように、隙間空間13,14に流し込まれたロウ11によって端子部4が十分に溶接されるため、ここで使用されるロウ11の消費量は少量である。
そして、溶解されたロウ11に直接的に冷却水がかからないように、ロウ11の周囲に冷却水をかけて冷却した後、端子部材1を固定していた前記クランプ部材を取り外すことによって端子部材1の溶接作業が完了する。
これにより、端子部4の凸面側の中心線4aを溶接面10aに当接させた際、中心線4aの上下に隙間空間13,14が形成され、その隙間空間13,14に溶解したロウ11を流し込むことによって端子部材1をレール腹部に溶接することができる。
即ち、端子部材1の溶接に使用するロウ11の量は、隙間空間13,14を充填するだけの量で十分であり、従来よりもロウ11の使用量を大幅に低減することができる。
また、溶接に使用するロウ11は少量であるため、溶融と冷却が容易であり、端子部材1の溶接を短時間に効率よく行うことができる。
2 筒状部
2a 稜線部
3 電線
4 端子部
4a 中心線
10 レール
10a 溶接面
11 ロウ
12 継ぎ目
13 隙間空間
14 隙間空間
15 ロウ
16 隙間空間
17 隙間空間
30 バーナ
Claims (3)
- レールの継ぎ目に跨いで配置されたレールボンドの電線の端部に設けられ、レールに対し溶接されるレールボンドの端子部材であって、
前記レールボンドの電線が挿通されると共に、前記挿通された電線を圧着する筒状部と、
前記筒状部よりも先端側に設けられ、前記レール側部の溶接面に溶接される端子部とを備えたレールボンドの端子部材において、
前記端子部は、前記電線の軸線方向に延びる帯板状に形成されると共に、一方の面が所定の曲率半径を有する断面円弧状の凸面とされ、前記端子部の凸面側が前記レールの溶接面に臨み、該凸面側の径方向の曲率半径は、前記溶接面の径方向の曲率半径よりも小さく、
前記筒状部は、その径方向の断面外周が多角形状に形成され、前記多角形状により周面側に形成され軸方向に延びる一稜線部が、前記端子部の凸面側周面の幅方向の中心線上に位置することを特徴とするレールボンドの端子部材。 - 請求項1に記載のレールボンドの端子部材をレールに溶接するレールボンドの溶接工法であって、
前記端子部材の端子部の凸面側を前記レールの溶接面に当接させ、該当接位置の上下に、それぞれ隙間空間を形成し、
前記レールの溶接面にバーナの炎を当て、前記レールの溶接面を加熱し、
加熱された前記レールの溶接面上でロウを溶解して前記隙間空間にロウを充填し、前記端子部材を前記溶接面に溶接することを特徴とするレールボンドの溶接工法。 - 請求項1に記載のレールボンドの端子部材をレールに溶接するレールボンドの溶接工法であって、
前記端子部材の端子部の凸面側を前記レールの溶接面に当接させ、該当接位置の上下と、前記筒状部の周面側に形成され軸方向に延びる一稜線部の上下とに、それぞれ隙間空間を形成し、
前記レールの溶接面にバーナの炎を当て、前記レールの溶接面を加熱し、
加熱された前記レールの溶接面上でロウを溶解して前記隙間空間にロウを充填し、前記端子部材を前記溶接面に溶接することを特徴とするレールボンドの溶接工法。
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