JP6150041B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
なお、このような問題はインク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても共通する問題である。
そこで、本発明の課題は、溶媒雰囲気濃度の上昇を抑制することができる液体噴射装置を提供しようとするものである。
また、本発明の他の液体噴射装置は、画像記録装置である液体噴射装置であって、筐体と、該筐体内に設置されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを走査させる走査手段と、前記筐体内の換気要否を判断し、換気が必要であると判断した場合に、画像記録することなく前記液体噴射ヘッドを走査させる制御部とを備えることを特徴とする。
筐体内の換気要否を判断し、換気が必要であると判断した場合に、前記走査手段を駆動して前記液体噴射ヘッドを走査させることで、簡易に液体に含まれる成分雰囲気を空気流により撹拌し、外部へ放出することができ、筐体内に成分雰囲気を滞留させない。これにより、筐体内に設置された電子部品等の劣化を抑制することができる。
また、本発明の好ましい実施形態としては、前記制御部は換気が必要であると判断した場合に、液体を噴射することなく記液体噴射ヘッドを走査させることが挙げられる。
前記制御部は、前記液体に含まれる成分の雰囲気濃度が所定値を超えた場合に換気が必要であると判断することが好ましい。これにより、液体に含まれる成分雰囲気の上昇を抑制することができる。
本発明の好ましい実施形態としては、前記筐体内には、前記液体に含まれる成分の雰囲気濃度を検出するセンサーが設けられ、前記制御部は検出された該雰囲気濃度が所定値を超えたかどうかに基づいて前記筐体内の換気要否を判断することが挙げられる。
また、本発明の好ましい実施形態としては、前記筐体内には、該筐体内の温度を検出する温度センサーが設けられ、前記制御部は、検出された該温度に基づいて前記筐体内の換気要否を判断することが挙げられる。
さらに本発明の好ましい実施形態としては、前記制御部は、前記液体を噴射してからの時間を測定する経時測定手段を有し、該制御部は、測定された該時間に基づいて前記筐体内の換気要否を判断することが挙げられる。
前記液体噴射ヘッドが走査される走査方向における前記筐体の壁面には、開口が設けられていることが好ましい。このように開口が設けられていることで、効率的に成分雰囲気を外部へ放出することができる。
前記開口には開閉可能な蓋部が設けられていることが好ましい。蓋部が設けられていることで、成分雰囲気を外部へ放出する場合にのみ開状態とすることができ、その結果、筐体内に塵などが侵入することを防止することができる。
前記開口にはフィルターが設けられていることが好ましい。フィルターが設けられていることで、成分雰囲気を外部へ放出する際に捕捉することができる。
また、別の態様は、筐体と、該筐体内に設置されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを走査させる走査手段と、筐体内の換気要否を判断し、換気が必要であると判断した場合に、前記走査手段を駆動して前記液体噴射ヘッドを走査させる制御部とを備えることを特徴とする。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。
また、インクジェット式記録装置Iには、詳しくは後述するが、当該インクジェット式記録装置Iの動作を制御する制御手段である制御装置100が設けられている。
さらに、筐体4には、雰囲気濃度センサー42が設けられている。雰囲気濃度センサー42は、インクに含まれる溶媒の雰囲気濃度を検出するものである。
印刷制御手段101は、インクジェット式記録装置Iに印刷信号が入力されると、記録ヘッド1の印刷動作の制御を開始する。例えば、印刷制御手段101は、印刷信号の入力に伴って記録ヘッド駆動回路102を介して圧電アクチュエーター11に駆動パルス(記録信号)を印加して、記録ヘッド1からインクを吐出させる。また、印刷制御手段101は、インクジェット式記録装置Iに印刷信号が入力されると、印刷動作信号を位置制御手段103に入力する。
本実施形態の制御は、印刷終了後に開始される。即ち、印刷信号が入力され、印刷制御手段101が印刷信号の入力に伴って記録ヘッド駆動回路102を介して記録ヘッド1からインクを吐出させると共に、位置制御手段103は、印刷動作信号に従い、記録ヘッド1の印刷時やクリーニング動作時等の主走査方向及び副走査方向の位置決めを行い、印刷が開始される。所定の印刷が終了し、所定時間が経過すると、本実施形態の制御が開始される。なお、ここでいう所定時間は、0秒後、即ち印刷終了後即時に制御が開始されてもよいし、また、数時間後に制御が開始されてもよい。所定時間については制限されない。制御が開始されると、ステップS1に進む。
そして、この所定の往復動作が終了すると、再度雰囲気濃度が所定値以上となるまで判断手段104が雰囲気濃度を取得し、雰囲気濃度が所定値以上となれば往復動作を行う。
また、インクジェット式記録装置Iの電源がオフ状態であるとしても、制御装置100がこのような溶媒雰囲気を排出することができるように構成してもよい。例えば、制御装置100には、さらに一次電池や二次電池などの駆動力供給手段があってもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上記した変形例や以下の変形例の1つまたは複数を組み合わせてもよい。
Claims (9)
- 筐体と、該筐体内に設置されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドを走査させる走査手段と、
前記筐体内の換気要否を判断し、換気が必要であると判断した場合に、液体を噴射することなく前記液体噴射ヘッドを走査させる制御部とを備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 画像記録装置である液体噴射装置であって、
筐体と、該筐体内に設置されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドを走査させる走査手段と、
前記筐体内の換気要否を判断し、換気が必要であると判断した場合に、画像記録することなく前記液体噴射ヘッドを走査させる制御部とを備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記制御部は、前記液体に含まれる成分の雰囲気濃度が所定値を超えた場合に換気が必要だと判断する請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
- 前記筐体内には、前記液体に含まれる成分の雰囲気濃度を検出するセンサーが設けられ、前記制御部は検出された該雰囲気濃度が所定値を超えたかどうかに基づいて前記筐体内の換気要否を判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記筐体内には、該筐体内の温度を検出する温度センサーが設けられ、前記制御部は、検出された該温度に基づいて前記筐体内の換気要否を判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記制御部は、前記液体を噴射してからの時間を測定する経時測定手段を有し、該制御部は、測定された該時間に基づいて前記筐体内の換気要否を判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射ヘッドが走査される走査方向における前記筐体の壁面には、開口が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記開口には開閉可能な蓋部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
- 前記開口にはフィルターが設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の液体噴射装置。
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