JP6149859B2 - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、品質が時間経過と共に変化する商品の物流を管理する技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、花卉のセリをする場合に、落札時点の花卉の鮮度により落札価格を割り引く技術が開示されている。また、開始価格をセリ開始時の花卉の鮮度により変動することが示唆されている。
特開2012−022524号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、落札者への花卉配送における鮮度の低下はセリに反映することができなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信手段と、
各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信手段と、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定手段と、
前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信ステップと、
各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信ステップと、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定ステップと、
前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御プログラムは、
商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信ステップと、
各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信ステップと、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定ステップと、
前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
配送中の商品の現在位置を取得する取得手段と、
各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信手段と、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定手段と、
前記選定した配送先の候補を報知する報知手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
配送中の商品の現在位置を取得する取得ステップと、
各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信ステップと、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定ステップと、
前記選定した配送先の候補を報知する報知ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御プログラムは、
配送中の商品の現在位置を取得する取得ステップと、
各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信ステップと、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定ステップと、
前記選定した配送先の候補を報知する報知ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられる通信端末と、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信手段と、
各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信手段と、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定手段と、
前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信手段と、
を備え、
前記商品の配送に用いられる通信端末は、
前記商品の現在位置を前記情報処理装置に送信する第三の送信手段と、
前記選定手段が選定した前記配送先の候補を前記情報処理装置から受信する第二の受信手段と、
を備え、
前記複数のユーザの通信端末の各々は、
設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する第三の受信手段と、
ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第四の送信手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられる通信端末と、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、
商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信ステップと、
各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信ステップと、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定ステップと、
前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信手段と、
を含み、
前記商品の配送に用いられる通信端末は、
前記商品の現在位置を前記情報処理装置に送信する第三の送信ステップと、
前記選定ステップにおいて選定した前記配送先の候補を前記情報処理装置から受信する第二の受信ステップと、
を含み、
前記複数のユーザの通信端末の各々は、
設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する第三の受信ステップと、
ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第四の送信ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられ、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
配送中の商品の現在位置を取得する取得手段と、
各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信手段と、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定手段と、
前記選定した配送先の候補を報知する報知手段と、
を備え、
前記複数のユーザの通信端末の各々は、
設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する第二の受信手段と、
ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第三の送信手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられ、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、
配送中の商品の現在位置を取得する取得ステップと、
各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する第一の送信ステップと、
複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定ステップと、
前記選定した配送先の候補を報知する報知ステップと、
を含み、
前記複数のユーザの通信端末の各々は、
設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第二の送信ステップと、
を含む。
本発明によれば、商品の配送による品質劣化を考慮しながら商品の競売および配送をするので、収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの概念を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムにおける配送管理を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムにおけるオークション参加領域を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムにおける最低価格を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムにおける動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るユーザ端末の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るクライアント端末の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るユーザ登録DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクライアント登録DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る商品DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る交通情報DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る価格設定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る入札価格テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る配送先候補選定テーブルの概念を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る商品品質テーブルの概念を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る価格設定送信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る配送先候補選定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る配送先候補選定処理の他の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るユーザ端末の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るクライアント端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る商品管理テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクライアント端末の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る価格設定送信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る価格設定送信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの概念を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムにおける配送管理を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムにおけるオークション参加領域を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る入札価格テーブルの概念を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムにおける動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第5実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る商品リクエストDBの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る商品管理DBの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る情報処理システムにおける時間帯の概念を説明する図である。 本発明の第6実施形態に係る価格設定テーブルの概念を説明する図である。 本発明の第6実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態に係る価格設定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る価格設定テーブルの概念を説明する図である。 本発明の第6実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る価格設定送信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第7実施形態に係る情報処理システムの概念を説明する図である。 本発明の第7実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第7実施形態に係るクライアント端末の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態に係るクライアント端末の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第8実施形態に係る情報処理システムの概念を説明する図である。 本発明の第8実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第8実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第8実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第8実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態に係る価格送信テーブルの構成を示す図である。 本発明の第8実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第8実施形態に係る価格設定送信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第9実施形態に係る情報処理システムの概念を説明する図である。 本発明の第9実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第9実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第9実施形態に係る価格規格化テーブルの構成を示す図である。 本発明の第9実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第9実施形態に係る価格設定送信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第10実施形態に係る情報処理システムにおけるオークション概念を説明する図である。 本発明の第10実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第10実施形態に係る価格送信テーブルの構成を示す図である。 本発明の第10実施形態に係る入札価格テーブルの構成を示す図である。 本発明の第11実施形態に係る情報処理システムの概念を説明する図である。 本発明の第11実施形態に係る情報処理システムにおける立地条件を説明する図である。 本発明の第11実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第11実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第11実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第11実施形態に係るユーザ端末の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第11実施形態に係る価格履歴DBの構成を示す図である。 本発明の第11実施形態に係る品質履歴DBの構成を示す図である。 本発明の第11実施形態に係る価格・品質対応テーブルの構成を示す図である。 本発明の第11実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第11実施形態に係る立地提案処理の手順を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、本実施形態において、「最低価格」は、オークションに各ユーザが参加可能な商品の最低単価である。また、「収益」は「入札価格」から少なくとも原価と配送費用(人件費や炭素税なども含む)とを差し引いた金額を示す。また、「ユーザ」はオークションの参加者を指し、一方、「クライアント」は本実施形態のオークションシステムの利用者である商品配送者や商品配送会社を指す。
また、本実施形態を適用可能な品質劣化を起こす商品としては、魚や野菜などの生鮮食品あるいは冷凍食材や、配送される食事、動植物などの生き物、薬などの化学物質、温度や湿度、太陽光などの環境により影響を受ける他の商品が含まれる。さらに、配送状況や環境変化による影響を受ける商品を含んでよい。配送状況とは、例えば、道路状況や、鉄道、船または飛行機等による揺れであってもよい。一般に、商品の品質を劣化させる外的要因としては,温度,湿度,衝撃,光,風,微生物,ガスなどが挙げられる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、品質劣化のある商品のオークションを制御する装置である。
図1に示すように、情報処理装置100は、第一の受信部101と、第一の送信部102と、選定部103と、第二送信部104と、を含む。第一の受信部101は、商品の配送に用いられる通信端末110から商品の現在位置を受信する。第一の送信部102は、各ユーザの現在位置と受信した商品の現在位置とに基づいて予測した商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格101aを、各ユーザの通信端末121〜12nに送信する。選定部103は、複数のユーザの通信端末121〜12nから商品についての入札価格102aを受信して、配送先の候補を選定する。第二送信部104は、商品の現在位置にある通信端末110に対して選定した配送先の候補を送信する。
本実施形態によれば、商品の配送による品質劣化を考慮しながら商品の競売および配送をするので、収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、商品の配送を管理する情報処理装置であるクラウドサーバが、商品を配送する商品配送車の現在位置からの配送による品質劣化予想に対応して、入札の最低価格を設定して、複数ユーザの通信端末に報知する。その後、クラウドサーバは、複数ユーザからの入札価格を受信して、商品を配送する配送先候補を選定する。そして、選定した配送先候補を商品配送車の通信端末に随時、通知して、商品の配送を管理し、配送先候補に対して商品が販売されれば、オークションを終了する。
なお、オークションの方法は種々あるが、本実施形態においては、商品配送車による1個の商品の配送中、オークションを継続する例を示す。そして、この1個の商品を販売すればオークションは終了する。しなしながら、商品の配送は商品配送車の場合に限定されない、例えば、人力による商品配送または商品販売においても適用が可能である。
本実施形態によれば、商品の配送による品質劣化を考慮しながら商品の競売および配送を行なうことによって、ユーザを満足させつつ、収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
《情報処理システムの説明》
図2A〜図2Dを参照して、本実施形態の情報処理システムを説明する。
(概念を説明)
図2Aは、本実施形態に係る情報処理システム200の概念を説明する図である。
図2Aにおいては、商品配送車がA点201を出発して、商品の“魚”をユーザに配送する例を示す。ユーザはB点202とC点203にいるとする。そして、B点202のユーザは、ユーザ端末221により商品配送車が配送する魚を購入するための入札に参加する。また、C点203のユーザは、ユーザ端末222により商品配送車が配送する魚を購入するための入札に参加する。商品配送車にはクライアント端末240が搭載され、クライアント端末240は商品配送車を配送先へナビゲートする。
入札が開始されると、情報処理装置としてのクラウドサーバ210の制御部213は、商品である魚のA点201における品質(魚の鮮度)を基準に、B点202あるいはC点203に配送された場合の品質劣化を予測する。クラウドサーバ210の価格設定送信部211は、各ユーザの位置にしたがって品質劣化に対応した入札の最低価格を設定してユーザ端末221に送信する。B点202における最低価格は、B点202のユーザ端末221に送信され、その表示画面221aに表示される。一方、C点203の最低価格は、C点203のユーザ端末222に送信され、その表示画面222aに表示される。なお、本実施形態では、最低価格は個数や重量などによらず一定の価格として設定されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、クラウドサーバ200は、個数や重量などを考慮した最低価格を設定してもよい。
各ユーザは、最低価格を超えた入札価格を、クラウドサーバ210に送信する。なお、入札価格は、商品の単価と個数や重量との積に相当する。クラウドサーバ210の配送先選定部212は、ユーザの入札価格を収集して、商品原価と配送費用や人件費などを差し引いた収益を比較して、収益の最も大きいユーザを配送先候補に選定し、商品配送車のクライアント端末240に通知する。
図2Aにおいて、ユーザ端末221から収益の最も大きい入札価格が提示されたと仮定すると、A点201にいる商品配送車の配送先候補をB点202に選定する。商品配送車は、A点201からB点202に向かう。その途中で、ユーザ端末222から収益のより大きい入札価格が提示されたと仮定すると、商品配送車は、B点202に着いてなければ、配送先候補をC点203に変更して、商品配送車はC点203に向かう。これらの制御を制御部213が実行する。
(配送管理)
図2Bは、本実施形態に係る情報処理システム200における配送管理を説明する図である。図2Bの上段は、入札に参加するユーザ端末220の表示例である。また、図2Bの下段は、商品を配送するクライアント端末240の表示例である。
下段左図は、商品配送者が、配送する商品の情報を入力した配送の開始の画面240aをクラウドサーバ210に送信する。クラウドサーバ210は、商品の配送を考慮した最低価格を設定して、上段左図のように、ユーザ端末220に最低価格を含む入札画面220aを送信する。入札画面には、入札価格を入力するエリア220bが設けられる。
クラウドサーバ210は、ユーザ端末220からの入札価格を収集して、収益の最も大きくなるユーザを配送先候補に選定して、下段中央図のように、配送先候補への配送経路が分かる配送先候補表示画面240bをクライアント端末240に送信する。同時に、クラウドサーバ210は、オークションに参加しているユーザのユーザ端末220に、配送先候補を含む配送先候補選定画面220cを送信する。配送先候補選定画面220cには、落札候補価格を含んでもよい。また、配送先候補選定画面220cには、ユーザが入札価格を更新するためのエリア220dが設けられる。
なお、オークションが継続している間は、上段中央図に現在の最高入札価格が落札候補価格として表示されてユーザの入札が繰り返され、下段中央図にはより高い入札価格の提示を受けて更新した配送先候補が表示される。
下段右図のように、より収益の高い入札価格がないまま商品配送車が配送先候補に到着した場合は、クライアント端末240から配送先候補を販売先と決定した情報がクラウドサーバ210に送信される。クラウドサーバ210は、オークションに参加しているユーザのユーザ端末220に、落札価格を含む落札結果画面220eを送信する。図2Bにおいて、落札したユーザのユーザ端末220には、落札が本人をしめす“お客様の所に配送します”とのメッセージ220fも表示されている。一方、落札できなかったユーザのユーザ端末220には、落札が本人でないことを示す“オークション終了、他のお客様が落札しました”とのメッセージなどが表示される(図示せず)。
なお、本実施形態においては、配送の開始をクライアント端末240からの配送情報の送信をトリガとしたが、クラウドサーバ210に蓄積された配送履歴に基づいてクラウドサーバ210が配送開始をトリガしてもよい。
(オークション参加領域)
図2Cは、本実施形態に係る情報処理システム200におけるオークション参加領域を説明する図である。
図2Cにおいて、第1オークション参加領域251は、A点(配送センター)を中心とする、商品として最低限の品質を維持できる領域を示す。すなわち、商品配送車がA点(配送センター)を出発するときの、オークションに参加可能な領域である。なお、商品配送車がA点(配送センター)を出発するまでの経過時間や環境に基づいて、既に品質が劣化している場合は第1オークション参加領域251が小さくなる。例えば、生ものであれば、冷凍庫に入っていたか否かで出発時の品質劣化も異なることになる。
第2オークション参加領域252は、D点(スーパー)が最高収益の入札価格であるため、商品配送車がA点(配送センター)からD点(スーパー)に向かう途中点252Cを中心とする、商品として最低限の品質を維持できる領域を示す。すなわち、既に商品配送車はA点(配送センター)を出発して途中点252Cまで移動したので、商品は品質劣化をして、第2オークション参加領域252は第1オークション参加領域251より小さくなる。なお、図2Cにおいては、第1オークション参加領域251を生成した時に予測した移動速度で商品配送車が移動したと仮定しているが、例えば、道路渋滞などで時間が予想以上に経過した場合には、第2オークション参加領域252はさらに小さくなる。一方、例えば、商品配送車が高速道路を走ったため予想時間よりも早く途中点252Cに到達していれば、第2オークション参加領域252は大きくなる。途中点252Cにおいて、最高収益の入札価格がC点(店舗)に変わると、商品配送車は途中点252CからC点(店舗)に向かう。
第3オークション参加領域253は、商品配送車が途中点252CからC点(店舗)に向かう途中点253Cを中心とする、商品として最低限の品質を維持できる領域を示す。すなわち、既に商品配送車はA点(配送センター)を出発して途中点252Cを経由して途中点253Cまで移動したので、商品の品質はさらに劣化をして、第3オークション参加領域253は第2オークション参加領域252より小さくなる。第3オークション参加領域253の大きさについては、上記第2オークション参加領域252の説明と同様である。途中点253Cにおいて、最高収益の入札価格がB点(割烹)に変わると、商品配送車は途中点253CからB点(割烹)に向かう。
図2Cの例では、商品配送車がB点(割烹)に到着するまでに、第3オークション参加領域253内のユーザ端末から、より収益の高い入札価格が送信されなかったので商品配送車はB点(割烹)に到着して、商品をB点(割烹)に販売したと仮定する。なお、オークション参加領域の更新については、商品配送車の移動につれて連続的に行なってもよいし、移動距離や経過時間などで間欠的に行なってもよい。あるいは、配送先候補が変わった時に更新してもよい。オークション参加領域が商品配送車の移動につれて、商品配送車の位置と出発からの経過履歴と従って更新することが重要であり、その更新方法や更新タイミングに制限はない。
(最低価格)
図2Dは、本実施形態に係る情報処理システム200における最低価格を説明する図である。
図2Dのように、最低価格は商品の現在位置A点が最も高く、配送距離や配送時間が大きい程、品質劣化が発生するので、漸次低下する。例えば、配送のスタート時には、A点は配送センターとなる。また、配送中には、A点は商品配送車の現在位置となる。なお、図2Dの最低価格の曲線は模式的な例であって、漸次低下するものではあるがこれに限定されない。商品や周囲の環境状況に対応する曲線が使用される。また、実際には、配送センターの最低価格より、配送中の商品配送車の最低価格は配送時間や配送距離による品質劣化だけ低下した価格となる。
図2Dには、B点(割烹)、C点(店舗)、D点(スーパー)のそれぞれの入札価格263、262、261が図示されている。斜線の部分は、人件費や炭素税などを含む配送費である。この斜線部分を取り除いた最高価格のユーザが配送先候補となる。図2Cにおいては、D点(スーパー)が入札価格261を提示して、商品配送車はD点(スーパー)に向かう。その途中点252CでC点(店舗)が入札価格262を提示して、商品配送車はC点(店舗)に向かう。その途中点253CでB点(割烹)が入札価格261を提示して、商品配送車はB点(割烹)に向かう。この場合、入札価格263より入札価格262の方が高いが、配送費を引いた価格が入札価格263の方が高いのでB点(割烹)に向かうことになる。なお、入札価格から配送費と原価(原価は変化しない)とを差し引いた金額が収益となる。
《情報処理システムの構成》
図3は、本実施形態に係る情報処理システム200の構成を示すブロック図である。
情報処理システム200は、ネットワーク250を介して接続された、クラウドサーバ210と、複数の入札に参加するユーザのユーザ端末221〜22nと、商品配送車のクライアント端末240と、を有する。
クラウドサーバ210は、商品配送車のクライアント端末240から商品配送車の現在位置を受信する現在位置受信部214を備える。また、クラウドサーバ210は、商品の配送後の予測品質に対応する最低価格を設定してユーザ端末221〜22nに送信する価格設定送信部211を備える。また、クラウドサーバ210は、ユーザ端末221〜22nが送信した入札価格を収集して、収益の最も高いユーザを配送先候補に選定する配送先候補選定部212を備える。また、クラウドサーバ210は、配送先候補をクライアント端末240に通知する配送先候補送信部215を備える。また、上記各機能構成部を制御して、オークションを管理する制御部213を備える。
《情報処理システムの動作手順》
図4は、本実施形態に係る情報処理システム200における動作手順を示すシーケンス図である。図4においては、商品配送車の出発以降、1つの商品が販売されてオークションが終了するまでオークションが継続される。なお、最低価格は、商品配送車の移動につれて随時、変更される。
ステップS401において、ユーザのユーザ端末221〜22n、あるいは商品配送車のクライアント端末240から、ユーザ情報またはクライアント情報がクラウドサーバ210に送信される。クラウドサーバ210は、ユーザ登録DB401またはクライアント登録DB402に、ユーザまたはクライアントの登録を行なう。次に、ステップS403において、クラウドサーバ210は、ユーザ端末221〜22n、およびクライアント端末240に本実施形態のオークション・アプリケーションをダウンロードする。そして、ステップS405において、クラウドサーバ210、ユーザ端末221〜22n、およびクライアント端末240は、それぞれ、オークション・アプリケーションを起動する。
クライアント端末240は、ステップS421において、配送を開始する商品情報をクラウドサーバ210に送信する。商品情報には、クライアントID、商品ID、クライアント端末の現在位置が含まれる。クラウドサーバ210は、ステップS423において、クライアントの認証や現在位置の登録を行なう。
クラウドサーバ210は、ステップS425において、商品DB403に記憶された商品の劣化条件などを参照して、クライアント(商品配送車)の現在位置に基づいた商品の劣化予測を行ない、地図DB406を使って現在位置を中心にオークションの最低価格を設定する。そして、クラウドサーバ210は、ステップS427において、各ユーザ端末221〜22nの現在位置に対応した最低価格を設定して通知する。なお、交通情報DB407を参照して、配送経路や配送における渋滞などの交通事情を考慮するのが望ましい。
ステップS429において、クラウドサーバ210は、各ユーザ端末221〜22nからの最低価格を超える単価の入札価格を収集する。入札価格は、最低価格を超える商品単価である。そして、クラウドサーバ210は、ステップS431において、収集した入札価格を配送費用なども考慮して比較し、最も収益の高いユーザを配送先候補に選定して、各ユーザ端末221〜22nおよびクライアント端末240に配送先候補とその入札価格とを送信する。この配送先候補と入札価格との受信を参考にして、各ユーザ端末221〜22nは新たな入札を行なう。同時に、クライアント(商品配送車)は、選定された配送先候補に向かう。なお、配送先候補の入札価格は送信しないでもよい。
クライアント端末240は、ステップS433において、商品配送車の現在位置をクラウドサーバ210に送信する。クラウドサーバ210は、再度、ステップS525において、商品DB403に記憶された商品の劣化条件などを参照して、商品配送車の新たな現在位置に基づいた商品の劣化予測を行ない、地図DB406を使って現在位置を中心にオークションの最低価格を設定する。以下、同様の動作手順を商品配送車がいずれかの配送先候補に到達するまで続けられる。
商品配送者が配送先候補に到達すると、ステップS441において、クライアント端末240は、商品を販売した報告をクラウドサーバ210に送信する。すると、クラウドサーバ210は、ステップS443でオークションを終了して、オークションの終了と落札した販売先とをクライアント端末240およびユーザ端末221〜22nに送信する。
《クラウドサーバの機能構成》
図5は、本実施形態に係るクラウドサーバ210の機能構成を示すブロック図である。
クラウドサーバ210は、ネットワーク250を介してユーザ端末220やクライアント端末240と通信する通信制御部501を有する。ユーザ情報およびクライアント情報受信部502は、通信制御部501を介してユーザ端末220から、ユーザIDや認証情報などのユーザ情報と、ユーザ端末IDや認証情報などのユーザ端末情報とを受信する。また、ユーザ情報およびクライアント情報受信部502は、通信制御部501を介してクライアント端末240から、クライアントIDや認証情報などのクライアント情報と、クライアント端末IDや認証情報などのクライアント端末情報を受信する。ユーザ情報およびクライアント情報登録部503は、ユーザ情報とユーザ端末情報とに基づいて、ユーザ登録DB401にユーザを登録する(図8A参照)。また、ユーザ情報およびクライアント情報登録部503は、クライアント情報とクライアント端末情報とに基づいて、クライアント登録DB402にクライアントを登録する(図8B参照)。
価格設定送信部211は、クライアント配送情報受信部508と、品質劣化予測部510と、最低価格設定部511と、最低価格送信部512とを含む。クライアント配送情報受信部508は、通信制御部501を介してクライアント端末240から、クライアント(商品配送車)が配送する商品に関する情報を受信する。品質劣化予測部510は、商品品質テーブル510aを有し、地図DB406も参照して地図上の位置における商品品質を予測する。最低価格設定部511は、価格設定テーブル511aを有し、地図上の位置において予測された商品品質に対応する最低価格を設定する。最低価格送信部512は、地図上の位置に設定された最低価格を参照して、各ユーザの現在位置における入札の最低価格をユーザ端末に送信する。なお、商品の品質に関するデータをリアルタイムで検出する構成の場合には、商品配送車の通信端末を介して、あるいはセンサから直接に、品質関連情報を受信する品質受信部が設けられる(不図示)。
また、入札価格受信部513は、入札価格テーブル513aを有し、通信制御部501を介して各ユーザ端末220から、入札価格を受信する。配送先候補選定部212は、配送先候補選定テーブル212aを有し、配送費用などを考慮して入札価格が最も高いユーザを配送先候補に選定する。配送費用は、地図DB406や交通情報DB407(図10参照)を参照して算出される。配送先候補送信部515は、選定された配送先候補を、通信制御部501を介してユーザ端末220およびクライアント端末240に送信する。
商品販売受信部514は、通信制御501を介して、クライアント端末240から商品販売結果を受信する。販売先取得部516は、商品販売受信部514が受信した商品販売結果から販売先を取得する。販売先送信部517は、オークション終了と共に販売先を、通信制御部501を介して、ユーザ端末220およびクライアント端末240に送信する。
《ユーザ端末の機能構成》
図6は、本実施形態に係るユーザ端末221〜22nの機能構成を示すブロック図である。なお、ユーザ端末221〜22nは、種々の機能を備えることができる。図6には、本実施形態において典型的な機能が示されるが、ユーザ端末221〜22nの構成は、それらに限定されるものではない。すなわち、ユーザ端末221〜22nは、図6に示されていない機能を含んでもよい。
操作部601は、ユーザによるユーザ端末221〜22nへの操作を受け付ける。入札価格送信部603は、操作部601に入力された操作の中から、商品の入札価格を、通信制御部604を介して、クラウドサーバ210に送信する。
最低価格受信部605は、通信制御部604を介して、クラウドサーバ210からユーザへの入札最低価格を受信する。配送先候補受信部606は、通信制御部604を介して、クラウドサーバ210から選定された商品の配送先候補を受信する。販売先受信部610は、通信制御部604を介して、クラウドサーバ210から決定された商品の販売先をコークション終了情報と共に受信する。入出力部607は、表示部608と音声入出力部609とを有し、表示部608には入札最低価格とユーザによる入札価格入力枠が表示される。また、音声入出力部609からユーザへの入札案内が音声出力されてもよい。
《クライアント端末の機能構成》
図7は、本実施形態に係るクライアント端末240の機能構成を示すブロック図である。なお、クライアント端末240は、種々の機能を備えることができる。図7には、本発明において典型的な機能が示されているが、クライアント端末240の構成は、それらに限定されるものではない。すなわち、クライアント端末240は、図7に示されていない機能を含んでもよい。
操作部701は、クライアントによるクライアント端末240への操作を受け付ける。商品配送情報送信部702は、操作部701に入力された操作の中から、クライアントの商品配送情報を、通信制御部604を介して、クラウドサーバ210に送信する。なお、この商品配送情報とともに現在位置送信が行なわれてもよい。選択配送先送信部703は、オプション機能であり、複数の配送先候補からクライアントが望む配送先を選択する構成の場合に、操作部701に入力された操作の中から、配送先の選択情報を、通信制御部704を介して、クラウドサーバ210に送信する。かかる配送先選択のオプション機能は、必ずしも収益最大のユーザが最優先の配送先とは限らず、ユーザとの関係などからのクライアントによる選択機能を付加するものである。なお、図7には図示しないが、商品の品質をリアルタイムに検出してクラウドサーバ210に送信する構成の場合は、鮮度センサからの鮮度データ受信部と、クラウドサーバ210に送信する品質送信部が設けられる。
配送先候補受信部706は、通信制御部704を介して、クラウドサーバ210から選定された商品の配送先候補を受信する。入出力部707は、表示部708と音声入出力部709とを有し、表示部708には選定された配送先がナビゲーションと共に表示される。また、音声入出力部709からクライアントへの配送先案内が音声出力されてもよい。
(ユーザ登録DB)
図8Aは、本実施形態に係るユーザ登録DB401の構成を示す図である。ユーザ登録DB401は、本実施形態の商品入札配送のアプリケーションに参加するユーザを登録する。なお、ユーザ登録DB401の構成は、図8Aに限定されない。
ユーザ登録DB401は、ユーザID811に対応付けてユーザ認証情報812などのユーザ情報を記憶する。また、ユーザ端末ID813や端末認証情報814などのユーザ端末情報を記憶する。また、ユーザ端末においてGPS(Global Positioning System)
などにより検出した現在位置815を記憶する。
(クライアント登録DB)
図8Bは、本実施形態に係るクライアント登録DB402の構成を示す図である。クライアント登録DB402は、本実施形態の商品入札配送のアプリケーションを利用するクライアントを登録する。なお、クライアント登録DB402の構成は、図8Bに限定されない。
クライアント登録DB402は、クライアントID821に対応付けてクライアント認証情報822などのユーザ情報を記憶する。また、クライアント端末ID823や端末認証情報824などのクライアント端末情報を記憶する。また、クライアント端末においてGPSなどにより検出した現在位置825を記憶する。
なお、ユーザ登録DB401とクライアント登録DB402とを1つのデータベースとして記憶してもよい。
(商品DB)
図9は、本実施形態に係る商品DB403の構成を示す図である。商品DB403は、本実施形態の商品入札配送のアプリケーションを利用する、配送により品質劣化を起こす商品を記憶する。なお、商品DB403の構成は、図9に限定されない。
商品DB403は、商品ID911に対応付けて、商品を特定する商品種別912、販売するための初期単価913、商品の生産費用である最低単価(原価)914、商品の販売期限915、商品の劣化条件916、劣化緩和条件917を記憶する。劣化条件916には、温度による劣化条件、湿度による劣化条件、振動による劣化条件、通気による劣化条件、などを含む。劣化緩和条件917には、薬品などによる劣化緩和を含む。なお、劣化条件916および劣化緩和条件917は、図9Aに限定されない。
(交通情報DB)
図10は、本実施形態に係る交通情報DB407の構成を示す図である。交通情報DB407は、本実施形態の商品入札配送のアプリケーションで使用する配送地域の現在の交通情報を記憶する。なお、交通情報DB407の構成は、図10に限定されない。
交通情報DB407は、道路ID1001に対応付けて、道路の出発点1002と到着点1003、その道路を使った場合の予測移動時間1004、う回路1005、う回路を使用した場合の予測移動時間1006などの現状を記憶する。なお、道路の出発点1002と到着点1003は、逆の場合も分けて記憶するのが望ましい。
なお、地図DB406については、種々に知られたものがあるので、ここでの説明は省略する。
《クラウドサーバのハードウェア構成》
図11は、本実施形態に係るクラウドサーバ210のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11で、CPU1110は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図5のクラウドサーバ210の各機能構成部を実現する。ROM1120は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部501はネットワークを介してユーザ端末221〜22nやクライアント端末240と通信する。なお、CPU1110は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。
RAM1140は、CPU1110が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1140には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。ユーザIDおよびユーザ端末ID1141は、配送商品への入札に参加するユーザおよびユーザ端末の識別子である。ユーザ現在位置1143は、各ユーザ端末から取得したユーザ(ユーザ端末)の現在位置である。クライアントIDおよびクライアント端末ID1144は、ユーザが入札する商品を配送するクライアント(商品配送車)およびクライアント端末の識別子である。配送情報1145は、クライアントが配送する商品に関する情報である。クライアント現在位置1146は、クライアント端末から取得したクライアント(クライアント端末)の現在位置である。
商品品質テーブル510aは、現在の環境下で商品の品質劣化予測を行なうためのテーブルである。価格設定テーブル511aは、クライアント(商品配送車)の現在位置を中心として商品の品質劣化予測に基づき入札最低価格を設定するためのテーブルである。入札価格テーブル513aは、ユーザから入札された最低価格を超える入札価格を収集するためのテーブルである。配送先候補選定テーブル212aは、収集したユーザの入札価格に基づいて、最も収益の大きいユーザを商品の配送先候補に選定するためのテーブルである。
RAM1140には、さらに、通信制御部501を介して送受信する送受信データなどが記憶されるが、図11では省略されている。また、RAM1140とストレージ1150の内容は、OSのスワップなどにより、相互に入れ替わってもよい。
ストレージ1150には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ユーザ登録DB401は、図8Aに示したデータベースである。クライアント登録DB402は、図8Bに示したデータベースである。商品DB403は、図9Aに示したデータベースである。地図DB406は、ユーザの所在地やクライアントの所在地から距離や配送経路などを知るために参照するデータベースである。交通情報DB407は、図10に示したデータベースである。
ストレージ1150には、以下のプログラムが格納される。クラウドサーバ制御プログラム1151は、クラウドサーバ210の全体を制御するプログラムである。価格設定モジュール1153は、クラウドサーバ制御プログラム1151において、入札しながら配送する商品の品質劣化予測に対応して入札最低価格を設定するモジュールである(図17A参照)。配送先候補選定モジュール1154は、クラウドサーバ制御プログラム1151において、ユーザからの商品の入札価格を収集して、収益の最も大きいユーザを配送先候補として選定するモジュールである(図17Bおよび図17B参照)。
なお、図11のRAM1140やストレージ1150には、クラウドサーバ210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
(価格設定テーブル)
図12は、本実施形態に係る価格設定テーブル511aの構成を示す図である。価格設定テーブル511aは、クライアント(商品配送車)の現在位置と配送による商品に品質劣化予測に基づいて入札価格下限の最低価格を設定するために使用される。なお、本例では、処理を簡略化するため、図2Dのような曲線ではなく、各ユーザの現在位置に最低価格を設定するものとする。
価格設定テーブル511aは、商品ID1201に対応付けて、商品の配送開始時の初期単価1202、商品DB403からの劣化条件(および劣化緩和条件)1203、現在の条件(測定温度など)1204、条件を勘案して設定する最低価格1205を記憶する。設定する最低価格1205には、商品配送車の現在位置における最低価格を例えばA点の最低価格とすると、B点の最低価格、C点の最低価格、D点の最低価格などが、商品の劣化条件1203や現在の条件1204に基づいて、それぞれ記憶されている。
(入札価格テーブル)
図13は、本実施形態に係る入札価格テーブル513aの構成を示す図である。入札価格テーブル513aは、各ユーザ端末から入札された入札価格を記憶するテーブルである。
入札価格テーブル513aは、ユーザID1301に対応付けて、ユーザの現在位置1302とユーザが入札した商品ID1303とを記憶する。入札価格テーブル513aは、また、各商品ID1303に対応付けて、設定した最低価格1304、ユーザの入札単価1305、商品の個数1306、入札価格1307を記憶する。なお、入札単価1305は最低価格1304を超えることが入札受領の条件である。
(配送先候補選定テーブル)
図14は、本実施形態に係る配送先候補選定テーブル212aの構成を示す図である。配送先候補選定テーブル212aは、ユーザから収集した入札価格に基づいて、次の配送先候補を選定するために使用されるテーブルである。
配送先候補選定テーブル212aは、オークション参加のユーザID1401に対応付けて、ユーザの現在位置1402、設定された最低価格1403、入札価格1404、交通状況1405、予測配送時間1406、予測配送費1407、予測収益1408、を記憶する。そして、どのユーザからの入札に応札するのが、収益が大きいかに基づいて、収益順位1409を記憶する。収益順位1409が一番のユーザを配送先候補に選定する。
(商品品質テーブル)
図15は、本実施形態に係る商品品質テーブル510aの概念を説明する図である。商品品質テーブル510aは、配送する各商品の現在の状況を逐次、記憶更新して、最低価格の設定のための情報として参照するテーブルである。
商品品質テーブル510aは、商品ID1501に対応付けて、クライアント(商品配送車)の現在位置でもある商品現在位置1502を記憶する。図15においては、商品現在位置1502として、例えば、出発地の配送センター、B点(割烹)、C点(店舗)が順に記憶されている。なお、クライアントの移動に伴って上書きされてもよい。
また、商品品質テーブル510aは、各商品現在位置1502に対応付けて、その時点の劣化条件1503、劣化条件に影響する劣化データ1504、予測品質である算出品質1505、実際にセンサで検出した検出品質1506、現在位置での最低価格である現在位置価格1507を記憶する。なお、算出品質1505は、劣化条件1503に対して劣化データ1504を反映させることで算出する。
《クラウドサーバの処理手順》
図16は、本実施形態に係るクラウドサーバ210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図11のCPU1110がRAM1140を使用して実行し、図5の機能構成部を実現する。
ステップS1611において、クラウドサーバ210は、ユーザまたはクライアントの登録を行なうか否かを判定する。また、ステップS1621において、クラウドサーバ210は、クライアントの配送情報の受信を行なうか否かを判定する。また、ステップS1631において、クラウドサーバ210は、ユーザの入札情報の受信を行なうか否かを判定する。そして、ステップS1641において、クラウドサーバ210は、クライアントの販売情報の受信を行なうか否かを判定する。
ユーザまたはクライアントの登録を行なう場合はステップS1613に進む。ユーザ登録であればステップS1613においてクラウドサーバ210は、ユーザ登録DB401にユーザ登録する。また、クライアント登録であれば、ステップS1615において、クラウドサーバ210は、クライアント登録DB402にクライアント登録する。
また、クライアントの配送情報の受信を行なう場合、ステップS1623に進んで、クラウドサーバ210は、クライアントの現在位置を中心に、配送による品質劣化を考慮した最低価格を設定してユーザ端末に送信する(図17A参照)。
また、ユーザの入札情報の受信を行なう場合であればステップS1633に進んで、クラウドサーバ210は、入札価格を含むユーザ入札情報を収集するために記憶する。次に、ステップS1637において、クラウドサーバ210は、今までの入札価格から収益に基づいて配送先候補を選定する(図17Bまたは図17C参照)。
また、クライアントの販売情報の受信を行なう場合であればステップS1643に進んで、クラウドサーバ210は、商品販売情報を取得する。次に、ステップS1647に進んで、クラウドサーバ210は、オークションの終了情報と、商品販売情報とを、ユーザ端末221〜22n(クライアント端末240)に送信する。
(価格設定送信処理)
図17Aは、本実施形態に係る価格設定送信処理(S1633)の手順S1633−1を示すフローチャートである。
ステップS1711において、クラウドサーバ210は、クライアント(商品配送車)
の現在位置における最低価格を設定する。次に、ステップS1713において、クラウドサーバ210は、クライアントの現在位置からの配送条件と劣化条件とに基づいて、領域あるいは各地点の品質低下を予測する。ここで、配送条件には、クライアントの現在位置からの距離や配送時間などを含む。そして、ステップS1715において、クラウドサーバ210は、品質低下を考慮した最低価格を設定する(図2Cや図12B参照)。ステップS1717においては、クラウドサーバ210は、各ユーザの現在位置に対応する最低価格をユーザ端末に送信する。ステップS1719において、クラウドサーバ210は、入札に応札可能な全ユーザに最低価格を送信するまで、ステップS1717の各ユーザに対応する最低価格を送信するように制御する。
なお、クライアント現在位置の最低価格設定のための商品の品質は、配送センターからの配送経過に基づく、劣化条件を考慮した品質劣化予測に基づくものであっても、実際に現在の商品品質を測定するものであってもよい。品質測定の場合は、適宜、商品配送車の商品の状態をセンサで検出して検出データを、あるいは品質を算出して品質データを、商品配送車のクライアント端末240からクラウドサーバ210に送信する。なお、品質の検出の詳細については、下記文献を参考されたい。
例えば、魚肉・野菜の鮮度測定では、赤外線検出センサによる色の検出で、魚肉などに発生する鮮度の目安となる化学物質を検出するものや、魚肉などに発生する鮮度の目安となる化学物質から発生する紫外線を検出するものがある。これらのセンサからの検出信号を、ネットワークを介して収集する技術もある。赤外線検出によるとしては、“中山雅夫「赤外線検出素子の技術動向」センサ技術、1989年3月号(Vol.9, No.3),p.61-64”や、“河野澄夫「食品の非破壊計測ハンドブック」SCIENCE FORUM 社、p.34-4(5) JP 2011-146725 A 2011.7.28”などがある。また、紫外線検出によるものでは、特許第4291381号などがある。また、システム管理としては、物流品質トレーサビリティや温度トレーサビリティなどが知られている(http://www.nec.co.jp/rfid/solution/traceability_saas.htmlや、http://www.nec.co.jp/library/jirei/kyushutsu/contents.htmlなど参照)。
(配送先候補選定処理)
図17Bは、本実施形態に係る配送先候補選定処理(S1647)の手順(S1647−1)を示すフローチャートである。
ステップS1721において、クラウドサーバ210は、各ユーザからの入札価格から予測配送費などの予測経費を減算する。さらに、ステップS1723において、クラウドサーバ210は、他の配送先候補選定の条件があれば、ユーザに入札の重み付けを行なう。ステップS1725において、クラウドサーバ210は、入札した全ユーザ中で収益が最大となるユーザを配送先候補に選定する。そして、ステップS1727において、クラウドサーバ210は、選定された配送先候補とその入札価格をユーザ端末(クライアント端末)に送信する。
図17Cは、本実施形態に係る配送先候補選定処理(S1647)の他の手順(S1647−2)を示すフローチャートである。図17Cは、配送先候補の選定にクライアント(商品配送車)の配送経路からの距離を考慮して配送先候補の変更を制限する。図17Cは、特に、配送先候補の変更が頻繁に起こりうる場合に有効である。なお、図17Cは、図17Bを変更したフローチャートであり、図17Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
図17Cは、図17BのステップS1725をステップS1735に置き換えたフローチャートである。ステップS1735においては、クラウドサーバ210は、収益が最大であるのみでなく、クライアントの配送経路からの距離が閾値γを超えない条件で、新たな配送先候補を選定する。
《ユーザ端末のハードウェア構成》
図18は、本実施形態に係るユーザ端末221〜22nのハードウェア構成を示すブロック図である。
図18で、CPU1810は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図6のユーザ端末221〜22nの各機能構成部を実現する。ROM1820は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部604は、ネットワークを介してクラウドサーバ210と通信する。なお、CPU1810は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPUを含んでもよい。
RAM1840は、CPU1810が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。ユーザIDおよびユーザ認証情報1841は、ユーザ端末を操作中のユーザの識別子とその認証情報である。ユーザ端末ID/端末認証情報1842は、当該ユーザ端末の識別子とその認証情報である。現在位置情報1843は、ユーザ端末の現在位置を示す情報である。決定販売先1844は、クラウドサーバ210から受信した販売先の決定(オークション終了)の情報である。入札価格1845は、ユーザが入力した入札単価と個数との積である入札した価格である。最低価格1846は、クラウドサーバ210から送信されたユーザの入札する最低単価である。選定配送先候補1847は、クラウドサーバ210から送信された配送先候補である。なお、選定配送先候補1847には、配送先候補の入札価格も含まれる。入出力データ1848は、入出力インタフェース1860を介して入出力される入出力データを示す。送受信データ1849は、通信制御部604を介して送受信される送受信データを示す。
ストレージ1850には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ユーザ端末情報1851は、自ユーザ端末の情報である。ストレージ1850には、以下のプログラムが格納される。ユーザ端末制御プログラム1852は、本ユーザ端末221〜22nの全体を制御する制御プログラムである。価格入札モジュール1854は、ユーザ端末制御プログラム1852において、入札価格の入力とクラウドサーバ210への入札価格の送信を制御するモジュールである。最低価格報知モジュール1855は、ユーザ端末制御プログラム1852において、最低価格の受信とユーザへの報知を制御するモジュールである。配送先候補報知モジュール1856は、ユーザ端末制御プログラム1852において、クラウドサーバ210から選定した配送先候補を受信してユーザへの報知を制御するモジュールである。
入出力インタフェース1860は、入出力機器との入出力データをインタフェースする。入出力インタフェース1860には、表示部608、キーボード、タッチパネル、ポインティンデバイスなどの操作部601が接続される。また、スピーカやマイクなどの音声入出力部609が接続される。さらに、GPS(Global Positioning System)位置生成部1861やカメラ1862などが接続される。
なお、図18のRAM1840やストレージ1850には、ユーザ端末221〜22nが有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《ユーザ端末の処理手順》
図19は、本実施形態に係るユーザ端末221〜22nの処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図18のCPU1810がRAM1840を使用して実行し、図6の機能構成部を実現する。なお、図19においては、ユーザ登録の手順は省略している。
ステップS1911において、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210からの商品販売情報の受信を行なうか否かを判定する。また、ステップS1921において、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210から最低価格の受信を行なうか否かを判定する。また、ステップS1931において、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210への入札価格の送信を行なうか否かを判定する。そして、ステップS1941において、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210から選定された配送先候補を受信するか否かを判定する。
商品販売情報を受信する場合はステップS1913に進んで、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210からの受信メッセージから商品販売情報を取得する。そして、ステップS1915において、ユーザ端末221〜22nは、商品販売情報とオークション終了を表示部698に表示する。
また、最低価格を受信する場合であればステップS1923に進んで、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210からの受信メッセージから最低価格を取得する。そして、ステップS1925において、ユーザ端末221〜22nは、最低価格を表示部608に表示する。なおこの際、ユーザ端末221〜22nは、最低価格を音声出力してもよい。
入札価格を送信する場合、ステップS1933に進んで、ユーザ端末221〜22nは、ユーザの入力した入札価格を取得する。そして、ステップS1935において、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210に入札価格を送信する。
配送先候補を受信する場合、ステップS1943に進んで、ユーザ端末221〜22nは、クラウドサーバ210からの受信メッセージから入札価格を含む配送先候補を取得する。そして、ステップS1945において、ユーザ端末221〜22nは、選定された配送先候補を表示部608に表示する。なお、ユーザ端末221〜22nは、配送先候補を音声出力してもよい。
《クライアント端末のハードウェア構成》
図20は、本実施形態に係るクライアント端末240のハードウェア構成を示すブロック図である。
図20で、CPU2010は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図7のクライアント端末240の各機能構成部を実現する。ROM2020は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部704はネットワークを介してクラウドサーバ210(あるいは第7実施形態ではユーザ端末221〜22n)と通信する。なお、CPU2010は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPUを含んでもよい。
RAM2040は、CPU2010が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM2040には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。クライアントIDおよびクライアント認証情報2041は、クライアント端末を操作中のクライアントの識別子とその認証情報である。クライアント端末IDおよびクライアント端末認証情報2042は、当該クライアント端末の識別子とその認証情報である。品質検出情報2043は、商品品質検出部2063が商品から検出したデータを基に予測した商品の品質情報である。現在位置最低価格2044は、クライアント(商品配送車)の現在位置における、現在位置までの配送による品質劣化を考慮した商品の最低価格である。配送先候補情報2045は、クラウドサーバ210から受信した配送先候補に関する情報である。入出力データ2046は、入出力インタフェース2060を介して入出力される入出力データを示す。送受信データ2047は、通信制御部704を介して送受信される送受信データを示す。
ストレージ2050には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。クライアント端末情報2051は、自クライアント端末の情報である。運行管理テーブル710は、配送する商品配送車の管理を行なうためのテーブルである。ストレージ2050には、以下のプログラムが格納される。クライアント端末制御プログラム2052は、本クライアント端末240の全体を制御する制御プログラムである。運行管理モジュール2053は、クライアント端末制御プログラム2052において、運行管理テーブル710を参照しながら商品配送車の運行を管理するモジュールである。配送先候補制御モジュール2055は、クライアント端末制御プログラム2052において、クラウドサーバ210からの選定された配送先候補の受信や配送先候補への配送などを制御するモジュールである。
入出力インタフェース2060は、入出力機器との入出力データをインタフェースする。入出力インタフェース2060には、表示部708、タッチパネルなどの操作部701が接続される。また、スピーカやマイクなどの音声入出力部709が接続される。また、現在位置取得部としてGPS位置生成部が接続される。さらに、カメラ2062などが接続されてもよい。また、商品配送車が配送している商品の品質を検出する商品品質検出部2063が接続される。
なお、図20のRAM2040やストレージ2050には、クライアント端末240が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
(商品管理テーブル)
図21は、本実施形態に係る運行管理テーブル710の構成を示す図である。運行管理テーブル710は、クライアント(商品配送車)が商品を配送するための運行を管理するために使用される。
運行管理テーブル710は、商品ID2101に対応つけて、原価2102と、各配送地点での品質2103と、各配送地点の現在位置価格2104、販売価格2105、配送費2106、収益2107を記憶する。
《クライアント端末の処理手順》
図22は、本実施形態に係るクライアント端末240の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図20のCPU2010がRAM2040を使用して実行し、図7の機能構成部を実現する。なお、図22においては、クライアント登録の手順は省略している。
ステップS2211において、クライアント端末240は、商品を積荷して商品配送を開始するか否かを判定する。また、ステップS2231において、クライアント端末240は、クラウドサーバ210からの選定した配送先候補の受信か否かを判定する。そして、ステップS2241において、クライアント端末240は、配送先候補における商品販売結果の入力か否かを判定する。
商品配送開始の場合はステップS2213に進んで、クライアント端末240は、クライアントの入力した配送開始する商品情報を取得する。次に、ステップS2215において、クライアント端末240は、商品情報を運行管理テーブル710に記憶する。そして、ステップS2217において、クライアント端末240は、クラウドサーバ210に商品情報を送信する。
また、配送先候補受信であればステップS2233に進んで、クライアント端末240は、クラウドサーバ210からの受信メッセージから選定した配送先候補を取得する。そして、ステップS1925において、クライアント端末240は、配送先候補を表示部708に表示する。なお、音声出力であってもよい。
商品販売結果の入力の場合はステップS2243に進んで、クライアント端末240は、ユーザの入力した商品販売情報を取得する。次に、ステップS2245において、クライアント端末240は、運行管理テーブル710を更新する。そして、ステップS2247において、クライアント端末240は、クラウドサーバ210に商品販売結果を送信する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態と比べると、配送先候補の更新を所定条件で制限する点で異なる。本実施形態の条件は、商品配送車が既に配送先候補の近い距離に来ている場合は、その配送先候補を販売先に決定し、入札価格が高くても配送先候補を更新しない。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、商品配送車が距離的に既に配送先候補の近くに来ている場合の配送先候補の更新を制限することで、余分な配送時間を削減して、ユーザの満足を高めながらより収益を増加することができる。
なお、本実施形態の第2実施形態との相違は、クラウドサーバ210の処理手順中の価格設定送信処理のみであるので、他の説明は省略する。
(価格設定送信処理)
図23は、本実施形態に係る価格設定送信処理(S1633)の手順(S1633−2)を示すフローチャートである。なお、図23において、第2実施形態の図17Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS2301において、クラウドサーバ210は、商品配送車と配送先候補との距離が閾値αを超えているか否かを判定する。距離が閾値αを超えている場合には、クラウドサーバ210は、図17Aと同様の処理を行なう。一方、距離が閾値αを超えていない場合には、クラウドサーバ210は、ステップS2303に進んで、今の配送先候補を販売先に決定する。次に、クラウドサーバ210は、ステップS2305において、決定した販売先をユーザ端末221〜22nとクライアント端末240とに送信する。そして、クラウドサーバ210は、ステップS2307において、オークションの終了をユーザ端末221〜22nに送信する。なお、ステップS2305とS2307とは逆であっても、同時であってもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第3実施形態と比べると、配送先候補の更新を制限する条件が異なる。本実施形態においては、商品配送車が既に配送先候補への配送時間が短い場所に来ている場合は、その配送先候補を販売先に決定し、入札価格が高くても配送先候補を更新しない。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、商品配送車が時間的に既に配送先候補の近くに来ている場合の配送先候補の更新を制限することで、余分な配送時間を削減して、ユーザの満足を高めながらより収益を増加することができる。
なお、本実施形態の第2実施形態との相違は、クラウドサーバ210の処理手順中の価格設定送信処理のみであるので、他の説明は省略する。
(価格設定送信処理)
図24は、本実施形態に係る価格設定送信処理(S1633)の手順(S1633−3)を示すフローチャートである。なお、図24において、第2実施形態の図17Aあるいは第3実施形態の図23と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS2401において、クラウドサーバ210は、商品配送車が現在位置から配送先候補に行くまでの配送時間が閾値βを超えているか否かを判定する。配送時間が閾値βを超えている場合には、クラウドサーバ210は、図17Aと同様の処理を行なう。一方、配送時間が閾値βを超えていない場合には、クラウドサーバ210は、ステップS2303に進んで、以降ステップS2303〜S2307において、図23と同様の処理を行なう。なお、ステップS2305とS2307とは逆であっても、同時であってもよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第4実施形態と比べると、商品配送車が複数個の商品を配送する点で異なる。すなわち、1つの配送先候補に到達して所定個数を販売した後、残りの個数についてさらにオークションを行ない、次の配送先候補の選定を継続する。そして、選定した配送先候補を商品配送車の通信端末に随時、通知して、商品の配送を管理すると共に、販売先が決定するとユーザの通信端末に報知して、一旦、入札停止し、販売先の入札価格を削除して、オークショを再開する。
なお、本実施形態においては、商品の単価あるいは量り売りの場合は分量単価(単位分量の価格)の入札価格ではなく、単価(分量単価)と購入個数(購入分量)を積算した価格とする。すなわち、入札価格=単価(分量単価)×購入個数(量)とする。このようにすれば、商品の現在位置から離れていても、多くの個数(量)を入札すれば、収益が近くの少ない個数(量)の入札よりも多くなって、配送先候補は遠いユーザに選定されるので、収益を増大できることになる。
このように、本実施形態によれば、商品の配送による品質劣化を考慮しながら複数個の商品の競売および配送を効率的に行なうことによって、ユーザを満足させつつ収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
《情報処理システムの説明》
図25A〜図25Dを参照して、本実施形態の情報処理システムを説明する。
(概念を説明)
図25Aは、本実施形態に係る情報処理システム2500の概念を説明する図である。なお、図25において、第2実施形態の図2Aと同様の構成要素には同じ番号を付している。
図25Aにおいては、商品配送車がA点201を出発して、商品の複数匹の“魚”をユーザに配送する例を示す。ユーザはB点202、C点203、D点204、E点205に居るとする。そして、B点202のユーザは、ユーザ端末221により商品配送車が配送する魚を購入するための入札に参加する。また、C点203のユーザは、ユーザ端末222により商品配送車が配送する魚を購入するための入札に参加する。D点204、E点205のユーザ端末は省略している。商品配送車にはクライアント端末240が搭載され、クライアント端末240は商品配送車による配送先をナビゲートする。
情報処理装置であるクラウドサーバ2510は、オークションが開始されると、商品である複数匹の魚のA点201における品質(魚の鮮度)を基準に、B点202〜E点205に配送された場合の品質劣化を予測する。クラウドサーバ2510の価格設定送信部211は、各ユーザの位置に従って品質劣化に対応した入札の最低価格を設定して送信する。B点202のユーザ端末221には、B点202における最低価格が送信され、表示画面221aに表示される。一方、C点203のユーザ端末222には、C点203の最低価格が送信され、表示画面222aに表示される。なお、本実施形態では、最低価格は商品の単価として説明するが、個数や重量などを考慮した最低価格を設定してもよい。
各ユーザは、最低価格を超えた入札価格を提示するため、クラウドサーバ2510に送信する。なお、入札価格は、商品の単価と個数や重量との積に相当する。クラウドサーバ2510の配送先選定部2512は、ユーザの入札価格を収集して、商品原価と配送費用や人件費などを差し引いた収益を比較して、収益の最も大きいユーザを配送先候補に選定し、商品配送車のクライアント端末240に通知する
図25Aにおいては、ユーザ端末221から収益の最も大きい入札価格が提示されたため、A点201からの配送先候補としてB点202が選定されている。そして、B点202が販売先になり所望数の商品を販売した後の残りの商品のオークションでは、ユーザ端末222から収益の大きい入札価格が提示されたため、配送先候補としてC点203を選定している。このようにして、順に、D点204、E点205に魚を販売し、全て完売した場合、あるいは魚の鮮度が商品の基準より低下した場合には、オークションが終了する。
(配送管理)
図25Bは、本実施形態に係る情報処理システム2500における配送管理を説明する図である。図25Bの上段は、入札に参加するユーザ端末220の表示例である。また、図25Bの下段は、商品を配送するクライアント端末240の表示例である。
上段左図は、ユーザ端末220から商品購入のリクエストを入力してクラウドサーバ2510に送信する画面2520aである。リクエストリスト2520bには、商品と個数と所望期間とが入力される。下段左図は、クラウドサーバ2510が、ユーザ端末220からの商品リクエストを収集して、クライアント端末240に提示した画面2541である。画面2541中の丸印の大きさは商品のリクエスト数を表わしている。
商品配送者は、画面2541からユーザからの商品リクエストの量が、配送による収益を得られる量を超えると判断すれば、下段中央図のように、配送の開始の画面2542をクラウドサーバ2510に送信する。クラウドサーバ2510は、商品の配送を考慮した最低価格を設定して、上段中央図のように、ユーザ端末220に最低価格を含む入札画面2520cを送信する。入札画面には、入札価格を入力するエリア2520dが設けられる。
クラウドサーバ2510は、ユーザ端末220からの入札価格を収集して、収益の最も大きなユーザを配送先候補に選定して、その配送先候補をクライアント端末240とユーザ端末220に送信する。その時のクライアント端末240およびユーザ端末220の表示画面例は、第2実施形態の図2Bの上下段中央図に示されている(本実施形態では省略)。
配送先候補が販売先に変わった場合には、下段右図のように、販売先への配送経路が分かる販売先指示画面2543を送信する。同時に、クラウドサーバ2510は、販売先として決定したユーザのユーザ端末220に、落札価格を含む落札結果画面2520eを送信する。図25Bにおいては、落札が本人をしめす“次はお客様の所に配送します”とのメッセージ2520fも表示されている。
なお、オークションが行った停止して、配送先候補が販売先に変わる場合は、第2実施形態乃至第4実施形態で示したような場合である。すなわち、より収益の高い入札価格がないままに商品配送車が配送先候補に到着した場合(第2実施形態)、商品配送車と配送先候補との距離が閾値α以下になった場合(第3実施形態)、商品配送車の配送先候補への配送時間が閾値β以下になった場合(第4実施形態)である。なお、これらの例には限定されない。
また、本実施形態においては、配送の開始をユーザからの商品リクエストの量が、配送による収益を得られる量を超えた場合とした。しかし、ユーザからの商品リクエストなしに配送を開始しても、クラウドサーバ2510に蓄積された配送履歴に基づいてクラウドサーバ2510が配送開始をトリガしてもよい。
(オークション参加領域)
図25Cは、本実施形態に係る情報処理システム2500におけるオークション参加領域を説明する図である。なお、図25Cにおいて、図示および説明の都合上、各商品配送車の現在位置におけるオークション参加領域を小さく設定している。なお、実際にもこのようにオークション参加領域を小さく設定して、配送距離や配送時間の少ないできるだけ近い場所で販売するための工夫も可能である。
図25Cにおいては、配送センターとしてA点を有し、1台の商品配送車で商品を配送するものとする。
配送センターA点を出発時のオークション参加領域と配送センターA点が最も高く離れれば低くなる最低価格を示す。配送センターA点を出発した商品配送車は、オークションで最初の販売先をB点の割烹に決定したとする。商品配送車の現在位置であるB点割烹を中心とするオークション参加領域とB点割烹が最も高く離れれば低くなる最低価格を示す。次に、B点割烹を出発した商品配送車は、オークションで次の販売先をC点の店舗に決定したとする。商品配送車の現在位置であるC点店舗を中心とするオークション参加領域とC点店舗が最も高く離れれば低くなる最低価格を示す。次に、C点店舗を出発した商品配送車は、オークションで次の販売先をD点のスーパーに決定したとする。このように、オークション参加領域は配送経過と共に小さくなり、最低価格も品質劣化に応じて低下する。そして、例えば、D点(スーパー)に商品配送車が到着した時点で、商品が完売したか、あるいはそれ以降は商品劣化のため販売できなくなれば、オークションは終了する。
(入札価格)
図25Dは、本実施形態に係る入札価格の概念を説明する図である。図25Dのように、ユーザUA、UB、UCを例に説明する。最低価格は、クライアント(商品配送車)の現在位置を中心に漸次、低くなる。ここで、ユーザUA、UB、UCは、それぞれ最低価格で入札したと仮定する。
クライアントに最も近いユーザUAは商品を3個、すなわち(最低価格)×3が入札価格となる。ユーザUBは商品を5個、すなわち(最低価格)×5が入札価格となる。ユーザUCは商品を10個、すなわち(最低価格)×10が入札価格となる。図25Dのハッチング部分は、配送費などの必要経費を示す。したがって、ハッチング部分と原価を差し引いた額がクライアントの収益となる。したがって、図25Dの例では、クライアント(商品配送車)の配送候補はユーザUBに選定される。このように、クライアントの収益の大小で次の配送先が選定される。
《情報処理システムの動作手順》
図26は、本実施形態に係る情報処理システム2500における動作手順を示すシーケンス図である。なお、図26において、図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
ステップS2611において、ユーザ端末221〜22nからの商品リクエストがクラウドサーバ2510に送信される。クラウドサーバ2510は、商品リクエストを商品リクエストDB404に蓄積される(図28A参照)。ステップS2613において、クラウドサーバ2510は、蓄積された商品リクエスト情報をクライアント端末240に送信する。
クライアント端末240は、商品リクエスト情報に基づいて、ステップS2621において、配送を開始する商品情報をクラウドサーバ2510に送信する。商品情報には、クライアントID、商品ID、商品の数、クライアント端末の現在位置が含まれる。クラウドサーバ2510は、ステップS2623において、クライアントの認証や現在位置の登録、そして、以降の商品配送を管理するため商品管理DB2505にクライアント情報および商品情報を記憶する(図28B参照)。
ステップS2629において、クラウドサーバ2510は、各ユーザ端末221〜22nからの最低価格を超える単価に基づく入札価格を収集する。入札価格は、最低価格を超える商品単価と商品数との積である。そして、クラウドサーバ2510は、ステップS2631において、収集した入札価格を配送費用なども考慮して比較し、最も収益の高いユーザを配送先候補に選定して、各ユーザ端末221〜22nおよびクライアント端末240に配送先候補とその入札価格とを送信する。この配送先候補と入札価格との受信を参考にして、各ユーザ端末221〜22nは新たな入札を行なう。同時に、クライアント(商品配送車)は、配送先候補に向かう。なお、配送先候補の入札価格を送信しない場合もある。
その後、クラウドサーバ2510において、ステップS425の最低価格設定からステップS2631の配送先候補選定までが、販売先が決定するまで繰り返される。そして、ステップS2641において販売先が決定すると、クラウドサーバ2510は販売した商品の個数を在庫数から差し引く在庫管理を行ない、各ユーザ端末221〜22nおよびクライアント端末240に、決定した販売先とオークションの一時停止情報を送信する。そして、クラウドサーバ2510は、配送先の入札価格を削除する。その後、クラウドサーバ2510は、再度、ステップS425において、新たな商品配送車の現在位置を中心とする、商品の劣化予測に基づく最低価格の設定を行なって、次のオークションが継続される。
《クラウドサーバの機能構成》
図27は、本実施形態に係るクラウドサーバ2510の機能構成を示すブロック図である。なお、図27において、図5と同様の機能構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
商品リクエスト受信部2704は、通信制御部501を介してユーザ端末220から、商品リクエストを受信する。商品リクエスト蓄積2705は、ユーザ端末220からの商品リクエストを商品リクエストDB2604に蓄積する(図28A参照)。商品リクエスト読出部2707は、商品リクエストDB2604に蓄積されたユーザ端末220からの商品リクエストを読み出す。そして、商品リクエスト送信部2706は、読み出したユーザ端末220からの商品リクエストを、通信制御部501を介してクライアント端末240に送信する。
また、配送先候補選定部2712は、配送先選定テーブル2712aを有し、配送費用などを考慮して入札価格が最も高いユーザを配送先に選定する。なお、本実施形態においては、1つの商品の単価ではなく、複数個の商品の(単価×個数)の入札価格からの収益に基づいて配送先候補を選定するので、図5とは異なる参照番号を付した。しかしながら、基本的には、図5の配送先候補選定部212および配送先選定テーブル212aと同様であるので、説明の重複はさける。
販売先決定部2716は、オークション停止時の配送先候補を販売先に決定する。決定された販売先は、販売先送信部517により通信制御部501を介して、各ユーザ端末221〜22nおよびクライアント端末240に送信される。なお、オークション用タイマ2715は、経過時間によりオークションを終了させる場合のために準備される。他の終了条件であれば、そのための機能構成部が準備されることになる。
(商品リクエストDB)
図28Aは、本実施形態に係る商品リクエストDB2604の構成を示す図である。商品リクエストDB2604は、本実施形態の商品入札配送のアプリケーションに参加するユーザからの商品リクエストを蓄積する。なお、商品リクエストDB2604の構成は、図28Aに限定されない。
商品リクエストDB2604は、商品ID2811に対応付けて、その商品をリクエストしたユーザID2812を記憶する。各ユーザID2812に対応付けて、商品のリクエスト個数2813、ユーザの現在位置2814、地図上の位置2815を記憶する。
(商品管理DB)
図28Bは、本実施形態に係る商品管理DB2505の構成を示す図である。商品管理DB2505は、本実施形態の商品入札配送のアプリケーションを利用するクライアントが配送する商品の管理情報を記憶する。なお、商品管理DB2505の構成は、図28Bに限定されない。
商品管理DB2505は、クライアントID2821に対応付けて、そのクライアントが配送する商品ID2922を記憶する。なお、本実施形態においては、複雑さを避けるため、クライアント(商品配送車)が配送する商品の種類を1つに限定して説明している。
また、商品管理DB2505は、各商品ID2822に対応付けて、配送する商品個2823、商品原価2824、販売個数2925、現在の残品個数2826、現在の売上額2827、累積の配送費2828、現在の収益額2829などを記憶する。
《クラウドサーバの処理手順》
図29は、本実施形態に係るクラウドサーバ2510の処理手順を示すフローチャートである。なお、図29において、第2実施形態の図16と同様にステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
図29においては、図16のステップS1621およびS1631の分岐とその処理のステップは省略している。また、図16のステップS1641の分岐とその処理のステップは、1個の商品の場合の手順なので図29では削除され、代わりに、複数個の商品の場合のステップS2941の分岐とその処理のステップに代替された。そして、商品リクエストのステップS2951の分岐とその処理のステップが追加された。
ステップS2941において、クラウドサーバ2510は、オークション停止の条件が満足されたと判定すると、ステップS2943に進む。ステップS2943において、クラウドサーバ2510は、オークション停止処理をして販売先を現在の配送先候補に決定し、オークション停止と落札した販売先をクライアント端末240およびユーザ端末221〜22nに送信する。次に、クラウドサーバ2510は、在庫調整をして、販売先の入札価格を削除する。そして、ステップS2947において、クラウドサーバ2510は、次の販売先を決めるオークションを再開する。
また、ユーザからの商品リクエストであれば、クラウドサーバ2510は、ステップS2951からS2953に進む。ステップS2953において、クラウドサーバ2510は、ユーザからの商品リクエストを商品リクエストDB2604に蓄積する。そして、ステップS2955において、クラウドサーバ2510は、クライアントへの報知条件を満たしているかを判定する。報知条件を満たしていれば、クラウドサーバ2510はステップS2957に進んで、商品リクエストをクライアント端末に送信する。なお、報知条件は、時間間隔であってもよいし、商品リクエストの累積数が閾値を超えた場合であってもよい。また、送信先のクライアント端末は、商品の種別に対応して選別されてもよい。あるいは、クライアント端末からの要求に応答して、商品リクエストを送信する構成であってもよい。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第5実施形態と比べると、季節や時間帯などの商品劣化に影響する環境変化を考慮して、最低価格を設定する点で異なる。その他の構成および動作は、第2乃至第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、季節や一日の時間帯などの商品劣化の環境の変化に適切に対応した、収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
なお、本実施形態では、劣化条件の変化による最低価格設定をあらかじめ準備しておく例を示すが、実際の劣化条件を時々刻々、検出しながら最低価格設定をリアルタイムに変更することもできる。さらに、劣化条件についての履歴を蓄積して、劣化条件の変動を予測しながら最低価格を変更することも可能である。
《情報処理システム》
図30Aおよび図30Bを参照して、本実施形態の情報処理システムを説明する。
(時間帯の説明)
図30Aは、本実施形態に係る情報処理システムにおける時間帯の概念を説明する図である。
図30Aに示すように、例えば、配送する商品が生もの食品である魚であるとすると、温度による品質低下の影響が大である。その場合に、季節によって温度が異なる。図30Aには、夏と冬との一日の平均温度変化例を示した。また、一日においても、時間帯によって温度の差がある。
その傾向は、日の出から日没まではより高い温度となり、特に昼過ぎが最も高くなる傾向にある。また、日没後には急速に温度低下が起こり、翌朝の日の出過ぎまで漸次的に低下する傾向にある。
本実施形態は、このような商品の品質低下に影響する要因の違いを考慮した配送管理を行なう。あるいは、品質低下の少ない時間帯を使用したユーザの満足度を高めると共に、収益を増大できる配送管理を行なう。なお、本例では、品質低下の要因を温度に絞って説明するが、他の要因であっても、あるいは複数の要因が影響する場合であっても、本例を適用可能である。
(最低価格)
図30Bは、本実施形態に係る最低価格設定の概念を説明する図である。本実施形態においては、第2乃至第5実施形態と異なり、処理を簡略化するため、最低価格を図2Dのような曲線ではなく、クライアントを中心とする同心円で区分けした領域単位に設定するものとする。
図30Bのように、クライアントの現在位置を中心に、段階的に入札の最低価格が減少するように設定される。なお、最低価格は基本的に商品の単価である。また、各最低価格の領域をクライアントの現在位置を中心とした同心円状に設定したが、道路や道路の交通状況を考慮して、より配送と品質劣化に適応した領域とするのが望ましい。
《クラウドサーバの機能構成》
図31は、本実施形態に係るクラウドサーバ3110の機能構成を示すブロック図である。なお、図31において、図5または図27と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
価格設定送信部3111は、価格設定テーブル3151a(図32参照)を有する最低価格設定部3151を含む。最低価格設定部3151は、価格設定テーブル3151aを参照し、季節や時間帯により異なる品質低下に対応して異なる最低価格を設定する。
(価格設定テーブル)
図32Aは、本実施形態に係る価格設定テーブル3151aの構成を示す図である。価格設定テーブル3151aは、季節や時間帯により異なる最低価格を設定するために使用される。なお、図32Aには、時間帯により異なる最低価格の設定のみを示すが、他の品質低下の要因の変動についても同様の処理が適用される。
価格設定テーブル3151aは、商品ID3201に対応付けて、商品の配送開始時の初期単価3202、商品DB403からの劣化条件(および劣化緩和条件)3203、現在の条件(測定温度など)3204、最低価格を設定する時間帯3205、条件を勘案して時間帯により設定する最低価格3206を記憶する。設定する最低価格3206は、時間帯によってその範囲や設定差などが異なる。例えば、0時〜6時および18時〜24時では、最低価格の低下がなだらかであり、入札できる領域も広くなっている。一方、6時〜12時、特に12時から18時では、最低価格の低下が急であり、入札できる範囲も狭くなっている。なお、時間帯の分割や最低価格の設定は、図32Aに限定されない。商品およびその商品の品質劣化の要因により、その要因に適切な時間帯の分割や最低価格の設定が行なわれる。
図32Bは、本実施形態に係る価格設定テーブル3151aの概念を説明する図である。図32Bから明らかなように、12時〜18時の時間帯は、温度が高いので品質低下も早く、したがって最低価格が急に低下して、入札への参加領域も狭い。一方、0時〜6時の時間帯は、温度が低いので品質低下も遅く、したがって最低価格がなだらかに低下して、入札への参加領域も広い。ただし、0時〜6時は深夜であるため、交通渋滞は少ないが人件費高くなる。これらも勘案して、収益の大きい時間帯が配送時間帯として選択される。
《クラウドサーバの処理手順》
図33は、本実施形態に係るクラウドサーバ3110の処理手順を示すフローチャートである。なお、図33において、図16と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。また、本実施形態の特徴部分は、ステップS3323であるので、他は省略している。
ステップS1621の判定において、クライアントからの配送情報の受信であれば、クラウドサーバ3110は、ステップS3323に進んで、価格設定送信処理を実行する(図34参照)。
(価格設定送信処理)
図34は、本実施形態に係る価格設定送信処理(S3323)の手順を示すフローチャートである。図34において、図17Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS3401において、クラウドサーバ3110は、現在の時間帯を判定し、例えば、図32Aおよび図32Bに示したように4つの時間帯に対応して処理を分岐する。0時〜6時の間であれば、クラウドサーバ3110はステップS3403に進んで、図32Aの一段目を第1時間帯として設定する。また、6時〜12時の間であれば、クラウドサーバ3110はステップS3405に進んで、図32Aの二段目を第2時間帯として設定する。また、12時〜18時の間であれば、クラウドサーバ3110はステップS3407に進んで、図32Aの三段目を第3時間帯として設定する。また、18時〜24時の間であれば、クラウドサーバ3110はステップS3409に進んで、図32Aの四段目を第4時間帯として設定する。そして、ステップS3411において、クラウドサーバ3110は、各時間帯に対応する最低価格を設定する。なお、あらかじめ設定された最低価格でなく、温度などの要因を検出して、あるいは履歴から変化予測を行なって、ダイナミックに最低価格を設定してもよい。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第6実施形態と比べると、商品の配送を管理する情報処理装置が商品配送車のクライアント端末である異なる。すなわち、本実施形態においては、クラウドサーバは存在しない。なお、配送管理アプリケーションは、クラウドサーバから商品配送車のクライアント端末にダウンロードしてもよい。その他の構成および動作は、第2乃至第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、個々の商品配送車が独立して、商品の配送による品質劣化を考慮しながら商品の競売および配送を管理することによって、収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
《情報処理システムの概念》
図35は、本実施形態に係る情報処理システム3500の概念を説明する図である。なお、図35において、図2Aと同様の機能要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
図35においては、クライアント(商品配送車)に搭載されたクライアント端末3540が、商品の配送による品質劣化に対応する最低価格を設定してユーザ端末に送信する価格設定送信部3541と、ユーザ端末からの入札価格に基づいて次の配送先を選定する配送先候補選定部3542とを有する。すなわち、本実施形態においては、クライアント端末3540が情報処理装置として、クラウドサーバ210を代替する。なお、アプリケーションはクラウドサーバ210からクライアント端末3540にダウンロードされてもよい。
《情報処理システムの動作手順》
図36は、本実施形態に係る情報処理システム3500の動作手順を示すシーケンス図である。図36において、図4のクラウドサーバ210あるいは図26のクラウドサーバ2510などの動作手順をクライアント端末3540が実行することになる。
ステップS3601において、クラウドサーバ210は、ユーザ端末221〜22n、およびクライアント端末3540に本実施形態のオークション・アプリケーションをダウンロードする。ステップS3603において、ユーザのユーザ端末221〜22nは、ユーザ情報を、商品配送車のクライアント端末3540に送信する。クライアント端末3540は、ユーザ登録DB3703に、ユーザの登録を行なう。そして、クライアント端末3540は、ステップS3605において、オークション・アプリケーションを起動する。
ステップS3611において、ユーザ端末221〜22nは、商品リクエストをクライアント端末3540に送信する。クライアント端末3540は、ステップS3613において、商品リクエストを商品リクエストDB3706に蓄積する。クライアント端末3540は、ステップS3615において、クライアントの入力にしたがって配送商品を選定する。クライアント端末3540は、ステップS3617において、商品DB3712に記憶された商品の劣化条件などを参照して、クライアント(商品配送車)の現在位置に基づいた商品の劣化予測を行ない、地図DB3713を使って現在位置を中心にオークションの最低価格を設定する。そして、クライアント装置3540は、ステップS3619において、各ユーザ端末221〜22nのその現在位置に対応した最低価格を設定して通知する。なお、交通情報DBを参照して、配送経路や配送における渋滞などの交通事情を考慮するのが望ましい。
ステップS3621において、クライアント端末3540は、各ユーザ端末221〜22nから送信された最低価格を超える単価の入札価格を収集する。入札価格は、最低価格を超える商品単価と商品数との積である。そして、クライアント端末3540は、ステップS3623において、収集した入札価格を配送費用なども考慮して比較し、最も収益の高いユーザを次の配送先に選定して、各ユーザ端末221〜22nに次の配送先とその入札価格とを送信する。この次の配送先と入札価格との受信を参考にして、各ユーザ端末221〜22nは、新たな入札を行なう。同時に、クライアント(商品配送車)は、次の配送先に向かう。
ここで、クライアント端末240は、ステップS3625で販売済み商品を在庫から差し引く在庫調整を含む商品販売記録を行なう。そして、クライアント装置3540は、再び、ステップS3617の商品の劣化予測を行ない、現在位置を中心にオークションの最低価格を設定して、次のアウクションを継続する。
《クライアント端末の機能構成》
図37は、本実施形態に係るクライアント端末3540の機能構成を示すブロック図である。なお、図37において、図7と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。また、図37において、クライアント端末3540は、図5のクラウドサーバ210あるいは図27のクラウドサーバ2510の機能構成部を有しており、参照符号が異なるのみで同じ名称の機能構成部の構成は第2実施形態や第5実施形態と同様である、詳細な構成の説明は省略する。
ユーザ情報受信部3701は、通信制御部704を介してユーザ端末220から、ユーザIDや認証情報などのユーザ情報と、ユーザ端末IDや認証情報などのユーザ端末情報とを受信する。ユーザ情報登録部3702は、ユーザ情報とユーザ端末情報とに基づいて、ユーザ登録DB3703にユーザを登録する(図8A参照)。また、商品リクエスト受信部3704は、通信制御部704を介してユーザ端末220から、商品リクエストを受信する。商品リクエスト蓄積部3705は、ユーザ端末220からの商品リクエストを商品リクエストDB3706に蓄積する(図9B参照)。
価格設定送信部3541は、配送情報生成部3707と、品質劣化予測部3708と、最低価格設定部3709と、最低価格送信部3710とを含む。配送情報生成部3707は、クライアントの入力に基づきクライアント(商品配送車)が配送する商品に関する情報を生成する。なお、受信情報は、商品情報を蓄積する商品DB3712と、クライアント(商品配送車)の商品を管理するための商品管理DB3711とに記憶される。品質劣化予測部3708は、商品品質テーブル3708a(図15参照)を有し、地図DB3713も参照して地図上の位置における商品品質を予測する。最低価格設定部3709は、価格設定テーブル3709a(図12A参照)を有し、地図上の位置において予測された商品品質に対応する最低価格を設定する。最低価格送信部3710は、地図上の位置に設定された最低価格を参照して、各ユーザの現在位置における入札の最低価格をユーザ端末に送信する。
また、入札価格受信部3715は、入札価格テーブル3715a(図13A参照)を有し、通信制御部704を介して各ユーザ端末220から、入札価格を受信する。配送先候補選定部3542は、配送先候補選定テーブル3542a(図14参照)を有し、配送費用などを考慮して入札価格が最も高いユーザを配送先に選定する。配送費用は、地図DB3713や交通情報DB(図10参照)を参照して算出される。そして、選定された次の配送先は、表示部708に表示される。音声出力であってもよい。なお、図37には、販売先決定についての構成は省かれているが、上記他の実施形態の構成を使用できる。
《クライアント端末の処理手順》
図38は、本実施形態に係るクライアント端末3540の処理手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、図20のCPU2010がRAM2040を使用して実行して、図37の機能構成部を実現する。また、図38において、その手順は、第2実施形態のクラウドサーバ210の処理手順と類似であり、同じ名称のステップはステップ番号が異なるのみであり、その詳細な手順は第2実施形態のクラウドサーバの処理手順と同様である。
ステップS3811において、クライアント端末3540は、ユーザまたはクライアントの登録か否かを判定する。また、クライアント端末3540は、ステップS3821において、クライアントによる配送情報の入力か否かを判定する。また、クライアント端末3540は、ステップS3831においては、ユーザの入札情報の受信か否かを判定する。そして、クライアント端末3540は、ステップS3841において、クライアントによる販売情報の入力か否かを判定する。
ユーザまたはクライアントの登録の場合、クライアント端末3540はステップS3813に進んで、ユーザ登録であればステップS3813においてユーザ登録DB401にユーザ登録する。また、クライアント登録であれば、クライアント端末3540はステップS3815において、クライアント登録DB402にクライアント登録する。
また、配送情報の入力であれば、クライアント端末3540はステップS3823に進んで、商品配送車の現在位置を中心に、配送による品質劣化を考慮した最低価格を設定してユーザ端末に送信する、価格設定送信処理を実行する(図17A参照)。
また、ユーザの入札情報の受信であれば、クライアント端末3540はステップS833に進んで、入札価格を含むユーザ入札情報を収集するために記憶する。次に、ステップS3837において、クライアント端末3540は、今までの入札価格から収益に基づいて配送先候補を選定する、配送先候補選定処理を実行する(図17Bまたは図17C参照)。
また、販売情報の入力であれば、クライアント端末3540はステップS3843に進んで、商品販売情報を取得する。次に、ステップS3847に進んで、クライアント端末3540は、オークションの終了情報と、商品販売情報とを、ユーザ端末221〜22n(クライアント端末240)に送信する
なお、図38には、逐次変化する現在位置の取得については記載していないが、ユーザの現在位置あるいはクライアントの現在位置は、逐次あるいは情報通信時にユーザ端末221〜22nからクライアント端末3540に送信される。
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第7実施形態と比べると、同様の商品配送アプリケーションに従った複数の商品配送車による商品配送を管理する点で異なる。なお、本実施形態においては、同じ商品を同じ商品提供会社が複数の商品配送車で配送する場合を説明する。その他の構成および動作は、第2乃至第7実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、複数の商品配送車による商品配送においても、配送先を重複せずに効率良く選定するので、複数の商品配送車によるトータルの収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
《情報処理システムの概念》
図39は、本実施形態に係る情報処理システム3900の概念を説明する図である。なお、図39において、説明の都合上、各商品配送車の現在位置における入札可能範囲を小さく設定している。
図39においては、配送センターとしてA1点とA2点とを有し、1つの商品提供会社が2台の商品配送車で同じ商品を配送するものとする。なお、配送センター出発時の商品の品質は同じと仮定する。出発時点で品質が異なる場合には、最初から異なる最低価格が設定されることになる。
配送センターA1点を出発した商品配送車は、最初の配送先をB点の割烹に選定したとする。一方、配送センターA2点を出発した商品配送車は、最初の配送先をE点の食堂に選定したとする。ここで、一方の商品配送車の現在位置であるB点の割烹を中心とする入札可能領域と、他方の商品配送車の現在位置であるE点の食堂を中心とする入札可能領域とは、領域3901で重複する。この時に、両方の商品配送車が同じ場所を目指すように選定されるのは無駄となる。したがって、この領域3901において、B点の割烹にいる商品配送車が設定する最低価格と、E点の食堂にいる商品配送車が設定する最低価格とを比較して、より高い最低価格を設定している商品配送車のみがこの領域3901のユーザの入札を受け付けることにする。図39の場合は、E点の食堂にいる商品配送車が設定する最低価格の方が高いので、E点の食堂にいる商品配送車に対応する最低価格のみが領域3901のユーザ端末に通知される。すなわち、最低価格の設定が高い方がより品質のよい商品を配送できると予測する。
次に、配送センターA1点を出発した商品配送車は、次の配送先をC点の店舗に選定したとする。一方、配送センターA2点を出発した商品配送車は、次の配送先をD点のスーパーに選定したとする。ここで、一方の商品配送車の現在位置であるC点の店舗を中心とする入札可能領域と、他方の商品配送車の現在位置であるD点のスーパーを中心とする入札可能領域とは、領域3902で重複する。この時に、両方の商品配送車が同じ場所を目指すように選定されるのは無駄となる。したがって、この領域3902において、C点の店舗にいる商品配送車が設定する最低価格と、D点のスーパーにいる商品配送車が設定する最低価格とを比較して、より高い最低価格を設定している商品配送車のみがこの領域3902のユーザの入札を受け付けることにする。図39の場合は、D点のスーパーにいる商品配送車が設定する最低価格の方が高いので、D点のスーパーにいる商品配送車に対応する最低価格のみが領域3902のユーザ端末に通知される。
このようにすれば、C点の店舗にいる商品配送車から次の配送先として、領域3902内のG点の個人は入札から除かれるので、領域3902を除く領域のF点の個人に向かうことになる。一方、D点のスーパーにいる商品配送車は、領域3902内のG点の個人に向かうことができる。こうして、2つの商品配送車が同じユーザであれば、より品質の高い商品を配送可能は商品配送車への入札を受け付けることになり、ユーザの満足度を高めながら、トータルの収益を増加することができる。
《情報処理システムの動作手順》
図40A乃至図40Cは、本実施形態に係る情報処理システム3900の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図40Aにおいては、図4A乃至図4Dで示した入札前の処理は省略している。また、図40A乃至図40Cにおいては、繰り返しをせずに、図39における配送動作を、順に図示している。
ステップS4001において、A1点から出発する商品配送車に搭載されたクライアント端末4041からクラウドサーバ4010に商品情報が送信される。ステップS4003において、A2点から出発する商品配送車に搭載されたクライアント端末4042からクラウドサーバ4010に商品情報が送信される。クラウドサーバ4010は、ステップS4005において、各商品情報を記憶する。次に、クラウドサーバ4010は、ステップS4007において、商品の劣化予測に基づいて、各クライアントのスタート位置に対応する最低価格を設定する。この場合の配送可能領域の重複はないので、それぞれ配送可能領域の全ユーザに最低価格が通知される。
ステップS4009において、クラウドサーバ4010は、A1点からの配送可能範囲のユーザに最低価格を送信する。図39のように、この時点ではB点とF点とのユーザ端末に送信される。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4011において、ユーザ端末から入札された入札価格を収集する。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4013において、A1点の次の配送先を選定する。図39の例では、B点の割烹が選定される。そして、B点の割烹は、ステップS4015において、商品を購入する。一方、クラウドサーバ4010は、ステップS4017において、A2点からの配送可能範囲のユーザに最低価格を送信する。図39のように、この時点ではB点、D点、E点、G点のユーザ端末に送信される。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4019において、ユーザ端末から入札された入札価格を収集する。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4021において、A2点の次の配送先を選定する。図39の例では、E点の食堂が選定される。そして、E点の食堂は、ステップS4023において、商品を購入する。
図40Bに進んで、クラウドサーバ4010は、ステップS4025において、商品の劣化予測に基づいて、各クライアントの現在位置(B点、E点)に対応する最低価格を設定する。この場合の配送可能領域の重複ができるので、クラウドサーバ4010は、ステップS4027において、それぞれ配送可能領域の重なる領域3901における最低価格を比較する。そして、より高い最低価格の商品配送車の方が、品質が良く収益も高く予測でき、領域3901内のユーザ端末にはE点の商品配送車へ入札するための最低価格が通知される。
図40BのステップS4029からS4043までの処理は、配送可能領域の重なる領域3901で一方の入札が選択されるのみで、図40AのステップS4009からS4023と同様である。その結果、次の配送先が、C点とD点に選定される。
図40Cに進んで、クラウドサーバ4010は、ステップS4045において、商品の劣化予測に基づいて、各クライアントの現在位置(C点、D点)に対応する最低価格を設定する。この場合の配送可能領域の重複ができるので、クラウドサーバ4010は、ステップS4047において、それぞれ配送可能領域の重なる領域3902における最低価格を比較する。そして、より高い最低価格の商品配送車の方が、品質が良く収益も高く予測でき、領域3902内のユーザ端末にはD点の商品配送車へ入札するための最低価格が通知される。
図40CのステップS4049からS4063までの処理は、配送可能領域の重なる領域3902で一方の入札が選択されるのみで、図40AのステップS4009からS4023、および図40Bのステップ4029からS4043と同様である。その結果、次の配送先が、F点とG点に選定される。
以降、同様の処理が繰り返され、2台の商品配送車はより品質のよい商品を高く販売できるように、入札可能領域が管理される。なお、本例では2台の商品配送車の例を示したが、同様の技術はより多くの複数の商品配送車の配送管理においても適用可能である。
《クラウドサーバの機能構成》
図41は、本実施形態に係るクラウドサーバ4010の機能構成を示すブロック図である。なお、図41において、図5または図27と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
価格設定送信部4011は、商品配送車の台数に対応する複数の価格設定テーブル4111a、4111b、…を有する最低価格設定部4111と、価格送信テーブル4112aを有する最低価格送信部4112とを含む。最低価格設定部4111は、価格設定テーブル4111a、4111b、…を参照し、各商品配送車の現在位置に基づいて最低価格を設定する。最低価格送信部4112は、最低価格設定部4111が設定した各商品配送車の最低価格を比較し、同じ領域のユーザにはより高い最低価格のみを送信して、入札を可能とする。
なお、価格設定テーブル4111a、4111b、…は、それぞれが図12Aの価格設定テーブル511aに相当するので、ここでは詳細な構成の説明は省略する。
(価格送信テーブル)
図42は、本実施形態に係る価格送信テーブル4112aの構成を示す図である。価格送信テーブル4112aは、同じユーザが複数の異なる入札の参加することを避け、より品質が良く収益が高くなると予測される商品配送車のみに入札できるように、ユーザへの最低価格の送信を制御するために使用される。
価格送信テーブル4112aは、ユーザID4201に対応付けて、ユーザの現在位置4202、第1クライアント(商品配送車)対応の最低価格4203、第2クライアント(商品配送車)対応の最低価格4204、…、第nクライアント(商品配送車)対応の最低価格4205、を記憶する。そして、価格送信テーブル4112aは、最低価格の内からより高い最低価格を選定した送信最低価格4206として記憶する。
《クラウドサーバの処理手順》
図43は、本実施形態に係るクラウドサーバ4010の処理手順を示すフローチャートである。なお、図43において、図16と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
ステップS1621において、クライアントの配送情報受信であれば、クラウドサーバ4010はステップS4323に進んで、同じ商品を配送する他のクライアント(商品配送車)の配送情報を取得する。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4325において、本実施形態の価格設定送信処理を実行する(図44参照)。
また、ユーザ端末からのユーザ入札情報の受信の場合に、クラウドサーバ4010は、ステップS4335において、1つのクライアント(商品配送車)を選定して、配送先候補選定処理(S1637)を行なう。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4339において、他のクライアント(商品配送車)についても配送先選定処理を繰り返し、本商品の配送に関わっている全クライアント(商品配送車)の処理を終わると終了する。
(価格設定送信処理)
図44は、本実施形態に係る価格設定送信処理(S4325)の手順を示すフローチャートである。なお、図44は、クライアントが複数になったことを除いて図17Aと類似である。
クラウドサーバ4010は、ステップS4401において、各クライアント(商品配送車)の現在位置における最低価格を設定する。次に、クラウドサーバ4010は、ステップS4403において、各クライアントの現在位置からの配送条件と劣化条件とに基づいて、領域あるいは各地点の品質低下を予測する。ここで、配送条件には、クライアントの現在位置からの距離や配送時間などを含む。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS4405において、各クライアントの現在位置を中心に品質低下を考慮した最低価格を設定する。クラウドサーバ4010は、ステップS4407において、複数クライントによる最低価格設定領域の収益による優先権を設定する。すなわち、最低価格のより高いクライアント(商品配送車)にその領域の入札の優先権を与える。そして、クラウドサーバ4010は、ステップS409において、各ユーザの現在位置に対応する優先権を与えた最低価格をユーザ端末に送信する。クラウドサーバ4010は、ステップS4411において、入札に応札可能な全ユーザに最低価格を送信するまで、ステップS4409の各ユーザに対応する最低価格を送信するように制御する。
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第8実施形態と比べると、複数の商品配送車が異なる商品提供会社である場合の商品配送を管理する点で異なる。なお、本実施形態においては、同じ品質の同じ商品を異なる初期価格(配送開始時の最低価格)で配送する場合を説明する。その他の構成および動作は、第8実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、複数の商品提供会社による商品配送においても、配送先を重複せずに効率良く選定するので、ユーザを満足させつつ互いの収益の増加と配送の効率化とを共に実現できる。
《情報処理システムの概念》
図45は、本実施形態に係る情報処理システム4500の概念を説明する図である。
図45においては、配送センターとしてX社とY社とを有し、それぞれが1台の商品配送車で同じ商品を配送するものとする。なお、配送センター出発時の商品の品質は同じと仮定する。
配送センターX社を出発した商品配送車は、B点を経由してC点を選定したとする。一方、配送センターY社を出発した商品配送車は、E点経由してD点を選定したとする。ここで、X社の商品配送車の現在位置であるC点を中心とする入札可能領域と、Y社の商品配送車の現在位置であるD点を中心とする入札可能領域とは、領域3502で重複する。この時に、両社の商品配送車が同じ場所を目指すように選定されるのは、全体のユーザ満足度と収益、あるいは配送費用に観点からも無駄が多く、CO2削減とならない。
しかしながら、第6実施形態のような同じ会社の商品配送車ではないので、同じ品質であっても最低価格が異なる設定となる場合がある。したがって、本実施形態においては、X社の出発時点、Y社の出発時点における最低価格を規格化して、同じ品質ならば同じ最低価格になるように変換して、重複する領域3502のユーザがどちらの入札に参加するかを選定する。最低価格を規格化した後、領域4502において、C点にいる商品配送車が設定する最低価格と、D点にいる商品配送車が設定する最低価格とを比較して、より高い規格化最低価格を設定している商品配送車のみがこの領域4502のユーザの入札を受け付けることにする。図45の場合は、D点にいる商品配送車が設定する規格化最低価格の方が高いので、D点にいる商品配送車に対応する最低価格のみが領域4502のユーザ端末に通知される。
このようにすれば、C点にいるX社の商品配送車から次の配送先として、領域4502内のG点は入札から除かれるので、領域4502を除く領域のF点に向かうことになる。一方、D点にいるY社の商品配送車は、領域4502内のG点に向かうことができる。こうして、2社の商品配送車が同じユーザであれば、より品質の高い商品を配送可能は商品配送車への入札のみを受け付けることになり、ユーザの満足度を高めながら、無駄をなくしCO2削減にも寄与することができる。
《情報処理システムの動作手順》
図46は、本実施形態に係る情報処理システム4500の動作手順を示すシーケンス図である。図46は、第8実施形態の図40Cに対応する動作手順であり、図40Cと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
クラウドサーバ4610は、ステップS4645において、X社の初期価格とY社の初期価格とを同じとするように、現在の最低価格を規格化する。次に、クラウドサーバ4610は、ステップS4647において、Xの商品配送車とY社の商品配送車との共通配送範囲は、収益の高い商品配送車(同時に品質のよい方)を優先する。すなわち、図45の領域4502は、Y社の商品配送車の入札領域とする。
《クラウドサーバの機能構成》
図47は、本実施形態に係るクラウドサーバ4610の機能構成を示すブロック図である。図47において、図41と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
図47の価格設定送信部4611は、図41の構成に、価格規格化テーブル4715a(図48参照)を有する価格規格化部4715が追加された構成である。価格規格化部4715は、最低価格設定部4111で複数の商品配送車に対して設定された最低価格を、出発時点の品質が同じであれば同じ価格であるように規格化して、最低価格送信部4112における最低価格の送信先選定をユーザがより品質のよい商品を得られるように制御する。
(価格規格化テーブル)
図48は、本実施形態に係る価格規格化テーブル4715aの構成を示す図である。価格規格化テーブル4715aは、会社の異なる複数のクライアントについて、設定された最低価格を同じ条件で比較できるように規格化するために使用される。
価格規格化テーブル4715aは、クライアントID4801に対応して、商品ID4802を記憶する。各商品ID4802に対応付けて、初期価格4803、初期価格を一致させる規格化価格4804、を記憶する。そして、価格規格化テーブル4715aは、現在位置価格4805、半径R1内の価格4806、…、半径Rn-1からRn内の価格は、算出された算出値と、初期価格を規格化価格に規格化したときの規格値とを記憶する。
クラウドサーバ4610の最低価格送信部4112では、規格値を比較して送信先ユーザを選定し、算出値を選定した送信先ユーザに送信することになる。
《クラウドサーバの処理手順》
図49は、本実施形態に係るクラウドサーバ4610の処理手順を示すフローチャートである。図49において、図16および図43と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
クラウドサーバ4610は、クライアントの配送情報受信であればステップS4323において、同じ商品を配送する他のクライアント(商品配送車)の配送情報を取得する。そして、クラウドサーバ4610は、ステップS4925において、本実施形態の価格設定送信処理を実行する(図50参照)。
(価格規格化処理)
図50は、本実施形態に係る価格設定送信処理(S4925)の手順を示すフローチャートである。図50において、図44と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
クラウドサーバ4610は、ステップS5007において、初期価格を規格化して、最低価格を調整し、ステップS4407の異なる会社の複数クライアントの優先選定を行なう。
[第10実施形態]
次に、本発明の第10実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第9実施形態と比べると、ユーザが複数の商品配送車や商品提供会社のオークションに同時に参加できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2乃至第9実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、ユーザが、複数のオークションを選択しながら所望の価格と品質の割合を組み合わせた入札ができるので、ユーザのリクエストに合致した満足度の高い商品の配送ができる。
《情報処理システムの概念》
図51は、本実施形態に係る情報処理システム5100におけるオークション概念を説明する図である。
図51において、上段はユーザ端末5120に複数の商品配送車のオークションが表示された場合に、ユーザが商品配送車を選択して複数商品のオークションに参加する例を示す。一方、下段は、ユーザが商品を選択して複数商品配送車のオークションに参加する例を示す。
図51の上段左図において、ユーザ端末5120の表示画面5121には、複数の商品配送車による複数商品のオークションに入札するための情報が提示されている。ユーザの指5122が商品配送車の1つをタッチすると、上段右図のように、表示画面5123には、選択された商品配送車(本例ではY)に積荷されている商品のオークション入札条件5124が一覧表示されて、ユーザは入札価格を入力してオークションに参加する。この例では、ユーザがより信頼する商品配送車を選ぶことができる。
図51の下段左図において、ユーザ端末5120の表示画面5121には、上段同様に、複数の商品配送車による複数商品のオークションに入札するための情報が提示されている。ユーザの指5125が商品の1つをタッチすると、下段右図のように、選択された商品(本例では△△)が積荷されている複数の商品配送車についてオークション入札条件5127が一覧表示されて、ユーザは入札価格を入力してオークションに参加する。そして、ユーザは所望の個数を品質や価格を変えて取得することもできる。合計数5128は、ユーザが必要以上の商品を入札しないためである。この例では、ユーザが同じ品質でなく様々な品質の商品を用途に応じて選ぶことができる。
《クラウドサーバの機能構成》
図52は、本実施形態に係るクラウドサーバ5210の機能構成を示すブロック図である。図52において、図41と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
価格設定受信部5211は、価格送信テーブル5202a(図53参照)を有する最低価格送信部5202を含む。価格設定受信部5211は、ユーザに対して最低価格設定部4111で設定されたそのユーザへの全ての最低価格を商品配送車および商品でまとめて送信する。
入札価格受信部5213は、入札価格テーブル5213a(図54参照)を有し、複数ユーザの複数商品配送車への入札を記憶して、配送先候補選定部5212に送る。配送先候補選定部5212は、複数の商品配送車に対応する複数の配送先候補選定テーブル5212a、5212b、…を有し、各商品配送車の配送先候補を並行に選定する。なお、個々の配送先候補選定テーブルは図14と類似であるので、ここには図示しない。
(価格送信テーブル)
図53は、本実施形態に係る価格送信テーブル5202aの構成を示す図である。価格送信テーブル5202aは、各ユーザに複数クライアントへの入札を可能にするために使用される。
価格送信テーブル5202aは、ユーザID5301とユーザ現在位置5302とに対応付けて、複数のクライアントID5303を記憶する。そして、価格送信テーブル5202aは、各クライアントID5303に対応付けて、クライアント現在位置5304、商品の残数5305、ユーザに対応する最低価格5306、商品の品質5307、予定配送時刻5308を記憶する。この情報が、例えば、図52の表示画面5121に表示される。
(入札価格テーブル)
図54は、本実施形態に係る入札価格テーブル5213aの構成を示す図である。入札価格テーブル5213aは、上記価格送信テーブル5202aに対応して、各ユーザからの複数クライアントへの入札を受け付けるために使用される。
入札価格テーブル5213aは、ユーザID5401とユーザ現在位置5402とに対応付けて、複数のクライアントID5403を記憶する。そして、入札価格テーブル5213aは、各クライアントID5403に対応付けて、ユーザに対応する最低価格5404、入札単価5405、商品の個数5406、入札価格5407を記憶する。なお、入札価格5407は、入札単価5405と個数5406との積であり、入札単価5405は最低価格5404を超える必要がある。
[第11実施形態]
次に、本発明の第9実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第10実施形態と比べると、本実施形態による価格設定履歴と入札および落札価格履歴とを蓄積して、廉価で高品質の商品を取得可能な地域を選定する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、本実施形態による価格設定履歴と入札および落札価格履歴から、外食産業のような廉価で高品質の商品を求めるユーザに対して適切な立地提案ができる。
《情報処理システムの説明》
以下、図55Aおよび図55Bを参照して、本実施形態の情報処理システムを説明する。
(情報処理システムの概念)
図55Aは、本実施形態に係る情報処理システム5500の概念を説明する図である。
情報処理システム5500において、クラウドサーバ5510は、上述の商品配送オークションを実行し、配送履歴収集部5511によってその間の配送履歴を配送履歴DB5512に蓄積する。そして、ユーザ端末5550から、品質劣化をする商品を使用する産業立地についての相談があると、配送履歴DB5512を参照して、立地提案部5513からユーザ端末5550に立地条件を提案する。
図55Aにおいては、ユーザ端末5550の表示画面5551から“ファミレス”の立地条件がクラウドサーバ5510に相談する。ファミレス(ファミリーレストラン)では、品質劣化が起こる食材(肉、魚介、野菜、果物など)が大量に使用される。この相談に対して、クラウドサーバ5510の立地提案部5513は、ユーザ端末5550に立地提案の表示画面5552を返す。表示画面5552には、地図上に配送センターでもある魚市場と青物市場とが表示され、配送履歴から求められた品質のよい商品が安く得られる領域が提示されている。ここで、魚市場と青物市場との両配送センターからの好適な領域が重なった地域5553が、望ましい立地範囲として示されている。なお、品質のよい商品が安く得られる領域は、図55Aの形状には限定されない。
(立地条件)
図55Bは、本実施形態に係る情報処理システム5500における立地条件を説明する図である。なお、図55Bは、感覚的に図示されており、形状などは図55Bに限定されない。本実施形態の商品配送オークションによれば、品質のよい商品が安く得られる領域が存在する。
図55Bには、配送センターを中心に、落札した商品履歴からの品質と、落札費用によってどれだけの量(数)を得られるかと、入札成功率とを、図示したものである。直感的にも明らかなように、本実施形態のオークションでは、配送センターに近い場所では最低価格が高いので、品質を超えた入札が必要となる。一方、配送センターに遠い場所では、安く商品が手に入るが品質はそれ以上に劣化している。また、配送費も含まれるので、クライアント(商品配送車)の収益の高いユーザに配送するため、配送センターから余り離れていないユーザに配送される。
これらを勘案すると、図55Bに示すように、配送センターを取り巻くドーナツ状の品質のよい商品が安く得られる領域が存在する。配送履歴DB5512に蓄積された履歴を集めることで、その形状をさらに細かく提示できるようになる。
《情報処理システムの構成》
図56は、本実施形態に係る情報処理システム5500の構成を示すブロック図である。図56において、図3と同様の機能要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
クラウドサーバ5510は、図2Aの価格設定送信部211と配送先選定部212とを含む、配送履歴収集部5511を有する。また、クラウドサーバ5510は、制御部213を有する。また、クラウドサーバ5510は、配送履歴を蓄積する配送履歴DB5512を有する。また、クラウドサーバ5510は、立地提案部5513を有する。そして、ネットワーク250を介してクラウドサーバ5510に立地情報を問い合わせるユーザ端末5550を有する。
《情報処理システムの動作手順》
図57は、本実施形態に係る情報処理システム5500の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図57において、図4A〜図4D、その他のシーケンス図で示した商品配送入札またはオークションの動作手順は、簡略化している。
クラウドサーバ5510は、ステップS5713において、ユーザからの商品リクエストを配送履歴DB5512に蓄積する。ステップS5721において、複数のクライアント端末241〜24nが商品配送情報をクラウドサーバ5510に送信すると、クラウドサーバ5510は、ステップS5723において、商品配送情報を配送履歴DB5512に蓄積する。次に、クラウドサーバ5510は、ステップS5725において、商品劣化予測に基づく最低価格の設定と送信とを行なうと、クラウドサーバ5510はステップS5727において最低価格を配送履歴DB5512に蓄積する。また、クラウドサーバ5510は、ステップS5729において、ユーザ端末221〜22nから入札価格を収集して、次の配送先を選定して送信すると、クラウドサーバ5510はステップS5731において落札価格と選定された配送先とを配送履歴DB5512に蓄積する。
その後、ステップS5741において、ユーザ端末5550が立地条件を入力してクラウドサーバ5510に送信すると、クラウドサーバ5510は、上記配送履歴DB5512に蓄積された情報を参照して、ステップS5743において、立地提案を生成する。そして、ステップS5745において、クラウドサーバ5510は、ユーザ端末5550に立地提案を送信する。ユーザ端末5550は、ステップS5747において、クラウドサーバ5510から受信した立地提案をユーザに報知する。
《クラウドサーバの機能構成》
図58は、本実施形態に係るクラウドサーバ5510の機能構成を示すブロック図である。図58において、図5または図27と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。なお、図58においては、図5の機能構成部を簡略化している。
配送履歴収集部5511は、価格設定送信部211と配送先選定部212とから配送履歴を収集して、配送履歴DB5512に蓄積する。配送履歴DB5512は、少なくとも価格履歴DB5512a(図60A参照)と品質履歴DB5512b(図60B参照)とを関連付けて蓄積している。
立地提案部5513は、立地提案リクエスト受信部5516と、価格・品質対応テーブル5517aを有する立地提案生成部5517と、立地提案送信部5518とを含む。立地提案リクエスト受信部5516は、通信制御部501を介してユーザ端末5550から立地提案リクエストを受信する。立地提案生成部5517は、配送履歴DB5512を参照して、価格・品質対応テーブル5517aを使用しながら、立地提案リクエストに応答する立地提案を生成する。立地提案送信部5518は、立地提案生成部5517が生成した立地提案をユーザ端末5550に送信する。
《ユーザ端末の機能構成》
図59は、本実施形態に係るユーザ端末5550の機能構成を示すブロック図である。なお、図59において、図6と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
立地提案条件送信部5551は、操作部601からの操作にしたがって、立地提案リクエストとして立地提案条件を、通信制御部604を介して、クラウドサーバ5510に送信する。立地提案情報受信部5552は、クラウドサーバ5510から送信された立地提案情報を、通信制御部604を介して受信し、表示部608に表示する。
(価格履歴DB)
図60Aは、本実施形態に係る価格履歴DB5512aの構成を示す図である。なお、価格履歴DB5512aの構成は、図60Aに限定されない。
価格履歴DB5512aは、商品ID6011に対応して、複数の入札価格6012を記憶する。各入札価格6012に対応付けて、入札単価6013、商品の個数6014、最低価格6015、落札したか否かの落札フラグ6016、配送センターからの距離6017、ユーザID6018、住所6019などを記憶する。
(品質履歴DB)
図60Bは、本実施形態に係る品質履歴DB5512bの構成を示す図である。なお、品質履歴DB5512aの構成は、図60Aに限定されない。
品質履歴DB5512bは、商品ID6021に対応して、落札時の複数の品質6022を記憶する。そして、品質履歴DB5512bは、落札時の品質6022に対応付けて、配送センターからの距離6023、ユーザID6024、住所6025、落札価格6026などを記憶する。
(価格・品質対応テーブル)
図61は、本実施形態に係る価格・品質対応テーブル5517aの構成を示す図である。価格・品質対応テーブル5517aは、ユーザにとって十分な品質で安く落札したとなる指標を降順にソートして、どの地域がその指標が大きいかを判定するために使用される。
価格・品質対応テーブル5517aは、降順の順位6101にソートされた、(落札費用対数)×(品質レベル)の値6102を記憶する。なお、この指標は一例であって、これに限定されない。ここで、落札費用対数とは、落札費用がその商品を買える個数を表わした数値である。そして、価格・品質対応テーブル5517aは、落札費用対数6103、品質レベル6104、ユーザID6105、住所6106などを記憶する。
《クラウドサーバの処理手順》
図62は、本実施形態に係るクラウドサーバ5510の処理手順を示すフローチャートである。なお、図62において、図16と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。また、商品リクエストや配送情報受信などの手順は図16と同ようなので図62においては省略している。
各情報のやり取りの後には、クラウドサーバ5510は、ステップS6201において、各情報を配送履歴として配送履歴DB5512に蓄積する。
ステップS6251において、クラウドサーバ5510は、立地提案リクエストの受信か否かを判定する。立地提案リクエストの受信であれば、クラウドサーバ5510はステップS6253に進んで、配送履歴DB5512から落札価格を収集する。次に、クラウドサーバ5510は、ステップS6255において、配送履歴DB5512から落札時の落札品質を収集する。そして、クラウドサーバ5510は、ステップS6257において、立地提案処理を実行する(図63参照)。
(立地提案処理)
図63は、本実施形態に係る立地提案処理(S6257)の手順を示すフローチャートである。
クラウドサーバ5510は、ステップS6301において、落札価格から1つの指標として費用対量(数)を算出する。次に、クラウドサーバ5510は、ステップS6303において、(費用対数(量))×(品質レベル)をユーザにとって満足できる適切な数値(落札価値)として算出する。そして、クラウドサーバ5510は、ステップS6305において、降順ソートを行なう。次に、クラウドサーバ5510は、所定閾値以下の落札価値の落札データを削除する。クラウドサーバ5510は、ステップS6309において、落札価値が閾値を超える落札ユーザの位置を地図上にプロットする。そして、クラウドサーバ5510は、プロットした点の密集する領域を立地提案領域として生成する。クラウドサーバ5510は、ステップS6311において、生成した領域を地図データと共にユーザ端末5550に送信する。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
この出願は、2012年07月12日に出願された日本国特許出願 特願2012−156934号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (25)

  1. 商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信手段と、
    各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信手段と、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定手段と、
    前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記商品の配送時間の経過に伴って、前記第一の受信手段による前記商品の現在位置の受信と、前記第一の送信手段による前記最低価格の送信と、前記第一の選定手段による前記配送先の候補の選定と、前記第二の送信手段による前記配送先の候補の送信とを繰り返すよう制御する制御手段をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選定手段は、前記入札価格から少なくとも商品の原価と配送費用とを差し引いた予測収益が最も多いユーザの現在位置を配送先の候補に選定する請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第一の送信手段は、前記商品の品質劣化の予測を、前記商品の現在位置における品質を基準に、前記商品の種別と、前記商品を取り巻く環境と、前記商品の現在位置から前記ユーザの現在位置までの配送時間の予測とに基づいて行ない、前記配送時間の予測が長くなるにつれてより低い前記最低価格を設定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第一の送信手段は、前記商品の現在位置から前記ユーザの現在位置までの配送経路の交通状況を考慮して、前記商品の品質劣化の予測を行なう請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記商品の配送に用いられる前記通信端末から前記商品の品質を受信する第二の受信手段をさらに備え、
    前記商品の現在位置における品質は、前記第二の受信手段が受信した品質である請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記選定手段は、新たに選定した配送先の候補が前記配送先の候補への前記商品の配送経路から第1閾値より離れている場合に、前記配送先の候補を変更しない請求項2乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記配送先の候補への配送距離が第2閾値より短い場合、または、前記配送先の候補への配送時間の予測が第3閾値より短い場合、前記配送先の候補を販売先に決定し、ユーザに入札停止を通知する請求項2乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第一の送信手段は、前記商品の品質が第4閾値より高くないと予測される位置にあるユーザの通信端末へ、前記最低価格を送信しないよう制御する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記商品の個数が複数である場合に、または、前記商品が分量で販売される場合に、
    前記制御手段は、前記配送先の候補が前記商品の販売先になった場合に、繰り返しを停止してユーザに入札停止を通知し、前記販売先となった前記配送先の候補の入札価格を削除して、前記商品の現在位置に基づいて前記繰り返しを再開する請求項2乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第一の送信手段が設定する前記最低価格は、前記商品の単価あるいは単位分量の価格であり、
    前記選定手段が受信する前記商品の入札価格は、前記商品の単価と個数とを積算した価格、あるいは前記商品の購入分量の価格である請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記商品が異なる複数の現在位置にある場合に、
    前記第一の送信手段は、前記複数の現在位置と前記商品の品質とに基づいて、各ユーザに対して複数の前記最低価格を設定し、より低く設定された前記最低価格をユーザへ送信しないよう制御する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 少なくとも、前記選定手段が選定した配送先のユーザの通信端末から送信された前記商品の入札価格の履歴と、前記ユーザが購入した前記商品の品質の履歴とを、対応付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記商品の入札価格の履歴と前記商品の品質の履歴とに基づいて、前記商品の落札価値を地図上の位置と対応付けて算出する算出手段と、
    前記商品の落札価値が第5閾値を超える前記地図上の領域を生成する生成手段と、
    をさらに備える請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信ステップと、
    各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信ステップと、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定ステップと、
    前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信ステップと、
    を含む情報処理装置の制御方法。
  15. 商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信ステップと、
    各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信ステップと、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定ステップと、
    前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信ステップと、
    をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラム。
  16. 配送中の商品の現在位置を取得する取得手段と、
    各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信手段と、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定手段と、
    前記選定した配送先の候補を報知する報知手段と、
    を備える情報処理装置。
  17. 前記取得手段による前記商品の現在位置の取得と、前記送信手段による前記最低価格の送信と、前記選定手段による前記配送先の候補の選定と、前記報知手段による前記配送先の候補の報知とを繰り返すよう制御する制御手段をさらに備える請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 前記商品の品質を検出する検出手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記検出手段が検出した前記商品の品質を基準に前記商品の配送による品質劣化の予測をする請求項16または17に記載の商品配送車の情報処理装置。
  19. 当該情報処理装置とは異なる情報処理装置から、前記各ユーザの現在位置に対応付けて、前記商品の他の現在位置に基づいて設定された入札価格の下限を示す第二の最低価格を受信する受信手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記第一の最低価格が、前記受信手段が受信した前記第二の最低価格より低い場合に、ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信しないよう制御する請求項16乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  20. 配送中の商品の現在位置を取得する取得ステップと、
    各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信ステップと、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定ステップと、
    前記選定した配送先の候補を報知する報知ステップと、
    を含む情報処理装置の制御方法。
  21. 配送中の商品の現在位置を取得する取得ステップと、
    各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信ステップと、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定ステップと、
    前記選定した配送先の候補を報知する報知ステップと、
    をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラム。
  22. 複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられる通信端末と、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信手段と、
    各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信手段と、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定手段と、
    前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信手段と、
    を備え、
    前記商品の配送に用いられる通信端末は、
    前記商品の現在位置を前記情報処理装置に送信する第三の送信手段と、
    前記選定手段が選定した前記配送先の候補を前記情報処理装置から受信する第二の受信手段と、
    を備え、
    前記複数のユーザの通信端末の各々は、
    設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する第三の受信手段と、
    ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第四の送信手段と、
    を備える情報処理システム。
  23. 複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられる通信端末と、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    前記情報処理装置は、
    商品の配送に用いられる通信端末から前記商品の現在位置を受信する第一の受信ステップと、
    各ユーザの現在位置と前記受信した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化の予測に応じた、入札価格の下限を示す最低価格を、前記各ユーザの通信端末に送信する第一の送信ステップと、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、配送先の候補を選定する選定ステップと、
    前記商品の現在位置にある前記通信端末に対して前記選定した配送先の候補を送信する第二の送信手段と、
    を含み、
    前記商品の配送に用いられる通信端末は、
    前記商品の現在位置を前記情報処理装置に送信する第三の送信ステップと、
    前記選定ステップにおいて選定した前記配送先の候補を前記情報処理装置から受信する第二の受信ステップと、
    を含み、
    前記複数のユーザの通信端末の各々は、
    設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する第三の受信ステップと、
    ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第四の送信ステップと、
    を含む情報処理方法。
  24. 複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられ、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    配送中の商品の現在位置を取得する取得手段と、
    各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する送信手段と、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定手段と、
    前記選定した配送先の候補を報知する報知手段と、
    を備え、
    前記複数のユーザの通信端末の各々は、
    設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する第二の受信手段と、
    ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第三の送信手段と、
    を備える情報処理システム。
  25. 複数のユーザの通信端末と、商品の配送に用いられ、前記商品の配送を管理するための情報処理装置とを含む情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    前記情報処理装置は、
    配送中の商品の現在位置を取得する取得ステップと、
    各ユーザの現在位置と前記取得した商品の現在位置とに基づいて予測した前記商品の配送による品質劣化に応じて、入札価格の下限を示す第一の最低価格を設定して、前記各ユーザの通信端末に対して前記第一の最低価格を送信する第一の送信ステップと、
    複数のユーザの通信端末から前記商品についての入札価格を受信して、前記入札価格に基づいて配送先の候補を選定する選定ステップと、
    前記選定した配送先の候補を報知する報知ステップと、
    を含み、
    前記複数のユーザの通信端末の各々は、
    設定された前記最低価格を前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
    ユーザが入力した前記入札価格を前記情報処理装置に送信する第二の送信ステップと、
    を含む情報処理方法。
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