JP6148122B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6148122B2
JP6148122B2 JP2013180321A JP2013180321A JP6148122B2 JP 6148122 B2 JP6148122 B2 JP 6148122B2 JP 2013180321 A JP2013180321 A JP 2013180321A JP 2013180321 A JP2013180321 A JP 2013180321A JP 6148122 B2 JP6148122 B2 JP 6148122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
panel
housing
relaxation member
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013180321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015050579A (ja
Inventor
政利 遠山
政利 遠山
彩乃 佐藤
彩乃 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013180321A priority Critical patent/JP6148122B2/ja
Publication of JP2015050579A publication Critical patent/JP2015050579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6148122B2 publication Critical patent/JP6148122B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)

Description

この発明は、圧電素子に所定の電気信号(音声信号)を印加することでパネルを振動させ、当該パネルの振動を人体に伝達させることにより気導音と人体振動音とを利用者に伝える電子機器に関する。
特許文献1には、携帯電話などの電子機器として、気導音と骨導音とを利用者に伝えるものが記載されている。また、特許文献1には、気導音とは、物体の振動に起因する空気の振動が外耳道を通って鼓膜に伝わり、鼓膜が振動することによって利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。また、特許文献1には、人体振動音とは、振動する物体に接触する利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介して利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。
特開2005−348193号公報
特許文献1に記載の電子機器は、振動体の圧電素子に外力が加わった場合の対策については考慮されていない。
本発明の目的は、外力による圧電素子の破損を低減することができる電子機器およびパネルユニットを提供することにある。
本発明の電子機器は、パネルと、圧電素子と、前記パネルが取り付けられる筺体と、前記圧電素子に取り付けられ、外力が前記圧電素子に伝達されることを緩和する緩和部材と、を備え、前記緩和部材は、少なくとも外力が加わった場合に前記筺体に当接している緩和部材側当接部を有し、前記圧電素子の変形に起因して前記緩和部材及び前記パネルが変形し、当該変形するパネルに接触する対象物に対して気導音と人体振動音とを伝える。
好適には、前記当接部は、前記圧電素子が取り付けられた位置の周囲に設けられ、前記圧電素子が取り付けられた面に比べて突出している。
好適には、前記筺体は、少なくとも外力が加わった場合に前記緩和部材側当接部に当接している筺体側当接部を有し、前記筺体側当接部は、前記緩和部材側に向けて突出している。
好適には、前記当接部は、前記圧電素子と離間している。
好適には、前記当接部は、前記緩和部材に取り付けられた前記圧電素子を囲んで構成される。
好適には、前記当接部は、前記圧電素子が取り付けられた位置の周縁に設けられている。
好適には、前記当接部は、前記圧電素子の長手方向と略同一方向に連設されている。
好適には、前記当接部から当該当接部に対向する前記筺体までの距離は、前記圧電素子から当該圧電素子に対向する前記筺体までの距離より小さい。
本発明の電子機器は、パネルと、圧電素子と、前記パネルが取り付けられる筺体と、前記圧電素子の周囲に取り付けられ、少なくとも外力が加わった場合に前記筺体に当接している当接部材と、を備え、前記圧電素子の変形に起因して前記パネルが変形し、当該変形するパネルに接触する対象物に対して気導音と人体振動音とを伝える。
好適には、前記当接部材は、前記圧電素子の周囲を囲んで構成される。
本発明に係る電子機器およびパネルユニットによれば、外力による圧電素子の破損を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の機能ブロックを示す図である。 パネルの好適な形状を示す図である。 第1の実施形態に係る電子機器の実装構造を示す図である。 第1の実施形態に係る電子機器のパネルの振動の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る電子機器の実装構造を示す図である。 第2の実施形態に係る電子機器のパネルの振動の一例を示す図である。 パネルと筐体との接合例を示す図である。 図3(b)及び図5(b)の丸囲み部分における一部構成部材の拡大図である。 図8の第1変形例を示す図である。 第1及び第2の実施形態に係る電子機器の緩和部材80及び圧電素子30の拡大平面図である。 図8の第2変形例を示す図である。 図8の第3変形例を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1の機能ブロックを示す図である。電子機器1は、例えば携帯電話(スマートフォン)であって、パネル10と、表示部20と、圧電素子30と、入力部40と、制御部50と、を備える。
パネル10は、接触を検出するタッチパネル、または表示部20を保護するカバーパネル等である。パネル10は、例えばガラス、またはアクリル等の合成樹脂により形成される。パネル10の形状は板状であるとよい。パネル10は、平板であってもよいし、表面が滑らかに傾斜する曲面パネルであってもよい。パネル10は、タッチパネルである場合、利用者の指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチパネルの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式を用いることができる。
表示部20は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又は無機ELディスプレイ等の表示デバイスである。表示部20は、パネル10の背面に設けられる。表示部20は、接合部材(例えば接着剤)によりパネル10の背面に配設される。表示部20は、パネル10と離間して配設され、電子機器1の筐体により支持されてもよい。
圧電素子30は、電気信号(電圧)を印加することで、構成材料の電気機械結合係数に従い伸縮または屈曲する素子である。これらの素子は、例えばセラミック製や水晶からなるものが用いられる。圧電素子30は、ユニモルフ、バイモルフまたは積層型圧電素子であってよい。積層型圧電素子には、バイモルフを積層した(例えば16層または24層積層した)積層型バイモルフ素子が含まれる。積層型の圧電素子は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる複数の誘電体層と、該複数の誘電体層間に配置された電極層との積層構造体から構成される。ユニモルフは、電気信号(電圧)が印加されると伸縮し、バイモルフは、電気信号(電圧)が印加されると屈曲する。
圧電素子30は、パネル10の背面(電子機器1の内部側の面)に配置される。圧電素子30は、接合部材(例えば両面テープ)によりパネル10に取り付けられる。圧電素子30は、中間部材(例えば板金)を介してパネル10に取り付けられてもよい。圧電素子30は、パネル10の背面に配置された状態で、筐体60の内部側の表面と所定の距離だけ離間している。圧電素子30は、伸縮または屈曲した状態でも、筐体60の内部側の表面と所定の距離だけ離間しているとよい。すなわち、圧電素子30と筐体60の内部側の面との間の距離は、圧電素子30の最大変形量よりも大きいとよい。
入力部40は、利用者からの操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。なお、パネル10がタッチパネルである場合には、パネル10も利用者からの接触を検出することにより、利用者からの操作入力を受け付けることができる。
制御部50は、電子機器1を制御するプロセッサである。制御部50は、圧電素子30に所定の電気信号(音声信号に応じた電圧)を印加する。制御部50が圧電素子30に対して印加する電圧は、例えば、人体振動音ではなく気導音による音の伝導を目的とした所謂パネルスピーカの印加電圧である±5Vよりも高い、±15Vであってよい。これにより、利用者が例えば3N以上の力(5N〜10Nの力)で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10に十分な振動を発生させ、利用者の体の一部を介する人体振動音を発生させることができる。尚、どの程度の印加電圧を用いるかは、パネル10の筐体または支持部材に対する固定強度もしくは圧電素子30の性能に応じて適宜調整可能である。制御部50が圧電素子30に電気信号を印加すると、圧電素子30は長手方向に伸縮または屈曲する。このとき、圧電素子30が取り付けられたパネル10は、圧電素子30の伸縮または屈曲にあわせて変形し、パネル10が振動する。このため、パネル10は、気導音を発生させるとともに、利用者が体の一部(例えば外耳の軟骨)を接触させた場合、体の一部を介する人体振動音を発生させる。例えば、制御部50は、例えば通話相手の音声に係る音声信号に応じた電気信号を圧電素子30に印加させ、その音声信号に対応する気導音及び人体振動音を発生させることができる。音声信号は、着信メロディ、または音楽を含む楽曲等に係るものであってもよい。なお、電気信号にかかる音声信号は、電子機器1の内部メモリに記憶された音楽データに基づくものでもよいし、外部サーバ等に記憶されている音楽データがネットワークを介して再生されるものであってもよい。
パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、取付領域から離れた領域も振動する。パネル10は、振動する領域において、当該パネル10の主面と交差する方向に振動する箇所を複数有し、当該複数の箇所の各々において、振動の振幅の値が、時間とともにプラスからマイナスに、あるいはその逆に変化する。パネル10は、ある瞬間において、振動の振幅が相対的に大きい部分と振動の振幅が相対的に小さい部分とが一見パネル10の略全体にランダムにあるいは周期的に分布した振動をする。即ちパネル10全域にわたって、複数の波の振動が検出される。利用者が例えば5N〜10Nの力で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10の上述したような振動が減衰しないためには、制御部50が圧電素子30に対して印加する電圧は、±15Vであってよい。そのため、利用者は、上述したパネル10の取付領域から離れた領域に耳を接触させて音を聞くことができる。
ここで、パネル10は、利用者の耳とほぼ同じ大きさであってよい。また、パネル10は、図2に示すように、利用者の耳よりも大きいものであってもよい。この場合、利用者が音を聞く際、電子機器1のパネル10により耳全体が覆われやすいことから、周囲音(ノイズ)を外耳道に入りにくくできる。パネル10は、対耳輪下脚(下対輪脚)から対耳珠までの間の距離に相当する長さと、耳珠から対耳輪までの間の距離に相当する幅とを有する領域よりも広い領域が振動すればよい。パネル10は、好ましくは、耳輪における対耳輪上脚(上対輪脚)近傍の部位から耳垂までの間の距離に相当する長さと、耳珠から耳輪における対耳輪近傍の部位までの間の距離に相当する幅を有する領域が振動すればよい。上記の長さおよび幅を有する領域は、長方形状の領域であってもよいし、上記の長さを長径、上記の幅を短径とする楕円形状であってもよい。日本人の耳の平均的な大きさは、社団法人 人間生活工学研究センター(HQL)作成の日本人の人体寸法データベース(1992−1994)等を参照すれば知ることができる。尚、パネル10が日本人の耳の平均的な大きさ以上の大きさであれば、パネル10は概ね外国人の耳全体を覆うことができる大きさであると考えられる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により、気導音と、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介する人体振動音とを利用者に伝えることができる。そのため、従来のダイナミックレシーバと同等の音量の音を出力する場合、パネル10が振動することで空気の振動により電子機器1の周囲へ伝わる音は、ダイナミックレシーバと比較して少ない。したがって、例えば録音されたメッセージを電車内等で聞く場合等に適している。
また、上記の電子機器1は、パネル10の振動によって人体振動音を伝えるため、例えば利用者がイヤホンまたはヘッドホンを身につけていても、それらに電子機器1を接触させることで、利用者はイヤホンまたはヘッドホンおよび体の一部を介して音を聞くことができる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により利用者に音を伝える。そのため、電子機器1が別途ダイナミックレシーバを備えない場合、音声伝達のための開口部(放音口)を筐体に形成する必要がなく、電子機器1の防水構造が簡略化できる。尚、電子機器1がダイナミックレシーバを備える場合、放音口は、気体は通すが液体は通さない部材によって閉塞されるとよい。気体は通すが液体は通さない部材は、例えばゴアテックス(登録商標)である。
(第1の実施形態)
図3は第1の実施形態に係る電子機器1の実装構造を示す図である。図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)におけるb−b線に沿った断面図である。図3に示す電子機器1はパネル10としてガラス板であるタッチパネルが筐体60(例えば金属や樹脂のケース)の前面に配されたスマートフォンである。パネル10及び入力部40は筐体60に支持され、表示部20及び緩和部材80は、接合部材70によりパネル10に接着されている。また、圧電素子30は、接合部材により緩和部材80に接着されている。ここで、パネル10と圧電素子30との間には、外力が圧電素子30に伝達されることを緩和する緩和部材80が配置される。接合部材70は、熱硬化性あるいは紫外線硬化性等を有する接着剤や両面テープ等であり、例えば無色透明のアクリル系紫外線硬化型接着剤である光学弾性樹脂でもよい。パネル10、表示部20および圧電素子30は、それぞれ略長方形状である。緩和部材80は、例えばゴムまたはシリコン等の弾性部材である。緩和部材80は、例えばある程度の弾性を有するアルミニウム等から成る金属板であってもよい。緩和部材80は、例えば樹脂製の板であってもよい。ここでいう樹脂製の板を形成する樹脂としては、例えばポリアミド系樹脂が挙げられる。ポリアミド系樹脂には、例えば、メタキシリレンジアミンとアジピン酸とから得られる結晶性の熱可塑性樹脂から成り、強度および弾性に富むレニー(登録商標)がある。このようなポリアミド系樹脂は、それ自体をベースポリマーとして、ガラス繊維、金属繊維または炭素繊維等により強化された強化樹脂であってもよい。ポリアミド系樹脂に対するガラス繊維、金属繊維または炭素繊維等の付加量に応じて、強度および弾性が適宜調整される。上記のような強化樹脂は、例えば、ガラス繊維、金属繊維または炭素繊維等を編みこんで形成された基材に樹脂を含浸させ、硬化させて形成される。強化樹脂は、液状の樹脂に細かく切断された繊維片を混入させたのちに硬化させて形成されるものであってもよい。強化樹脂は、繊維を編みこんだ基材と樹脂層とを積層したものであってもよい。
表示部20は、パネル10の短手方向におけるほぼ中央に配置される。圧電素子30は、パネル10の長手方向の端部から所定の距離だけ離間して、当該端部の近傍に、圧電素子30の長手方向がパネル10の短辺に沿うように配置される。表示部20と圧電素子30とは、パネル10の内部側の面に平行な方向において並んで配置される。
図4は、第1の実施形態に係る電子機器1のパネル10の振動の一例を示す図である。第1の実施形態に係る電子機器1では、表示部20がパネル10に取り付けられている。このため、パネル10の下部は、緩和部材80を介して圧電素子30が取り付けられたパネル10の上部に比して振動しにくくなる。そのため、パネル10の下部において、パネル10の下部が振動することによる音漏れが低減できる。
このように、本実施形態に係る電子機器1によれば、緩和部材80に取り付けられた圧電素子30の変形に起因して緩和部材80及びパネル10が変形し、当該変形するパネル10に接触する対象物に対して気導音と人体振動音とを伝える。これにより、振動体を筐体60の外面に突出させることなく気導音と人体振動音とを利用者に伝えることができる。また、圧電素子自体に利用者の耳を当てる必要がないので圧電素子30そのものが破損しにくい。また、パネル10ではなく筐体60を変形させる場合には、振動を発生させる際に、利用者が端末を落としてしまいやすいのに対して、パネル10を振動させた場合には、このようなことが起きにくい。
(第2の実施形態)
図5は第2の実施形態に係る電子機器1の実装構造を示す図である。図5(a)は正面図、図5(b)は図5(a)におけるb−b線に沿った断面図、図5(c)は図5(a)におけるc−c線に沿った断面図である。図5に示す電子機器1はパネル10として表示部20を保護するカバーパネル(アクリル板)が上側の筐体60の前面に配された折りたたみ式の携帯電話である。また、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、パネル10と圧電素子30との間には、外力が圧電素子30に伝達されることを緩和する緩和部材80が配置される。
第2の実施形態に係る電子機器1は、圧電素子30と緩和部材80とが接合部材70により接着され、さらに緩和部材80とパネル10とが接合部材70で接着される構造である。また、第2の実施形態では、表示部20は、パネル10に接着されるのではなく、筐体60によって支持されている。すなわち、第2の実施形態に係る電子機器1は、表示部20がパネル10と離間しており、表示部20と筐体60の一部である支持部90とが接合部材70により接着される構造である。なお、支持部90は、筐体60の一部としての構成に限定されず、金属や樹脂等により筐体60から独立した部材として構成することが可能である。
図6は、第2の実施形態に係る電子機器1のパネル10の振動の一例を示す図である。第2の実施形態に係る電子機器1では、パネル10がガラス板と比較し剛性の低いアクリル板であり、また、パネル10の背面に表示部20が接着されていないため、図4に示す第1の実施形態に係る電子機器1に比べ、圧電素子30により生じる振幅が大きくなる。また、パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、取付領域から離れた領域も振動する。このため、空気を介する気導音に加え、利用者は、パネル10の任意の位置に耳を接触させて人体振動音を聞くことができる。
このように、本実施形態に係る電子機器1によれば、パネル10の背面に緩和部材80を介して取り付けられた圧電素子30の変形に起因して緩和部材80及びパネル10が変形し、当該変形するパネル10に接触する対象物に対して気導音と人体振動音とを伝える。これにより、振動体を筐体60の外面に突出させることなく気導音と人体振動音とを利用者に伝えることができる。また、例えば電子機器1が地面に落下することでパネル10に対して外力が加わった場合、当該外力はまず緩和部材80に伝わる。緩和部材80は、所定の弾性を有しており、パネル10から伝わる外力により弾性変形する。これにより、パネル10に対して加わった外力は緩和部材80により少なくとも一部が吸収され、圧電素子30に伝達される外力が低減される。結果、圧電素子30の破損を低減することができる。また、緩和部材80が圧電素子30と筐体60との間に配置される場合、例えば電子機器1が地面に落下することで筐体60が変形し、変形した筐体60が圧電素子30に衝突して圧電素子30が破損する可能性を低減できる。
また、パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、パネル10のいずれの箇所においても気導音と人体振動音とを伝えるための変形が発生する。このため、利用者は、空気を介する気導音に加え、パネル10の任意の位置に耳を接触させて人体振動音を聞くことができる。
また、緩和部材80は、パネル10と圧電素子30との間に配置され、圧電素子30と緩和部材80とが接合部材70により接合されている。緩和部材80が圧電素子30のパネル10と反対側に配置される場合は、圧電素子30の変形が接合部材70を介して伝えられる。一方、緩和部材80をパネル10と圧電素子30の間に配置した場合は、圧電素子30の変形が直接的に緩和部材80に伝わるために、圧電素子30と緩和部材80との間で接合部材70の界面剥離が生じにくいという利点がある。
また、緩和部材80は、パネル10に接合部材70により接合されている。これにより、圧電素子30の変形の自由度を阻害しにくい状態で、緩和部材80をパネル10に取り付けることができる。また、接合部材70は、非加熱型硬化性の接着剤とすることができる。これにより、硬化時に、圧電素子30とパネル10との間に熱応力収縮が発生しにくいという利点がある。また、接合部材70は、両面テープとすることができる。これにより、圧電素子30とパネル10との間に接着剤使用時のような収縮応力がかかりにくいという利点がある。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上記の第1実施形態および第2実施形態では、緩和部材80は板状部材であるが、緩和部材80の形状はこれに限られない。圧電素子30に対して外力が加わることを低減できる緩和部材は、例えば、圧電素子30より大きく、かつその端部が圧電素子30側に湾曲し圧電素子30の側部を覆う形状を有していてもよい。また、緩和部材は、例えば、板状部と、当該板状部から延設されて圧電素子30の側部を覆う延設部とを有する形状であってもよい。この場合、延設部と圧電素子の側部とが、所定の距離だけ離間しているとよい。これにより、延設部が圧電素子の変形を阻害しにくくなる。
例えば、図7に示すとおり、パネル10が筐体60に接合部材70により接合されている構成としても良い。このように、筐体60にパネル10からの振動がダイレクトに伝わりにくくすることで、筐体60自体が大きく振動する場合と比較して、ユーザーが電子機器1を落としてしまう恐れを低減できる。また、接合部材70は、非加熱型硬化性の接着剤とすることができる。これにより、硬化時に、筐体60とパネル10との間に熱応力収縮が発生しにくいという利点がある。また、接合部材70は、両面テープとすることができる。これにより、筐体60とパネル10との間に接着剤使用時のような収縮応力が発生しにくいという利点がある。
例えば、パネル10と表示部20とが重畳しない構成である場合、圧電素子30は、パネル10の中央に配設されてもよい。圧電素子30がパネル10の中央に配設された場合、圧電素子30の振動がパネル10全体に均等に伝わり、気導音の品質を向上させたり、利用者が耳をパネル10の様々な位置に接触させても人体振動音を認識させたりすることができる。なお、上述の実施形態と同様に、圧電素子30は複数個搭載してもよい。
また、上記の電子機器1においては、圧電素子30はパネル10に貼り付けられているが、パネル10と異なる場所に取り付けられてもよい。例えば、圧電素子30は、筐体60に取り付けられてバッテリを覆うバッテリリッドに貼り付けられてもよい。バッテリリッドは携帯電話機等の電子機器1においてパネル10と異なる面に取り付けられることが多いため、そのような構成によれば、利用者はパネル10と異なる面に体の一部(例えば耳)を接触させて音を聞くことができる。
また、パネル10は、表示パネル、操作パネル、カバーパネル、充電池を取り外し可能とするためのリッドパネルのいずれかの一部または全部を構成することができる。特に、パネル10が表示パネルのとき、圧電素子30は、表示機能のための表示領域の外側に配置される。これにより、表示を阻害しにくいという利点がある。
図8は、図3(b)及び図5(b)の丸囲み部分の一部構成部材の拡大図である。すなわち、図3(a)及び図5(a)のb−b断面図における、筺体60の一部と、緩和部材80と、接合部材70によって緩和部材80に接着されている圧電素子30の拡大図を表す。緩和部材80は、その両側において筺体60に対向する方向に突出し、外力が加わった場合に筺体60と当接する当接部81を有する。当接部81の頂面から当該頂面に対向する筺体60の面までの距離aは、緩和部材80に接合部材70によって接着された圧電素子30の頂面から当該帳面に対向する筺体60の面までの距離bより小さく構成されている。従って、電子機器1に対して外力が発生した場合、当該外力を受けた緩和部材80が移動した場合においても、緩和部材80における当接部81と筺体60とが当接することによって、圧電素子30と筺体60との接触を低減することができるため、圧電素子30が破損する可能性を低減することができる。
また、当接部81は、外力が生じていない通常時において、その頂面が筺体60と接触しないように一定の間隔を空けて構成されている。これによって、圧電素子30の振動時において、緩和部材80を直接介して筺体60に振動が伝わることを低減でき、意図しない筺体60への振動の伝導を防止することができる。
なお、当接部81は、圧電素子30よりその頂面が低くなるよう構成されているが、これに限られず、外力が生じていない通常時において、筺体60と直接接触しないならば、圧電素子30よりその頂面が高く構成されていてもよい。そのような構成であれば、頂面が高いほど緩和部材80の剛性が大きくなるため、緩和部材80の変形が低減されることにより、緩和部材80に接着されている圧電素子30の破損を低減することができる。
図9は、図8の第1変形例を示す図である。第1変形例は、図8の実施例と相違する点として、緩和部材80の当接部81が、その頂面において圧電素子30の頂面より高い位置となるように構成されている。これによって、図8の実施例のような、筺体60側に圧電素子30の一部を収めるために必要な窪みが不要になる。また、図8の実施例に比べて、圧電素子30の側面が当接部81によって保護されているため、圧電素子30が破損されることをより低減することができ、また、電子機器1に対して外力が生じた際にも、圧電素子30の頂面より高い当接部81が筺体60と当接するため、筺体60と圧電素子30とが接触する可能性をより低減することができる。
図10は、第1及び第2の実施形態に係る電子機器1の緩和部材80及び圧電素子30の拡大平面図である。圧電素子30は、緩和部材80の略中央位置に接合部材70によって接着され、その周囲を緩和部材80の当接部81によって囲まれている。つまり、当接部81は、圧電素子30が設けられている位置の周縁において、圧電素子30を囲む枠体形状で構成されている。また、当接部31は、圧電素子30に対して略平行となるように構成されている。
従って、緩和部材80を枠体形状とすることによって、その変形が抑制され、緩和部材80に接合された圧電素子30の変形も抑制することができ、圧電素子30の破損を低減することができる。
また、圧電素子30は、当接部81と離間して構成されており、それによって、当接部81が圧電素子30の振動を阻害することを低減することができる。
なお、当接部81は、図9に示すような連続的に設けられているものに限られず、例えば、一定の間隔ごとに凸形状を有する構造であってもよい。また、当接部81は、長手方向のみに設け、短手方向には設けないレール形状でもよく、圧電素子30が長手方向へ変形することを低減することができる。
図11は、図8の第2変形例を示す図である。第2変形例は、図8の実施例と相違する点として、緩和部材80に当接部81を設ける代わりに、筺体60に緩和部材80に対向する方向に突出する当接部61を設けたものである。また、当接部61の頂面から当接部61に対向する緩和部材80の面までの距離cは、圧電素子30の頂面から圧電素子30の頂面に対向する筺体の面までの距離dより小さくなるよう構成される。
従って、電子機器1に対して外力が生じた場合、当接部61に緩和部材80が当接することによって、圧電素子30と筺体60とが接触することを低減することができるため、圧電素子30の破損を低減することができる。
図12は、図8の第3変形例を示す図である。第3変形例は、図8の実施例と相違する点として、パネル10と圧電素子30との間に緩和部材80を設けない代わりに、圧電素子30の周囲に当接部材100を設ける。当接部材100は、例えば、圧電素子30の周囲を囲む枠体形状で構成されており、パネル10に接合部材70によって接合されている。
また、当接部材100は、その頂面が圧電素子30の頂面より高く構成されている。
これによって、電子機器1に対して外力が生じた場合、当接部材100が筺体60に当接することによって、圧電素子30の破損を低減することができる。また、図8の実施例及び第2変形例及び第3変形例に比べて、緩和部材80を設けないため、緩和部材80の分だけ部品点数を削減することができる。また、製造工程において、圧電素子30をパネル10に接着させた後に当接部材100を接着することができ、製造工程を簡素化することができる。また、本第3変形例のさらなる変形例として、当接部材を箱形状として、圧電素子30の頂面を覆う屋根を設けてもよく、そのさらなる変形例によれば、外力が生じた場合において、より圧電素子30が筺体60と接触することを低減でき、圧電素子30の破損の可能性を低減することができる。
また、外力が加わっていない通常時において、緩和部材80の当接部81は筺体60に当接していてもよく、当接部81と筺体60との間には、何も介在していなくともよいし、スポンジ等の弾性部材を介在していてもよい。なお、筺体60の当接部61と緩和部材80、当接部材100と筺体60との間においても同様とする。
また、電子機器1において、筺体60に当接部61が設けられると共に緩和部材80に当接部81が設けられていてもよく、外力が発生した際に、当接部61(筺体60側)に当接部81(緩和部材80側)が当接するよう構成されていてもよい。
1 電子機器
10 パネル
20 表示部
30 圧電素子
40 入力部
50 制御部
60 筐体
61 当接部(筺体側)
70 接合部材
80 緩和部材
81 当接部(緩和部材側)
90 支持部
100 当接部材

Claims (10)

  1. パネルと、
    圧電素子と、
    前記パネルが取り付けられる筺体と、
    前記圧電素子に取り付けられ、外力が前記圧電素子に伝達されることを緩和する緩和部材と、を備え、
    前記緩和部材は、少なくとも外力が加わった場合に、前記パネルと前記圧電素子とが並ぶ方向において該圧電素子と重なる位置を除いて前記筺体に当接している緩和部材側当接部を有し、
    前記圧電素子の変形に起因して前記緩和部材及び前記パネルが変形し、当該変形するパネルに接触する対象物に対して気導音と人体振動音とを伝える
    電子機器。
  2. 前記緩和部材側当接部は、前記圧電素子が取り付けられた位置の周囲に設けられ、前記圧電素子が取り付けられた面に比べて突出している
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記筺体は、少なくとも外力が加わった場合に前記緩和部材側当接部に当接する筺体側当接部を有し、
    前記筺体側当接部は、前記緩和部材側に向けて突出している
    請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記緩和部材側当接部は、前記緩和部材における前記圧電素子が取り付けられた面に平行な方向において、前記圧電素子と離間している請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記緩和部材は、前記パネルに立設され、
    前記緩和部材側当接部は、前記緩和部材に取り付けられた前記圧電素子を囲んで構成される請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記緩和部材側当接部は、前記圧電素子が取り付けられた位置の周縁に設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記緩和部材側当接部は、前記圧電素子の長手方向と略同一方向に連設されている請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記緩和部材側当接部から当該緩和部材側当接部に対向する前記筺体までの距離は、前記圧電素子から当該圧電素子に対向する前記筺体までの距離より小さい請求項1から7のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. パネルと、
    前記パネルに取り付けられる圧電素子と、
    前記パネルが取り付けられる筺体と、
    前記圧電素子の周囲に取り付けられ、少なくとも外力が加わった場合に、前記パネルと前記圧電素子とが並ぶ方向において該圧電素子と重なる位置を除いて前記筺体に当接している当接部材と、を備え、
    前記圧電素子の変形に起因して前記パネルが変形し、当該変形するパネルに接触する対象物に対して気導音と人体振動音とを伝える
    電子機器。
  10. 前記当接部材は、前記圧電素子の周囲を囲んで構成される請求項9に記載された電子機器。

JP2013180321A 2013-08-30 2013-08-30 電子機器 Active JP6148122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013180321A JP6148122B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013180321A JP6148122B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015050579A JP2015050579A (ja) 2015-03-16
JP6148122B2 true JP6148122B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=52700258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013180321A Active JP6148122B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6148122B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6684523B2 (ja) * 2017-06-27 2020-04-22 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 振動発音装置
CN114827318A (zh) * 2021-01-29 2022-07-29 北京小米移动软件有限公司 电子设备

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104327A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Hosiden Corp 圧電スピーカ用アクチュエータ
JP2008048312A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Citizen Holdings Co Ltd スピーカー装置
JP5306944B2 (ja) * 2009-08-31 2013-10-02 日本写真印刷株式会社 スピーカ兼用タッチパネルの実装構造
JP5609371B2 (ja) * 2010-07-23 2014-10-22 日本電気株式会社 電子機器及び発振装置
JP6022163B2 (ja) * 2012-01-23 2016-11-09 株式会社ファインウェル 携帯電話
JP2013207601A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Kyocera Corp 電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015050579A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5856196B2 (ja) 電子機器
JP5818923B2 (ja) 電子機器
JP5812925B2 (ja) 電子機器
JP5654697B2 (ja) 電子機器、パネルユニット、電子機器用ユニット
JP5859116B2 (ja) 電子機器、パネルユニット
JP5734473B2 (ja) 電子機器
JP6075592B2 (ja) 電子機器
JP5968018B2 (ja) 電子機器
JP5968050B2 (ja) 電子機器
JP2013219718A (ja) 電子機器
JP6169881B2 (ja) 電子機器
JP6148122B2 (ja) 電子機器
JP2014216903A5 (ja)
JP6025396B2 (ja) 電子機器
JP5847637B2 (ja) 電子機器
JP2014027568A (ja) 電子機器
JP6073074B2 (ja) 電子機器
JP5951355B2 (ja) 電子機器
JP6216126B2 (ja) 電子機器
JP2014165831A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6148122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150