JP6148384B1 - お好み焼きの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、今後の世界情勢によっては、食糧不足や価格の高騰により、農作物の安定供給に関する問題が生じる虞がある。
現在、耕地面積の狭い耕作農家が耕地面積を放棄して減少する一方、その放棄された耕作農地を購入した耕地面積の広い大規模な耕作農家が増えており、既存の農業従事者が減少している。さらに、大規模な耕作農家においても、後継者不足の問題が出ており、農業従事者がさらに減少する虞がある。
そのような現状において、わが国が進める六次産業により、食糧問題を解決するだけでなく、農業に必要となる人材の雇用が増えるので、人材不足により生じる重労働からの解放や、経験などを基にした生産手法が原因で起こる跡継ぎ問題などの労働継承問題にも効果があると見込まれている。ここでいう六次産業とは、第一次産業である農業に加えて、第二次産業である食品加工や、第三次産業である流通、販売にも農業従事者が総合的に関わるものである。
特に、環境に左右されがちだった穀類栽培を行っている農業従事者が六次産業に取り組むことによって、経済的にも安全で効率的な取り組みを実現することができる。そうすれば、品質や生産性の改善など、六次産業の更なる実用化に向けた動きが活発化することにより、農業従事者が増加するものと考えられる。雑穀栽培を行っている農業従事者の六次産業への参入を促すためにも、六次産業に参入する農業従事者の事業例を作る必要がある。
特許文献1には、同じ形で見栄えの良いお好み焼き等を簡単に作るための、お好み焼き用反転式2枚両面焼きプレートが記載されている。
以上より、本発明は、格別な調理器具を用いることなく、品質の整ったお好み焼きを容易に製造する方法を提供することを目的とする。
なお、具材は、主具材と、主具材の上にお好み焼きの形状を保持し易くするために加えられる副具材と、生地と接していない側から主具材がばらばらに形崩れするのを防ぐために加えられる任意具材とが、下からこの順で積層されている、ことが好ましい。
ここで、お好み焼き100とは、小麦粉と水を主体として調整されたバッター液(21)と、具材と、により製造されるものであり、広島風のお好み焼きは、バッター液(21)と具材を混合しないで焼き上げる。より具体的には、バッター液(21)を焼いて生地を作り、この生地と具材を合わせて焼き上げる。ちなみに、大阪風のお好み焼きは、バッター液(21)と具材を混合して焼き上げる。
以下、本実施形態のお好み焼き100に用いられる具材について説明し、その後に本実施形態によるお好み焼き100の製造方法について説明する。
本実施形態おける具材は、主具材、副具材及び任意具材の三種類を含む。
[主具材]
主具材としては、キャベツおよび麺が掲げられる。キャベツは生のものをあらかじめ千切りして用意される。麺も炒めるなどして調理が施されているものが用いられる。
副具材は、後述する本実施形態の製造方法によってお好み焼きを製造する過程で、お好み焼きの形状を保持し易くするために加えられる。副具材は、具体的には、チーズ、薄膜状の昆布及び薄切りされた畜肉が挙げられる。
本実施形態におけるチーズは、一定温度以上に加熱することによって糸引き性を発現するものが使用される。チーズの種類は、糸引き性を有するものであれば種類は問わず、ナチュラルチーズ、プロセスチーズなどを用いることができる。また、一種類のみを単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
本実施形態に用いられるチーズは、作業効率の点から、シュレットチーズと言われている、細かく切られたものが好ましい。
スライスされる畜肉としては、豚肉の他に、牛肉、馬肉、羊肉等が挙げられる。中でも、入手の容易性及び価格の点から豚肉が好ましい。これらの畜肉は、食べ応えや食感等を考慮して、所望の厚さに薄くスライスされる。
任意具材は、後述する成型工程において、薄膜状の生地23と接していない側から具材がばらばらに形崩れするのを防ぐために加えられる。
任意具材として、バッター液21と家禽卵が用いられる。家禽卵としては、例えば、鶏、家鴨、鶉等の卵が挙げられる。中でも、入手の容易性の点から、鶏卵が好ましい。鶏卵は、その全卵が用いられてもよく、卵白又は卵黄の一方のみが用いられてもよい。また、卵の中身をかき混ぜて溶いた、いわゆる溶き卵の状態で使用してもよく、卵の卵黄部と卵白部が形成されている状態のまま使用してもよい。
また、一般にお好み焼きに用いられている調味料をその種類を問わずに加えることができ、例えば、かつお節、コンブ、煮干し等の天然調味料、化学調味料を用いることができる。これらの調味料は、エキス、粉末など形態は任意である。
以下、添付図面を参照しながら、本実施形態によるお好み焼きの製造方法について説明する。
本実施形態によるお好み焼きの製造方法は、図3に示すように、事前準備I及び事前準備IIと、事前準備I及び事前準備IIの後に行われるお好み焼きの作成工程と、を有する。お好み焼きの作成工程は、図3に示すように、(a)第一積層工程、(b)加熱工程、(c)上下逆転工程、(d)加熱工程、(e)第2積層工程、(f)加熱工程、(g)取出工程及び(h)成型工程に区分される。
本実施形態は、事前準備II及び(a)〜(h)工程を、図2(a)に示すように、3つのフライパン10A,10B,10Cを、7口のコンロ30のうちの3つの加熱バーナで循環させることにより、格別な調理器具を用いることなく、品質の整ったお好み焼きを容易に製造する。
本実施形態において、コンロ30は、図2(a)に示すように、第一列L1に4カ所と第二列L2に3カ所の、合わせて7カ所に加熱バーナを備えている。このうちで、第一列L1の左端の第一バーナ30Aと、第二列L2の中央の第二バーナ30B及び向かって右側の第三バーナ30Cが使用される。
パン本体13は、平面形状が円形の加熱板14と、加熱板14の周縁から環状に立ち上がる側壁15と、を有している。
本実施形態は、図2(a)に示すように、調理器具としてフライパン10A〜10Cを用いる。本実施形態のお好み焼きの製造方法を始める時点で、フライパン10A〜10Cは点火されている第一バーナ30A、第二バーナ30B及び第三バーナ30Cに置かれ、加熱されている。具体的には、図2(b)に示すように、第一バーナ30Aには第一フライパン10Aが、第二バーナ30Bには第二フライパン10Bが、また、第三バーナ30Cには第三フライパン10Cが置かれている。
なお、フライパン10A〜10Cを区別しない場合には、単にフライパン10ということがある。第一バーナ30A〜第三バーナ30Cについても同様である。
事前準備Iとして、図1(a)に示すように、お好み焼き100の具材の一部が平皿50の上に積み重ねられた具材積層体60を用意する。
平皿50は、フライパン10A〜10Cの加熱板14よりも直径が小さいものが用意されており、平皿50の具材積層体60が載っている面と加熱板14により具材積層体60をはさむことができるようになっている。
それにより、後述するように、(c)上下逆転工程において、具材の順番が崩れるのを防止できる。
チーズ及びとろろ昆布は、生キャベツの上に均等に載せられる。豚肉は、とろろ昆布をある程度覆うことができるように、適宜、とろろ昆布の上に載せる枚数を変えたり、ある程度面積の広いものを選択して載せたりすることができる。
そして最後に豚肉の上にバッター液21をかける。バッター液21の量は、事前準備IIで用いる量よりも少ない。
副具材を上記の順番に積層させているので、後述する上下逆転工程を行う際に具材積層体60の積層状態(形)が崩れるのを防ぐことができる。
一方、事前準備IIとして、バッター液21を焼き上げることで、薄膜状の生地23を作成する。
事前準備IIは、図4(II−1)に示すように、バッター液21を所望の形状に形成させる(II−1)工程と、図4(II−2)に示すように、バッター液21を焼いて生地23を得る(II−2)工程と、を有する。
(II−1)工程は、フライパン10のパン本体13にバッター液21を所定の量だけ滴下させてから(図4 II−1−1)、フライパン10を前後左右に揺らしてバッター液21を薄く伸ばす(図4 II−1−2)。これにより、滴下されたバッター液21が所望の大きさで薄膜状に形成される。フライパン10を振ることによりバッター液21を伸ばすことができるので、鉄板を使用した場合よりも簡単に薄膜状に形成させることができる。
その後、(II−2)工程において、所定時間だけ加熱を維持する。
そして、この(II−1)工程の後に、第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させて、第二フライパン10Bを(II−2)工程に移行させる(図9 時系列3)。
第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第三フライパン10Cを第一バーナ30Aに移動させ、また、第一フライパン10Aを第二バーナ30Bに移動させる(図4 II−2−2、図9 時系列3)。
第一バーナ30Aに移動した第三フライパン10Cについて、第一フライパン10Aの時と同様に(II−1)工程が行われ、(II−1)工程の後に、第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させて、第三フライパン10Cを(II−2)工程に移行させる(図9 時系列4)。
第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第一フライパン10Aを第一バーナ30Aに移動させ、また、第二フライパン10Bを第二バーナ30Bに移動させる(図9 時系列4)。
事前準備IIの後に、図3に示すように、(a)第一積層工程及び(b)加熱工程が順に行われる。(a)第一積層工程は、具材積層体60及び生地23を積み重ねてフライパン10に収容する工程である。この工程が始まるときには、第一フライパン10Aは第一バーナ30Aに配置されている(図9 時系列4)。
(a)第一積層工程は、図5(a)に示すように、第一バーナ30Aから引き上げられた第一フライパン10Aを上下逆転させる一方、平皿50に載せられている具材積層体60を第一フライパン10Aの中に入れて、具材積層体60を平皿50と第一フライパン10Aの加熱板14とで挟む(図5 a−1)。このままの状態で第一フライパン10A及び平皿50を一緒に上下逆転させる(図5 a−2)。これにより、第一フライパン10Aの加熱板14の上に、積層の順番が維持された具材積層体60を載せることができる。
次いで、第一フライパン10Aを、第三バーナ30Cに移動させて、第一フライパン10Aを(b)加熱工程に移行させる(図5 b−1、図9 時系列5)。(b)加熱工程において、具材積層体60及び生地23は、第一フライパン10Aを介して加熱される。後述する、(d)加熱工程及び(f)加熱工程においても同様である。
そして、(a)第一積層工程の後、第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させて、第二フライパン10Bを(b)加熱工程に移行させる(図9 時系列6)。
第一バーナ30Aに移動した第三フライパン10Cにおいても、第一フライパン10Aの時と同様に、生地23を取り出した後、(a)第一積層工程が行われ、(a)第一積層工程の後に、第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させて、第三フライパン10Cを(b)加熱工程に移行させる(図9 時系列7)。
第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第一フライパン10Aを第一バーナ30Aに移動させて、第二フライパン10Bを第二バーナ30Bに移動させる(図9 時系列7)。
次に、(c)上下逆転工程及び(d)加熱工程が順に行われる。(c)上下逆転工程は、具材積層体60と生地23の上下の位置を逆転させて、生地23を下に、具材積層体60を上に置き換える工程である。
はじめに、再び第一バーナ30Aに戻された第一フライパン10Aについて説明し、次いで、第二フライパン10B、第三フライパン10Cに言及する。
図6(c)に示すように、抑え蓋である蓋70Aを第一フライパン10Aの側壁15の上に置いて、第一フライパン10Aの内部を塞ぐ(図6 c−1)。
(c)上下逆転工程においては、第一フライパン10Aのパン本体13が高温になっているので、調理者が側壁15に触れて火傷をする虞があるが、第一フライパン10Aの内部が塞がれているので、調理者が側壁15の内面に触れにくくなっている。
そして、第一フライパン10Aを第一バーナ30Aの上に戻す(図6 c−3)。第一フライパン10Aは加熱されている状態を維持できるので、後述する(d)加熱工程に速やかに移行することができる。
次に、蓋70Aの上に載っている半完成品80の上に蓋70Bを置いて、半完成品80を蓋70Aと蓋70Bで挟む(図6 c−4)。
以上の手順からなる(c)上下逆転工程により、半完成品80は、第一フライパン10Aの中に、(b)加熱工程の時とは上下が逆転して入っている。つまり、生地23が下に、具材積層体60が上に配置している。
蓋70Bを取り除いてから(図6 c−10)、第一フライパン10Aを第三バーナ30Cに移動させて、第一フライパン10Aを(d)加熱工程に移行させる(図6 d−1、図9 時系列8)。
そして、(c)上下逆転工程の後、第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させて、第二フライパン10Bを(d)加熱工程に移行させる(図9 時系列9)。
第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第三フライパン10Cを第一バーナ30Aに移動させて、第一フライパン10Aを第二バーナ30Bに移動させる(図6 d−2、図9 時系列9)。
第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第一フライパン10Aを第一バーナ30Aに移動させて、第二フライパン10Bを第二バーナ30Bに移動させる(図9 時系列10)。
そして、再び第一バーナ30Aに配置された第一フライパン10Aは、所定の回数、例えば1〜2回だけ、再び(c)上下逆転工程及び(d)加熱工程が繰り返される。
具体的には、第一フライパン10Aは、(c)上下逆転工程に用いられた回数が、未だ所定の回数になっていない場合は(図3 (c)工程の実施回数判定 No)、再び上述したように(c)上下逆転工程及び(d)加熱工程に供される(図9 時系列7〜9)。
第二フライパン10Bにおいても、第一フライパン10Aと同様に、所定の回数だけ、上述したように(c)上下逆転工程及び(d)加熱工程に供される(図9 時系列8〜10)。第三フライパン10Cにおいても同様である(図9 時系列9〜11)。
次に、(e)第二積層工程及び(f)加熱工程が順に行われる。(e)第二積層工程は、具材積層体60及び生地23からなる半完成品80と溶き卵の状態にした卵25とを積層する工程である。
はじめに、第一バーナ30Aに戻された第一フライパン10Aについて説明し、次いで、第二フライパン10B、第三フライパン10Cに言及する。
図7(e)に示すように、蓋70Aを第一フライパン10Aの側壁15の上に置いて、第一フライパン10Aの内部を塞ぐ。そのままで第一バーナ30Aから引き上げた後に、第一フライパン10Aと蓋70Aを上下逆転させる(図7 e−1,e−2)。上側に移動した第一フライパン10Aを、第一バーナ30Aの上に戻す(図7 e−3)。
そして、第一フライパン10Aの中に卵25を入れてから、第一フライパン10Aを前後左右に振ることで卵25を薄膜状に焼き上げる(図7 e−4)。
そして、蓋70Aと蓋70Bを、半完成品80を挟んだままで、上下を逆転させる。半完成品80は生地23が上側に位置するようになる。上側に位置するようになる蓋70Aを外すと、蓋70Bの上で半完成品80は横滑り可能になる(図7 e−7)。そして、半完成品80を横滑りさせて、卵25が薄膜状に形成されている第一フライパン10Aの中に入れる(図7 e−8)。
それにより、第一フライパン10Aの中で、生地23が上に、具材積層体60が下に位置する半完成品80と卵25が積層されている(図7 e−9)。
そして、(e)第二積層工程の後、第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させて、第二フライパン10Bを(f)加熱工程に移行させる(図9 時系列12)。
第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第三フライパン10Cを第一バーナ30Aに移動させて、第一フライパン10Aを第二バーナ30Bに移動させる(図9 時系列12)。
第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第一フライパン10Aを第一バーナ30Aに移動させて、第二フライパン10Bを第二バーナ30Bに移動させる(図9 時系列13)。
次に、(g)取出工程が行われる。(g)取出工程は、フライパン10の中に形成されている完成したお好み焼き100を、フライパン10から取り出す工程である。
はじめに、第一バーナ30Aに戻された第一フライパン10Aについて説明し、次いで、第二フライパン10B、第三フライパン10Cに言及する。
図8(g)に示すように、蓋70Aを第一フライパン10Aの側壁15の上に置いて、第一フライパン10Aの内部を塞ぐ。そのままで第一バーナ30Aから引き上げた後に、第一フライパン10Aと蓋70Aを上下逆転させる(図8 g−1,g−2)。上側に移動した第一フライパン10Aを、第一バーナ30Aの上に戻す(図8 g−3)。蓋70Aの上に載っているお好み焼きを横方向に移動させて、平皿50に移動させる(図8 g−4,5)。
その後、第一フライパン10Aを第三バーナ30Cに移動させるのに伴って、第二フライパン10Bを第一バーナ30Aに移動させて、第三フライパン10Cを第二バーナ30Bに移動させる(図9 時系列14)。
第二フライパン10Bにおいても、同様に(g)取出工程を行う。その後、第二フライパン10Bを第三バーナ30Cに移動させて、第一フライパン10Aを第二バーナ30Bに移動させて、第三フライパン10Cを第一バーナ30Aに移動させる(図9 時系列15)。
第三フライパン10Cにおいても、同様に(g)取出工程を行う。その後、第三フライパン10Cを第三バーナ30Cに移動させて、第一フライパン10Aを第一バーナ30Aに移動させて、第二フライパン10Bを第二バーナ30Bに移動させる。
これにより、第一バーナ30A、第二フライパン10B及び第三フライパン10Cは、上述した事前準備IIを始める際の配置に戻る(図9 時系列1)。そのため、上述した事前準備IIから取出工程までを、再び実施することができる。
次に、上述した(g)取出工程により、各々の平皿50に載せられたお好み焼き100について(h)成型工程が行われる。(h)成型工程は、略同じ形状になっているお好み焼き100の形状をさらに整えて、各々のお好み焼き100の形状を均一にする工程である。
図8(h)に示すように、平皿50に載せられたお好み焼き100の上から、上下逆転させた成形用の容器90を被せる(図8 h−1)。
成形されたお好み焼き100は、容量、形ともに均一化されている。そのため、容量、形ともに均一化されているので、同じ条件で冷凍保存することができ、加熱することができる。そのため、作業効率を向上させることができる。
また、容量、形が均一化されているので、個々のお好み焼き100の味や食感が均一になっている。味や食感が均一になっているのは、冷凍保存した後に、電子レンジで再加熱した後も同様であり、同じ品質のお好み焼き100を安定供給できる。
以下、本実施形態における効果について説明する。
本実施形態は、従来のように鉄板を用いるのではなく、入手の容易性及び価格の点から用意しやすい、フライパン10等の、調理者が持って取り扱うことができる加熱用の調理器具を用いて、行うことができる。
また、生地23を、調理器具を振ることにより作ることができるので、鉄板で行う場合には熟練の技術が必要となるバッター液21を薄く伸ばす工程を簡単に行うことができる。
さらに、調理器具を振るだけで、焼き上がった生地23をフライパン10から剥がすことができるので、生地23を容易に用意することができる。
加えて、熟練した技術が必要となる半完成品の上下を逆転させる工程も、調理器具の上下を逆転させることにより行うことができるので、コテを使うのに比べて、具材積層体60と生地23に型崩れを起こさせることなく、容易に行うことができる。
そのため、一般に作るのが困難である広島風お好み焼きを容易に作ることができるので、農業従事者が六次産業に参入するのを後押しすることができる。
つまり、加熱バーナのうちの一つが、調理者が作業を行う作業対象バーナとして用いられて(本実施形態では第一バーナ30A)、他の加熱バーナが加熱工程に用いられているので(本実施形態では第二バーナ30B、第三バーナ30C)、一巡して手前に戻ってきた調理器にあるお好み焼きは、ちょうど次の工程に移行するのに適した状態になっているので、誰でも容易に同じお好み焼きを作ることができる。
また、作業対象バーナを特定するので、調理者は作業対象バーナから移動しなくてもよい。そのため、調理者は、同じ場所で同じ作業で調理することができるので、作業効率を向上させることができる。
さらに、第二バーナ30B、第三バーナ30Cとして第二列L2を構成している加熱バーナを使用しているので、一つのフライパンで作業しているときに、他のフライパンの取っ手が邪魔にならないように、フライパンが加熱された状態を維持したまま、フライパンの位置を変えることができる。
そのため、一般に作るのが困難である広島風お好み焼きを容易に大量生産することができる。
また、本発明では、コテを使用しなくてもお好み焼き100を製造できるので、フッ素樹脂コーティングされたフライパン10を、その表面も傷つけることなく長期に渡り使用することができる。
10A 第一フライパン
10B 第二フライパン
10C 第三フライパン
12 取手
13 パン本体
14 加熱板
15 側壁
16 開口部
21 バッター液
23 生地
25 卵
30 コンロ
30A 第一バーナ
30B 第二バーナ
30C 第三バーナ
50 平皿
60 具材積層体
70A,70B 蓋
80 半完成品
90 容器
91 底面
92 壁部
100 お好み焼き
L1 第一列
L2 第二列
Claims (3)
- お好み焼きの具材とバッター液を焼いて作成した生地とを、下からこの順に重ねて調理器具に収容する第一ステップと、
前記調理器具を介して前記具材と前記生地とを加熱する第二ステップと、
前記具材と前記生地の上下を逆転させて前記調理器具に収容する第三ステップと、
前記調理器具を介して、上下が逆転された前記具材と前記生地を加熱する第四ステップと、を備えるお好み焼きの製造方法であって、
調理者が持って取り扱うことができる複数の前記調理器具と、
前記調理器具に対応する複数の加熱バーナと、を用い、
調理の段階に応じて、複数の前記加熱バーナにおいて前記調理器具を循環させ、
前記具材と前記生地の上下を逆転させて前記調理器具に収容する、前記第三ステップは、
第一蓋により前記調理器具を塞ぎながら、前記第一蓋と前記調理器具の上下を逆転させる工程と、
上側に移動した前記調理器具を取り除いて、前記第一蓋の上に載っている前記具材と前記生地の上に第二蓋を置き、前記具材と前記生地を挟みながら前記第一蓋と前記第二蓋の上下を逆転させる工程と、
上側に移動した前記第一蓋を取り除いて、前記第二蓋の上に載っている前記具材と前記生地に前記調理器具を被せながら、前記調理器具と前記第二蓋の上下を逆転させる工程と、を有する、
ことを特徴とするお好み焼きの製造方法。 - 複数の前記加熱バーナのうちの一つが作業対象バーナをなし、
前記第一ステップにおいて、
複数の前記調理器具のそれぞれに前記具材と前記生地とを順番に収容し、
前記第二ステップにおいて、
前記具材と前記生地とが収容された順番に対応する位置の前記加熱バーナで加熱し、
前記第三ステップにおいて、
前記作業対象バーナに置かれていた前記調理器具の上下を逆転させることにより、前記具材と前記生地の上下を逆転させ、
上下が逆転された前記調理器具を前記作業対象バーナから他の前記加熱バーナに移動させるとともに、他の前記加熱バーナに置かれていた他の前記調理器具を前記作業対象バーナに移動させる、
請求項1に記載のお好み焼きの製造方法。 - 前記具材は、主具材と、前記主具材の上にお好み焼きの形状を保持し易くするために加えられる副具材と、前記生地と接していない側から前記主具材がばらばらに形崩れするのを防ぐために加えられる任意具材とが、下からこの順で積層されている、
請求項1又は請求項2に記載のお好み焼きの製造方法。
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